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堤由匡建築設計工作室による、神奈川・横浜市の店舗「眉月」。和装の貸衣装店の改修。目的の異なる客層が混在しないよう、明確なゾーニングを可能にする入れ子状の平面構成を考案。内外の建築要素は和服の印象との調和に加え重厚感と高級感を意識して設計
堤由匡建築設計工作室による、神奈川・横浜市の店舗「眉月」。和装の貸衣装店の改修。目的の異なる客層が混在しないよう、明確なゾーニングを可能にする入れ子状の平面構成を考案。内外の建築要素は和服の印象との調和に加え重厚感と高級感を意識して設計 photo©矢野紀行
堤由匡建築設計工作室による、神奈川・横浜市の店舗「眉月」。和装の貸衣装店の改修。目的の異なる客層が混在しないよう、明確なゾーニングを可能にする入れ子状の平面構成を考案。内外の建築要素は和服の印象との調和に加え重厚感と高級感を意識して設計 photo©矢野紀行
堤由匡建築設計工作室による、神奈川・横浜市の店舗「眉月」。和装の貸衣装店の改修。目的の異なる客層が混在しないよう、明確なゾーニングを可能にする入れ子状の平面構成を考案。内外の建築要素は和服の印象との調和に加え重厚感と高級感を意識して設計 photo©矢野紀行

堤由匡建築設計工作室が設計した、神奈川・横浜市の店舗「眉月 / 晴れ着の丸昌 横浜店 1階売場」です。
和装の貸衣装店の改修です。建築家は、目的の異なる客層が混在しないよう、明確なゾーニングを可能にする入れ子状の平面構成を考案しました。また、内外の建築要素は和服の印象との調和に加え重厚感と高級感を意識して設計されました。同店舗の2階の改修も堤由匡建築設計工作室が手掛けており、アーキテクチャーフォトでは、特集記事として紹介しています。店舗の公式サイトはこちら

創業55年の横浜の貸衣装店の1階売場、階段室、ファサードの改修設計を担当した。
昨年の2階列席衣装売り場に引き続いてのプロジェクトとなる。主に結婚式用のフォーマルな衣装売場であった2階売り場に対し、1階は成人式用の振袖、卒業式の袴、七五三の3種類の衣装を展示する。

建築家によるテキストより

改修前のファサードはカーブしたタイル貼りであり、メインの商品である和服のイメージに調和していなかった。そのため門型の工作物を新設して曲面壁を隠し、豆砂利洗い出し仕上げによる一直線の壁を作り、重厚感と高級感を持たせた。階段室に面する箇所はピーラーのルーバーを設置し、緩やかに視線を遮っている。その階段室の室内壁は米松の不燃リブパネルが取り付けられ、シャープな垂直性を強調し、天井の金箔クロスが非日常的な高級感を醸し出している。

建築家によるテキストより

室内では異なる客層が混在しないように、中央の売場を四角く入れ子状に囲むプランを考えた。中央の囲まれたエリアが袴売場、外周部の2辺が晴れ着、1辺が七五三と、外周部奥がミーティングエリアと明確にゾーニングすることができる。什器の高さは1.8mに抑え、圧迫感がないようにしている。ミーティングエリアは帯と小物の棚に面しており、選んだ着物と合わせやすいように配置している。小物棚は七宝の組子にシナ有効ボードを組み合わせ、自由な展示と意匠性を両立させた。

建築家によるテキストより
成瀬・猪熊建築設計事務所のデザイン監修による、山口の宿泊施設「お宿Onn 湯田温泉」。昔からの温泉地に計画。湯治の歴史を背景に“温泉街と温泉旅行のリデザイン”を目指し、要素を削ぎ落した静かで落ち着く空間を考案。現代性と旅館らしさを持つ外観で市街地の環境にも応答
成瀬・猪熊建築設計事務所のデザイン監修による、山口の宿泊施設「お宿Onn 湯田温泉」。昔からの温泉地に計画。湯治の歴史を背景に“温泉街と温泉旅行のリデザイン”を目指し、要素を削ぎ落した静かで落ち着く空間を考案。現代性と旅館らしさを持つ外観で市街地の環境にも応答 photo©西川公朗
成瀬・猪熊建築設計事務所のデザイン監修による、山口の宿泊施設「お宿Onn 湯田温泉」。昔からの温泉地に計画。湯治の歴史を背景に“温泉街と温泉旅行のリデザイン”を目指し、要素を削ぎ落した静かで落ち着く空間を考案。現代性と旅館らしさを持つ外観で市街地の環境にも応答 photo©西川公朗
成瀬・猪熊建築設計事務所のデザイン監修による、山口の宿泊施設「お宿Onn 湯田温泉」。昔からの温泉地に計画。湯治の歴史を背景に“温泉街と温泉旅行のリデザイン”を目指し、要素を削ぎ落した静かで落ち着く空間を考案。現代性と旅館らしさを持つ外観で市街地の環境にも応答 photo©西川公朗
成瀬・猪熊建築設計事務所のデザイン監修による、山口の宿泊施設「お宿Onn 湯田温泉」。昔からの温泉地に計画。湯治の歴史を背景に“温泉街と温泉旅行のリデザイン”を目指し、要素を削ぎ落した静かで落ち着く空間を考案。現代性と旅館らしさを持つ外観で市街地の環境にも応答 photo©西川公朗

