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【ap job更新】 質の高い建築デザインで、人の心を豊かにする建築創りを目指す「岸研一建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を急募中
【ap job更新】 質の高い建築デザインで、人の心を豊かにする建築創りを目指す「岸研一建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を急募中
【ap job更新】 質の高い建築デザインで、人の心を豊かにする建築創りを目指す「岸研一建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を急募中

質の高い建築デザインで、人の心を豊かにする建築創りを目指す「岸研一建築設計事務所」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

株式会社岸研一建築設計事務所では、設計スタッフ(正社員)を緊急募集します。

私たちの事務所では、新築戸建ての注文住宅を中心に、様々なプロジェクトに取り組んでおります。

2002年に個人事務所として開業し、着実に実績を積むことができ、近年ではwebサイトを通じて多数のご依頼をいただけるようになりました。

現在、私を含め設計スタッフ5名、アルバイト1名の体制で、協力しながら和気あいあいとコミュニケーションを大切に仕事をしております。
スタッフの平均年齢は28.6歳で、女性も活躍中です。

美しく、質の高い建築デザインで、人の心を豊かにできるような建築創りを目指しております。
誠実で意欲があり、建築に真摯に向き合える方、まだまだ発展途上の私たちですが、一緒に取り組んでいただける方を大募集します。

ご連絡をお待ちしております。

辻琢磨による連載エッセイ “‘自邸’を動かす” 第1回「少しずつ建てる、広々と住まう、ゆっくり考える」
辻琢磨による連載エッセイ “‘自邸’を動かす” 第1回「少しずつ建てる、広々と住まう、ゆっくり考える」

アーキテクチャーフォト編集長の後藤連平さんから断続的にやっている自邸の改修が面白そうなので連載を書いてみませんか、と言われたのは渡辺事務所修行記(川の向こう側で建築を学ぶ日々)の連載が終盤に差し掛かったころだった。

小さな、部分的な改変が面白いので、部分に着目して一回ずつを構成していくのはどうか、という編集長の意図がまずあった。前回も感じたが、連載を数年に渡って書かせてもらうというのはとても得難い経験で、その時その時自分が考えていることをそのまま書くと、振り返って見た時に、こういう反応があったとか、自分の思考もこうだったんだとか、切り口やテーマが連続するからこそ見えてくる時間軸上の差異が分かりやすい。

今回、テーマは自邸の改修である。
前回のように他者の活動をレポートする、というよりもっと直接に自分の当事者性が現れるだろう。自らがクライアントであるというプライベートな条件だからこそ、この連載を通して、私性を超えてその社会的意義や建築の可能性を見出だせるような学びを自分にも期待している。

その学びに、時間と興味のある方は今回も数年間、お付き合いいただければと思います。

 


 
少しずつ建てる、広々と住まう、ゆっくり考える

text:辻琢磨

 
 
住み始めて5年

この家に住み始めて5年が経つ。
浜松市北部の郊外住宅地に建つ我が家は、もともと私の祖父が建てた築45年の木造二階建てである。私も小学校卒業までは両親、姉と妹とともにこの家に住んでいた。

その後、中学校に上がると同時に両親がローンを組んで車で15分の場所に建てた新居に引越した。そこから、この家には15年間ほど祖父母が二人で住んでいた。2015年ごろから祖父母ともに体調を崩し施設に入居してからは、いわゆる空き家となっていて、それが孫として心苦しく、様々な要件が重なり2017年から私が住み継ぐことになった。

現在は妻と息子の三人で暮らしている。

辻琢磨による連載エッセイ “‘自邸’を動かす” 第1回「少しずつ建てる、広々と住まう、ゆっくり考える」自邸の客間 / 2020年5月31日 photo©natsukikuroda
辻琢磨による連載エッセイ “‘自邸’を動かす” 第1回「少しずつ建てる、広々と住まう、ゆっくり考える」青焼きの図面 image courtesy of 辻琢磨建築企画事務所

本サイトでの渡辺事務所での修行記の最終回でも少し触れたが、この住宅の元設計は(私が2022年3月まで非常勤職員として籍を置かせてもらった渡辺隆氏が独立前に勤めていた)竹下一級建築設計事務所に依る。青焼きの図面には端正な矩計図もある。父親に聞くと天竜川の上流の、元々祖父の実家がある山から資材を運んで親戚も集まって建てたのだという。
農協に勤めた祖父は、畑も釣りも旅行もゲートボールもラジオ体操も工作もやる文字通りの百姓。簡単な大工仕事はお手のものだったようだ。祖父は2022年5月に他界してしまったが、彼の痕跡は家の至るところに今も見つけることができる。

周辺は半世紀前に農地が宅地開発された住宅地で、現在は約20世帯の単位で自治会の班が構成されている。私自身も一昨年に班長を勤め、祖父からのバトンを自治会でも受け継いだ。

土地は約90坪で、その北側半分が建屋、南側半分が庭になっていて、私が再び住み始めるまでにカーポートや物干し用の屋根、ベランダ、倉庫、バルコニー、祖母用の個室等、数回に渡って比較的小規模で簡易な増築がなされていた。これらの工事履歴については、建築畑の視点で見ると色々と気になる部分もあるので、部分的な改修の中で適切な変更を積み上げるべく複合的に検討を進めている。

