architecture archive

元木大輔 / DDAAによる、東京の、宿泊施設の部屋のインテリア「BnA_WALL Room 403 | 405 Framed Function」。宿泊費の一部が作家に還元されるプロジェクトに、デザイナーとして機能が“作品のように”振る舞う部屋を考案
元木大輔 / DDAAによる、東京の、宿泊施設の部屋のインテリア「BnA_WALL Room 403 | 405 Framed Function」。宿泊費の一部が作家に還元されるプロジェクトに、デザイナーとして機能が“作品のように”振る舞う部屋を考案 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAによる、東京の、宿泊施設の部屋のインテリア「BnA_WALL Room 403 | 405 Framed Function」。宿泊費の一部が作家に還元されるプロジェクトに、デザイナーとして機能が“作品のように”振る舞う部屋を考案 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAによる、東京の、宿泊施設の部屋のインテリア「BnA_WALL Room 403 | 405 Framed Function」。宿泊費の一部が作家に還元されるプロジェクトに、デザイナーとして機能が“作品のように”振る舞う部屋を考案 photo©長谷川健太

元木大輔 / DDAAによる、東京・中央区の、宿泊施設の部屋のインテリア「BnA_WALL Room 403 | 405 Framed Function」。宿泊費の一部が作家に還元されるプロジェクトに、デザイナーとして機能が“作品のように”振る舞う部屋が考案されました。施設の公式サイトはこちら

このプロジェクトは1棟のホテルの全部屋を複数のアーティストがデザインする、一風変わったアートホテル「BnA _WALL」のためのインテリアデザインだ。

このホテルは「アート作品に泊まることでパトロンになれる」をコンセプトにしていて、宿泊費の一部がデザインしたアーティストに還元される。大人数でひとつの作品をシェアする、新しいパトロンシステムのようなプロジェクトだ。

建築家によるテキストより

アートプロジェクトなので、各部屋にはアーティストがアサインされていて、普段建築やインテリアデザインを生業にしているのは僕たちだけだった。そのため僕たちは、ホテルの機能にアートをプラスするのではなく、ホテルに必要な設備や機能はそのままに、機能が「作品のように」振る舞う部屋をデザインすることで、あくまでデザイナーとして参戦しようと考えた。

建築家によるテキストより

ホテルの各部屋はタイトルがつけられており、僕たちの部屋は「Framed Function (額入りの機能)」といって、ホテルに必要な機能を額装し、あたかも作品のように展示している。

一見するとシンプルな白い壁の部屋に、同じ色をした抽象的なオブジェクトが展示されている。
正面の一番大きな四角は、壁に埋め込まれた抱き枕。その他にもテーブルとテーブルの脚、ベッドの上で使うトレイ、鏡、間接照明があたかも作品のように展示されている。

建築家によるテキストより
小野直紀+山本侑樹 / YOYによる、BAO BAO ISSEY MIYAKEのウィンドウディスプレイ用什器「MASS II」。コンクリートのテクスチャーを印刷したポリエステルメッシュでアクリルボックスを覆うことにより認知的不協和の実体化を意図
小野直紀+山本侑樹 / YOYによる、BAO BAO ISSEY MIYAKEのウィンドウディスプレイ用什器「MASS II」。コンクリートのテクスチャーを印刷したポリエステルメッシュでアクリルボックスを覆うことにより認知的不協和の実体化を意図ISSEY MIYAKE GINZA。 photo©古川泰子(Yasuko Furukawa)
小野直紀+山本侑樹 / YOYによる、BAO BAO ISSEY MIYAKEのウィンドウディスプレイ用什器「MASS II」。コンクリートのテクスチャーを印刷したポリエステルメッシュでアクリルボックスを覆うことにより認知的不協和の実体化を意図ISSEY MIYAKE GINZA。 photo©古川泰子(Yasuko Furukawa)
小野直紀+山本侑樹 / YOYによる、BAO BAO ISSEY MIYAKEのウィンドウディスプレイ用什器「MASS II」。コンクリートのテクスチャーを印刷したポリエステルメッシュでアクリルボックスを覆うことにより認知的不協和の実体化を意図ISSEY MIYAKE GINZA。 photo©古川泰子(Yasuko Furukawa)

小野直紀+山本侑樹 / YOYがデザインした、BAO BAO ISSEY MIYAKEのウィンドウディスプレイ用什器「MASS II」です。コンクリートのテクスチャーを印刷したポリエステルメッシュでアクリルボックスを覆うことにより認知的不協和の実体化が意図されました。東京、大阪、香港の対象店舗で2021年8月31日まで公開されています。

BAO BAO ISSEY MIYAKEのウィンドウディスプレイのために制作した什器。

2018年に発表した、見る角度によって透過性が変化する「塊」をモチーフとした箱のシリーズ「MASS」の考え方を応用。コンクリートのテクスチャーを印刷した目の細かなポリエステルメッシュでアクリルボックスを覆っている。