成瀬・猪熊建築設計事務所のデザイン監修による、山口の宿泊施設「お宿Onn 湯田温泉」です。設計・監理は、積水ハウスが手掛けています。
昔からの温泉地に計画されました。建築家は、湯治の歴史を背景に“温泉街と温泉旅行のリデザイン”を目指し、要素を削ぎ落した静かで落ち着く空間を考案しました。また、現代性と旅館らしさを持つ外観で市街地の環境にも応答する事も意図されました。施設の公式サイトはこちら

温泉宿と聞くと、同じ営みが続いてきた宿泊のスタイルだと思う人も少なくない。しかし歴史を紐解くと、そこには日本の社会の変遷と共に常に揺れ動き続けてきた温泉宿の姿が浮かびあがる。もともと温泉は、湯治の文化などにより日本では古くから愛されてきた。しかし温泉を掘るには相応の技術が必要で、明治以降に掘削技術が進歩し、文化としても徐々に大衆化し、戦後の高度経済成長の時期に、旅行会社が組む団体旅行の流行とともに、内湯・宴会施設を持った旅館が複数集まった温泉街の景観が形成されるのである。

建築家によるテキストより

湯田温泉は、長州藩のお膝元だったこともあり、明治維新の志士たちも集った歴史ある温泉地だ。
県庁所在地から近く交通の便も良いために発展は少々早く、昭和の初めには千人が入れるという「千人風呂」や動物園まで備えた施設があったという。一方でバブル崩壊後はこうした団体旅行は減少し、温泉(旅行)の楽しみ方は変わりつつある。昭和的な大人数のエンターテインメントではなく、自然環境や温泉情緒を楽しむ個人旅行への変化である。

建築家によるテキストより

私たちのプロジェクトは、こうした状況を引き受けた「温泉街と温泉旅行のリデザイン」である。
かつての湯治が病の治療が主だったのに対して、昨今の温泉に求められるのは心の癒し(治療とまで言えないが)と見ることもでき、新しい流れであると同時に古くからあった感性の再生とも言える。私たちはこうした視点に立ち、昭和的なエンターテインメントとは真逆の、「できる限り要素を削ぎ落とし、視覚情報を減らし、静かで落ち着いた」宿泊施設のあり方を模索した。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 新居千秋都市建築設計が、新規プロジェクト開始に伴い 新規スタッフ・アルバイトを募集中
【ap job更新】 新居千秋都市建築設計が、新規プロジェクト開始に伴い 新規スタッフ・アルバイトを募集中
【ap job更新】 新居千秋都市建築設計が、新規プロジェクト開始に伴い 新規スタッフ・アルバイトを募集中小牧市中央図書館

新居千秋都市建築設計の、新規プロジェクト開始に伴い 新規スタッフ・アルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

◇最近のプロジェクト
2022年は、愛知県で約9000㎡の保育園、公民館、小学校の複合施設をプロポーザルで選定されました。また、2200㎡程度の越谷市の保育園が先日着工し、1200㎡程度のオフィスビル、年末に竣工する3500㎡程度の流山市の図書館の現場監理を進めています。4800㎡程度の堺市の小学校が10月から着工します。2700㎡程度の兵庫県の美術館(15000㎡の造成を含む)の実施設計を終えました。

昨年の春には、6000㎡程度の小牧市の図書館、5600㎡程度の横浜市港南区の公共施設が、竣工しました。この二つは、2021年6月に発刊されたGA JAPAN 171に掲載されています。

また近年では、弊社単独で取り組んだ両国の高さ約100m超、25000㎡程度の超高層ビル、横浜の高さ約135m、65000㎡程度で大手設計事務所と協同で設計している超高層ビルが完成しました。その他、700㎡程度の共同住宅が竣工し、台湾での共同住宅にも取り組んでいます。

◇私達の設計への取り組み方
私達は今までに数多くの公共施設の設計に取り組んできました。どの地域に対してもきめ細かい設計をし、数々の賞、社会的評価を頂いています。大規模の建築、公共的に意義のある建築、大手ディベロッパーとの都市、住宅づくりを行っています。

また、2014年に金沢21世紀美術館で開催され、水戸芸術館でも開催された、「3.11以後の建築展」に出展しました。私達が続けてきた、ワークショップでのつくり方を展示しました。本も出版されていますので、是非ご覧になってください。また、UIAでの講演会をまとめた、3.11とグローカルデザイン(鹿島出版会)にも、私達の設計への取り組み方が掲載されています。合わせてご覧ください。2021年に発行された「市民とつくる図書館」には、弊社の図書館への取り組みが掲載されています。
2022年には、東工大で行われる「ルイス・カーン研究連続講演会」に、講演者として登壇予定です。

私達の事務所はこれまでに公共建築を41個、全てコンペで勝ち取ってきました。また、建築学会賞が2つ、日本建築大賞、公共建築賞、吉田五十八賞、村野藤吾賞、JIA25年賞が2つ、78の賞を受賞しており、その内、劇場を含む複合文化施設で56の賞を受賞しています。また、29の集合住宅、7の独立住宅をつくってきました。集合住宅はコンスタントにやりながら、独立住宅は何年かに一度、どうしても私達が良いという施主の依頼を受けています。

