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【ap job更新】 新居千秋都市建築設計が、新規プロジェクト開始に伴い 設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)とアルバイトを募集中
【ap job更新】 新居千秋都市建築設計が、新規プロジェクト開始に伴い 設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)とアルバイトを募集中
【ap job更新】 新居千秋都市建築設計が、新規プロジェクト開始に伴い 設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)とアルバイトを募集中小牧市中央図書館

新居千秋都市建築設計の、新規プロジェクト開始に伴う 設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)とアルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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【新居千秋の考え、スタンス】
私は約50年前にルイス・カーンに出会いました。
カーン事務所最後の所員であり最年少だった私がカーンから学んだのは建築だけでなく、次世代へ「建築の正しい考え方」「教育」「ものの見方」を伝えていくことで、私にとって建築が宗教となり、教育が使命や趣味となりました。

ペンシルベニア大学を卒業後、AA School、東京都市大学(武蔵工大)、東京理科大学、ペンシルベニア大学、早稲田大学(1課題)、東京工業大学(4課題)、シンガポール大学(外部判定員)等で50年近く教鞭をとりました。

「ジェネリック」にならない建築、「Nostalgic Future=懐かしい未来」を持った建築、これまでの建築で忘れ去られているものを再発見し、「歴史的哲学」を持ちながら、これらをさらに次世代に伝えていけるような人たちを育てていきたいと考えています。

【私達の設計への取り組み方】
私達は今までに数多くの公共施設の設計に取り組んできました。
One and Only=その場所にたったひとつの建築(近隣に愛され、遠くの人に憧れられる)、どの地域に対してもきめ細かい設計をし、数々の賞、社会的評価を頂いています。大規模の建築、公共的に意義のある建築、大手ディベロッパーとの都市、住宅づくりを行っています。PFIやエリアマネジメントにも取り組んでいます。

また、2014年に金沢21世紀美術館で開催され、水戸芸術館でも開催された、「3.11以後の建築展」に出展しました。
私達が続けてきた、ワークショップでのつくり方を展示しました。本も出版されていますので、是非ご覧になってください。

【事務所の特徴】
私達の事務所は、コンペやプロポーザルが得意だという人(月1-2回、年間20以上のプロポーザルに取り組み、40年以上生き残ってきました)、大きな規模の公共建築をやってみたい人に向いていると思います。時には大手設計事務所とコラボレーションすることもあります。そういう少し変わった経験をしたい人や、ジェネリックな建物が良いと思っていない・疑問を持っている人にも良いかもしれません。

また、ワークショップで市民の人達の意見を聞きながら、自分の意見とみんなの考えの違いを議論し設計をしたりしています。
そのような経験を通して、独立して自作を作りながら大学で教えてみたいという人にも向いていると思います。何人かの私達の事務所の卒業生は現在大学で教えています。

長坂常 / スキーマ建築計画の監修による、東京・渋谷区の店舗「FarmMart & Friends」。静かな住宅街の中にある“ドーナツと食料品”を扱う店。人が人を呼び込む“幸せな場所”を目指して、“自分の通う場所をつくる”ような設計を志向。予算規模に合わせたチーム体制で取り組む
長坂常 / スキーマ建築計画の監修による、東京・渋谷区の店舗「FarmMart & Friends」。静かな住宅街の中にある“ドーナツと食料品”を扱う店。人が人を呼び込む“幸せな場所”を目指して、“自分の通う場所をつくる”ような設計を志向。予算規模に合わせたチーム体制で取り組む photo©Yurika Kono
長坂常 / スキーマ建築計画の監修による、東京・渋谷区の店舗「FarmMart & Friends」。静かな住宅街の中にある“ドーナツと食料品”を扱う店。人が人を呼び込む“幸せな場所”を目指して、“自分の通う場所をつくる”ような設計を志向。予算規模に合わせたチーム体制で取り組む photo©Yurika Kono
長坂常 / スキーマ建築計画の監修による、東京・渋谷区の店舗「FarmMart & Friends」。静かな住宅街の中にある“ドーナツと食料品”を扱う店。人が人を呼び込む“幸せな場所”を目指して、“自分の通う場所をつくる”ような設計を志向。予算規模に合わせたチーム体制で取り組む photo©Yurika Kono
長坂常 / スキーマ建築計画の監修による、東京・渋谷区の店舗「FarmMart & Friends」。静かな住宅街の中にある“ドーナツと食料品”を扱う店。人が人を呼び込む“幸せな場所”を目指して、“自分の通う場所をつくる”ような設計を志向。予算規模に合わせたチーム体制で取り組む photo©Yurika Kono

長坂常 / スキーマ建築計画の監修による、東京・渋谷区の店舗「FarmMart & Friends」です。設計と施工は、高本設計施工が手掛けています。
静かな住宅街の中にある“ドーナツと食料品”を扱う店の計画です。建築家は、人が人を呼び込む“幸せな場所”を目指して、“自分の通う場所をつくる”ような設計を志向しました。また、予算規模に合わせたチーム体制で取り組まれたプロジェクトです。店舗の公式サイトはこちら

自分の通う場所をつくるようなプロジェクトは僕の中では特別で、予算があろうがなかろうがお施主さんと気が合えばできるだけ関わりたいと思ってお仕事させていただいている。このプロジェクトもその一つである。

建築家によるテキストより

僕は通勤に自転車を使うことが多いのだが、ここはまさに通勤途中にある。駅からも遠い、静かな住宅街にある。そこにFarmMart & Friendsというドーナツと食料品のお店をつくった。

建築家によるテキストより

与件で何も言われないのに、なぜか勝手にそこにワインが置かれ帰りに寄ることを想像して関わらせていただくこと決めた。そして、実際にワインは置かれ、休みの日など幸せな日常が垣間見られる場所ができた。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 リサーチから事業化まで、“一気通貫”で地域に関わる都市デザイン事務所「ハートビートプラン」が、新しいメンバーを募集中
【ap job更新】 リサーチから事業化まで、“一気通貫”で地域に関わる都市デザイン事務所「ハートビートプラン」が、新しいメンバーを募集中
【ap job更新】 リサーチから事業化まで、“一気通貫”で地域に関わる都市デザイン事務所「ハートビートプラン」が、新しいメンバーを募集中

リサーチから事業化まで、“一気通貫”で地域に関わる都市デザイン事務所「ハートビートプラン」の、新しいメンバー募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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大阪の都市デザイン事務所、ハートビートプランでは、プロジェクトの推進を担うディレクターと、そのサポートを行うスタッフを募集しています。