メッシュの特性上、斜めから見ると不透明に見え、正面から見ると中が透けて見える効果がある。重く不透明なコンクリートがもつイメージに対して、軽さと透明性という真逆の性質を感じる認知的不協和を実体化した。

デザイナーによるテキストより

設置店舗:ISSEY MIYAKE GINZA(東京都中央区銀座4-4-5)、MoMA Design Store 表参道(東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 3F)、BAO BAO ISSEY MIYAKE / SHINSAIBASHI PARCO(大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-8-3 1F)、BAO BAO ISSEY MIYAKE HARBOUR CITY(Shop 117A, L1, Ocean Centre, Harbour City, Tsim Sha Tsui, Kowloon, Hong Kong)

作品概要より
田邉雄之建築設計事務所による、神奈川・鎌倉市の店舗「コケーシカ / 憩写真館」。中村好文が設計した築約20年の建物の一階を改装し既存店舗に写真館機能を追加
田邉雄之建築設計事務所による、神奈川・鎌倉市の店舗「コケーシカ / 憩写真館」。中村好文が設計した築約20年の建物の一階を改装し既存店舗に写真館機能を追加 photo©田邉雄之
田邉雄之建築設計事務所による、神奈川・鎌倉市の店舗「コケーシカ / 憩写真館」。中村好文が設計した築約20年の建物の一階を改装し既存店舗に写真館機能を追加 photo©田邉雄之
田邉雄之建築設計事務所による、神奈川・鎌倉市の店舗「コケーシカ / 憩写真館」。中村好文が設計した築約20年の建物の一階を改装し既存店舗に写真館機能を追加 photo©田邉雄之

田邉雄之建築設計事務所が設計した、神奈川・鎌倉市の、店舗「コケーシカ / 憩写真館」です。中村好文が設計した築約20年の建物の一階を改修し既存店舗に写真館機能を追加しています。店舗の公式サイトはこちら

鎌倉の裏通りに位置する、こけしとマトリョーシカの専門店・コケーシカはオープンして約12年が経過していた。
店主で写真家詩人/沼田元氣氏より、外壁・庇補修と共に店舗の半分を長年の夢であった写真館にしたいと依頼を受けた。建物は約20年前に中村好文氏が設計されたコンパクトながらも吹抜けや階段に特徴がある木造3階建て。プランにおいては店舗と写真館をどのように区分するかの検討を重ねたが、最終的には吹抜けに合わせて建物の中央で分ける計画とした。

建築家によるテキストより

この裏通りは鎌倉駅から長谷の大仏に繋がるバス通りから一本入っており、地元住民にとっては散歩や通勤通学に丁度良いバイパスのような役割を果たしている。そんな裏通りに面するショーウィンドーは、写真館のアイコンでもあり、垂直に写真を展示することが求められるが、それだけではない機能を今回は付加した。

