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杉山幸一郎による連載エッセイ “For The Architectural Innocent” 第6回「タイムスリップ / 木の風船」
杉山幸一郎による連載エッセイ “For The Architectural Innocent” 第6回「タイムスリップ / 木の風船」

 
※このエッセイは、杉山幸一郎個人の見解を記すもので、ピーター・ズントー事務所のオフィシャルブログという位置づけではありません。

 


 
タイムスリップ / 木の風船

text:杉山幸一郎

 

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杉山幸一郎による連載エッセイ “For The Architectural Innocent” 第6回「タイムスリップ / 木の風船」 photo©杉山幸一郎

今回はグラウビュンデン州クールの街にある、«ローマ遺跡のためのシェルター»を紹介しようと思います。

このピーターズントー設計による小さな遺跡博物館は、スイスアルプス観光拠点の一つであるクール駅から徒歩圏内にあり、無料で見学することができます。そんなアクセスのし易さから、最も多くの人が訪れたことのある、ズントー建築の一つではないでしょうか。

建築家が自身の設計事務所を立ち上げて間もない頃に設計した初期プロジェクトを見ると、それまでに経験を積んで培ったきた、しかし表現する機会がなかった自身の建築に対する言葉、その全てが湧き出すように現れているのを目にすることができます。

もっと言えば、同じ建築家のその後のプロジェクトと比べて、後で振り返ってみれば、洗練されすぎていない原石のような意志や力強さが垣間見えることが多いのです。

このローマ遺跡のためのシェルター (以下シェルター)が竣工したのは1986年。以前紹介したデビュー作である木造アトリエとほぼ同じ時期になります。

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杉山幸一郎による連載エッセイ “For The Architectural Innocent” 第6回「タイムスリップ / 木の風船」 photo©杉山幸一郎

木造アトリエはカラマツの線材が縦方向を強調するように取り付けられて、建物の顔を作っていました。
一方でこちらは、日差しを遮るように水平方向に走るルーバー。つまり、角度を持って取り付けられた水平材が外に向けた表情をつくっています。内部から眺めれば、直接光を避けて内部の遺構を守りつつ、ルーバーに反射した間接光が内部に取り込まれて、室内をほのかに明るくしています。

sinato 大野力の建築設計、アーティスト 松山智一のパブリックアートでリニューアルした「新宿東口駅前広場」の動画。大野や松山のコメントも収録

sinato 大野力の建築設計、アーティスト 松山智一のパブリックアートでリニューアルした「新宿東口駅前広場」の動画が公開されています。大野や松山のコメントも収録されています。また、こちらには両者のインタビュー記事も公開されています。

以下は、完成時の大野と松山のコメントです。

sinato 大野力のコメント

広場の設計においては、イベント的な賑わいだけではなく、性別や年齢、人数を問わず、様々な人々が同時共存できる状態をつくることを大事にしています。
俯瞰して見ると、全体に繋がりを感じられるようにしながら、少し隠れられる、普段とは違う目線で座れる、あるいは人数に応じた居所があるなど、様々な設えを配置することで、訪れる人がその日の状態に合わせて居心地の良い場所を選択できるように考えています。
この広場での人々の多様な振る舞いとパブリックアートが重なりあって街に表示されることで、新しい新宿の風景が生まれることを期待しています。

リリーステキストより

アーティスト 松山智一のコメント

「今回のパブリックアート制作には、ミクロとマクロの2つの視点でのコンセプトがあります。
ミクロな視点では、この場所が、これまであまり活用されていない場であったものの、見るアングルによっては“東京らしさ”を発見できる場所なので、この場所をテーマに「Metro-Bewilder」(メトロビウィルダー)という造語を作成し、新宿の大都会の中に自然をアートとくっつけて“訪れる人達に驚きを提供する“というコンセプトです。
マクロな視点では、新宿は世界で一番の交通量があり、世界中から商業・文化・飲食などを求めて訪れる場所であると同時に、いまだにローカルカルチャーが根付いている場所でもあります。
これは東京でもなかなかないことで、グローバルとローカルが共存しているからこそ喧騒感があり、個性がある、新宿のキャラクターが生まれているので、このローカルとグローバル=グローカルをコンセプトにプランニングしました。」

