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最も注目を集めたトピックス[期間:2023/2/20-2/26]
最も注目を集めたトピックス[期間:2023/2/20-2/26]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2023/2/20-2/26)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 山之内淡 / AWGLによる、東京の「ある漫画家の自邸」。都心の住居兼仕事場。“物語性”を持った創作に貢献する存在を目指し、大地が“めくれ上がる”様な外観と“アメーバ状”のヴォイドが作る複雑な内部を持つ建築を考案。コロナ禍以降に変化した働き方にも応える
  2. 隈研吾事務所が最優秀者に選ばれた「新福岡県立美術館」設計プロポの、二次審査参加者の提案書が公開
  3. 畠山鉄生+吉野太基+アーキペラゴアーキテクツスタジオによる、東京・東大和市の「Uの家」。周囲に“抜け”のある敷地。一般木造住宅の“再解釈”も意図して、各建築要素を“再構築”する設計を志向。諸機能を収めた“分厚い塊”の様な勾配天井は、内部を空に向けて開くと共に“家の中心”として存在
  4. 辻琢磨による連載エッセイ “‘自邸’を動かす” 第1回「少しずつ建てる、広々と住まう、ゆっくり考える」
  5. 藤本壮介による、フランス・ランスの「ニコラ・ルイナール・パヴィリオン」。世界最古のシャンパンメゾンの創業300年の為に計画。ボトルとシャンパンの泡の丸みからのインスピレーションを得て、地域の採石場のオマージュもする建築を構想。企業理念を尊重して環境を配慮して建てる
  6. 村上康史建築設計事務所と郡司圭による、大阪市の「新森の住宅」。住宅地の細分化された敷地。周辺の駐車場や庭等の“余白”の援用を求め、高さ“6.5m”の空間を家の中心に据えて“周囲の余白と紡ぐ”ように開口を配置。限られた条件下で外部環境を享受できる在り方を示す
  7. 石黒泰司 / アンビエントデザインズによる、愛知の「一宮の路上建築群」。路上に“人間の為の場所”を作る計画。多くの協議での意見に応えながら、建築的な思考と手法を用いて“東屋”と“家具”を設計。様々な対話も反映した“複雑で多義的な形”によって“開かれた状態”が生まれる
  8. 今津康夫 / ninkipen!による、京都・八幡市の店舗「LA BASE SECRETE」。住宅街の“秘密基地”という名の絵本カフェ。大人達もゆっくりと読書できる場の要望に、天窓からの光で“移ろい行く時の流れ”を現す建築を考案。外観と動線は其々が接する道路の性質を見極めて構想
  9. 斉藤智士 / SAI工房による、兵庫・丹波篠山市の住宅「榛原郷の床と屋根」。古代の“湖”の存在が伝承される土地に計画。自然と歴史に“新たな時を刻む建築”を意図し、“浮遊感のある土間スラブ”で湖上に建つ様な建築を設計。内外が一体化した空間を覆う“捻れた大屋根”は景観とも呼応
  10. 佐藤研吾事務所と ますいいリビングカンパニー による、埼玉の「Iさんの避難観測所」。浸水危険性のある地域での“避難室”の計画。被災時の高齢家族の負担を考慮して、母屋の二階から出入りする“一本柱”で支持された“小さな部屋”を設計。日常的には趣味室となり既存住宅の機能を補完
  11. 野路敏之 / 野路建築設計事務所による、福井・大野市の住宅「百尺の平屋」。遠くに山々を望む広い敷地。自然の美しさの中に“ひっそりと佇む建築”を求め、諸機能を内包する“百尺の切妻屋根”を持つ平屋を考案。敢えて“作り込まない”庭で内部からの眺望を活かす
  12. MVRDVとLLJアーキテクツによる、台湾・台南市の青果市場。業者や観光客も訪問し易い郊外の敷地に計画。施設のタイポロジーの“再発明”も意図して、農作物の栽培も可能な“緑化された屋上”を持つ建築を考案。周囲の景観の眺望も可能で地域観光振興にも貢献
  13. スノヘッタとA49による、タイ・バンコクの複合施設「Cloud 11」。約25万㎡の文化・労働・商業等の機能を内包する建築。アジアで有数の緑地面積が少ない都市の為に、地域に貢献する公共的な立体庭園を内包する空間を構想。持続可能な都市の新しいスタンダードも目指す
  14. 東海林健建築設計事務所による、新潟・長岡市の住宅「hara house」。農村集落の既に様々な建物がある大きな土地に計画。既存の“利活用”と近隣に“家を開く”との要望に、一戸で完結しない不完全な“弱い建築”を提案。人や出来事を引き寄せる“余白”となる事も意図
  15. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  16. 岸本吉正設計事務所による、神奈川の「HouseH」。郊外の住宅地に計画。“四畳半”を構成単位とする“ルール”を設けた上で、敷地条件や要望に応えていくプロセスで設計。広くも狭くもない“スケール感”の連なりで“空間が相互に影響し合う”状態を作る
  17. 長坂常 / スキーマ建築計画による、大阪の店舗「Aesop LUCUA 1100」
  18. 宮川清志 / SESNによる、東京の、美容クリニック「Renatus clinic Shinjuku shop」。繁華街の路面店舗。施主が提示した“グラデーション”という言葉に応え、曲線を用いた“形態操作”と時間毎に色味が変わる“照明計画”を実施。夜は周辺と異なる色味の光を灯してブランド認知に寄与
  19. 奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、大阪の「箕面森町のオフィス」。緑豊かな場への社屋と工場の移転計画。通常の閉鎖的な工場でなく“外部環境に開く”事を求め、螺旋状に上る“開口”と中間領域となる“テラス”を考案。訪問者の為の“会社と社会を繋ぐ”存在としても機能
  20. Atelier Tsuyoshi Tane Architectsによる、東京の住宅「Todoroki House in Valley」

南アフリカを拠点とする、スマイヤ・ヴァリーが、2022年11月に行った講演「知られざる物語と断片」の動画。最年少でサーペンタイン・パヴィリオンの設計を手掛けた建築家

南アフリカを拠点とする、スマイヤ・ヴァリーが、2022年11月に行った講演「知られざる物語と断片(Untold stories and Fragments)」の動画です。建築ではなく、建築家自身について語る趣旨のイベント「Architects, not Architecture.」で行われたものです。

