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【ap job更新】 株式会社アルファヴィル/竹口健太郎+山本麻子が、新規所員を募集中
【ap job更新】 株式会社アルファヴィル/竹口健太郎+山本麻子が、新規所員を募集中
【ap job更新】 株式会社アルファヴィル/竹口健太郎+山本麻子が、新規所員を募集中

株式会社アルファヴィル/竹口健太郎+山本麻子の、新規所員募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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株式会社アルファヴィル/竹口健太郎+山本麻子では新規所員を募集します

私たちは、京都大学在学中よりパートナーシップを組んで設計業務を開始。ヨーロッパ留学を経て1998年、設計事務所をたちあげ、以来、住宅から店舗、公共施設までスケールを問わず、計画から設計、現場監理までを一貫して手がけてきました。

これまでのプロジェクトはそのほとんどが新建築、GAといった建築専門誌に取り上げられ、オリジナルな空間性が評価されており、最近では新建築住宅特集2021年1月号に「24ミリ合板の家」が掲載、動画が配信。次号のGA HOUSES PROJECTS 2021には進行中のプロジェクトが掲載予定で、春には模型展示も予定されています。
https://japan-architect.co.jp/project/24mm合板の家/

拠点とする京都は、伝統的な特色があるだけでなく、大学街でもあるため、個性的な店やギャラリーが多く、職と住との距離が近い環境が魅力です。設計事務所の業務は多岐に渡り忙しいですが、同時に常に新しい知見を得ることが必要であると考えており、週末を確保できるよう心がけています。

スタッフは現在2名ですが関西以外の出身者もおり、大学卒業より設計者としてのスキルを得るまで在籍することが多く、その後、設計事務所を主宰するもの、他の設計事務所で違った形での経験を追求しているものなど様々ですが、上記の24ミリ合板の家は旧所員とのコラボレーションにより実現しました。また海外での展覧会や教育にも関わり、学生を積極的に受け入れるなど、多彩な活動も特徴としてあげられると思います。

今後、より積極的にプロポーザルに参加するなど、仕事の幅を広げたいと考え、提案力があり、実務スキルを着実に身につけていきたい、意欲ある方を募集します。

最も注目を集めたトピックス [期間:2021/1/18-1/24]
最も注目を集めたトピックス [期間:2021/1/18-1/24]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2021/1/18-1/24)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 石上純也の設計で2021年夏にオープンする山口のレストラン「maison owl」の施工風景をまとめた高クオリティな動画
  2. 濱田慎太建築事務所 / 濱田慎太+塚越祐介による、栃木の「足利市の住宅」
  3. 徳島の旧印刷工場を改修して活用するアイデアと空間提案を競う建築コンペ「awa 臨港プロジェクト」の2次審査が行われ、最優秀作品が決定
  4. 中川エリカの、TOTOギャラリー・間での建築展「JOY in Architecture」の会場写真
  5. 藤本壮介による、ハンガリー・ブダペストの音楽施設「ハンガリー音楽の家(House of Hungarian Music)」の現場写真。2021年末の一般公開向け建設が進められる
  6. 前田建設・吉成建設・内藤廣建築設計が、鳴門市新庁舎整備事業 実施設計施工者選定プロポで優先交渉権者に
  7. 徳島の旧印刷工場を改修して活用するアイデアと空間提案を競う建築コンペ「awa 臨港プロジェクト」の一次審査結果と提案書が公開
  8. デイビッド・チッパーフィールド・アーキテクツによる、スイス・チューリッヒの美術館の増築棟「Kunsthaus Zurich」。地域の既存建築を参照し現代化したファサードと、部屋ごとに特徴を持たせた内部空間が特徴的
  9. リビタ+成瀬猪熊建築設計事務所+長谷工リフォームによる、東京・三鷹市の、既存社宅を改修した単身者シェアハウスとファミリー向け賃貸住宅「リエットガーデン三鷹」
  10. 住吉正文+野本陽+森政巳 / ファロ・デザインによる、東京・福生市の住宅「武蔵野台の家」
  11. 佐屋香織+藤木俊大+佐治卓 / ピークスタジオによる、神奈川・川崎市の「武蔵新城のコワーキングスペース」
  12. 矢野寿洋+青山えり子 / 矢野青山建築設計事務所による、東京・小金井市の「東小金井小児神経・脳神経内科クリニック」
  13. 石上純也による、山口の「レストランノエル新店舗」の床の施工が進行中
  14. 石上純也建築設計事務所による、神奈川・厚木市の「神奈川工科大学KAIT広場」
  15. 発売早々に重版となった『内藤廣設計図面集』の増刷出来を前に、 内藤廣直筆サイン入り版の事前予約を1/25まで受付中。南洋堂・紀伊國屋書店・丸善ジュンク堂書店・蔦屋書店など16店舗が参加。
  16. IKAWAYA建築設計による、東京・目黒区の、住宅+クリニック「Sky Cave」
  17. 元木大輔 / DDAA LABによる、テーブル「Strange Tensegrity Table 3」
  18. TOTO通信の2021年新春号、特集「藤塚光政の写真術を読む」のオンライン版が公開
  19. MVRDVがファサードのデザインを手掛けた、タイ・バンコクの、ブルガリの旗艦店「Bvlgari Bangkok」
  20. ネリ&フーによる、中国・上海の、既存建物を改修した設計者のオフィスも入居する複合ビル「Number 31」