ハートビートプランは大阪を拠点とする都市デザイン事務所です。
ワクワクする状況を生み出すことをミッションに掲げ、そこに生きる人たちと併走しながら、まちの血流を良くするように、人・もの・ことの関係性を編み直します。どのプロジェクトでも、そのまちで暮らす人、はたらく人、あそぶ人、訪れる人、それぞれの視点に立ち、プランニングを行い実践します。

具体的には、現状把握・課題設定のための調査やヒアリング、ビジョン作成やそのビジョンの共有、社会実験などの企画・運営・結果分析、事業化・制度づくり、継続可能なマネジメントの工夫など、目指すシーンを共有するところから事業化まで、一気通貫に地域に関わることが特徴です。そのため、単年度で終了するプロジェクトはなく、3年-10年以上にわたり、長く地域に関わりプロジェクトを進めています。

プロジェクトはハートビートプラン一社単独ではなく、ランドスケープ、建築、照明、土木、交通、観光、金融、アート、舟運、食など、プロジェクトに応じて分野を超えた専門家とチームを組んで進めますが、私たちはその中で、全体を統括するプロジェクトマネージャーとして事業を推進しています。

業務領域やエリアの拡大に伴い、未来のために地域に併走出来る、新しいメンバーを募集しています。

studio36による、兵庫・丹波市の「h邸」。旧道沿いの角地に計画。人流のある道に対する在り方を考慮し、立面の開閉で“街との距離”を調整しつつ旧道に対する“明確な構え”を構築。玄関は掃出し窓として内外を繋ぎ“暮らしの気配”を滲出させる
studio36による、兵庫・丹波市の「h邸」。旧道沿いの角地に計画。人流のある道に対する在り方を考慮し、立面の開閉で“街との距離”を調整しつつ旧道に対する“明確な構え”を構築。玄関は掃出し窓として内外を繋ぎ“暮らしの気配”を滲出させる photo©Asuto Noda
studio36による、兵庫・丹波市の「h邸」。旧道沿いの角地に計画。人流のある道に対する在り方を考慮し、立面の開閉で“街との距離”を調整しつつ旧道に対する“明確な構え”を構築。玄関は掃出し窓として内外を繋ぎ“暮らしの気配”を滲出させる photo©Asuto Noda
studio36による、兵庫・丹波市の「h邸」。旧道沿いの角地に計画。人流のある道に対する在り方を考慮し、立面の開閉で“街との距離”を調整しつつ旧道に対する“明確な構え”を構築。玄関は掃出し窓として内外を繋ぎ“暮らしの気配”を滲出させる photo©studio36

畑克敏+足立拓哉+深澤愛佳+深澤創一 / studio36が設計した、兵庫・丹波市の「h邸」です。
旧道沿いの角地に計画されました。建築家は、人流のある道に対する在り方を考慮し、立面の開閉で“街との距離”を調整しつつ旧道に対する“明確な構え”を構築しました。また、玄関は掃出し窓として内外を繋ぎ“暮らしの気配”を滲出させる事が意図されました。

かつて商店が建ち並んでいた旧道沿いの角地に建つ、家族4人のための住宅である。

建築家によるテキストより

敷地の南(旧道)と西に面する道路は共に小学校の通学路であるため、平日は登下校する児童の行き来、週末はクラブ活動の送迎車など年間を通して交通量が多い。また、最寄り駅から敷地北側に位置する「城山」登山口へのルート上でもあるため、曜日・季節を問わず一定の人流がある。
そこで、西側を完全に閉じた立面、南側を駐車場越しの開かれた立面とすることで、街との距離を確保した上で、旧道に対して明確な構えをつくった。

建築家によるテキストより

敷地周辺は、商店の廃業や建物の老朽化に伴う建て替えを機に店舗併用住宅から専用住宅に用途が変わり、旧道沿いに駐車場、その奥に閉じた住宅が建つ事例が散見される。
本計画も旧道沿いに駐車場を配置しているが、近隣の店舗を踏襲した掃き出し窓の玄関にすることで、駐車場を玄関・リビングと一体的に利用できるセカンドリビングとし、暮らしの気配が旧道に滲み出すことを目指した。

建築家によるテキストより
MADが参画したチームによる、中国・長春市の、国際空港の新ターミナル。豊かな自然資源に囲まれる地域に計画。地域特徴の反映した都市の公共空間を目指し、光を取り込み植栽や水景を配した“ガーデンエアポート”を志向。鉄道駅舎を“シームレス”に組込んで交通利便性も向上
MADが参画したチームによる、中国・長春市の、国際空港の新ターミナル。豊かな自然資源に囲まれる地域に計画。地域特徴の反映した都市の公共空間を目指し、光を取り込み植栽や水景を配した“ガーデンエアポート”を志向。鉄道駅舎を“シームレス”に組込んで交通利便性も向上 image courtesy of MAD
MADが参画したチームによる、中国・長春市の、国際空港の新ターミナル。豊かな自然資源に囲まれる地域に計画。地域特徴の反映した都市の公共空間を目指し、光を取り込み植栽や水景を配した“ガーデンエアポート”を志向。鉄道駅舎を“シームレス”に組込んで交通利便性も向上 image courtesy of MAD
MADが参画したチームによる、中国・長春市の、国際空港の新ターミナル。豊かな自然資源に囲まれる地域に計画。地域特徴の反映した都市の公共空間を目指し、光を取り込み植栽や水景を配した“ガーデンエアポート”を志向。鉄道駅舎を“シームレス”に組込んで交通利便性も向上 image courtesy of MAD

MADとChina Airport Planning & Design InstituteとBeijing Institute of Architectural Designによる、中国・長春市の、国際空港の新ターミナルです。
豊かな自然資源に囲まれる地域に計画されました。建築家は、地域特徴の反映した都市の公共空間を目指し、光を取り込み植栽や水景を配した“ガーデンエアポート”を志向しました。また、鉄道駅舎を“シームレス”に組込んで交通利便性も向上させる事が意図されました。

こちらはリリーステキストの翻訳です

MADアーキテクツが、長春龍嘉国際空港の新ターミナルのウイニングデザインを公開、長春初の大規模航空輸送ジャンクション

マー・ヤンソンが率いる、MADアーキテクツは、China Airport Planning & Design Institute Co., Ltd. 、Beijing Institute of Architectural Design Co., Ltd.と共同で、中国の長春「龍嘉」国際空港第3ターミナルの設計のための国際コンペに勝利しました。

