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青木淳がキュレーターを務めた、第19回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 日本館展示「中立点」の動画。青木へのインタビューに加えて、キュラトリアルアドバイザーの家村珠代、出典作家の藤倉麻子・大村高広・木内俊克・砂山太一のコメントも収録

青木淳がキュレーターを務めた、第19回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 日本館展示「中立点」の動画です。
青木へのインタビューに加えて、キュラトリアルアドバイザーの家村珠代、出典作家の藤倉麻子大村高広木内俊克・砂山太一のコメントも収録されています。

【ap job更新】 店舗デザインを中心に、高級住宅やリゾートホテルも手掛ける「キャップデザインスタジオ」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)を募集中
【ap job更新】 店舗デザインを中心に、高級住宅やリゾートホテルも手掛ける「キャップデザインスタジオ」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)を募集中
【ap job更新】 店舗デザインを中心に、高級住宅やリゾートホテルも手掛ける「キャップデザインスタジオ」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)を募集中A邸屋上

店舗デザインを中心に、高級住宅やリゾートホテルも手掛ける「キャップデザインスタジオ」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

東京、恵比寿を拠点に幅広く、ハイレベルな創造活動を行っております。

とにかく店舗・空間デザイン・建築をどちらも思い切りやりたい、技術や知識を学びたい、色んな経験を多く積みたい、いつかは独立したい!!
これからの時代、インテリアも建築もモノつくりに「境界」は無いよね。とお思いの方是非我が社を体験ください。
どちらも幅広く、深く、楽しく、時には厳しく極めて行けます。必ず数年後には周りの同期と差が付く貴重な体験を積んだ貴重な人材になれます!!

規模拡大のため、一緒になって前進していけるパートナー若干名を募集致します。

弊社は恵比寿を拠点に25年、小規模ではありますが楽しく時には厳しく。店舗デザインをはじめ住宅、集合住宅、ホテル。リノベーション、複合ビル、街づくりまでかなり幅広く。また非常にクオリティー、デザイン性の高い仕事を数多く行っております。

特に最近では、高級住宅、ホテル、リゾートホテルの以来が多く、様々な物件、経験を体験できます。

今後のこの設計・デザイン業界で勝ち抜いていくのに必要な建築知識・資格、デザイン力、CG・作図能力から現場監理、コミニュケーション能力まで幅広く「建築事務所」「デザイン事務所」の両方の知識、経験を積み、自身のスキルに生かしていくことが可能です。ですので、店舗デザインに限らず、広く空間つくりに興味が持てる方。将来いつかは独立をしたいと夢を持っている方。独立後もバックアップ致します。

設計実勢3年以上の即戦力人材を募集!!
設計事務所等で1年以上程度の経験(もしくは同等)のある方。新卒でもやる気、元気のある方歓迎します。
大学・院卒。
完全週休二日制。昇給、賞与等、待遇面実力、勤務態度優遇。

CAD&パースが出来る方、
有資格者の方は歓迎いたします。

とにかく一生懸命、自分を磨いてキャリアアップしたい方、ご応募ください。
先ずは「やる気」が大切です。
ぜひ一度お会いしましょう。

Rebbon Architectsによる、群馬・嬬恋村の「軽井沢七生子邸」。三世代が使ってきた別荘が対象。家族の歩みに寄添う“緩やかな変化での継承”を求め、まず既存に“離れ”を増築する“段階的な更新”計画を考案。適度な距離感と自由を保てる“入れ子”状の建築を追加する
Rebbon Architectsによる、群馬・嬬恋村の「軽井沢七生子邸」。三世代が使ってきた別荘が対象。家族の歩みに寄添う“緩やかな変化での継承”を求め、まず既存に“離れ”を増築する“段階的な更新”計画を考案。適度な距離感と自由を保てる“入れ子”状の建築を追加する外観、南東側より見る。 photo©田中克昌
Rebbon Architectsによる、群馬・嬬恋村の「軽井沢七生子邸」。三世代が使ってきた別荘が対象。家族の歩みに寄添う“緩やかな変化での継承”を求め、まず既存に“離れ”を増築する“段階的な更新”計画を考案。適度な距離感と自由を保てる“入れ子”状の建築を追加する1階、リビングから開口部越しに外部を見る。 photo©田中克昌
Rebbon Architectsによる、群馬・嬬恋村の「軽井沢七生子邸」。三世代が使ってきた別荘が対象。家族の歩みに寄添う“緩やかな変化での継承”を求め、まず既存に“離れ”を増築する“段階的な更新”計画を考案。適度な距離感と自由を保てる“入れ子”状の建築を追加する1階、リビング photo©田中克昌
Rebbon Architectsによる、群馬・嬬恋村の「軽井沢七生子邸」。三世代が使ってきた別荘が対象。家族の歩みに寄添う“緩やかな変化での継承”を求め、まず既存に“離れ”を増築する“段階的な更新”計画を考案。適度な距離感と自由を保てる“入れ子”状の建築を追加する2階、踊り場からベッドスペースを見る。 photo©田中克昌

Rebbon Architectsが設計した、群馬・嬬恋村の「軽井沢七生子邸」です。
三世代が使ってきた別荘を対象としたプロジェクトです。建築家は、家族の歩みに寄添う“緩やかな変化での継承”を求め、まず既存に“離れ”を増築する“段階的な更新”計画を考案しました。そして、適度な距離感と自由を保てる“入れ子”状の建築を追加しました。

本計画は、三世代にわたって使われてきた軽井沢の別荘の建て替えプロジェクトである。
築50年以上を経た既存建物は、修繕を重ねながら家族の記憶を紡いできた場であったが、家族構成や過ごし方の変化により、複数世代が快適に過ごすには難しさも生じていた。

建築家によるテキストより

日本の住宅が30~50年で建て替えられるのが一般的である一方で、本計画では、家族の記憶が刻まれた「母屋」の存在を損なうことなく、まず「離れ」を増築し、段階的な更新を図る計画とした。

建築家によるテキストより

「離れ」は一部に2階を内包するシンプルなワンルームで、前庭に向かって南側全面に多角形の開口部を設けることで、光と風、周囲のコンテクストを豊かに内部に取り込む。
2階部分は建物の外郭から少し浮いたように配置され、空間の中に「入れ子」的に挿入されている。これは単なる間仕切りとしての「カベ」ではなく、空間に奥行きや余白を与える「ハコ」として設計されており、空間全体の一室性を保ちながら、領域を緩やかに分ける仕掛けとなっている。

