architecture archive

二俣公一 / ケース・リアルによる、北海道・倶知安町の別荘「CHALET W」
二俣公一 / ケース・リアルによる、北海道・倶知安町の別荘「CHALET W」 photo©志摩大輔
二俣公一 / ケース・リアルによる、北海道・倶知安町の別荘「CHALET W」 photo©志摩大輔
二俣公一 / ケース・リアルによる、北海道・倶知安町の別荘「CHALET W」 photo©志摩大輔

二俣公一 / ケース・リアルが設計した、北海道・倶知安町の別荘「CHALET W」です。

施主は、海外から毎年日本に短期滞在しているスノーボードの愛好家。
彼が滞在中に家族と過ごすための場所であり、さらにはゲストとリラックスして交流できるようなシャレーを計画することとなった。

敷地はスキーリゾートとして有名なニセコエリアの一画で、周囲を白樺に囲まれた雑木林の中にある。
施主からの希望は、敷地に対して可能な限り床面積を確保すること、ゲストが訪れた際にくつろげる座敷があること、そしてこの土地のシンボル的な存在でもある羊蹄山を眺められる窓と開放的なリビングダイニングであった。

建築家によるテキストより
スノヘッタによる、東京・原宿の店舗「Tokyo Burnside」
スノヘッタによる、東京・原宿の店舗「Tokyo Burnside」 photo©Keishin Horikoshi /SS
スノヘッタによる、東京・原宿の店舗「Tokyo Burnside」 photo©Keishin Horikoshi /SS
スノヘッタによる、東京・原宿の店舗「Tokyo Burnside」 photo©Keishin Horikoshi /SS

スノヘッタが設計した、東京・原宿の店舗「Tokyo Burnside」です。スノヘッタ初の東京のプロジェクトで、ローカルアーキテクトを小嶋伸也+小嶋綾香 / 小大建築設計事務所が担っています。

以下、建築家によるテキストの抜粋・要約です

東京のストリートカルチャーとアートシーンの中心地、原宿のファミリーマートの上にある「Burnside」は、昼はシェフ主導のカジュアルなカフェ&イーター、夜はバー&ラウンジです。スノヘッタは、ニューヨークのブロンクス地区を拠点とするフード、デザイン、アート集団ゲットー・ガストロの協力を得て、この親密な空間をデザインしました。

食を使ってコミュニティに力を与えるゲットー・ガストロは、ブロンクス地区を世界文化のインスピレーションと触媒として称賛しています。「Burnside」は、ブロンクス地区と東京が出会うこの創造的なエネルギーの上に構築されています。2012年の設立以来、グローバルな食の伝統を探求するゲットー・ガストロの活動は、アートインスタレーションのようなアプローチで、没入型の料理体験を生み出してきました。この文化の交差点にインスピレーションを受けた、スノヘッタ、en one tokyo、ゲットー・ガストロ、そして地元の建築家 小大建築設計事務所は、職人的で手作りのサウンドシステムデザイナーのデボン・ターンブルとフラワーアーティストの東信とチームを組み、ボデガ(食料雑貨店)とバーの要素を組み合わせた比類のないダイニングとソーシャルな体験を創造しました。

ニューヨークスタイルのボデガ(日本ではコンビニと呼ばれています)は、東京とブロンクス地区の共通の文化体験であり、手軽に持ち帰りができ、近隣のどこにでもあることから、両都市の都市構造の中で定着しています。Burnside東京は、ファミリーマートの上の2階にあり、コンビニの語彙を利用しています。2階に上がると、ダイニングルームとオープンキッチンが集中して見えるようになっています。壁一面の布張りの窓からは昼間の光が差し込み、昼間はアクティブなカフェのような雰囲気を醸し出し、夜には通りからの光を取り入れて雰囲気のあるラウンジを演出しています。

昼と夜、カフェとラウンジの間の変化をインテリアデザインのテーマとしています。交差する2つのアーチは、カフェ/ダイニングエリアとキッチンを明確にし、同時に両方のスペースを見渡すことができるようにして、空間の表と裏の境界線を曖昧にしています。ダークな素材のパレットには琥珀色のアクセントがあり、一日中変化する光を反射させながら、東信がデザインした花の彫刻などの装飾的なデザイン要素を際立たせています。最大収容人数30名のダイニングルームは、フロアスペースを最大限に活用できるように、ファミリースタイルのテーブルを特注でデザインしました。