全体の敷地面積は177.6ヘクタール、総建築面積は27万㎡近くにもなります。ターミナルには54の航空機用ゲートがあり、完成後は年間2,200万人の旅客を収容する予定です。長春市と吉林省(人口2,300万人、最も古い製造業工業都市のひとつ)の最大の航空輸送拠点となる予定です。この都市は、中国東北地方で最も重要かつ有名な密林などの豊かな自然資源に囲まれており、北東アジアにおける国際的な地域拠点として知られています。

「未来の大規模な交通ジャンクションは、まず都市の重要な公共空間です。美術、総合、多様性、人間性、どれも大切です」─ マー・ヤンソン

ターミナルビルは、遠くから見ても、中から見ても、空港に落ち着いた存在感のあるヒューマンスケールの空間を加えるように設計されています。訪問者が、高速鉄道「龍嘉」駅や駐車場から近づくと、ターミナルのユニークな扇形の輪郭が、羽を浮かべたような形で迎えてくれます。これは、一日中このターミナルを行き来する飛行機への想いを表しています。

円弧で囲まれた3本指の回廊構造を採用することで、ターミナルのT1・T2エリアとの接続において全体の調和を保ちつつ、航空機に近い客席数を増加させることができます。エントランスを入ると、乗客は地下鉄や自動車道路など、ターミナルと広い敷地をつなぐ交通手段へ直接アクセスできる、途切れなく続く大きな1階部分に出会います。

さらに、手荷物を預けずに到着した乗客は、セルフサービスのチェックイン機やスマートなセキュリティチェックなど、空港設備のスマート化によって恩恵を受けることができます。全体的な空間レイアウトは、土地の節約と土工量の削減を実現します。また、屋根の形状は高低差を利用し、異なる交通手段の相互接続を上空から表現しています。

特に、地下鉄の駅ホールは、ターミナルビルの中心空間にシームレスに組み込まれ、ターミナル入口から「龍嘉」駅東側拡張駅ホールまでの距離を200m以下にすることで、地下鉄と空港間の乗り換え回数を減らすことができます。2018年以降、乗客の3分の1近くが高速鉄道で空港に出入りしていることを踏まえると、長春龍嘉国際空港にとって都市間鉄道はますます重要な入出国交通手段となることでしょう。

【ap job更新】 劇場・ホールのすべてをプロデュースする「株式会社シアターワークショップ」が、施設計画(ハード)コンサルティングスタッフを募集中
【ap job更新】 劇場・ホールのすべてをプロデュースする「株式会社シアターワークショップ」が、施設計画(ハード)コンサルティングスタッフを募集中
【ap job更新】 劇場・ホールのすべてをプロデュースする「株式会社シアターワークショップ」が、施設計画(ハード)コンサルティングスタッフを募集中弊社主要実績1

劇場・ホールのすべてをプロデュースする「株式会社シアターワークショップ」の、施設計画(ハード)コンサルティングスタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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株式会社シアターワークショップは、総合劇場プロデュース企業です。

あらゆる側面から劇場をつくり、育てていくことが私たちの仕事です。
私たちは、劇的な空間および劇的な活動を通して、すべての人びとの生活が感動に満ち溢れ、みんなで生きる喜びを感じられる社会をつくりだすことを目指しています。

設立40周年を迎える弊社は、日本で最も歴史の長い劇場プロデュース企業で、これまで日本全国・海外の250を超える劇場・ホールに携わってきました。
代表取締役の伊東は職能としての劇場コンサルタントを確立したことが評価されて日本建築学会賞も受賞しています。

劇場・ホールに関することはなんでもやる弊社では、施設計画(基礎調査、基本構想・基本計画、設計者選定協力、設計・施工コンサルティング、改修計画、等)のみならず、運営計画(運営計画コンサルティング、開館準備支援、事業プロデュース、等)や実際の施設運営まで、劇場・ホールのすべてに携わっています。

私たちと共に、劇場・ホールのあるくらしをプロデュースしませんか?

川本達也建築設計事務所による、 愛知・尾張旭市の「旭ケ丘の家」。“将来的に除却可能な構造”の規制がある傾斜地に計画。一般解の“RC造”でない方法を求め、施工にも寄与する“幅15m”の量塊が跳ね出す“木造”建築を考案。諸機能を公道側に集め設備の合理性も高める
川本達也建築設計事務所による、 愛知・尾張旭市の「旭ケ丘の家」。“将来的に除却可能な構造”の規制がある傾斜地に計画。一般解の“RC造”でない方法を求め、施工にも寄与する“幅15m”の量塊が跳ね出す“木造”建築を考案。諸機能を公道側に集め設備の合理性も高める photo©植村崇史
川本達也建築設計事務所による、 愛知・尾張旭市の「旭ケ丘の家」。“将来的に除却可能な構造”の規制がある傾斜地に計画。一般解の“RC造”でない方法を求め、施工にも寄与する“幅15m”の量塊が跳ね出す“木造”建築を考案。諸機能を公道側に集め設備の合理性も高める photo©植村崇史
川本達也建築設計事務所による、 愛知・尾張旭市の「旭ケ丘の家」。“将来的に除却可能な構造”の規制がある傾斜地に計画。一般解の“RC造”でない方法を求め、施工にも寄与する“幅15m”の量塊が跳ね出す“木造”建築を考案。諸機能を公道側に集め設備の合理性も高める photo©植村崇史

川本達也建築設計事務所が設計した、 愛知・尾張旭市の「旭ケ丘の家」です。
“将来的に除却可能な構造”の規制がある傾斜地に計画されました。建築家は、一般解の“RC造”でない方法を求め、施工にも寄与する“幅15m”の量塊が跳ね出す“木造”建築を考案しました。また、諸機能を公道側に集め設備の合理性も高める事も意図されました。

これは前面道路から東側の池に向かって4m程下がっていく傾斜地に建つ個人の住宅。
こういった傾斜地の場合、上からの土圧に耐えかつ防水上の納まりを考慮した半地下のRC造の躯体を計画するのが一般解と言える。
ところがこの敷地の場合、都市計画法により行政から建物の構造に関する指導があり「将来的に除却可能な構造」とすることが条件となった。

建築家によるテキストより

そこで今回は、幅員4mの前面道路から作業可能な奥行5mまでの範囲に建物を着地させ、道路レベルから下がることなく幅15mの住空間そのものが片持ちで跳ね出していく建ち方を「木造」で目指すことにした

