SHARE 堤由匡建築設計工作室による”Anzas ダンススタジオ”
堤由匡建築設計工作室が設計した”Anzas ダンススタジオ”です。
以下、建築家によるテキストです。
ダンスをする際に人が最も意識するのは平衡感覚を保つための床である。つまり床の存在のみが重要であり、逆に言えばそれ以外のものは意識されなくてもよい。そこで鏡に白いドットのグラデーションを塗装し、足元だけは四周に鏡面を露出させることにした。色味の強い木の床は強い存在感で壁の奥へと溶け込んでいき、床以外は曖昧なものになる。快適なダンスレッスンを突き詰めた結果、このスタジオは霧に包まれることになった。