私が再び住み始めた時点で8DKの部屋があり、家族3人で住むには広すぎたし、後々増築された箇所はほとんどが家の下屋にあたる外周や庭に施され、軽量鉄骨やポリカーボネートの耐久性の低いものが多かった。家の本来の姿かたちや設計意図を呼び戻すべく、まずはそれらをとにかく減築しあるいは、大量の祖父母の持ち物も然るべきタイミングで取捨選択の機会を設け、明らかに不要なモノは数回に分けて処分した。このようにして、家の印象を元設計の意図に戻すことが、私が住み始めてからの一つの大きなミッションであった。

辻琢磨による連載エッセイ “‘自邸’を動かす” 第1回「少しずつ建てる、広々と住まう、ゆっくり考える」処分のためのコンテナ / 2020年4月23日 photo©辻琢磨建築企画事務所

祖父母が蓄積してきた生活の「減量」とともに、私達家族が住み始めてからの「現代化」の影響も徐々に派生して、玄関戸の框を入れ替えたり、祖母の部屋を減築して洗濯物干しスペースにしたり、洋間の天井と床を抜いたり、水回りを移設したり、少しずつ空間に手を入れながら現在に至っている。今後は、事務所として使用している二階へ外から直接出入りできる外階段の増築や、まだ本格的に手を入れていない台所や倉庫まわりに手を入れていく予定だ。

これまでは全体を俯瞰するような計画を敷かず、断続的で連鎖的、部分的な改修を積み上げてきたが、手を入れ続けることでこの家全体に関わる計画的、構造的、環境的な骨格もようやく見えてきており、それに基づいて耐震補強や環境性能の向上策も講じていくつもりだ。ただ、この連載ではあくまでも部分に着目して話を進めていきたいと考えている。

辻琢磨による連載エッセイ “‘自邸’を動かす” 第1回「少しずつ建てる、広々と住まう、ゆっくり考える」庭付近の様子 / 2020年2月23日 photo©辻琢磨建築企画事務所
辻琢磨による連載エッセイ “‘自邸’を動かす” 第1回「少しずつ建てる、広々と住まう、ゆっくり考える」庭付近の様子 / 2023年1月23日 photo©辻琢磨建築企画事務所

さて、私がこの家に少しずつ空間に手を入れているのには大きく4つの理由がある。以下順に紹介していくがその前に大事な前提を書いておく。以下の理由はどれも、今の社会のいわゆるマジョリティの価値観とは別の選択肢としての側面があると考えているが、そのマジョリティの価値観自体を否定するつもりはない。自分もその恩恵を受けて生きてきたからである。

ただ、そのマジョリティの価値観を長期的に評価した時に、少なくともその価値観が作られた戦後高度経済成長期と、人口が減り始めた現在の状況は明らかに違い、私達の価値観をシフトさせていく、新たな選択肢を提示していく必要もあるのではないか、という使命感も筆を走らせるモチベーションになっていることも事実だ。

藤本壮介による、フランス・ランスの「ニコラ・ルイナール・パヴィリオン」。世界最古のシャンパンメゾンの創業300年の為に計画。ボトルとシャンパンの泡の丸みからのインスピレーションを得て、地域の採石場のオマージュもする建築を構想。企業理念を尊重して環境を配慮して建てる
藤本壮介による、フランス・ランスの「ニコラ・ルイナール・パヴィリオン」。世界最古のシャンパンメゾンの創業300年の為に計画。ボトルとシャンパンの泡の丸みからのインスピレーションを得て、地域の採石場のオマージュもする建築を構想。企業理念を尊重して環境を配慮して建てる image courtesy of maison ruinart
藤本壮介による、フランス・ランスの「ニコラ・ルイナール・パヴィリオン」。世界最古のシャンパンメゾンの創業300年の為に計画。ボトルとシャンパンの泡の丸みからのインスピレーションを得て、地域の採石場のオマージュもする建築を構想。企業理念を尊重して環境を配慮して建てる image courtesy of maison ruinart

藤本壮介による、フランス・ランスの「ニコラ・ルイナール・パヴィリオン」です。
世界最古のシャンパンメゾンの創業300年の為に計画されました。建築家は、ボトルとシャンパンの泡の丸みからのインスピレーションを得て、地域の採石場のオマージュもする建築を構想しました。そして、企業理念を尊重して環境を配慮して建てられます。2024年9月のオープンを予定しているとの事。また、内装デザインにはグエナエル・ニコラ、ランドスケープデザインにはクリストフ・ゴートランも参画しています。

こちらはリリーステキストの翻訳です

ニコラ・ルイナール・パヴィリオン

プロジェクトの中心には、メゾン・ルイナールのレセプションエリアとなる新しいパヴィリオンがあります。日本人建築家、藤本壮介の設計によるこの建物は、明るさ、シンプルさ、モダンさによって特徴づけられています。向かい側の歴史的な建物と対比と共鳴をさせながら、現代的なヴィジョンを表現しています。建築家と彼のパリのチームは、ルイナールのボトルとシャンパンの泡の丸みからインスピレーションを得た形状をイメージしました。

