architecture archive

【ap job更新】 野沢正光建築工房が、新卒・中途の設計スタッフ(正社員)を募集中
【ap job更新】 野沢正光建築工房が、新卒・中途の設計スタッフ(正社員)を募集中
【ap job更新】 野沢正光建築工房が、新卒・中途の設計スタッフ(正社員)を募集中飯能商工会議所 ©Toshihiro Sobajima

野沢正光建築工房の、新卒・中途の設計スタッフ(正社員)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

野沢正光建築工房では、新規プロジェクトの始動に伴い新卒・中途の設計スタッフ(正社員)を2~3名募集しています。

戸建住宅から、集合住宅、保育園、事務所、そして庁舎、学校等の公共建築まで、様々な用途や規模の設計を行っています。新築のプロジェクトだけでなく、近年は改修の案件も増えてきており、外部環境も含めた温熱性能の向上だけに留まらない地域の資源になるサスティナブルな建築の設計に取り組んでいます。在来の技術と新しい技術を組み合わせた木造に特に力を注いでいますが、鉄骨造、RC造の建物も数多くあり、様々な構造の設計経験を積むことができます。

事務所は少人数体制で、各スタッフが担当を持ち代表である野沢と密にコミュニケーションを取りながらプロジェクトを進めるため、主体性をもって積極的に設計を進められる方を求めています。構造設計や環境設計 (設備設計)についても設計段階から積極的に検討を進め、設計の初期段階から現場監理まで通して関わることができるため、建築を構想するトータルな力が培われます。また、新たな建築の可能性を探る機会として、プロポーザルにも積極的に参加しています。

新しいプロジェクトが始まっているため、新卒・中途ともに随時勤務開始をお願いしたいと考えております。ご不明な点がありましたら、弊社サイトのContact内メールフォームより、お気軽にご連絡ください。ご応募お待ちしております。

高橋勝建築設計事務所による、大阪市の花店「花舎 結いはな」。店内什器の架構デザインを統一することで、まとまりある空間づくりを意図
高橋勝建築設計事務所による、大阪市の花店「花舎 結いはな」。店内什器の架構デザインを統一することで、まとまりある空間づくりを意図 photo©髙橋菜生
高橋勝建築設計事務所による、大阪市の花店「花舎 結いはな」。店内什器の架構デザインを統一することで、まとまりある空間づくりを意図 photo©髙橋菜生

高橋勝建築設計事務所が設計した、大阪市の花店「花舎 結いはな」です。店内什器の架構デザインを統一することで、まとまりある空間づくりを意図しています。店舗の公式サイトはこちら

お花屋さんのための店舗内装及び什器デザインである。物件の立地は、大阪メトロ谷町線の4番出口と同じビルであり、まさに地下への出入口の真隣。
店前には広めのスペースがあり、南向きの気持ちの良い通りに面した場所である。

建築家によるテキストより

店舗内部は切り花や鉢植え、アレンジされた製品など様々な高さ、大きさの商品台に加え、作業台、レジ台、更にかべの棚、天井にドライフラワーやエアプランツを吊り下げるなど、非常に多様な展示形態に対応出来る事が求められた。
そこで什器群は25mm角の杉材をX,Y,Z方向に1本~2本ずつ、場合によっては4本づつ挟み込むように組み合わせ、剛接合を作り出す、というルールで商品台や作業台を支える架構をデザインしている。

建築家によるテキストより

また、すべての什器は現場の大工工事で短時間に製作が可能で、塗装は店主自ら担当する事でコスト合理性にも配慮している。天井はスケルトンの状態に、切りそろえられたラワン板をルーバー状に吊るしている。これは空調風の整流、空調や照明の設備機器の存在感を薄め、商品の吊り下げやドライフラワー製作用下地となっている。

建築家によるテキストより
南木隆助のデザインとディレクションによる、東京・銀座の、美容ブランドの移動型旗艦店「SHOTMODE ポップアップストア」。様々な場所に移動できる仕組みと世界観を象徴させるディテール等を両立
南木隆助のデザインとディレクションによる、東京・銀座の、美容ブランドの移動型旗艦店「SHOTMODE ポップアップストア」。様々な場所に移動できる仕組みと世界観を象徴させるディテール等を両立 photo©三嶋一路
南木隆助のデザインとディレクションによる、東京・銀座の、美容ブランドの移動型旗艦店「SHOTMODE ポップアップストア」。様々な場所に移動できる仕組みと世界観を象徴させるディテール等を両立 photo©三嶋一路
南木隆助のデザインとディレクションによる、東京・銀座の、美容ブランドの移動型旗艦店「SHOTMODE ポップアップストア」。様々な場所に移動できる仕組みと世界観を象徴させるディテール等を両立 photo©三嶋一路

