VUILDが設計した、神奈川・鎌倉市の、既存民家を解体し“庭の中のオフィス”として活用する「カヤックガーデンオフィス」です。
隣接する民家2棟の改修プロジェクトである。
倒壊寸前であった手前の1棟を解体することで、奥の1棟を接道し避難動線を確保すると同時に、解体によって生じたポケットパークを「庭の中のオフィス」として積極的に利用することを目指した。
敷地境界をまたぐようにして架けられたカヤック型の双子のパーゴラは、もともとの民家の2つのグリッドを継承し設計を行った。
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以下、建築家によるテキストです。
隣接する民家2棟の改修プロジェクトである。
倒壊寸前であった手前の1棟を解体することで、奥の1棟を接道し避難動線を確保すると同時に、解体によって生じたポケットパークを「庭の中のオフィス」として積極的に利用することを目指した。
敷地境界をまたぐようにして架けられたカヤック型の双子のパーゴラは、もともとの民家の2つのグリッドを継承し設計を行った。
2点支持の構造とするため、長手は張弦梁形式を短手はサスペンアーチ形式を採用。CLT 36mmのメーター板から部材を切り出す工法のため、接合部が多くなるが、引っ張り試験を行い構造強度を評価することで計画を行った。
また、解体時に発生する木材や仕上げ材は、あらかじめ3Dスキャンによって部材断面や本数を読み解くことで、敷地内で家具やぺイブメントとして転用することで廃棄物を限りなくゼロに抑えることを目指した。
■建築概要
題名:カヤックガーデンオフィス
設計:VUILD株式会社
担当:秋吉浩気、高橋沙耶、阿部光葉、中村祐介
構造協力:京都工芸繊維大学 満田衛資研究室
施工:VUILD株式会社、株式会社ルーヴィス
所在地:神奈川県鎌倉市御成町5−42
主用途:パーゴラ
構造:鉄骨柱+木造
竣工:2019年9月
写真:黒部駿人