このように私達の事務所は、コンペが得意だという人、大きな規模の公共建築をやってみたい人に向いていると思います。又、時には大手設計事務所とコラボレーションすることもあります。そういう少し変わった経験をしたい人にも良いかもしれません。そして、そのような経験を通して、独立して自作を作りながら大学で教えてみたいという人にも向いていると思います。何人かの私達の事務所の卒業生は現在大学で教えています。又、ワークショップで市民の人達の意見を聞きながら設計をしたり、3Dを用いて、色々な難しい建物に挑戦しています。最近では、動画も用いて設計時にプレゼン、検討を行っています。

田付龍吉 / DesignTeam。による、台湾の「森商店」。日本のカップ酒に特化した店舗。独自の180ml規格を出発点とし、商品サイズに最適化した三角柱の展示台が集合して什器となる仕組を考案。“規格”を用いて商品を表現する空間を作る
田付龍吉 / DesignTeam。による、台湾の「森商店」。日本のカップ酒に特化した店舗。独自の180ml規格を出発点とし、商品サイズに最適化した三角柱の展示台が集合して什器となる仕組を考案。“規格”を用いて商品を表現する空間を作る photo©ET.Studio
田付龍吉 / DesignTeam。による、台湾の「森商店」。日本のカップ酒に特化した店舗。独自の180ml規格を出発点とし、商品サイズに最適化した三角柱の展示台が集合して什器となる仕組を考案。“規格”を用いて商品を表現する空間を作る photo©ET.Studio
田付龍吉 / DesignTeam。による、台湾の「森商店」。日本のカップ酒に特化した店舗。独自の180ml規格を出発点とし、商品サイズに最適化した三角柱の展示台が集合して什器となる仕組を考案。“規格”を用いて商品を表現する空間を作る photo©ET.Studio

田付龍吉 / DesignTeam。が設計した、台湾・台北市の「森商店」です。
日本のカップ酒に特化した店舗です。建築家は、独自の180ml規格を出発点とし、商品サイズに最適化した三角柱の展示台が集合して什器となる仕組を考案しました。“規格”を用いて商品を表現する空間を作る事が意図されました。

森商店は、日本のカップ酒に特化したお店を台湾でつくりたいという森氏の趣味のお店である。

建築家によるテキストより

この小さな規格のお酒(ワンカップ)をインテリアデザインにどのように反映させるかを考えることにした。

180ミリリットルという小さな規格で展開されるカップ酒が、一つ置かれたときによく見えるための木でできた三角柱形の展示台をデザインし、それらを寄せ集めて什器をつくることにした。すべての什器がカップ酒専用の展示台の集合体ということは、どこに置いても、カップ酒がうまく展示することができるということになる。

建築家によるテキストより

さらに、いくつかの什器では、展示台ユニットの高さを25mmずつずらし、地形のような展示面をつくることで、カップ酒が点在するかのように展示できるようにした。

この小さな専門店は、店舗空間を同一規格(展示台ユニット)で構成することで、カップ酒という同一規格で展開されるお酒を表現するとともに、安価なイメージのカップ酒を特別なプロダクトへ昇華させることを試みている。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 創業約100年の歴史を持ち、家族の価値観や想いを形にする「ネイエ」が、住宅の設計スタッフ(第二新卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 創業約100年の歴史を持ち、家族の価値観や想いを形にする「ネイエ」が、住宅の設計スタッフ(第二新卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 創業約100年の歴史を持ち、家族の価値観や想いを形にする「ネイエ」が、住宅の設計スタッフ(第二新卒・経験者)を募集中

創業約100年の歴史を持ち、家族の価値観や想いを形にする「ネイエ」の、住宅の設計スタッフ(第二新卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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■「ていねいな家づくり」
家族の価値観や想いをデザインする設計職。

創業99年の当社は、2000年に住宅事業「ネイエ」を開始しました。
現在では、愛知に5拠点、富山2拠点、岐阜に1拠点を展開。インスタグラムのフォロワー数は16万人超え、日本の住宅設計業界では最も多いフォロワー数を誇るアカウントのひとつだと思います。

私たちの家づくりは、大手住宅メーカーによる「画一的な家づくり」への疑問から生まれました。その家に暮らす家族のことを、その家が建つ土地のことを、その場所に流れる時間やめぐる季節を、ひとつひとつをていねいに考えて家をつくっていきたい。お施主さまとご家族の想いひとつひとつをていねいにくみ取り、何度も何度も設計図を描いて、これからの家族の生き方をデザインしていきます。

【ap job更新】 地域に根を生やし、公共施設から住宅までを手掛ける「株式会社 三省設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中
【ap job更新】 地域に根を生やし、公共施設から住宅までを手掛ける「株式会社 三省設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中
【ap job更新】 地域に根を生やし、公共施設から住宅までを手掛ける「株式会社 三省設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中神話の里トイレ ©Fujinari Miyazaki