このパヴィリオンは、採石場として利用されていたランスのチョークピットへのオマージュとして、地域の採石場から採れる天然石灰石で作られています。エントランスホールは、チョークピットをつなぐ通路のような暗く狭い場所と、大きな開口部から光が差し込む広大な空間のコントラストを際立たせています。そして、大きな開口部から光が降り注ぐ広大な空間が広がります。訪問者は、広大で開放的な台地に入り、敷地やメインコートヤード、歴史的建造物を一望することができます。明るく開放的な空間では、ラウンジ、シャンパンバーやショップ、テラスなど、さまざまな体験の間を簡単に行き来することができます。

環境配慮の観点から、壁には石材、骨組みには木材など、地元で厳選された自然素材を使用した落ち着いた造りになっています。断熱材にはバイオ素材を使用し、グリーンルーフが建物を冷やし、スクリーン印刷されたグレージングが太陽光を吸収し、地熱が温度を調整し、雨水は回収されます。すべてがメゾンの環境へのコミットメントを尊重して設計されています。

森の中に佇むこの建物は、堂々としているというよりは、むしろ見識あるという印象を与えます。白いファサードは光と戯れ、日、季節、天候の変化とともに、その自然環境の微妙な変化を敏感に反映しています。

最も注目を集めたトピックス[期間:2023/2/13-2/19]
最も注目を集めたトピックス[期間:2023/2/13-2/19]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2023/2/13-2/19)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 隈研吾事務所が最優秀者に選ばれた「新福岡県立美術館」設計プロポの、二次審査参加者の提案書が公開
  2. 長坂常 / スキーマ建築計画による、大阪の店舗「Aesop LUCUA 1100」
  3. 東海林健建築設計事務所による、新潟・長岡市の住宅「hara house」。農村集落の既に様々な建物がある大きな土地に計画。既存の“利活用”と近隣に“家を開く”との要望に、一戸で完結しない不完全な“弱い建築”を提案。人や出来事を引き寄せる“余白”となる事も意図
  4. 野路敏之 / 野路建築設計事務所による、福井・大野市の住宅「百尺の平屋」。遠くに山々を望む広い敷地。自然の美しさの中に“ひっそりと佇む建築”を求め、諸機能を内包する“百尺の切妻屋根”を持つ平屋を考案。敢えて“作り込まない”庭で内部からの眺望を活かす
  5. ザハ・ハディド事務所による、リトアニア・ヴィリニュスの複合ビル。事務所や公共機能を内包した街の中心広場に隣接する建築。街の“新しい集いの場”となるよう、様々なレベルに勤労者や地域住民の為のテラスや広場を配置。省エネに加え建設段階や解体後の環境負荷軽減も考慮
  6. 小林裕志 / フォーアイズによる、東京・世田谷区の「美しい雨の家」。密集地に建つ家具デザイナーの為の住宅。自然が感じられる開放的な建築の要望に、天候や季節の変化を“バルコニーの中で増幅”して体感できる空間を志向。内外の繋げ方や天井高の操作で求めた効果を生み出す
  7. 岸本吉正設計事務所による、神奈川の「HouseH」。郊外の住宅地に計画。“四畳半”を構成単位とする“ルール”を設けた上で、敷地条件や要望に応えていくプロセスで設計。広くも狭くもない“スケール感”の連なりで“空間が相互に影響し合う”状態を作る
  8. noizのハードウェアデザインによる、東京・日本橋の、可動式立体LEDディスプレイ「The HEART」。再活性化計画の中心施設の玄関ホールに設置。金融街“兜町”の“象徴”を意図し、“歴史”や“情報”を伝える動的な“巨大なオブジェクト”を考案。ビルの玄関機能を超えた“公共空間としての演出”も意図
  9. 川上真誠+植村卓也 / クラウドアーキテクツによる、愛知・半田市の「さくらい腎泌尿器科クリニック」。この地域で育った施主の為の診療所に母が長年営む理髪店を併設。育まれた“コミュニティー”の継承を求め、“光庭”を中心とした安心感ある居場所の構築を志向。街の風景や環境との接点も作り地域に接続させる
  10. 柿木佑介+廣岡周平 / PERSIMMON HILLS architectsによる、高知・室戸市の、客室改修「紺碧の洞窟」。海岸線を観光資源とする地域での計画。周辺の“たくましい風景”を活かす為に、天井高を抑え部屋の重心を下げて“外”への意識を高める設計を志向。様々な場所や姿勢で海を眺められる状況を作り出す
  11. 熊木英雄+眞木励 / オーガニックデザインによる、埼玉・戸田市の、商業ビル「エンハコビル」。住居エリアと商業エリアの境界に位置する敷地。行き交う地域住民が立ち寄りたくなる存在を目指し、木質系で有機的な軒を持つ“縁側”空間を考案。“街に手を差し伸べている”様な建築を作る
  12. 長坂常 / スキーマ建築計画の監修による、東京・渋谷区の店舗「FarmMart & Friends」。静かな住宅街の中にある“ドーナツと食料品”を扱う店。人が人を呼び込む“幸せな場所”を目指して、“自分の通う場所をつくる”ような設計を志向。予算規模に合わせたチーム体制で取り組む
  13. 倉俣史朗の展覧会「倉俣史朗のデザイン――記憶のなかの小宇宙」が、世田谷美術館で開催。会期は2023年11月~2024年1月
  14. 平田晃久建築設計事務所が、「練馬区立美術館・貫井図書館」改築プロポで受託事業者に選定。提案書と講評も公開
  15. 宇佐美元気による、静岡市の「清水の家」。背後に住宅群があり目前は空地という環境。敷地の“二面性”を意識して、前後の異なる状況に応える設計を志向。裏側では隣家との間に“庭”を設け、表側では環境を取り込む大開口を作る
  16. SAKUMAESHIMA / 朔永吉+前嶋章太郎による、東京・品川区の「L LINE Office」。建設工事に関わる企業の事務所。従業員の“やりがい”と“活躍”を実現する在り方を求め、事務職から現場職まで多様な人々を受容する“器”となる建築を志向。企業スタンスに合わせた柔軟に変化できる空間も意図
  17. 日埜直彦による、磯崎新への追悼文
  18. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  19. 木漏れ日や水面などの“自然の情景を映す”、パナソニックのダウンライト型プロジェクター「BioSHADOW(バイオシャドー)」が発売。購入数に応じて“照明器具”や“スピーカー”が 貰えるキャンペーンも開催中
  20. 2022年にアーキテクチャーフォトで注目された作品トップ10(第9回 ap賞 発表)

