MADによる、中国・黒竜江省の国際会議場。国内最大のスキータウンに計画された施設で、周囲の景観や地形に溶け込む事を目指して雪山をイメージした特徴的な屋根を設計、中央の天窓から木で覆われたロビーに注がれる光が存在感を放つ建築 photo©CreatAR
MADによる、中国・黒竜江省の国際会議場。国内最大のスキータウンに計画された施設で、周囲の景観や地形に溶け込む事を目指して雪山をイメージした特徴的な屋根を設計、中央の天窓から木で覆われたロビーに注がれる光が存在感を放つ建築 photo©CreatAR
MADによる、中国・黒竜江省の国際会議場。国内最大のスキータウンに計画された施設で、周囲の景観や地形に溶け込む事を目指して雪山をイメージした特徴的な屋根を設計、中央の天窓から木で覆われたロビーに注がれる光が存在感を放つ建築 photo©ArchExist
MADによる、中国・黒竜江省の国際会議場。国内最大のスキータウンに計画された施設で、周囲の景観や地形に溶け込む事を目指して雪山をイメージした特徴的な屋根を設計、中央の天窓から木で覆われたロビーに注がれる光が存在感を放つ建築 photo©Agovision
MAD が設計した、中国・黒竜江省の国際会議場「Yabuli Entrepreneurs’ Congress Center」です。国内最大のスキータウンに計画された施設で、周囲の景観や地形に溶け込む事を目指して雪山をイメージした特徴的な屋根を設計、中央の天窓から木で覆われたロビーに注がれる光が存在感を放つ建築です。
こちらは建築家によるテキストの翻訳
雪山の下のテント ─ MADが設計したYabuli Entrepreneurs’ Congress Centerが竣工
建築家のマ・ヤンソン率いる国際的な建築事務所MADアーキテクツが設計した「Yabuli Entrepreneurs’ Congress Center」が完成し、現在使用されています。このプロジェクトは、中国最大のスノートレーニングセンターとアジア最長のアルペンスキーゲレンデを持つスキータウンとして知られる黒龍江省亜布力市に位置しています。
敷地面積22,000㎡、総内部面積16,000㎡の建物は、図書館、展示ホール、20以上の設備の整った多機能ルームで構成されています。この新しい常設施設は、中国企業家フォーラム(CEF)の年次イベントや中国企業家博物館を開催する場所として指定されています。また、起業家や企業向けの教育プログラムも開催され、大規模な会議、展示会、企業研修プログラム、シンクタンクを同時に開催することが可能です。
MADアーキテクツは、周囲の景観や地形に溶け込むようにコングレスセンターを設計しました。遠くから見ると、巨大な白いテントが山の頂上から浮遊し、雪の中にそっと消えていくように見えます。屋根構造のうねった稜線は、遠くの雪山の形をイメージし、白いアルミパネルの有機的で生物的な質感は、新雪の輪郭を思い起こさせるものです。
内部は、丘の傾斜に沿った高低差を生かしたレイアウトとし、建物の一部を地下に隠しています。メインエントランスは1階の東側に、サイドエントランスと出口は2階の西側に配置しました。雪の中、坂を上りながら、人々はこの建物を、両手を広げた謙虚なジェスチャーとして見ることができるでしょう。曲線の屋根の最端は20メートルまで持ち上がり、悪天候から通行人を守ることができます。
床から天井までのガラスカーテンウォールは、建物の東西両面を縁取り、南北のファサードは沈んだ中庭の風景に溶け込みます。ルーバー開口部は地下のサンクンガーデンに設置され、ファサードの曲線と内壁がスムーズに連続するように設計されています。
中央の天窓から差し込む光は、木で覆われたロビーに注ぎ込み、センターの中心軸の中で圧倒的な存在感を放っています。また、軽量で半透明なプラスチックポリマーであるETFEをカーテンウォール構造に組み込み、内部全体に光を拡散させています。ロビーは、0.4mmの微細な穴のあいた木製パネルによる音響設計により、一時的なパフォーマンス空間として機能します。