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noizの豊田啓介が語る、外的要因を自身の中で消化し発展させる建築家に必須な基本的能力

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論考豊田啓介

noizの豊田啓介がtwitterにて、外的要因を自身の中で消化し発展させる建築家に必須な基本的能力について連続ツイートしていたのでそれをまとめます。

こちらのツイートに関する発展的コメントとして豊田の連続ツイートは始まっています。

以前、著名漫画編集者が「漫画家になれる人は直しができる人」と言ってて。
つまり編集とのやり取りを受けて、意見を取り入れつつブラッシュアップできる人ってことなんだけど、これは設計でも同じだなと。設計者は、常に施主との対話の中で案を発展させなければいけないわけで。

— 後藤 連平@新刊amazon予約受付中 (@remgoto) February 1, 2020

豊田の連続ツイートは以下。

さっきの後藤さんのツイート、もちろん建築とかでも全く同じというかもっとそういう要素は強くて、他の人の意見とか視点とか、法的な条件とかコストとかいろんな制限を違和感や妥協ではなくより全体の強度を高める刺激や追加要素として検証して再構成できるかが建築家のものすごく基本的な能力。

— 豊田啓介(ゆるふわ系)総研 (@toyoda_noiz) February 2, 2020

もちろんそれがただの調整も検証もない受動的な付加でしかないとか妥協するばっかりなんていうのは話にならないんだけど、そういう新しい要素を受け入れられないというのはよほどぶっ飛んだ大天才でもない限り自分という小さな容器に可能性を狭める効果しかなくて。新しい要素を自分を変える触媒として

— 豊田啓介(ゆるふわ系)総研 (@toyoda_noiz) February 2, 2020

いかに取り込むか。その結果として自分の考え方や引き出し、新しい設計や発想のルートをいかに強化していくかに長けていることが、自分の能力を何倍にも拡大して動かしていける人には共通してる。新しい要素を消化してより強い構造に再構成するのは、それだけで才能というしかないすごい能力なんだけど

— 豊田啓介(ゆるふわ系)総研 (@toyoda_noiz) February 2, 2020

むしろそういうの、発想や設計の過程で探しているというか、そういう化学変化的要素のどこかでの侵入を前提にして設計進めてるなあと見えることもあるよね。相容れない葛藤の瞬間を増幅の道具としてどこにどういう形で導入するか。それが無い場合、自ら矛盾を探しだしてきたなーということもよくある。

— 豊田啓介(ゆるふわ系)総研 (@toyoda_noiz) February 2, 2020

すごい創造活動をする人は、世界の小さな元気玉を集めてパワーを増幅するというか、そういう外部の要素や制限、普段価値にならなそうな要素を文脈を変えてものすごい増幅装置に転換することで、自分の能力をプリズムのように開放するのがすごくうまい。当然それは自分の強度を見失わない事と対でもある

— 豊田啓介(ゆるふわ系)総研 (@toyoda_noiz) February 2, 2020

特に教育的な場なら、おそらく相応に視野が広い先生(そうでない先生も沢山いるけど)は、その生徒の外側の、いい構成を形成しそうな相対的な視点や材料を提示して、そことの組み合わせでその人がどう変わり得るかでコメントや方向性の提示をしてくれているはず。それを相手の視点で読めるかどうか。

— 豊田啓介(ゆるふわ系)総研 (@toyoda_noiz) February 2, 2020

同時にそういう外部的要素を相対的に理解して投げられる人とのキャッチボールは一球一球がものすごく分析する価値に満ちていてすごく前に進むんだけど、そういう視点無しにただ個人的な思い込みだけを投げ込んでくる場合は、周囲には同じに見えてもそれが価値を持つ可能性は極度に低くなる。全然違う。

— 豊田啓介(ゆるふわ系)総研 (@toyoda_noiz) February 2, 2020

経験年数や立場、専門性などどう異なろうと、そういう視点の中で相手とやりとりができるかどうか。それがその仕事を圧倒的なスピードで増幅させるか停滞させるかの大きな差になるし、最終的に自分をいかに成長させるか無駄な(に近い)時間を過ごすことになるかの大きな違い。やり取り空間の相対化。

— 豊田啓介(ゆるふわ系)総研 (@toyoda_noiz) February 2, 2020

いろんな場所で働いている人学んでいる人も、どうしても立場が「下」になるとそういう視点を持ちにくい。でも、相手が誰であろうとそういう相対化と異物や相対視点の「提供」という姿勢があれば、相手に重宝されるし実際プロジェクトも進むし何より自分のためになる。そういう視点と技術を磨いてほしい

— 豊田啓介(ゆるふわ系)総研 (@toyoda_noiz) February 2, 2020

あと、そういうやりとりができる前提として、言葉が正確に理解できる、形や構成、構造や因果関係が正確に理解できる、文脈が正確に理解できるもしくは記述できるというのが前提になってくるから、結局基礎トレすごく大事ということになるんだよね。コミュニケーションのコモングラウンドを高く。

— 豊田啓介(ゆるふわ系)総研 (@toyoda_noiz) February 2, 2020

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