【私達の設計への取り組み方】
私達は今までに数多くの公共施設の設計に取り組んできました。
One and Only=その場所にたったひとつの建築(近隣に愛され、遠くの人に憧れられる)、どの地域に対してもきめ細かい設計をし、数々の賞、社会的評価を頂いています。大規模の建築、公共的に意義のある建築、大手ディベロッパーとの都市、住宅づくりを行っています。PFIやエリアマネジメントにも取り組んでいます。
マー・ヤンソンが率いる、MADアーキテクツは、China Airport Planning & Design Institute Co., Ltd. 、Beijing Institute of Architectural Design Co., Ltd.と共同で、中国の長春「龍嘉」国際空港第3ターミナルの設計のための国際コンペに勝利しました。
日本から遠く離れたスイスの地で、日本現代建築に関する展覧会「Make Do With Now」が行われると知った時、どのような視点や角度から同時代を生きる建築家たちの活動が紹介されるのか大きな興味を持った。
展覧会がはじまり招聘された建築家のメンバーのリストを見ると、既に日本でも広く認知されている建築家のみならず、今後広く知られていくような建築家も選ばれており、非常に驚かされた。そして、この展覧会を作った篠原祐馬という人物への興味も膨らんでいった。
1991年 米・サンフランシスコ生まれ。建築・アーバニズムの領域でキュレーター・編集者として活動。Storefront for Art and Architecture、Ruby Press、カナダ建築センター(CCA)での勤務を経て、現在スイス建築博物館(S AM)のキュレーターを務める。S AMでは、「Swim City」展の共同キュレーション、ミュンヘン工科大学建築博物館とスイス北西部応用科学芸術大学建築学部と共同で「Access of All」展(2021)の翻案を監修している。翻訳家としては、ブルーノ・タウトなどの英訳を手がけており、雑誌「ARCH+」「A+U」等にも携わる。ニューヨークのコロンビア大学で比較文学社会学の学位を取得した。
篠原祐馬がキュレーションした「Make Do With Now」展の会場写真
「Make Do With Now:日本の建築の新たな方向性」のアーキテクチャーフォトでの紹介記事はこちらです。
展覧会をとおして建築の言説を推進する
後藤:スイス・バーゼルにあるスイス建築博物館(以下、S AM)では現在、日本で活躍する新世代の建築家たちを紹介する建築展「Make Do With Now」が開催中です(会期:2022年11月12日–2023年3月12日)。この展覧会のキュレーションを担当したのが、S AM所属キュレーターである篠原祐馬さん。
スイスの地で日本の建築家を紹介するという展示自体が試みとして興味深いので、その意図を聞いてみたいのももちろんなのですが、スイスの建築博物館でキュレーターをしている篠原さんという人物についても知りたい、というのが今回インタビューをお願いした動機でもあります。まずは篠原さんのご経歴からうかがえますか。
篠原:はい。ニューヨークのコロンビア大学で比較文学を学びました。アメリカの比較文学はすこしルーズな領域でもあって、文学だけでなく美術史なども学ぶのですが、ぼくはそのなかでも建築や都市の状況にすごく興味があったので、比較文学の理論をとおして建築や都市をどのように読みとるか、という研究をしていました。加えて、ニューヨークにあるストアフロント美術建築ギャラリー(Storefront for Art and Architecture 設計はスティーブン・ホール)という小さなギャラリーのインターンシップに参加して、当時から建築家でなくても建築に関わっていく方法を模索しはじめたんです。