ダイニングルームは、空間の裏と表が交わるパステーブルのプロセニアムアーチで締めくくられます。ここの中央のパステーブルは、プロジェクトの中心にあるキッチンの人々が集まる場となります。ダイニングルームの敷居の向こうにはオープンキッチンがあり、シェフの活動を中心に、熱と火の料理体験が展開されます。ゲットー・ガストロの意見を取り入れて設計されたキッチンのレイアウトは、将来のシェフがローテーションする際にも容易に適応できるように設計されています。デザインとレイアウトの全体的な柔軟性により、スペースは様々なポップアップ用途やイベントに対応できるようになっています。

スノヘッタの東京での初のプロジェクトである「Burnside」は原宿の芸術的な雰囲気の中で、柔軟性と創造性に富んだ場所として、ユニークなコラボレーションを実現しました。新進気鋭のシェフを招いたり、カジュアルなコーヒーハウスとして利用したり、リリースパーティーを開催したりと、東京とブロンクス地区が交差するこの洗練された空間で、ゲストの皆様を魅了することでしょう。

日本工業大学吉村研究室+田中正洋による、建築設計課題の導入として企画された、シークエンス模型ワークショップ「ビー玉ビルディング」
日本工業大学吉村研究室+田中正洋による、建築設計課題の導入として企画された、シークエンス模型ワークショップ「ビー玉ビルディング」菅原太一案 photo©日本工業大学吉村研究室
日本工業大学吉村研究室+田中正洋による、建築設計課題の導入として企画された、シークエンス模型ワークショップ「ビー玉ビルディング」石塚由梨案 photo©日本工業大学吉村研究室

日本工業大学吉村英孝研究室+田中正洋が企画した、日本工業大学工学部建築学科3年生の前期設計演習導入部のシークエンス模型ワークショップ「ビー玉ビルディング」の写真と動画です。

模型の中でビー玉を転がすと何が変わるだろう?
このワークショップを通して得た答えのひとつは、模型を見る目が変わる、ということだ。

模型は多くの場合、鳥の目(鳥瞰)で見ている。ところが、ビー玉を目で追いはじめると一転、それは虫の目に変わり、模型への没入の度合いが増す。

建築家によるテキストより

今回のワークショップは、延床面積1500m2、4階建て複合型オフィスビルの設計課題の導入部において、立体空間を発想するための柔軟体操として採用した。そのため、その後に控える設計課題への移行がスムーズに行われるよう、幾つかのルールを加えた。

(1)縦動線は各フロア2つ設ける=二方向避難を提案的に成立させる。
(2)平面形は正方形とする=平面形に方向性が無いため、空間に方向や勾配を自由に与えやすい。
(3)各フロアに通過ゲートを設ける=フロア全体を使い尽くす。また、ビー玉は直径約16mmのものを用いたが、縮尺1/100の模型では人の身長や必要廊下幅を表している。

これらを通して、多くの参加者は機能的に部屋を並べることを避け、空間を立体的な繋がりとして表現するようになり、そこで生まれた場所の使い方により必要機能を満たす発想もあることに気づき始めたようだ。

建築家によるテキストより
井原正揮+井原佳代 / ihrmkによる、愛知・日進市の住宅「バイパスの湾処」
井原正揮+井原佳代 / ihrmkによる、愛知・日進市の住宅「バイパスの湾処」 photo©高橋菜生
井原正揮+井原佳代 / ihrmkによる、愛知・日進市の住宅「バイパスの湾処」 photo©高橋菜生
井原正揮+井原佳代 / ihrmkによる、愛知・日進市の住宅「バイパスの湾処」 photo©高橋菜生

井原正揮+井原佳代 / ihrmkが設計した、愛知・日進市の住宅「バイパスの湾処」です。

敷地は日進米野木駅前特定土地区画整理事業として整備が終わったばかりの、建物や人が徐々に集まる新しい住宅地の一角で、30メートルに拡幅された交通量の多いバイパスに面している。