南木隆助のデザインとディレクションによる、東京・銀座の、老舗化学メーカーが立ち上げた美容ブランドの店舗「SHOTMODE ポップアップストア」です。様々な場所に移動できる仕組みと世界観を象徴させるディテール等を両立された設計となっています。店舗の公式サイトはこちら。現在はGINZA SIX B1Fに展開されていますが、2021年7月31日以降は別の場所に移動する予定です。

移動型旗艦店を作る。

店舗のブランドへの役割はデザインに直結する。役割は、どんな【時代】に店舗が生まれるかに関係する。ハイブランドが立ち上がる過去の時代に本店がアイデンティティを体現し、やがてグローバルブランドが展開する時代が訪れ、フォーマットを活用した量産型店舗ができた。量産型店舗が飽和する時代が訪れ独自性を提示する旗艦店が生まれた。

要望としては京都の老舗化学メーカーが立ち上げたマイクロニードル技術の美容ブランドの店舗として、今後様々な場でポップアップ販売をしつつ他ブランドに負けない世界観を提示したいとのことだった。

独自のマイクロニードル技術は台形の針を特徴とし、安定構造と痛みがないことが強みだ。そこで反転した2つの台形をカウンター状につなげ、肌に似た淡く紅いサクラ材がうねるHPシェル状になり、精度のあるディテールを含め滑らかな肌と京都発のハイブランドを表すことを考えた。カウンターは4パーツに分かれ、分割や、個別の組み合わもできる。端部の精度を高め、組む時のつなぎ目が消える。屏風背景と合わせて店舗を自由に作り、組み替えられる。

この店舗は【フラッグシップポップアップ:移動型旗艦店】として考えた。変化が加速する時代に場所替えや組み替えの仕組みにしながらも、世界観を象徴させるディテールや素材で、移動し続ける店舗と尖ったブランド性が連動する仕組みを作った。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 大分・別府市を拠点に“利他的な建築と地域”をつくる「DABURA.m Inc.」が、メンバーを募集中
【ap job更新】 大分・別府市を拠点に“利他的な建築と地域”をつくる「DABURA.m Inc.」が、メンバーを募集中
【ap job更新】 大分・別府市を拠点に“利他的な建築と地域”をつくる「DABURA.m Inc.」が、メンバーを募集中GALLERIA MIDOBARU

大分・別府市を拠点に“利他的な建築と地域”をつくる「DABURA.m Inc.」の、メンバー募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

大分県別府市に拠点を置くDABURA.m Inc.は、建築設計、空間再生、地域デザインに取り組む建築設計事務所です。 “建築の利他性とは?” という問いを根に据え、「場の固有性の再創造」などのテーマをもった建築と空間づくり、誇りを持って楽しく暮らせる持続可能な地域づくりに取り組んでいます。各々に固有のテーマが有る、興味深いプロジェクトが進行中です。一緒に取り組んでくれるメンバーを募集しております。ぜひご応募をお待ちしております。

<様々な地域から応募を検討される方へ>

代表の光浦は神奈川県川崎市の出身で、学生時代までは神奈川→群馬→神奈川→東京と、首都圏内で過ごしました。学生時代の恩師である石山修武先生の紹介で、建築再生の分野を開拓した青木茂さん(当時大分市在住)の元で修行し、そのまま大分市で独立しました。
神奈川や東京のほうが両親も親戚も友人もいるので、帰るという選択肢もあったのですが、大都市には無いテーマが無数にころがっているこの地が好きで今のところ居座っています。先日ユニークな中古建物が見つかり購入し、別府市に事務所を移しました。
首都圏暮らしの時は、人口が多いので近しいタイプのひとだけでもコミュニティーが成立する感覚がありましたが、こちらでは、事業家、政治家、商店主、サラリーマン、公務員、クリエイターなどなど、ほんとうに様々な方たちと知り合え、情報交換でき、刺激を貰えます。寛容性が高くチャレンジしやすい所で、そんなところも別府・大分が好きな理由です。
暮らすのにもお勧めの場所で、特に大都市の環境しか知らない方にはお勧めします。大分県出身の方、九州の大学で学んだ方はもちろん、今大分以外にいる方でも、是非安心してご応募頂ければ幸いです。