地域に根を生やし、公共施設から住宅までを手掛ける「株式会社 三省設計事務所」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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株式会社三省設計事務所では新規設計スタッフを募集しています。

弊社は長崎県長崎市を拠点に、GA JAPANに掲載された「神話の里トイレ」をはじめとして、公共施設、福祉施設、住宅など大小さまざまな建築の設計・監理を手掛けています。設計プロポーザル・コンペにも積極的に参加しており、PFI事業へも参画しております。本年度も様々な公共案件の設計・監理が進行中です。業務増大に伴い新規スタッフの募集を行います。

弊社は長崎県長崎市という地方都市に拠点を置き、地元に根をしっかりと生やし、地元ならではの独特の地形や気候へ真摯に向き合うことを心掛け建築をつくってきました。小規模住宅から大規模な公共建築まで、幅広い知識・技術を習得し、基本設計から竣工までの一連の建築設計の仕事を経験できます。

長崎は海と山に挟まれた土地が多く、港から発展したまちです。一町を除いてすべての市町村が海に面し、島の数も日本一であり、港町の風景が生活の一部となって溶け込んでいます。また長崎には「和華蘭」というごちゃまぜ感が魅力のちゃんぽん文化があり、多彩で多様な文化が交わって形成された独特の街並みも数多くあります。

代表の田中健一郎は「INTERMEDIA」で設計経験を積み、2010年三省設計事務所に入所後、取締役を務め、県立ろう学校や口之津港ターミナルビル、南島原市学校給食センターの設計プロポーザルでは最優秀賞を受賞しました。現在は設計活動と同時に長崎総合科学大学建築学コースにて非常勤講師を務めています。

これからの建築を共に考え、実現し、議論していけるような意欲的な人と一緒に仕事がしたいと思っています。意欲と熱意にあふれた方々を歓迎いたします。

矢野寿洋+青山えり子 / 矢野青山建築設計事務所による、愛媛・松山市の「アルファーマ薬局」。医院と住宅街に挟まれた敷地に計画。両者に対して開いた建築を求め、構造と意匠が一体化した“バタフライ形状”の二枚屋根を考案。日射と雨の遮蔽や大容量の収納等の施主の要望も実現
矢野寿洋+青山えり子 / 矢野青山建築設計事務所による、愛媛・松山市の「アルファーマ薬局」。医院と住宅街に挟まれた敷地に計画。両者に対して開いた建築を求め、構造と意匠が一体化した“バタフライ形状”の二枚屋根を考案。日射と雨の遮蔽や大容量の収納等の施主の要望も実現 photo©西川公朗
矢野寿洋+青山えり子 / 矢野青山建築設計事務所による、愛媛・松山市の「アルファーマ薬局」。医院と住宅街に挟まれた敷地に計画。両者に対して開いた建築を求め、構造と意匠が一体化した“バタフライ形状”の二枚屋根を考案。日射と雨の遮蔽や大容量の収納等の施主の要望も実現 photo©西川公朗
矢野寿洋+青山えり子 / 矢野青山建築設計事務所による、愛媛・松山市の「アルファーマ薬局」。医院と住宅街に挟まれた敷地に計画。両者に対して開いた建築を求め、構造と意匠が一体化した“バタフライ形状”の二枚屋根を考案。日射と雨の遮蔽や大容量の収納等の施主の要望も実現 photo©西川公朗

矢野寿洋+青山えり子 / 矢野青山建築設計事務所が設計した、愛媛・松山市の「アルファーマ薬局」です。
医院と住宅街に挟まれた敷地に計画されました。建築家は、両者に対して開いた建築を求め、構造と意匠が一体化した“バタフライ形状”の二枚屋根を考案しました。また、日射と雨の遮蔽や大容量の収納等の施主の要望も実現しています。

新たに開発された宅地において、県道に面したクリニックと閑静な住宅街に挟まれるという立地条件の下、計画がスタートしました。

建築家によるテキストより

法規上の前面道路は北側の住宅街の入り口に細く伸びる道であり、調剤薬局の施設基準によれば原則として前面道路からの利用客に開くことが求められます。しかし、住宅街の最奥に位置する薬局にその道路からアクセスすることは利用者の心理として現実的ではなく、隣接クリニック利用者の処方箋対応や、周辺住民への訴求の観点から言えば、南側のクリニック側に開き、人通りの多い県道に向けてクリニックの敷地越しにも存在を主張できる必要性がありました。

建築家によるテキストより

提案したのは二枚の屋根がバタフライ形状をなし、梁と柱でトラスを形成することで深い庇を無柱で支えるという構造でした。
利用者を迎え入れるように外に向かって広がっていく逆勾配の屋根は2730㎜の跳ねだしで日射や雨を遮る深い庇をつくります。また、平面的には、隅切りによって北側からの前面道路に対しても顔を作ることで調剤薬局の施設基準もクリアし、最大4550㎜の跳ねだしになるダイナミックな半屋外空間としています。