広々と造成された周辺環境に対してどのような構えの建物とするか。

魚などの水生生物の安定した棲み処であり活動の場である湾処のように、前面道路に向かって全面的に開くのではなく、反対に閉じてしまうわけでもない。境界面を操作することで、平面的な場所に繋がる立体的な空間と、人工的でスケールアウトした場所に接する人間的な距離感を作りたいと考えた。

建築家によるテキストより

土地形状は、前面道路から入ったところから約1メートル高のひな壇となっていた。そこで、そのひな壇にRC造のボリュームを挿入し、巣穴のようにこの土地に入り込ませた。このRC造のボリュームは、1階の腰壁部分が梁となっており、1階テラスまで繋がった腰壁が建物をぐるりと取り囲む構造としている。その上に木架構を1.5層載せ、RC造とは反対に軽やかなリズムをもたせている。

カフェとして使用される地下階と1・2階の居住部分でエントランス位置や階層はきっちりと分けながらも、中央の中庭吹抜けや、1.5層のRCと1.5層の木架構という建物の構造を通して上下階の気配を感じることのできる構成となっている。

建築家によるテキストより
中川エリカが、自身のギャラリー・間での建築展「JOY in Architecture」を解説している動画

中川エリカが、自身のギャラリー・間での建築展「JOY in Architecture」を解説している動画です。アーキテクチャーフォトでもこの建築展を特集記事として紹介しています。会期は2021年3月21日まで(事前予約制)。

以下は展覧会公式の概要です。

中川エリカ氏は、初期の代表作「ヨコハマアパートメント(西田司/オンデザインと共同設計)」、「桃山ハウス」で数々の賞を受賞するなど、今まさにエネルギッシュな活動を続けている若手建築家です。
中川氏の原点は、「新しい建築の表現を追求したい」という、飽くなき探求心にあります。「新しい組み立て方」や「街の細部の法則をヒントにした材料の発見」、「内と外の関係」といったさまざまな課題に取り組み、周囲の環境や人びとの営みを巻き込みながら、生き生きとした建築の表現を生み出し続けています。
中川氏は、街と建築が相互に補い合い連続する場を生み出すべく、街のリサーチを徹底的に行うことからスタートします。そして「建築を身体的に考える」ために、暮らしぶりまで表現した精緻で巨大な模型をのぞきこみ、思考と検証を上書きしていくことで、現実の建築体験へと展開していきます。こうした探求行為とそこから生まれる発見が、中川氏のよろこびと新たなエネルギーとなっています。

本展覧会では、設計の現場で活用されてきたさまざまなスケールの模型を一挙に公開し、中川氏が考える建築の「よろこび(JOY)」が躍動感いっぱいに展示されます。また、これからの建築の生きた発見につなげるため、南米チリで行った、小さな什器とともに現れる人びとの屋外での居場所のリサーチとその模型を展示します。
展覧会を、建築そのものとして実現しようとする中川氏の挑戦を、ぜひご覧ください。

中川エリカと西沢大良が「30代でつくるべきもの」をテーマに対談している動画。ギャラリー・間での個展に合わせて企画されたもの

中川エリカ西沢大良が「30代でつくるべきもの」をテーマに対談している動画です。ギャラリー・間での中川の個展に合わせて企画されたもの。動画の公開は2021年4月末までの期間限定予定との事。

第一線で活躍する建築家と中川エリカ氏が、展覧会の現場にて、中川氏の建築思想に深く関係する問題意識を手がかりに語り合います。双方向の批評を通じて、世代を超えた「建築のよろこび」「建築批評をする/されるよろこび」を見出そうとする試みです。

第1回:2021年2月9日(火)公開
出演:西沢大良氏(建築家) × 中川エリカ氏
テーマ:30代でつくるべきもの

二俣公一 / ケース・リアルによる、東京・北青山の多目的スペース「地域交流拠点 まちあい」
二俣公一 / ケース・リアルによる、東京・北青山の多目的スペース「地域交流拠点 まちあい」 photo©志摩大輔
二俣公一 / ケース・リアルによる、東京・北青山の多目的スペース「地域交流拠点 まちあい」 photo©志摩大輔
二俣公一 / ケース・リアルによる、東京・北青山の多目的スペース「地域交流拠点 まちあい」 photo©志摩大輔