DABURA.m Inc.
代表取締役 光浦高史

ザハ・ハディド・アーキテクツ、ETHZ、incremental3Dによる、3Dプリントコンクリートで作られたアーチ型の組積造の橋「Striatus」。テクノロジーによってサステナブル性が追求された本作の、図面や施工プロセス写真も豊富に掲載
ザハ・ハディド・アーキテクツ、ETHZ、incremental3Dによる、3Dプリントコンクリートで作られたアーチ型の組積造の橋「Striatus」。テクノロジーによってサステナブル性が追求された本作の、図面や施工プロセス写真も豊富に掲載 photo©naaro
ザハ・ハディド・アーキテクツ、ETHZ、incremental3Dによる、3Dプリントコンクリートで作られたアーチ型の組積造の橋「Striatus」。テクノロジーによってサステナブル性が追求された本作の、図面や施工プロセス写真も豊富に掲載 photo©naaro
ザハ・ハディド・アーキテクツ、ETHZ、incremental3Dによる、3Dプリントコンクリートで作られたアーチ型の組積造の橋「Striatus」。テクノロジーによってサステナブル性が追求された本作の、図面や施工プロセス写真も豊富に掲載 photo©naaro

ザハ・ハディド・アーキテクツETHZ(スイス連邦工科大学チューリッヒ校)incremental3Dによる、3Dプリントコンクリートで作られたアーチ型の組積造の橋「Striatus」です。テクノロジーによってサステナブル性が追求された本作の、図面や施工プロセス写真も豊富に掲載します。

こちらはリリーステキストを抜粋して翻訳したもの

Striatusは、3Dプリントされたコンクリートブロックを、モルタルや補強材を使わずに組み立てたアーチ型の組積造歩道橋です。16×12メートルのこの歩道橋は、伝統的な施工者の技術と、高度なコンピュータデザイン、エンジニアリング、ロボット製造技術を組み合わせた、世界初の作品です。

2021年11月まで開催されるヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展の会場(Giardini della Marinaressa)に展示されるStriatusは、スイス連邦工科大学チューリッヒのBlock Research Group(BRG)とザハ・ハディド・アーキテクツのコンピューテーション・アンド・デザイン・グループ(ZHACODE)が、incremental3D(in3D)と共同で開発したもので、Holcim社の協力を得て実現しました。

Striatusは、石積み構造、3Dコンクリートプリント(3DCP)、現代的なデザインの特性を最適化し、従来のコンクリート建築に代わるものを提案しています。Striatusという名前は、その構造論理と製造プロセスを反映しています。コンクリートは、主な構造力と直交する層に精密に印刷され、モルタルや補強材を必要としない「筋状」の圧縮のみの構造を作り出します。

モルタルを必要としない構造のため、ブロックを解体し、別の場所で橋を組み立てることができます。また、構造が不要になった場合は、材料を分離してリサイクルすることができます。

間田真矢+間田央 / MAMM DESIGNによる、東京・文京区の、築33年のビルを改修した設計者自身の事務所兼住宅「MAMM HOUSE」
間田真矢+間田央 / MAMM DESIGNによる、東京・文京区の、築33年のビルを改修した設計者自身の事務所兼住宅「MAMM HOUSE」 photo©太田拓実
間田真矢+間田央 / MAMM DESIGNによる、東京・文京区の、築33年のビルを改修した設計者自身の事務所兼住宅「MAMM HOUSE」 photo©太田拓実
間田真矢+間田央 / MAMM DESIGNによる、東京・文京区の、築33年のビルを改修した設計者自身の事務所兼住宅「MAMM HOUSE」 photo©太田拓実

間田真矢+間田央 / MAMM DESIGNによる、東京・文京区の、築33年のビルを改修した設計者自身の事務所兼住宅「MAMM HOUSE」です。

築33年、地上3階、地下1階の鉄筋コンクリート造の建物をMAMM DESIGNの事務所兼住宅としてリノベーションしました。

建築家によるテキストより

文京区小石川・白山エリアは、古くから製本・印刷関連の工場が建ち並ぶ地域で、この建物も新築当初は、下半分を印刷工場、上半分を住宅としていて使われていましたが、10年ほど前に買い取った2番目のオーナーによって全体が住宅に改装されて使われていました。