建築家によるテキストより
門田圭司 / UNC STUDIOによる、京都市のカフェ「loose kyoto」。既存木造住宅を改修。“気さくな店主の魅力”を活かす会話を楽しめる場を目指し、カウンターとベンチが適度な距離感で向かい合う構成を考案。素材を絞り込み質感を生かした空間を作る
門田圭司 / UNC STUDIOによる、京都市のカフェ「loose kyoto」。既存木造住宅を改修。“気さくな店主の魅力”を活かす会話を楽しめる場を目指し、カウンターとベンチが適度な距離感で向かい合う構成を考案。素材を絞り込み質感を生かした空間を作る photo©太田拓実
門田圭司 / UNC STUDIOによる、京都市のカフェ「loose kyoto」。既存木造住宅を改修。“気さくな店主の魅力”を活かす会話を楽しめる場を目指し、カウンターとベンチが適度な距離感で向かい合う構成を考案。素材を絞り込み質感を生かした空間を作る photo©太田拓実
門田圭司 / UNC STUDIOによる、京都市のカフェ「loose kyoto」。既存木造住宅を改修。“気さくな店主の魅力”を活かす会話を楽しめる場を目指し、カウンターとベンチが適度な距離感で向かい合う構成を考案。素材を絞り込み質感を生かした空間を作る photo©太田拓実

門田圭司 / UNC STUDIOが設計した、京都市のカフェ「loose kyoto」です。
既存木造住宅を改修しました。デザイナーは、“気さくな店主の魅力”を活かす会話を楽しめる場を目指し、カウンターとベンチが適度な距離感で向かい合う構成を考案しました。また、素材を絞り込み質感を生かした空間を作る事も意図されました。店舗の公式サイトはこちら

バリスタでもあるクライアントが独立して始めたカフェである。
さりげなく会話をする気さくな店主の魅力を生かすために、コーヒーを淹れる店主とベンチに座る客が向かい合って会話を楽しめるような空間を計画した。

建築家によるテキストより

シンプルに構成したミニマルな空間は、素材を木とアルミとモルタルに絞り込み、出来るだけ手を加えずに素材の質感を生かしている。

建築家によるテキストより

カウンターとベンチに使用した木材は材木屋で1本1本選び、配置にもこだわり、ベンチに沿ってスライドするアルミテーブル、アルミブラケット照明、アルミドアハンドルをオリジナルでデザインした。
床には、ドリップ後のコーヒー豆をモルタルに混ぜて床に塗り掻き落とし仕上げとすることで、コーヒー豆にこだわりのある店主の思いを表現した。

建築家によるテキストより
織田遼平 / 織田建築設計室による、東京の「日野の住戸」。販売の為に団地の一室を改修。予算内でのアフターコロナと現代的要望への応答を求め、天井を“大屋根”と捉えて環境を取り込む空間を考案。既成の印象に縛られない自由な生活の促進も志向
織田遼平 / 織田建築設計室による、東京の「日野の住戸」。販売の為に団地の一室を改修。予算内でのアフターコロナと現代的要望への応答を求め、天井を“大屋根”と捉えて環境を取り込む空間を考案。既成の印象に縛られない自由な生活の促進も志向 photo©下里卓也
織田遼平 / 織田建築設計室による、東京の「日野の住戸」。販売の為に団地の一室を改修。予算内でのアフターコロナと現代的要望への応答を求め、天井を“大屋根”と捉えて環境を取り込む空間を考案。既成の印象に縛られない自由な生活の促進も志向 photo©下里卓也
織田遼平 / 織田建築設計室による、東京の「日野の住戸」。販売の為に団地の一室を改修。予算内でのアフターコロナと現代的要望への応答を求め、天井を“大屋根”と捉えて環境を取り込む空間を考案。既成の印象に縛られない自由な生活の促進も志向 photo©下里卓也

織田遼平 / 織田建築設計室が設計した、東京の「日野の住戸」です。
販売の為に団地の一室を改修する計画です。建築家は、予算内でのアフターコロナと現代的要望への応答を求め、天井を“大屋根”と捉えて環境を取り込む空間を考案しました。また、既成の印象に縛られない自由な生活の促進も志向されました。

不動産業を営むオーナーが築50年近い団地の一室を買い取り改修・販売することを考え、設計の相談をいただいた。

建築家によるテキストより

典型的な51C型団地の間取り、最小限の水廻りを有する50㎡程度の面積に加え、階段で4階までアクセスする必要があるという条件から、ターゲット層を単身~若年層の夫婦世帯に絞ることにした。
アフターコロナのこれからを見据え、限られた予算の中でいかに現代のニーズに合った新しい団地にアップデートできるかが改修設計のテーマとなった。