建築家によるテキストより

裏通りは建物の北側に位置するために、アトリエやギャラリー等で好まれる均質な北側採光が期待できる。この北側採光を必要に応じて写真館に取り入れることはできないだろうかと考えた。ショーウィンドー内の壁面を透過しながらもレフ板のような役割が果たせる型板ガラスとし、更に写真館のエントランス両脇の曲面に合わせて型板ガラス自体が横回転することで光量の調整も可能である。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス [期間:2021/8/23-8/29]
最も注目を集めたトピックス [期間:2021/8/23-8/29]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2021/8/23-8/29)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 宇野友明による、愛知・名古屋市の「徳川町のゲストハウス」。住宅規模では使うことのない木材のヴォリュームに寸法を与え、遠い未来に最も美しく輝く建築を構想
  2. 藤本壮介による、ハンガリー・ブダペストの音楽施設「ハンガリー音楽の家(House of Hungarian Music)」が竣工間近。音の振動を視覚的に表現した波から着想を得た浮屋根が公園の森の中に浮かぶ
  3. 富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、東京・台東区の、店舗・集合住宅「奥浅草ハイブリッド」。地域の建築作法を取り込むことで“らしさ”を表現しつつ、フレキシブルに変更可能な躯体の設計によりテナントを集め、地域活性化にも貢献
  4. 二俣公一 / ケース・リアルによる、佐賀・嬉野市の、登録有形文化財の蔵を改修したカフェ&ラボ「MILKBREW COFFEE」。内外の既存状態を生かしながら必要機能を加えることで、新旧が統合されたハイブリッドな空間を意図
  5. 大山純矢+大山真司 / studio kiviによる、愛知・名古屋市の、集合住宅の一住戸の改修「やごとの家」。アトリエとして使用する玄関と一体となった土間スペースが、ライフステージの変化に対応
  6. 今津康夫 / ninkipen!による、大阪市の、超高層集合住宅の一住戸のリノベーション「3402」
  7. 多田正治アトリエ+ENDO SHOJIRO DESIGNによる、京都市の、路地先に位置する木造長屋の改修「仏光寺の家」。既存建物の中央部を減築し外部空間を立体的に挿入することで、内部空間の豊かさと路地空間への貢献を意図
  8. 佐藤可士和 / SAMURAIによる、東京・渋谷区の、恵比寿駅前の公共トイレ。清潔と安心をコンセプトに極端に目立ちすぎない“真っ白なトイレ”を設計
  9. 黒木大亮 / lyhtyによる、兵庫の住宅「赤穂の家(モルタルの家)」
  10. TANK / 福元成武と磯野信+小松素宏 / 明治大学構法計画研究室による、 東京・目黒区の店舗「保護猫喫茶 necoma」
  11. TOTO通信2021年夏号「特集:個室の復権」のオンライン版。8組の建築家が個室を提案
  12. スティーブン・シェンク+服部大祐 / Schenk Hattoriによる、東京・世田谷区の住宅「House in Fukasawa」。街と内部空間の連続性を意図し、都市部の間口が狭く奥行のある敷地における木造建築の可能性を探求
  13. 久保秀朗+都島有美 / 久保都島建築設計事務所が会場構成を手掛けた、パナソニック汐留美術館での「サーリネンとフィンランドの美しい建築展」。サーリネンゆかりの地であるヴィトレスク湖畔の風景を抽象的に表現した会場デザインを意図
  14. OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンによる、オランダ・アムステルダムの、オフィスビル「Apollolaan 171」。20世紀初頭のベルラーヘの歴史的建築物が建つ地域に、ガラスとレンガを外観に使用し透明性と触覚性を備えた建築を構想
  15. デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツが修復を手掛けた、ドイツ・ベルリンのミース設計の「新国立美術館」。新設部の明示された図面や修復中の写真など豊富な資料で紹介
  16. 平田晃久建築設計事務所による、東京の、住宅・ギャラリーからなる複合ビル「Tree-ness House」
  17. 石上純也建築設計事務所による、神奈川・厚木市の「神奈川工科大学KAIT広場」
  18. OMAの設計で完成した、ドイツ・ベルリンの、メディア企業 アクセル・シュプリンガー社の新社屋「Axel Springer Media Campus」。中央に設けられたヴォイドに位置するワークスペースが社全体にアイデアを伝えることを意図
  19. 「中山英之展 ,and then」愛知巡回展・講演会が、愛知淑徳大学で開催。TOTO・ギャラリー間で開催され注目された展示が巡回し、学生の会場計画・施工で公開
  20. 隈研吾(高知県立林業大学校 校長)による特別講義「森を生かす ミライへのメッセージ」がYouTubeでオンライン配信。参加無料・事前申込不要

隈研吾による、中国・北京の、エルメス傘下ブランドのシャンシアの店舗「Shangxia New Beijing Store」の写真

隈研吾建築都市設計事務所のウェブサイトに、中国・北京の、エルメス傘下ブランドのシャンシア(SHANG XIA)の店舗「Shangxia New Beijing Store」の写真が7枚掲載されています。

中国のクラフトマンシップを現代に引き継ぐ、Hermes傘下のブランドSHANG XIAの北京店。
一辺140mm、厚さ50mmの菱形のガラスブリックを用いて、光の透過、反射や屈折という複雑な現象を可視化した。ガラスブリックを通して増幅された光や影を背景にSHANG XIAの色とりどりの商品が美しく浮かび上がる。光の美しさ、その特別な輝きを追求してきた中国の文化的伝統を現代によみがえらせることを試みた。

OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンによる、オランダ・アムステルダムの、オフィスビル「Apollolaan 171」。20世紀初頭のベルラーヘの歴史的建築物が建つ地域に、ガラスとレンガを外観に使用し透明性と触覚性を備えた建築を構想
OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンによる、オランダ・アムステルダムの、オフィスビル「Apollolaan 171」。20世紀初頭のベルラーヘの歴史的建築物が建つ地域に、ガラスとレンガを外観に使用し透明性と触覚性を備えた建築を構想 image©OMA and Kroonenberg Groep
OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンによる、オランダ・アムステルダムの、オフィスビル「Apollolaan 171」。20世紀初頭のベルラーヘの歴史的建築物が建つ地域に、ガラスとレンガを外観に使用し透明性と触覚性を備えた建築を構想 image©OMA and Kroonenberg Groep
OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンによる、オランダ・アムステルダムの、オフィスビル「Apollolaan 171」。20世紀初頭のベルラーヘの歴史的建築物が建つ地域に、ガラスとレンガを外観に使用し透明性と触覚性を備えた建築を構想 image©OMA and Kroonenberg Groep

OMA / デイヴィッド・ジャーノッテン(David Gianotten)が設計した、オランダ・アムステルダムの、オフィスビル「Apollolaan 171」。20世紀初頭のベルラーヘの歴史的建築物が建つ地域に、ガラスとレンガを外観に使用し透明性と触覚性を備えた建築が構想されました。竣工は2023年半ばを予定しています。