建築家によるテキストより

今回のリノベーションでは、最初から全てを設計し切るのではなく、解体を進めながら設計を行っていきました。解体が進むにつれて現れてくる過去のエレメントが設計に少なからぬインスピレーションを与えてくれました。

例えば、自然の光と風を家の隅々まで取り入れるために、閉じた階段室となっていた部分を解体して、地下1階から塔屋までの5層を貫く吹抜をつくったのですが、当初はRCの階段は全て撤去するという考えだったのが、解体の途中で鉄筋が思いのほかキレイに現れてきたため、鉄筋をそのまま残し、植物を絡ませた「緑の階段」をつくり出しました。

建築家によるテキストより
武田清明建築設計事務所による、東京・練馬区の住宅「鶴岡邸」のレポート。周辺環境の自然と対話する建築の在り方を躯体のもつ質感で実現
武田清明建築設計事務所による、東京・練馬区の住宅「鶴岡邸」のレポート。周辺環境の自然と対話する建築の在り方を躯体のもつ質感で実現正面ファサード全景。 photo©architecturephoto
武田清明建築設計事務所による、東京・練馬区の住宅「鶴岡邸」のレポート。周辺環境の自然と対話する建築の在り方を躯体のもつ質感で実現2階内部。 photo©architecturephoto
武田清明建築設計事務所による、東京・練馬区の住宅「鶴岡邸」のレポート。周辺環境の自然と対話する建築の在り方を躯体のもつ質感で実現屋上の庭と公園の景色が連続する。 photo©architecturephoto

武田清明建築設計事務所が設計した、東京・練馬区の住宅「鶴岡邸」のレポートです。周辺環境の自然と対話する建築の在り方を躯体のもつ質感などで実現でしようとした設計となっています。

こちらはアーキテクチャーフォトによるレポートです

武田清明建築設計事務所が設計した、東京の住宅「鶴岡邸」が竣工した。
建物は2階建ての長屋であり、1階と2階では別世帯が入居する。屋上は共用の庭園として設計されている。

目の前が自然豊かな公園であり、道路を挟みその園内にある池に面する敷地にこの建築はたっている。建物は道路境界から若干の距離をとるような設計でありその間には植栽が配されている。同じ前面道路に立ち並ぶ他の住宅群が塀を建てたり、大きな生垣等でプライバシー確保に余念がない設計であること比較すると非常に開放的なつくりだと言える。時間が経ち植物が成長していくとまた違った表情を見せるとは思う。

建物を特徴づけているのは、地上から持ち上げられたヴォールトスラブである。内外を分けるガラス面がセットバックする設計がなされており、深い軒先をつくっていてそこに影が落ちる。幾何学的な形状が用いられていることも相まって、その外観は池の反対側からでも明確に認識されるほどの存在感を持ち得ている。正面ファサードの前に立ち建物を見上げてみると、2階外周部や屋上にも植栽が配置されており、建物全体が大きなプランターのようにも見える。この感想は植物が育つ頃にはよりその印象を強くするだろう。

建物1階に入ってみると、大きなガラス面いっぱいに公園と池の景色が取り込まれている。建具の足元には砕石が敷かれていたり、段差を解消するのに石が使われていたりする。そのようなデザインは、建具があるものの、建物の中と外を繋ぐ役割を果たしており、室内に外部を取り込むことに貢献しているように感じられた。

2階部分に移動してみると、ヴォールトスラブの張り出した部分が小さな庭としてデザインされていることが分かる。これによって二階でありながら地面とつながっているような感覚をもたらすと共に、スラブのエッジが前面道路を隠すことによって、建物内の植栽と公園の植栽が連続し、その緑と水辺を身近に感じさせてくれる。

屋上では、その効果はより顕著だった。全面に土が敷かれ緑化されており、その場で過ごすための居場所もあらかじめデザインされている。スラブの際まで土が入り込む設計がなされているため、まるで池のほとりにいるような感覚を味わうことができる。それほど隣地の水面が近くにあるように錯覚させるのである。
この場に身を置いてみることで、建築家がこの敷地だから享受できる自然環境を、如何に建物に連続させるかということに注力したことが実感として体の中に入ってくる。