ニューヨークタイムズによる記事「これからの“見えない未来”を デザインはどう描いていくのか」。コロナ禍以降の建築展等やデザインを分析。

ザニューヨークタイムズスタイルマガジン:ジャパンによる記事「これからの“見えない未来”を デザインはどう描いていくのか」が公開されています。日本語で読める記事です。コールハースらによるカントリーサイド展にも言及されています。

隈研吾による、東京・港区のテナントビル「MAXPLAN AZABU 10」の写真

隈研吾のウェブサイトに、東京・港区のテナントビル「MAXPLAN AZABU 10」の写真が10枚掲載されています。

麻布十番駅前のコーナーに建つテナントビル。
ALC(軽量気泡コンクリート)版という工業製品を用いていかに陰影に富んだ豊かな表現が可能かに挑戦した。
フランク・ロイド・ライトは1920年代、凸凹のついた表面のコンクリートブロックを用いてテキスタイルブロックハウスと呼ばれる表情豊かな一連の住宅を設計した。その時ライトは「ドブのネズミのように低く見られているコンクリートブロックの価値を逆転する」というユニークなコメントを残している。
われわれは単純な表情になりがちなALC版を用いて大和貼りと呼ばれる日本の伝統的な壁のディテールを想起させるデザインを実現し、東京の街角のシンボルへと変身させた。

ネリ&フーによる、フランス・パリのレストラン「The Arena – Papi restaurant」
ネリ&フーによる、フランス・パリのレストラン「The Arena – Papi restaurant」 photo©Simone Bossi
ネリ&フーによる、フランス・パリのレストラン「The Arena – Papi restaurant」 photo©Simone Bossi
ネリ&フーによる、フランス・パリのレストラン「The Arena – Papi restaurant」 photo©Simone Bossi

ネリ&フーが設計した、フランス・パリのレストラン「The Arena – Papi restaurant」です。

以下は、プロジェクト概要の抜粋・要約です

19世紀末の典型的なオスマン様式の建物の1階に位置するこの店舗の、ネリ&フーによるデザインコンセプトは、パリの歴史を物語る重層的なマテリアルの遺産を称えることです。
解体段階では、既存の敷地を慎重に処理し、数十年の間に蓄積された仕上げの地層を剥ぎ取ることで、むき出しの素材の美しさを明らかにしました。既存の要素を一つ一つ丁寧に吟味し、不完全な部分を修正するのではなく、一つ一つの表面に刻まれた時間の痕跡を大切にすることが課題となりました。

内部では、古い石灰岩とレンガ壁、生の鉄柱、レンガ柱の一部が保存され、デザインに統合されています。
ファサードでは、既存のスチール製I型梁のまぐさが特徴的である一方で、入口の古い石のモールディングの一部は露出したままにし、ファサードを隣の建物とシームレスに縫い合わせています。それぞれの断片はパリの歴史の異なる時代を表しており、建築家が新たなストロークを加えるための美しくも堂々としたキャンバスを形成していました。