この「入れ子」という空間構成は、別荘という非日常の場において、世代やライフスタイルの異なる家族が一つの空間を共有しながらも、適度な距離感と自由を保てるよう意図されている。

建築家によるテキストより
TOTOギャラリー・間での建築展「新しい建築の当事者たち」。大阪・関西万博の休憩所他設計プロポで選ばれた20組のグループ展。複雑な状況下での実現までの過程を、模型や資料を通じて紹介。様々な対話から生まれた“思考の結節点となるキーワード”も提示
TOTOギャラリー・間での建築展「新しい建築の当事者たち」。大阪・関西万博の休憩所他設計プロポで選ばれた20組のグループ展。複雑な状況下での実現までの過程を、模型や資料を通じて紹介。様々な対話から生まれた“思考の結節点となるキーワード”も提示ギャラリー1での展示の様子。 photo©architecturephoto
TOTOギャラリー・間での建築展「新しい建築の当事者たち」。大阪・関西万博の休憩所他設計プロポで選ばれた20組のグループ展。複雑な状況下での実現までの過程を、模型や資料を通じて紹介。様々な対話から生まれた“思考の結節点となるキーワード”も提示中庭での展示の全景。 photo©architecturephoto
TOTOギャラリー・間での建築展「新しい建築の当事者たち」。大阪・関西万博の休憩所他設計プロポで選ばれた20組のグループ展。複雑な状況下での実現までの過程を、模型や資料を通じて紹介。様々な対話から生まれた“思考の結節点となるキーワード”も提示ギャラリー2での展示の様子。 photo©architecturephoto

TOTOギャラリー・間での建築展「新しい建築の当事者たち」です。
大阪・関西万博の休憩所他設計プロポーザルで選ばれた20組のグループ展です。複雑な状況下での実現までの過程を、模型や資料を通じて紹介します。また、様々な対話から生まれた“思考の結節点となるキーワード”も提示されました。
会期は2025年7月24日~10月19日です。展覧会の公式ページはこちら

出展者は、GROUP(井上岳、棗田久美子、齋藤直紀、中井由梨、赤塚健)、大西麻貴+百田有希 / o+h(大西麻貴、百田有希)、KIRI ARCHITECTS(桐圭佑)、工藤浩平建築設計事務所(工藤浩平)、KUMA&ELSA(隈翔平、エルサ・エスコベド)、studio m!kke+Yurica Design and Architecture+Studio on_site(小林広美、竹村優里佳、大野宏)、小俣裕亮建築設計事務所/new building office(小俣裕亮)、KOMPAS(小室舞)、t e c o(金野千恵)、斎藤信吾建築設計事務所+Ateliers Mumu Tashiro(斎藤信吾、根本友樹、田代夢々)、axonometric(佐々木慧)、コロガロウ/佐藤研吾建築設計事務所(佐藤研吾)、PONDEDGE+farm+VOID(鈴木淳平、村部塁、溝端友輔)、ナノメートルアーキテクチャー(野中あつみ、三谷裕樹)、MIDW+Niimori Jamison/a>(服部大祐、新森雄大)、AHA 浜田晶則建築設計事務所(浜田晶則)、萬代基介建築設計事務所(萬代基介)、三井嶺建築設計事務所(三井嶺)、山田紗子建築設計事務所(山田紗子)、米澤隆建築設計事務所(米澤隆)です。

TOTOギャラリー・間では、開設40周年記念企画の第二弾として、「EXPO 2025 大阪・関西万博」の休憩所他設計業務の公募型プロポーザル※1にて選ばれた、1980年以降生まれの20組の建築家たちによるグループ展「新しい建築の当事者たち」を開催します。

20組の建築家は万博の休憩所・トイレ・サテライトスタジオ等の施設の提案にあたり、仮設建築物をつくるという前提のもと、社会や建築に対する問いを立て、自らの仮説を手がかりに試行錯誤を続けてきました。それらの取り組みの中には、産業化された建設や流通への挑戦、歴史への接続、循環する素材や既存技術の更新、そして多様な人びとを受け止めていく場としての建築の在り方など、今日的な建築の状況と課題を概観することができます。同時に、彼らは各方面から届く賛否交えたさまざまな意見を引き受け、実現に向けた関与を続けてきました。万博に限らず社会課題の複雑化が加速度的に進み先行きの見えない時代において、こうした向き合い方が、建築を新しくしていくひとつの原動力になると言えるのではないでしょうか。

本展は、20組がどのような問いを立て、複雑な状況に対峙しながらどのように案を実現させてきたのか、会場を埋め尽くす図面や模型などの資料と言葉を通じて彼らの奮闘を追うドキュメンタリーです。また、彼らの実践から、新しい建築の当事者像を浮かび上がらせる試みでもあります。今回の展覧会が20組や万博の枠を超え、現実社会の中で建築を実現させるために奔走するすべての人々と共有し、これからの建築について皆で議論していく場となることを願っています。

※1:2022年に開催されたプロポーザルで、審査員は藤本壮介、平田晃久、吉村靖孝の3氏が務めた

リリーステキストより
【ap job更新】 金沢を拠点とし、地域での建築とまちづくりに加えて能登半島地震からの復興にも取組む「株式会社kyma」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)を募集中
【ap job更新】 金沢を拠点とし、地域での建築とまちづくりに加えて能登半島地震からの復興にも取組む「株式会社kyma」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)を募集中
【ap job更新】 金沢を拠点とし、地域での建築とまちづくりに加えて能登半島地震からの復興にも取組む「株式会社kyma」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)を募集中商店街の小さな保育園 photo©迎崇

金沢を拠点とし、地域での建築とまちづくりに加えて能登半島地震からの復興にも取組む「株式会社kyma」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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株式会社kymaは石川県金沢市を拠点に、全国の地方都市での建築とまちづくりに取り組む設計事務所です。

私たちはこれまで、子どもから高齢者まで、障がいの有無に関わらずだれもが集うことのできる「ごちゃまぜ」の場をコンセプトとしたまちづくりプロジェクトを中心に、全国の地方都市で活動してきました。人とひと、地域と建築の関係をどうつくっていくかを考え設計に取り組んでいます。

