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白石卓央 / 愛媛建築研究所による、愛媛の「DIG STUDIO」。ダンススタジオと学習室とカフェが入る建築。子供の利用が多い状況に対し、レッスン時間外の受け皿となり待合にも使える諸空間を併設。“学校とも一般的な学習塾とも異なる新たな居場所”をつくる
白石卓央 / 愛媛建築研究所による、愛媛の「DIG STUDIO」。ダンススタジオと学習室とカフェが入る建築。子供の利用が多い状況に対し、レッスン時間外の受け皿となり待合にも使える諸空間を併設。“学校とも一般的な学習塾とも異なる新たな居場所”をつくる photo©ACプロ / 船田一徹
白石卓央 / 愛媛建築研究所による、愛媛の「DIG STUDIO」。ダンススタジオと学習室とカフェが入る建築。子供の利用が多い状況に対し、レッスン時間外の受け皿となり待合にも使える諸空間を併設。“学校とも一般的な学習塾とも異なる新たな居場所”をつくる2階、ダンススタジオ photo©ACプロ / 船田一徹
白石卓央 / 愛媛建築研究所による、愛媛の「DIG STUDIO」。ダンススタジオと学習室とカフェが入る建築。子供の利用が多い状況に対し、レッスン時間外の受け皿となり待合にも使える諸空間を併設。“学校とも一般的な学習塾とも異なる新たな居場所”をつくる1階、スタディスペース1、スタディスペース2 photo©ACプロ / 船田一徹

白石卓央 / 愛媛建築研究所が設計した、愛媛・東温市の「DIG STUDIO」です。
ダンススタジオと学習室とカフェが入る建築です。建築家は、子供の利用が多い状況に対し、レッスン時間外の受け皿となり待合にも使える諸空間を併設しました。そして、“学校とも一般的な学習塾とも異なる新たな居場所”をつくる事を意図しました。施設の公式サイトはこちら

ストリートダンスやヨガを中心に利用される、開放的なスタジオを中心とした2階建てのダンススクールである。

建築家によるテキストより

松山市に隣接する東温市の街道沿いに建ち、2階のスタジオは、主に午前中はヨガスタジオとして、主に午後から夜にかけてはストリートダンスを中心としたダンススクールとして利用される。子どもの利用が多く、1階には学習のできるスタディスペースを設け、併設されたカフェは保護者の待合にも利用できる。スタジオを2階に設け、1階はスタジオ利用者の受け皿となる構成である。

建築家によるテキストより

2階のスタジオは、遠くに石鎚山脈の山並みを望み、眼下には田園の風景が広がる。床は乾式二重床として下階への衝撃音の低減を図り、切妻屋根の勾配から導いた段状の天井は、経済性を鑑みて軽量鉄骨(LGS)下地現しとし、ベースライトなどとともにスタディを重ねて計画した。その表現は日本建築で例えるなら折上格天井であり、その現代的な解釈といってもよい。折上格天井がそうであるように、LGSも躯体の構造からは自由であり、天井高の変化が空間の高揚感を演出する。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 賃貸集合住宅を中心に取り組み、代表が著書も執筆する「添田建築アトリエ」が、設計スタッフ(新卒既卒・中途)とアルバイトを募集中
【ap job更新】 賃貸集合住宅を中心に取り組み、代表が著書も執筆する「添田建築アトリエ」が、設計スタッフ(新卒既卒・中途)とアルバイトを募集中
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賃貸集合住宅を中心に取り組み、代表が著書も執筆する「添田建築アトリエ」の、設計スタッフ(新卒既卒・中途)とアルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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業務増大により、設計スタッフを募集しております。

私たちは賃貸集合住宅を中心に住宅、店舗、医院など幅広く設計監理を行なっております。
現在は賃貸集合住宅の設計が大半で、企画の段階から取り組むことも多く、収支計算から設計監理、リーシング会社、賃貸管理会社とのやり取りまで一通りの流れを習得出来ます。

建築主の事業に対する考え方、立地条件、周辺環境などを丁寧に読み取り、深く考えながら設計を進めていきます。
設計アシスタントであっても企画から建物竣工まで一連の流れを通しで担当して頂きます。効率良く設計スキルを向上させることが出来ます。

代表の添田は著書『デザイナーと投資家のための集合住宅企画[術] 彰国社』も執筆しています。

積極的に設計デザインに取り組んで、コミュニケーション出来る方を募集致します。

片田友樹 / micelleによる、神奈川の住宅「SZK」。谷地形で車が入れない道に接する敷地。搬入等の制限下で“広がりと複雑さ”を求め、無機質な家形の中で1間の軸組等が“リズミカル”に振舞う構成を考案。平面計画では室内外の風圧差も意図して多湿に適した室内を作る
片田友樹 / micelleによる、神奈川の住宅「SZK」。谷地形で車が入れない道に接する敷地。搬入等の制限下で“広がりと複雑さ”を求め、無機質な家形の中で1間の軸組等が“リズミカル”に振舞う構成を考案。平面計画では室内外の風圧差も意図して多湿に適した室内を作る photo©Lemmart
片田友樹 / micelleによる、神奈川の住宅「SZK」。谷地形で車が入れない道に接する敷地。搬入等の制限下で“広がりと複雑さ”を求め、無機質な家形の中で1間の軸組等が“リズミカル”に振舞う構成を考案。平面計画では室内外の風圧差も意図して多湿に適した室内を作る photo©Lemmart
片田友樹 / micelleによる、神奈川の住宅「SZK」。谷地形で車が入れない道に接する敷地。搬入等の制限下で“広がりと複雑さ”を求め、無機質な家形の中で1間の軸組等が“リズミカル”に振舞う構成を考案。平面計画では室内外の風圧差も意図して多湿に適した室内を作る photo©Lemmart