リリーステキストより
住宅作品「半麦ハット」(西澤徹夫との共同設計)でも注目された、板坂留五のRUI Architectsのウェブサイトが開設。様々な画像が重なる情報の密度感の設計が印象的
住宅作品「半麦ハット」(西澤徹夫との共同設計)でも注目された、板坂留五のRUI Architectsのウェブサイトが開設。様々な画像が重なる情報の密度感の設計が印象的板坂のウェブサイトのスクリーンショット。

住宅作品「半麦ハット」(西澤徹夫との共同設計)でも注目された、板坂留五のRUI Architectsのウェブサイトが開設されています。様々な画像が重なる情報の密度感の設計とコンテンツを探し出す動線が印象的なウェブサイトとなっています。

青木淳・昭和設計JVが設計者に選ばれた「松本平広域公園陸上競技場」設計プロポについて、審査員を務めた上林功が振り返って解説した記事

青木淳昭和設計共同体が設計者に選ばれた「松本平広域公園陸上競技場」設計プロポーザルについて、審査員を務めた上林功が振り返って解説した記事が、real-sports.jpに掲載されています。上林は、環境デザイン研究所で、スポーツ施設の設計・監理に関わったのち、スポーツファシリティ研究所を設立、追手門学院大学准教授を務めています。
「松本平広域公園陸上競技場」設計プロポーザルの最終候補者の提案書はこちらで見ることができます

ラファエル・モネオと、ハーバード大学GSD学科長 サラ・ホワイティングによる、建築教育をテーマとしたオンライントークイベント「Learning Architecture」が開催

ラファエル・モネオと、ハーバード大学GSD学科長 サラ・ホワイティング(Sarah Whiting)による、建築教育をテーマとしたオンライントークイベント「Learning Architecture」が開催されます。開催日時は日本時間2020年9月15日1時(現地時間2020年9月14日12時)。イベントの公式ページはこちら

What is it, to learn architecture? In a tribute to pioneering architect and educator, John Hejduk, Dean Sarah Whiting will interview Spanish architect Rafael Moneo about architectural pedagogy past, present, and future. Together, they will take up contemporary questions, examining shifts that have taken place in architectural pedagogy’s engagement of history, theory, and technology. In attempting to answer these questions, they will explore new experiments in the relationship between practice and teaching, including examples from Moneo’s own experiences. With both traditional models and contemporary departures in mind, Moneo and Whiting will speculate on future possibilities for architectural education.

宮川清志 / SESNによる、東京・港区南青山の、美容クリニック「Men’s Clara」
宮川清志 / SESNによる、東京・港区南青山の、美容クリニック「Men’s Clara」 photo©見学友宙
宮川清志 / SESNによる、東京・港区南青山の、美容クリニック「Men’s Clara」 photo©見学友宙

宮川清志 / SESNが設計した、東京・港区南青山の、美容クリニック「Men’s Clara」です。

港区南青山にある美容クリニック、Men’s Claraのクリニックデザイン。

3階建ての建築の特色を生かし、CASA、架空の邸宅というコンセプトをたて、ストーリー性のある体感ができる空間としています。

B1Fでは建具や面をスケールアウトさせ、1Fは部屋や壁ではなく柱を作り、2Fは扉や動線ではなく窓や街路を作り、主体をすり替えながら強調する事で、記憶の中の感覚知を行き来する事で架空の邸宅、CASAを架空性を保ったまま表現しています。

デザイナーによるテキストより
テレビドラマ「名建築で昼食を」の第4回(東京都庭園美術館登場回)が、TVerで9月13日まで無料視聴可能

テレビドラマ「名建築で昼食を」の第4回(東京都庭園美術館登場回)が、TVerで2020年9月13日1:25(終了予定)まで無料視聴可能です。

藤(池田エライザ)は会社帰りに偶然、千明(田口トモロヲ)が若い男と肩を寄せあい楽しそうにしている姿に遭遇する。2人の関係が気になる藤に千明からランチの誘いが…。
向かったのは、もとは宮家の邸宅として建てられた東京都庭園美術館。朝香宮夫妻は、パリで生活した経験があり、壁飾りから家具、照明にいたるまで、当時最新のフランスの建築様式、アール・デコで統一されている。二人のパリでの記憶が詰まったこだわりの邸宅だが、妃殿下は住み始めてわずか5ヶ月で亡くなったという…。ランチの後、意を決して若い男の存在について聞いてみると、想像だにしなかった千明のプライベートが明らかに…

