北村直也建築設計事務所が設計した、愛知・額田郡の「幸田町の住宅」です。
計画地は名古屋南方の幸田町、幹線道路から離れた静かで落ち着いた街区にあり近隣は小さいながらも庭を持つ木造2階の住宅が多く建ち並ぶ。周りを囲まれた旗竿地が敷地で夫婦と子供2人のための平屋建の住まいが求められた。そういった条件のもと閉鎖間を感じさせない空間をつくりたいと考えた。
僕は休みの日は時計を見ながら過ごす。時計を見ないで過ごす休日はテレビを見ながらゴロゴロして一日が終わってしまう。そんなことからせわしなく急いだりはしないが、時計を見ながらだとペースを掴むことができて自分にとっては充実して一日を過ごせる。
この住宅にとっての決まったリズムは1.82mとし柱で緩く空間を分けることで限られた空間を多様なものにしている。1.82mつまり1間はおなじみの日本の伝統的な人体モジュールとは言うものの、この建築においては場所によっては窮屈なくらいである。4人掛けのダイニングと掃出し窓の縁側スペース、座った高さの畳スペースと大きな空間となるLDKの関係など、柱により分けられたスペースがひしめき合って混じり合うことで、この住宅の個性的な空間の広がりと暮らしの賑やかさをつくりだしている。
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■建築概要
題名:幸田町の住宅
設計:北村直也建築設計事務所
構造:yasuhirokaneda STRUCTURE
施工:ザイソウハウス
所在地:愛知県額田郡幸田町
主用途:専用住宅
階数:平屋(中2階)
敷地面積:261.09㎡
1階床面積:79.66㎡
中2階・ロフト床面積:39.64m2
延床面積:119.31m2
建築面積:79.66㎡
構造:木造
竣工:2019年1月