国立西洋美術館長の田中正之による講義「造形芸術としての近現代建築:その資料保存の意義と実践」の動画

国立西洋美術館長の田中正之による講義「造形芸術としての近現代建築:その資料保存の意義と実践」の動画です。文化庁が公開しているものです。

図面、写真、設計図書など建築に関する資料は、近現代の文化や芸術とどのような関係があるのでしょうか。この講義ではまず、近代芸術に対して建築が与えた大きな影響について解説します。続いて、芦原義信アーカイブズ(武蔵野美術大学 所蔵)と世界文化遺産に登録されている国立西洋美術館の関係資料を事例に、資料のさまざまな形態を具体的に紹介しながら、建築資料を保存・利用する意義を明らかにします。

中国の建築家 チャン・ユンホが、2023年2月にハーバード大学で行った講演の動画

中国の建築家 チャン・ユンホが、2023年2月にハーバード大学で行った講演の動画です。

(翻訳)
建築、家具、プロダクト、衣服など、さまざまなデザインプロジェクトを通じて、深い枠組みとしての形を再定義する試みを行っています。それは、図やイメージとしてではなく、構造や空間を、機能としてではなく、生活シーンとしてコンテンツを組織化することです。そして、建築家が生活環境のための総合的な建築としてではなく、他の創造的な分野へと実践を拡大し、プログラミングに関与することによってコンテンツの一部となる方法としてのトータルデザインです。

講演者

Atelier Feichang Jianzhu (FCJZ)の創立パートナー兼主任建築家。中国と米国で教育を受け、1984年にカリフォルニア大学バークレー校で建築学修士号を取得。1992年から中国で活動し、1993年にLijia LuとともにAtelier Feichang Jianzhu (FCJZ)を設立。1986年新建築住宅設計競技第一位、1996年進歩的建築賞、2000年ユネスコ芸術振興賞、2006年米国芸術文学アカデミー建築賞など、数々の賞を受賞している。FCJZは、Domus誌の「100+ Best Architecture Firms 2019」の1つに選ばれました。Jishou Art Museumは、AIA 2020 Architecture AwardとArchDaily China Building of the Year 2020 Awardを受賞した。幅広く教鞭をとり、1999年から2005年まで北京大学建築大学院センター創設責任者、2005年から2010年までMIT建築学部長、2002年にハーバードGSDで丹下健三講座、2004年にミシガンでエリエル・サーリネン講座などを歴任している。また、2011年から2017年までプリツカー賞審査員を務めた。

丹下健三が1964年に完成させた「旧香川県立体育館」の解体決定の概要を伝えるニュース動画

丹下健三が1964年に完成させた「旧香川県立体育館」の解体決定の概要を伝えるニュース動画です。山陽放送がyoutubeにアップしたものです。岡山放送がyoutubeにアップしたニュース動画に差し替えました(2023/2/19)。

世界的建築家の丹下健三さんが設計し「船の体育館」として親しまれてきた高松市の旧香川県立体育館について、県教育委員会は解体する方針を明らかにしました。

2022年ap賞のトロフィーを受賞者に贈呈
2022年ap賞のトロフィーを受賞者に贈呈 photo©architecurephoto

2022年ap賞のトロフィーを受賞者に贈呈いたしました。「ap賞(アーキテクチャーフォト賞)」は、2014年から始まり2022年で第9回目となりました。本アワードは、特定の審査員によらずアクセス解析のUU数を根拠としており、1年間のアクセス結果を集計して順位を決定します。また、過去に弊サイトに掲載された全作品が対象となっています(新規の応募作業等は必要ありません)。2022年の受賞作品はこちらのページから閲覧可能です。2023年も皆様からの建築作品のご投稿をお待ちしております。