こちらはリリーステキストの翻訳

OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンは、アムステルダムで最も著名な緑の大通りの一つであるアポロラン通りに建つ高級オフィスビルを設計しました。Kroonenberg Groepの依頼により依頼されたもので、5階建ての「Apollolaan 171」は、1980年代後半に建てられた不透明なJPモルガン銀行のオフィスビルに取って代わります。この建物は、20世紀初頭のベルラーヘの歴史的建築物によって定義された近隣地域に対応し、透明性と触覚性を兼ね備えたデザインとなっています。

「Apollolaan 171」は、市の南側の角地に位置し、周囲には高級オフィス、住宅、高級ホテルが混在しています。建物は、解体された銀行の基礎部分を保存した上に建っており、その形状は用途地域の規制に忠実に従っています。アポロラン通りに面する側は、ジグソーパズルのように組み合わされたガラスのボリュームで構成されており、アポロラン通り沿いに、現代的な高級オフィスを見せるとともに、ビルの正面玄関には快適なパブリックエリアが設けられています。住宅地に向かって、建物はテラス状になっており、ファサードはカスタムデザインのレンガで覆われています。この地域の歴史的な住宅を想起させる触覚性を備えています。

OMAのマネージングパートナーである建築家のデイヴィッド・ジャーノッテン氏は言います。
「『Apollolaan 171』は、2つの特徴を持つデザインです。アポロラン通りに沿った透明な面は、建物にオープンで魅力的なクオリティを与えています。また、精巧な煉瓦造りの顔は、歴史的に豊かな地域に繊細で控えめな付加価値を与えています。この建物は、アムステルダム南地区のユニークなエリアに入る際の利便性を高めています。クライアントであるKroonenberg Groepや地方自治体との緊密な連携により、過去と未来をつなぐ、アムステルダムの街にふさわしいモダンなデザインを実現することができました」

「Apollolaan 171」の内部構成は明快で、ファサードの透明性は光を取り込み、テナントに眺望を提供しています。メインのサーキュレーションコアの主要な仕上げ材はグリーンの大理石で、アポロラン通り沿いの豊かな植生と呼応しています。ロビーでは、建物の入り口を示す外壁被覆材にこの素材が使用されています。

オリジナルのJPモルガン銀行の建物は、すでに解体が始まっています。建設工事は2021年秋に開始され、建物は2023年半ばに完成する予定です。

【ap job更新】 無意識の美しさと心地よさを想起させる空間・建築を手掛ける設計事務所「MMA」が、事業拡大のため新卒・中途の正社員・契約社員を募集中
【ap job更新】 無意識の美しさと心地よさを想起させる空間・建築を手掛ける設計事務所「MMA」が、事業拡大のため新卒・中途の正社員・契約社員を募集中
【ap job更新】 無意識の美しさと心地よさを想起させる空間・建築を手掛ける設計事務所「MMA」が、事業拡大のため新卒・中途の正社員・契約社員を募集中「House facing the sea」(2018)建築設計

無意識の美しさと心地よさを想起させる空間・建築を手掛ける設計事務所「MMA」の、事業拡大のため新卒・中途の正社員・契約社員募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

東京を拠点とする設計事務所・MMAは建築に関する多岐にわたる業務をコンセプト発案からプランニング、設計監理まで幅広く手掛けています。

事業内容は建築、インテリアデザインから美術館の会場構成、住宅建築、商業インテリア、プロジェクトによってはプロダクトの製作までと様々です。アーキテクトというアプローチを通して人々の感情とフィジカルな体験に訴える、無意識の美しさと普遍的な心地よさを想起させる空間・建築を作り出してきました

この度、新たな活動と業務拡大に伴って、新たなチームメンバーを募集いたします。MMAのメンバーは、それぞれが幅広い好奇心と意欲を持ち、提案から現場監理まで、各プロジェクトを自律性を持ちながら担当することが求められます。弊社の活動に関心を持ち、メンバーとして参加してくださる意欲がある方のご応募をお待ちしております。

久保秀朗+都島有美 / 久保都島建築設計事務所が会場構成を手掛けた、パナソニック汐留美術館での「サーリネンとフィンランドの美しい建築展」。サーリネンゆかりの地であるヴィトレスク湖畔の風景を抽象的に表現した会場デザインを意図
久保秀朗+都島有美 / 久保都島建築設計事務所が会場構成を手掛けた、パナソニック汐留美術館での「サーリネンとフィンランドの美しい建築展」。サーリネンゆかりの地であるヴィトレスク湖畔の風景を抽象的に表現した会場デザインを意図 photo©Nacasa & Partners Inc.
久保秀朗+都島有美 / 久保都島建築設計事務所が会場構成を手掛けた、パナソニック汐留美術館での「サーリネンとフィンランドの美しい建築展」。サーリネンゆかりの地であるヴィトレスク湖畔の風景を抽象的に表現した会場デザインを意図 photo©Nacasa & Partners Inc.
久保秀朗+都島有美 / 久保都島建築設計事務所が会場構成を手掛けた、パナソニック汐留美術館での「サーリネンとフィンランドの美しい建築展」。サーリネンゆかりの地であるヴィトレスク湖畔の風景を抽象的に表現した会場デザインを意図 photo©Nacasa & Partners Inc.

