SHARE UNDER35ギャラリーで行われている「成瀬友梨+猪熊純 展」の会場写真
以下、建築家によるテキストです。
横浜トリエンナーレの特別連携企画、新・港村のUNDER35ギャラリーにて、9/16~9/28で行われている、
成瀬友梨+猪熊純 展 の空間である。
新・港村は、倉庫的な大きな空間の中に小さなブースが点在する、入れ子状の空間である。
UNDER35ギャラリーもそのブースのひとつであり、
そこに置かれる作品は、インテリアのインテリアのような位置づけである。
私たちはそのような状況の中で、小さな外部の様な空間を作りたいと思った。
操作は極めて単純である。
ギャラリーの壁の上端から、プリーツ状に折りたたんだ布を吊るし、中央部だけ、ぽっかりと穴をあけた。
これによって、一室の空間は、光の集まる明るい中央部と、少し暗い外周部の二つの空間が生まれた。
ギャラリーのインテリアに、小さな中庭が出現したような光環境である。
この対比的な空間を、そのまま展示物の空間と、人の空間とした。
展示物は明るい中央部に石庭におかれた石のように彫刻的に配され、
人はその周囲をめぐる。
この展示は、建築の中のブースの中でありながら、
縁側から庭に置かれた作品を見るような、不思議な情景が作り出されている。