二俣公一 / ケース・リアルが設計した、東京・北青山の多目的スペース「地域交流拠点 まちあい」です。施設の公式サイトはこちら

青山の高台にある広大な敷地の中に、3500㎡の大規模な緑地空間と、賃貸住宅や高齢者向け住居、ショップやレストラン、保育所などが複合的に整備された「ののあおやま」。今回、その「ののあおやま」エリアに設けられた地域交流のための空間を計画することとなった。

建物1階にある約30坪の区画に求められたのは、市民ギャラリーや講演イベント、エリアマネジメント活動など、多目的に利用できるスペースである。L型の特徴的な平面をした区画は、その上部に2階へのアプローチとなる大階段が掛かっており、その影響で内部は一部傾斜天井となっていた。

建築家によるテキストより
MADの設計で建設が進められる、中国・海口市の図書館「Wormhole Library」の構造体が完成。2021年春の竣工を予定
MADの設計で建設が進められる、中国・海口市の図書館「Wormhole Library」の構造体が完成。2021年春の竣工を予定 image©SAN
MADの設計で建設が進められる、中国・海口市の図書館「Wormhole Library」の構造体が完成。2021年春の竣工を予定 photo©Agovision
MADの設計で建設が進められる、中国・海口市の図書館「Wormhole Library」の構造体が完成。2021年春の竣工を予定 photo©Agovision

MADの設計で建設が進められる、中国・海口市の図書館「Wormhole Library」の構造体が完成しています。2021年春の竣工を予定しているとの事。アーキテクチャーフォトでは、計画段階でのCG画像も特集記事として公開していました。

以下は、リリーステキストの要約です

MADアーキテクツが設計した、中国の海口市の図書館「Wormhole Library」の構造体が2021年1月に完成しました。

中国南海を見下ろすこの図書館は、海口湾の海岸線に沿ったセンチュリーパーク内に位置しています。完成後は多機能な建物となり、読書スペースや来訪者のための公共の休憩所などが設けられます。

緻密にスケールされた構造は、白いコンクリートのユニットとして鋳造されています。湾曲したコンクリートの壁は有機的な建築構造として機能するだけでなく、天井、地面、壁をつなぎ合わせています。様々な大きさの穴は建築が呼吸することを可能にし、自然光が内部にあふれるようにしています。外部の通路のグレイ色のスペースは通行人が留まり休憩の為の陰になる場所を提供します。

図書館の中では、人々は空と海の両方と直接相互作用します。人間はもはや支配的な存在ではなく、建築はもはや支配的な器ではありません。来館者の体験は、抽象的でありながら無限大の「宇宙を垣間見る」ものになるでしょう。

「Wormhole Library」では、日常の喧騒から一時的に離れて、読書や海の景色を楽しみ、野外パフォーマンスに参加することもできます。海口の元気で人気のあるパブリックスペースとして、街に彩りと賑わいをもたらします。

建物は、2021年春の完成・運用開始を予定しています。

【ap job更新】 株式会社 構造計画研究所が、建築構造設計のアルバイトを募集中
【ap job更新】 株式会社 構造計画研究所が、建築構造設計のアルバイトを募集中
【ap job更新】 株式会社 構造計画研究所が、建築構造設計のアルバイトを募集中

株式会社 構造計画研究所の、建築構造設計のアルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

構造技術を起点とした新たな創造に挑む組織、それが構造計画研究所の構造設計部です。
構造の可能性を広げながら、新たな創造を見つける取り組みを行っています。
具体的には、3Dモデルと各種解析技術を統合することで、構造分野を越境したトータルソリューションの提案を目指しています。
従来の構造設計に新しいアプローチで切り込む意欲のある方を求めます。

弊社HP: https://struc.kke.co.jp/

新たな創造を見つける取り組みの一環として、規模の大小や用途を問わず
各種設計プロポーザルの構造協力もおこなっており、
最優秀に選定された提案にも複数の協力実績がございます。

【近年の設計プロポーザル協力事例】
・熊本地震震災ミュージアム中核拠点施設整備基本設計(熊本県)
・広島中央警察署本通交番庁舎新築工事に伴う基本設計及び実施設計(広島県)
・株式会社エバーフィールド木材加工場新築設計(熊本県)
・統合中学校新築工事設計(有田市)
・松本平広域公園陸上競技場整備事業基本設計(長野県)
・awaもくよんプロジェクト設計競技(徳島県)
・南足柄市体育センターグラウンド人工芝生化等改修実施設計(南足柄市)
・御嶽山ビジターセンター(仮称)整備事業設計(長野県)
・立田山憩の森・お祭り広場公衆トイレ公開設計競技2020(熊本県)
・「awa臨港プロジェクト」基本実施設計(徳島県)