長谷川逸子のgallery IHAが住宅建築のアワードを開催、応募作品を募集中。審査員は北山恒、塚本由晴、西沢立衛、永山祐子、増田信吾

長谷川逸子のgallery IHAが住宅建築のアワードを開催していて応募作品を募集しています。審査員は北山恒、塚本由晴、西沢立衛、永山祐子、増田信吾です。締め切りは2020年9月30日。詳細はリンク先でどうぞ。

NPO建築とアートの道場 「gallery IHA住宅建築賞2020」開催のお知らせ

建築とアートの道場では、これから出来る住宅建築、あるいは、まだ既存メディアに出ていない住宅建築作品の発掘をしていきたいと考えています。近年、住宅建築が大変おもしろいと感じます。コモンズの導入、「公と私」の境界を乗り越えていくもの、循環の中で考える建築、持続可能なライフスタイル、「木造」への新しい挑戦、地域との関係の解き方など、建築的思考の密度も高くなっているように思われます。そこで、住宅建築を対象として、さまざまな挑戦を発見していきたいと思います。どうぞ、ふるってご応募下さい。
(長谷川逸子)

●概要
応募締め切り:9月30日(水)17時
ディレクター:長谷川逸子
審査委員:北山恒、塚本由晴、西沢立衛、永山祐子、増田信吾
公開オンライン審査・発表:10月16日(金)
賞金合計:50万円(各作品への配分は審査で決める)
副賞:gallery IHAオンラインレクチャー講師
選抜作品オンラインレクチャー:11月に開催(4件程度)

●応募部門(どちらかをお選びください)
A)Build部門:応募時点で着工しているもの(完成年不問)
B)Unbuild部門:応募時点で未着工のもの

●応募条件
住宅としての機能を持っていること(店舗併用、リフォームなども可)
雑誌など既存メディアで未発表であること(自社ホームページなどは可)

長坂常 / スキーマ建築計画が改修を手掛けた、東京・墨田区の銭湯「黄金湯」
長坂常 / スキーマ建築計画が改修を手掛けた、東京・墨田区の銭湯「黄金湯」 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画が改修を手掛けた、東京・墨田区の銭湯「黄金湯」 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画が改修を手掛けた、東京・墨田区の銭湯「黄金湯」 photo©高野ユリカ
長坂常 / スキーマ建築計画が改修を手掛けた、東京・墨田区の銭湯「黄金湯」 photo©高野ユリカ

長坂常 / スキーマ建築計画が改修を手掛けた、東京・墨田区の銭湯「黄金湯」です。施設の公式サイトはこちら

地域のコミュニティをつなぎとめる場として長らく慕われてきた銭湯だが、浴室保有率が95%を超えた今、根強いファンはいるものの実際の集客は減り、廃業していく銭湯は後を絶たない。その中、この黄金湯はあえて改修という選択を取り勝負に出ることになり、我々が設計でお手伝いさせていただくことになった。

そこで、まずは現代のコミュニティをつなぐ役割を担えるように、既存のお風呂をそのままの大きさで使われなくなった焚き場やストック、機械室など限られた場を再利用し、ビアバーとサウナ+外気浴という新たな機能を足し、若いカップルや地域の仲間が仕事帰りなどに集う場として設定した。

デザイン面においては日本全国どこの銭湯でも共通の男女間の上が開いた境界壁に着目した。建築の構造的に見たら当然天井まで壁があったほうが安定で作るのも楽だと思うが、なぜそこが今も開いているのか?という疑問に向き合った。きっと、家族で別れて入っている時も声かけあって出るのに便利だったり、互いに臨場感が出ていいとか?そういうことが理由かものしれないが今ひとつ限定できない。そこで我々はその空きはじめる2250mmの高さをきっかけにデザインすることにし、まずはその上下で素材を切り替えることにした。

建築家によるテキストより
ズントー事務所でプロジェクトリーダーを務める杉山幸一郎による連載エッセイの最新回「ダイヤの家」が公開。カルソ・セント・ジョンが2016年に改修したスイスのゲストハウスをレビュー

ピーター・ズントー事務所でプロジェクトリーダーを務める杉山幸一郎による連載エッセイの最新回「ダイヤの家」が、ときの忘れもののサイトで公開されています。カルソ・セント・ジョンが2016年に改修したスイスのゲストハウスをレビューしています。「House in the Mountains」という名前で発表されていて、建築家のサイトにも写真が14枚掲載されています。