野路敏之 / 野路建築設計事務所による、福井・大野市の住宅「百尺の平屋」。遠くに山々を望む広い敷地。自然の美しさの中に“ひっそりと佇む建築”を求め、諸機能を内包する“百尺の切妻屋根”を持つ平屋を考案。敢えて“作り込まない”庭で内部からの眺望を活かす
野路敏之 / 野路建築設計事務所による、福井・大野市の住宅「百尺の平屋」。遠くに山々を望む広い敷地。自然の美しさの中に“ひっそりと佇む建築”を求め、諸機能を内包する“百尺の切妻屋根”を持つ平屋を考案。敢えて“作り込まない”庭で内部からの眺望を活かす photo©白川雄太
野路敏之 / 野路建築設計事務所による、福井・大野市の住宅「百尺の平屋」。遠くに山々を望む広い敷地。自然の美しさの中に“ひっそりと佇む建築”を求め、諸機能を内包する“百尺の切妻屋根”を持つ平屋を考案。敢えて“作り込まない”庭で内部からの眺望を活かす photo©白川雄太
野路敏之 / 野路建築設計事務所による、福井・大野市の住宅「百尺の平屋」。遠くに山々を望む広い敷地。自然の美しさの中に“ひっそりと佇む建築”を求め、諸機能を内包する“百尺の切妻屋根”を持つ平屋を考案。敢えて“作り込まない”庭で内部からの眺望を活かす photo©白川雄太

野路敏之 / 野路建築設計事務所が設計した、福井・大野市の住宅「百尺の平屋」です。
遠くに山々を望む広い敷地に計画されました。建築家は、自然の美しさの中に“ひっそりと佇む建築”を求め、諸機能を内包する“百尺の切妻屋根”を持つ平屋を考案しました。また、敢えて“作り込まない”庭で内部からの眺望を活かす事も意図されました。

周囲には見晴らしを遮るものがなく、遠くに連なる山々を望む広い敷地。

建築の計画をするにあたり、太陽が照り付ける夏の昼下がりや、氷点下10℃の凍てつく晴天の朝にも訪れた。何度か更地に足を踏み入れしばらく周囲を眺めていると頭の中ではしだいに「この環境の中でどこまで建築の存在を消せるだろう」と考えるようになっていた。
それくらいに取り囲む自然は美しく、その中にひっそりと佇む建築が最良の計画なのだろうと感じていた。

建築家によるテキストより

敷地の面積は大きいのだが、その形や道路に接する部分はいびつだった。その中で方位や眺望を頭に置きながら暮らしを探り、生活と環境に馴染む形態にたどり着いた。それが百尺の切妻屋根を持つ、単純だが大胆な平屋だった。

建築家によるテキストより

ひとつの切妻屋根をぱさっと被せた下には、駐車スペース、通り土間、玄関土間、LDK、その奥に水廻りと寝室などのプライベートゾーンを横一列につなげている。とても素直で素朴などこにでもあるような形態だが、敷地に対する建物や庭のボリュームの地割は無駄をなくし、南に面した長い軒下は夏の日差しと冬の積雪から身を守るための重要な意味がある。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 地域での暮らしを楽しくする為の企画と運営を行う「株式会社マイキー」が、プロジェクトデザイン等に携わるスタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中
【ap job更新】 地域での暮らしを楽しくする為の企画と運営を行う「株式会社マイキー」が、プロジェクトデザイン等に携わるスタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中
【ap job更新】 地域での暮らしを楽しくする為の企画と運営を行う「株式会社マイキー」が、プロジェクトデザイン等に携わるスタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中

地域での暮らしを楽しくする為の企画と運営を行う「株式会社マイキー」の、プロジェクトデザイン等に携わるスタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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株式会社マイキーでは、事業拡大に伴い、新しいスタッフを募集することになりました。

弊社の手掛ける事業は二つのタイプがあります。

①自社事業としての、西千葉で運営するスペースの運営マネジメントとそれに紐づくイベント企画・実施
②クライアントワークとしての、まちづくり・公共空間・公共施設・場づくりなどに関する事業企画提案、プロデュース、コンテンツの企画と実施

そして、これらの仕事を「プロジェクト」と呼んでいます。
今回、この両方に携わるスタッフを求めています。

常に新しい領域に挑戦し、それによって成長し続けていたい人。
事業を通じて出会う人や関わる地域、そして社会全体に変化のきっかけを与える仕事がしたい人。
そんな価値観を共有できる仲間を探しています。