■職種 建築構造設計
建築構造解析モデルの作成や構造図面の作成、Rhino+Grasshopper、他プラグインによる構造・環境解析モデル作成など実力に応じて幅広くご協力いただける方を募集しております。

【ap job更新】 吉祥寺の一軒家を改修した事務所を拠点に、楽しく仕事に取り組む「佐久間徹設計事務所」が、2021年春の設計スタッフ(新卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 吉祥寺の一軒家を改修した事務所を拠点に、楽しく仕事に取り組む「佐久間徹設計事務所」が、2021年春の設計スタッフ(新卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 吉祥寺の一軒家を改修した事務所を拠点に、楽しく仕事に取り組む「佐久間徹設計事務所」が、2021年春の設計スタッフ(新卒・経験者)を募集中

吉祥寺の一軒家を改修した事務所を拠点に、楽しく仕事に取り組む「佐久間徹設計事務所」の、2021年春の設計スタッフ(新卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

2021年春の設計スタッフ大募集!!

吉祥寺の一軒家を改修した事務所を拠点に活動する「佐久間徹設計事務所」が、
「気持ちよく暮らせる空間づくり」に一緒に取り組む設計スタッフを絶賛募集中‼︎

本当に必要なものが見直され、人の暮らす環境が重要な意味を持ち始めている現在、かたちよりも『気持ちよく暮らすこと』を大切にしたい、という考え方に共感いただいた方々からの依頼が増えてきています。
そこで、将来的な事務所の発展を見据え、設計スタッフを募集します。

佐久間徹設計事務所は、吉祥寺に事務所を構える建築設計事務所です。
現在10名の設計スタッフ、1名の広報・事務スタッフが在籍し、国内15以上のプロジェクトが進行中です。
地元吉祥寺エリアを中心とした戸建住宅、商業建築をはじめ、都心駅近の集合住宅や高齢者向け福祉施設、郊外のリゾート建築など、幅広いタイプの建築の設計監理をしてきました。

スタッフの大半は近隣から自転車で通勤しており、一軒家を改修した事務所はとても風通しのよい環境です。
新しい時代に、明るくポジティブに、一緒に楽しく建築設計に取り組んでくれる方、ご応募お待ちしております。

————————

■業務内容・環境
当事務所の方針として、新人でも入った瞬間から、できるだけ自分の力で考えてもらうようにしています。そのため、入社早々に1つのプロジェクトのメイン担当として、基本設計から実施設計、現場監理まで主体的に関わることができます。能力に応じて昇給・役職アップを行いながら、対応力次第でどんどん仕事を任せていきたいと考えています。
一方、事務所の体制としては、いつでも先輩からのアドバイスを受けられように4〜5人のチーム編成を組み、さらに全てのプロジェクトについて代表の佐久間と直接打合せを行いながら進めていきます。
また、スタッフには、ジャンルが偏らないように、個人住宅に限らず店舗や集合住宅、リゾート建築など様々なタイプの案件を配置しています。構造形式を含めて、様々なプロジェクトを数多く経験できるため、独立を目指して力をつけたい方には最適な環境です。

八島正年+八島夕子 / 八島建築設計事務所による、千葉・流山市の住宅「おおたかの森の家」
八島正年+八島夕子 / 八島建築設計事務所による、千葉・流山市の住宅「おおたかの森の家」 photo©川辺明伸
八島正年+八島夕子 / 八島建築設計事務所による、千葉・流山市の住宅「おおたかの森の家」 photo©川辺明伸
八島正年+八島夕子 / 八島建築設計事務所による、千葉・流山市の住宅「おおたかの森の家」 photo©川辺明伸

八島正年+八島夕子 / 八島建築設計事務所が設計した、千葉・流山市の住宅「おおたかの森の家」です。本記事末尾には、2021年に発売された八島正年と八島夕子による書籍『10の住まいの物語』の概要も掲載します。