建築家によるテキストより

団地の構造はRC造のシンプルなラーメン架構、住戸の中心を東西に横断する構造材の大梁は天井から大きく下がっているものの、住戸全体をシンメトリーに映す役割を持ち、構造材としての力強さだけでなくとても美しい存在として感じられた。力強い梁が支える“大屋根”の下、団地特有の豊かな周辺環境をそのまま享受できるような気持ちのよいワンルーム空間を作れないだろうか、そんな考えを元に設計を進めた。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス[期間:2022/10/3-10/9]
最も注目を集めたトピックス[期間:2022/10/3-10/9]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2022/10/3-10/9)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 妹島和世が、NHKのテレビ番組で行った特別講義の完全版がオンラインで無料公開。金沢21世紀美術館で収録され、建築の様子も紹介
  2. 村山徹と杉山幸一郎による連載エッセイ ”今、なに考えて建築つくってる?” 第3回「かたちと寸法」
  3. 田中亮平 / G ARCHITECTS STUDIOによる、東京・渋谷区の「ヒルサイドテラスのオフィス」。槇文彦の建築内に“GRAPH”の為に計画。オリジナル尊重の設計方針を志向し、窓配置とプロポーションを手掛かりに“家具レイアウト”で空間を構成。施主のグラフィック業と風景の抽象性を考慮して色彩は“白”で統一
  4. 建築家の吉村靖孝と長谷川豪の対談「穴が開くほど見る―建築写真から読み解く暮らしとその先 第7回」の動画がLIXILのサイトで期間限定で無料配信。其々が選んだ、篠原一男・黒川紀章・藤木忠善の作品写真を題材に、設計者の思考や背景を考察
  5. 二俣公一 / ケース・リアルによる、福岡のテナントビル「ステージ1警固」。商業エリアのコンパクトな敷地に計画。魅力的な借主の誘致を目指し、自由な室内レイアウトを可能とする“通常とは逆転させた”階段の配置を考案。面積優先でなく外観の印象を重視することでも価値を生み出す
  6. MADによる、中国の「衢州スタジアム」。約70万㎡の公園の中心として計画。景観と連続する存在を目指し、多くの部分を埋め込み周囲の公共空間に開かれた建築を考案。機能に加え“人と自然が精神的につながる場”も志向
  7. 渡邉圭+山梨綾菜 / flat class architectsによる、東京・豊島区の「駒込の住宅」。都心の狭小地に計画。賃貸利用の可能性も考えたシンプルな計画の中に“場所の手ざわり”をつくる為、床を“質感のある地面”の様に扱い入口から上階まで繋げる空間を考案。インナーバルコニー等の導入により大らかな生活の場も志向
  8. 奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、大阪の「八尾のオフィス」。庭師の施主の為に木造建物を改修。依頼者が作庭した豊かな環境を最大限取り込む空間を目指し、既存出窓を読み替えて外を内に浸食させる“入窓”を考案。周辺の一部となる場を室内に作る
  9. 岡田一樹+岡田絢子 / R.E.A.D. & Architectsによる、東京の住戸改修「都心のミニマルハウス」。都心の南面のみに窓のある空間を改修。必要諸室と自然光の確保を目指し、将来の使い方を考慮した上で親と子の寝室をまとめて格子から採光する方法を考案。多機能な壁面収納により“ミニマルな暮らし”の要望にも応える
  10. 畝森泰行と金野千恵による建築展「畝森・teco」の会場写真。二人の建築家が共同でアトリエとするビルを会場とし、多数の模型に加え映像等でプロジェクトを紹介
  11. 山本理顕の自邸「GAZEBO」の見学ツアー付トークイベントが開催。書籍『小商い建築、まちを動かす!』刊行記念として行われ、山本理顕・能作淳平・西倉美祝・若林拓哉・西田司が登壇。オンラインでの無料同時配信も実施
  12. トラフ建築設計事務所による、大阪市の「Aesop 阪急うめだ本店」。スキンケアブランドの為に百貨店内に計画。電車やコンコースの意匠を参照して、公式色の“阪急マルーン”を採用した什器やアーチ天井とリンクする商品棚を考案。人の心象風景にも働きかけ求心力のある空間を作る
  13. フォルム・木村浩一建築研究所による、滋賀・愛壮町の住宅改修「再生する家」。木造和風住宅の改修。間仕切られた部屋を現代の生活に合う空間とする為、採光方法と視覚効果により奥行きを作る設計を志向。袖壁等はシークエンスに寄与する共に構造としても機能
  14. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  15. 佐藤可士和 / SAMURAIによる、中国・深セン市の、シューズメーカーのオフィス「MOONWK」。シューズメーカーの事務所。海外進出を見据える企業の為に、先進的な社風等を象徴する約30mのステンレス製カウンターを考案。存在感と共に多様な用途に応える機能性も備える
  16. 山本稜 / Spicy Architectsによる、東京・武蔵野市の店舗「LIGHT UP COFFEE 吉祥寺店」。道から少し奥まった区画に計画。飲食に加えて催しも行える空間との要望に、親近感があり多用途に使用可能な家具を考案。外から中にブランド色を繋げるデザインで人々を引込む
  17. AMOによる、パリとロンドンの店舗「JACQUEMUS SHOP-IN-SHOP」。南仏に起源をもつブランドの為に計画。単一素材での限界を試すアイデアから始め、形の後に素材を決めるのでなく“最初に素材を決めて、それが空間の形を導いていく”プロセスで設計。パリ店では“枕”で覆われた空間を構想
  18. 妹島和世による特別講義が、テレビ番組「NHKアカデミア」にて放送。予告動画も公開
  19. 菅原大輔 / SUGAWARADAISUKE建築事務所の什器設計による、千葉の「ファームステーションジム」。コロナ禍に計画された開放的な運動施設。“自分のまちがジムになる”様な地域の健康拠点を目指し、大屋根の下に木製什器を配置した“公園のような”空間を考案。地域コミュニティに寄与し経済と景観を守る役割も志向
  20. 稲垣淳哉+佐野哲史+永井拓生+堀英祐 / Eurekaによる、神奈川・横浜市の住宅「あざみ野の土」。ひな壇造成地の土の研究者の実家を建替。無機質なRC擁壁の再編から取り組み、残土を切っ掛けに建材としての土の可能性に着目して床や壁の材料を開発。土素材を介して住居の自然への“土着”を試みる