さて、建物全体を見てきて改めて考えたいのは、この建築において特徴的なヴォールトスラブだから実現されたことは何だったのかという問いである。筆者が現地で武田と対話する中で出てきたキーワードに「ダムのような」というフレーズがあった。この言葉を聞いたときに、何かこの建築の核心に触れることができたような感覚があった。建築は当たり前であるが人工物である。しかしダムなどの土木スケールの構築物をみるときに、一般的な建築物とは異なる感覚を持つことがあることが思い出された。山間部にあり山々の自然と対話するような構築物の存在である。
思い返せば90年代に一世を風靡した、ミニマリズムの代表的建築家ジョン・ポーソンの著書『Minimum』の中にも、デザインインスピレーションを掻き立てられる存在としてダムの写真が紹介されている。

武田は、敷地周辺の自然と建築を調和させるという視点に立った時に、実際に敷地内に植栽を配置するといった方法に加え、別の視点として土木構築物のもつ感覚を建築に与えるという方法を重ねることで、建築物自体をも自然と繋がりを持たせようとしたのではないだろうか。

10年後、20年後に植栽が育ち、ヴォールトスラブが経年変化した姿を想像する。その姿こそ武田が構想し理想とする建築の完成形なのかもしれない。

伊藤維建築設計事務所による、大丸京都店でのアートフェア会場内につくられた居場所「サードプレイス by mui Lab / ART@DAIMARU」
伊藤維建築設計事務所による、大丸京都店でのアートフェア会場内につくられた居場所「サードプレイス by mui Lab / ART@DAIMARU」 photo©奥田正治
伊藤維建築設計事務所による、大丸京都店でのアートフェア会場内につくられた居場所「サードプレイス by mui Lab / ART@DAIMARU」
伊藤維建築設計事務所による、大丸京都店でのアートフェア会場内につくられた居場所「サードプレイス by mui Lab / ART@DAIMARU」 photo©奥田正治

伊藤維建築設計事務所による、大丸京都店でのアートフェア会場内につくられた居場所「サードプレイス by mui Lab / ART@DAIMARU」です。アートフェアの会期は終了しています。

2021 年5月に大丸京都店で行われた「ART@DAIMARU」の一環で、7階催会場での現代アートフェアの中に、作品に加えて家具、什器、カーペットを設えることで、空間・体験に 「余白」や「ゆとり」を生み出す居場所(サードプレイスと名付けられた)を計画した。

建築家によるテキストより

もともと W.M.ヴォーリズが設計した京都店の建物へのリンクとして、彼が多用し、今も地 下への階段などに残っている「八芒星」の文様などが、製作什器を鏡と隣り合わせることで映し出されるよう天面の形・配置を決めている(これらは3日間の会期後に同店の異なる売場に移され、常設で引き続き使われる想定)。

建築家によるテキストより
御手洗龍建築設計事務所による、伊勢丹新宿店でのエルメスの店舗「HERMÈS IN MOTION – WALK -」と「HERMÈS IN MOTION – GALLOP -」
御手洗龍建築設計事務所による、伊勢丹新宿店でのエルメスの店舗「HERMÈS IN MOTION – WALK -」と「HERMÈS IN MOTION – GALLOP -」HERMÈS IN MOTION - WALK - photo©Nacása & Partners Inc. / Courtesy of Hermès Japon
御手洗龍建築設計事務所による、伊勢丹新宿店でのエルメスの店舗「HERMÈS IN MOTION – WALK -」と「HERMÈS IN MOTION – GALLOP -」HERMÈS IN MOTION - GALLOP - photo©Nacása & Partners Inc. / Courtesy of Hermès Japon

御手洗龍建築設計事務所が設計した、東京・新宿区の、伊勢丹新宿店でのエルメスの店舗「HERMÈS IN MOTION – WALK -」と「HERMÈS IN MOTION – GALLOP -」です。「HERMÈS IN MOTION – WALK -」はメンズ館にあり開店期間は2021年11月19日まで。「HERMÈS IN MOTION – GALLOP -」は伊勢丹新宿店本館2F ザ・スペースにあり開店期間は2021年8月22日まで。