建築家によるテキストより

幅15mのボリュームが5m浮いて跳ね出すために必要な重量をコンクリートの錘で確保し、居住に必要な諸室、設備機器を全て道路側へまとめた平面計画とすることで建物全体の重心バランスを道路側へ寄せることを意識している。
そうすることで設備配管も全て道路付近で完結し、ポンプアップ設備の必要もなくコストを抑えることが可能となり平屋でありながらこの眺望を手に入れることができた。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 “人と自然が共生する社会の実現”を目指す「株式会社Sanu」が、新規に設立する建築部門でのマネージャーとメンバーを募集中
【ap job更新】 “人と自然が共生する社会の実現”を目指す「株式会社Sanu」が、新規に設立する建築部門でのマネージャーとメンバーを募集中
【ap job更新】 “人と自然が共生する社会の実現”を目指す「株式会社Sanu」が、新規に設立する建築部門でのマネージャーとメンバーを募集中SANU CABIN 設計:ADX、PM:SANU

“人と自然が共生する社会の実現”を目指す「株式会社Sanu」の、新規に設立する建築部門でのマネージャーとメンバー募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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株式会社Sanu 「人と自然が共生する社会の実現」を目指す、ライフスタイルブランド|計画・建築部門の立ち上げメンバーを募集

■SANUとは
SANUは「人と自然が共生する社会の実現」を目指す、ライフスタイルブランドです。人と自然が調和し、楽しく、健康的にこの地球で暮らし続けていくために必要なことを、新しい生活様式を通し、人々に発信していきます。まじめに、未来の生き方を考える。明るく、私たちのライフスタイルを変えていく。それがSANUです。

■Mission「Live with nature. 自然と共に生きる。」
1950年には30%に過ぎなかった都市人口は、2050年には 68%に達すると予測されています。急激な都市化が進む中で人と自然が触れ合う機会は減少しています。一方、気候危機の影響は年々大きくなっており、現在のCO2排出が2050年まで続いた場合、気温の上昇とそれに伴う熱波・洪水・都市の水没・飢餓・多様な生物種の絶滅などの問題が発生します。その影響は計り知れず、現代に生きる私たちの大きな共通課題です。私たちSANUは、この課題に正面から向き合い、楽しく健康的にこの地球で暮らし続けるために、2つのアプローチを取ります。

【1】自然に触れ合う人を増やし、好きになってもらうこと。
自然を好きになることは自然を守ろうとすることに繋がると信じています。SANU 2nd Homeを通じて自然に触れ、身近な存在として捉えていただくことで、日常の生活様式に変化が生じ、「人と自然が共生する社会の構築」に繋がっていくと考えています。

【2】自然への負荷を最小限にした開発を行うこと。
SANUは、従来のリゾート開発とは”全く異なる手法”を模索し続けています。SANU 2nd Homeでは、化石燃料由来の素材の使用を最小化し、日本の森を豊かにする国産木材を活用しています。加えて、風土と水の流れを維持し土壌へのダメージを最小化するための基礎杭工法、環境負荷を最小限にした独自開発のキャビンを採用しています。

ファラによる、ポルトガル・ポルトの住宅「suspended house」。開発が進む地域に計画。ファサードでは、平面の論理に従った“合理的な秩序”に“無秩序に見える要素”を重ねる設計を志向。内部では、“象徴的な”柱で空間を分割して生活の為の“静的なフレーム”を作る
ファラによる、ポルトガル・ポルトの住宅「suspended house」。開発が進む地域に計画。ファサードでは、平面の論理に従った“合理的な秩序”に“無秩序に見える要素”を重ねる設計を志向。内部では、“象徴的な”柱で空間を分割して生活の為の“静的なフレーム”を作る photo©fala
ファラによる、ポルトガル・ポルトの住宅「suspended house」。開発が進む地域に計画。ファサードでは、平面の論理に従った“合理的な秩序”に“無秩序に見える要素”を重ねる設計を志向。内部では、“象徴的な”柱で空間を分割して生活の為の“静的なフレーム”を作る photo©laurian ghinitoiu
ファラによる、ポルトガル・ポルトの住宅「suspended house」。開発が進む地域に計画。ファサードでは、平面の論理に従った“合理的な秩序”に“無秩序に見える要素”を重ねる設計を志向。内部では、“象徴的な”柱で空間を分割して生活の為の“静的なフレーム”を作る photo©frederico martinho

ファラによる、ポルトガル・ポルトの住宅「suspended house」です。
開発が進む地域に計画されました。建築家は、ファサードでは、平面の論理に従った“合理的な秩序”に“無秩序に見える要素”を重ねる設計を志向しました。また、内部では、“象徴的な”柱で空間を分割して生活の為の“静的なフレーム”を作る事も意図されました。

こちらは建築家によるテキストの翻訳です

都心と郊外を結ぶ大動脈では、日々、大規模な住宅開発のために個人住宅が取り壊されており、新しい個人住宅を構想することは繊細な仕事です。このプロジェクトのファサードは、もろい両義性を持った2つのビルディングタイプを、ラフに結合させたことに由来します。平面の論理に従った合理的な秩序に、一見無秩序に見える要素が重ねられています。列となる窓、不安定な大理石のペディメント、一見恣意的な排水管、ピンクの大理石の円盤が、構成のバランスを崩しています。この家は、独自性の実践であると同時に、平凡さの実践でもあるのです。

インテリアも同じような方針で作られています。中央から外れた柱がヒンジとして機能し、各階層を4等分しています。3階建てで、道路へのアクセスは真ん中の階にあります。これらの象限は、固定的または柔軟なプログラムが一様に占め、その使い方はユーザーに委ねられます。この家は、変化する生活のダイナミクスの為の静的なフレームなのです。その中央の柱は、凝縮された象徴的な要素であり、これらのダイナミクスの基層となるものです。 その形状は恣意的かつ熱狂的で、各部屋に明確なパースペクティブを与えています。青いドアの集合体は、異なる部屋を相互に接続し、スーパーヒーローのマントのように柱を飾っています。

下層階は仕切りがなく、庭に面しており、柱は地面から数センチ浮いています。そのため、その下の床は掃除がしやすく、また、構造全体のもろさを現しています。家というのは、他の何かである前に、常に精神的な構築物なのです。

【ap特別企画】スイス建築博物館キュレーター 篠原祐馬インタビュー「海外から“現代日本建築”はどう見えている? ─── Make Do With Now展を通して」(聞き手:後藤連平)
【ap特別企画】スイス建築博物館キュレーター 篠原祐馬インタビュー「海外から“現代日本建築”はどう見えている? ─── Make Do With Now展を通して」(聞き手:後藤連平)