(翻訳)
スマイヤ・ヴァリーについて
スマイヤ・ヴァリーは、受賞歴のある建築・リサーチスタジオ「カウンタースペース」の代表です。デザイン、リサーチ、教育的実践により、ハイブリッドなアイデンティティと領域、特にアフリカとイスラムの状況(ルーツとディアスポラ)を表現することを探求しています。彼女のデザインプロセスはしばしば鑑識的であり、歴史と仕事の生成的な場としての聴覚、パフォーマンス、見落とされたものを描き出します。
2019年、カウンタースペースはロンドンの第20回サーペンタイン・パビリオンの設計に招待され、ヴァリーはこの国際的に有名な依頼を受けた史上最年少の建築家となりました。現在、ヴァリーは芸術監督として、2023年にジェッダで開催される第1回イスラム芸術ビエンナーレのキュレーションに取り組んでいます。彼女は現在、リベリアのモンロビアにある「Ellen Johnson Sirleaf Presidential Center for Women and Development」のデザインに協力しています。それは、女性国家元首専用の初の大統領図書館としての、舞台装置、パビリオン、展示スペースです。また、1945年にイギリスのマンチェスターで開催された第5回パンアフリカ会議を記念する庭園と集会所の建設にも取り組んでいます。プラクティショナーは、アカデミーに隣接して運営されています。レズリー・ロッコ教授が設立したヨハネスブルグ大学大学院建築学科では、アフリカ大陸のためのカリキュラムを作ることを目的に、6年間にわたり修士課程スタジオ「Unit 12」を率いました。最近では、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の建築学部でペリ特別客員講師を務めるなど、幅広く指導や講義を行っています。

(原文)
About Sumayya Vally:
Sumayya Vally is principal of the award-winning architecture and research studio Counterspace—a design, research and pedagogical practice searching for expression for hybrid identities and territory, particularly for African and Islamic conditions—both rooted and diasporic. Her design process is often forensic, and draws on the aural, performance and the overlooked as generative places of history and work.
In 2019, Counterspace was invited to design the 20th Serpentine Pavilion in London, making Vally the youngest architect ever to win this internationally renowned commission. As Artistic Director, Vally is currently working on curating the first Islamic Arts Biennale taking place in Jeddah in 2023. She is currently collaborating on the design of the Ellen Johnson Sirleaf Presidential Center for Women and Development in Monrovia, Liberia, the first presidential library dedicated to a female head of state, where she will oversee the scenography, pavilions, and exhibition spaces. She is also working on a garden and gathering place commemorating the 5th Pan-African Congress held in Manchester, UK, in 1945. The practicee operates adjacent to the academy. For six years she led the masters’ studio, Unit 12, at the Graduate School of Architecture, University of Johannesburg—founded by Professor Lesley Lokko, with the intent to create a curriculum for the African continent. She has taught and lectured widely, most recently as Pelli Distinguished Visiting Lecturer at the School of Architecture, University of Illinois Urbana-Champaign.

【ap job更新】 企画と設計から運営までも手掛ける、デベロッパー「シマダアセットパートナーズ」が、設計部での社員(2024年新卒)を募集中
【ap job更新】 企画と設計から運営までも手掛ける、デベロッパー「シマダアセットパートナーズ」が、設計部での社員(2024年新卒)を募集中
【ap job更新】 企画と設計から運営までも手掛ける、デベロッパー「シマダアセットパートナーズ」が、設計部での社員(2024年新卒)を募集中うみのホテル

企画と設計から運営までも手掛ける、デベロッパー「シマダアセットパートナーズ」の、設計部での社員(2024年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

シマダアセットパートナーズ株式会社は、シマダグループの建築設計・開発部門です。
設計部では、戸建住宅からアパート、マンション、オフィス、ホテル、介護施設、飲食店舗など様々な用途の建物を設計していただきます。

【シマダアセットパートナーズ設計部の特徴】
土地や中古建物の仕入れから、企画、設計を始め、グループ内で運営まで行っているので、建築設計スキルだけでなく自分の設計した建物が生み出す収益や不動産に関わる様々な知識を習得する事ができます。

経験を積むごとに、RCの集合住宅や介護施設、ホテルなど大型物件の設計リーダーとしてチームをまとめる役割を担います。建築がどのように使われるかを仕入担当や運営チームと一緒に企画することができるので、建築設計に込めた思いを運営に反映しやすい環境です。

入社後すぐに物件を担当していただきます。自分の想像する建物を実現できるチャンスが多く先輩社員にアドバイスをもらいやすい環境なので、初めての担当物件でも安心して設計することができます。

【メンバー特徴】
現在の設計部は大手組織設計部や、アトリエ設計事務所出身者、インテリアデザイナーなど様々な経験を持つメンバーが揃っており、多くの刺激を受けながら、自分のデザインを確立していくことができます。

スノヘッタとA49による、タイ・バンコクの複合施設「Cloud 11」。約25万㎡の文化・労働・商業等の機能を内包する建築。アジアで有数の緑地面積が少ない都市の為に、地域に貢献する公共的な立体庭園を内包する空間を構想。持続可能な都市の新しいスタンダードも目指す
スノヘッタとA49による、タイ・バンコクの複合施設「Cloud 11」。約25万㎡の文化・労働・商業等の機能を内包する建築。アジアで有数の緑地面積が少ない都市の為に、地域に貢献する公共的な立体庭園を内包する空間を構想。持続可能な都市の新しいスタンダードも目指す image©MIR
スノヘッタとA49による、タイ・バンコクの複合施設「Cloud 11」。約25万㎡の文化・労働・商業等の機能を内包する建築。アジアで有数の緑地面積が少ない都市の為に、地域に貢献する公共的な立体庭園を内包する空間を構想。持続可能な都市の新しいスタンダードも目指す image©MIR

スノヘッタA49による、タイ・バンコクの複合施設「Cloud 11」です。
約25万㎡の文化・労働・商業等の機能を内包する建築です。建築家は、アジアで有数の緑地面積が少ない都市の為に、地域に貢献する公共的な立体庭園を内包する空間を構想しました。また、持続可能な都市の新しいスタンダードも目指す事も意図されました。現在建設中で、2024年末の完成を予定。

こちらはリリーステキストの翻訳です

スノヘッタ、バンコク最大の高架下庭園とイノベーションハブの設計を公開

スノヘッタとMQDCは、バンコクのCloud 11の設計を公開します。この大規模な複合施設は、持続可能な都市の新しいスタンダードとなることを目指します。このデザインは、今後バンコクの南スクンビット地区で必要とされる、緑豊かな公共スペースのニーズに応えるものです。