現在私たちはこの経験を能登半島地震の復興につなげていくため、日々奮闘しています。
並行して全国各地で複数のプロジェクトも進行しており、業務拡大に伴い設計スタッフを追加募集することにしました。

代表をはじめ社員全員が20~40代で、各自が主体性を持って設計に取り組んでいます。
人や地域との関係をデザインする建築、地方都市でのまちづくり、能登半島地震の復興に関わっていきたい方のご応募をお待ちしております。

【進行中のプロジェクト】
・長野県駒ケ根市 駅前商店街の低層集合住宅
・群馬県沼田市 病院を中心にしたまちづくり
・鳥取県南部町のまちづくりプロジェクト
・石川県津幡町のコミュニティクリニック など。

<能登半島地震復興関連>
・能登町コミュニティセンタープロジェクト
・リノベーションによる地域の拠点づくり など。

【ap job更新】 “デザインの力で世界を美しくする”を掲げ、国内外の様々なアワードも受賞する「STAR / エスティエイアール」が、建築設計とインテリアデザインに携わるスタッフ(2026年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 “デザインの力で世界を美しくする”を掲げ、国内外の様々なアワードも受賞する「STAR / エスティエイアール」が、建築設計とインテリアデザインに携わるスタッフ(2026年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 “デザインの力で世界を美しくする”を掲げ、国内外の様々なアワードも受賞する「STAR / エスティエイアール」が、建築設計とインテリアデザインに携わるスタッフ(2026年新卒・既卒・経験者)を募集中

“デザインの力で世界を美しくする”を掲げ、国内外の様々なアワードも受賞する「STAR / エスティエイアール」の、建築設計とインテリアデザインに携わるスタッフ(2026年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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STAR/エスティエイアールでは、建築設計・インテリアデザインに携わる仲間を募集しています。

2026年新卒、第二新卒、キャリアの浅い方から、実務経験豊富な30~40代、さらには60代以上の熟練デザイナーまで幅広く歓迎します。

【STARとは?】
私たちSTARは、「デザインの力で世界を美しくする」を信念に、建築・インテリア・ブランディングを横断的に手がけるデザインチームです。
2024年には、グッドデザイン賞、APIDA、A’ Design、DFA、VMARK、IF、台北デザインアワード、Sky Design Award、K-DESIGNなどを受賞、今年はAsia Design Prizeでグランプリ(Design of the Year)も獲得しました。

【進行中のプロジェクト例】
・ホテルデザインのアプローチでデザインする現代的な納骨堂
・お寺と宿泊施設が融合する宗教建築+ホテルの新しい形
・古物・鉄・建築を融合したオリジナルブランドの立ち上げ
・3Dプリンターを活用した模型製作
・リゾートホテル、高級別荘、店舗設計 ほか多数

これらのユニークなプロジェクトにおいて、若手は柔軟な発想力を、ベテランは深い知見と構造力を活かすことができます。

【STARで働く魅力】
・建築とインテリアを横断的に経験できる環境
・個性あふれる唯一無二のプロジェクト多数
・3Dプリンター等のデジタルツールも積極活用
・若手でもアイデアが形になるプロセスに参加
・可愛い社員犬に癒される

今津康夫 / ninkipen!による、奈良市の「NEW LIGHT POTTERY 高畑」。歯科医院を転用した照明器具ブランドのショップ・オフィス・ファクトリー。屋根裏に“膨大な気積”のある既存を舞台とし、照明だけでなく輝きや反射などの“様々な光の現象に満ちた空間”を志向
今津康夫 / ninkipen!による、奈良市の「NEW LIGHT POTTERY 高畑」。歯科医院を転用した照明器具ブランドのショップ・オフィス・ファクトリー。屋根裏に“膨大な気積”のある既存を舞台とし、照明だけでなく輝きや反射などの“様々な光の現象に満ちた空間”を志向外観、北側より見る。 photo©河田弘樹
今津康夫 / ninkipen!による、奈良市の「NEW LIGHT POTTERY 高畑」。歯科医院を転用した照明器具ブランドのショップ・オフィス・ファクトリー。屋根裏に“膨大な気積”のある既存を舞台とし、照明だけでなく輝きや反射などの“様々な光の現象に満ちた空間”を志向1階、エントランス側から「ショップ1」を見る。 photo©河田弘樹
今津康夫 / ninkipen!による、奈良市の「NEW LIGHT POTTERY 高畑」。歯科医院を転用した照明器具ブランドのショップ・オフィス・ファクトリー。屋根裏に“膨大な気積”のある既存を舞台とし、照明だけでなく輝きや反射などの“様々な光の現象に満ちた空間”を志向2階、階段側から「ショップ2」を見る。 photo©河田弘樹
今津康夫 / ninkipen!による、奈良市の「NEW LIGHT POTTERY 高畑」。歯科医院を転用した照明器具ブランドのショップ・オフィス・ファクトリー。屋根裏に“膨大な気積”のある既存を舞台とし、照明だけでなく輝きや反射などの“様々な光の現象に満ちた空間”を志向2階、「ショップ2」、夕景 photo©河田弘樹

今津康夫 / ninkipen!が設計した、奈良市の「NEW LIGHT POTTERY 高畑」です。
歯科医院を転用した照明器具ブランドのショップ・オフィス・ファクトリーの計画です。建築家は、屋根裏に“膨大な気積”のある既存を舞台とし、照明だけでなく輝きや反射などの“様々な光の現象に満ちた空間”を志向しました。施設の場所はこちら(Google Map)。

特別天然記念物に指定される春日山原始林の南に位置するNEW LIGHT POTTERYのショップ・オフィス・ファクトリーである。
築27年の歯科医院をコンバージョンし、これまで分散していた2つの拠点を集約移転した。

かつて歯科医院だったとは思えない規模の建築は、風致地区の規制を申し分なくクリアした歪な瓦屋根に覆われていたが、その下に隠れた屋根裏の膨大な気積は、照明を展示するのに十分な可能性を秘めていた。

照明の明かりだけではなく、輝き・反射・屈折・艶・拡散など、さまざまな光の現象に満ちた空間を目指した。

建築家によるテキストより

原始林に自生する樹種からなる前庭の小径を進むと、正面の大きな開口部から内部を窺い知れるいくつかの照明が灯り、更に進んだ先に現れるポーチ下の真鍮製の扉は、バーナーで炙った歪みが焦点を与えずその重量が外部と内部の境界を意識付ける。

