アメリカ生まれで藤本壮介事務所・takramを経て自身の事務所 Bureau 0–1を立ち上げたカズ・ヨネダへのインタビュー『「建築的思考」で都市と建築を考える』が、AGCのウェブサイトに掲載されています。
子浦 中 / シオ建築設計事務所が設計した、千葉の集合住宅の住戸改修「handcraft house」です。
都市部近郊に建つマンションの改修計画である。
戦後、高度成長期以降、日本の住宅やマンションは住宅需要に追いつくように早い、安いというコンセプトのもとに壁紙やビニルの床材などに代表される大量の工業製品で化粧された建物になった。
殆どマンションは全ての住戸が同じプランで同じ方角を向き、住まい手の個性と日本の伝統産業、職人の仕事を奪ってしまった。その流れの見直しと個性を求める傾向からか、近年はそれとは違うマンションも少し見られるようになった気がする。今回の物件は、これまでのマンションの計画とは違う方向を目指した。
プランは、南東の一番日当たりの良いところに寝室を配し、その隣のLDK が天井まで届かない独立壁と枠が家族の空気と気配をつなぎながら視線を遮っている。
高須学 / Takasu Gaku Design and Associates inc.が設計した、熊本の店舗「BAKE CHEESE TART & ZAKUZAKU KUMAMOTO」です。
極細の無垢金属棒のみで構成され、極限まで削ぎ落とされたミニマムな什器の上に浮遊するタルトとブランドの象徴である黄色いボックスが並ぶBAKE。対してブランドカラーのライトブルーから透明へのグラデーションガラスに丸い開口部を持った柔らかい印象のZAKUZAKU。
同区画内にある2つのブランドを、白鉄・ガラス・モルタルという共通した素材利用で統一しながらも、一方はシャープに、もう片方はキュートにデザインのディテールを作り込むことにより、互いに異なる2つの独立店舗として引き立たせ合いながらも、ある意味兄妹ブランドのようにシンクロしたイメージを来客者に持っていただくことで相乗効果を意識したデザインとしています。
高須学 / Takasu Gaku Design and Associates inc.が設計した、福岡の飲食店「nishinakasu 泥川武士」です。店舗の場所はこちら(Google Map)。
素材そのものを活かし、天然の素材のみでゆっくり手間をかけ、丁寧に仕込まれたシェフの料理たちは、その提供の手法も盛り付けも、和食のフルコースを食すように美しく静かに、次々に提供され、まさにこの場所この空間でしか味わえない、他とは比べようのない「シェフ武士・泥川の料理」そのものである。
その料理達に合わせた全体のデザインも、天然の素材と職人の技が最大限に生きた、伊と和の融合を目指した新鮮な素材と手の込んだディテールで構成されている。 エントランスアプローチはイタリアの*spoltedwood「truffle beech」を羽目板風に仕上げ、大きくRを描いた*越前手透和紙の天井に映える間接照明の灯と、客席入り口の躙口と相まり「伊和融合」の雰囲気を醸し出している。
眞柴一樹+河合美里 / アトリエウルル一級建築士事務所が設計した、大阪狭山市の住宅「2つのニワと大きなワンルーム」です。
本敷地は大阪府南東部に位置する。
日本最古のため池である狭山池に代表されるように敷地周辺には大小さまざまなため池がある。
その中でもとりわけ小さなため池が本敷地東側に面している。古い町並みだが、近年、世代交代が進み土地が細分化され、新たなコミュニティが形成されてきている。そこで、地域に溶け込むようにまちに開いた2つのニワを設け、また道路側を全体的に低く抑えることで圧迫感のないファサードを実現した。
また、敷地北側にニワを、南側に向かって片流れの勾配をとることなどにより、近隣住民に対しても日照等に配慮した。
夫婦は元々他人である。
個人を確立した上で初めてコミュニティを築いていける。
2つのニワは個人それぞれから発信することでコミュニティを形成し、まちと密接に関わり続ける。
住まいの中だけでなく外にも居場所を作ることがこれから歳を重ねていくご夫婦にとって‘まち’と‘近隣住民’とコミュニケートできる場ではないかと思う。
