OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンの会場構成による、オランダの「State of Fashion Biennale 2026」。ファッションを社会的な存在として捉える展覧会。“視覚的スペクタクル”と“隠れた物語”の両面の理解を促す為、表が金属仕上げで裏を木造露出とした展示パネルを考案。表側で完成品を見せて裏側で舞台裏を明かす
OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンの会場構成による、オランダの「State of Fashion Biennale 2026」。ファッションを社会的な存在として捉える展覧会。“視覚的スペクタクル”と“隠れた物語”の両面の理解を促す為、表が金属仕上げで裏を木造露出とした展示パネルを考案。表側で完成品を見せて裏側で舞台裏を明かす photo © Eva Broekema for State of Fashion
OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンの会場構成による、オランダの「State of Fashion Biennale 2026」。ファッションを社会的な存在として捉える展覧会。“視覚的スペクタクル”と“隠れた物語”の両面の理解を促す為、表が金属仕上げで裏を木造露出とした展示パネルを考案。表側で完成品を見せて裏側で舞台裏を明かす photo © Eva Broekema for State of Fashion
OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンの会場構成による、オランダの「State of Fashion Biennale 2026」。ファッションを社会的な存在として捉える展覧会。“視覚的スペクタクル”と“隠れた物語”の両面の理解を促す為、表が金属仕上げで裏を木造露出とした展示パネルを考案。表側で完成品を見せて裏側で舞台裏を明かす photo © Eva Broekema for State of Fashion
OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンの会場構成による、オランダの「State of Fashion Biennale 2026」。ファッションを社会的な存在として捉える展覧会。“視覚的スペクタクル”と“隠れた物語”の両面の理解を促す為、表が金属仕上げで裏を木造露出とした展示パネルを考案。表側で完成品を見せて裏側で舞台裏を明かす photo © Eva Broekema for State of Fashion

OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンの会場構成による、オランダの「State of Fashion Biennale 2026」です。
ファッションを社会的な存在として捉える展覧会です。建築家は、“視覚的スペクタクル”と“隠れた物語”の両面の理解を促す為、表が金属仕上げで裏を木造露出とした展示パネルを考案しました。そして、表側で完成品を見せて裏側で舞台裏を明かします。
展覧会の会期は、2026年6月28日まで。公式サイトはこちら


こちらは建築家によるテキストです(翻訳:アーキテクチャーフォト / 原文は末尾に掲載)

ステート・オブ・ファッション・ビエンナーレ2026

アルンヘムの聖エウセビウス教会と隣接する広場で開催されるステート・オブ・ファッション・ビエンナーレ2026は、ファッションを単なる完成品の集合としてではなく、ファッション文化を形成し社会に影響を与える、より広範でしばしば目に見えないエコシステムとして考察します。

サプライチェーン・ロジスティクスに由来する用語「Available to Promise(アベイラブル・トゥ・プロミス)」をタイトルとする本展覧会は、ファッションアイテムの背後にある物語を明らかにし、照らし出すことを目的としています。OMA*AMO/デイヴィッド・ジャーノッテンによる会場構成は、これらのキュレーション上の目的との緊密な対話を通じて展開されています。このデザインは、展覧会を体験する二つの異なる方法を提供する重層的なアプローチを採用しています。すなわち、ファッションアイテムの視覚的スペクタクルと、それらに内包された隠れた物語の深い読解です。

祭壇に合わせた中央軸線が展示内の主要な動線を規定しており、その周囲に展示内容が構成されています。この軸線の両側にはパネルの列があり、それぞれが反射性のある金属仕上げの表面と、背面に露出した木構造を備えています。洗練された表面は、完成されたファッションアイテムを展示するための背景となっています。木製の背面は、その構造フレームを露出させるとともに教会のゴシック構造に呼応し、比喩的な「舞台裏」として機能しています。そこでは、天然資源、労働、物流に関する物語が紹介されています。来場者はこの軸線に沿って移動し、表面が生み出すスペクタクルに注目するか、あるいはパネルの背後に回り込んでその背後にある物語を発見するかを選ぶことができます。金属面に設けられた開口部からは、木構造を垣間見ることができます。

パネルは、develop(開発)、distribute(流通)、hype(話題化)、experience(体験)、transform(変容)という展示テーマに対応した5本の平行する帯状に配置されています。ナルテックス(前室)の近くには、一段高く設けられたトリビューンとライブラリーがあり、ラウンジやワークショップのための空間を構成しています。トリビューンからは、来場者は「ショー」を思索的な態度で鑑賞することができます。

屋外の教会に隣接する市民広場では、金属製の外装と木造の内部構造をもつパヴィリオンが、公開されたサテライトスペースとして機能しています。五角形のパヴィリオンには、それぞれ5つのテーマの柱に関連するコンテンツを紹介する、5つの異なるスクリーンが設けられています。可動式のベンチが、この空間をトークイベント、映画上映、ファッションショーなどに柔軟に利用することを可能にしています。その扉は教会の中央軸線に合わせられており、展示の空間的かつ概念的な連続的延長を生み出しています。

【ap編集長の建築探索】vol.021 妹島和世建築設計事務所「すみだ北斎美術館」
【ap編集長の建築探索】vol.021 妹島和世建築設計事務所「すみだ北斎美術館」外観、北側の公園から見る。(※諸事情により筆者撮影ではない写真を使用しています) 撮影:尾鷲陽介

「ap編集長の建築探索」は、23年の歴史ある建築ウェブメディア「アーキテクチャーフォト」の編集長である後藤連平が、訪問した建築を紹介する連載シリーズです。論考のようなかっちりとした形式ではなく、現地で感じた雰囲気や空気感が伝わるような“ライブ感”のある文体で綴ります。読者の皆様も自身が建築を体験するように読んでいただければ幸いです。


妹島和世建築設計事務所「すみだ北斎美術館」

TEXT:後藤連平

 
妹島和世建築設計事務所による「すみだ北斎美術館」を訪問した。2016年に竣工した建築であるが、タイミングが合わず訪問できていなかったのだけれど、ついに訪問が叶った、、、!

地元の人たちが集まる公園と高架線路の挟まれていて、美術館としてはそれほど大きくない敷地に建っている。また、公園ではない三方には公道があり、全方位からアクセスがあるという条件。

雑誌やSNSの投稿などの写真で建物の様子はもちろん見ていて、アルミパネルで覆われた鈍いシルバーの外観と、そこにザクっと入るスリットの特徴的な造形が印象的で、こういう形態をつくりたかったのかな?と思っていたところもあった。

しかし、実際に訪問してみて、あらゆる所や、この建築での体験が、この場所にある建築として、美術館として、無意識に思う「こうだったら良いな」が、先回りして高度に実現されている感覚があって、本当に驚いた、、、、、!

「先回り」と書いたのは、説明が難しいのだけれど、例えば、iPhoneは、ユーザーインターフェースが、高度に人の動きや直感を考慮されていて、行動の先に回って全てが作られている。それ故に、使っている時がスムーズすぎて快楽すら感じてしまう側面があると思う。そのような感覚が、この建築では機能のみならず、こういう空間だったら良いなという感覚レベルでも実現されているというか。

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