1階は釉薬のかかったモザイクタイルの光沢が明暗の分布をピクセル化し、コーヒースタンドを内包する多角形に折れるアルミニウムの壁は、手前に吊られたペンダントライトと合わせてグラーデショナルに煌めきながらオフィスへの動線を導く。

建築家によるテキストより

瓦屋根に穿たれたトップライトに導かれるように大階段を2階へと進むと、柔らかな拡散光の中、様々な照明に包まれた圧倒的な光の空間に遭遇する。壁と天井は光を吸収すべく左官で仕上げ、2枚の塀の裏側は暗部にしてスケールを抑えた。

カメルーンのトロピカルハウスで使われたプルーヴェのサンシャッターは、戸車を付けて階段室への引戸としている。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 子ども施設を中心に高い評価を得て、様々なアワードでの受賞歴もある「相坂研介設計アトリエ」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)を募集中
【ap job更新】 子ども施設を中心に高い評価を得て、様々なアワードでの受賞歴もある「相坂研介設計アトリエ」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)を募集中
【ap job更新】 子ども施設を中心に高い評価を得て、様々なアワードでの受賞歴もある「相坂研介設計アトリエ」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)を募集中あまねの杜保育園(土と水と緑の中庭)

子ども施設を中心に高い評価を得て、様々なアワードでの受賞歴もある「相坂研介設計アトリエ」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

相坂研介設計アトリエは、都心の皇居脇、半蔵門(麹町)にある設計事務所です。
さらなる業務拡大により、経験者、既卒、来年新卒予定者の正社員を募集します。

【代表者・事務所概要】
相坂研介は安藤忠雄に師事後独立、大学講師やJIA幹事を務めつつ公共自治体のコンペ支援など建築士の職能普及にも尽力し、「これからの建築士賞」を頂きました。

事務所は近年特に子ども施設の建築設計を中心に多数の評価を頂いており、日本建築士事務所協会連合会の最優秀賞(国土交通大臣賞)や東京都知事賞他を受賞した「東立石保育園(GA JAPAN 171掲載)」はじめ、「てぞーろ保育園(domus 1050掲載)」はJIA東北建築大賞や福島県建築文化賞、「あまねの杜保育園(新建築2016年5月号掲載)」は「こども環境学会賞」「JIA環境建築賞」「Architecture Asia Award」など国内外で受賞し、NHKみんなのうた「パプリカ」のMVにも使われました。(昨年発売の「KJ 2024.4」が、相坂アトリエの特集号となっておりますので、詳しい作品群や考え方については、是非ご覧下さい。)

【業務内容・職場環境】
近年は、幼稚園・保育園(1000~2000㎡)、小学校(7000~8000㎡)などの子ども施設や、オフィス・商業ビルなどの中規模施設(5000~6000㎡)を中心に、住宅や家具・遊具まで設計するなど、設計対象が偏ることなく、毎年幅広い経験を積む機会を確保し、所員全員が設計を楽しむ意欲を保てるよう工夫しており、BIMや3Dプリンタ等も導入した作業の効率化で、快適に働きやすい環境が既に整っています。

itoto architectsによる、愛知・蒲郡市の「UMICAN & LIGHTHOUSE COFFEE」。海辺のショッピングモールの一角に計画。風景と触れ合い“穏やかな時間を共有”する場を求め、海との繋がりを“最大限に引き出す”計画を志向。四方を“縁側”で包んだ“内外の境界を曖昧”にする建築を考案
itoto architectsによる、愛知・蒲郡市の「UMICAN & LIGHTHOUSE COFFEE」。海辺のショッピングモールの一角に計画。風景と触れ合い“穏やかな時間を共有”する場を求め、海との繋がりを“最大限に引き出す”計画を志向。四方を“縁側”で包んだ“内外の境界を曖昧”にする建築を考案外観、東側より見る、夕景 photo©植村崇史
itoto architectsによる、愛知・蒲郡市の「UMICAN & LIGHTHOUSE COFFEE」。海辺のショッピングモールの一角に計画。風景と触れ合い“穏やかな時間を共有”する場を求め、海との繋がりを“最大限に引き出す”計画を志向。四方を“縁側”で包んだ“内外の境界を曖昧”にする建築を考案外観、西側より見る。 photo©植村崇史
itoto architectsによる、愛知・蒲郡市の「UMICAN & LIGHTHOUSE COFFEE」。海辺のショッピングモールの一角に計画。風景と触れ合い“穏やかな時間を共有”する場を求め、海との繋がりを“最大限に引き出す”計画を志向。四方を“縁側”で包んだ“内外の境界を曖昧”にする建築を考案外観、西側より縁側を見る。 photo©植村崇史
itoto architectsによる、愛知・蒲郡市の「UMICAN & LIGHTHOUSE COFFEE」。海辺のショッピングモールの一角に計画。風景と触れ合い“穏やかな時間を共有”する場を求め、海との繋がりを“最大限に引き出す”計画を志向。四方を“縁側”で包んだ“内外の境界を曖昧”にする建築を考案客席からイベントスペース側を見る。 photo©植村崇史

伊藤彩香+伊藤隆一 / itoto architectsが設計した、愛知・蒲郡市の「UMICAN & LIGHTHOUSE COFFEE」です。
海辺のショッピングモールの一角に計画されました。建築家は、風景と触れ合い“穏やかな時間を共有”する場を求め、海との繋がりを“最大限に引き出す”計画を志向しました。そして、四方を“縁側”で包んだ“内外の境界を曖昧”にする建築を考案しました。店舗の場所はこちら(Google Map)。

UMICAN & LIGHTHOUSE COFFEEは、愛知県の観光拠点「ラグーナフェスティバルマーケット」敷地内に計画された、海を親しむためのコミュニティスペースとカフェを併設した交流拠点です。

観光客が海辺でひとときを楽しむ場であると同時に、地元の人々が日常的に訪れ、海辺の風景と触れ合う穏やかな時間を共有できる場所となることを目指し設計しました。

建築家によるテキストより

建物は、四方を約60mにわたる縁側でぐるりと包み込み、海とのつながりを最大限に引き出す構成としています。
この縁側は、内と外の境界を曖昧にしながら、人々が自由に腰を下ろし、行き交う風や光を感じつつ、海を眺めることができる場所として設えました。