「緊急事態解除後のオフィスはどう変わる?」という記事が、ナショナルジオグラフィックに掲載されています。
アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2020/5/4-5/10)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。
※現在、トップページのランキングが不調の為、大元のアクセス解析からデータを抽出しています
- SNSで発信した手描きのスケッチが大きな反響を呼び出版に至った、建築家・瀬野和広による書籍『瀬野式 住宅設計エスキス帖』のプレビュー
- 赤塚健+井上岳+棗田久美子 / BORDによる、東京・江東区の「東雲幼稚園」
- 辻琢磨による連載エッセイ “川の向こう側で建築を学ぶ日々” 第3回「設計事務所の公共性のつくりかた」
- 隈研吾が、新型コロナウイルスと建築・都市について関して語っている動画(20/4/23放送分)
- フランスと日本を拠点とする2M26が、京都の築100年の長屋を改修した、生活の機能を筒状のスペースに収納することで、空間の多目的な使用を可能にした住宅「2m26 Kyoto House」の写真と図面
- 隈研吾の建築が6つある高知・梼原町に「隈研吾の小さなミュージアム」が設立。公式サイトではインタビュー動画なども閲覧可能
- 武田清明建築設計事務所による、長野・茅野市の「6つの小さな離れの家」
- noizの豊田啓介が、デザイン評論家の藤崎圭一郎のツイートを契機に語った、二項対立の注意点と学生が経験と実践すべきこと
- プラダが、OMAのデザインによるロゴを配したシャツを、24時間限定でネット販売
- 中島弘陽による、富山・魚津市の、既存長屋を改修した事務所・店舗・住居「明るさの家」
- 建築家・山﨑健太郎が、北欧建築を独自の視点と経験で捉え、それを手書きスケッチと共に綴った連載「心のこもった居場所を探る旅」が開始。第一回目は「ストックホルム図書館の本棚」を紹介。
- 中村竜治のサイトがリニューアルされていて、未公開近作も掲載
- 塚田裕之建築設計事務所による、東京・大田区の社員寮「Dora’s House」
- 武田清明建築設計事務所による、東京・世田谷区の住宅「5つの小さな擁壁」
- ザハ・ハディド事務所が、ハッカーにデータを盗まれ脅されるも、身代金を支払わないと表明
- ツバメアーキテクツによる、東京の「NHK Media Design Studio」
- 奥田晃輔+堀井達也 / OHArchitectureによる、滋賀の「坂本の住宅」
- 山家明 / マウンテンハウスアーキテクツによる、東京・目黒の住宅「HOUSE in HIMONYA」
- 増田信吾と大坪克亘に、建築を学び始めた頃のエピソードを通して、現在の設計に対する「本当に必要か?」というスタンスを解明しようするインタビュー
- スミルハン・ラディックによる、チリ・ビルチェスの森の中に建つ、筒状の二本のトップライトの外観が印象的な住宅の写真
- MVRDVが、ロックダウン中のオフィスの様子を伝える動画を自身のyoutubeアカウントで公開
- イタリア・ミラノで、行政が、都市封鎖の解除に向けて、建築家・デザイナーに社会的な距離を保つ装置の考案を呼び掛け
- ズントー事務所プロジェクトリーダーの杉山幸一郎が、ズントー事務所の新型コロナウイルスへの対応や、その変化による建築への影響を綴った連載エッセイの最新回「働き方が変わる時 / 建築が変わる時」
- サポーズ・荒木信雄・後藤周平らが手掛けた先進的な企業のオフィス事例を特集した雑誌『confort 174号 特集:オフィスデザインが働き方を変える』
- 隈研吾とブランディングデザイナー西澤明洋による、オンライントークイベント「アフターコロナの建築とデザイン」が開催
- ほか
- 吉田昌弘 / KAMITOPENによる、大阪の店舗「nana’s green teaグランフロント大阪店」
- 下川徹 / TORU SHIMOKAWA architectsによる、大分・日田市の「大原参道ビル」
- 齋藤慶和+中尾彰宏 / STUDIO MOVEによる、香川・高松市の、自動車の非対面式価格査定施設「ドライブスルー査定 ガリバー高松中央通り店」