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東京大学今井公太郎研究室による、移動式シェルター「PENTA-HARD」。3Dプリントのアルミ製仕口を用いた建築。安価・軽量・自由を目標とし、専門性と情報量が集中する“仕口”を個別の形が作れる3Dプリントに置換して特殊技術から解放。その他部材は標準化し互換性と簡易性も実現
東京大学今井公太郎研究室による、移動式シェルター「PENTA-HARD」。3Dプリントのアルミ製仕口を用いた建築。安価・軽量・自由を目標とし、専門性と情報量が集中する“仕口”を個別の形が作れる3Dプリントに置換して特殊技術から解放。その他部材は標準化し互換性と簡易性も実現 photo©新建築社
東京大学今井公太郎研究室による、移動式シェルター「PENTA-HARD」。3Dプリントのアルミ製仕口を用いた建築。安価・軽量・自由を目標とし、専門性と情報量が集中する“仕口”を個別の形が作れる3Dプリントに置換して特殊技術から解放。その他部材は標準化し互換性と簡易性も実現 photo©新建築社
東京大学今井公太郎研究室による、移動式シェルター「PENTA-HARD」。3Dプリントのアルミ製仕口を用いた建築。安価・軽量・自由を目標とし、専門性と情報量が集中する“仕口”を個別の形が作れる3Dプリントに置換して特殊技術から解放。その他部材は標準化し互換性と簡易性も実現 photo©新建築社
東京大学今井公太郎研究室による、移動式シェルター「PENTA-HARD」。3Dプリントのアルミ製仕口を用いた建築。安価・軽量・自由を目標とし、専門性と情報量が集中する“仕口”を個別の形が作れる3Dプリントに置換して特殊技術から解放。その他部材は標準化し互換性と簡易性も実現 photo©鈴木豊

東京大学生産技術研究所今井公太郎研究室が設計と施工を手掛けた、移動式シェルター「PENTA-HARD」です。
3Dプリントのアルミ製仕口を用いた建築です。建築家は、安価・軽量・自由を目標とし、専門性と情報量が集中する仕口を個別の形が作れる3Dプリントに置換して特殊技術から解放しました。また、その他部材は標準化し互換性と簡易性も実現しました。

3Dプリントによる仕口(ジョイント)を用いた実験的なセルフビルト建築の初号機である。

建築家によるテキストより

自分たちで容易に組み立てられる安価で軽量な移動式シェルターであり、ノマディックで自由なライフスタイルを将来実現することを目標にしている。

最大の特長は、仕口が3Dプリントにより製造されることで、全体的に変化や動きを感じさせる柔らかい形態の空間ができることである。ひとつひとつの仕口の形状をすべて変えられるため、仕口に取り付けられた部材はそこからさまざまな角度に伸びることが可能になるからである。

建築家によるテキストより

3Dプリント建築とこれまでの建築との最大の違いは、設計者が同時に製造者になることであり、さらに製造と施工の専門性と情報量は仕口に集中するので、その部分を3Dプリントに置換することでそれらの専門性から解放される点である。

3Dプリントの導入は、建築の特定の部分に高い自由度を与えることを技術的に可能にする。建築形態の複雑性を部分に集約することで,その他を単純化して全体としては秩序づけられた互換性を獲得できる。

建築家によるテキストより
マイケル・シプケンス+エステバン・オチョガビア / OSOによる、神奈川・鎌倉市の住宅「K HOUSE」。線路沿いの住宅密集地に計画。地域本来の暮らしの復元と騒音等への対応を目指し、“スカイライト”の採光と傾斜屋根を組み合わせて多様で落ち着いた空間を構築。建物の形状は周囲の景観との呼応も意図
マイケル・シプケンス+エステバン・オチョガビア / OSOによる、神奈川・鎌倉市の住宅「K HOUSE」。線路沿いの住宅密集地に計画。地域本来の暮らしの復元と騒音等への対応を目指し、“スカイライト”の採光と傾斜屋根を組み合わせて多様で落ち着いた空間を構築。建物の形状は周囲の景観との呼応も意図 photo©Vincent Hecht
マイケル・シプケンス+エステバン・オチョガビア / OSOによる、神奈川・鎌倉市の住宅「K HOUSE」。線路沿いの住宅密集地に計画。地域本来の暮らしの復元と騒音等への対応を目指し、“スカイライト”の採光と傾斜屋根を組み合わせて多様で落ち着いた空間を構築。建物の形状は周囲の景観との呼応も意図 photo©Vincent Hecht
マイケル・シプケンス+エステバン・オチョガビア / OSOによる、神奈川・鎌倉市の住宅「K HOUSE」。線路沿いの住宅密集地に計画。地域本来の暮らしの復元と騒音等への対応を目指し、“スカイライト”の採光と傾斜屋根を組み合わせて多様で落ち着いた空間を構築。建物の形状は周囲の景観との呼応も意図 photo©Vincent Hecht

マイケル・シプケンス+エステバン・オチョガビア / OSOが設計した、神奈川・鎌倉市の住宅「K HOUSE」です。
線路沿いの住宅密集地に計画されました。建築家は、地域本来の暮らしの復元と騒音等への対応を目指し、“スカイライト”の採光と傾斜屋根を組み合わせて多様で落ち着いた空間を構築しました。また建物の形状は周囲の景観との呼応も意図されました。写真の撮影はビンセント・エシテです。

鎌倉市内の住宅密集地に計画された個人のための終生の住処。

建築家によるテキストより

何世代も同じ土地に住み続ける家族が、高度成長期前の自然とオープンスペースがあった本来の鎌倉の暮らしぶりを取り戻すことを考えるとともに、予算や規模といった条件を越えて代々引き継いできた木造住宅の系譜を重視した。