かつて大鷹が棲んでいたことから名付けられた町は大規模な開発により切り拓かれ、幾筋もの道路が敷設された真新しい住宅地へと様変わりした。広大な更地となった土地を見た時、その一角に、以前の姿を思わせる小さな森をつくることができないかと考えた。

「膨大な蔵書の収容と野鳥の観察ができる家が欲しい」というのが建主からの依頼だった。本はいつでも手に取りやすいよう収納し、どこにいても鳥のさえずりが聞こえる。イメージしたのは「森の中の図書館」だ。

庭づくりへの与条件は野鳥が滑空しやすい長いスペースがあること、常緑落葉、大小さまざまな種類の植栽と猫やカラスに狙われにくい見通しのよい水場をもち、そして観察用の大きな窓が居間や食堂に面していること。しかし周囲は平坦な住宅地である。大開口と引き替えにプライバシーを手放しては寛げる住宅にならない。かといって高い塀で囲われたコートハウスでは野鳥が寄りつかなくなってしまう。そこで建物を少し沈め、開口の位置を下げつつ低い塀で囲うことで見通しの良さとプライバシーの確保を両立することにした。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 株式会社 石嶋設計室が、設計スタッフ(経験者・新卒等)を募集中
【ap job更新】 株式会社 石嶋設計室が、設計スタッフ(経験者・新卒等)を募集中
【ap job更新】 株式会社 石嶋設計室が、設計スタッフ(経験者・新卒等)を募集中グローバルキッズ狛江園

株式会社 石嶋設計室の、【募集職種】募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

私たちは、建築主が描くイメージを「かたち」にすることを生業としています。大切にしているのは「ふつうであること」。それは、ありふれたハコを量産する、ということではありません。

建築主の想いを具現化しながら、それぞれに最適な「ふつう」を提案すること。一つひとつの仕事に向き合い、心を込めて紡いだ先にこそ、素晴らしい「ふつうの建築」があると信じています。
また、実現した建築は『新建築』等の雑誌にも多数掲載されています。

設計事務所といえば夜遅くまで働くのが常と思われがちですが、私たちの事務所は、残業時間が少ない事務所です。「ダラダラと仕事をするよりも、手際よく仕事をして早く帰る」がモットーです。

締切前を除けばスタッフは19:00前後から帰宅しはじめ、20:00過ぎには全員が帰宅の途につきます。もちろん土日の出勤もありません。

私たちの考えに共感できる方は是非ご応募下さい。一緒に「ふつうの建築」をつくりましょう。

松島潤平建築設計事務所による、東京の、集合住宅の一住戸の内装デザイン「Float」
松島潤平建築設計事務所による、東京の、集合住宅の一住戸の内装デザイン「Float」 photo©長谷川健太
松島潤平建築設計事務所による、東京の、集合住宅の一住戸の内装デザイン「Float」 photo©長谷川健太
松島潤平建築設計事務所による、東京の、集合住宅の一住戸の内装デザイン「Float」 photo©長谷川健太

松島潤平建築設計事務所が設計した、東京の、集合住宅の一住戸の内装デザイン「Float」です。

緑豊かな都市公園を見下ろす、ヴィンテージ・マンション最上階の内装デザイン。

ワンルームの中央に斜めに走る分厚いモルタル壁を挿入し、
そのことによって生まれる奥行の差異で、
さまざまな生活行為が連続しながらも自然と振り分けられる構成とした。

建築家によるテキストより

奇妙なプロポーションを持ち、金物が排された、建具には見えない吊戸が左右に浮遊することで、
ニッチにぽつぽつと置かれた物たちが生活行為のなかでふと見え隠れする。

建築家によるテキストより

住まい手、生活行為、生活道具がそれぞれ距離を取り合いながら浮かび、
部屋そのものも都市空間に浮かぶ、惑星系のような離散的なインテリアの創出を試みた。

建築家によるテキストより
河部圭佑建築設計事務所による、いくつものゆるやかなアイデアを融合する方法論を試行した「名古屋みなとのアトリエ住居」 / 辻琢磨による本作品の論考「納まりの海に浮かべられた色彩と幾何学」
河部圭佑建築設計事務所による、いくつものゆるやかなアイデアを融合する方法論を試行した「名古屋みなとのアトリエ住居」 / 辻琢磨による本作品の論考「納まりの海に浮かべられた色彩と幾何学」 photo©きまたこはる
河部圭佑建築設計事務所による、いくつものゆるやかなアイデアを融合する方法論を試行した「名古屋みなとのアトリエ住居」 / 辻琢磨による本作品の論考「納まりの海に浮かべられた色彩と幾何学」 photo©きまたこはる

