ODS / 鬼木孝一郎による、神奈川・横浜市の「Ambientec GALLERY」。ポータブルライトを扱う企業のショールーム。全製品が展示でき配置変更もできる空間の要望に、“モジュール化”した部品を用いて“多様に組替可能な”什器を考案。光の干渉も防ぎ製品の魅力を“正確”に見せる
ODS / 鬼木孝一郎による、神奈川・横浜市の「Ambientec GALLERY」。ポータブルライトを扱う企業のショールーム。全製品が展示でき配置変更もできる空間の要望に、“モジュール化”した部品を用いて“多様に組替可能な”什器を考案。光の干渉も防ぎ製品の魅力を“正確”に見せる photo©太田拓実
ODS / 鬼木孝一郎による、神奈川・横浜市の「Ambientec GALLERY」。ポータブルライトを扱う企業のショールーム。全製品が展示でき配置変更もできる空間の要望に、“モジュール化”した部品を用いて“多様に組替可能な”什器を考案。光の干渉も防ぎ製品の魅力を“正確”に見せる photo©太田拓実
ODS / 鬼木孝一郎による、神奈川・横浜市の「Ambientec GALLERY」。ポータブルライトを扱う企業のショールーム。全製品が展示でき配置変更もできる空間の要望に、“モジュール化”した部品を用いて“多様に組替可能な”什器を考案。光の干渉も防ぎ製品の魅力を“正確”に見せる photo©太田拓実

ODS / 鬼木孝一郎が設計した、神奈川・横浜市の「Ambientec GALLERY」です。
ポータブルライトを扱う企業のショールームです。建築家は、全製品が展示でき配置変更もできる空間の要望に、“モジュール化”した部品を用いて“多様に組替可能な”什器を考案しました。そして、光の干渉も防ぎ製品の魅力を“正確”に見せます。店舗の公式ページはこちら

高品質なポータブル照明器具を取り扱う「Ambientec」のギャラリーのデザイン。
それぞれに個性があり、異なる光りかたをするAmbientecの商品を、限られた面積の中で全点数展示し、将来的なレイアウトの変更にも対応できる空間が求められた。


建築家によるテキストより

その方法として、モジュール化されたパーツを使って多様な組み替えができる什器を提案。
フレームと薄い白い板で構成した什器は、組み方によって大きさを変えたり、壁面棚や平台へと形を変えることができる仕組みとなっている。

建築家によるテキストより

フレームとなるパーツは16mmのスチール角パイプをカットし、精度の高い溶接技術を用いて形状の異なる4種類を製作。しっかりと固定しながらも組み替えが容易にできるように、フレームパーツ同士の接合には電気機器などのプロダクトに使われる耐摩耗性に優れたエンジニアリング・プラスチックを採用した。

建築家によるテキストより
井原正揮+井原佳代 / ihrmkによる、大阪・豊中市の集合住宅「GRID」。収益性と共に100年後も視野に入れて計画。敷地に愛着を持つ施主の“いつか戻りたい”との想いも汲み、RCのフレームに木架構を組み込んだ“変化に柔軟”な建築を考案。外壁にも木材を使用して街並みとの調和も意図
井原正揮+井原佳代 / ihrmkによる、大阪・豊中市の集合住宅「GRID」。収益性と共に100年後も視野に入れて計画。敷地に愛着を持つ施主の“いつか戻りたい”との想いも汲み、RCのフレームに木架構を組み込んだ“変化に柔軟”な建築を考案。外壁にも木材を使用して街並みとの調和も意図外観 photo©大竹央祐
井原正揮+井原佳代 / ihrmkによる、大阪・豊中市の集合住宅「GRID」。収益性と共に100年後も視野に入れて計画。敷地に愛着を持つ施主の“いつか戻りたい”との想いも汲み、RCのフレームに木架構を組み込んだ“変化に柔軟”な建築を考案。外壁にも木材を使用して街並みとの調和も意図アプローチ photo©大竹央祐
井原正揮+井原佳代 / ihrmkによる、大阪・豊中市の集合住宅「GRID」。収益性と共に100年後も視野に入れて計画。敷地に愛着を持つ施主の“いつか戻りたい”との想いも汲み、RCのフレームに木架構を組み込んだ“変化に柔軟”な建築を考案。外壁にも木材を使用して街並みとの調和も意図共用階段 photo©大竹央祐
井原正揮+井原佳代 / ihrmkによる、大阪・豊中市の集合住宅「GRID」。収益性と共に100年後も視野に入れて計画。敷地に愛着を持つ施主の“いつか戻りたい”との想いも汲み、RCのフレームに木架構を組み込んだ“変化に柔軟”な建築を考案。外壁にも木材を使用して街並みとの調和も意図3階、住戸(3C)、居室 photo©大竹央祐