久保秀朗+都島有美 / 久保都島建築設計事務所が会場構成を手掛けた、パナソニック汐留美術館での「サーリネンとフィンランドの美しい建築展」です。サーリネンゆかりの地であるヴィトレスク湖畔の風景を抽象的に表現した会場デザインが意図されました。会期は2021年9月20日まで。展覧会の公式ページはこちら

フィンランドのモダニズムの原点を築いた建築家エリエル・サーリネンの展覧会の会場構成を行った。エリエル・サーリネンが49歳で渡米するまでのフィンランド時代にスポットをあて、図面や写真、家具や生活のデザインといった作品資料の展示を行っている。

建築家によるテキストより

サーリネンが設計事務所を設立してまもなく、彼が仲間のリンドグレン、ゲセリウスと共に静かに仕事に専念出来る環境を求め、住宅兼アトリエを建設したヴィトレスク湖畔。ヘルシンキ西方にあるこの美しい湖は、「光があたると白く染まる」という伝説をもつ。ヴィトレスク湖を想起させるようなやわらかい曲線と光の空間を全体のテーマとし、白く光沢感のある床仕上げで湖の水面を、グレーの経師紙と布で作った島状の展示台で湖畔の森を抽象的に表現した。展示台の縁にLEDのライン照明をほんのりと沿わせることで、水面の光の反射のような現象を生み出している。

建築家によるテキストより

本展覧会は、フィンランドで事務所を設立した初期の時代から始まり、息子エーロ・サーリネンのモダニズム家具の展示で幕を下ろす。エリエル・サーリネンの生涯から彼がつないだものを、フィンランドの光かがやく水面の湖畔の風景を感じながら時系列に巡ることができる展覧会となっている。

建築家によるテキストより
黒木大亮 / lyhtyによる、兵庫の住宅「赤穂の家(モルタルの家)」
黒木大亮 / lyhtyによる、兵庫の住宅「赤穂の家(モルタルの家)」 photo©笹倉洋平(笹の倉舎)
黒木大亮 / lyhtyによる、兵庫の住宅「赤穂の家(モルタルの家)」 photo©笹倉洋平(笹の倉舎)
黒木大亮 / lyhtyによる、兵庫の住宅「赤穂の家(モルタルの家)」 photo©笹倉洋平(笹の倉舎)

黒木大亮 / lyhtyが設計した、兵庫の住宅「赤穂の家(モルタルの家)」です。

この家が建つ赤穂市郊外は、豊かな自然が広がる山間の住宅地である。

建築家によるテキストより

内部空間では、家の中庭から隣地の雑木林へと続いていく緑を眺めながら、食事の時間を楽しむことを想定して、コの字型の平面プランの中央に、幅3メートルのキッチンカウンターを造作した。四季折々の移ろいを感じながらの食事は、この敷地から享受できる最大の利点であろう。また、中庭に面した木製建具を開け放ち、コンクリートの縁側より、左官仕上げの片持ち階段(鉄製下地)から屋上テラスに上がり、山間の景観を堪能することもできるようにした。

建築家によるテキストより

内外装ともに多用したモルタルは、色ムラがあり、表情豊かな素材である。その風合いを活かすため、画一的な新建材の採用は控え、家具建具はラワン合板、階段材はアピトン合板、外部手摺は溶融亜鉛メッキ、コンクリートなど、下地材として多く使われる材を選んだ。これらは本来、下地に使われることが多く、汎用性の高い材料である。これにより、結果として、高価な材料に頼るのではなく、身近な材料を上手に組み合わせることに成功し、コストダウンにつながった。

建築家によるテキストより
TANK / 福元成武と磯野信+小松素宏 / 明治大学構法計画研究室による、 東京・目黒区の店舗「保護猫喫茶 necoma」
TANK / 福元成武と磯野信+小松素宏 / 明治大学構法計画研究室による、 東京・目黒区の店舗「保護猫喫茶 necoma」 photo©牧口英樹
TANK / 福元成武と磯野信+小松素宏 / 明治大学構法計画研究室による、 東京・目黒区の店舗「保護猫喫茶 necoma」 photo©牧口英樹
TANK / 福元成武と磯野信+小松素宏 / 明治大学構法計画研究室による、 東京・目黒区の店舗「保護猫喫茶 necoma」 photo©磯野信+小松素宏

TANK / 福元成武磯野信+小松素宏 / 明治大学構法計画研究室の設計・施工による、東京・目黒区の店舗「保護猫喫茶 necoma」です。店舗の公式サイトはこちら

「保護猫喫茶 necoma」は東急東横線学芸大学駅から徒歩十数分の住宅街の中にある、猫のいる喫茶と美術室である。

建築家によるテキストより

また、廃段ボールを用いた新たなリサイクルマテリアルの開発も行った。
段ボールを細かく裁断し水に溶かして押し固め乾燥させると、段ボールに含まれる糊の成分だけで固形化できることを発見した。これを型枠に流し込むことで、コンクリートのように自由造形が可能となる。この素材を利用し、壁付けのキャットステップを制作した。TANKは以前より動物保護活動に取り組む個人や団体を応援しており、本プロジェクトでもこれら家具類一式を寄贈した。