スノヘッタは、A49アーキテクツと共同で、タイの大手不動産開発会社MQDCのために、アジアでこれまでで最も大規模なプロジェクトを設計しています。このプロジェクトは、バンコクの南スクンビットにある今後のサイバーテック地区で、250,000㎡の複合施設を建設するものです。スクンビット地区は、バンコクの中心地のひとつで、ストリートライフの中心的な拠点となっています。このエリアは公共交通機関で簡単にアクセスでき、バンコクに住む人々のニーズとライフスタイルに応える設備が整っています。Cloud 11プロジェクトは、スクンビットの一角を街のイノベーションとハイテク企業の拠点に生まれ変わらせ、この地域に緑豊かな広い公共空間とアーティスト、メーカー、ハイテク起業家のためのスペースを提供するものです。そのスケールは、単なるビルの枠を超え、タイの有名な首都の未来を告げるランドマークとなることを目指しています。

アクセスしやすい公共空間

バンコクは、活気あるストリートライフと歴史的・文化的なランドマークで知られていますが、同時に緑地も必要です。アジアの主要22都市の住民一人当たりの平均緑地面積が39㎡であるのに対し、バンコクは7㎡以下と、アジアで最も緑地面積の低い都市の一つです。「グリーンバンコク2030」や「エンターバンコク2050」といった、持続可能性と居住性に関わる地域のイニシアティブに対応し、プロジェクトでは、緑地、文化施設、近代的な設備を24時間利用できる、地域にとって有益な空間を提供しています。

スネヘッタの創立パートナーであるシェティル・トレーダル・トールセンは述べています。
「私たちは、建物を作るだけでなく、バンコクの中心部に新しい地域を作る機会を得ました。都市型人工物により、文化や創造のための活気ある場所と緑の公共空間を提供し、南スクンビット地区に住む人々の生活の質を向上させます。都市への人口流入が進む中、社会的にも環境的にも持続可能な形で、将来の都市のニーズに対応した地域づくりが重要です」

都市の緑の肺とタイ最大の芝生広場

このプロジェクトでは、タイで最大規模となる中央の大きな芝生を持つ立体庭園や、ポケットパークがいくつも作られ、近隣に多様な活動の場を提供することになるのです。地域の弾力的な拠点として、Cloud11は都市の肺のような役割を果たし、誰もが利用できる落ち着いた空間を提供しています。既存の環境課題に対応し、大気汚染や緑地の不足など、バンコクのような大都市で喫緊の課題となっている生態学的な課題に対応できるように設計されているのです。

中庭はプロジェクトのコミュニティの心臓部であり、スノヘッタはオープンスペースを犠牲にすることなく、都市型庭園の効果を高めるために、植栽のデザインとレイアウト戦略に特に注意を払いました。構造体を貫く複数の大きな開口部を強調することで、空間が開放され、植栽の中を空気が自然に流れ、オープンスペースの空気質を向上させることに貢献します。

隣接する運河の水は、深層シャフト洗浄システムで処理され、より持続可能なソリューションを推進するための一般向けの教育的イニシアティブとして展示される予定です。Cloud 11のランドスケープは、地域のさまざまな生物種や野生動物の栄養源となることでしょう。パッチと呼ばれる周囲と異なる小さな土壌や植生を敷地内のさまざまな場所に戦略的に配置し、連続した生態系コリドーを作ることで他の種を引き寄せ、敷地内の生物多様性を高めています。

村上康史建築設計事務所と郡司圭による、大阪市の「新森の住宅」。住宅地の細分化された敷地。周辺の駐車場や庭等の“余白”の援用を求め、高さ“6.5m”の空間を家の中心に据えて“周囲の余白と紡ぐ”ように開口を配置。限られた条件下で外部環境を享受できる在り方を示す
村上康史建築設計事務所と郡司圭による、大阪市の「新森の住宅」。住宅地の細分化された敷地。周辺の駐車場や庭等の“余白”の援用を求め、高さ“6.5m”の空間を家の中心に据えて“周囲の余白と紡ぐ”ように開口を配置。限られた条件下で外部環境を享受できる在り方を示す photo©髙橋菜生
村上康史建築設計事務所と郡司圭による、大阪市の「新森の住宅」。住宅地の細分化された敷地。周辺の駐車場や庭等の“余白”の援用を求め、高さ“6.5m”の空間を家の中心に据えて“周囲の余白と紡ぐ”ように開口を配置。限られた条件下で外部環境を享受できる在り方を示す photo©髙橋菜生
村上康史建築設計事務所と郡司圭による、大阪市の「新森の住宅」。住宅地の細分化された敷地。周辺の駐車場や庭等の“余白”の援用を求め、高さ“6.5m”の空間を家の中心に据えて“周囲の余白と紡ぐ”ように開口を配置。限られた条件下で外部環境を享受できる在り方を示す photo©髙橋菜生

村上康史建築設計事務所と郡司圭が設計した、大阪市の「新森の住宅」です。
住宅地の細分化された敷地に計画されました。建築家は、周辺の駐車場や庭等の“余白”の援用を求め、高さ“6.5m”の空間を家の中心に据えて“周囲の余白と紡ぐ”ように開口を配置しました。そして、限られた条件下で外部環境を享受できる在り方を示す事も意図されました。

大阪市内の新旧の建物が建ち並ぶ住宅地に建つ4人家族のための住宅。

敷地周辺の住宅を観察すると、ゆったりとした広さの土地に古くから建つ2階建て住宅と、そうした土地を細分化した分譲地に新たに建てられた、間口の狭い3階建て住宅が見受けられる。

建築家によるテキストより

この敷地もそれら3階建て住宅と同様、細分化された敷地であったものの、幸いにも前述した比較的土地の広い2階建て住宅に囲まれており、周囲が建て込みながらも隣家の駐車場や庭、軒先の上など部分的に光や視線が抜ける余白を見出すことができた。
こうした周囲の余白を紡ぎつつ、来客の多い建主の大らかな生活に合わせた住宅の在り方を考えていった。

建築家によるテキストより

準防火地域による法的制約やコスト面で負担のかかる3階建て構成を回避しつつ、2階建てとしながら広がりのある空間をつくるため、階算定されないロフトを1.5階レベルに設け、コンパクトな個室を補完するスペースとした。

ロフト上部にはリビングと個室を、ロフト下部に収納、水回りをコンパクトにまとめることで、2.5層分、高さ6.5mの非日常的なスケールを持つ余白の場を生活の中心部に内包させた。この余白の場と周囲の余白を紡ぐように開口を設け、縦・斜め方向への広がりを持たせていった。さらに階段により動線化され、多方向への立体的なシークエンスと上昇感を生み出している。