新しい粗鋼フレームの可動式ガラスファサードは、通りと会場の間の視覚的な連続性を維持し、効果的に内部に公共の領域を取り込みます。ゲストがメインドアから内部空間に入ると、古い素材と新しい素材のぶつかり合いが、タイル、ガラス、木の新鮮な質感と洗練されたストーリーを物語る様子を目にすることになります。ミラーは戦略的に配置されており、ダイナミックな視点と、内部と外部の間を覗き見るような瞬間を作り出し、ゲストの視線が交錯するように考えられています。

建築出身のヴァージル・アブローが、ルイ・ヴィトン21awコレクションで、1931年のボザール舞踏会で建築物に扮した建築家をオマージュ

建築出身のファッションデザイナーのヴァージル・アブローが、ルイ・ヴィトン21awメンズコレクションで、1931年のボザール舞踏会で建築物に扮した建築家をオマージュしています。この様子の写真は、レム・コールハースの書籍『錯乱のニューヨーク』で紹介されたことで広く知られています(ヴァージルはレムとも協同しています)。またその会場デザインはミースを想起させるものでバルセロナチェアも設置されたりしています。コレクションの全ルックと会場動画はこちらのページで閲覧できます

以下は、ボザール舞踏会での建築物に扮した建築家を記録した動画。

Architects dressed as buildings at Beaux Arts Ball.

Architects of important landmarks dressed as their designed buildings at Beaux- Arts Ball. They include, left to right, Leonard Schultze as the Waldorf-Astoria, William Van Alen as the Chrysler Building, Ely Jacques Kahn as the Squibb Building, Ralph Walker as the Wall Street Building, Arthur J.Arwine as a low pressure heating boiler, A. Stewart as the Fuller Building and Joseph Freelander as the Museum of the City of New York. They each wore a helmet-like construction of the building they had designed (23 January 1931). Location: New York United States. Date: January 23, 1931.

濱田慎太建築事務所による、神奈川・横浜市の、集合住宅の一住戸の改修「青木橋のマンション」
濱田慎太建築事務所による、神奈川・横浜市の、集合住宅の一住戸の改修「青木橋のマンション」 photo©鈴木研一写真事務所
濱田慎太建築事務所による、神奈川・横浜市の、集合住宅の一住戸の改修「青木橋のマンション」 photo©鈴木研一写真事務所
濱田慎太建築事務所による、神奈川・横浜市の、集合住宅の一住戸の改修「青木橋のマンション」 photo©鈴木研一写真事務所

濱田慎太建築事務所が設計した、神奈川・横浜市の、集合住宅の一住戸の改修「青木橋のマンション」です。

旧東海道神奈川宿に面した、古いマンションの一室を改修したプロジェクトです。
当初から中心市街地とは思えないほど開かれた周辺環境と、光溢れる内部空間が印象的な住戸でしたが、解体を始めて目に飛び込んできたのは築47年の荒々しいコンクリートの躯体と、住戸を横断する巨大な梁でした。その梁下1.9mという高さがこの住空間に47年間続く基準であり、その基準を活かすことで荒々しい躯体と共存する新しい建築を実現したいと考えました。

建築家によるテキストより

まず複雑な平面形状の両端にプライベートスペースを設け、その中間にコモンスペースを配置しました。空間を隔てる壁は外壁に対して直角に配置することで、自然と外部への広がりを生み、内部には新たな空間のリズムを作り出しました。
また角部屋で開放的な環境を最大限に活かすため、収納や水回りは界壁側に集約し、どこにいても窓の外を感じる放射状に近い構成としました。

建築家によるテキストより

梁だけでなく階高自体も低い躯体の中で最大限天高を確保するため、天井はRC現しとし、床高は3つのレベルで計画することで、プライベートスペースからコモンスペース、外部へと自然とつながっていく感覚を作り出しています。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 不動産有効活用の企画提案やコンサル業務を行う「株式会社アクシャル」が、設計スタッフを募集中
【ap job更新】 不動産有効活用の企画提案やコンサル業務を行う「株式会社アクシャル」が、設計スタッフを募集中
【ap job更新】 不動産有効活用の企画提案やコンサル業務を行う「株式会社アクシャル」が、設計スタッフを募集中賃貸マンション(茅ケ崎市)