片田友樹 / micelleが設計した、神奈川の住宅「SZK」です。
谷地形で車が入れない道に接する敷地です。建築家は、搬入等の制限下で“広がりと複雑さ”を求め、無機質な家形の中で1間の軸組等が“リズミカル”に振舞う構成を考案しました。また、平面計画では室内外の風圧差も意図して多湿に適した室内を作る事が試みられました。

敷地は旧都郊外の自然豊かで静かな地域にあるが、小川に沿った車を乗り入れられない道に面するため、搬入や作業上の厳しい制限を計画当初から想定する必要があった。そこで、使用素材を小さく軽く、少ない種類にしつつも、広がりと複雑さを生むことを考えた。

建築家によるテキストより

構造材の大きさを制限するため、1間の非常に抑制された単調な軸組とし、その軸組に波板、アルミサッシのシンプルでこちらもまた単調な覆いを被せた。無機質な家型の覆いの中に、格子状の柱梁が見え隠れする。柱やサッシ、家具が重なり合い、斜めに繋がる平面、断面も相まって、屋内外の広がりを生み、複雑でリズミカルな柔らかい佇まいを得ることができた。

建築家によるテキストより

また、敷地が谷にあるため、非常に落ち着いた光を得られる1Fと、眺望、日当りが良い2Fというそれぞれの光を活かした室内空間を作った。4方から落ち着いた光の入る1Fのテラスと、細長く光の強弱が変化する2Fのテラスを作り、それらを立体的に繋がるテラスとした。結果、半外部空間が諸室や庭をつなぐ寝殿造りを立体的にしたような構成となり、端正な格子状の軸組の中に様々な場とそれをつなぐストーリーある空間ができあがった。

建築家によるテキストより
平岡翔太による、大阪・堺市の住宅「H邸」。南北で接道する敷地に計画。プライバシーを確保しつつ街と人の関りを生む建築を目指し、居室の配置と断面構成で公と私の距離感を調整。部屋として閉じない共用部は一体感と共に多様な居場所を提供
平岡翔太による、大阪・堺市の住宅「H邸」。南北で接道する敷地に計画。プライバシーを確保しつつ街と人の関りを生む建築を目指し、居室の配置と断面構成で公と私の距離感を調整。部屋として閉じない共用部は一体感と共に多様な居場所を提供外観南面 photo©エスエス大阪支店 秋田広樹
平岡翔太による、大阪・堺市の住宅「H邸」。南北で接道する敷地に計画。プライバシーを確保しつつ街と人の関りを生む建築を目指し、居室の配置と断面構成で公と私の距離感を調整。部屋として閉じない共用部は一体感と共に多様な居場所を提供1階ダイニング photo©エスエス大阪支店 秋田広樹
平岡翔太による、大阪・堺市の住宅「H邸」。南北で接道する敷地に計画。プライバシーを確保しつつ街と人の関りを生む建築を目指し、居室の配置と断面構成で公と私の距離感を調整。部屋として閉じない共用部は一体感と共に多様な居場所を提供吹抜け photo©エスエス大阪支店 秋田広樹

平岡翔太が設計した、大阪・堺市の住宅「H邸」です。
南北で接道する敷地に計画です。建築家は、プライバシーを確保しつつ街と人の関りを生む建築を目指し、居室の配置と断面構成で公と私の距離感を調整しました。また、部屋として閉じない共用部は一体感と共に多様な居場所を提供します。

間口6m奥行き17mの小ぶりで平凡な敷地だが、南側のメイン道路に加え北側にも細い道路があり双方に開放的で明るい印象だった。

建築家によるテキストより

南側は”新興住宅地”の広い道路に面し、家々のクラスターで公共性が高い、一方北側はかつての密集市街地の街並みが残る”マチの生活道路”で人通りが多く親密性が高い。敷地から割り出される建物間口2間半の小さな器に対して、南北多様な周辺環境の中でプライバシーを確保しながらもマチとヒト、ヒトとヒトが関わりを持てるイエを目指した。

建築家によるテキストより

居室はプライバシーの観点から南・北向きに配置しマチに対する設えを考えた。リビングや和室を設けた南は開放的にすることでマチとつながり、DKや寝室を設けた北は周辺住宅よりも半階視線をずらすことでマチに対して適度な距離感を保った。

建築家によるテキストより
Atelier Tsuyoshi Tane Architectsによる、イタリアのパヴィリオン「Sound of Marble」。採石で著名な“カッラーラ”の石を用いた建築。素材が持つ“内包力”と“記憶”に焦点をあて、伝統的技法で切り出した円弧状の石を組合せ領域を形成。視覚でなく“音”を通して地球の生命を感じる空間を作る
Atelier Tsuyoshi Tane Architectsによる、イタリアのパヴィリオン「Sound of Marble」。採石で著名な“カッラーラ”の石を用いた建築。素材が持つ“内包力”と“記憶”に焦点をあて、伝統的技法で切り出した円弧状の石を組合せ領域を形成。視覚でなく“音”を通して地球の生命を感じる空間を作る photo©Davide Galli
Atelier Tsuyoshi Tane Architectsによる、イタリアのパヴィリオン「Sound of Marble」。採石で著名な“カッラーラ”の石を用いた建築。素材が持つ“内包力”と“記憶”に焦点をあて、伝統的技法で切り出した円弧状の石を組合せ領域を形成。視覚でなく“音”を通して地球の生命を感じる空間を作る photo©Davide Galli
Atelier Tsuyoshi Tane Architectsによる、イタリアのパヴィリオン「Sound of Marble」。採石で著名な“カッラーラ”の石を用いた建築。素材が持つ“内包力”と“記憶”に焦点をあて、伝統的技法で切り出した円弧状の石を組合せ領域を形成。視覚でなく“音”を通して地球の生命を感じる空間を作る photo©Davide Galli