エルメス新宿伊勢丹店は、11月23日(火・祝)にリニューアルオープンいたします。そして工事期間の約半年にわたり、「HERMÈS IN MOTION – エルメス・イン・モーション」として、館内の様々なスペースで異なる期間に、エルメスの世界を紹介する4つのテンポラリーストアを展開いたします。軽快な馬の「歩調/動き」そして、エルメスの絶え間ない「躍動」を表現した現代的で特別な空間で、ウィメンズ、メンズ、ホームといったエルメスの最新のアイテムをご紹介いたします。リニューアルオープンする新しい店舗へ向けて、ステージを変えながら、軽やかに歩を進める新しいエルメスの世界をお楽しみください。

概要テキストより
最も注目を集めたトピックス [期間:2021/7/12-7/18]
最も注目を集めたトピックス [期間:2021/7/12-7/18]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2021/7/12-7/18)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 妹島和世による、東京・中央区の、浜離宮恩賜庭園でのパヴィリオン「水明」。歴史的庭園と現代的景観を繋ぎ新たな風景を創出
  2. 岡田一樹 / R.E.A.D. & Architectsによる、神奈川・川崎市の住宅「HAUS_M」
  3. 静岡・伊東市の新図書館設計プロポで、高野洋平+森田祥子 / MARU。architectureが特定事業者に選定。提案書も公開
  4. 中尾彰宏+齋藤慶和 / STUDIO MOVEによる、長崎・対馬市の「YELLOW BASE COFFEE」。現地の風景を参照し地場の素材を使うことで“対馬らしさ”を持った集まる場を設計
  5. 中本尋之 / FATHOMによる、広島市のヘアーサロン「neute by maitre」
  6. 小山光+KEY OPERATION INC. / ARCHITECTSによる、東京・杉並区の、アニメーション制作会社のスタジオ「MAPPAスタジオ分室」。職場環境の向上も意識しデスク素材の選定やラウンジ空間を重視
  7. 黒崎敏 / APOLLO Architects & Associatesによる、沖縄・国頭郡のセカンドハウス「INFINITY」
  8. 石上純也による、東京・千代田区の、20世紀初頭に建てられた邸宅の庭にたつパヴィリオン「木陰雲」のレポート。敷地のもつ空間の質を、建築によって増幅
  9. 青木淳と品川雅俊のASと昭和設計による、長野の「松本平広域公園陸上競技場」の基本設計が公開
  10. 東京建築士会主催の「住宅建築賞2021入賞作品展」をフォトレポート。受賞者は渡邊大志(金賞)、青木弘司+岡澤創太+角川雄太+高橋優太、井原正揮+井原佳代、三井嶺、大石雅之
  11. ザハ・ハディドが、新国立競技場に関して、日本語で公開した、プレゼンテーションとレポート
  12. MVRDVが計画している、中国・上海の、農業技術会社の研究開発本部「LAD HQ」。棚田を参照した形状のヴォリュームを緑化し技術を盛り込んだ屋根を掛けることでサステナブルかつ企業のミッションを伝える建築を構想
  13. 後藤周平建築設計事務所が改修を手掛けた、静岡・磐田市の事務所兼用住宅「Blue house/Blue office(仮)」の内覧会が開催
  14. 吉田昌弘 / KAMITOPENによる、東京・千代田区のパーソナルトレーニングジム「YAMADA BODY MAKE」。コロナ禍で計画され、可動式で取り外し可能な間仕切りにより様々な状況に対応可能であることを意図
  15. 高橋勝建築設計事務所による、山口・下松市の、介護福祉施設「ほしのさとday service center」と保育園「HUG GARDEN ほしのさと Kids」。二つの建築に囲われた庭を中心とし新しい交流を生み出す関係性を設計
  16. T-Square Design Associatesによる、兵庫・芦屋市の住宅「風棲家」の動画
  17. noizによる、東京の住宅「HOUSE IN TODOROKI」
  18. トラフ建築設計事務所による、東京・清澄白河の、トーキョーバイクの旗艦店「TOKYOBIKE TOKYO」のレポート。コーヒースタンドやプランツショップも入店し売るだけでない今の時代に求められる店舗を構想
  19. 小堀哲夫が特定された「東海国立大学機構(東山)プラットフォーム新営」設計プロポのプレゼン動画が公開。次点者の伊東や候補者の槇・千葉・SANAAの動画も公開
  20. トラフ建築設計事務所の会場構成による「KUMA EXHIBITION」。無観客で展示会場をデジタルスキャンしたオンライン展示会の開催を前提として設計