井原正揮+井原佳代 / ihrmkが設計した、大阪・豊中市の集合住宅「GRID」です。
収益性と共に100年後も視野に入れて計画されました。建築家は、敷地に愛着を持つ施主の“いつか戻りたい”との想いも汲み、RCのフレームに木架構を組み込んだ“変化に柔軟”な建築を考案しました。また、外壁にも木材を使用して街並みとの調和も意図しました。

12戸の小さく、そして最低限の設備で構成されたワンルームマンションである。

投資物件として最大限の土地活用をしたいということで、道路斜線や高度斜線から導かれる最大限のボリュームは、豊中市のワンルームマンション条例(住戸専用面積20㎡以上、駐車場併設等)への適合と許容容積率から割り出された300㎡程度の床面積確保のために、20㎡のワンルームの住戸群と必要最低限の共用部で埋め尽くされることとなった。

建築家によるテキストより

だがそれは竣工時の姿であり、建物のライフサイクルの中での一つの状態である。
計画地は施主の祖父母から遺された思い出と愛着のある土地で、いつかはここに戻ってきたいという思いを持っていた。その思いを汲み取り、50年後100年後までのタイムラインを含めた時間の幅を持った計画としたいと考えた。

建築家によるテキストより

構造は350角のRCラーメン構造の柱梁に木の壁・床・屋根を嵌め込んだ1時間準耐火構造(木三共)の混構造建物とした。
外壁は耐風圧をコンクリートの柱梁に依ることで下地を45mm角の杉材下地で構成し、内部天井は燃え代設計のために決められたやや大ぶりな木小梁と準耐火構造のために2重に貼られた12.5mmの石膏ボードをあらわした。