容積確保のため斜線制限を誇張するように形どられた勾配屋根が雑然と並ぶ風景は日本の各地に多くみることができる。これを住宅地の人工地形のような景観として捉えて呼応するデザインを考えた。

敷地は年々住宅密度の高まる場所で、狭小の私道や鉄道線路に面しているため混沌とした状況の中にある。周囲からの騒音や隣地ヴォリュームからの圧迫感を低減するとともに個人のプライバシーを確保し、落ち着きのある生活ができるよう配慮した。

建築家によるテキストより

抽象的な形状の屋根面を無作為に敷地内に散りばめることで、周囲の景観に呼応したスケール感を生み出している。また、屋根同士の隙間に設けるスカイライトを隣接する南北の住宅を避けるよう東西の空に開放することで、密集市街地にない明るい内部空間を実現しているとともに、朝から夕の一日の動きや季節による光や天候の変化を感じることができる。

建築家によるテキストより
久保秀朗+都島有美 / 久保都島建築設計事務所による、東京・渋谷区の飲食店「阡寿」。会員制寿司店の内装計画。五感を研ぎ澄ませ料理を楽しむ体験を目指し、暗さによって視覚情報を減らし距離感をぼかした“水墨画のような”空間を考案。茶室の様な動線を用意し高揚感も生み出す
久保秀朗+都島有美 / 久保都島建築設計事務所による、東京・渋谷区の飲食店「阡寿」。会員制寿司店の内装計画。五感を研ぎ澄ませ料理を楽しむ体験を目指し、暗さによって視覚情報を減らし距離感をぼかした“水墨画のような”空間を考案。茶室の様な動線を用意し高揚感も生み出す photo©ナカサアンドパートナーズ
久保秀朗+都島有美 / 久保都島建築設計事務所による、東京・渋谷区の飲食店「阡寿」。会員制寿司店の内装計画。五感を研ぎ澄ませ料理を楽しむ体験を目指し、暗さによって視覚情報を減らし距離感をぼかした“水墨画のような”空間を考案。茶室の様な動線を用意し高揚感も生み出す photo©ナカサアンドパートナーズ
久保秀朗+都島有美 / 久保都島建築設計事務所による、東京・渋谷区の飲食店「阡寿」。会員制寿司店の内装計画。五感を研ぎ澄ませ料理を楽しむ体験を目指し、暗さによって視覚情報を減らし距離感をぼかした“水墨画のような”空間を考案。茶室の様な動線を用意し高揚感も生み出す photo©ナカサアンドパートナーズ

久保秀朗+都島有美 / 久保都島建築設計事務所が設計した、東京・渋谷区の飲食店「阡寿」です。
会員制寿司店の内装計画です。建築家は、五感を研ぎ澄ませ料理を楽しむ体験を目指し、暗さによって視覚情報を減らし距離感をぼかした“水墨画のような”空間を考案しました。また、茶室の様な動線を用意し高揚感も生み出す事も意図されました。店舗の公式サイトはこちら

表参道の賑やかなエリアから少し入り込んだ住宅街の中、カウンター6席、個室4席のみのプライベート性の高い会員制寿司店のインテリアデザインの依頼をうけた。

計画地は路地の行き止まりにひっそりと佇むビルの1階で、まわりを住宅に囲まれながらも全面がガラス張りとなっている。そこで、ガラス壁の奥にもう一つのファサードをつくり、ガラスの箱に閉じ込められた小さな茶室のような建物が路地から見えるようなデザインとすることにした。

建築家によるテキストより

五感を研ぎ澄まし、一貫ずつ丁寧に握られた寿司を愉しむため、室内は薄暗がりにして視覚からの情報を少なくし、足元からの光で空間の距離感を朦朧とぼかすことを試みた。仕上げについては、墨色をテーマに、室内に立てた壁を左官で仕上げ、淡墨色(うすずみいろ)から濃墨色(こずみいろ)に墨色が変化する、ぼかしを壁面に表現した。

建築家によるテキストより

店内に入ってすぐに待合のスペースと玉砂利の小さな庭を設け、寿司職人の立つカウンター席のある客室には、躙り口から茶室に入っていくような空間体験を用意した。白い玉砂利の庭から墨色でぼんやりと暗い空間に入る切り替わりが、食事の空間への高揚感を演出する仕掛けともなっている。

建築家によるテキストより
末光弘和+末光陽子 / SUEP.と猪熊純の対談「グリーンシェアリングが生み出す新しいコミュニティの形」がオンラインとリアルで開催。主催はリビングデザインセンターOZONE、参加費無料、要事前登録
末光弘和+末光陽子 / SUEP.と猪熊純の対談「グリーンシェアリングが生み出す新しいコミュニティの形」がオンラインとリアルで開催。主催はリビングデザインセンターOZONE、参加費無料、要事前登録末光弘和+末光陽子 / SUEP.の作品「淡路島の住宅」 photo©Kai Nakamura
末光弘和+末光陽子 / SUEP.と猪熊純の対談「グリーンシェアリングが生み出す新しいコミュニティの形」がオンラインとリアルで開催。主催はリビングデザインセンターOZONE、参加費無料、要事前登録左:末光弘和+末光陽子 / SUEP.、右:猪熊純

末光弘和+末光陽子 / SUEP.と猪熊純の対談「グリーンシェアリングが生み出す新しいコミュニティの形」がオンラインとリアルで開催されます。リビングデザインセンターOZONEで行われ、参加費無料要事前登録です(※無料の会員登録が必要)。開催日時は、2022年8月28日(日)14:00~15:30。リアルの会場は東京都・新宿区の、リビングデザインセンターOZONEの5Fセミナールームです。【ap・ad】