【ap job更新】 清水構造計画が、 構造エンジニアを目指す若いスタッフ(新卒・既卒)や構造設計業務経験者(中途)を募集中
【ap job更新】 清水構造計画が、 構造エンジニアを目指す若いスタッフ(新卒・既卒)や構造設計業務経験者(中途)を募集中
【ap job更新】 清水構造計画が、 構造エンジニアを目指す若いスタッフ(新卒・既卒)や構造設計業務経験者(中途)を募集中Monument /Tomokazu Matsuyama

清水構造計画の、構造エンジニアを目指す若いスタッフ(新卒・既卒)や構造設計業務経験者(中途)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

株式会社清水構造計画は、 構造エンジニアを目指す若いスタッフや構造設計業務経験者を募集します。

アート、住宅、集合住宅、オフィス、学校、ホテル、体育館、耐震診断、耐震改修など幅広く数多くのプロジェクトに携わっており、常にチャレンジングな姿勢で、アーティスト、建築家の方と協同してアート・建築をつくっています。
また、基本計画から、実施設計、現場監理に至るまで作品の構造エンジニアリングにかかるすべてのステージを経験することができます。

構造設計をやりたい方、構造デザインに興味がある方、災害後の復興支援や貧困者のための住宅に興味がある方、ものつくりに興味がある方、将来海外で活動したい方、世界的な視点で仕事したい方、スタジオを見学したいなどでも構いません。おまちしております。

就業環境
弊社では、3月中旬よりリモートワークができる体制を確保し可能な限りスタッフ各々のワークスタイルに即した就業体制を実現できるように配慮しています。

マ・アーキテクツ / 宮本裕也+新井典子による、群馬・伊勢崎市の、接骨院併用住宅「KB Project」
マ・アーキテクツ / 宮本裕也+新井典子による、群馬・伊勢崎市の、接骨院併用住宅「KB Project」 photo©平井広行
マ・アーキテクツ / 宮本裕也+新井典子による、群馬・伊勢崎市の、接骨院併用住宅「KB Project」 photo©平井広行
マ・アーキテクツ / 宮本裕也+新井典子による、群馬・伊勢崎市の、接骨院併用住宅「KB Project」 photo©平井広行
マ・アーキテクツ / 宮本裕也+新井典子による、群馬・伊勢崎市の、接骨院併用住宅「KB Project」 photo©平井広行

マ・アーキテクツ / 宮本裕也+新井典子が設計した、群馬・伊勢崎市の、接骨院併用住宅「KB Project」です。

地方の工業都市である敷地。建築主の地元であるこの土地に、新規オープンさせる接骨院と住まいを同時に新築する計画。

地域の人にとって居心地の良い接骨院と、新しい家族の生活が営まれる建物として、場所を細かく規定せず自由に過ごせると共に、将来の変化にも対応できるような、おおらかなプランニングが目指された。

建物の骨格として、内外の境界を曖昧にし、生活に外の要素を取り入れるため、外部空間を建物内に貫入させ、それらを立体的に展開させた。これらは、ふたつの用途の接続にも寄与している。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 大分の「DABURA.m株式会社」が、メンバーを募集中
【ap job更新】 大分の「DABURA.m株式会社」が、メンバーを募集中
【ap job更新】 大分の「DABURA.m株式会社」が、メンバーを募集中HOTEL GALLERIA MIDOBARU

大分の「DABURA.m株式会社」の、メンバー募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

DABURA.m(ダブラエム)株式会社は、大分県大分市を拠点とする建築設計事務所です。「建築設計」「空間再生」「地域デザイン」に取り組んでいます。

現在メンバーを募集しています。次のような方を求めています。
・建築設計実務の経験がある方 
・建築が好きで、建築設計を学んだ(学んでいる)方
・建築やデザインが好きで、CADや3DCGの学習経験のある方
・地域の課題や空間再生に具体的に取り組んでみたい方

近年は特に、別府や湯布院などの温泉地、竹田など歴史ある地域でのプロジェクトが増えています。大都市部とはまた異なる、地域や場所に固有のテーマが有る興味深いプロジェクトが進行中です。COVID-19の為大分でも様々な影響を受けましたが、既に次の時代へ向けた新たなプロジェクトが進んでいます。また大分は暮らすのにとてもよいところです。一緒に取り組んでくれる方を募集しております。ぜひご応募をお待ちしております。