Atelier Tsuyoshi Tane Architectsが設計した、イタリアのパヴィリオン「Sound of Marble」です。
採石で著名な“カッラーラ”の石を用いた建築です。建築家は、素材が持つ“内包力”と“記憶”に焦点をあて、伝統的技法で切り出した円弧状の石を組合せ領域を形成しました。そして、視覚でなく“音”を通して地球の生命を感じる空間を作る事を意図しました。

Sound of Marbleは,2019年のイタリア・ベローナで行われる石材見本市Marmomacにて、イタリアの石材メーカーであるピバマルミ社から発表されました。その後、約2年近くを掛けて常設に適した場所を探し求めて、なだらかな丘陵地が続く北イタリアのカンティーナ・カ・デル・ボスコの公園内に恒久的に設置されることが決まりました。

建築家によるテキストより

古代から素材として使われ始めた石は、場所の標べとして、または環状列石、ストーンサークル、祠や磐座など、時に石を重力に反して立てたりし、古代人は祈りや信仰の場として、目には見えないものを信じて、自然の大地に記憶してきました。

素材となるカラカッタ石はイタリア・カッラーラのアプアン山脈にある採石場から産出されたもので、極度の熱と圧力により生成された色彩と斑紋があります。外見的な石の重く硬い強固さよりも、柔らかく大らかな内包力に注目し、数千万年前に生成された石の記憶に耳を傾けたいと考えたのです。

建築家によるテキストより

一人または複数の人々が、石による5つの円弧がひとつに連なり、外部と隔てられることで、光や大気の変化が全体へ柔らかに広がり、時間に動きを与えます。各円弧の壁面の端部は次の円弧と連なり、中央の大きな円の円周上に配置され、その内側はそれぞれの位置で互いに見え隠れし、石の壁により音が反響することで、ひとりまたは複数人の声や音が共鳴し合います。

建築家によるテキストより
MVRDVによる、オランダの複合ビル「Valley」。オフィス街の居住・労働・商業の為の施設。地域に緑と人間の次元を取り戻す事を目指し、低層部に多様な植栽を配置した公共的空間を配置。専用デジタルツールを開発し採光眺望や割付等の決定等を合理的に進める
MVRDVによる、オランダの複合ビル「Valley」。オフィス街の居住・労働・商業の為の施設。地域に緑と人間の次元を取り戻す事を目指し、低層部に多様な植栽を配置した公共的空間を配置。専用デジタルツールを開発し採光眺望や割付等の決定等を合理的に進める photo©Ossip van Duivenbode
MVRDVによる、オランダの複合ビル「Valley」。オフィス街の居住・労働・商業の為の施設。地域に緑と人間の次元を取り戻す事を目指し、低層部に多様な植栽を配置した公共的空間を配置。専用デジタルツールを開発し採光眺望や割付等の決定等を合理的に進める photo©Ossip van Duivenbode
MVRDVによる、オランダの複合ビル「Valley」。オフィス街の居住・労働・商業の為の施設。地域に緑と人間の次元を取り戻す事を目指し、低層部に多様な植栽を配置した公共的空間を配置。専用デジタルツールを開発し採光眺望や割付等の決定等を合理的に進める photo©Ossip van Duivenbode
MVRDVによる、オランダの複合ビル「Valley」。オフィス街の居住・労働・商業の為の施設。地域に緑と人間の次元を取り戻す事を目指し、低層部に多様な植栽を配置した公共的空間を配置。専用デジタルツールを開発し採光眺望や割付等の決定等を合理的に進める photo©Ossip van Duivenbode

MVRDVが設計した、オランダ・アムステルダムの複合ビル「Valley」です。
オフィス街の居住・労働・商業の為の施設です。建築家は、地域に緑と人間の次元を取り戻す事を目指し、低層部に多様な植栽を配置した公共的空間を配置しました。また、専用デジタルツールを開発し採光眺望や割付等の決定等を合理的に進めました。

こちらはリリーステキストの翻訳です

「夢のイメージを建築化できる」MVRDVのアムステルダム「Valley」がオープン

MVRDVがデベロッパーEdgeのために設計した、地質学にヒントを得た植物で覆われたドラマチックな高層ビル「Valley」が、金曜日に正式にオープンしました。最近、Emporis Awardsで世界最高の新しい超高層ビルに認定された75,000㎡のビルは、67m、81m、100mの3つのタワーと壮大な片持ち梁のアパートメントでアムステルダムのZuidas地区で際立っています。このビルの特徴はいくつかあります。1つ目は、オフィス、ショップ、ケータリング、文化施設、アパートメントを1つの建物にまとめていること、2つ目は、他のズイダスの閉鎖的な建物と異なり、4階と5階のタワーの間を流れる緑の谷に、2つの外部石階段で誰でもアクセスできるようになっていることです。造園家ピエト・ウードルフの設計による広大な植栽には、約13,500本の若い植物、低木、樹木が植えられています。今後、これらの成熟が進めば、バレーはますます緑豊かな外観を持つようになり、このビルはより環境に優しい街のマニフェストとなることでしょう。

Valleyは、アムステルダム・ズィーダスの荒涼たるオフィス環境に、緑と人間の次元を取り戻そうとする試みです。この建物は、複数の顔を持っています。建物の外周には、ビジネス街の文脈に合った滑らかな鏡面ガラスのシェルがあります。このシェルの中においては、ガラスブロックが崩れ落ち、ごつごつした岩肌に自然石や緑が映し出されたかのような、まったく異なる魅力的な自然景観を実現しています。