不動産有効活用の企画提案やコンサル業務を行う「株式会社アクシャル」の、設計スタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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■会社紹介
弊社は神奈川県内を主に、不動産有効活用の企画提案及び不動産・建築のコンサル業務を行っている会社です。お陰様で今年設立21年目に入ります。これまでの実績と信頼から主に金融機関、税理士、継続顧客からの案件紹介が弊社の主な情報源となっており、日々オーナー様への事業提案から建物管理までのワンストップサービスをモットーに業務を行っております。

石上純也の設計で2021年夏にオープンする山口のレストラン「maison owl」の施工風景をまとめた高クオリティな動画

石上純也の設計で2021年夏にオープンする山口のレストラン「maison owl」の施工風景をまとめた高クオリティな動画が公式サイトに追加されています。この建築には、1日1組限定で泊まることもできるようになるのだそう。

House & Restaurant『maison owl』について

「洞窟×フレンチ×ワイン」

シェフの隠れ家にゲストを招き、素材を感じるフレンチを振る舞うレストランです。トリュフの香りが漂う洞窟は、食材やワインへの感受性が高まる魅惑的な空間です。「maison owl」のスタイルに合わせて、器やカトラリーもオリジナルで製作。1日1組限定で宿泊もできるHouse & Restaurantです。

リリーステキストより

■レストラン概要
施設名:maison owl
フリガナ:メゾン・アウル
開業:2021年夏予定(予約受付開始は5月頃の予定)
所在地:非公開(※)
アクセス 山口宇部空港から車で約15分
新幹線新山口駅から宇部新川駅まで直通バスかJR→タクシーで約10分
営業時間:ディナーのみ(完全予約制)
料金:コース2.4万円~(サービス料10%・消費税別)
定休日:不定休
URL:https://www.maison-owl.com/
Instagram:https://www.instagram.com/maison_owl/
Facebook:https://www.facebook.com/Maison-owl-102162008544624
※建築現場への立ち入りはご遠慮いただきたいため、現時点で所在地は非公開とさせていただきます。

リリーステキストより
ネリ&フーによる、中国・上海の、既存建物を改修した設計者のオフィスも入居する複合ビル「Number 31」
ネリ&フーによる、中国・上海の、既存建物を改修した設計者のオフィスも入居する複合ビル「Number 31」 photo©Hao Chen
ネリ&フーによる、中国・上海の、既存建物を改修した設計者のオフィスも入居する複合ビル「Number 31」 photo©FangFang Tian
ネリ&フーによる、中国・上海の、既存建物を改修した設計者のオフィスも入居する複合ビル「Number 31」 photo©Hao Chen

ネリ&フーが設計した、中国・上海の、既存の事務所・寮として使われた建物を改修した、設計者のオフィスも入居する複合ビル「Number 31」です。施設の3・4階にネリ&フーの事務所が入居しています。また1階には、ベーカリーや家具ブランドのショップ、2階には別のデザイン事務所のオフィス、コワーキングスペースとオープンキッチン施設や多目的イベントスペースが入居しています。

以下は、プロジェクト概要の抜粋・要約

ネリ&フーは常に適応性のある再利用プロジェクトを追求してきました。このプロジェクトは、都市の過剰な人工物を再利用し、ありふれたものを賞賛し、さらに高揚させるという、機会であると考え、すぐに惹かれていきました。既存の建物は、賑やかな静安寺エリアの中心部にあり、元工業用ビルの小さな複合施設の一部である、4階建ての何の変哲もないオフィスと寮でした。

この建築における最初のリノベーション戦略は、メインファサードの再構築でした。大きな構造的な変更をすることなく、そのプロポーションと読み方を完全にシフトさせることを意図しました。既存の建物の反復的で無意味な窓は部分的にガラスブロックで埋められました。新設の可動式窓は、統一された黒い金属のフレームと共に設置され、長い水平連続窓のように錯覚させます。
建物の上部全体がダークグレーのペンキ塗装を受ける一方で、1階は異なるマテリアル(釉薬をかけられた緑のタイル)が適用されました。