建築家によるテキストより
宮川清志 / SESNによる、東京の、美容クリニック「Renatus clinic Shinjuku shop」。繁華街の路面店舗。施主が提示した“グラデーション”という言葉に応え、曲線を用いた“形態操作”と時間毎に色味が変わる“照明計画”を実施。夜は周辺と異なる色味の光を灯してブランド認知に寄与
宮川清志 / SESNによる、東京の、美容クリニック「Renatus clinic Shinjuku shop」。繁華街の路面店舗。施主が提示した“グラデーション”という言葉に応え、曲線を用いた“形態操作”と時間毎に色味が変わる“照明計画”を実施。夜は周辺と異なる色味の光を灯してブランド認知に寄与 photo©山内紀人
宮川清志 / SESNによる、東京の、美容クリニック「Renatus clinic Shinjuku shop」。繁華街の路面店舗。施主が提示した“グラデーション”という言葉に応え、曲線を用いた“形態操作”と時間毎に色味が変わる“照明計画”を実施。夜は周辺と異なる色味の光を灯してブランド認知に寄与 photo©山内紀人
宮川清志 / SESNによる、東京の、美容クリニック「Renatus clinic Shinjuku shop」。繁華街の路面店舗。施主が提示した“グラデーション”という言葉に応え、曲線を用いた“形態操作”と時間毎に色味が変わる“照明計画”を実施。夜は周辺と異なる色味の光を灯してブランド認知に寄与 photo©山内紀人

宮川清志 / SESNが設計した、東京の、美容クリニック「Renatus clinic Shinjuku shop」です。
繁華街の路面店舗として計画されました。建築家は、施主が提示した“グラデーション”という言葉に応え、曲線を用いた“形態操作”と時間毎に色味が変わる“照明計画”を実施しました。また、夜は周辺と異なる色味の光を灯してブランド認知に寄与します。

RENATUS CLINC新宿店、RENATUS CLINCとしては4店舗目となる美容クリニックデザイン。

計画当初クライアントからグラデーションという言葉を与えられプロジェクトがスタートし、我々は路面店である事も踏まえ営業時間外の夜間帯の在り方も考慮しながらグラデーションを捉え直す事とした。

建築家によるテキストより

空間全体としては直線的なリニアな空間の中に曲線を取り込み緩やかさや柔らかさを持たせる事でシームレスでグラデーショナルな空間とした。

照明計画では照明の溜まりや抜けを設ける事で空間の気積を変化させ、時間によっては色が変化する事で突然内部照明の一部の色が変化し空間全体に緩やかに影響する様な計画とした。

建築家によるテキストより

夜間帯においては日中とは異なり、周辺環境からも異なる色味を蛍の光の様に常夜灯として灯す事でブランド認知を高める役割を持たせた。

建築家によるテキストより
斉藤智士 / SAI工房による、兵庫・丹波篠山市の住宅「榛原郷の床と屋根」。古代の“湖”の存在が伝承される土地に計画。自然と歴史に“新たな時を刻む建築”を意図し、“浮遊感のある土間スラブ”で湖上に建つ様な建築を設計。内外が一体化した空間を覆う“捻れた大屋根”は景観とも呼応
斉藤智士 / SAI工房による、兵庫・丹波篠山市の住宅「榛原郷の床と屋根」。古代の“湖”の存在が伝承される土地に計画。自然と歴史に“新たな時を刻む建築”を意図し、“浮遊感のある土間スラブ”で湖上に建つ様な建築を設計。内外が一体化した空間を覆う“捻れた大屋根”は景観とも呼応 photo©山内紀人
斉藤智士 / SAI工房による、兵庫・丹波篠山市の住宅「榛原郷の床と屋根」。古代の“湖”の存在が伝承される土地に計画。自然と歴史に“新たな時を刻む建築”を意図し、“浮遊感のある土間スラブ”で湖上に建つ様な建築を設計。内外が一体化した空間を覆う“捻れた大屋根”は景観とも呼応 photo©山内紀人
斉藤智士 / SAI工房による、兵庫・丹波篠山市の住宅「榛原郷の床と屋根」。古代の“湖”の存在が伝承される土地に計画。自然と歴史に“新たな時を刻む建築”を意図し、“浮遊感のある土間スラブ”で湖上に建つ様な建築を設計。内外が一体化した空間を覆う“捻れた大屋根”は景観とも呼応 photo©山内紀人
斉藤智士 / SAI工房による、兵庫・丹波篠山市の住宅「榛原郷の床と屋根」。古代の“湖”の存在が伝承される土地に計画。自然と歴史に“新たな時を刻む建築”を意図し、“浮遊感のある土間スラブ”で湖上に建つ様な建築を設計。内外が一体化した空間を覆う“捻れた大屋根”は景観とも呼応 photo©山内紀人

斉藤智士 / 建築設計事務所SAI工房が設計した、兵庫・丹波篠山市の住宅「榛原郷の床と屋根」です。
古代の“湖”の存在が伝承される土地に計画されました。建築家は、自然と歴史に“新たな時を刻む建築”を意図し、“浮遊感のある土間スラブ”で湖上に建つ様な建築を設計しました。そして、内外が一体化した空間を覆う“捻れた大屋根”は景観とも呼応します。

敷地は兵庫県丹波篠山市に位置する田園風景が広がる豊かな環境。
大沢城跡をはじめ、周囲に遺跡が点在し、今なお同じ苗字の方々が住み続ける集落である。

山間の谷間に位置し、眼前には水路が流れている。この地には、古代に湖が広がっていた伝承がある。それは不思議と納得のいく風景が広がっており、本計画では自然と戦い、寄り添いながら里山を形成してきた歴史を持つこの地に、新たな時を刻む建築の姿を想像した。

建築家によるテキストより

昔から湖の上に建っていたような人工地盤を持つ住まいをつくる。
浮遊感のある土間スラブを覆うように、大きな軒下空間の中で内部と外部を一体的に設計した。

建築家によるテキストより

夫婦と子どもが新たな生活を営む為に必要な水回りや個室を最小限にまとめ、人工地盤の上に少し振りながら配置した。
残った余白をリビングや玄関、洗面スペース等、それぞれに適したボリュームとして活用し、用途に適した天井高さを与える。リビングは開放的に、洗面スペース等は最小限の高さとして計画した。