3つのタワーからなる複合施設には、息を呑むような街の景色を楽しめる場所がいくつもあります。- マンションはもちろんのこと、特に、一番高いタワーの最上階にあるスカイバーは、1階にあるモルテーニのフラッグシップストアからアクセスすることができます。建物のレイアウトは、地下3階建ての駐車場の上に、低層7フロアをオフィス、9階以上をマンションとし、居住者、労働者、来訪者が混在するようになっています。建物の多くは一般に公開されています。街路から中央の渓谷までジグザグに伸びる公共的な歩道から、2階にある屋根付きの通りを形成するアトリウム「グロット」、そして間もなくオープンする若い科学者の育成の場「サピエンス・ラボ」まで、建物の多くが公開されています。グロットは2つの大きな天窓で外部とつながっており、その天窓は上の谷のレベルにある浅い水たまりを兼ねています。天然石の床、壁、天井は、谷やタワーの表面と同じ石を使っており、建物のすべてのパブリックエリアが同じ地層の一部と見なされていることを明確に示しています。

Valleyの設計と建設は、何百人ものデザイナー、エンジニア、建設業者、コンサルタント、そしてもちろんクライアントが持続的に関与することを必要とする、完全なオーダーメイドです。極めて複雑な形状は、細部のディテールにも特別なこだわりを求め、それはデザインコンセプトをより一層高めています。MVRDVのテクノロジー・エキスパートは、建物を完璧に仕上げるために、一連のカスタム・デジタル・ツールを作成しました。それは、すべてのアパートメントに十分な採光と眺望を確保するツールから、建物のファサードを飾る大小4万枚以上の石のタイルの一見ランダムなパターンを可能にするプログラムまでに及びます。198戸のアパートメントは、ハイリガー・アーキテクツが手がけたインテリアデザインによって、それぞれがユニークな間取りとなっています。また、タワーの奇抜なキャンティレバーは、コンクリートの建物にボルトで固定された11本の鋼鉄製の「スペシャル」を含む革新的なエンジニアリングによって可能となっており、全体の外観を次のレベルに引き上げています。

造園家ピエト・ウードルフは、風、日照、温度、メンテナンスなどの要素を考慮し、建物のそれぞれの場所に適した植物を選択するためのマトリックスを開発しました。例えば、低層階には主に樹木が、最上階には主に小さな植物が植えられています。合計で、271本以上の若い木や低木、約13,500本の小さな植物が自然石のプランターを占めており、220種類の植物が植えられています。今後数年で、緑が増え続け、設計チームが思い描いた緑豊かな外観に成熟していくことでしょう。このランドスケープの生物多様性は、バードボックスやバットボックス、様々なハチや昆虫のホテルによってさらにサポートされています。自動灌漑システムと「ファサードガーデナー」によって管理されるテラスの木々や植物は、ヴァレーに住む人々や働く人々の健康に良い影響を与えることでしょう。