アーキテクチャーフォトの特別企画として、スイス建築博物館にてキュレーターを勤める篠原祐馬へのインタビューを行った。

日本から遠く離れたスイスの地で、日本現代建築に関する展覧会「Make Do With Now」が行われると知った時、どのような視点や角度から同時代を生きる建築家たちの活動が紹介されるのか大きな興味を持った。
展覧会がはじまり招聘された建築家のメンバーのリストを見ると、既に日本でも広く認知されている建築家のみならず、今後広く知られていくような建築家も選ばれており、非常に驚かされた。そして、この展覧会を作った篠原祐馬という人物への興味も膨らんでいった。

1990年代から2000年代にかけて、スイス建築の動向は日本の建築家達にも多くの影響を与えたように思う。ボックス型の建築や表層を主題とする建築。建築雑誌を通して多くのイメージと思想が伝えられた。その時代から20年を経て日本の現代建築がスイスで紹介されるという事実にも心が躍る。また、同時に疑問も浮かんできた。スイスを含む海外から、2020年代の日本現代建築の動向が、実際のところどう見えているのだろうか、と。

そのような内容を、キュレーターの篠原に率直にぶつけて対話したのが本インタビューである。
対話の内容は、篠原の経歴から始まり、展覧会が作られた背景から、日本の建築家が海外に向けて発信する方法まで多岐に渡った。展覧会の紹介を超えて、日本を拠点とする建築家がその活動を世界に伝えていくための実践的なヒントが詰まったインタビューになったように思う。

この時代に“建築”という道を選び、戦っている人たちへの一助となれば幸いである。

(アーキテクチャーフォト編集長 / 後藤連平)


篠原祐馬(しのはら ゆうま)
キュレーター・編集者

1991年 米・サンフランシスコ生まれ。建築・アーバニズムの領域でキュレーター・編集者として活動。Storefront for Art and Architecture、Ruby Press、カナダ建築センター(CCA)での勤務を経て、現在スイス建築博物館(S AM)のキュレーターを務める。S AMでは、「Swim City」展の共同キュレーション、ミュンヘン工科大学建築博物館とスイス北西部応用科学芸術大学建築学部と共同で「Access of All」展(2021)の翻案を監修している。翻訳家としては、ブルーノ・タウトなどの英訳を手がけており、雑誌「ARCH+」「A+U」等にも携わる。ニューヨークのコロンビア大学で比較文学社会学の学位を取得した。

公式プロフィールより

篠原祐馬がキュレーションした「Make Do With Now」展の会場写真

【ap特別企画】スイス建築博物館キュレーター 篠原祐馬インタビュー「海外から“現代日本建築”はどう見えている? ─── Make Do With Now展を通して」(聞き手:後藤連平)スイス建築博物館(S AM)で開催された「Make Do With Now」展の様子 photos©Tom Bisig

「Make Do With Now:日本の建築の新たな方向性」のアーキテクチャーフォトでの紹介記事はこちらです。


展覧会をとおして建築の言説を推進する

後藤:スイス・バーゼルにあるスイス建築博物館(以下、S AM)では現在、日本で活躍する新世代の建築家たちを紹介する建築展「Make Do With Now」が開催中です(会期:2022年11月12日–2023年3月12日)。この展覧会のキュレーションを担当したのが、S AM所属キュレーターである篠原祐馬さん。
スイスの地で日本の建築家を紹介するという展示自体が試みとして興味深いので、その意図を聞いてみたいのももちろんなのですが、スイスの建築博物館でキュレーターをしている篠原さんという人物についても知りたい、というのが今回インタビューをお願いした動機でもあります。まずは篠原さんのご経歴からうかがえますか。

篠原:S AMでキュレーターをしている篠原です。よろしくお願いします。
ぼくは日本で生まれていなくて、生まれ育ちともにアメリカのサンフランシスコです。そのあと日本に住んだこともありません。日本で建築を学んだり、建築事務所で働いたこともない。日本語は話せるので、日本でいま起こっていることをフォローはしていますが、今回の展覧会のキュレーションにしても、日本の建築界からすれば外部の人間であるということは、それなりの役割を果たしていると思っています。

後藤:そもそも建築を学ばれていたわけでもないんですか?

篠原:はい。ニューヨークのコロンビア大学で比較文学を学びました。アメリカの比較文学はすこしルーズな領域でもあって、文学だけでなく美術史なども学ぶのですが、ぼくはそのなかでも建築や都市の状況にすごく興味があったので、比較文学の理論をとおして建築や都市をどのように読みとるか、という研究をしていました。加えて、ニューヨークにあるストアフロント美術建築ギャラリー(Storefront for Art and Architecture 設計はスティーブン・ホール)という小さなギャラリーのインターンシップに参加して、当時から建築家でなくても建築に関わっていく方法を模索しはじめたんです。

後藤:学生のころから、展覧会のキュレーションなどをとおして建築をめぐる議論に貢献されようとしていたんですね。

篠原:そうですね。比較文学がそもそもふたつの文化圏の文学を比較する学問なのでドイツ語を学んでいて、ドイツ留学も経験したこともあって、大学卒業後はベルリンに引っ越すことにしました。ベルリンの建築系出版社であるルビー・プレス(Ruby Press)で編集者として働きはじめたのが、ぼくのキャリアのスタートになります。