この構成により南北に高さを抑えた勾配を持つ屋根と、それぞれを繋ぐことで生まれる東西に捻った屋根を持つ住まいが立ち現れたていった。

建築家によるテキストより
佐藤研吾事務所と ますいいリビングカンパニー による、埼玉の「Iさんの避難観測所」。浸水危険性のある地域での“避難室”の計画。被災時の高齢家族の負担を考慮して、母屋の二階から出入りする“一本柱”で支持された“小さな部屋”を設計。日常的には趣味室となり既存住宅の機能を補完
佐藤研吾事務所と ますいいリビングカンパニー による、埼玉の「Iさんの避難観測所」。浸水危険性のある地域での“避難室”の計画。被災時の高齢家族の負担を考慮して、母屋の二階から出入りする“一本柱”で支持された“小さな部屋”を設計。日常的には趣味室となり既存住宅の機能を補完 photo©comuramai
佐藤研吾事務所と ますいいリビングカンパニー による、埼玉の「Iさんの避難観測所」。浸水危険性のある地域での“避難室”の計画。被災時の高齢家族の負担を考慮して、母屋の二階から出入りする“一本柱”で支持された“小さな部屋”を設計。日常的には趣味室となり既存住宅の機能を補完 photo©comuramai
佐藤研吾事務所と ますいいリビングカンパニー による、埼玉の「Iさんの避難観測所」。浸水危険性のある地域での“避難室”の計画。被災時の高齢家族の負担を考慮して、母屋の二階から出入りする“一本柱”で支持された“小さな部屋”を設計。日常的には趣味室となり既存住宅の機能を補完 photo©comuramai
佐藤研吾事務所と ますいいリビングカンパニー による、埼玉の「Iさんの避難観測所」。浸水危険性のある地域での“避難室”の計画。被災時の高齢家族の負担を考慮して、母屋の二階から出入りする“一本柱”で支持された“小さな部屋”を設計。日常的には趣味室となり既存住宅の機能を補完 photo©comuramai

コロガロウ / 佐藤研吾建築設計事務所が設計、ますいいリビングカンパニーが監修した、埼玉の「Iさんの避難観測所」です。
浸水危険性のある地域での“避難室”の計画です。建築家は、被災時の高齢家族の負担を考慮して、母屋の二階から出入りする“一本柱”で支持された“小さな部屋”を設計しました。また、日常的には趣味室となり既存住宅の機能を補完します。

埼玉県の荒川流域にある市街地が敷地である。
車も人も行き交い街としての人気が高まっているが、自治体が定めているハザードマップによれば、台風や豪雨災害が発生して荒川が氾濫した場合、その市街地の大部分が3mを超える水深で浸水する危険性があるとされている。
昨今、毎年のように全国各地で自然災害が起きていることからも、この地に住む人びとはより危機意識をもって災害への備えがあることが望ましい。

建築家によるテキストより

建主のIさんは、同居する高齢の母親のことも考慮し、災害時には離れた公設の避難所へ向かって滞在することは精神的にも身体的にも負担がかかるだろうと、自宅の敷地内で避難が可能となるような居場所を求めた。

建築家によるテキストより

既存母屋2階の洋室から仮設のスロープを架けることで、車椅子でも進入することができる小さな部屋を空中につくった。部屋の床は地面からおよそ4mほど高い位置にある。水害時の水圧を考慮して、鉄骨トラスで組んだ450mm四方の1本柱がこの小さな部屋を支えている。
部屋の壁にはそれぞれ大きな開口を設け、屋根にもハッチ状の天窓を設置している。水害時に漂流物によってひとつの脱出口を塞がれても、他から逃げ出せるための備えである。

この小さな部屋の目的は上記のように災害時の避難であるが、日常的にはIさんの天体観測の趣味や休息のためのスペースとして使われる。天窓のハッチを開け、望遠鏡を伸ばして北側の夜空を眺める。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 水戸・東京・九州を拠点に、図書館や学校等を手掛ける「三上建築事務所」が、意匠・構造・設備の設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 水戸・東京・九州を拠点に、図書館や学校等を手掛ける「三上建築事務所」が、意匠・構造・設備の設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 水戸・東京・九州を拠点に、図書館や学校等を手掛ける「三上建築事務所」が、意匠・構造・設備の設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中水戸市下入野健康増進センター

水戸・東京・九州を拠点に、図書館や学校等を手掛ける「三上建築事務所」の、意匠・構造・設備の設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

設計スタッフ(意匠・構造・設備)を募集します。

三上建築事務所は意匠・構造・設備部門を備えた総合的な建築設計事務所です。
創業89周年を迎え、水戸・東京・九州を拠点に全国各地で仕事をしています。
茨城県内での強固な地盤に加え、得意とする公共建築、特に図書館・学校建築を中心に全国各地で設計を手掛けています。(過去10年間で図書館10件以上、学校建築20件以上が竣工。国内外で数々の賞を受賞、世界中の建築雑誌・Webサイトで紹介されています。)

所長の益子一彦は図書館建築に関する専門書を3冊執筆しており、国立大学の講師を担当しています。高い専門知識と多くの実践から蓄積されるノウハウが弊社の強みです。
2019年に中国蘇州で合弁会社を立ち上げ、中国でのプロジェクトも進行中です。(中国人スタッフ2名在籍)

世界に目を向け、私たちと一緒に「より良い建築」を創っていける方々を募集します。

【ap job更新】 “デザイン×事業でまちを豊かに”をコンセプトに、地方からまちを変える建築設計事務所「L・P・D」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中
【ap job更新】 “デザイン×事業でまちを豊かに”をコンセプトに、地方からまちを変える建築設計事務所「L・P・D」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中
【ap job更新】 “デザイン×事業でまちを豊かに”をコンセプトに、地方からまちを変える建築設計事務所「L・P・D」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中自社物件「apartmentBEAVER」

“デザイン×事業でまちを豊かに”をコンセプトに、地方からまちを変える建築設計事務所「L・P・D」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

【地方からまちを変える建築設計事務所】
株式会社L・P・Dは、仙台駅から電車で20分の小さな地方都市である宮城県岩沼市館下エリアを拠点に活動する建築設計事務所です。
このエリアには、弊社運営のシェアオフィス「TateshitaShare」や自社のショールーム兼打合せスペースである「複合古民家実験住宅」、自社開発物件である「apartmentBEAVER」があります。
自社開発を基軸に培った企画力やデザイン・まちづくりの経験を、全国の地方都市に還元し、持続可能な地域をつくる設計事務所です。

【デザイン×事業でまちを豊かに】
私たちが活動する地方都市では、人口減少や地域経済の衰退が著しく、これからの日本の抱える課題と向き合う必要があります。私たちはこの「課題先進地域」において、「デザイン」と「事業」によって地域課題を解決し、それらを全国の地域へと展開していく設計事務所です。

【建築設計「+α」】
私たちは建築設計・デザインを主軸にしながら、自社が地域開発する自社物件の企画・設計・運営、そして、全国の様々な地域でのまちづくりのコンサルティングまで手掛ける設計事務所です。建築設計をベースに、その前後の企画・事業構想から運営段階まで、幅広く興味を持ち、「建築設計+α」で地域をリアルに変えていくことに動機がある方をお待ちしております。