河部圭佑建築設計事務所が設計した、愛知の、集合住宅の一住戸を改修した自邸兼設計事務所「名古屋みなとのアトリエ住居」です。河部はアトリエ・ワン出身の建築家。
また、本ページでは、河部による論考に加え、辻琢磨による本作品に関する論考「納まりの海に浮かべられた色彩と幾何学」も掲載します

辻琢磨による論考「納まりの海に浮かべられた色彩と幾何学」より

目を見張るのは納まりの種類の多さである。
納まり(ディテールとも呼ばれる)とは、一般的には建築部材であるモノとモノが出会うときのその出会い方についての建築用語であり、例えば「トメ」という納まりは合板同士が直角にぶつかった際に双方の木口を45度にテーパーをつけておくことで出隅の木口を視覚的に消す効果がある。また納まりは、建築家同士の、あるいは設計者と施工者との共有言語であり、同時に空間に施工された後にも使い手や空間に身体的な影響を及ぼすという意味で、建築の平面構成や構造、配置計画と同等か、時にそれ以上の価値を持つ。

例えば、カルロ=スカルパというヴェネツィア・北イタリアを中心として作品を残した建築家によるカステルヴェッキオ美術館は、手すりやドアノブ、扉のヒンジや噴水と側溝、什器の脚元まで凄まじい密度で設計されており、ひとたびそのディテールスケールの作品性に気がつくと、この建築の中に納まりという名の「作品」が数百-数千個あるのだという想像に至り、目眩を覚えるような建築空間の質を持っている。

河部圭佑による『名古屋みなとのアトリエ住居』を訪れた際も、その時と同じような感覚を少なからず覚えた。しかしスカルパの納まりは石とスティールを組み合わせ、圧倒的な職人技術に支えられた精巧なクオリティであるのに対して、この建築の納まりは基本的にDIYでもできる、小径の木材を転用した素人仕事を前提にした納まりの集積である。既存と新規の取り合い、異素材の取り合い、同素材の取り合い、家具から建築のスケールまで、わずか30㎡足らずの空間の中に、独自の納まりが数多収められている。

y+M design office・成安造形大学YOHAKUプロジェクトチーム・澤村による、滋賀・大津市の「成安造形大学アパートメント YOHAKU」
y+M design office・成安造形大学YOHAKUプロジェクトチーム・澤村による、滋賀・大津市の「成安造形大学アパートメント YOHAKU」 photo©笹の倉舎/笹倉洋平
y+M design office・成安造形大学YOHAKUプロジェクトチーム・澤村による、滋賀・大津市の「成安造形大学アパートメント YOHAKU」 photo©笹の倉舎/笹倉洋平
y+M design office・成安造形大学YOHAKUプロジェクトチーム・澤村による、滋賀・大津市の「成安造形大学アパートメント YOHAKU」 photo©笹の倉舎/笹倉洋平

y+M design office(基本デザイン・基本設計・実施設計)、成安造形大学YOHAKUプロジェクトチーム(基本デザイン)、澤村(実施設計)が設計した、滋賀・大津市の学生専用集合住宅「成安造形大学アパートメント YOHAKU」です。

滋賀県大津市にある成安造形大学に近接した同大学の学生専用アパートメントである。

冬期は比良山系の山々から琵琶湖に吹き下す冷たい風がふき、降雪もある厳しい気候である。
住棟が平行配置になることで中庭が均質となることを避けるため、3棟の建物はN字型配置とし、そのことによって生まれたパースペクティブな2つの中庭はイベントスペースや駐輪場・駐車場となり、各住戸に季節によって様々な自然光や風を取り入れる装置となる。

また各棟に距離を持たせることで住戸の防火戸がほぼ不要となっている。
ファサードは構造用合板型枠を使用し、開口部の配置に角度を持たせることで施工中であるかのような雰囲気を残し、バファーゾーンを含め空間に余白を残し、学生たちの生活やアート作品などによってその余白を埋めてもらいたいという思いがある。