最も注目を集めたトピックス[期間:2022/9/12-9/18]
最も注目を集めたトピックス[期間:2022/9/12-9/18]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2022/9/12-9/18)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  2. SDレビュー2022の入選作品の展覧会レポート(前編)。“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件での建築コンペで、若手建築家の登竜門としても知られる
  3. 山田伸彦建築設計事務所による、東京・文京区の住戸改修「大塚の家」。約200㎡の空間での計画。広さに起因する単調さの回避と豊かさの付与を目指し、視覚に加え触覚にも訴える“肌理”に注目して多様な素材を組合せる建築を志向。畳や障子等も採用し“日本的な美”の要素も導入して設計
  4. SDレビュー2022の入選作品の展覧会レポート(後編)。“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件の建築コンペで、若手建築家の登竜門としても知られる
  5. 妹島和世+西沢立衛 / SANAAが、2022年の「高松宮殿下記念世界文化賞(建築部門)」を受賞。公式のインタビュー動画も公開
  6. 鍵山昌信 / ア・ティエスと斉藤智士 / SAI工房による、広島・呉市の「KOKAGEビル」。駅前の“医療モール”。街への情報発信と休息や交流を促す施設を目指し、地域文化から着想した“誰もが自由に出入可能な街路空間”を立体的に織り込む構成を考案。身体的活動の低迷に歯止めをかける環境作りも意図
  7. 齋藤秀行 / Design8°による、熊本市の「清水新地の家」。住宅街に計画。プライバシー配慮と開放性の両立を目指し、低く抑えた軒と軒下テラスが外部の視線を遮ると共に内外を緩やかに繋ぐ構成を考案。人の根源的感覚に応え風土の中の普遍性に寄り添う建築を作る
  8. 亀田潤+佐々木洸奈 / STUDIO ALUCによる、東京・世田谷区の住戸改修「K-HOUSE」。デザイナーの自邸。限られた面積の中で最大限の広さを感じる構成を求めて、長手方向への視線の抜けと間接照明で空間の繋がりと奥行きを強調。水墨画に見立てた“モルタル壁”と“床板”で芸術的な感性を喚起
  9. ファラによる、ポルトガル・ポルトの住居「very tiny palazzo」。狭いながらも緑豊かな庭の中に計画。人の高さでは透明で、“宝石で飾られた”王冠を持つ建築を考案。緑を強調する為フロアの一部を沈め、機能諸室はキャビネットの背後に配置
  10. 大村聡一朗+中村園香 / OHMURA NAKAMURA ATELIERによる、東京・多摩市の「連光寺の家 改修 / 二つの十字と四畳半」。若い家族の為に木造家屋を改修。居室と廊下が分かれた既存平面を刷新し、“十字壁”の配置で等価な“四畳半”空間が連続する構成を考案。生活変化も受け入れる緩やかな“分断”と“接続”の状態を作る
  11. 田中洋人建築設計室による、新潟・長岡市の住宅「高畑町の家」。屋根雪対策が条例化する地域に計画。勾配と素材で雪を落とす“落雪式”の規定を肯定的に捉えて、地域環境に寄り添う建築を志向。屋根傾斜を活かして“開放感”と“落ち着き”の両者を備えた内部空間を作る
  12. 武富恭美 / ディーディーティーによる、兵庫・神戸市の住宅改修「岡本の家」。斜面地に建つRC住宅の改修。解体新築で予算が超過する想定に対し、調査の上で既存の1階部分を残して2階部分を木造で増築する計画を考案。軽量化での耐震性向上と工期短縮に加えて元の建物にない空間性も実現
  13. 篠元貴之 / rhymedesignによる、愛知の、歯科医院運営の相談室「Garnish / パセリの役割」。交差点に面する区画の内装。敷地特徴の活用と要求機能の適切な配置を目指し、都市空間の“付け合せ”と言える“植栽帯”を参照した空間を志向。外を内に取り込む事で場の高揚感を導入し用途間の関係性も整理
  14. 金山大+小泉宙生 / SWINGによる、大阪・箕面市の「トヨタカローラ新大阪小野原店」。国道沿いの自動車街の店舗改修。単に目立つのでなく“さりげなく”印象に残る存在を目指し、申請不要の構造体を増築して“杉ルーバー”を付加する外観を考案。コストを抑えと工期を短縮し店舗運営への影響を軽減
  15. 吉岡徳仁による、東京ミッドタウン八重洲での作品「STAR」。東京駅前の商業施設の出入口に計画。平和への願いを込めて構想し、2000を超えるテンレスミラーのロッドを集結させて制作。太陽光・夕日・夜景を反射し多様に輝きが変化
  16. 西島光輔 / インレ・スタジオによる、ベトナムの「The Kaleidoscope」。工場敷地内の労働と居住の為の建築。熱帯気候からの保護と美しい自然の享受を目指し、影を生む地域の帽子に似た“大屋根”と全方位に通風と眺望を叶える開放的平面を考案。気積の大きな執務室と小さな住居な対比的な空間を同居
  17. フランシス・ケレの2022年のプリツカー賞授賞式の動画。ロンドンで行われたセレモニーの様子を紹介。アラヴェナや妹島和世らがコメントを寄せる
  18. 今津康夫 / ninkipen!による、和歌山・白浜町の住宅「崖荘」。国立公園に指定されるエリアの崖地に計画。自然の豊かさを享受し巨大な岩盤と呼応する存在を目指し、型枠で繊細な木目を転写したRC造の建築を考案。外部に風呂とバルコニーを設け“ダイレクト”に海に開く
  19. 小林裕志 / フォーアイズによる、東京・世田谷区の住宅「静かな光の家」。住宅街の地盤面が道より高い街区に計画。世代を超え生き続けて街並みにも寄与する建築を目指し、様々な生活場面に応えつつ道側の高さを抑え風と光が抜ける構成を考案。周辺関係を読み解き開放性とプライバシーも両立
  20. ネリ&フーによる、中国・上海の、国際家具見本市でのパヴィリオン「The Structural Field」。家具ブランドの為の仮設展示空間。イベント文脈の中での“展示デザイン再考”を目指し、“1000本以上”の竹のグリッドの中に通路や体験空間が展開する構成を考案。他会場に持ち込めるように工法や詳細も設計

同済大学建築設計研究院若本建築工作室の設計で開館した、中国・河南省の「唐大運河文化博物館」の動画(英語字幕)。3万3千m2の巨大施設の様子や設計者のインタビューを紹介

同済大学建築設計研究院若本建築工作室の設計で開館した、中国・河南省の「唐大運河文化博物館」の動画(英語字幕)。3万3千m2の巨大施設の様子や設計者のインタビューを紹介しています。動画の制作は一条です。こちらのページに写真等が掲載されています。

石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る photo©junya.ishigami+associates
石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る photo©junya.ishigami+associates
石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る photo©junya.ishigami+associates
石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る photo©junya.ishigami+associates
石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る photo©junya.ishigami+associates

石上純也建築設計事務所が設計した、山口・宇部市の「House & Restaurant」です。
旧知の友人の為の住宅兼店舗です。建築家は、“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案しました。また、不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作り上げました。

フレンチレストランオーナーによる住宅兼レストランのプロジェクト。

建主とは昔からの友人で、最初の作品である「レストランのためのテーブル」も彼の依頼でつくったものだ。まず彼から「できるだけ重々しい建築を設計してほしい」との要求があった。「時間と共にその重みを増していくような建物がほしい。ツルツルのものではなく、自然の粗々しさを含むような建物。本格的な料理にはそういう空間が必要なんだ」「昔からずっとここにあるようで、これからもあり続けるようなもの」と。

建築家によるテキストより

平面構成は、北側にレストラン、南側に住宅を配置している。それらを3つの庭で隔て、そのうちひとつを通して行き来できる。手作業で工事を行い、それによる微妙なズレや偶然現場で起こったことを共有しながら、それらを許容し、歪みと不確定要素を自然に伴いながら建築を立ち上げていくことを考えた。具体的には、地面に穴を掘ってコンクリートを流し込み、固まったら土に埋まった躯体を掘り起こし、ガラスを嵌めて内部化することで建築とする。