この適応性のある再利用のプロジェクトの2番目の作戦は、既存のコンクリートの柱および梁の構造をすべてそのまま保つこと。実際には小さい欠陥および不規則性にもかかわらずそれらを完全に露出させたままにすることによって、それらを褒めたたえることであった。
構造グリッドを維持しながら、スラブに選択的な切り込みを入れて二倍の高さのスペースと、3階と4階の間に新しい内部階段を導入しました。切ったり削ったりという驚くほど単純な作業が、平凡な建物構成の中に空間的な可能性のレイヤーを明らかにしてました。
既存の柱の中で、もしくは既存の柱の間で、複数の鋼鉄およびリブガラスの囲い加えられ、ホワイトボックスのヴォリュームは、サポートスペースを収容します。全体を通して、これらの新しい挿入物を古いものと並置し、建物の過去との接触を失うことがないようにする意図を表現しています。

藤本壮介による、ハンガリー・ブダペストの音楽施設「ハンガリー音楽の家(House of Hungarian Music)」の現場写真。2021年末の一般公開向け建設が進められる
藤本壮介による、ハンガリー・ブダペストの音楽施設「ハンガリー音楽の家(House of Hungarian Music)」の現場写真。2021年末の一般公開向け建設が進められる photo©Liget Budapest Project
藤本壮介による、ハンガリー・ブダペストの音楽施設「ハンガリー音楽の家(House of Hungarian Music)」の現場写真。2021年末の一般公開向け建設が進められる photo©Liget Budapest Project
藤本壮介による、ハンガリー・ブダペストの音楽施設「ハンガリー音楽の家(House of Hungarian Music)」の現場写真。2021年末の一般公開向け建設が進められる photo©Liget Budapest Project

藤本壮介による、ハンガリー・ブダペストの音楽施設「ハンガリー音楽の家(House of Hungarian Music)」の現場写真です。2021年末の一般公開向け建設が進められています。

以下、プレスリリーステキストの抜粋です

ハンガリーの首都ブダペストでは、ヨーロッパ最大の都市文化開発プログラム「リゲット・ブダペスト・プロジェクト」の一環として、日本の藤本壮介が設計した「ハンガリー音楽の家(House of Hungarian Music)」が建設されています。
この建物は、有機的な起伏のある屋根の構造が目を引きますが、その特徴は広いガラスの壁と穴の開いたキャノピーです。同時に、その優美さと透明な表面のおかげで、それを包む公園と調和し溶け込んでいます。

この新しい施設は、音楽の歴史に関するインタラクティブな展示会、コンサート、エキサイティングな音楽教育ワークショップなどの幅広いイベントを通じて、訪問者に無数の音楽体験をもたらす複合的な音楽伝授の世界初の施設として運営されます。2019年には、この建物はインターナショナル・プロパティ・アワードでヨーロッパのベスト・パブリック・ビルディングに選ばれ、2020年のミュージック・シティズ・アワードでは、不動産開発における音楽の世界的なベスト・ユースの称号を獲得しました。
建物は構造的に完成し、2021年末に一般公開される予定です。CNNと世界建築協会は、ザハ・ハディド、レム・コールハース、レンゾ・ピアノなどのスター建築家の作品と並んで、2021年に最も期待される建築物の1つに「ハンガリー音楽の家」を選びました。

リゲット・ブダペスト・プロジェクトは、現在ヨーロッパで最も重要な文化開発であり、ハンガリー最大規模の公園やランドスケープ建築プロジェクトと、ミレニアム以来の規模の施設の開発を組み合わせたものです。リゲット・ブダペスト・プロジェクトの一環である「ハンガリー音楽の家」は、ブダペストの最も重要な観光スポットの一つである英雄広場の近くに、かつてのオフィス街の跡地に建設されています。設計者の藤本壮介は、ユニークで刺激的で有機的な建物を作り上げました。彼のデザインは、国際コンペに応募された168のプロジェクトの中から、ハンガリー人と国際的な審査員によって選ばれました。

藤本壮介のヴィジョン
藤本は「ハンガリー音楽の家」の国際コンペに応募するにあたり、自然環境と建築環境の境界をなくし、自然と音の調和を図るプロジェクトを構想しました。デザインの特徴である浮かぶ屋根は、音の振動を視覚的に表現した「波」から着想を得ています。
開放感と透明感を意識して、建物の側壁をガラスにし、屋根を穴の開いた構造によって採光できる空間とし、木の葉のように建物の内部に光を取り入れるようにしました。彼はまた、ブダペストのリストアカデミーの有名な分離主義者の建物や、ハンガリーの音楽と音楽教育の国際的に有名な伝統からもインスピレーションを得ています。