建築家によるテキストより

necomaという店名は「猫との間合いを考える」というコンセプトが元になっている。
内装においては間仕切壁や檻といった猫と人とを厳格に区切るような見えの要素を極力排することでこれを実現しようとした。家具についても、段ボールという普段捨てられてしまうものを美しく再利用するということが、”保護猫として”ではなく純粋に猫として接する姿勢と呼応することを企図した。

建築家によるテキストより
TOTO通信2021年夏号「特集:個室の復権」のオンライン版。8組の建築家が個室を提案

TOTO通信2021年夏号「特集:個室の復権」のオンライン版が公開されています。8組の建築家が個室を提案しています。

人がひとりで過ごすための場を考えたい。建築家は、人同士のコミュニケーションが豊かになるための空間にさまざまなアイデアを提案してきているが、一方で、人はひとりで過ごす時間も長い。
何かに集中するとき、没頭したいことがあるとき、あるいは瞑想するときもあるかもしれない。
そして、このコロナ禍においては、リモートワークが進み、ソーシャルディスタンスも促されている。否応なく人と交わらない生活の渦中に立たされ、この災禍において「個室」の意義を再検討したいと考えさせられた。
人間がひとりになる場所としての「個室」をどうとらえるのか。上記の想いを投げかけ、複数の建築家たちに「個室」を計画していただいた。

こちらは建築家の提案ページへのリンクです。

二俣公一 / ケース・リアルによる、佐賀・嬉野市の、登録有形文化財の蔵を改修したカフェ&ラボ「MILKBREW COFFEE」。内外の既存状態を生かしながら必要機能を加えることで、新旧が統合されたハイブリッドな空間を意図
二俣公一 / ケース・リアルによる、佐賀・嬉野市の、登録有形文化財の蔵を改修したカフェ&ラボ「MILKBREW COFFEE」。内外の既存状態を生かしながら必要機能を加えることで、新旧が統合されたハイブリッドな空間を意図 photo©水崎浩志
二俣公一 / ケース・リアルによる、佐賀・嬉野市の、登録有形文化財の蔵を改修したカフェ&ラボ「MILKBREW COFFEE」。内外の既存状態を生かしながら必要機能を加えることで、新旧が統合されたハイブリッドな空間を意図 photo©水崎浩志
二俣公一 / ケース・リアルによる、佐賀・嬉野市の、登録有形文化財の蔵を改修したカフェ&ラボ「MILKBREW COFFEE」。内外の既存状態を生かしながら必要機能を加えることで、新旧が統合されたハイブリッドな空間を意図 photo©水崎浩志

二俣公一 / ケース・リアルによる、佐賀・嬉野市の、登録有形文化財の蔵を改修したカフェ&ラボ「MILKBREW COFFEE」。内外の既存状態を生かしながら必要機能を加えることで、新旧が統合されたハイブリッドな空間が意図されました。店舗の公式サイトはこちら

計画地のある佐賀県嬉野市の「塩田津(しおたつ)」は、国の伝統的建築物群保存地区に指定されており、一帯は外壁が白漆喰で覆われた町屋が立ち並ぶ歴史情緒の溢れた風景をなす。

建築家によるテキストより

今回の計画はその地区のメイン通りに面し、かつて銀行としても使用されていた蔵を、酪農家とロースターとの協働によって生まれたMILKBREW COFFEE(ミルク出しコーヒー)のための旗艦店として改修する計画である。
また、クライアントであるナカシマファームはチーズなど乳製品の加工を行なっていることでも有名で、私たちはここへMILKBREW COFFEEのためのカフェ機能と、乳製品の開発や加工を行うラボ機能とを計画することになった。

建築家によるテキストより

進めるにあたって前提となったのは、今回の蔵は地区の中でも国の登録有形文化財に指定されており、白漆喰で覆われた外観には一切手を入れることは出来ないということである。
一方、内部については手を加えても問題はなかったが、蔵のオーナーが大切に管理してきたこともあり、壁面の土壁や板壁、天井裏の屋根組等いずれも保存状態の良い空間となっていた。
そのため私たちは内部を大きく一新してしまうのではなく、既存の状態を極力生かしながら必要となる機能をレイアウトすることにした。

建築家によるテキストより
隈研吾(高知県立林業大学校 校長)による特別講義「森を生かす ミライへのメッセージ」がYouTubeでオンライン配信。参加無料・事前申込不要

当日(2021年8月27日(金)19:00~21:00)は上記の埋め込み動画からも閲覧できます

隈研吾(高知県立林業大学校 校長)による特別講義「森を生かす ミライへのメッセージ」がYouTubeでオンライン配信されます。放送日時は2021年8月27日(金)19:00~21:00です。参加無料、事前申込不要です。第一部として隈研吾による講演、第二部として、株式会社 竹中工務店 参与 木造木質建築統括の松崎裕之と高知県 梼原町長の吉田尚人を交えたゲストトークが行われます。