内外装には左官材をふんだんに用い、左官職人の手仕事による繊細な風合いを生かすことで、温もりある空間を目指しました。左官壁に浮かぶ陰影や質感は、太陽の光や海面の反射により刻々と変化し、空間全体に生き生きとした表情をもたらします。

建築家によるテキストより

木、石、草、土。厳選した自然素材を用い、それぞれの特性を丁寧に引き立てながら、調和の取れた空間を構成し、経年によって風合いを深め、この場所に時間とともに根付いていくような素材を厳選し選定しました。

人工的に整えすぎることなく、自然に寄り添うような素朴さを大切にしたこの建築は、周囲の風景と静かににじみ合いながら、海辺に新たな風景の層を重ねていくことを願い設計しています。

建築家によるテキストより
上林剛典 / PLATによる、東京・港区の「(Tentative)」。“暫定的な”という名前の更新を前提としたスペース。“使い方を導かない”を意図し、手から離れても“質の良い空気”が残る設計を志向。生活圏に近い素材を用いて“のびのびした新しいラグジュアリー”を作り出す
上林剛典 / PLATによる、東京・港区の「(Tentative)」。“暫定的な”という名前の更新を前提としたスペース。“使い方を導かない”を意図し、手から離れても“質の良い空気”が残る設計を志向。生活圏に近い素材を用いて“のびのびした新しいラグジュアリー”を作り出す外観、東側の道路より見る。 photo©長谷川健太
上林剛典 / PLATによる、東京・港区の「(Tentative)」。“暫定的な”という名前の更新を前提としたスペース。“使い方を導かない”を意図し、手から離れても“質の良い空気”が残る設計を志向。生活圏に近い素材を用いて“のびのびした新しいラグジュアリー”を作り出すエントランス側の壁を見る。 photo©長谷川健太
上林剛典 / PLATによる、東京・港区の「(Tentative)」。“暫定的な”という名前の更新を前提としたスペース。“使い方を導かない”を意図し、手から離れても“質の良い空気”が残る設計を志向。生活圏に近い素材を用いて“のびのびした新しいラグジュアリー”を作り出すテーブル席とキッチン photo©長谷川健太

上林剛典 / PLATが設計した、東京・港区の「(Tentative)」です。
“暫定的な”という名前の更新を前提としたスペースです。建築家は、“使い方を導かない”を意図し、手から離れても“質の良い空気”が残る設計を志向しました。そして、生活圏に近い素材を用いて“のびのびした新しいラグジュアリー”を作り出しました。

東京・外苑前のオルタナティヴ・スペースの設計である。

施主からの希望は、当初はカフェとバーとしての機能がほしいということだけであった。
店名の(Tentative)は“暫定的な” “試験的な” “仮の”などと直訳される。その意味通り、空間も日々、アップデートされるのである。

建築家によるテキストより

今後どのように使用されるかわからない空間に対して使い方を導くような設計をすると、窮屈さが生まれ、意図しない無理な使い方になり、空間と使い手との間で齟齬が生じる。そこで、未来の使い手を想定して準備するのではなく、機能的にはなるべく単調なあり方を模索した。

空間を使いこなすことが上手い施主を信頼することにして、設計者である私としては、自分の手から離れてもなお“質の良い空気”が残る空間にするということに設計方針を据えた。それがこのプロジェクトのあるべき方向性に思えた。実際に現在はカフェではなく、スタジオとしての利用が主にされている。

建築家によるテキストより

“質の良さ”については、これまでの豪華さや高価さという尺度からはなれ、荒々しくのびのびした新しいラグジュアリーの概念を模索した。いかに簡素に、素材の使い方と見せ方で豊かな空間を作り出すかを考えた。意識的に生活圏に近い素材を使用し、アイボリー色の雨樋や外壁材、工事現場の仮囲いなど、街に点在しているありふれた風景を空間に取り入れることにした。

凡庸な素材なのだけれど見方を変えることによって、そして造形によって、今までにはない空間がうみだされる。それを体感することが、その人の価値観をかえる体験につながることを願っている。

建築家によるテキストより
坂倉準三による三重・伊賀市の“旧上野市庁舎”を転用した宿泊施設「泊船」が開業。改修設計はMARU。architectureが担当。客室のインテリアスタイリングはNOTA&design、ロゴとサインはUMA / design farmが手掛ける
坂倉準三による三重・伊賀市の“旧上野市庁舎”を転用した宿泊施設「泊船」が開業。改修設計はMARU。architectureが担当。客室のインテリアスタイリングはNOTA&design、ロゴとサインはUMA / design farmが手掛ける photo©hiroaki tanooka
坂倉準三による三重・伊賀市の“旧上野市庁舎”を転用した宿泊施設「泊船」が開業。改修設計はMARU。architectureが担当。客室のインテリアスタイリングはNOTA&design、ロゴとサインはUMA / design farmが手掛ける photo©hiroaki tanooka
坂倉準三による三重・伊賀市の“旧上野市庁舎”を転用した宿泊施設「泊船」が開業。改修設計はMARU。architectureが担当。客室のインテリアスタイリングはNOTA&design、ロゴとサインはUMA / design farmが手掛ける photo©hiroaki tanooka

坂倉準三による三重・伊賀市の“旧上野市庁舎”(1964年竣工)を転用した宿泊施設「泊船」が開業しました。
改修設計はMARU。architectureが担当。客室のインテリアスタイリングはNOTA&design、ロゴとサインはUMA / design farmが手掛けています。施設の場所はこちら(Google Map)。

『泊船』の舞台となる旧上野市庁舎。ここは、ル・コルビュジエに学び、戦後日本の建築を率いた坂倉準三(1901-1969)が1964年に手がけた建築です。坂倉は「建築は、そこで生きる人間のためにある」という哲学を掲げました。この旧市庁舎は、伊賀の豊かな自然、とりわけ四方を山に囲まれた盆地の風土に寄り添うように、水平線を強調した低い建物として完成しました。市民を見下ろすことなく、光と風を招き入れる大きな開口部は、半世紀以上にわたり、ここに集う人々の営みを静かに見守り続けています。

老朽化による解体の危機を、市民の保存運動が救い、市指定文化財として再生されることに。行政からのアイデア募集に応え、船谷ホールディングスがこのプロジェクトを受託しました。ホテルと、来春オープンする図書館、そして観光案内機能を備える複合施設として、この歴史ある建築は新たな命を得ます。かつての市庁舎の記憶を大切にしながら、ホテル『泊船』は過去と現在をつなぎ、坂倉準三がこの地に託した思想と共に、人が集い、学び、伊賀の魅力を発信する、新しい文化の拠点となることを目指します。