固いRCと柔らかな木架構の組み合わせによって、40㎡の1LDKにしたり、床を解体して80㎡のメゾネット住戸にしたりと、平面だけでなく立体的にも将来の変化に柔軟に対応するための余白を潜在的に内包し、静かに未来の状態変化を待っているような「状況の中の建築」を目指した。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス[期間:2023/6/26-7/2]
最も注目を集めたトピックス[期間:2023/6/26-7/2]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2023/6/26-7/2)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 高田彩実 / ayami takada architectsによる、静岡市の「house M」。川沿いの余裕ある場に建つ住宅の増築と改修。仕様等の大きな改善と周辺環境も活かす在り方を目指し、拡張した既存の周囲に“緩やかな境界”を作る“半透明な”空間を付与。其々の透明度の違いは建築に多様性も与える
  2. 山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.による、東京のサウナ施設「渋谷SAUNAS」。都心部の新築三階建ての建築。専門家らと共に立案したコンセプトの具現化の為に、形と寸法や素材において“触覚の心地よさ”を意識した設計を志向。細かな什器までも一貫してデザインし非日常的な世界観を作る
  3. 池田雪絵大野俊治一級建築士事務所による、静岡・伊東市の、住宅改修「大屋根周りの眺居」。斜面に建つ別荘を対象に計画。既存躯体の“スキップフロア”をランドスケープと捉え、内外に“多様な居場所”を散りばめて立体的に繋ぎ直す構成を考案。空間の連続性は一体感を生むと共に様々な質の光や色を融合
  4. ファラによる、ポルトガル・ポルトの住戸改修「house with glass walls」。細くてとても長い“古い宮殿”の様な既存を対象に計画。部屋を必要最小限にまで浄化し、等間隔に配置した“ガラス壁”で埋め尽くす構成を考案。“スライド”の様な“純粋なシークエンス”を作る
  5. 水上和哉 / kvalitoによる、大阪・茨木市の「崇徳寺の家 明恵庵」。隠居する住職の為の家。境内の景観整備も意図し、本堂の瓦と同調する焼杉を外壁に採用して“背景”となる佇まいを構築。内部は“変化のある”豊かな場を求め、“内”と“外”の性質を持つ空間を共存させる
  6. 長谷川欣則+堀越ふみ江 / UENOA architectsによる、東京・千代田区の「馬喰町ときわ食堂」。創業100年の老舗の新店舗。伝統を守りつつ“次の100年に向けた新しさ”の創造を主題とし、表裏で違う色の生地を縫い合わせた寸法の異なる10枚の“のれん”で空間を構成。静的な客席に“ゆらぎ”も生み出す
  7. 石黒泰司 / アンビエントデザインズによる、愛知・名古屋市の「meaningful」。駅に近い宿泊施設のひと部屋。地域の文化を引用した提案の要望に、都市の色“金”が備える象徴的で現象学的な特性を参照した空間を志向。空間内で際立つと共に人との関係で機能が決まる4枚の面で構成
  8. 池原靖史建築設計事務所による、東京・大田区の、住宅改修「六郷の居拠」。ミニ開発の商品住宅を対象に計画。既存間仕切を構造補強の上で取り除き、空の建物内に二枚の“ブロック”壁を配置。“壁体”は生活機能を再配置すると共に住居への愛着を深める“拠り所”としての“機能”も担う
  9. MVRDVによる、アメリカ・サンフランシスコの複合ビル「ザ・キャニオン」。集住・事務所・店舗等を含む湾岸地域の再開発施設。地元の感性と国際的アプローチの融合を目指し、地域の地形を参照した外観と持続可能な仕組みを備えた建築を考案。公共空間も設けてエリアの活性化にも寄与
  10. 田根剛による、ドイツのヴィトラキャンパスに建設された「Tane Garden House」。展望台も備えた庭師の休憩小屋。キャンパスの記憶を紡いだ持続可能な建築を求め、石や木材等の“地上”の素材を可能な限り現地調達して建設。“有機素材”の使用は時を経た際の“味わい深い美しさ”も意図
  11. 細尾直久 / HOSOO architectureによる、東京・中央区の店舗「HOSOO TOKYO」。商業施設内の“西陣織”を扱う店。“織物”を建築の原点とする思想に基づき、区画外周に西陣織を被覆した列柱を“生地をまとう”様に配置する空間を考案。“裏地”となる柱内側を鏡面とし様々な視覚効果も生み出す
  12. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  13. MADによる、中国・アランヤでの、演劇祭の為の会場構成「The City of Time」。300時間限定の芸術家の滞在制作の為の空間。現代都市にない“精神のねぐら”を意図して、多種多様な作品やパフォーマンス等を許容する空間を考案。作家同士の協同や作品の限界超越の促進も意図
  14. 矢橋徹+上野拓美 / 矢橋徹建築設計事務所による、熊本市の、店舗兼住宅「江津ハウス」。様々な景色を見渡す場に建つ週末住宅。段階的に移住する施主の為に“変化に適応できる空間”を目指し、多彩な開口を持つ三層の“がらんどう”の建築を考案。窓の自由度を上げる為に軸組に外皮を巻く二重架構とする
  15. 井上真彦 / MISTと高橋勝建築設計事務所による、大阪市の「β本町橋」。河川沿いのイベント開催等も行う公園施設。生活の延長にある“実験基地”の具現化を求め、周囲と連続する“動線”と“視線の抜け”で開かれた場を構築。架構操作で“汎用性”があり“想像の余地を残す”空間も意図
  16. 最も注目を集めたトピックス[期間:2023/6/19-6/25]
  17. 田﨑敦士 / Atsushi Tasaki Architecture and Designによる、神奈川・藤沢市の美容室「NEON」。メーカー住宅の1階に計画。設計者自身の原風景でもある“工業化”に向き合い、スタッド製什器等の流通建材を“少しずれた”方法で用いる設計を志向。今ある風景に寄添いながらも“以前とは異なる風景”を生み出す
  18. UAoによる、栃木の「那須塩原市図書館 みるる+駅前広場」
  19. 佐藤可士和 / SAMURAIによる、滋賀の日清食品関西工場の工場見学施設「NISSIN KANSAI FACTORY」
  20. 隈研吾が校長を務める「高知県立林業大学校」が、木造建築について学ぶ“参加費無料”のオンライン講座を開催。都市部で木造を取り入れた耐火建築物“アーブル自由が丘”の設計者や、伝統工法と現代性を融した木造住宅で知られる“土佐派の家”の設計者が登壇

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