最も注目を集めたトピックス[期間:2023/1/30-2/5]
最も注目を集めたトピックス[期間:2023/1/30-2/5]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2023/1/30-2/5)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る
  2. 長坂常 / スキーマ建築計画による、広島・福山市の「独忘+EL AMIGO」。子供が泊まるゲストハウスと大人が遊ぶパブの計画。ゲストハウスは“孤に帰る場所”として、瀬戸内と対峙する空間を志向。パブは“穴蔵”の様な場で、窓を開けると瀬戸内の一望が可能
  3. 平田晃久のチームが、国立台湾大学の芸術文化施設の設計コンペに勝利。最終候補にはSANAAのチームやザハ事務所のチームも。各者の提案書も公開
  4. 吉田州一郎+吉田あい / アキチ アーキテクツによる、東京・渋谷区の「ダイカンヤマの家」。都心の住宅密集地に計画。制約の多い細長い敷地で“伸びやかな”建築を目指し、連続する木造フレームの“チューブ状の空間”を活かした“大きな一室空間”を志向。都市の狭間で暮らす為の“地形”を作る
  5. 松井大佑 / Atelier komaによる、福岡市の集合住宅「mansion of nude」。郊外に位置し法規が厳しく収益化が難しい敷地。事業を成立させる様々な与件を考慮し、“戸建て”が並ぶ“長屋”の様な“共同住宅”を志向。住戸を隣地境界に寄せて“広場の様な”駐車場から直接アクセス
  6. 松岡佑樹建築設計事務所による、東京の住戸改修「立川の家」。設計者の自邸として計画。躯体の雁行形状や小さなバルコニー等の条件を考慮して、窓際に“中間領域”を作り“奥行きのある空間”の生成を志向。仕上げやレベル差と家具配置等で様々な居場所を生み出す
  7. 石川素樹建築設計事務所による、東京・江東区の「森下の家」。昔からの商店も残る狭小地に計画。限られた面積の中で“快適性”を求め、諸室を“スキップ状”に配置して垂直方向に“開放性”を生む設計を志向。外観では“小庇”での分節を用いて街並みに溶け込む表情を作る
  8. 石躍健志建築設計事務所による、宮崎市の、飲食店兼住宅「anandah」。亜熱帯に近い気候の地域に計画。心地よい環境の享受を求め、大屋根を架けて下の“4割”を外部空間とする構成を考案。内と外が混ざり合う“おおらかな空間”を作る
  9. 森下陽 AMP/アンプ建築設計事務所による、静岡・菊川市の住宅「山間のねじれ屋根」。山間部の集落の敷地。“がけ条例”に対応する“L字擁壁”の計画を起点として、樹木保存と様々な要望に応える“雁行”平面を考案。全体を覆う“変形寄棟屋根”は室内に大きな気積を作ると共に山並みとも呼応
  10. 片田友樹 / micelleによる、福岡の住宅「KGM2」。“作陶”を行う施主の為に計画。“外部を選択的に取り入れる皮膜”を主題とし、高窓採光を実現する“卍型”に回転させた“ギャップ”を持つ屋根を考案。“選択的な透過性”の空間として通気等の機能も備える
  11. Atelier Tsuyoshi Tane Architectsによる、東京の住宅「Todoroki House in Valley」
  12. 神谷勇机 / 1-1 Architectsによる、愛媛・伊予市の「House KJ 輪郭と線」。区画整理で生まれた“変形旗竿”地に計画。“拠り所のない”状況下で“新たな関係性の構築”を目指し、旗と竿を貫く“幅1間”の量塊を主とした建築を考案。環境を肯定し暮らしの一部となる建ち方を志向
  13. 吉岡徳仁による、東京・銀座の店舗「ISSEY MIYAKE GINZA / 442」。イッセイミヤケの為にデザイン。“未来的なイメージ”の空間で、ブランドの“革新的な服作り”と“フィロソフィー”を表現。環境に配慮した“リサイクルアルミニウム”を特殊な製造技術で成形して使用
  14. 建築家の西沢大良による書籍『現代都市のための9か条 近代都市の9つの欠陥』を先行プレビュー。建築界で大きな注目を集めた表題の論考を中心に、近年書かれたテキスト・インタビュー・談話なども多数収録
  15. 小嶋健志郎 / STUDIO JEUによる、福岡市の、美容室「ZOEY daimyo」。以前に別の美容室が入居していた場に計画。“がらんどうの空間”の要望に、最小限の設えの中に“石庭のように”自然石を用いたミラー台等を配置する空間を考案。自然物の導入で“特異な静けさ”を生み出す
  16. トラフ建築設計事務所による、北海道・白老町の「自然と科学のミュージアム 森の工舎」。 元廃校の体験型施設。“自然の不思議を発見する感動”を伝える場を目指し、知的好奇心をかき立てる様々な体験空間を設計。施主がこの地を拠点とした背景を伝える“太陽”と“水滴”に見立てた建築要素も考案
  17. スノヘッタによる、ノルウェイ・リーセフィヨルドの、宿泊施設「Bolder」。自然の風景を見渡す山の端に計画。訪問者への“本物の体験”の提供を目指し、内外が連続して“刻々と変化する天候の絶景”を眺められる建築を志向。敷地の木や石を建材に用いて環境との呼応も意図
  18. 工藤浩平・山田憲明・青木亮輔らが登壇する、team Timberize主催の連続レクチャー「ティンバライズLABO 2023」が開催。ワークショップ形式も取り入れ議論やものづくりを実施。若い世代の交流活性化も期待して“35歳以下限定”で参加者を募集
  19. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  20. 加藤直樹 / N.A.Oによる、神奈川・中郡の「HOUSE-U」。多くの物を持つ施主の為に計画。所有品を活かす“物”と“空間”が“渾然一体”となる状態を目指し、不整形平面や様々な素材で“ズレ”や“違和感”を生む設計を志向。“生活”の介入で活性化される空間を作る

前川國男・坂倉準三・吉村順三の設計で、1955年に完成した“国際文化会館”のドキュメンタリー「THREE ARCHITECTS」。青木淳・藤森照信・皆川明らへのインタビューも収録

前川國男・坂倉準三・吉村順三の設計で、1955年に完成した“国際文化会館”の、法人設立70周年記念ドキュメンタリー「THREE ARCHITECTS」です。皆川明、アナ・トストエス、青木淳、藤森照信、萬代恭博へのインタビューも収録されています。国際文化会館のyoutubeアカウントで公開されたものです。

モダニズム建築の巨匠、前川國男、坂倉準三、吉村順三による異例のコラボレーションで設計された国際文化会館。港区名勝指定の日本庭園と見事に調和し、戦後モダニズム建築の傑作と称されるその建物は、終戦からわずか10年の1955年に竣工し、翌年、日本建築学会賞を受賞。資材の乏しい時代において建築する喜びと平和への思いが溢れる唯一無二の建物です。本作では、若かりし頃にル・コルビュジエに師事し、アントニン・レーモンドと働いていた国際感覚あふれる3人の建築家たちが、当時の日本において、国際的な文化施設をつくるにあたり設計にこめたものを、様々な切り口から彼らを知る人々にたずねました。
 インタビューに応えてくれたのは、ミナペルホネンのデザイナーで、日ごろから坂倉準三、吉村順三の建築に親しんできた皆川明氏。建築家で建築史家の藤森照信氏は、歴史的観点から設計の経緯を分析。青木淳氏は建築家ならではの知見で設計の意図を分析し、萬代恭博氏は建築家のバックグラウンドから解説。アナ・トストエス氏は国際的な観点から国際文化会館の建物の意義を読み解きました。