東京と福岡を拠点に国内外で活躍する建築家ユニット・SUEP.(末光弘和+末光陽子)による展覧会「Harvest in Architecture 自然を受け入れるかたち」が、建築の専門ギャラリーであるTOTOギャラリー・間(東京都港区)で開催されています。SUEP.は「自然との共生」をテーマにした建築デザインを目指し、建築を地球環境における生命活動を促す媒体として位置づけ、活動しています。この度リビングデザインセンターOZONEでは、TOTOギャラリー・間の展覧会と連動し、SUEP.のトークイベントを開催します。対談相手としてお迎えするのは、建築家/芝浦工業大学准教授の猪熊 純氏。ミドリノオカテラス(2020年竣工、SUEP.設計)では、「緑をともに育てる」ことで生まれる新しいコミュニティのあり方が提案されています。人だけでなく、植物や鳥なども含めた生態系として捉えた時、どのような建築が生まれるのでしょうか? 本トークイベントでは、これまでシェアハウスなど建築とコミュニティについて様々な作品を発信されてきた猪熊 純氏と、その可能性や今後の展望などについてお話いただきます。

リリーステキストより
最も注目を集めたトピックス [期間:2022/7/25-7/31]
最も注目を集めたトピックス [期間:2022/7/25-7/31]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2022/7/25-7/31)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 渡邉圭+山梨綾菜 / flat class architectsによる、群馬の「前橋の住宅」。 様々な世代が訪れる公園の前に計画。自由な振舞が併存する“公園のおおらかさ”の引込を求め、様々な高さの床の繋がりが生活の関係を作る構成を考案。開口の操作で“私”を守りつつ公園とも連続
  2. チームによる、神奈川・川崎市の住戸改修「宮前平のマンション 改修工事」。築50年の集合住宅での計画。既存のnLDKをコロナ禍以降の在宅中心の生活に適応させるべく、最低限の工事で異なる領域を作り“適度な距離感”を構築。同時多発的な状況に応える空間を作る
  3. 佐々木翔+佐々木千鶴 / INTERMEDIAによる、長崎・西海市の、地域拠点「HOGET」。空き家を改修し交流促進の場を作る計画。高低差で周囲から隔離された状況に対し、大階段を考案して建物と街を緩やかに接続。耐震補強を兼ねた新設開口部が空間を開き活動を顕在化
  4. 小野晃央 / シグマ建設+ONOによる、埼玉の「熊谷のペンシルビル」。駅前大通りと裏通りに接道する敷地に計画。街との連続性を考慮し、通り抜けできる1階の構成と全面開放できる各階の開口を考案。夜間には見上げた天井面がファサードとして機能するよう意図
  5. 小原綾子建築設計室による、大阪の「枚方の家」。子育てと勤労生活を終えた夫婦の為に計画。自然を愉しむ暮らしの要望に、敷地の手前と奥に庭を配置して“外に抜ける軸”を持ったひと繋がりの空間を考案。白の仕上げで外の移り変わる色を取り込む
  6. 大西麻貴が選定された、2023年のヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館の指名コンペの、各者の提案書と講評が公開。候補者には、大西麻貴・腰原幹雄・杉本博司・田根剛・西牧厚子・原田真宏 / 原田麻魚が名を連ねる
  7. 井上亮+吉村明 / Inoue Yoshimura studioによる、東京・小金井市の住宅「大階段室の住居」。駅前の密集地に計画。採光が厳しい中での明るく開放的な住まいの要望に、限られた光を全体に届ける“すり鉢状”の吹抜けを考案。全体を“大きな階段室”になぞらえて緩やかに繋がり分節される空間を作る
  8. BIGによる、オランダ・アムステルダムの集合住宅「Sluishuis」。都市の水辺に計画。湾に面するブロックを持ち上げる操作で、光や眺望も中庭に取り入れる親水空間を構築。屋上は公共的空間として開放され、観光や住民の為の交流の場として機能
  9. 野中あつみ+三谷裕樹 / ナノメートルアーキテクチャーによる、愛知・名古屋市の「在宅支援なごや南ホームクリニック」。訪問医療を行う医院の計画。待合室の利用されない時間の可能性を求め、虹の在り方を想起して“待つに留まらない”多様な活動を担う空間を志向。光で表情を変えるフィルムと雁行壁を構成して創造
  10. 篠崎弘之+谷拓也 / 篠崎弘之建築設計事務所による、東京・渋谷区の複合ビル「Building U75」。再開発が進む地域で用途は住居とテナント。将来の選択肢を担保した建替を目指し、フラットスラブと様々な幅の構造壁からなる構成を考案。街の不変な存在として“空”に注目して風景と呼応する建築を作る
  11. Horibe Associatesによる、京都市の「上京のオフィス」。金属工事に携わる企業の為に計画。“景観政策”と施主の要望への応答を目指して、規則を読み解きながら相応しい寸法や面積を考慮し設計。構造の“張弦梁”に社の理念の伝達の意図も重ねる
  12. MADによる、フランス・パリの集合住宅「UNIC」。持続可能な都市開発モデルとして計画。建物を特徴づける曲線的で起伏のあるテラスが、居住者に自然環境に触れる機会を提供。基壇部には様々な施設が入居し人々の交流を促す
  13. 溝部礼士建築設計事務所による、東京・江戸川区の住宅「石黒邸」。親水緑道に面した敷地に計画。施主が望んだ“ブルータル”と場所への相応しさを求めて、道との関係を作る深いヴォイドを持つ建築を考案。木造750mmモデュールが生む特異な均衡も空間を特徴づける
  14. 仙田満の環境デザイン研究所が、新石川県立図書館設計プロポで、設計候補者に選定
  15. MVRDVによる、オランダ・ハーグの二棟の高層集合住宅。中央駅前にある高さ100mを超える建築。頭頂部のテラスが積み重なった“王冠”の様なデザインが、都市に対して特徴的な景観を提供。居住者用の交流アプリでも社会的結束を促進
  16. SO-ILによる、アメリカ・ニューヨークのアート施設「Amant」。3区画に渡るスタジオやギャラリーとカフェ等の施設。分散した建物は都市の文脈と連続し、小道が街区を貫き人々を誘い込むと共に交流を促進。多様な展示空間を備え作家の要望にも応える
  17. イランイランによる、愛知・名古屋市の住宅「K house 4」。閑静な住宅街に計画。日々の移り変わる感覚を許容する空間を求めて、素材の選択や諸室の配置で対照的な要素が共存する設計を志向。五感で繊細に感じる住宅をつくる
  18. 川島範久建築設計事務所による、愛知の「豊田の立体最小限住宅」。地球環境危機時代のプロトタイプも目指し計画。周辺への応答と快適性や省エネ性を求め、街との距離を計る開口部と限られた費用でも実現する断熱と空調のシステムを考案。現しの仕様で居住者の仕組の理解も促進
  19. 藤本壮介による、岐阜・飛騨市の共創拠点施設。2024年竣工を目指す建築で、商業・教育・住居等の機能を都市景観を参照した路地空間で繋ぎ、緑化された大屋根広場が多様な活動が会する舞台となる計画
  20. 五十嵐淳建築設計事務所による、北海道の「ニセコの小さな住居」。海外から移り定住する若夫婦の為に計画、自然との関係の在り方を熟慮して環境と多様な距離感をもつ居場所を複数内包する建築を考案、建設費高騰も考慮し地場の工法を取り入れてつくる