藤森照信・妹島和世・藤本壮介・平田晃久・石上純也・藤原徹平・会田誠・草間彌生によるパヴィリオンが都内8か所に設置された「パビリオン・トウキョウ 2021」のシンポジウム等の動画

藤森照信・妹島和世・藤本壮介平田晃久石上純也藤原徹平会田誠草間彌生によるパヴィリオンが都内8か所に設置された「パビリオン・トウキョウ 2021」のシンポジウム等の動画が多数公開されています。


開会式の動画


記者会見の動画

【ap job更新】 株式会社 河原泰建築研究室が、設計スタッフを募集
【ap job更新】 株式会社 河原泰建築研究室が、設計スタッフを募集
【ap job更新】 株式会社 河原泰建築研究室が、設計スタッフを募集

株式会社 河原泰建築研究室の、設計スタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

河原泰建築研究室は設計スタッフを募集します。

企画立案段階から建物の完成まで、まちづくりや建築に関わるすべてのフェーズにおいて総合的な分析をもとにクライアントや社会に対して提案を行っています。

ビルディングタイプの既成概念にとらわれず、これからの未来に向けた建築のあり方をゼロから考えるため、出来上がった建物は美術館ような寺院となったり、宇宙基地のような公園施設となったりしますが、決して奇をてらっているわけではなく、緻密で広範囲な分析から導かれるものなのです。

これからも住宅から大規模施設やまちづくりまで国内外にわたり、用途や場所を問わず、積極的に関わっていくために、熱意をもって参画したい人を募集いたします。

【ap job更新】 株式会社 堀池瞬建築事務所が、意匠設計スタッフを募集中
【ap job更新】 株式会社 堀池瞬建築事務所が、意匠設計スタッフを募集中
【ap job更新】 株式会社 堀池瞬建築事務所が、意匠設計スタッフを募集中COVER

株式会社 堀池瞬建築事務所の、意匠設計スタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

意匠設計スタッフの募集について

当社は、住宅・オフィス・商業施設・宿泊施設・文化施設・教育施設・厚生施設・運動施設・農業施設など、建築の計画・設計・監理を行っています。また、内装・家具・製品などのデザインや、建築技術の調査・研究などを実施しています。

現在、さまざまなプロジェクトが進行していまして、設計品質の一層の向上を目指し、意匠設計スタッフを募集します。

関心がある方はメールにてご応募ください。

青木淳と品川雅俊のASと昭和設計による、長野の「松本平広域公園陸上競技場」の基本設計が公開

青木淳と品川雅俊のAS昭和設計による、長野の「松本平広域公園陸上競技場」の基本設計がまとまり公開されています。

令和2年度より進めてきました松本平広域公園陸上競技場の建替えに係る基本設計がまとまりました。

○基本設計コンセプト
「敷地いっぱいに使いたおせる活動の広場」

◆ 公園とまちに開かれた陸上競技場
◆ 陸上競技のための陸上競技場
◆ 一年を通じ、誰もが使える運動と活動の拠点

【ap job更新】 京都を拠点とし創業約130年の「株式会社ニカク工務店」が、現場監督・建築営業スタッフ・土地活用プロデューサーを募集中
【ap job更新】 京都を拠点とし創業約130年の「株式会社ニカク工務店」が、現場監督・建築営業スタッフ・土地活用プロデューサーを募集中
【ap job更新】 京都を拠点とし創業約130年の「株式会社ニカク工務店」が、現場監督・建築営業スタッフ・土地活用プロデューサーを募集中椥辻医療ビル

京都を拠点とし創業約130年の「株式会社ニカク工務店」の、現場監督・建築営業スタッフ・土地活用プロデューサー募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

宮大工だった初代による創業から130年余り、「家づくりの探究と時代への挑戦」という創業者の精神を受け継ぎながら、社寺や数寄屋、伝統建造物を数多く手掛けると共に、注文住宅にも注力し、建築施工に邁進してきたのがニカク工務店です。