建築家によるテキストより

各住戸のプランニングは成安造形大学の学生を中心に行っている。

まず全学生を対象としたアンケートを実施した。
アンケート内容はキッチンの大きさやコンロの口数、浴槽の必要性や保有自転車の割合など多岐にわたり、その結果をもとに学生による15種類の設計案の模型展示を行い、投票形式のアンケートを実施した。さらにその結果からブラッシュアップした10案についてスケールアップした模型展示を行い、投票形式のアンケートを実施した。

その上で各案の中から得票数、見積もり、施工性などから採用案を決定し、それらの案をもとに設計を進めた。

建築家によるテキストより

大学での制作などで遅くなった帰路に、友人の部屋で制作風景をのぞいたり、ライバルの部屋に明かりが灯っていることで、自分ももっと頑張ろうという気持ちになるという話も耳にしている。
初めて親元を離れて一人暮らしをする学生にとって、アートやデザインを勉強する仲間がすぐそばにいることは、非常に心強く学生生活の励みになるだろう。
あえて造られた余白に様々な思いが埋められることで、4年間という短い学生生活を刺激ある有意義なものにするための場になることを願っている。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス [期間:2021/2/1-2/7]
最も注目を集めたトピックス [期間:2021/2/1-2/7]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:【集計期間】)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 長沼和宏+澤田淳 / AIDAHOによる、埼玉・深谷市の住宅「FUKAYA house 02」
  2. 松葉邦彦 / TYRANTによる、埼玉・熊谷市の店舗「JINS 熊谷肥塚店」
  3. 中村拓志&NAP建築設計事務所による、京都の住宅「磐座の家」
  4. “建築と今” / no.0007「西澤徹夫」
  5. 西沢立衛による、東京・大田区の「森山邸」の一部を、時間貸しするサービスが開始。2005年竣工で分棟形式が特徴的な建築
  6. ザハ・ハディド・アーキテクツによる、中国・北京の、国際展示センター第二期工事設計コンペの勝利案。中国の伝統建築の筒状屋根から着想を得る
  7. 齋藤和哉建築設計事務所による、宮城・岩沼市の、神社に詣でる参拝者のための休憩所「金蛇水神社外苑 SandoTerrace」
  8. 山田誠一建築設計事務所による、静岡の住宅「沼津の家」
  9. ザハ・ハディド・アーキテクツによる、中国・珠海市の、芸術センター「Zhuhai Jinwan Civic Art Centre」の建設が進行中。計画案と現場の様子を紹介
  10. 山田誠一建築設計事務所による、静岡・島田市の住宅「金谷南町の家」
  11. 塩路優介 / シオジ事務所による、和歌山市の、戸建て住宅の改修「亀田さんの家」
  12. 日建設計がコンペで優勝した、ロシアの「リジスキー貨物ヤード跡地再開発プロジェクト」のコンセプト動画
  13. 石上純也建築設計事務所による「神奈川工科大学KAIT広場」の3DVR写真
  14. OMAがコンペで勝利した、中国・成都市の、未来科学技術都市のエリアマスタープランと建築デザイン。広大な敷地に自然形状に沿った建物等を設計
  15. COLORFULL YUJING DESIGNによる、中国・上海の書店「中版書房」
  16. 建築家の成瀬友梨と猪熊純が、エイブルリフォームの社外取締役に就任しています
  17. 妹島和世に、経産官僚の須賀千鶴が話を聞いているインタビュー『日本の「境界ない」建築が世界に求められる理由』
  18. 中山英之へのインタビューと、大学入学以前に再現したリートフェルトの椅子の写真
  19. COLORFULL YUJING DESIGNによる、中国・北京の、中国・北京の、既存商業ビルの低層部リノベーション「越都薈(Inspace)」
  20. 石上純也建築設計事務所による、神奈川・厚木市の「神奈川工科大学KAIT広場」

Subscribe and Follow

公式アカウントをフォローして、
見逃せない建築情報を受け取ろう。

「建築と社会の関係を視覚化する」メディア、アーキテクチャーフォトの公式アカウントです。
様々な切り口による複眼的視点で建築に関する情報を最速でお届けします。

  • 情報募集建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
  • メールマガジン メールマガジンで最新の情報を配信しています。