「世界初の公共公園のひとつで仕事をするというのは、信じられないほど刺激的なことです。リゲット・ブダペスト・プロジェクト、そしてその中にあるハンガリー音楽の家は、まさに象徴的な開発プロジェクトであり、緑と建築環境の間に並外れた調和を生み出したことから、将来の都市開発者のお手本になるかもしれません。」
と藤本壮壮介はそのヴィジョンについて語っています。

多田正治アトリエ+ENDO SHOJIRO DESIGNによる、京都の築約120年の京町家を改修した「bar/studio 祇園舎」
多田正治アトリエ+ENDO SHOJIRO DESIGNによる、京都の築約120年の京町家を改修した「bar/studio 祇園舎」 photos©松村康平
多田正治アトリエ+ENDO SHOJIRO DESIGNによる、京都の築約120年の京町家を改修した「bar/studio 祇園舎」 photos©松村康平

多田正治アトリエENDO SHOJIRO DESIGNが設計した、京都市の築約120年の京町家の2階部分を改修した「bar/studio 祇園舎」です。店舗の公式サイトはこちら

築約120年の京町家の2階部分を改装し、バーとスタジオ機能を併せ持つ「bar/studio 祇園舎」をつくった。
僧侶でありメディアプロデューサーという2つの顔を持つオーナーが運営する。
夜は僧侶たちがバーテンダーとして立つバーで、昼は仏教に関する講話や日本の伝統音楽のライブパフォーマンスの収録や発信を行うスタジオとなる。

建築家によるテキストより

町家の通し柱を軸に配した2枚のバーカウンターが、空間にリズムと中心を与える。
緩やかにカーブする土壁が空間を包み込み、ディスプレイのための無垢ヒノキの塊が空間を引き締める。
床、壁、天井は、既存町家室内の上に直接、防音性能の高い材で仕上げている。

天井の一部は掘り上げ、バーとスタジオのための2種類の照明を始め撮影用のケーブルやスピーカーを設置するスペースを設けた。
バーのための心身に染み入るような空間と、スタジオのために随所に巡らせた諸設備が並存する建築である。

建築家によるテキストより
佐屋香織+藤木俊大+佐治卓 / ピークスタジオによる、神奈川・川崎市の「武蔵新城のコワーキングスペース」
佐屋香織+藤木俊大+佐治卓 / ピークスタジオによる、神奈川・川崎市の「武蔵新城のコワーキングスペース」 photo©高橋菜生
佐屋香織+藤木俊大+佐治卓 / ピークスタジオによる、神奈川・川崎市の「武蔵新城のコワーキングスペース」 photo©高橋菜生

佐屋香織+藤木俊大+佐治卓 / ピークスタジオが設計した、神奈川・川崎市の「武蔵新城のコワーキングスペース」です。施設の公式サイトはこちら

川崎市中原区武蔵新城にコワーキングスペースを計画した。
JR南武線武蔵新城駅の北側は、かつて、稲毛領の新しい庄として、二ヶ領用水から引き込まれた水により広く豊かな水田が広がっていた地域である。

建築家によるテキストより

このコワーキングスペースが入る場所は、人通りの多い商店街の中ほどにある鉄骨造4階建ての店舗+共同住宅の2階のフロアである。今春まで地域に愛された中華料理屋とバーの2店舗が営業していたが、新しい業態への更新を行うこととなった。

建築家によるテキストより

私達は、さほど広くはないこの場所で、街とのつながりを感じながら、「はたらくことと暮らすこと」を豊かに、そのために、居心地の良い場所や距離感をつくりだすことを考えた。
居心地の良い場所や距離感を作り出すためには、多様性と重層性が必要になる。多様な構成を持つ、異なる要素が重なることで、その中に選択的な隙間が生まれ、それぞれの居場所が発見できると考えるからだ。また、居心地の良さの距離は、視覚的な要素が大いにある。明るさの濃淡、仕切る壁の高さと厚み、植栽の営み、街の気配の取り込みについて、複層的な重なりを検討した。