皆様のご応募をお待ちしています。

川上真誠+植村卓也 / クラウドアーキテクツによる、愛知・半田市の「さくらい腎泌尿器科クリニック」。この地域で育った施主の為の診療所に母が長年営む理髪店を併設。育まれた“コミュニティー”の継承を求め、“光庭”を中心とした安心感ある居場所の構築を志向。街の風景や環境との接点も作り地域に接続させる
川上真誠+植村卓也 / クラウドアーキテクツによる、愛知・半田市の「さくらい腎泌尿器科クリニック」。この地域で育った施主の為の診療所に母が長年営む理髪店を併設。育まれた“コミュニティー”の継承を求め、“光庭”を中心とした安心感ある居場所の構築を志向。街の風景や環境との接点も作り地域に接続させる外観 photo©太田拓実
川上真誠+植村卓也 / クラウドアーキテクツによる、愛知・半田市の「さくらい腎泌尿器科クリニック」。この地域で育った施主の為の診療所に母が長年営む理髪店を併設。育まれた“コミュニティー”の継承を求め、“光庭”を中心とした安心感ある居場所の構築を志向。街の風景や環境との接点も作り地域に接続させる外観 photo©太田拓実
川上真誠+植村卓也 / クラウドアーキテクツによる、愛知・半田市の「さくらい腎泌尿器科クリニック」。この地域で育った施主の為の診療所に母が長年営む理髪店を併設。育まれた“コミュニティー”の継承を求め、“光庭”を中心とした安心感ある居場所の構築を志向。街の風景や環境との接点も作り地域に接続させる待合 photo©太田拓実

川上真誠+植村卓也 / クラウドアーキテクツが設計した、愛知・半田市の「さくらい腎泌尿器科クリニック」です。
この地域で育った施主の為の診療所に母が長年営む理髪店を併設した建築です。建築家は、育まれた“コミュニティー”の継承を求め、“光庭”を中心とした安心感のある居場所の構築を志向しました。また、街の風景や環境との接点も作り地域に接続させる事も意図されました。

愛知県半田市で施主のご両親が長年営んできた理髪店を建て替え、腎臓内科・泌尿器科クリニックと施主のお母様が営む理髪店を併設した建物を計画した。

施主は半田市で生まれ育ち、これまでも勤務医として近隣のクリニックで長年勤めてきた方であり、施主のお母様もこの地で長年理髪店を営んできた方である。そんな長年この地で育まれてきたコミュニティーを未来に渡って継承していく場のあり方を考えた。

建築家によるテキストより

計画が始まったのはコロナ渦まっ只中の2021年であり、密閉、密集、密接の3密が良くない事とされていた。
そんな状況にあっても、人が集う事を否定せず、コミュニティーを育んでゆける安心感のある居場所をつくりたいという思いから、光に満たされ新鮮な風が抜ける安心感を生む空間の象徴として、LightGarden(光庭)を空間の中心に据え、機能的特性の違う6つのボリューム(部屋)と3つのボイド(庭)を組合せることで全体を構成し、まちの風景や環境との接点を多く持った、地域環境に接続する建築の在り方を考えた。

建築家によるテキストより

様々な特性を持った部分(部屋)がそれぞれの特性を保ちながら結合することで生まれる建築の在り方は、どこかバラバラと無秩序に形成されているような街の風景を好意的に捉えつつ、それらの結節点となり、時間を掛け徐々に変化していくこれからの街の手がかりとなるような建築ができたのではないかと考えている。

建築家によるテキストより
熊木英雄+眞木励 / オーガニックデザインによる、埼玉・戸田市の、商業ビル「エンハコビル」。住居エリアと商業エリアの境界に位置する敷地。行き交う地域住民が立ち寄りたくなる存在を目指し、木質系で有機的な軒を持つ“縁側”空間を考案。“街に手を差し伸べている”様な建築を作る
熊木英雄+眞木励 / オーガニックデザインによる、埼玉・戸田市の、商業ビル「エンハコビル」。住居エリアと商業エリアの境界に位置する敷地。行き交う地域住民が立ち寄りたくなる存在を目指し、木質系で有機的な軒を持つ“縁側”空間を考案。“街に手を差し伸べている”様な建築を作る外観 photo©岡村幸則
熊木英雄+眞木励 / オーガニックデザインによる、埼玉・戸田市の、商業ビル「エンハコビル」。住居エリアと商業エリアの境界に位置する敷地。行き交う地域住民が立ち寄りたくなる存在を目指し、木質系で有機的な軒を持つ“縁側”空間を考案。“街に手を差し伸べている”様な建築を作る外観 photo©岡村幸則
熊木英雄+眞木励 / オーガニックデザインによる、埼玉・戸田市の、商業ビル「エンハコビル」。住居エリアと商業エリアの境界に位置する敷地。行き交う地域住民が立ち寄りたくなる存在を目指し、木質系で有機的な軒を持つ“縁側”空間を考案。“街に手を差し伸べている”様な建築を作る2階、えんがわバルコニー photo©岡村幸則

熊木英雄+眞木励 / オーガニックデザインが設計した、埼玉・戸田市の、商業ビル「エンハコビル(縁箱BLDG)」です。
住居エリアと商業エリアの境界に位置する敷地です。建築家は、行き交う地域住民が立ち寄りたくなる存在を目指し、木質系で有機的な軒を持つ“縁側”空間を考案しました。そして、“街に手を差し伸べている”様な建築を作る事が意図されました。

エンハコ(縁箱)ビルは、都心のベッドタウンの郊外の市町村に位置し、駅から徒歩15分くらいの住居エリアと商業・官公庁エリアのエッジ(境界)にあります。敷地が幹線道路から1ブロック引いた位置にあり、テナント商業ビルとして人の流れを掴めるか?というところを施主から相談され、本計画を提案しました。