⻄沢立衛の、2021年10月に収録されたインタビュー動画。「十和田市現代美術館(2008)」について語られており、建築の現在の様子も紹介

⻄沢立衛の、2021年10月に収録されたインタビュー動画です。「十和田市現代美術館(2008年竣工)」について語られており、建築の現在の様子も紹介されています。制作は、十和田市現代美術館です。

十和田市現代美術館設計者 ⻄沢立衛氏のインタビュー動画です。
※このインタビューは2021年10月1日に収録しました。

SO-ILによる、アメリカ・ニューヨークのアート施設「Amant」。3区画に渡るスタジオやギャラリーとカフェ等の施設。分散した建物は都市の文脈と連続し、小道が街区を貫き人々を誘い込むと共に交流を促進。多様な展示空間を備え作家の要望にも応える
SO-ILによる、アメリカ・ニューヨークのアート施設「Amant」。3区画に渡るスタジオやギャラリーとカフェ等の施設。分散した建物は都市の文脈と連続し、小道が街区を貫き人々を誘い込むと共に交流を促進。多様な展示空間を備え作家の要望にも応えるRound 1 photo©Naho Kubota
SO-ILによる、アメリカ・ニューヨークのアート施設「Amant」。3区画に渡るスタジオやギャラリーとカフェ等の施設。分散した建物は都市の文脈と連続し、小道が街区を貫き人々を誘い込むと共に交流を促進。多様な展示空間を備え作家の要望にも応えるRound 1 photo©Naho Kubota
SO-ILによる、アメリカ・ニューヨークのアート施設「Amant」。3区画に渡るスタジオやギャラリーとカフェ等の施設。分散した建物は都市の文脈と連続し、小道が街区を貫き人々を誘い込むと共に交流を促進。多様な展示空間を備え作家の要望にも応えるRound 2 photo©Naho Kubota
SO-ILによる、アメリカ・ニューヨークのアート施設「Amant」。3区画に渡るスタジオやギャラリーとカフェ等の施設。分散した建物は都市の文脈と連続し、小道が街区を貫き人々を誘い込むと共に交流を促進。多様な展示空間を備え作家の要望にも応えるRound 2 photo©Naho Kubota

SO-ILが設計した、アメリカ・ニューヨークのアート施設「Amant」です。
3区画に渡るスタジオやギャラリーとカフェ等が入る施設です。分散した建物は都市の文脈と連続し、小道が街区を貫き人々を誘い込むと共に交流を促進しました。また、多様な展示空間を備え作家の要望にも応える建築です。施設の公式サイトはこちら

こちらは建築家によるテキストです

「Amant」は、急速に変化する工業地帯であるノースブルックリンの3ブロックに広がっています。革新的な文化的インキュベーターであるこの施設には、アーティストのスタジオ、ギャラリー、オフィス、パフォーマンススペース、カフェがあり、私的にも公的にも機能しています。

Amantのデザインの中心は、都会のオアシス、つまりアート制作のペースを落として実験と有意義な考察を可能にする空間というアイデアです。キャンパス内では、アーティスト、訪問者、コミュニティ間の対話が促進されるように、この地の多彩なポストインダストリアル地区と対話します。

都市のコンテクストから孤立するのではなく、分散したボリュームが都市のファブリックを織りなしています。複数の入口を持つ屋外スペースは、都市の激しさから逃れながら、周辺地域との関わりを持つための無数の機会を提供します。広大な街区を貫く公共ルートは、新たな回遊性と発見を生み出します。建物の間を通り抜ける中庭や小道は、周辺にあるプライベートな空間から、中心部に位置するギャラリーや展覧会へと訪問者を移動させます。

このコレクションに含まれる4つの建物はそれぞれ、プロポーション、サイズ、光の質、そしてインフラストラクチャーにおいてユニークなギャラリーを提供しています。多孔質のキャンパスは、キュレーションに柔軟に対応し、大規模なものから小規模なものまで、多様で技術的な要求の高いプログラムを、国内外のアーティストに提供することを可能にしています。

素材は、建物を部分的に無名化します。深いテクスチャーの型枠が、打ち放しのコンクリートを形作っています。レンガは、影を捕らえるために平面から回転します。亜鉛メッキ鋼板は、反射と透明性をもてあそびます。それぞれの建物は、その産業的な文脈の中に心地よく溶け込み、身近な日常を裏切るような驚くべき触感、ディテール、深みを間近に感じることができます。

