SHARE 岡田公彦 / 岡田公彦建築設計事務所による”九十九里の家”
photo©矢野紀行写真事務所
以下、建築家によるテキストです。
「九十九里の家」
住宅や林が点在するなだらかな平地の、のどかな里に建つ、仕事をリタイアした後の人生を趣味をもちながら過ごす個人のための住宅。敷地境界の塀から中心の個室の間仕切りまで、連続する壁が徐々に高さを変えていきながら、らせんを描いていき、畑や駐車場、作業場や居室、寝室を連続的に仕切っていく。その各スペースを移動する動線の長さの体験、何重にも囲われた壁が奥行きとプライバシーの序列を生みだしている。延べ床20坪程度の小さな住宅でありながら、どこまでもつづくような広がりと奥行き、幾重にも囲われることによる安心感とゆるやかな環境の変化を感じられるような住宅をめざしている。
■建築概要
敷地:千葉県山武郡九十九里町
用途:専用住宅
構造:木造、1階建
敷地面積:261.93m2
建築面積:65.93m2
延床面積:64.74m2
設計:岡田 公彦/岡田公彦建築設計事務所
構造:神野 昌也/FORCE DIMENSION