出演:皆川明(デザイナー)、アナ・トストエス(建築家・建築史家)、青木淳(建築家)、藤森照信(建築家、建築史家)、萬代恭博(建築家)※登場順
監督:新山正彰
撮影監督:小山一平
言語:日本語・英語
製作:Geek Pictures

塚本由晴、千葉学、セン・クアン、田根剛が、自身がキュレーションしたギャラリー・間での建築展「How is Life?」の出展作品を解説している動画

塚本由晴千葉学セン・クアン田根剛が、自身がキュレーションしたギャラリー・間での建築展「How is Life?」の作品を解説している動画です。会期は、2023年3月19日まで(要事前予約)。展覧会の公式サイトはこちら。アーキテクチャーフォトでは、会場の様子を特集記事として公開しています。

スノヘッタによる、ノルウェイ・リーセフィヨルドの、宿泊施設「Bolder」。自然の風景を見渡す山の端に計画。訪問者への“本物の体験”の提供を目指し、内外が連続して“刻々と変化する天候の絶景”を眺められる建築を志向。敷地の木や石を建材に用いて環境との呼応も意図
スノヘッタによる、ノルウェイ・リーセフィヨルドの、宿泊施設「Bolder」。自然の風景を見渡す山の端に計画。訪問者への“本物の体験”の提供を目指し、内外が連続して“刻々と変化する天候の絶景”を眺められる建築を志向。敷地の木や石を建材に用いて環境との呼応も意図 photo©Elin Engelsvoll / The Bolder
スノヘッタによる、ノルウェイ・リーセフィヨルドの、宿泊施設「Bolder」。自然の風景を見渡す山の端に計画。訪問者への“本物の体験”の提供を目指し、内外が連続して“刻々と変化する天候の絶景”を眺められる建築を志向。敷地の木や石を建材に用いて環境との呼応も意図 photo©Elin Engelsvoll / The Bolder
スノヘッタによる、ノルウェイ・リーセフィヨルドの、宿泊施設「Bolder」。自然の風景を見渡す山の端に計画。訪問者への“本物の体験”の提供を目指し、内外が連続して“刻々と変化する天候の絶景”を眺められる建築を志向。敷地の木や石を建材に用いて環境との呼応も意図 photo©Henrik Moksnes / Bitmap

スノヘッタが設計した、ノルウェイ・リーセフィヨルドの、宿泊施設「Bolder」です。
自然の風景を見渡す山の端に計画されました。建築家は、訪問者への“本物の体験”の提供を目指し、内外が連続して“刻々と変化する天候の絶景”を眺められる建築を志向しました。そして、敷地の木や石を建材に用いて環境との呼応も意図されました。施設の公式サイトはこちら

こちらはリリーステキストの翻訳です

スノヘッタとヴィップ、リーセフィヨルドの端に巣のようなキャビンを公開

ノルウェーの建築家スノヘッタは、地元の起業家トム・ビャルテ・ノーランドとデンマークのインテリアブランドのヴィップと共同で、ノルウェー西海岸のリーセフィヨルドの端にユニークな体験を提供するための開発を行いました。Bolderプロジェクトは、地上から持ち上げられた4つのキャビンで構成され、周囲の自然と最良の形で調和し、屋内と屋外の境界を曖昧にするように設計されています。

2020年にスタートしたこのプロジェクトは、自然が大きな役割を果たす、本当に特別で本物の体験を作りたいという思いから生まれました。Stylten、Myra、Stjerna、Eldhusetと名付けられた4つのキャビンは、リーセフィヨルドの端に位置し、周囲の自然への影響を最小限に抑えながら、風景に溶け込むように建てられています。大きなコンクリートの柱で地上に持ち上げられ、ガラス張りのファサードは、お客様がプライベートキャビンの中から自然環境を鑑賞し、屋外の環境を室内に取り込むことができるようになっています。

スノヘッタの建築家フランク・デニス・フォレイは述べています。
「Bolderプロジェクトでは、私たちは自然を保護し、手つかずの風景の中で移動する体験を高めるために、周囲へのフットプリントをできる限り小さくすることを心がけました。キャビンは地面から持ち上げられ、壮大で険しい山々の端に無重力状態を作り出し、青く澄んだフィヨルドに飛び込んでいくのです。目標は、フィヨルド沿いの美しい一日のハイキングの後、刻々と変化する天候の絶景を眺めながら、居心地の良い暖かい木の巣に戻ってくるという、訪問者のトータルな体験を作り出すことでした」

外側は内側

室内に足を踏み入れると、ゲストはまるで崖の縁の宙に浮いているような錯覚を覚え、フィヨルドや盆栽のような松の木、数千年前に氷河期が終わった時にできた岩が残る山々を一望することができます。

キャビン内に自然の静寂を表現するため、インテリアデザインとスタイリングは、アースカラーと有機的な質感を持つ天然素材と耐久性のある家具を用いたミニマルなデザインが選ばれました。深い思慮は、インテリアの選択を支え、また空間による瞑想的な流れを際立たせています。

キャビンには、ヴィップ社製のキッチンとダイニングエリアがある上階と、作り付けのベッドとバスルームがある下階があります。家具を選択するにあたっては、木、大理石、革などの素材が繰り返し選ばれています。一方、低層部のコンクリート床は、センシティブな装飾にラフさをプラスしています。

トム・ビャルテ・ノーランドは語ります。
「スノヘッタと一緒にこのプロジェクトを行えたことを誇りに思います。私たちがノルウェーで最も素晴らしい場所のひとつであるこのキャビンをデザインしてくれる人を探していたとき、その選択は簡単でした。インテリアでは、ヴィップは時代を超えた誠実なエレガンスと、毎日お客様をお迎えする際に重要な、堅実で機能的な洗練を兼ね備えています。この美学は、私たちがコンセプトとしている『自然の中の建築』と相性が良いのです」