ベルンハルト&ヒラ・ベッヒャーの、メトロポリタン美術館での回顧展の会場動画

ベルンハルト&ヒラ・ベッヒャーの、メトロポリタン美術館での回顧展の会場動画です。展覧会期は2022年7月15日~11月6日まで。展示の公式サイトはこちら

(翻訳)
20世紀後半の写真の流れを変えたドイツの著名なアーティスト、ベルント&ヒラ・ベッヒャー(1931-2007、1934-2015)の回顧展を、写真部門担当のキュレーターのジョイス・フランク・メンシェルとジェフ・ローゼンハイムとともにバーチャルツアーでご紹介します。西ヨーロッパと北米の失われつつある工業建築という、近代を支えた一つのテーマに焦点を当て、稀有なアーティストカップルとして活動しました。一見客観的なそのスタイルは、19世紀や20世紀初頭の先例を思い起こさせる一方で、現代のミニマリズムやコンセプチュアル・アートのシリアルなアプローチと共鳴するものでした。また、ドキュメンタリー写真と美術写真の間にあるギャップに挑戦したことも大きな意義がありました。

ベッチャー夫妻は、大判のビューカメラを使って、高炉、巻き上げ塔、穀物サイロ、冷却塔、ガスタンクなどを、正確かつ優雅に、そして情熱的に記録しました。その厳格で標準化された手法は、構造物の比較分析を可能にし、4枚から30枚の写真で構成されたグリッドに展示されました。彼らはこれらの形式的な配置を「タイポロジー」と呼び、建物そのものを「匿名の彫刻」と表現しました。

本展は、ベッヒャー夫妻の偉業を称えるとともに、彼らの個人的な作品資料と包括的なアーカイブに初めてアクセスできる企画展です。

(原文)
Join Jeff Rosenheim, Joyce Frank Menschel Curator in Charge, Department of Photographs, for a virtual tour of Bernd & Hilla Becher, a retrospective celebrating the renowned German artists, Bernd and Hilla Becher (1931–2007; 1934–2015), who changed the course of late twentieth-century photography. Working as a rare artist couple, they focused on a single subject: the disappearing industrial architecture of Western Europe and North America that fueled the modern era. Their seemingly objective style recalled nineteenth- and early twentieth-century precedents but also resonated with the serial approach of contemporary Minimalism and Conceptual art. Equally significant, it challenged the perceived gap between documentary and fine-art photography.

Using a large-format view camera, the Bechers methodically recorded blast furnaces, winding towers, grain silos, cooling towers, and gas tanks with precision, elegance, and passion. Their rigorous, standardized practice allowed for comparative analyses of structures that they exhibited in grids of between four and thirty photographs. They described these formal arrangements as “typologies” and the buildings themselves as “anonymous sculpture.”

The exhibition celebrates the Bechers’ remarkable achievement and is the first ever organized with full access to the artists’ personal collection of working materials and their comprehensive archive.

【ap job更新】 ベルギーと京都を拠点とし、“感覚に訴えかける建築”を志向する「Schenk Hattori」が、京都での設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中
【ap job更新】 ベルギーと京都を拠点とし、“感覚に訴えかける建築”を志向する「Schenk Hattori」が、京都での設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中
【ap job更新】 ベルギーと京都を拠点とし、“感覚に訴えかける建築”を志向する「Schenk Hattori」が、京都での設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中

ベルギーと京都を拠点とし、“感覚に訴えかける建築”を志向する「Schenk Hattori」の、【募集職種】募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

Schenk Hattori(京都)では設計スタッフを募集します。
建築に対する熱意と好奇心溢れる方のご応募お待ちしています。

■事務所の特徴
Schenk Hattoriの取り組みに関してはアーキテクチャフォトのエッセイで紹介させて頂いています。
是非そちらをご覧頂き、雰囲気を掴んで貰えればと思います。
https://architecturephoto.net/108267/

トラフ建築設計事務所の会場構成による、福岡アジア美術館での展覧会「おいでよ!絵本ミュージアム2022」。絵本をテーマとした展示。親子で“だいすきなもの”を発見できる場を目指して、エリア毎に世界観に入り込める仕掛けを考案。次の場所が見え隠れし散策するような体験をつくる
トラフ建築設計事務所の会場構成による、福岡アジア美術館での展覧会「おいでよ!絵本ミュージアム2022」。絵本をテーマとした展示。親子で“だいすきなもの”を発見できる場を目指して、エリア毎に世界観に入り込める仕掛けを考案。次の場所が見え隠れし散策するような体験をつくる photo©小川真輝
トラフ建築設計事務所の会場構成による、福岡アジア美術館での展覧会「おいでよ!絵本ミュージアム2022」。絵本をテーマとした展示。親子で“だいすきなもの”を発見できる場を目指して、エリア毎に世界観に入り込める仕掛けを考案。次の場所が見え隠れし散策するような体験をつくる photo©小川真輝
トラフ建築設計事務所の会場構成による、福岡アジア美術館での展覧会「おいでよ!絵本ミュージアム2022」。絵本をテーマとした展示。親子で“だいすきなもの”を発見できる場を目指して、エリア毎に世界観に入り込める仕掛けを考案。次の場所が見え隠れし散策するような体験をつくる photo©小川真輝
トラフ建築設計事務所の会場構成による、福岡アジア美術館での展覧会「おいでよ!絵本ミュージアム2022」。絵本をテーマとした展示。親子で“だいすきなもの”を発見できる場を目指して、エリア毎に世界観に入り込める仕掛けを考案。次の場所が見え隠れし散策するような体験をつくる photo©小川真輝