レム・コールハースとデイヴィッド・ジャーノッテンによる、2022年8月に台湾で行われた「台北パフォーミングアーツセンター」についての講演の動画(英語字幕付)

OMAのレム・コールハースとデイヴィッド・ジャーノッテンによる、2022年8月4日に台湾で行われた「台北パフォーミングアーツセンター」についての講演の動画です。英語字幕付。プロジェクトのプロセスやコンセプトが語られています。

noizの豊田啓介による、2022年6月に行われた講演「建築物の可変性と社会の可変性を複数の時間スケールから考える」の動画

noizの豊田啓介による、2022年6月24日に行われた講演「建築物の可変性と社会の可変性を複数の時間スケールから考える ~東京海上日動ビルの保存改修計画を例として~」の動画です。

豊田啓介氏講演会「建築物の可変性と社会の可変性を複数の時間スケールから考える~東京海上日動ビルの保存改修計画を例として~」の記録動画です。

開催日時:2022年6月24日(金) 19時30分~21時。
会場:千代田区立日比谷図書文化館 日比谷コンベンションホール(大ホール)。

畝森泰行と金野千恵による建築展「畝森・teco」の会場写真。二人の建築家が共同でアトリエとするビルを会場とし、多数の模型に加え映像等でプロジェクトを紹介
畝森泰行と金野千恵による建築展「畝森・teco」の会場写真。二人の建築家が共同でアトリエとするビルを会場とし、多数の模型に加え映像等でプロジェクトを紹介1階「SQUARE」での展示 photo©architecturephoto
畝森泰行と金野千恵による建築展「畝森・teco」の会場写真。二人の建築家が共同でアトリエとするビルを会場とし、多数の模型に加え映像等でプロジェクトを紹介2階「GARDEN」での展示 photo©architecturephoto
畝森泰行と金野千恵による建築展「畝森・teco」の会場写真。二人の建築家が共同でアトリエとするビルを会場とし、多数の模型に加え映像等でプロジェクトを紹介3階「teco」での展示(※公開は2022年10月7日のオープンアトリエ時のみ) photo©architecturephoto
畝森泰行と金野千恵による建築展「畝森・teco」の会場写真。二人の建築家が共同でアトリエとするビルを会場とし、多数の模型に加え映像等でプロジェクトを紹介4階「UNEMORI Architects」での展示(※公開は2022年10月7日のオープンアトリエ時のみ) photo©architecturephoto

畝森泰行金野千恵による建築展「畝森・teco」の会場写真です。二人の建築家が共同でアトリエとするビルを会場とし、多数の模型に加え映像等でプロジェクトを紹介しています。開催期間は、2022年10月8日(土)~10月21日(金)。開館時間は11:00~17:00で、土日開場・入場無料です。会場となっているBASEの公式サイトはこちら

2020年から浅草橋のビル「BASE」でシェアオフィスをしている、畝森泰行建築設計事務所とt e c o、2つの設計事務所の活動を、模型や映像を交えて展示します。

2009年に設立した畝森泰行建築設計事務所は、50m2ほどの狭小住宅から1万m2を超える図書館や学校といった公共複合施設まで、様々なプロジェクトを手がけてきました。金野千恵の主宰するt e c o は、前身となるKONNO(2011年設立)を引き継ぎ2015年に設立した設計事務所で、住宅、福祉施設、アートインスタレーション、まちづくりなどを分野横断的に手がけています。またこの2者が協働する組織、UtA(Unemori teco Associates)では、いくつもの公共プロポーザルに勝利し、実現したものを含め、日々ともに思考を重ねています。

この2つの事務所が対話するように展覧会を組み立て、このBASEをより開かれたまちなかの発信拠点としてお知らせしたいと考えました。作品やこのBASEの体験を、ぜひお楽しみください。

リリーステキストより
歴史家の松隈洋による、2022年10月に行われた講演「坂倉準三が目指した『輝く都市』新宿駅西口広場と小田急百貨店本館」の動画

歴史家の松隈洋による、2022年10月2日に行われた講演「坂倉準三が目指した『輝く都市』新宿駅西口広場と小田急百貨店本館」の動画です。

2022年10月2日(日)にオンラインで実施しました松隈洋氏(京都工芸繊維大学教授)の講演会「坂倉準三が目指した『輝く都市』新宿駅西口広場と小田急百貨店本館」の動画です。主催:近代建築と市民の会