建築家によるテキストより

最初の計画では、土は洗い流し、コンクリートの灰色の躯体が現れるイメージだった。しかし、土がこびりついている状態がとても印象的で、そのまま残すことに決めた。この段階で初めて洞窟の雰囲気を感じ、そこから新たなイメージで建物を再計画していこうと考えた。内部の設計を進めるにあたり、設計図と実際に掘り上がった躯体の表面座標の差異を3Dイメージで可視化すると、微細な差異が重なり合い、予測していなかった新しい空間が生まれていた。そういった場所を発見し、そこに合わせた使い方のイメージを更新していった。

建築家によるテキストより
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【ap job更新】 京都を拠点とし、常に質の高い建築を追い求める「長坂大 / Mega」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中
【ap job更新】 京都を拠点とし、常に質の高い建築を追い求める「長坂大 / Mega」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中

京都を拠点とし、常に質の高い建築を追い求める「長坂大 / Mega」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

京都のアトリエ事務所、長坂大 / Megaは一緒に制作活動をしてくれる新しい仲間を求めています。

今夏「庭の家」という作品を発表しました。
その敷地には、町家石というusedの石を一面に敷き詰めました。
石一つ一つのサイズを測り、石貼りの図面を描き、石の形状を見ながら、この石はここへ、この石はここへと動かしながら延々と並べていく作業でした。
私たちがつくる建築もそんな風に、コンピュータだけでは生み出せないアナログな作業を好むところがあります。
時間の力、自然の力、土地の力、素材の力、人の力、それ等すべてを建築に込めていく。
我々はそんなことに一生懸命です。

Megaは京都にあります。
少人数の事務所なので徐々になんでも出来る人になってほしいですが、できる限り働く形態にはフレキシブルに対応するつもりでいます。

住宅が多いですが、オフィスビル、アトリエ、店舗、医院、福祉施設、大学施設などこれまで約90の建築を作って来ました。
うち42はメディアに発表しています。
代表作は、紫野の家(京都)、おざわ歯科(神奈川)、KYOTO Design Lab(京都)、宇治のアトリエ(京都)、岩見沢の書庫(北海道)などです。

ポリシーとして儲け仕事はやりません。
依頼を受けたプロジェクトは丁寧に精魂込めて設計し、常に質の高い建築を追い求めて来た自負があります。

そんな私たちと共に働いてくれる建築好き、歓迎します。

SDレビュー2022の入選作品の展覧会レポート(後編)。“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件の建築コンペで、若手建築家の登竜門としても知られる
SDレビュー2022の入選作品の展覧会レポート(後編)。“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件の建築コンペで、若手建築家の登竜門としても知られる photo©architecturephoto
SDレビュー2022の入選作品の展覧会レポート(後編)。“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件の建築コンペで、若手建築家の登竜門としても知られる photo©architecturephoto
SDレビュー2022の入選作品の展覧会レポート(後編)。“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件の建築コンペで、若手建築家の登竜門としても知られる photo©architecturephoto

SDレビュー2022の入選作品の展覧会レポート(後編)です。
“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件の建築コンペティションで、若手建築家の登竜門としても知られています。本記事では展覧会の様子を前編・後編に分けて紹介します(前編はこちらからどうぞ)。会期は2022年9月16日~25日。SDレビュー2022の審査を務めたのは、千葉学小西泰孝原田真宏金野千恵でした。展覧会の公式サイトはこちら
また、入選者によるパネルディスカッションがZoomウェビナーにて開催(2022年9月16日17:00-20:00、参加費無料)。

SDレビューとは

SDレビューは、実際に「建てる」という厳しい現実の中で、設計者がひとつの明確なコンセプトを導き出す思考の過程を、ドローイングと模型によって示そうというものです。
実現見込みのないイメージやアイデアではなく、実現作を募集します。
1982年、建築家・槇文彦氏の発案のもとに第1回目が開催され、以降毎年「建築・環境・インテリアのドローイングと模型」の展覧会とその誌上発表を行っております。

以下、展覧会レポートの前編に続き、入選作品を展示順に掲載します。

SDレビュー2022の入選作品の展覧会レポート(前編)。“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件での建築コンペで、若手建築家の登竜門としても知られる
SDレビュー2022の入選作品の展覧会レポート(前編)。“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件での建築コンペで、若手建築家の登竜門としても知られる photo©architecturephoto
SDレビュー2022の入選作品の展覧会レポート(前編)。“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件での建築コンペで、若手建築家の登竜門としても知られる photo©architecturephoto
SDレビュー2022の入選作品の展覧会レポート(前編)。“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件での建築コンペで、若手建築家の登竜門としても知られる photo©architecturephoto

SDレビュー2022の入選作品の展覧会レポート(前編)です。
“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件の建築コンペティションで、若手建築家の登竜門としても知られています。本記事では展覧会の様子を前編・後編に分けて紹介します。会期は2022年9月16日~25日。SDレビュー2022の審査を務めたのは、千葉学小西泰孝原田真宏金野千恵でした。展覧会の公式サイトはこちら
また、入選者によるパネルディスカッションがZoomウェビナーにて開催(2022年9月16日17:00-20:00、参加費無料)。

SDレビューとは

SDレビューは、実際に「建てる」という厳しい現実の中で、設計者がひとつの明確なコンセプトを導き出す思考の過程を、ドローイングと模型によって示そうというものです。
実現見込みのないイメージやアイデアではなく、実現作を募集します。
1982年、建築家・槇文彦氏の発案のもとに第1回目が開催され、以降毎年「建築・環境・インテリアのドローイングと模型」の展覧会とその誌上発表を行っております。