トラフ建築設計事務所が会場構成を手掛けた、福岡アジア美術館での展覧会「おいでよ!絵本ミュージアム2022」です。
絵本をテーマとした展示の計画です。建築家は、親子で“だいすきなもの”を発見できる場を目指して、エリア毎に世界観に入り込める仕掛けを考案しました。また、次の場所が見え隠れし散策するような体験をつくる事も意図しました。会期は、2022年7月19日~2022年8月28日。展覧会の公式ページはこちら

福岡アジア美術館で開催される「おいでよ!絵本ミュージアム2022」の会場構成。

建築家によるテキストより

2007年から夏休み恒例のイベントとして毎年開催される本展では、絵本作品ごとの展示のほか、1000冊の絵本が読めるライブラリーも併設。絵本の世界の中で親子が一緒にだいすきなものをたくさん見つけられる仕掛けを考えた。会場は、エリアごとに絵本やアーティストを取り上げ、その世界観に入り込むような展示となっている。

建築家によるテキストより

大きな気積の空間の中で適度な分節を行いながらも、次のコーナーが見え隠れする、散策するような展示体験の場を目指した。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 sinatoが、建築とインテリアの設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中
【ap job更新】 sinatoが、建築とインテリアの設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中
【ap job更新】 sinatoが、建築とインテリアの設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中Shoto S / 住宅 / 580㎡

sinatoの、建築とインテリアの設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

建築とインテリアの設計スタッフを募集します。

駅や広場のような大きなものと、イスやテーブルのような小さなものを、常に同時並行でデザインしている設計事務所なので、建築が得意だけどインテリアもやってみたい、インテリアが得意だけど建築もやってみたい、という方は特に楽しめると思います(もちろん、私は〇〇だけを極める!という方も大歓迎です)。

また、小さな設計事務所の割に、大規模で長期間のプロジェクトが多いのも特徴かもしれません。
JR東日本さん、ルミネさん、アマゾンジャパンさん、森ビルさん、HYUNDAI(韓国)さんなどなど、国内外で多くの人々の生活に関わりが深い事業を行う皆さんと協働することで、狭義のデザインだけではない様々な学びがあります。

ワークスタイルとしては、クリエイティビティと生産性の両立を重視しており、具体的な時間管理やタスク配分の元、全スタッフが適材適所で最大限に能力を発揮できるチームを目指しています。
22時以降の残業禁止や半年毎の明確な給与査定など、一般的な労働環境整備にも日々取り組んでおり、今後も更に自由度の高いウェルビーイングな働き方を模索していきたいと思っています。

建築やインテリアが好きで、場や空間の可能性を切り開いていける、デザインとコミュニケーションが得意な方のご応募をお待ちしています。

小原綾子建築設計室による、大阪の「枚方の家」。子育てと勤労生活を終えた夫婦の為に計画。自然を愉しむ暮らしの要望に、敷地の手前と奥に庭を配置して“外に抜ける軸”を持ったひと繋がりの空間を考案。白の仕上げで外の移り変わる色を取り込む
小原綾子建築設計室による、大阪の「枚方の家」。子育てと勤労生活を終えた夫婦の為に計画。自然を愉しむ暮らしの要望に、敷地の手前と奥に庭を配置して“外に抜ける軸”を持ったひと繋がりの空間を考案。白の仕上げで外の移り変わる色を取り込む photo©市川靖史
小原綾子建築設計室による、大阪の「枚方の家」。子育てと勤労生活を終えた夫婦の為に計画。自然を愉しむ暮らしの要望に、敷地の手前と奥に庭を配置して“外に抜ける軸”を持ったひと繋がりの空間を考案。白の仕上げで外の移り変わる色を取り込む photo©市川靖史
小原綾子建築設計室による、大阪の「枚方の家」。子育てと勤労生活を終えた夫婦の為に計画。自然を愉しむ暮らしの要望に、敷地の手前と奥に庭を配置して“外に抜ける軸”を持ったひと繋がりの空間を考案。白の仕上げで外の移り変わる色を取り込む photo©大竹央祐

小原綾子建築設計室が設計した、大阪の「枚方の家」です。
子育てと勤労生活を終えた夫婦の為に計画されました。建築家は、自然を愉しむ暮らしの要望に、敷地の手前と奥に庭を配置して“外に抜ける軸”を持ったひと繋がりの空間を考案しました。また、白の仕上げで外の移り変わる色を取り込む事も意図されました。

計画地は大阪府枚方市の駅前から徒歩数分、郊外の住宅地であり商業地にも近く生活に便利な場所である。

建主は60代の夫婦で、子育てと職業生活を終えた後の住まいとして、明るく自然を愉しむための住居を求めた。
小さくても庭があり、土に近い場所で光や風、草木などを間近に感じながら暮らしたいという希望があった。

建築家によるテキストより

ふたりが暮らすのに十分な広さであれば、家の管理に手の行き届く簡素な家が好ましかった。上下移動のない1つの階で生活が完結することの他、外から人を迎え入れるゆとり、子どもや友人が宿泊できる場所が必要であった。また将来的な用途は限定せず、変化しながら長い間使い続けられることも必要と思われた。

建築家によるテキストより

敷地は東西に細長い形であり、南北は隣地が近接しており外に向かって開きづらい。そのため東西に二つの庭をもうけ、外に抜ける軸をつくることにした。

小さな住居であるが、大きく伸びやかな空間にしたいと考えた。部屋を細かく仕切らず、主となるひとつの空間をつくる。長手方向に並ぶ通し柱に等間隔に登り梁を渡すことで、上下階が断面的に分断されない広がりのある空間を確保することにした。柱や耐力壁の配置についても、全体がつながったひとつの空間として軸組を考えた。