建築家によるテキストより

住居エリアと商業・官公庁エリアのエッジに存在し、行き交う市民の「止まり木」となり、街の人に親しんでもらえ、「一休みできる縁側」をもつ建物の計画をしようと考えました。

建築家によるテキストより

エンハコビル周辺の状況は、駅前などのように大きな流動が望めないながら、確実に地域住民の移動が発生していることに着眼し、道なりに縁側、そして立体縁側のバルコニーを設け、木質感かつ有機的な形をした軒下を作ることで、近づきたいと思うような工夫を施し、最終的にそれがこのビルのデザインを担っています。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 国内外のメンバーが集まり、デジタル技術と建築設計の知見を融合させる「NOIZ」が、設計スタッフ(2023年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 国内外のメンバーが集まり、デジタル技術と建築設計の知見を融合させる「NOIZ」が、設計スタッフ(2023年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 国内外のメンバーが集まり、デジタル技術と建築設計の知見を融合させる「NOIZ」が、設計スタッフ(2023年新卒・既卒・経験者)を募集中null2, image: NOIZ

国内外のメンバーが集まり、デジタル技術と建築設計の知見を融合させる「NOIZ」の、設計スタッフ(2023年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

NOIZでは、現在、公共建築からホテル・集合住宅・個人住宅と、複数の建築プロジェクトが進行中です。
この度、建築設計スタッフ(新卒・既卒・経験者)を募集します。

2007年に豊田啓介と蔡佳萱が設立、2016年新たにパートナーとして酒井康介が加わり、2022年3月には15周年を迎えました。
東京・台北の2拠点をベースに活動しており、建築設計やインテリアデザインを軸としながら、インスタレーションから都市計画、デザイン監修、コンサルティングまで幅広いジャンルで活動をしています。

NOIZは、デジタル技術と建築設計の知見とを融合しながら、国内外から集まった多様な背景やスキルを持ったメンバーによるチームで構成されています。
UnityやBlender,プログラミングなど、建築とその周辺技術も積極的に活用し、建築設計やインテリアデザイン、インスタレーションなどに積極的に取り入れることで、より実践的で横断的なスキルを磨くことも可能です。

実際にゲームエンジンやVRによる検討を取り入れることで、デザインの解像度を高め、新素材の積極的な採用を試みるなど、設計デザインの在り方と可能性を常に探求しています。

また、多様な企業やアーティスト、プログラマーとのコラボレーションを前提としたインスタレーションやプロダクトのデザイン、さらにはメタバースやコモングラウンドと呼ばれる、バーチャル空間での建築や空間設計の在り方にも積極的に取り組んでいます。

木漏れ日や水面などの“自然の情景を映す”、パナソニックのダウンライト型プロジェクター「BioSHADOW(バイオシャドー)」が発売。購入数に応じて“照明器具”や“スピーカー”が 貰えるキャンペーンも開催中
木漏れ日や水面などの“自然の情景を映す”、パナソニックのダウンライト型プロジェクター「BioSHADOW(バイオシャドー)」が発売。購入数に応じて“照明器具”や“スピーカー”が 貰えるキャンペーンも開催中コミュニケーションスペース イメージ / 木漏れ日

木漏れ日や水面などの“自然の情景を映す”パナソニックのダウンライト型プロジェクター「BioSHADOW(バイオシャドー)」が発売されています。購入数に応じて“照明器具”や“スピーカー”がもらえるキャンペーンも開催されています。“ご購入キャンペーン”についてはこちらから。【ap・ad】

商品コンセプト

バイオシャドーは埋め込み型のプロジェクターです。

木漏れ日や水面など、あらかじめインストールされた自然を感じるコンテンツを空間に映し出します。
日常生活に自然の情景を取り込むことで、より豊かな暮らしを演出。「感じるあかり」バイオシャドーが、空間に新しい価値を生み出します。

自然とともに進化してきた人は、本能的に自然を求め、その情景に心を癒され、心地よさを感じます。
バイオシャドーは、訪れる人をたえまなくうつろう自然の情景へといざないます。

東海林健建築設計事務所による、新潟・長岡市の住宅「hara house」。農村集落の既に様々な建物がある大きな土地に計画。既存の“利活用”と近隣に“家を開く”との要望に、一戸で完結しない不完全な“弱い建築”を提案。人や出来事を引き寄せる“余白”となる事も意図
東海林健建築設計事務所による、新潟・長岡市の住宅「hara house」。農村集落の既に様々な建物がある大きな土地に計画。既存の“利活用”と近隣に“家を開く”との要望に、一戸で完結しない不完全な“弱い建築”を提案。人や出来事を引き寄せる“余白”となる事も意図 photo©村井勇
東海林健建築設計事務所による、新潟・長岡市の住宅「hara house」。農村集落の既に様々な建物がある大きな土地に計画。既存の“利活用”と近隣に“家を開く”との要望に、一戸で完結しない不完全な“弱い建築”を提案。人や出来事を引き寄せる“余白”となる事も意図 photo©村井勇
東海林健建築設計事務所による、新潟・長岡市の住宅「hara house」。農村集落の既に様々な建物がある大きな土地に計画。既存の“利活用”と近隣に“家を開く”との要望に、一戸で完結しない不完全な“弱い建築”を提案。人や出来事を引き寄せる“余白”となる事も意図 photo©村井勇