【エリアでワクワク働き、暮らす会社】
持続的な地域の発展のためには、まずは自分たちが豊かな暮らしを実現することが大切であると思っています。そのため、自社物件併設のコミュニティサウナをはじめとし、複合古民家実験住宅(LIVING)での食事会や勉強会、自社物件の入居者を交えた交流会、自社のコモンスペースでのマルシェ開催等、自分たち自身が地域での暮らしを楽しむことを大切にしています。

MVRDVとLLJアーキテクツによる、台湾・台南市の青果市場。業者や観光客も訪問し易い郊外の敷地に計画。施設のタイポロジーの“再発明”も意図して、農作物の栽培も可能な“緑化された屋上”を持つ建築を考案。周囲の景観の眺望も可能で地域観光振興にも貢献
MVRDVとLLJアーキテクツによる、台湾・台南市の青果市場。業者や観光客も訪問し易い郊外の敷地に計画。施設のタイポロジーの“再発明”も意図して、農作物の栽培も可能な“緑化された屋上”を持つ建築を考案。周囲の景観の眺望も可能で地域観光振興にも貢献 photo©Shephotoerd
MVRDVとLLJアーキテクツによる、台湾・台南市の青果市場。業者や観光客も訪問し易い郊外の敷地に計画。施設のタイポロジーの“再発明”も意図して、農作物の栽培も可能な“緑化された屋上”を持つ建築を考案。周囲の景観の眺望も可能で地域観光振興にも貢献 photo©Shephotoerd
MVRDVとLLJアーキテクツによる、台湾・台南市の青果市場。業者や観光客も訪問し易い郊外の敷地に計画。施設のタイポロジーの“再発明”も意図して、農作物の栽培も可能な“緑化された屋上”を持つ建築を考案。周囲の景観の眺望も可能で地域観光振興にも貢献 photo©Shephotoerd
MVRDVとLLJアーキテクツによる、台湾・台南市の青果市場。業者や観光客も訪問し易い郊外の敷地に計画。施設のタイポロジーの“再発明”も意図して、農作物の栽培も可能な“緑化された屋上”を持つ建築を考案。周囲の景観の眺望も可能で地域観光振興にも貢献 photo©Shephotoerd

MVRDVとLLJアーキテクツによる、台湾・台南市の、青果市場「Tainan Market」です。
業者や観光客も訪問し易い郊外の敷地に計画されました。建築家は、施設のタイポロジーの“再発明”も意図して、農作物の栽培も可能な“緑化された屋上”を持つ建築を考案しました。そして、周囲の景観の眺望も可能で地域観光振興にも貢献します。

こちらはリリーステキストの翻訳です

MVRDVが、台南市の卸売市場を完成。市民が利用可能な屋根を設置

MVRDVは、台南市の新しい青果卸売市場を竣工させました。台湾の「連合日報」に「台湾で最も美しい青果市場」と評されたこの屋外市場は、台南の食料供給網の重要な拠点としてだけでなく、会議や社交の場として、またアクセスしやすい建物の屋根から周囲の景観を眺めて、地域の観光振興にも貢献しています。将来的には、この屋根をさらに発展させ、構造物の上で果物や野菜を栽培することも可能です。

台南市場は、野心的な建築的実験を意味します。ここでは、MVRDVは、金属製の簡素な小屋に収容されることが多い卸売市場のタイポロジーを再発明し、市場と公共緑地が混在する建物へと変貌させました。そうすることで、このデザインは、食品産業のありふれた部分を、一般の人々が食を体験し、景観を楽しむための場所へと昇華させたのです。

市場は台南市の東側、市街と山の間に位置し、高速道路3号線と公共交通機関に近く、周辺の農地からも市街からもアクセスが容易で、取引業者、バイヤー、観光客にとって同様に便利な場所となっています。

デザインは、シンプルなオープン構造で、なだらかな丘を形成する緑の屋根が備えています。その東側の角には、色とりどりの草花が植えられたテラスがあり、この屋根から地上へ降りることで、建物のトップへ簡単にアクセスすることができます。このように、この建物は、観光客が台湾のこの地域の特徴的な風景を鑑賞するための高いプラットフォームを提供し、また、その風景を連続させる建物であるのです。一方、4階建てのシンプルな建物には、市場の管理事務所と地域の農産物を展示できる展示センターがあります。この4階建ての付加物は、主構造に穴を開け、屋根への二次的なアクセスを提供しています。

屋根の下は、シンプルかつ機能的な空間になっています。構造は四方が開放的で、起伏のある高い天井によって自然換気も十分可能です。さらに、屋上の土や植物による温度調節効果も加わり、台湾の暑い夏でも快適に過ごせるパッシブクーリングビルとなりました。

現在、屋上には芝生と花壇が設置されていますが、農作物を育てるという当初の設計は、いつ完成してもおかしくない状態です。これにより、屋上は教育ファームとなり、訪れた小学生たちは、食べ物がどのように育てられ、どのようなサプライチェーンで食卓に届けられるのかを学ぶことができるのです。

MVRDVの創立パートナーであるヴィニー・マースは言います。
「台南の周辺は、私が思うにとても美しい地域のひとつで、その理由は、自然、畑、農場、海、山です」
「台南市は、この美しさを反映し、風景を引き立てています。オークションや売買のための機能的で実用的な建物ですが、段々畑のような屋根と、やがて植木や作物のコレクションによって、訪れた人々は下の喧騒から逃れながら風景を眺めることができます」

【ap job更新】 シーラカンスアンドアソシエイツが、東京と名古屋での 設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)と秘書兼広報を募集中
【ap job更新】 シーラカンスアンドアソシエイツが、東京と名古屋での 設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)と秘書兼広報を募集中
【ap job更新】 シーラカンスアンドアソシエイツが、東京と名古屋での 設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)と秘書兼広報を募集中流山市立おおたかの森小中学校・おおたかの森センター・こども図書館 ©吉田誠

シーラカンスアンドアソシエイツの、東京と名古屋での 設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)と秘書兼広報募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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株式会社シーラカンスアンドアソシエイツにて、 設計スタッフ・秘書広報スタッフ(いずれも正社員)を募集いたします。

【C+A(シーラカンスアンドアソシエイツ)について】
1986年に小嶋一浩、伊藤恭行ら7人により「シーラカンス」を共同設立。
宇野享(1995年~)、赤松佳珠子(2002年~)がパートナーとして加わり、1998年にC+A(シーラカンスアンドアソシエイツ)へ改称、2005年にCAt(C+A tokyo)とCAn (C+A nagoya)へ改組。
大村真也(CAt / 2019年〜)、良知康晴(CAn / 2020年〜)がパートナーとして加わり、所属のアソシエイトと議論を交わしながら、それぞれ東京と名古屋を拠点に国内外で建築を発表しています。