リリーステキストより

本施設の再生設計は、公共建築や文化施設の設計等を多数手がけるMARU。architectureが担当しました。彼らは、坂倉建築が持つ空間の豊かさや光の扱い方を深く読み解き、現代の快適さと美しいデザインを融合させています。

設計の核にあるのは、「開かれた外の空間から、段階的に落ち着いた室内空間へと連続する」という心地よい流れ。視線を低く抑えることで、訪れる人が落ち着いて空間に身を置けるよう工夫されています。既存のコンクリート壁に残る当時の木型枠の表情はそのまま活かされ、タモ材や左官などの素材との組み合わせが、至近距離でこそ感じられる繊細な質感を生み出します。それは、ただ修復するだけでなく、建築全体に、異なる要素が互いを引き立て合うような、穏やかな一体感を生み出すことに深く配慮された結果です。

リリーステキストより
【ap job更新】 駅から住宅まで、様々なプロジェクトを手掛ける「sinato」が、建築とインテリアの設計スタッフ(2026年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 駅から住宅まで、様々なプロジェクトを手掛ける「sinato」が、建築とインテリアの設計スタッフ(2026年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 駅から住宅まで、様々なプロジェクトを手掛ける「sinato」が、建築とインテリアの設計スタッフ(2026年新卒・既卒・経験者)を募集中12 KANDA / 複合施設 / 1,940㎡

駅から住宅まで、様々なプロジェクトを手掛ける「sinato」の、建築とインテリアの設計スタッフ(2026年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

建築とインテリアの設計スタッフを募集します。

駅や広場のような大きなものと、イスやテーブルのような小さなものを、常に同時並行でデザインしている設計事務所なので、建築が得意だけどインテリアもやってみたい、インテリアが得意だけど建築もやってみたい、という方は特に楽しめると思います(もちろん、私は〇〇だけを極める!という方も大歓迎です)。

また、小さな設計事務所の割に、大きな企業とのプロジェクトが多いのも特徴かもしれません。
JR東日本さん、ルミネさん、森ビルさん、アマゾンジャパンさん、HYUNDAI(韓国)さんなどなど、国内外で多くの人々の生活に関わりが深い事業を行う皆さんと協働することで、狭義のデザインだけではない射程の広い学びがあります。

※今年9/12にはsinatoが設計した約44,000㎡の大型複合施設「NEWoMan高輪」がオープンします

ワークスタイルとしては、クリエイティビティと生産性の両立を重視しており、具体的な時間管理やタスク配分の元、全スタッフが適材適所で最大限に能力を発揮できるチームを目指しています。
また、スタッフの成長を最大限支援するという方針の元、下記のユニークな制度を設けています。

【書籍代全額補助】
読みたい本があれば、その書籍代は全額事務所が負担します。しかも無制限、事前申請も不要です。

【美術館観覧料全額補助】
見たい展覧会があれば、その観覧料は全額事務所が負担します。しかも無制限、事前申請も不要です。

【セミナー等受講料全額補助】
聴きたいセミナーやトークイベントがあれば、その受講料は全額事務所が負担します。しかも無制限、事前申請も不要です。

【生命保険料全額補助】
公的な社会保険とは別に民間の生命保険に加入し、その保険料は全額事務所が負担します(保険金受取人はご家族)。つまりsinato在籍中は、個人での生命保険加入が不要です。

上記以外にも、22時以降の残業禁止や半年毎の明確な給与査定など、一般的な労働環境整備にも日々取り組んでおり、今後も更に自由度の高いウェルビーイングな働き方を模索していきたいと思っています。
建築やインテリアの質の高い設計を通して、社会の新たな可能性を切り開いていける、デザインとコミュニケーションが得意な方のご応募をお待ちしています。

黒川紀章の“中銀カプセルタワー”をテーマとしたMoMAでの展覧会の会場写真。同建築の50年間の寿命に捧げる展示。タイトルは「中銀カプセルタワーの多様な人生」
黒川紀章の“中銀カプセルタワー”をテーマとしたMoMAでの展覧会の会場写真。同建築の50年間の寿命に捧げる展示。タイトルは「中銀カプセルタワーの多様な人生」Installation view of The Many Lives of the Nakagin Capsule Tower, on view at The Museum of Modern Art, New York, from July 10, 2025, through July 12, 2026. Photo: Jonathan Dorado.
黒川紀章の“中銀カプセルタワー”をテーマとしたMoMAでの展覧会の会場写真。同建築の50年間の寿命に捧げる展示。タイトルは「中銀カプセルタワーの多様な人生」Installation view of The Many Lives of the Nakagin Capsule Tower, on view at The Museum of Modern Art, New York, from July 10, 2025, through July 12, 2026. Photo: Jonathan Dorado.
黒川紀章の“中銀カプセルタワー”をテーマとしたMoMAでの展覧会の会場写真。同建築の50年間の寿命に捧げる展示。タイトルは「中銀カプセルタワーの多様な人生」Installation view of The Many Lives of the Nakagin Capsule Tower, on view at The Museum of Modern Art, New York, from July 10, 2025, through July 12, 2026. Photo: Jonathan Dorado.

黒川紀章の“中銀カプセルタワー”をテーマとしたMoMA(ニューヨーク近代美術館)での展覧会の会場写真です。
同建築の50年間の寿命に捧げる展示です。タイトルは「中銀カプセルタワーの多様な人生(The Many Lives of the Nakagin Capsule Tower)」。本記事では、会場写真に加えて関連資料の画像や動画も掲載します。
会期は、2025年7月10日~2026年7月12日です。展覧会の公式ページはこちら


こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)

MoMAが2025年7月10日に中銀カプセルタワーの50年間の寿命に捧げる展覧会を開催

「中銀カプセルタワーの多様な人生(The Many Lives of the Nakagin Capsule Tower)」展では、ニューヨーク近代美術館のコレクションから完全に修復されたカプセルが展示されます。