建築家によるテキストより
篠崎弘之+谷拓也 / 篠崎弘之建築設計事務所による、東京・渋谷区の複合ビル「Building U75」。再開発が進む地域で用途は住居とテナント。将来の選択肢を担保した建替を目指し、フラットスラブと様々な幅の構造壁からなる構成を考案。街の不変な存在として“空”に注目して風景と呼応する建築を作る
篠崎弘之+谷拓也 / 篠崎弘之建築設計事務所による、東京・渋谷区の複合ビル「Building U75」。再開発が進む地域で用途は住居とテナント。将来の選択肢を担保した建替を目指し、フラットスラブと様々な幅の構造壁からなる構成を考案。街の不変な存在として“空”に注目して風景と呼応する建築を作る photo©長谷川健太
篠崎弘之+谷拓也 / 篠崎弘之建築設計事務所による、東京・渋谷区の複合ビル「Building U75」。再開発が進む地域で用途は住居とテナント。将来の選択肢を担保した建替を目指し、フラットスラブと様々な幅の構造壁からなる構成を考案。街の不変な存在として“空”に注目して風景と呼応する建築を作る photo©長谷川健太
篠崎弘之+谷拓也 / 篠崎弘之建築設計事務所による、東京・渋谷区の複合ビル「Building U75」。再開発が進む地域で用途は住居とテナント。将来の選択肢を担保した建替を目指し、フラットスラブと様々な幅の構造壁からなる構成を考案。街の不変な存在として“空”に注目して風景と呼応する建築を作る3階住居部分 photo©長谷川健太

篠崎弘之+谷拓也 / 篠崎弘之建築設計事務所が設計した、東京・渋谷区の複合ビル「Building U75」です。
再開発が進む地域で住居とテナントを用途として計画されました。建築家は、将来の選択肢を担保した建替を目指し、フラットスラブと様々な幅の構造壁からなる構成を考案しました。また、街の不変な存在として“空”に注目して風景と呼応する建築を作る事も意図されました。

敷地は大規模再開発が進む渋谷駅周辺の中で代官山に続く通りと再開発の進む桜ヶ丘との町境となる通りの交差する角地である。小さいながらもその変化していく環境に呼応しつつ雑踏の交差点に対峙できるような強さをもつ住居兼テナントの複合ビルである。

建築家によるテキストより

土地柄1棟テナントビルとして建て替えることも考えられるが、施主は長年住み続けた場所に愛着があり住み続けることに意味があると感じたため、あらゆる選択肢を残せるような更新ができることを考えた。そのため各階区画をとれるようにフラットなスラブに対して、完全に開口部を構造と切り離した厚みと幅の異なる高さ14mの構造壁が2つの交差する通りに馴染むように敷地境界に沿ってスプリットされて立ち上がる形式となっている。

建築家によるテキストより

内部は外壁によって自立しているため自由度が高く、ワンルームや雁行配置の居室郡など階ごとが交差点に対して必要な距離あるいは場所を設け、それに対して開口部が設定されるため無理をすることなく生活の場を設けることができる。

建築家によるテキストより
佐々木翔+佐々木千鶴 / INTERMEDIAによる、長崎・西海市の、地域拠点「HOGET」。空き家を改修し交流促進の場を作る計画。高低差で周囲から隔離された状況に対し、大階段を考案して建物と街を緩やかに接続。耐震補強を兼ねた新設開口部が空間を開き活動を顕在化
佐々木翔+佐々木千鶴 / INTERMEDIAによる、長崎・西海市の、地域拠点「HOGET」。空き家を改修し交流促進の場を作る計画。高低差で周囲から隔離された状況に対し、大階段を考案して建物と街を緩やかに接続。耐震補強を兼ねた新設開口部が空間を開き活動を顕在化 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
佐々木翔+佐々木千鶴 / INTERMEDIAによる、長崎・西海市の、地域拠点「HOGET」。空き家を改修し交流促進の場を作る計画。高低差で周囲から隔離された状況に対し、大階段を考案して建物と街を緩やかに接続。耐震補強を兼ねた新設開口部が空間を開き活動を顕在化 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
佐々木翔+佐々木千鶴 / INTERMEDIAによる、長崎・西海市の、地域拠点「HOGET」。空き家を改修し交流促進の場を作る計画。高低差で周囲から隔離された状況に対し、大階段を考案して建物と街を緩やかに接続。耐震補強を兼ねた新設開口部が空間を開き活動を顕在化 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
佐々木翔+佐々木千鶴 / INTERMEDIAによる、長崎・西海市の、地域拠点「HOGET」。空き家を改修し交流促進の場を作る計画。高低差で周囲から隔離された状況に対し、大階段を考案して建物と街を緩やかに接続。耐震補強を兼ねた新設開口部が空間を開き活動を顕在化 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE

佐々木翔+佐々木千鶴 / INTERMEDIAが設計した、長崎・西海市の、地域拠点「HOGET」です。
空き家を改修し交流促進の場を作る計画です。建築家は、高低差で周囲から隔離された状況に対し、大階段を考案して建物と街を緩やかに接続しました。加えて、耐震補強を兼ねた新設開口部が空間を開き活動を顕在化させる事も意図しています。施設の公式サイトはこちら

長崎県西部にある西海市。ここには鉄道も高速道路も通っておらず県内の主要インフラ動線から外れており、県民でもあまり馴染みのないエリアとも言える。そんな地域の中で空き家を改修する依頼を受けた。

どのような場にしていくべきか根本的な議論から参加し、結果的にはイベントスペースを中心にカフェ、ファブラボ、オフィス、原っぱといった複合的な用途となった。
地域住民も他地域の人々も混在し、様々な目的で様々な人が行き交い、相互の活動に自然と触れ合うような場をつくろうとしている。

建築家によるテキストより

建築計画としては、まず敷地を訪れて印象的だったのは土地全体の威圧感であった。道路から2m以上レベルの高い基壇が敷地中央付近から立ち上がり、民家はその上に閉鎖的に建っていた。石垣や瓦の素材感も相まって物々しい雰囲気が漂っており、この場所での活動が周囲に波及しにくいのではないかと感じた。