山本理顕の自邸「GAZEBO」の見学ツアー付トークイベントが開催。書籍『小商い建築、まちを動かす!』刊行記念として行われ、山本理顕・能作淳平・西倉美祝・若林拓哉・西田司が登壇。オンラインでの無料同時配信も実施
山本理顕の自邸「GAZEBO」の見学ツアー付トークイベントが開催。書籍『小商い建築、まちを動かす!』刊行記念として行われ、山本理顕・能作淳平・西倉美祝・若林拓哉・西田司が登壇。オンラインでの無料同時配信も実施
山本理顕の自邸「GAZEBO」の見学ツアー付トークイベントが開催。書籍『小商い建築、まちを動かす!』刊行記念として行われ、山本理顕・能作淳平・西倉美祝・若林拓哉・西田司が登壇。オンラインでの無料同時配信も実施山本理顕設計工場設計による「GAZEBO」

山本理顕の自邸「GAZEBO」の見学ツアー付トークイベントが開催されます。トークイベントはオンラインでの無料同時配信も実施されます。ユウブックスから刊行された書籍『小商い建築、まちを動かす!』刊行記念企画です。全3回のイベントの内、第1回目は建築編「小商い建築の公共性について考える」で、登壇者は、山本理顕能作淳平・MACAP西倉美祝・ウミネコアーキ若林拓哉・オンデザイン西田司です。会場は神奈川・横浜市の「GAZEBO」で、開催日時は2022年10月16日(日)14:00~会場参加は先着順30名(要事前申込)です。参加申込はこちらから。【ap・ad】

働き方の価値観が変化するなか、小さな元手で商売が始められる、小商いの場をもつ建築が生まれ始めています。そんな小商い建築を紹介する本『小商い建築、まちを動かす!』が、ユウブックスから刊行されました。

本書の刊行を記念して、建築、不動産、まちづくりをテーマに、計3回の連続トークイベントを開催いたします。

第1回のテーマは、小商い建築と公共性についてです。

小商い建築は住宅と兼用するものも多く、住宅街や比較的落ち着いたエリアに建てられる傾向にあります。そして地域に小さな経済圏をもたらし、まちに開きコミュニケーションの場ともなることから、それはある種の公共性を帯びたものになるとも言えるでしょう。

今回のイベントでは、以前より「東雲キャナルコート」(2003年)や「地域社会圏モデル」にて小商い建築を提唱されていた山本理顕さん、『商店建築』誌連載にて商業空間の公共性について議論を投げかけられた西倉美祝さん、「富士見台トンネル」(2019年)にて自ら設計したシェア店舗を運営する能作淳平さんらを招き、本書編著者の西田司さん、若林拓哉さんとともに、小商い建築のもつ公共性や、都市を動かす可能性について議論します。

また会場は山本理顕設計工場による名作「GAZEBO」(1986年竣工、日本建築学会作品賞受賞)にて開催し、トーク終了後には山本理顕氏自邸を含む建物全体を案内いただきます。ぜひこの貴重な機会をお見逃しなく!

本イベントは会場での開催のほか、オンラインでも無料にて同時発信いたします。

リリーステキストより
佐藤可士和 / SAMURAIによる、中国・深セン市の、オフィス「MOONWK」。シューズメーカーの事務所。海外進出を見据える企業の為に、先進的な社風等を象徴する約30mのステンレス製カウンターを考案。存在感と共に多様な用途に応える機能性も備える
佐藤可士和 / SAMURAIによる、中国・深セン市の、オフィス「MOONWK」。シューズメーカーの事務所。海外進出を見据える企業の為に、先進的な社風等を象徴する約30mのステンレス製カウンターを考案。存在感と共に多様な用途に応える機能性も備える photo©朱海
佐藤可士和 / SAMURAIによる、中国・深セン市の、オフィス「MOONWK」。シューズメーカーの事務所。海外進出を見据える企業の為に、先進的な社風等を象徴する約30mのステンレス製カウンターを考案。存在感と共に多様な用途に応える機能性も備える photo©朱海
佐藤可士和 / SAMURAIによる、中国・深セン市の、オフィス「MOONWK」。シューズメーカーの事務所。海外進出を見据える企業の為に、先進的な社風等を象徴する約30mのステンレス製カウンターを考案。存在感と共に多様な用途に応える機能性も備える photo©朱海

佐藤可士和 / SAMURAIによる、中国・深セン市の、オフィス「MOONWK」です。
シューズメーカーの事務所です。デザイナーは、海外進出を見据える企業の為に、先進的な社風等を象徴する約30mのステンレス製カウンターを考案しました。そして、存在感と共に多様な用途に応える機能性も備える事が意図されました。

中国・深センに拠点を置くシューズメーカーからの依頼を受け、同社が海外進出を見据えて移転するオフィスのデザインを手がけた。

建築家によるテキストより

ノーマン・フォスターが設計し、世界的企業が多く入居する商業ビルにオフィスを構えるにあたり、同社のスタッフらと現地で何度も対話を重ね、およそ30メートルに及ぶステンレス製のカウンターを、空間の中央にダイナミックに据えるプランを提案。

建築家によるテキストより

物質としての圧倒的な存在感を放ち、ミニマルアートのように研ぎ澄まされカウンターは、先進的な企業の社風やモダンなプロダクト群を象徴するアイコニックな存在であり、同時に通常の業務からミーティング、商品発表会などのプレゼンテーションまで多様な用途に使用できる機能性も併せ持っている。

建築家によるテキストより

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