ニューヨーク近代美術館は、1972年から2022年まで東京・銀座に存在した、日本の建築家・黒川紀章(1934年~2007年)による画期的なプロジェクト、中銀カプセルタワーの50年間の存続期間に焦点を当てた展覧会を開催します。「中銀カプセルタワーの多様な人生」展は、2025年7月10日から2026年7月12日までニューヨーク近代美術館のストリートレベルギャラリーで開催され、カプセルA1305とともに、建物の変化し続ける、予想外の用途を示す約45点の関連資料が展示されます。これらの資料には、1970~72年に作られた本プロジェクト唯一の現存模型、オリジナルの図面や写真、販促用の印刷物、アーカイブ映像や音声記録、元居住者へのインタビュー、そして建物全体のインタラクティブなバーチャルツアーが含まれます。通勤するビジネスマン向けのマイクロ住居として宣伝されたこの建物は、相互に接続された2つのコンクリートと鉄骨のタワーから成り、各ユニットにはプレハブ式の設備とソニー製のカラーテレビが完備された、1人用の「カプセル」が140個設置されていました。かつて建物の最上階に設置されていたカプセルA1305は、他の保存されたカプセルから回収された可能な限り多くのオリジナル部品によって完全に修復されており、オプションとして提供されていた音響機器一式も含まれています。このカプセルは、2022年に建物が解体された後、オリジナルの状態に修復されたわずか14個のうちの1つであり、2023年にニューヨーク近代美術館によって収蔵されました。ニューヨーク近代美術館の会員は、特別なアクティベーションイベントの際にカプセル内部に入る機会を得ることができます。「中銀カプセルタワーの多様な人生」展は、建築・デザイン部門のアシスタント・キュレーターであるエヴァンゲロス・コツィオリス(Evangelos Kotsioris)と、キュレーター・アソシエイトのパウラ・ヴィラプラナ・デ・ミゲル(Paula Vilaplana de Miguel)によって企画されました。

GROUPによる、山梨・北杜市の住宅「道具と広い庭」。自然豊かな環境の“広い庭”のある敷地。居場所作りの為に“手入れ”が必要な状況に着目し、人ではなく“道具”を中心とする建築を志向。同形の5部屋が並ぶ構成として其々に用途の異なる道具の収納場所を用意する
GROUPによる、山梨・北杜市の住宅「道具と広い庭」。自然豊かな環境の“広い庭”のある敷地。居場所作りの為に“手入れ”が必要な状況に着目し、人ではなく“道具”を中心とする建築を志向。同形の5部屋が並ぶ構成として其々に用途の異なる道具の収納場所を用意する外観、南東側より見る。 photo©三野新
GROUPによる、山梨・北杜市の住宅「道具と広い庭」。自然豊かな環境の“広い庭”のある敷地。居場所作りの為に“手入れ”が必要な状況に着目し、人ではなく“道具”を中心とする建築を志向。同形の5部屋が並ぶ構成として其々に用途の異なる道具の収納場所を用意する土間からアトリエ側を見る。 photo©三野新
GROUPによる、山梨・北杜市の住宅「道具と広い庭」。自然豊かな環境の“広い庭”のある敷地。居場所作りの為に“手入れ”が必要な状況に着目し、人ではなく“道具”を中心とする建築を志向。同形の5部屋が並ぶ構成として其々に用途の異なる道具の収納場所を用意する寝室から水回りを見る。 photo©三野新
GROUPによる、山梨・北杜市の住宅「道具と広い庭」。自然豊かな環境の“広い庭”のある敷地。居場所作りの為に“手入れ”が必要な状況に着目し、人ではなく“道具”を中心とする建築を志向。同形の5部屋が並ぶ構成として其々に用途の異なる道具の収納場所を用意するテラス photo©三野新

GROUPが設計した、山梨・北杜市の住宅「道具と広い庭」です。
自然豊かな環境の“広い庭”のある敷地での計画です。建築家は、居場所作りの為に“手入れ”が必要な状況に着目し、人ではなく“道具”を中心とする建築を志向しました。そして、同形の5部屋が並ぶ構成として其々に用途の異なる道具の収納場所を用意しました。

敷地は山梨県北部、八ヶ岳の裾野に広がる斜面地である。
木々に囲まれ、キジやシカなどの野生動物が姿を見せる。この自然豊かな場所に建つ住宅と広い庭を、建主やその仲間が、自ら手入れするためのさまざまな「道具」を軸に設計した。

たとえばモンゴルでは、ゲルの内部では個人の道具の配置によって貸し借りの可否が決まっており、貸し借り可能な道具は地域全体で共有される。その前提として、すべてのゲルが正円の平面形を共有していることが、空間の均質性を保ち、道具の秩序ある流通を可能にしている。

建築家によるテキストより

この住宅では、平面形を揃えた5つの部屋を設け、道具の共有に一定の秩序が生まれる設計としている。
各部屋には、内部の設備と連動し、用途ごとに整理された道具が収納されている。西から順に、外構作業に関する道具、絵画制作に関する道具、料理に関する道具、入浴に関する道具、休息に関する道具。壁面には規則的に道具の出入口が設けられ、部屋が庭との距離を縮めることで、訪れるすべての人が、広い庭とのそれぞれの関係をかたちづくっていく。

そして、この住宅は敷地に隣接する道に対して閉じるように壁を設けている。この壁は内部のプログラムを隠し、周囲の環境を映し出すスクリーンとなる。耐力壁をこの1カ所にまとめることで、各部屋を柔軟に使用できる。
訪れた人びとは、この壁によって建物を固定された用途に当てはめず、その時どきの目的に応じて再発見することができる。また、均一な寸法の間柱が建物を支え、内部全体に棚をつくっている。