東海林健建築設計事務所が設計した、新潟・長岡市の「hara house / 中之島の家」です。
農村集落の既に様々な建物がある大きな土地に計画されました。建築家は、既存の“利活用”と近隣に“家を開く”との要望に、一戸で完結しない不完全な“弱い建築”を提案しました。また、人や出来事を引き寄せる“余白”となる事も意図されました。

敷地は、新潟県長岡市鶴ヶ曽根(旧中之島町)農村集落内。
クライアントが将来継承することとなる大きな土地には、すでに母屋(実家)・作業小屋・農舎・車庫・ビニールハウスといった沢山の建築が建っている。
十分な収納や水回り、沢山の個室といった機能をすでにもつ、この大きな土地の一角に、夫婦と子供二人が暮らす家を計画。

建築家によるテキストより

一戸の小さな建築から始まる、周辺の建築群の利活用、さらには集落の賑わいまでを射程とする「強い環境」作りに対する解答として、私たちは、不足があり不完全な「弱い建築」を提案。
周辺にたくさんあるビニールハウスや農舎の架構を踏襲し、全ての材に小さな120mm角材を利用したシンプルなトラスの反復構造とし、弱い材の組み合わせや連続による、強く大きなそして軽くおおらかなテントのような空間を実現。

建築家によるテキストより

収納や仕切り、個室をできる限り取り除き、大きなワンルームとし、不足やはみ出しを他に頼らざるおえない状況とし、既存建築の利活用を促し、決して一個では完結しえない、建築群としての家づくり、暮らし方を目指した。

この不足ある建築は使い手に工夫や知恵を求めもするが、建築に手をかけたり腰をかけたりを許容する包容性も持ち合わせ、「家に入る」というよりは、より身体に近しく「家を使う」という言葉が相応しく思う。

建築家によるテキストより
SAKUMAESHIMA / 朔永吉+前嶋章太郎による、東京・品川区の「L LINE Office」。建設工事に関わる企業の事務所。従業員の“やりがい”と“活躍”を実現する在り方を求め、事務職から現場職まで多様な人々を受容する“器”となる建築を志向。企業スタンスに合わせた柔軟に変化できる空間も意図
SAKUMAESHIMA / 朔永吉+前嶋章太郎による、東京・品川区の「L LINE Office」。建設工事に関わる企業の事務所。従業員の“やりがい”と“活躍”を実現する在り方を求め、事務職から現場職まで多様な人々を受容する“器”となる建築を志向。企業スタンスに合わせた柔軟に変化できる空間も意図 photo©Masaaki Inoue / BOUILLON
SAKUMAESHIMA / 朔永吉+前嶋章太郎による、東京・品川区の「L LINE Office」。建設工事に関わる企業の事務所。従業員の“やりがい”と“活躍”を実現する在り方を求め、事務職から現場職まで多様な人々を受容する“器”となる建築を志向。企業スタンスに合わせた柔軟に変化できる空間も意図 photo©Masaaki Inoue / BOUILLON
SAKUMAESHIMA / 朔永吉+前嶋章太郎による、東京・品川区の「L LINE Office」。建設工事に関わる企業の事務所。従業員の“やりがい”と“活躍”を実現する在り方を求め、事務職から現場職まで多様な人々を受容する“器”となる建築を志向。企業スタンスに合わせた柔軟に変化できる空間も意図 photo©Masaaki Inoue / BOUILLON

SAKUMAESHIMA / 朔永吉+前嶋章太郎が設計した、東京・品川区の「L LINE Office」です。
建設工事に関わる企業の事務所です。建築家は、従業員の“やりがい”と“活躍”を実現する在り方を求め、事務職から現場職まで多様な人々を受容する“器”となる建築を志向しました。また、企業スタンスに合わせた柔軟に変化できる空間も意図されました。施主企業の公式サイトはこちら

近年、リモートワークを行うオフィスが圧倒的に増えた中で、改めてオフィスの役割、在り方が再考されることが増えてきたように思う。

L LINE Officeは、土工や躯体一式工事などの事業を行っている、株式会社エルラインのオフィスのインテリア(リノベーション)プロジェクトである。

建築家によるテキストより

「仲間たちが働く現場をより良くしたい」という思いから事業をスタートしたクライアントのオフィスでは、オフィスワークをフルタイムでこなす従業員の方のみならず、仕事現場から直帰してくるようなワークスタイルの方まで、多様な人を受け入れる器となり、それぞれのフィールドでやりがいをもって活躍ができるようなレイアウトが求められた。また、「新機軸」を現場でも徹底しながら成長してきた会社であることもあり、事業にあわせて、フレキシブルに変化させられる空間も求められた。

建築家によるテキストより

「新機軸」を現場でも徹底しながら成長してきた会社であることもあり、事業にあわせて、フレキシブルに変化させられる空間も求められた。そこで、L Lineのカンパニーカラーであるパープル、木、そしてブラックをポイントとしながら、執務空間には出来るだけニュートラルなライトグレーを採用し、座席の高低で働き方に変化を出すことができるようにレイアウトを行った。

建築家によるテキストより

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