森林の蓄積の増加にともなって、日本の森林と木造建築は大きな変革期を迎えています。長年にわたって独自の木造建築に取リ組んできた建築家・隈研吾校長が、都市木造を推進し森とまちをつなぎ、持続可能な社会の実現を目指す竹中工務店の松崎裕之氏と子々孫々に幸せな暮らしをつなぐ理想郷・ウェルネス梼原の実現に取リ組む吉田尚人梼原町長をゲストに迎え、これからの木造建築への展望を語リます。

リリースより
藤本壮介による、ハンガリー・ブダペストの音楽施設「ハンガリー音楽の家(House of Hungarian Music)」が竣工間近。音の振動を視覚的に表現した波から着想を得た浮屋根が公園の森の中に浮かぶ
藤本壮介による、ハンガリー・ブダペストの音楽施設「ハンガリー音楽の家(House of Hungarian Music)」が竣工間近。音の振動を視覚的に表現した波から着想を得た浮屋根が公園の森の中に浮かぶ photo courtesy of liget budapest
藤本壮介による、ハンガリー・ブダペストの音楽施設「ハンガリー音楽の家(House of Hungarian Music)」が竣工間近。音の振動を視覚的に表現した波から着想を得た浮屋根が公園の森の中に浮かぶ photo courtesy of liget budapest

藤本壮介が設計して建設が進められている、ハンガリー・ブダペストの音楽施設「ハンガリー音楽の家(House of Hungarian Music)」竣工間近で、その様子を伝える写真や動画が公開されました。音の振動を視覚的に表現した波から着想を得た浮屋根が公園の森の中に浮かぶ建築です。竣工は2021年末を予定。アーキテクチャーフォトでは2021年1月時点での現場の様子も特集記事として紹介していました。

以下は、リリーステキストの抜粋・翻訳

日本人建築家、藤本壮介氏が設計した「ハンガリー音楽の家」は、ヨーロッパ最大の都市文化開発プログラムである「リゲ・ブダペスト・プロジェクト」の一環として、ハンガリーの首都に建設されています。この建物は、有機的に起伏した屋根構造を持ち、広いガラス壁と穴の開いたキャノピーが特徴的で、人目を引きます。同時に、その優美さと透明な表面のおかげで、建物を取り囲む公園と調和しています。新施設は、世界初の複合型音楽イニシエーション施設として運営され、音楽の歴史に関するインタラクティブな展示、コンサート、エキサイティングな音楽教育ワークショップなどの幅広いイベントを通じて、来場者に無数の音楽体験を提供します。

リゲ・ブダペスト・プロジェクトは、現在ヨーロッパで最も重要な文化開発であり、ハンガリー最大規模の公園やランドスケープ・アーキテクチャー・プロジェクトと、ミレニアムの時代以来の規模の施設の開発を組み合わせたものです。リゲ・ブダペスト・プロジェクトの一環である「ハンガリー音楽の家」は、ブダペストで最も重要な観光名所である英雄広場の近く、かつて取り壊されたオフィスビルの跡地に建設されています。設計者である藤本壮介氏は、ユニークで刺激的かつ有機的な建物を作り上げました。彼のデザインは、国際コンペに提出された168のプロジェクトの中から、ハンガリーと国際的な審査員によって選ばれました。

藤本壮介氏は、「ハンガリー音楽の家」の国際コンペに参加するにあたり、自然環境と建築環境の境界が取り払われ、音の性質と自然の音の間に調和が生まれるようなプロジェクトを思い描きました。デザインの特徴である浮屋根は、音の振動を視覚的に表現した「波」から着想を得ています。藤本は、開放性と透明性のスピリットに基づき、建物の側壁をガラスで構成し、屋根のパンチング構造を光の井戸で連結することで、樹木の葉のように建物内部に光を取り込むようにしました。また、ブダペストの有名な分離派建築であるリスト・アカデミーや、国際的に有名なハンガリーの音楽と音楽教育の伝統からもインスピレーションを受けました。

藤本壮介氏は自身のヴィジョンをこう語ります。
「世界初の公共公園のひとつであるブダペスト公園で仕事をすることは、信じられないほど刺激的なことです。建物を作るだけでなく、公園での経験を建物の中に持ち込むことができたので、建物を設計する作業は特にエキサイティングでした リゲ・ブダペスト・プロジェクト、そしてその中のハンガリー音楽の家は、まさに象徴的な開発プロジェクトであり、緑地と建築物の間に卓越した調和を生み出すことに成功したことから、将来の都市開発者の手本となるかもしれません。」