建築家によるテキストより
発売早々に重版となった『内藤廣設計図面集』の増刷出来を前に、 内藤廣直筆サイン入り版の事前予約を1/25まで受付中。南洋堂・紀伊國屋書店・丸善ジュンク堂書店・蔦屋書店など16店舗が参加。
発売早々に重版となった『内藤廣設計図面集』の増刷出来を前に、 内藤廣直筆サイン入り版の事前予約を1/25まで受付中。南洋堂・紀伊國屋書店・丸善ジュンク堂書店・蔦屋書店など16店舗が参加。
発売早々に重版となった『内藤廣設計図面集』の増刷出来を前に、 内藤廣直筆サイン入り版の事前予約を1/25まで受付中。南洋堂・紀伊國屋書店・丸善ジュンク堂書店・蔦屋書店など16店舗が参加。 photo©南洋堂書店
発売早々に重版となった『内藤廣設計図面集』の増刷出来を前に、 内藤廣直筆サイン入り版の事前予約を1/25まで受付中。南洋堂・紀伊國屋書店・丸善ジュンク堂書店・蔦屋書店など16店舗が参加。

発売早々に重版となった『内藤廣設計図面集』の増刷出来を前に、内藤廣の直筆サイン入り版の事前予約を2021年1月25日まで、全国主要店舗で受け付けています。南洋堂・紀伊國屋書店・丸善ジュンク堂書店・蔦屋書店など16店舗が参加しています。本書籍の中身プレビューはこちらのページで閲覧可能です。サイン本は2021年2月初旬頃に各店舗へ順次届けられる予定で、数に限りがあるので、確実に入手されたい方は事前予約がお勧めとのこと。【ap・pr】

内藤廣の直筆サイン入り版の予約を受け付けている店舗は以下。
(電話等で直接店舗にお問い合わせください)

中川エリカの、TOTOギャラリー・間での建築展「JOY in Architecture」の会場写真
中川エリカの、TOTOギャラリー・間での建築展「JOY in Architecture」の会場写真 photo©architecturephoto
中川エリカの、TOTOギャラリー・間での建築展「JOY in Architecture」の会場写真 photo©architecturephoto
中川エリカの、TOTOギャラリー・間での建築展「JOY in Architecture」の会場写真 photo©architecturephoto

中川エリカの、TOTOギャラリー・間での建築展「JOY in Architecture」の会場写真です。展覧会の会期は2021年1月21日~3月21日。こちらのページからの事前予約制で開催されます。

以下に、本展をレポートします

本展ではギャラリー・間の3つのスペース(下階・中庭・上階)毎に異なるコンセプトでの展示が行われていてる。下階のGallery1では「設計の現場 2014年以降、設計の現場で活用されてきた模型・ドローイング群」が展示されている。中川によれば、これらの模型は展示用に制作されたものではなく、実際の建築設計の現場で使われたものを運び展示したのだという。

中川にとって模型はプレゼンテーションの為のものだけではなく、設計そのものに必須なツールだと言う。筆者との対話の中で語られたのは、設計に取り組む際に、図面を描く以前に、模型を作り始め、そこで検討したものを図面化するというプロセスであった。またそのマテリアルはプロジェクトごとに変わるのだという。そこでポイントになるべき事柄に合わせて模型の材料やスケールが決定するのだそうだ。
また、いわゆるヴォリューム模型がないことも印象的であった。中川によれば、外部と内部を分けるのではなく、同時に思考していくためにヴォリューム模型での検討はあまり行わないのだと言う。確かにそう聞いて桃山ハウスの模型を目にすると、ヴォリュームでありながらも柱等の要素が独立しつつ内外をつないでいる空間の特質は、このようなスタディから生まれているのだと納得感がある。

実際に、そのような背景を聞いたうえで、Gallery1に展示されている模型群を眺めてみると、その多様さに驚かされる。非常に作りこまれているが、精度高く作られているというよりも、模型を眺めていて思いついたアイデアをその場で反映できるようなラフさを持った模型のように見える。それは、展示物として見ていても、その背景にある設計の思考やプロセスを閲覧者に伝える余白を持った模型のように感じられた。