以下、入選作品を展示順に掲載します。

西島光輔 / インレ・スタジオによる、ベトナムの「The Kaleidoscope」。工場敷地内の労働と居住の為の建築。熱帯気候からの保護と美しい自然の享受を目指し、影を生む地域の帽子に似た“大屋根”と全方位に通風と眺望を叶える開放的平面を考案。気積の大きな執務室と小さな住居な対比的な空間を同居
西島光輔 / インレ・スタジオによる、ベトナムの「The Kaleidoscope」。工場敷地内の労働と居住の為の建築。熱帯気候からの保護と美しい自然の享受を目指し、影を生む地域の帽子に似た“大屋根”と全方位に通風と眺望を叶える開放的平面を考案。気積の大きな執務室と小さな住居な対比的な空間を同居 photo©大木宏之
西島光輔 / インレ・スタジオによる、ベトナムの「The Kaleidoscope」。工場敷地内の労働と居住の為の建築。熱帯気候からの保護と美しい自然の享受を目指し、影を生む地域の帽子に似た“大屋根”と全方位に通風と眺望を叶える開放的平面を考案。気積の大きな執務室と小さな住居な対比的な空間を同居 photo©大木宏之
西島光輔 / インレ・スタジオによる、ベトナムの「The Kaleidoscope」。工場敷地内の労働と居住の為の建築。熱帯気候からの保護と美しい自然の享受を目指し、影を生む地域の帽子に似た“大屋根”と全方位に通風と眺望を叶える開放的平面を考案。気積の大きな執務室と小さな住居な対比的な空間を同居 photo©大木宏之
西島光輔 / インレ・スタジオによる、ベトナムの「The Kaleidoscope」。工場敷地内の労働と居住の為の建築。熱帯気候からの保護と美しい自然の享受を目指し、影を生む地域の帽子に似た“大屋根”と全方位に通風と眺望を叶える開放的平面を考案。気積の大きな執務室と小さな住居な対比的な空間を同居 photo©大木宏之

西島光輔 / インレ・スタジオが設計した、ベトナム・クアンビンの「The Kaleidoscope」です。
工場敷地内の労働と居住の為の建築です。建築家は、熱帯気候からの保護と美しい自然の享受を目指し、影を生む地域の帽子に似た“大屋根”と全方位に通風と眺望を叶える開放的平面を考案しました。また、気積の大きな執務室と小さな住居な対比的な空間を同居させています。

ベトナム中部の辺境にある工場内の、職住を担う建物の計画である。

建築家によるテキストより

中部沿岸部の気候は国内で最も厳しいと言われており、乾季にはフェーンが吹付け猛暑となり、雨季には台風と洪水が平野を水浸しにする。一方、海と丘陵に挟まれた計画地からは全方位に美しい自然が望まれ、建物は時と共に移りゆく景色を切り取る覗き窓となるであろう。本計画は熱帯の苛酷な気候から身を守りつつ、外部に手を伸べたくなるような建築を目指すものである。

建築家によるテキストより

ベトナム伝統の帽子である「ノンラー」に似た傘形状の大屋根が空間全体に影を落とす。通気を確保した二重屋根の構造は日射熱を遮蔽し、雨中でも窓を全開にできるよう深い庇が張り出している。地表のピロティは常時自然通風を促し、室内を湿度から保護している。

建築家によるテキストより
妹島和世+西沢立衛 / SANAAが、2022年の「高松宮殿下記念世界文化賞(建築部門)」を受賞。公式のインタビュー動画も公開
妹島和世+西沢立衛 / SANAAが、2022年の「高松宮殿下記念世界文化賞(建築部門)」を受賞。公式のインタビュー動画も公開西沢立衛と妹島和世 photo©architecturephoto

妹島和世+西沢立衛 / SANAAが、2022年の「高松宮殿下記念世界文化賞(建築部門)」を受賞しています。
「大胆な円形と透明性、アートとの親和性が特徴の『金沢21世紀美術館』など、斬新な建築デザインで新世代の牽引役を務めてきた建築家ユニット」と紹介されています。
また、彫刻部門では、中国のアイ・ウェイウェイが受賞しています。また、妹島和世+西沢立衛 / SANAAの受賞記念講演会が2022年10月20日に開催されます。

以下は、同時公開された公式のインタビュー動画です。

齋藤秀行 / Design8°による、熊本市の「清水新地の家」。住宅街に計画。プライバシー配慮と開放性の両立を目指し、低く抑えた軒と軒下テラスが外部の視線を遮ると共に内外を緩やかに繋ぐ構成を考案。人の根源的感覚に応え風土の中の普遍性に寄り添う建築を作る
齋藤秀行 / Design8°による、熊本市の「清水新地の家」。住宅街に計画。プライバシー配慮と開放性の両立を目指し、低く抑えた軒と軒下テラスが外部の視線を遮ると共に内外を緩やかに繋ぐ構成を考案。人の根源的感覚に応え風土の中の普遍性に寄り添う建築を作る photo©白木世志一
齋藤秀行 / Design8°による、熊本市の「清水新地の家」。住宅街に計画。プライバシー配慮と開放性の両立を目指し、低く抑えた軒と軒下テラスが外部の視線を遮ると共に内外を緩やかに繋ぐ構成を考案。人の根源的感覚に応え風土の中の普遍性に寄り添う建築を作る photo©白木世志一
齋藤秀行 / Design8°による、熊本市の「清水新地の家」。住宅街に計画。プライバシー配慮と開放性の両立を目指し、低く抑えた軒と軒下テラスが外部の視線を遮ると共に内外を緩やかに繋ぐ構成を考案。人の根源的感覚に応え風土の中の普遍性に寄り添う建築を作る photo©白木世志一