建築家によるテキストより

そこで敷地中央の基壇をゆるやかに解体し大きな階段に変容させ、民家とまちを緩やかに連続させるようにした。民家の隣には程良い広さの広場があり、大階段によってこの広場も周囲と連続した関係を持ち始める。

民家はこの広場とまちに対して開口部を広く取りシンプルに開く形を取った。結果的に子どもたちがどこまでも無邪気に走り回るランドスケープが出来上がった。

建築家によるテキストより
塩塚隆生アトリエ+下村正樹建築設計事務所が、大分の「鶴川商店街周辺拠点施設」設計プロポで最優秀提案者に選定され、提案書も公開

塩塚隆生アトリエ下村正樹建築設計事務所が、大分の「鶴川商店街周辺拠点施設」設計プロポーザルで最優秀提案者に選定されています。また、提案書も公開されています。

この度は、当プロポーザルに9者の参加を得て実施することができました。自由応募であったことから東京から鹿児島まで広く提案者の参加をいただきました。
令和4年7月22日、提案者による対面説明と提案書及び関係書類をもとに設計実績など8項目の選定基準を設定し審査しました。対話においては特に以下の観点から評価を行い、契約候補者としての最優秀提案者と契約候補次点者としての優秀提案者を選定しました。

1.事業地区が古代から国東地域の政治、文化の中心拠点を形成し、近年まで商業業務中心であったこと、そして現在桜八幡社や興導寺などの歴史施設が立地することを深く読み込み構成した計画案であるか。

2.この事業が単年度の事業であり極めてタイトなスケジュールであることから設計、施工管理において発注者側の要求に応えられるか。

3.チャレンジショップが入居者の出店意欲を引き出し、来街者が魅力を感じ、賑わい、地域の活性化に寄与するか。そして入居者の入れ替わりなどに柔軟な対応が可能であるか。

4.テレワーク施設およびデジタル交流ギャラリーを設置する旧古城邸が医家としての風格を残しつつ、現代的な機能を実現して魅力向上できるか。そして入居意欲を引き出すことが可能であるか。また、邸内に残されている家具調度品等を有効に再利用して事業に深みを演出できるか。

5.里道を挟んだ二つの敷地を有機的に連続させ、相乗的な整備効果を実現できるか、そのために法的にも実現可能であるか。

野中あつみ+三谷裕樹 / ナノメートルアーキテクチャーによる、愛知・名古屋市の「在宅支援なごや南ホームクリニック」。訪問医療を行う医院の計画。待合室の利用されない時間の可能性を求め、虹の在り方を想起して“待つに留まらない”多様な活動を担う空間を志向。光で表情を変えるフィルムと雁行壁を構成して創造
野中あつみ+三谷裕樹 / ナノメートルアーキテクチャーによる、愛知・名古屋市の「在宅支援なごや南ホームクリニック」。訪問医療を行う医院の計画。待合室の利用されない時間の可能性を求め、虹の在り方を想起して“待つに留まらない”多様な活動を担う空間を志向。光で表情を変えるフィルムと雁行壁を構成して創造 photo©ToLoLo studio
野中あつみ+三谷裕樹 / ナノメートルアーキテクチャーによる、愛知・名古屋市の「在宅支援なごや南ホームクリニック」。訪問医療を行う医院の計画。待合室の利用されない時間の可能性を求め、虹の在り方を想起して“待つに留まらない”多様な活動を担う空間を志向。光で表情を変えるフィルムと雁行壁を構成して創造 photo©ToLoLo studio
野中あつみ+三谷裕樹 / ナノメートルアーキテクチャーによる、愛知・名古屋市の「在宅支援なごや南ホームクリニック」。訪問医療を行う医院の計画。待合室の利用されない時間の可能性を求め、虹の在り方を想起して“待つに留まらない”多様な活動を担う空間を志向。光で表情を変えるフィルムと雁行壁を構成して創造 photo©ToLoLo studio

野中あつみ+三谷裕樹 / ナノメートルアーキテクチャーが設計した、愛知・名古屋市の「在宅支援なごや南ホームクリニック」です。
訪問医療を行う医院の計画です。建築家は、待合室の利用されない時間の可能性を求め、虹の在り方を想起して“待つに留まらない”多様な活動を担う空間を志向しました。具体的には、光で表情を変えるフィルムと雁行壁を構成して創造しました。

名古屋市南区の訪問医療を中心としたクリニックの改修。
午前は主に高齢者の外来、午後は訪問診療で外出し誰も待たない待合室になる。

待つ機能が失くなった時その場所が目的の室に変わる、待合室のタイムシェアリングについて考えた。院長はレクチャー、看護師による健康相談、駐車場では餅つき、と高齢者のみならず、地域全体に根付く場所を目指し、待合室だけではない場所を思い描いていた。

建築家によるテキストより

虹はある地域では2色だったり、8色だったり捉え方が違う。実際に何色かの判断は難しいが、同じものでも変化するあり方が興味深い。
虹の捉え方のように待合という場を捉えてみたい。色の深みを繊細に感じ取ったり、色数を減らしてみたり、増やしてみたりできるように、待合室という室の枠を超え、待つに留まらないことを感じ取ってもらいたい。

建築家によるテキストより

診察領域と待合を区切るのは雁行壁。必要室や大きさの制限が多い中、広く活動ができるようになるべく大きな平面を確保したく、室を斜めに横断している。設備の都合から上部50センチ程を開けた。光で表情を変えるフィルムを空間の軸に据え、やんわりと入る外光でゆらめいている。

待合時には、ただぼーっと眺められる火のゆらめきや川の流れのような穏やかに待つ静寂の空間。活動時には鮮やかな色の変化が賑やかな使い方を多様に想像させてくれる

建築家によるテキストより

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