展示されている模型の中には、本展示の配置をスタディした模型も展示されており、自身が現在いる空間、展示がどのように構想されたのかを想像することもできる。

中庭、COURTYARDでは「冬の庭 風・光をコントロールする縄屋根と、スケール・材料を統一した模型群が作る居場所」と銘打った展示が展開されている。

縄屋根によって、開放性の高い中庭の空間が、内部化したようにも感じられる。また展示されている模型は、先のGallery1とは異なり、今回の展示の為に素材とスケールを統一し新たに作られたものだそう。中川事務所のスタッフとの対話の中で語られたのは、過去のプロジェクトを新たに模型化する作業の中で、それぞれのプロジェクトを読み込む必要があり、改めて自社のプロジェクトを理解する手掛かりにもなったとの事。

上階のGallery2では、中川エリカの今後の展望や思考を表明するような展示がなされている。
「都市スタディのオルタナティブ 南米チリの6都市で行った、野外什器を手掛かりに居場所を見い出す人々のリサーチと、その後の設計への展開」と説明されている。
具体的には、事務所全体で行ったチリでのリサーチトリップの成果と、そのリサーチをから得られたものをアウトプットしているという現在進行中の国内でのプロジェクト(クリニック)の模型が展示されている。リサーチと銘打ってはいるが、大きなスケールでの模型が制作展示されており、空間採集のようにも感じられる内容となっている。

本展のタイトルが「JOY in Architecture」となっているように、ここでみられる模型群からは確かに「喜び」が感じられる。我々がみているのは展示物としての模型だけれど、じっくりと眺めていると、これらが、中川らの手によって試行錯誤され、アイデアが発展していくプロセスや、その時の事務所内でのテンションの高いやり取りが、頭に浮かんでくるようだった。
多様なマテリアルで作られた模型から、建築を設計することの根源にある、つくる喜びを思い起こさせてくれる展覧会であり、是非実際に足を運んでほしいと思う。

リビタ+成瀬猪熊建築設計事務所+長谷工リフォームによる、東京・三鷹市の、既存社宅を改修した単身者シェアハウスとファミリー向け賃貸住宅「リエットガーデン三鷹」
リビタ+成瀬猪熊建築設計事務所+長谷工リフォームによる、東京・三鷹市の、既存社宅を改修した単身者シェアハウスとファミリー向け賃貸住宅「リエットガーデン三鷹」 photo©西川公朗
リビタ+成瀬猪熊建築設計事務所+長谷工リフォームによる、東京・三鷹市の、既存社宅を改修した単身者シェアハウスとファミリー向け賃貸住宅「リエットガーデン三鷹」 photo©西川公朗
リビタ+成瀬猪熊建築設計事務所+長谷工リフォームによる、東京・三鷹市の、既存社宅を改修した単身者シェアハウスとファミリー向け賃貸住宅「リエットガーデン三鷹」 photo©西川公朗

リビタ(基本設計・デザイン監修)+成瀬猪熊建築設計事務所(基本設計・デザイン監修)+長谷工リフォーム(実施設計・監理)による、東京・三鷹市の、既存社宅を改修した単身者シェアハウスとファミリー向け賃貸住宅「リエットガーデン三鷹」です。

この計画は、JR中央線の三鷹駅と武蔵境駅の間の住宅地に佇む、築40年余りの2棟の旧社宅を、単身者向けシェアハウス(112戸)とファミリー向け賃貸住宅(24戸)に改修したものだ。

私たちが此処に実現させようと試みたのは、武蔵野らしい穏やかで緑豊かな環境と、都会的なアクティブなコミュニティを両方味わえる、質の高い「ラーバンライフスタイル」を生み出す住まいである。

まず、元々の建物の佇まいを活かしながら、2棟の間に鬱蒼と茂っていた藪を切り開き、地域に開いたシェア畑と広場を計画した。そこに、ゆったりとしたスケールのテーブル・ベンチ・菜園用の足洗い場・植栽を配置することで、地域の人も気兼ねなく立ち寄ることができる、住宅地のオープンスペースとしての価値を持った、緩やかな環境を作り出した。

一方、建物内部は、開口部を拡げ、天井を現しにすることで、外部に繋がる大らかな共用部をつくり、ラフな仕上げを残したカジュアルな雰囲気の中、仕事をしたり、住人同士の交流が生まれる動的な空間を創り出した。

そこには、都会だけでも郊外だけでも手に入れられない、私たちが求める「住まいの質」が、地域との繋がりを保ちながら、立ち現れ始めている。

建築家によるテキストより

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