【ap job更新】 建材の開発販売やリノベーション等を手掛ける「株式会社TOOLBOX」が、空間デザイン・設計施工・プロダクト開発・編集コンテンツ制作の各社員を募集中
【ap job更新】 建材の開発販売やリノベーション等を手掛ける「株式会社TOOLBOX」が、空間デザイン・設計施工・プロダクト開発・編集コンテンツ制作の各社員を募集中
【ap job更新】 建材の開発販売やリノベーション等を手掛ける「株式会社TOOLBOX」が、空間デザイン・設計施工・プロダクト開発・編集コンテンツ制作の各社員を募集中HOUSE VISION 2013 TOKYO EXHIBITION『編集の家』

建材の開発販売やリノベーション等を手掛ける「株式会社TOOLBOX」の、空間デザイン・設計施工・プロダクト開発・編集コンテンツ制作の各社員募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

toolboxが生まれた背景には「東京R不動産」というウェブサイトがあります。

2000年代半ば、個性豊かな価値基準の物件紹介を行い、画一的な不動産業界に一石を投じました。同時に「リノベーション」の認知も広がっていきます。そのようななか、住まい手が自らデザインし改造し、自らの住空間をつくりたいというニーズが現れてきました。

そこで、toolboxは「日本の住空間に楽しさと豊かさをもたらす」というミッションを掲げ、ユーザー主導で空間を作るための仕組みとして、職人サービスや内装材の販売を開始しました。個人の趣味性に訴えかけるラインナップです。

建材は多段階流通が当たり前ですが、住まい手にD to Cで商品を届けることで適正価格にて明瞭化し、住まい手にあたらしい選択肢が生まれました。また、商品背景や施工事例などを盛り込んだ商品ページやコラム記事は、購入体験の向上だけでなく住まいづくりの楽しさやこだわった空間に暮らすことの豊かさを伝える「メディア」としても広く読まれています。

住まい手は家づくりを自由なものと捉え、自ら空間を編集しつくりあげていく。その連続によって家づくりに対する一般のリテラシーが向上し、日本の住宅業界の質をボトムアップさせていく。私たちは空間づくりのプロセスを一般に開き、コミットメントを高めてもらうことで市場経済と空間デザインを結びつけていきたいと考えています。

toolboxの主な事業は、プロダクト開発・販売を行う「ストア事業」と、空間のプロトタイプをデザインし施工を行う「空間事業」の2つです。

ストア事業の取扱商品数は2,000点を超え、オリジナルで開発した商品も4割を超えました。
今期から本格始動した空間事業では、リフォーム業界に一石を投じるべく「SETUP」という部分リフォームサービスを開始。既に好評を得ているマンションやオフィスの定額制のパッケージ型リノベーションと同様に、空間をブランディングし、住まい手が自分で選択・編集できる形で提供しています。

結果、住まい手が自分で選んでいるからこそ、口コミや事例写真でtoolboxを広めてくれる良い循環が生まれ、最近では設計事務所や工務店からの支持も増えてきました。いま、私たちは大きな事業の広がりを感じています。

今後、toolboxのミッション実現に向けて事業を洗練させていくためには、業界慣習の非合理で不明瞭な部分を取り除き、一層デザインによる価値を際立たせ多面的にアプローチしていく必要があると感じています。

建築の作品性に貢献する一方で、流通や職方に目を向け、市場を席巻する一般住宅による住空間のコモディティ化に抗う想いで事業に取り組んでいます。ストア事業と空間事業双方の商品力を高めながら、私たちの価値観に共鳴してくれる人に届けるマーケティングによって、ビジネスのさらなる成長を目指します。

今津康夫 / ninkipen!による、大阪市の、超高層集合住宅の一住戸のリノベーション「3402」
今津康夫 / ninkipen!による、大阪市の、超高層集合住宅の一住戸のリノベーション「3402」 photo©河田弘樹 Hiroki Kawata
今津康夫 / ninkipen!による、大阪市の、超高層集合住宅の一住戸のリノベーション「3402」 photo©河田弘樹 Hiroki Kawata
今津康夫 / ninkipen!による、大阪市の、超高層集合住宅の一住戸のリノベーション「3402」 photo©河田弘樹 Hiroki Kawata

今津康夫 / ninkipen!が設計した、大阪市の、超高層集合住宅の一住戸のリノベーション「3402」です。

超高層マンションのリノベーションである。

大阪の文化施設が数多く集まる中之島に位置し、西の空には遠く大阪湾を望む。

建築家によるテキストより

マンション特有の凹凸のあるプランを一掃してLDKを矩形に取り出し、キッチン、調理台、本棚を重心を図りながら置くことで、日々の暮らしの中に落ち着きと回遊性を生み出した。

建築家によるテキストより

不揃いに天井に露出した梁型は廊下のCHに揃えた折上天井として整理し、耐風圧に比例して太くなったアルミサッシの存在感は内側に据えた木製の框戸によって和らげている。

建築家によるテキストより

Subscribe and Follow

公式アカウントをフォローして、
見逃せない建築情報を受け取ろう。

「建築と社会の関係を視覚化する」メディア、アーキテクチャーフォトの公式アカウントです。
様々な切り口による複眼的視点で建築に関する情報を最速でお届けします。

  • 情報募集建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
  • メールマガジン メールマガジンで最新の情報を配信しています。