爾来、熟練した職人たち一人ひとりが研鑽の結晶を築き、培ってきた技術を活かしつつ、近年では鉄骨造、鉄筋コンクリート造のビルやマンション等を手掛けています。

そこで当社は次なる100年へと先を見据え、多様化する建築形態にも意欲的に取り組んでいこうと、この度、増員募集することとなりました。

新卒・中途ともに随時募集中です。
ご不明な点がありましたら、メールまたは電話にてお気軽にご連絡ください。

共に成長できる方のご応募お待ちしております。

東京建築士会主催の「住宅建築賞2021入賞作品展」をフォトレポート。受賞者は渡邊大志(金賞)、青木弘司+岡澤創太+角川雄太+高橋優太、井原正揮+井原佳代、三井嶺、大石雅之
東京建築士会主催の「住宅建築賞2021入賞作品展」をフォトレポート。受賞者は渡邊大志(金賞)、青木弘司+岡澤創太+角川雄太+高橋優太、井原正揮+井原佳代、三井嶺、大石雅之 photo©architecturephoto
東京建築士会主催の「住宅建築賞2021入賞作品展」をフォトレポート。受賞者は渡邊大志(金賞)、青木弘司+岡澤創太+角川雄太+高橋優太、井原正揮+井原佳代、三井嶺、大石雅之 photo©architecturephoto
東京建築士会主催の「住宅建築賞2021入賞作品展」をフォトレポート。受賞者は渡邊大志(金賞)、青木弘司+岡澤創太+角川雄太+高橋優太、井原正揮+井原佳代、三井嶺、大石雅之 photo©architecturephoto

東京建築士会主催の「住宅建築賞2021入賞作品展」をフォトレポートします。会場は新宿のリビングデザインセンターOZONEです。住宅建築賞金賞を渡邊大志が受賞。住宅建築賞を青木弘司+岡澤創太+角川雄太+高橋優太井原正揮+井原佳代三井嶺大石雅之が受賞しています。審査したのは平田晃久加藤耕一曽我部昌史山田紗子吉村靖孝でした。各自の作品の資料や審査講評がこちらのPDFにまとまっていますので閲覧すると理解が進みます。

住宅建築賞について

「住宅建築賞」はすでに新人建築家の登竜門として定着しており、その入賞作品を通して住宅建築に対する理解をさらに深め、近年多様化している「すまい」の新しい可能性を見出そうとするものです。 この住宅建築賞の入賞作品を公開展示することにより、建築に携わる方々への新鮮な刺激とし、より多くの人々に建築文化を広げる機会となればと考えています。

応募作品は原則として最近3年以内に竣工し、東京圏に建つ一戸建住宅、集合住宅及び併用住宅等(大幅な増改築、公共の建築も含む)の作品を募集しています。書類による第一次審査と現地審査による第二次審査により受賞作品を決定します。

住宅建築賞2021の主旨
【共生系としての住宅】

私たちの身体の表面には様々な微生物の織りなす生態系があり、身体にとって不可欠な役割を果たしています。人間の身体そのものが一つの共生系なのです。微生物的自然は目に見えません。しかし確実に私たちの周りの空気を変え、行動や思考の根底をかたちづくっています。COVID-19の引き起こした事態は、よくも悪しくもこの目に見えない自然とのつながりを顕在化させました。これに対する反応はおそらく次の二つに分かれます。ひとつは徹底した除菌やクリーンさ、あらゆるレベルでの異物の混入を防ぐ管理体制に向かう反応です。これらは緊急事態や医療機関において、たしかに必要です。しかし私たちの生活の全てにこれらが過剰に行き渡った未来はディストピアでしかないでしょう。もうひとつの反応は、私たちの存在そのものが、多様な生物の織りなす共生系であることを認め、目に見えないものも含めたさまざまな生の気配に耳を傾けることです。他者を遮断し純粋な空間や建築をつくるのではなく、移り変わる環境の中で、時に適切な距離を発生させながら、異なるものが共存する場をつくること。このことがかつてなくリアルな挑戦である時代に、私たちはいます。住宅は希望です。なぜなら、住まい手の感覚とつくり手の工夫によってこのふたつの対立を乗り越え、他の建築に先駆けた可能性を示せるからです。さまざまな共生系としての住宅の試みは、この度のパンデミック以前からありました。そして改めていま、共生系としての住宅の価値を問うような建築を評価し、未来に向けた議論のきっかけにしていきたいと思います。挑戦的な作品を期待しています。
(審査員長 平田晃久)

Subscribe and Follow

公式アカウントをフォローして、
見逃せない建築情報を受け取ろう。

「建築と社会の関係を視覚化する」メディア、アーキテクチャーフォトの公式アカウントです。
様々な切り口による複眼的視点で建築に関する情報を最速でお届けします。

  • 情報募集建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
  • メールマガジン メールマガジンで最新の情報を配信しています。