【私たちが考えていること-VISION-】
私たちは「建築は“もの”ではなく“出来事”である」と考えています。

建築そのものは物質から成り立っていますがそこには必ず人々のアクティビティ、風・光・音などの環境的ファクターや時間、その建築を成立させている構造的なちからも含め、多くの流れがあります。

“もの”によって出来た建築が生み出す空間は、アクティビティを喚起するデバイスであり、その建築が生み出す“出来事”そのものを設計しているのです。

設計とは、常にアクティビティの本質を問い、建築がどう働きかけることができるのかを考えることではないでしょうか。

【求める人材像】
私たちの事務所は、常にさまざまな可能性を多角的に議論しながら検討をすすめていきます。

新人もチーフもパートナーも関係なく、自分の考えを発言し、提案し、より良い案にしていく関係です。もちろん、経験値が必要な判断は経験者が行っていきますが、建築や空間、都市に対する考えや発想は常にフラットだと考えています。

話すことが苦手な人は模型やスケッチでも構いません。私たちと一緒に新しい建築にチャレンジしたいと思える、やる気のある人を募集します。また、私たちの事務所はパートナーシップによる経営を行っています。将来的には、一人の建築家として事務所のパートナーになりたい、という方も大歓迎です。

設計方法だけでなく、経営方針もスタッフに開かれた、常に更新し続けられる事務所でありたいと考えています。

今津康夫 / ninkipen!による、京都・八幡市の店舗「LA BASE SECRETE」。住宅街の“秘密基地”という名の絵本カフェ。大人達もゆっくりと読書できる場の要望に、天窓からの光で“移ろい行く時の流れ”を現す建築を考案。外観と動線は其々が接する道路の性質を見極めて構想
今津康夫 / ninkipen!による、京都・八幡市の店舗「LA BASE SECRETE」。住宅街の“秘密基地”という名の絵本カフェ。大人達もゆっくりと読書できる場の要望に、天窓からの光で“移ろい行く時の流れ”を現す建築を考案。外観と動線は其々が接する道路の性質を見極めて構想 photo©河田弘樹
今津康夫 / ninkipen!による、京都・八幡市の店舗「LA BASE SECRETE」。住宅街の“秘密基地”という名の絵本カフェ。大人達もゆっくりと読書できる場の要望に、天窓からの光で“移ろい行く時の流れ”を現す建築を考案。外観と動線は其々が接する道路の性質を見極めて構想 photo©河田弘樹
今津康夫 / ninkipen!による、京都・八幡市の店舗「LA BASE SECRETE」。住宅街の“秘密基地”という名の絵本カフェ。大人達もゆっくりと読書できる場の要望に、天窓からの光で“移ろい行く時の流れ”を現す建築を考案。外観と動線は其々が接する道路の性質を見極めて構想 photo©河田弘樹
今津康夫 / ninkipen!による、京都・八幡市の店舗「LA BASE SECRETE」。住宅街の“秘密基地”という名の絵本カフェ。大人達もゆっくりと読書できる場の要望に、天窓からの光で“移ろい行く時の流れ”を現す建築を考案。外観と動線は其々が接する道路の性質を見極めて構想 photo©河田弘樹

今津康夫 / ninkipen!が設計した、京都・八幡市の店舗「LA BASE SECRETE」です。
住宅街の“秘密基地”という名の絵本カフェです。建築家は、大人達もゆっくりと読書できる場の要望に、天窓からの光で“移ろい行く時の流れ”を現す建築を考案しました。また、外観と動線は其々が接する道路の性質を見極めて構想されました。店舗の公式サイトはこちら

京都府南部に位置する住宅街の一画に佇む絵本カフェである。

子ども連れはもちろん、絵本の好きな大人たちが日々の喧騒から離れてゆっくりと読書ができる空間が求められた。

建築家によるテキストより

開口部を制限し、いくつかのトップライトから効果的に光を取り入れることで明暗のコントラストを高め、静かな気積の中に移ろい行く時の流れを現した。
北側の連窓は空間全体の重心を下げながらパノラマで庭を取り込み、深い軒は風景を切り取る。

建築家によるテキストより

交通量の多い幹線道路には喧騒から背を向けるように窓を設けなかったが、通学路となる歩道へは小さな階段を伸ばしもう一つの入り口を設けて、隣の街区への接続を図った。

建築家によるテキストより
畠山鉄生+吉野太基+アーキペラゴアーキテクツスタジオによる、東京・東大和市の「Uの家」。周囲に“抜け”のある敷地。一般木造住宅の“再解釈”も意図して、各建築要素を“再構築”する設計を志向。諸機能を収めた“分厚い塊”の様な勾配天井は、内部を空に向けて開くと共に“家の中心”として存在
畠山鉄生+吉野太基+アーキペラゴアーキテクツスタジオによる、東京・東大和市の「Uの家」。周囲に“抜け”のある敷地。一般木造住宅の“再解釈”も意図して、各建築要素を“再構築”する設計を志向。諸機能を収めた“分厚い塊”の様な勾配天井は、内部を空に向けて開くと共に“家の中心”として存在 photo©千葉顕弥
畠山鉄生+吉野太基+アーキペラゴアーキテクツスタジオによる、東京・東大和市の「Uの家」。周囲に“抜け”のある敷地。一般木造住宅の“再解釈”も意図して、各建築要素を“再構築”する設計を志向。諸機能を収めた“分厚い塊”の様な勾配天井は、内部を空に向けて開くと共に“家の中心”として存在1階、リビング photo©千葉顕弥
畠山鉄生+吉野太基+アーキペラゴアーキテクツスタジオによる、東京・東大和市の「Uの家」。周囲に“抜け”のある敷地。一般木造住宅の“再解釈”も意図して、各建築要素を“再構築”する設計を志向。諸機能を収めた“分厚い塊”の様な勾配天井は、内部を空に向けて開くと共に“家の中心”として存在1階、リビング photo©千葉顕弥
畠山鉄生+吉野太基+アーキペラゴアーキテクツスタジオによる、東京・東大和市の「Uの家」。周囲に“抜け”のある敷地。一般木造住宅の“再解釈”も意図して、各建築要素を“再構築”する設計を志向。諸機能を収めた“分厚い塊”の様な勾配天井は、内部を空に向けて開くと共に“家の中心”として存在 photo©千葉顕弥

畠山鉄生+吉野太基+アーキペラゴアーキテクツスタジオが設計した、東京・東大和市の「Uの家」です。
周囲に“抜け”のある敷地に計画されました。建築家は、一般木造住宅の“再解釈”も意図して、各建築要素を“再構築”する設計を志向しました。そして、諸機能を収めた“分厚い塊”の様な勾配天井を、内部を空に向けて開くと共に“家の中心”として存在させました。