建築家によるテキストより

自然豊かな場所で人の居場所をつくるためには、道具を用いた人による手入れが必要である。
私たちは、普段は建築の片隅に追いやられがちな道具置き場を見直した。だからここでは、人を中心に据えるのではなく、道具を中心に建築を構成している。そうすることで、責任が特定の個人に集中することなく、道具を介して関わるすべての人がその場所を共有し、誰もが広い庭の手入れに参加できる環境を目指している。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス[期間:2025/7/14-7/20]
最も注目を集めたトピックス[期間:2025/7/14-7/20]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2025/7/14-7/20)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 滋賀の「守山市民ホール大規模改修」設計プロポで、日建設計・日建設計CM共同企業体が優秀者に選定。提案書も公開。二次審査には、青木淳+品川雅俊 / AS、小堀哲夫、仙田満 / 環境デザイン研究所が名を連ねる
  2. ミース・ファン・デル・ローエによる、アメリカの「ファンズワース邸」(1951年竣工) の現在の様子を紹介する動画。2025年7月に公開されたもの
  3. 落合陽一とNOIZによる、大阪・関西万博の「null²」。“いのちを磨く”を主題とする施設。バーチャルとフィジカルの接続を求め、ボクセルが構成要素の“多様な二次利用の可能性”を持つ建築を考案。風と共振する鏡面膜とロボットアームを組合せて“動的な建築”も実現
  4. 青木淳のファサードデザインによる「ティファニー 銀座」がオープン。ブランドカラーの“ティファニーブルー”で覆われた高さ66mの建築。内装デザインはピーター・マリノが手掛ける。店内にはドナルド・ジャッドを始めとする様々なアート作品50以上も展示
  5. 神奈川・横須賀市の「(仮称)北こども園」設計プロポで、アンブレ・アーキテクツが契約候補者に選定。提案書も公開。二次審査には、相坂研介設計アトリエ、キノアーキテクツ、象設計集団、高橋茂弥建築設計事務所が名を連ねる
  6. 2025年の高松宮殿下記念世界文化賞(建築部門)を、エドゥアルド・ソウト・デ・モウラが受賞。プリツカー賞をはじめとした様々なアワードを受賞しているポルトガルを代表する建築家
  7. SANAAによる、台湾の「Taichung Green Museumbrary」が2025年12月にオープン。旧軍用空港跡地の公園内に計画された美術館と図書館を統合した施設。軽やかで開かれた存在を目指し、アルミとガラスの二重構造のファサードで地上レベルに全方向からアクセス可能な公共広場を備えた建築を考案
  8. 川本達也建築設計事務所による、愛知の「緑ケ丘の家」。建て込んだ住宅街の敷地。プライバシーを確保しつつ“屋外空間も最大限取り込む”住居として、周囲の状況に応じて“軒の出”を変化させた大屋根を持つ建築を考案。構造の“方杖”はリズムを生む内装材としても機能
  9. 栫井寛子+徳永孝平 / atelier SALADによる、鹿児島市の住戸改修「HOUSE F」。標準的な間取りの既存を改修。“近代の象徴”から“現代の価値”への更新を求め、“外部のような内部、内部のような外部”の空間を中央に配する計画を考案。中庭・リビング・縁側でもある多様な場として機能させる
  10. OMAによる、フランス・リヨンの「Lyon Bridge」。新しい橋の設計競技の勝利案。“純粋なランドマーク”を目指している現代の橋とは異なる在り方を求め、風景を支配するのではなく“完成させる”橋を志向。トラムと歩行者と自転車の通路を効率的かつ体験的に統合
  11. 奈良祐希 / EARTHENによる、石川・金沢市の店舗「FIL D’OR」。フランス料理とワインを提供する店。“金の糸”という意味の店名を起点に、背景にある“繋がりを大切にする哲学”や“金沢の風土”を想起させる場を志向。“約3万本の糸”を吊るした“土の洞窟”の様な空間を考案
  12. ピーター・ズントーとSOMによる、アメリカの「デイヴィッド・ゲフィン・ギャラリーズ」が完成。ロサンゼルス郡立美術館の新本館として計画。キャンパス全体の活動の中心として、ギャラリー空間を持ち上げて地上レベルを様々な屋外活動の場とする建築を考案。2026年4月のグランドオープンを予定
  13. ファラによる、ポルトガル・マトジニョシュの住宅「house with an inverted roof」。郊外の“奇妙な輪郭”を持った住まい。半透明の台座に置かれた“爆発した箱”に見える外観を、様々な色の図形が散りばめられた“紙のコラージュ”のように設計。完結すると同時に断片的でもある建築が建ち上がる
  14. クライン ダイサム アーキテクツによる、能登半島の「狼煙のみんなの家」が竣工。“みんなの家”は被災地で人々の憩いの場をつくるプロジェクト。伊東豊雄が代表を務める“NPO法人HOME-FOR-ALL”が能登半島地震を受け調査を行い企画
  15. VUILDと和建設による、高知の「仁淀川スタッドハウス」。林業が盛んな地域の移住者向け町営住宅。生産の多い“板材”を活用した“プロトタイプ”も目指し、“30×105mmの間柱材”を主として造る建築を考案。町内で全て完結するプロセスを実現し経済循環にも貢献
  16. 安藤忠雄とアントニー・ゴームリーによる、韓国の「グラウンド」。美術館の庭園地下に埋設されたアートスペース。美術館体験の拡張を求め、7体の彫刻を内包した“パンテオンも想起させる”ドーム状の空間を考案。彫刻・建築・自然と鑑賞者をひとつの瞬間の中で結びつける
  17. ピタゴラスイッチ等の創作で知られる、佐藤雅彦の展覧会の入場チケットをプレゼント。横浜美術館で開催。多様な作品の創作プロセスを紹介し、その独創的な“作り方”を紐解く内容。ピタゴラ装置の実物も展示
  18. OMA / クリス・ヴァン・ドゥインによる、中国の「JOMOO本社」。高層ビル群と森林に覆われた丘陵に挟まれた敷地。“二重性”のある環境の受容を意図し、基壇とタワーを融合させた“連続的で彫刻的な形態”の建築を考案。国の都市拡張を担ってきたタワーの類型の再解釈も意図
  19. リナ・ゴットメによる、大阪・関西万博の「バーレーンパビリオン」。“海をつなぐ”をテーマに計画。同国と海の繋がりを伝える施設として、“伝統的な船の製造技術”の参照に加えて“日本の木組の技術”も融合させる建築を考案。持続可能性を考慮して殆どの材料を再利用可能とする
  20. 大阪・関西万博の、若手建築家が設計を手掛ける全20施設のパース画像とコンセプト(前編)。前編では、休憩所・ギャラリー・展示施設・ポップアップステージの10施設を紹介

倉方俊輔、隈研吾、藤本壮介、永山祐子、大西麻貴+百田有希 / o+hが登壇した「“いのちの未来” 建築カンファレンス 第二部:生き続ける建築」の動画。万博会場で2025年6月に行われたもの

倉方俊輔隈研吾藤本壮介永山祐子大西麻貴+百田有希 / o+hが登壇した「“いのちの未来” 建築カンファレンス 第二部:生き続ける建築」の動画です。万博会場で2025年6月14日に行われたもの。

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