松井大佑 / Atelier komaによる、福岡市の集合住宅「mansion of nude」。郊外に位置し法規が厳しく収益化が難しい敷地。事業を成立させる様々な与件を考慮し、“戸建て”が並ぶ“長屋”の様な“共同住宅”を志向。住戸を隣地境界に寄せて“広場の様な”駐車場から直接アクセス
松井大佑 / Atelier komaによる、福岡市の集合住宅「mansion of nude」。郊外に位置し法規が厳しく収益化が難しい敷地。事業を成立させる様々な与件を考慮し、“戸建て”が並ぶ“長屋”の様な“共同住宅”を志向。住戸を隣地境界に寄せて“広場の様な”駐車場から直接アクセス photo©ikumasatoshi
松井大佑 / Atelier komaによる、福岡市の集合住宅「mansion of nude」。郊外に位置し法規が厳しく収益化が難しい敷地。事業を成立させる様々な与件を考慮し、“戸建て”が並ぶ“長屋”の様な“共同住宅”を志向。住戸を隣地境界に寄せて“広場の様な”駐車場から直接アクセス photo©ikumasatoshi
松井大佑 / Atelier komaによる、福岡市の集合住宅「mansion of nude」。郊外に位置し法規が厳しく収益化が難しい敷地。事業を成立させる様々な与件を考慮し、“戸建て”が並ぶ“長屋”の様な“共同住宅”を志向。住戸を隣地境界に寄せて“広場の様な”駐車場から直接アクセス photo©ikumasatoshi

松井大佑 / Atelier komaが設計した、福岡市の集合住宅「mansion of nude」です。
郊外に位置し法規が厳しく収益化が難しい敷地に計画されました。建築家は、事業を成立させる様々な与件を考慮し、“戸建て”が並ぶ“長屋”の様な“共同住宅”を志向しました。そして、住戸を隣地境界に寄せて“広場の様な”駐車場から直接アクセスよう設計しました。

建主は土地を持て余したまま有効活用を模索していた。
しかしエリアは福岡市の「戸建住環境形成地区」に位置し、建蔽率40%、容積率60%。加えて、敷地は3mを越す築山をもつなど、収益化しにくい土地だった。管理会社と協働し、月極駐車場、売り払って宅地分譲など多方面に検討していくなか、木造賃貸の集合住宅を11世帯つくることに事業性が見込まれた。

建築家によるテキストより

事業性を充足させるための計画を左右する与件として、辺鄙な土地柄への付加価値としてペット可の庭付きメゾネット、自家用車必須の土地であることからの戸数分の駐車場、差のない販売方法を促すための同一プラン同一形状、などがあった。

長屋形式が順当にはまったが、長屋では福岡市の条例上、各玄関から道路まで、各出入口から幅員4mの避難経路が必要となってしまい、収益化できない面積が大きくなる。それを建築基準法上の「共同住宅」とすることによって、玄関ではなく「共用廊下の終わり」から幅員4m以上の避難経路として回避できる。

建築家によるテキストより

共同住宅はマンションのように専有部 / 共用廊下 / 外部環境がそれぞれ断片的で、敷地面積に対して住み手が専有できる面積は非常に小さい。反対に長屋は共用廊下の概念がなく専有部 / 外部環境が地続きで、戸建の感覚に近い環境が成り立つ。そこで、戸建てが並んでいる長屋のような様相をとりながらも条例上の「共用廊下」を確保し、専有部と外部環境のみで「共用廊下のような場所」をつくることを考えた。

建築家によるテキストより
森下陽 AMP/アンプ建築設計事務所による、静岡・菊川市の住宅「山間のねじれ屋根」。山間部の集落の敷地。“がけ条例”に対応する“L字擁壁”の計画を起点として、樹木保存と様々な要望に応える“雁行”平面を考案。全体を覆う“変形寄棟屋根”は室内に大きな気積を作ると共に山並みとも呼応
森下陽 AMP/アンプ建築設計事務所による、静岡・菊川市の住宅「山間のねじれ屋根」。山間部の集落の敷地。“がけ条例”に対応する“L字擁壁”の計画を起点として、樹木保存と様々な要望に応える“雁行”平面を考案。全体を覆う“変形寄棟屋根”は室内に大きな気積を作ると共に山並みとも呼応 photo©長谷川健太
森下陽 AMP/アンプ建築設計事務所による、静岡・菊川市の住宅「山間のねじれ屋根」。山間部の集落の敷地。“がけ条例”に対応する“L字擁壁”の計画を起点として、樹木保存と様々な要望に応える“雁行”平面を考案。全体を覆う“変形寄棟屋根”は室内に大きな気積を作ると共に山並みとも呼応 photo©長谷川健太
森下陽 AMP/アンプ建築設計事務所による、静岡・菊川市の住宅「山間のねじれ屋根」。山間部の集落の敷地。“がけ条例”に対応する“L字擁壁”の計画を起点として、樹木保存と様々な要望に応える“雁行”平面を考案。全体を覆う“変形寄棟屋根”は室内に大きな気積を作ると共に山並みとも呼応 photo©長谷川健太
森下陽 AMP/アンプ建築設計事務所による、静岡・菊川市の住宅「山間のねじれ屋根」。山間部の集落の敷地。“がけ条例”に対応する“L字擁壁”の計画を起点として、樹木保存と様々な要望に応える“雁行”平面を考案。全体を覆う“変形寄棟屋根”は室内に大きな気積を作ると共に山並みとも呼応 photo©長谷川健太

森下陽 AMP/アンプ建築設計事務所が設計した、静岡・菊川市の住宅「山間のねじれ屋根」です。
山間部の集落の敷地です。建築家は、“がけ条例”に対応する“L字擁壁”の計画を起点として、樹木保存と様々な要望に応える“雁行”平面を考案しました。また、全体を覆う“変形寄棟屋根”は室内に大きな気積を作ると共に山並みとも呼応します。

敷地のある菊川市は東海道線の駅の南側に市街地があり、北の山側には茶畑が広がっている。

計画地はその茶畑へとつながる山道にある集落の一角で、北側にはクライアントの妻側の実家と祖母の家があり、畑として使われていた。周辺には10件程の住宅が建っており、集落の中のぽっかりと空いた隙間に娘家族が移り住む計画である。

建築家によるテキストより

集落は山間につくられているため、東西に山が広がっている。東西の山のうち西側の山はがけ条例がかかっており、これをクリアすることが必要であった。そこで西側には、土砂を受け止めるL字擁壁かつ目隠し壁としても機能するような基礎と壁を設け、これを手掛かりとして設計をスタートした。

建築家によるテキストより

敷地には昔から大事にされてきた梅の木があり、クライアントからの要望で残すことが決まっていた。また特別警戒地域のラインも一部かかっている。これらを避け各要望・要件に必要な面積を確保すると、自然と雁行した平面計画となった。

L字擁壁がかからない北側には機能部をまとめ、擁壁に守られた南側には各室をまとめた。北側の機能部は玄関から物干しデッキまで東西に通り抜ける明確な動線計画とし、実家との緩衝帯としても機能している。また敷地は緩やかに東側へ下がっているため、段差を設け勾配を吸収した。この段差は各室の空間を切り替える役割をはたしている。

建築家によるテキストより

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