東京郊外の住宅地に位置する、夫婦と子供ふたりのための住宅である。
分譲され新築住宅が多く建ち並ぶ周辺環境の中で、この敷地の東側には生産緑地である茶畑、南側には駐車場があり、そこは都市計画道路に指定されていることもあって、将来的にも隣接して建物が建つことがなく、さらにそれらより1m高い位置に地盤面があるため、南東には空が広がる抜けがあった。

建築家によるテキストより

周囲に合わせて一般的な2階建てヴォリュームとしながら、1階の天井、天井裏、階段、2階の床という2階建てに必ず存在するエレメントを再構築する。それは日本中に溢れている木造2階建て住宅というタイポロジーを再解釈することでもあると思ったからだ。

建築家によるテキストより

敷地形状が鍵型だったため、北面の道路側に駐車場、駐輪場を確保しつつ、空に対して最大限開くために南東側に長辺をもつL字型プランとし、1階は高いところで3.6m、低いところで1.8mの、外側に向かって広がっていく勾配天井の居間とした。それらのL字型プランと勾配天井によって、稜線を持つ分厚い塊が住宅の中心核に顕れる。

2階は塊の量感が断面として現れるように、L字型プランの中央に階段を配置し、その左右に各居室と水回り、収納スペースを計画し、軽やかな場とするため、間仕切り壁や建具をカーテンで代用した。1階勾配天井と2階床の間には、施主の要望でもあるロフト、全館空調のための設備スペース、2階水回りのための配管スペースを設けている。

建築家によるテキストより
石黒泰司 / アンビエントデザインズによる、愛知の「一宮の路上建築群」。路上に“人間の為の場所”を作る計画。多くの協議での意見に応えながら、建築的な思考と手法を用いて“東屋”と“家具”を設計。様々な対話も反映した“複雑で多義的な形”によって“開かれた状態”が生まれる
石黒泰司 / アンビエントデザインズによる、愛知の「一宮の路上建築群」。路上に“人間の為の場所”を作る計画。多くの協議での意見に応えながら、建築的な思考と手法を用いて“東屋”と“家具”を設計。様々な対話も反映した“複雑で多義的な形”によって“開かれた状態”が生まれる軒先の東屋 photo©大竹央祐
石黒泰司 / アンビエントデザインズによる、愛知の「一宮の路上建築群」。路上に“人間の為の場所”を作る計画。多くの協議での意見に応えながら、建築的な思考と手法を用いて“東屋”と“家具”を設計。様々な対話も反映した“複雑で多義的な形”によって“開かれた状態”が生まれる右奥:ファニチャーA photo©大竹央祐
石黒泰司 / アンビエントデザインズによる、愛知の「一宮の路上建築群」。路上に“人間の為の場所”を作る計画。多くの協議での意見に応えながら、建築的な思考と手法を用いて“東屋”と“家具”を設計。様々な対話も反映した“複雑で多義的な形”によって“開かれた状態”が生まれる左手前:ファニチャーB photo©大竹央祐

石黒泰司 / アンビエントデザインズが設計した、愛知の「一宮の路上建築群」です。
路上に“人間の為の場所”を作る計画です。建築家は、多くの協議での意見に応えながら、建築的な思考と手法を用いて“東屋”と“家具”を設計しました。そして、様々な対話も反映した“複雑で多義的な形”によって“開かれた状態”が生まれています。

一宮市は2020年に「一宮市ウォーカブル空間デザインプロジェクト」と称し、「まちなか」(JR尾張一宮駅を中心とした半径約1km圏内)を歩行者にとって過ごしやすい空間へ変えていく試みをスタートした。

その試みの一環として実施されたのが社会実験「ストリートチャレンジ2021」である。
具体的には銀座通りを中心とし、2021年10月22日から3週間の間、出店・参加型イベント・通行止めなど、道路や公園といった公共空間を活用する取組みである。「一宮の路上建築群」は、この実験をサポートするものとして設計された。

建築家によるテキストより

「一宮の路上建築群」は、ストリートファニチャーを建築的な思考や寸法設定によって設計したものである。
この行為と等価に、道路上の工作物、地域の祭事、発注者や近隣住民の意見、都市計画の検討方針、道路管理者や警察との協議、といったさまざまな事柄(出来事)が存在している。これらがぶつかり合い、どちらが先か、そもそもその存在を忘却するほどに対話を繰り返した末に生まれる物質として設えを「複雑なかたち」と形容してみる。
このように「複雑なかたち」はさまざまな出来事が等価に折衷されることによって生まれる。ゆえに「複雑なかたち」はひとつの理解に留まることがない。主体の見方で異なる理解を生ずる「多義的なかたち」ともいうことができる。

建築家によるテキストより

このような「複雑で多義的なかたち」は「開かれた」状態を持つ。「一宮の路上建築群」は当初3週間の設置を想定していたが、幅広い世代のアンケート調査において評価が高かったことから度々の延長を重ね、現在に至っている。しかし、アンケート調査を見ていくと、多くの人々が同じ意見で高く評価したというわけではなく、各々の理解(尺度)における評価であったことがわかる。このことが「複雑で多義的なかたち」のつくる「開かれた」状態だと考えている。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 質の高い建築デザインで、人の心を豊かにする建築創りを目指す「岸研一建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を急募中
【ap job更新】 質の高い建築デザインで、人の心を豊かにする建築創りを目指す「岸研一建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を急募中
【ap job更新】 質の高い建築デザインで、人の心を豊かにする建築創りを目指す「岸研一建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を急募中

質の高い建築デザインで、人の心を豊かにする建築創りを目指す「岸研一建築設計事務所」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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株式会社岸研一建築設計事務所では、設計スタッフ(正社員)を緊急募集します。

私たちの事務所では、新築戸建ての注文住宅を中心に、様々なプロジェクトに取り組んでおります。

2002年に個人事務所として開業し、着実に実績を積むことができ、近年ではwebサイトを通じて多数のご依頼をいただけるようになりました。

現在、私を含め設計スタッフ5名、アルバイト1名の体制で、協力しながら和気あいあいとコミュニケーションを大切に仕事をしております。
スタッフの平均年齢は28.6歳で、女性も活躍中です。

美しく、質の高い建築デザインで、人の心を豊かにできるような建築創りを目指しております。
誠実で意欲があり、建築に真摯に向き合える方、まだまだ発展途上の私たちですが、一緒に取り組んでいただける方を大募集します。

ご連絡をお待ちしております。

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