齋藤秀行 / Design8°が設計した、熊本市の「清水新地の家」です。
住宅街に計画されました。建築家は、プライバシー配慮と開放性の両立を目指し、低く抑えた軒と軒下テラスが外部の視線を遮ると共に内外を緩やかに繋ぐ構成を考案しました。そして、人の根源的感覚に応え風土の中の普遍性に寄り添う建築を作る事を意図しました。

熊本都市圏内の環状道路側に位置する北西角地の平屋住宅です。
密集した住宅地でも採光と通風、プライバシーを配慮しつつ開放的でカーテンを閉めなくても心地よい暮らしができる空間を計画しました。

建築家によるテキストより

片流れの軒先を深く低くおさえて包み込むような内部空間を孕ませ、屋根の下に引き込んだテラスが外からの視線を遮るだけでなく、中間領域として内外を緩やかにつなぐことで落ち着きと多用なアクティビティが喚起されることを期待しています。

建築家によるテキストより

このガラスに囲まれたヴォイドとしてのテラスは、たっぷりと拡散光を室内に取り込み時間や季節の移ろいを感じさせる装置になり、壁を穿った出窓は、庭の植栽を切り取る額縁を兼ねたベンチとして造作することで、自然との関わり方に「間戸/窓」のバリエーションを持たせました。

建築家によるテキストより
カウンタースペースのスマイヤ・ヴァリーとハーバードGDSのサラ・ホワイティングの対談の動画。スマイヤは2021年のサーペンタイン・パヴィリオンを手掛けた南アフリカの建築家

カウンタースペースのスマイヤ・ヴァリーとハーバードGDSのサラ・ホワイティングの対談の動画です。2022年9月8日にハーバード大学で行われたものです。スマイヤは2021年のサーペンタイン・パヴィリオンを手掛けた南アフリカの建築家です。

(翻訳)
スマイヤ・ヴァリーは1990年、南アフリカのプレトリアで生まれました。ヴァリーのデザイン、リサーチ、教育的実践は、ハイブリッドなアイデンティティと領域、特にアフリカとイスラムの状況に対する表現を模索しています。彼女のデザインプロセスはしばしば鑑識的であり、歴史と仕事の生成的な場として聴覚、パフォーマンス、見落とされたものを引き出します。

受賞歴のある建築・研究スタジオ、カウンタースペースの共同設立者であり、代表を務めている。第20回サーペンタイン・パビリオン(2020/2021年)のデザイナーであり、国際的に有名な建築プログラムの依頼を受けた史上最年少の建築家です。彼女は、サーペンタインで開始された新しいフェローシッププログラム「Support Structures for Support Structures」の立ち上げと開発に携わっています。これは、アートと社会正義、アートとアーカイブ、アートとエコロジーが交差する場所での活動を通じて、コミュニティを支援するアーティストやコレクティブを支援するものです。2022年、スマイヤ・ヴァリーは、世界経済フォーラムによって、世界で最も有望なアーティスト、研究者、起業家、活動家、政治家のコミュニティであるヤング・グローバル・リーダーズの一人に選ばれました。

現在、ヴァーリーはアーティスティックディレクターとして、2023年にジェッダで開催される第1回イスラム芸術ビエンナーレのキュレーションに携わっています。現在、リベリアのモンロビアにある「Ellen Johnson Sirleaf Presidential Center for Women and Development」の設計に協力しており、女性国家元首のための初の大統領図書館として、舞台装置、パビリオン、展示スペースを監督します。また、1945年にイギリスのマンチェスターで開催された第5回パンアフリカ会議を記念する庭園と集会所の設計にも携わっています。

スマイヤの仕事は、アカデミーに隣接して運営されています。ヨハネスブルグ大学大学院建築学科では、アフリカ大陸のためのカリキュラムを作ろうとレスリー・ロッコ教授が設立した修士課程スタジオ「Unit 12」を6年間にわたり指導しました。最近では、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の建築学部でペリ特別客員講師を務めるなど、幅広く講義を行っています。

(原文)
Sumayya Vally was born in Pretoria, South Africa in 1990. Vally’s design, research, and pedagogical practice is searching for expression for hybrid identities and territory, particularly for African and Islamic conditions. Her design process is often forensic, and draws on the aural, performance and the overlooked as generative places of history and work.

She is the co-founder and principal of the award-winning architecture and research studio, Counterspace. A TIME100 Next List honouree, Sumayya Vally is named as shaping the future of the architectural canon and practice; and designer of the 20th Serpentine Pavilion (2020/2021), Vally is the youngest architect ever to be commissioned for the internationally renowned architecture programme. She has worked on initiating and developing Support Structures for Support Structures, a new fellowship programme launched at the Serpentine, which supports artists and collectives who support community through their work at the intersections of art and social justice, art and the archive, and art and ecology. In 2022 Sumayya Vally was selected by the World Economic Forum to be one of its Young Global Leaders, a community of the world’s most promising artists, researchers, entrepreneurs, activists, and political leaders.

As Artistic Director, Vally is currently working on curating the first Islamic Arts Biennale taking place in Jeddah in 2023. She is currently collaborating on the design of the Ellen Johnson Sirleaf Presidential Center for Women and Development in Monrovia, Liberia, the first presidential library dedicated to a female head of state, where she will oversee the scenography, pavilions, and exhibition spaces. She is also working on a garden and gathering place commemorating the 5th Pan-African Congress held in Manchester, UK, in 1945.

Sumayya’s practice operates adjacent to the academy. For six years she led the masters’ studio, Unit 12, at the Graduate School of Architecture, University of Johannesburg—founded by Professor Lesley Lokko, with the intent to create a curriculum for the African continent. She has lectured widely, most recently as Pelli Distinguished Visiting Lecturer at the School of Architecture, University of Illinois Urbana-Champaign.

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