1.募集職種
建築設計、空間再生、地域デザインに関わる業務
※現在弊社では、宿泊施設、クリニック、住宅などの建築設計、既存建築物の再生、可動建築を用いたパブリックスペース活用の社会実験など、様々なプロジェクトが進行中です。実際の業務を通じて幅広い経験をすることができます。

<FAQ>
Q1 現在メンバーは何名くらいの体制ですか?
A1 役員2名、正社員5名、オンラインでのサポートメンバー数名、学生アルバイトの体制です。男女比は半々くらいです。出身地は、東京、鳥取、福岡、宮崎、大分など様々です。

Q2 どんなタイプの案件が多いですか?
A2 進行中のプロジェクトの業務量としては、事業用建築物新築(宿泊施設、クリニック、オフィス等)が50%、空間再生が20%、個人住宅が20%、地域デザイン・コンサルティング他が10%くらいの割合です。様々な規模やタイプのプロジェクトを経験できます。

Q3 大分での暮らしはどんな感じですか?
A3 少し足を延ばすと温泉、海、山など様々な自然環境が近距離にあり、とても暮らしやすく豊かなところです。生鮮食料品は大都市より安くて質や味が良いものが手に入ります。特にお魚は大分以外から来ると驚く方が多いです。居住コストで考えますと、弊社事務所周辺で、一人暮らし用の賃貸住宅で4万円~6万円くらい、メンバーは皆職住近接です。

元木大輔 / DDAAによる著書『工夫の連続: ストレンジDIYマニュアル』の中身をプレビュー。ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展への参加でも注目される建築家による初の著書
元木大輔 / DDAAによる著書『工夫の連続: ストレンジDIYマニュアル』の中身をプレビュー。ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展への参加でも注目される建築家による初の著書

元木大輔 / DDAAによる初の著書『工夫の連続: ストレンジDIYマニュアル』の中身をプレビューします。発売は2020年10月2日を予定。元木は、ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館への参加でも注目される建築家です。元木大輔 / DDAAの作品は、アーキテクチャーフォトでも多数紹介してきており、こちらから閲覧可能です。

視点を変えるだけで、あらゆるものは素材になる。ゼロから考えずに、すでにあるものをハックする方法を獲得しよう。まわりの環境を変える工夫を身につければ、世界はより豊かで楽しいものになる!
自由に形を考えられるフルーツ・ボウルから駅の階段を使った劇場まで、さまざまなスケールのものを自らの手で作り、考えるための画期的なDIYマニュアル。
ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展への出展などで注目を浴びる建築家、元木大輔による初の著書!

リリーステキストより

こちらは元木自身がtwitterに投稿した本書籍の紹介内容をまとめたものです。

これは、「デザイン=工夫」と捉えることでフルーツ・ボウルから駅の階段を使った劇場まで、さまざまなスケールのものを自らの手で作り、考えるためのちょっと変わったDIY的方法論についての本です。

DIYをテーマに間口を広くを意識しつつ、ビスの留め方からタクティカルアーバニズムや都市まで、できるだけ広く深く様々なスケールのデザインについて考えていることをまとめました。この本は、写真、テキスト、イケア的な作り方マニュアルの3つの要素から構成されています。

はじめは「合板」や「スポンジ」だったDIYの材料がだんだん「ガードレール」や「駅の階段」になっていくちょっと変わったなDIYの作り方マニュアル。happaで撮影した作ったものたちの写真。写真、テキスト、ドローイング全て未発表の撮り下ろし、書き下ろしです。

ブックデザインは今までもいくつものプロジェクトでご一緒しいている安定の橋詰宗さん。巻頭カラーのグラビアページはほぼセレクトから並び順まで、ほぼゴッティンガムにお任せしました。

写真家の杉本博司に、青木淳が京都市京セラ美術館館長として話を聞いているインタビュー動画「青木淳館長による杉本博司 経歴聞き取り調書」の日本後字幕・手話通訳付版

写真家の杉本博司に、青木淳が京都市京セラ美術館館長として話を聞いているインタビュー動画「青木淳館長による杉本博司 経歴聞き取り調書」の日本後字幕・手話通訳付版です。京都市京セラ美術館では、2020年10月4日まで「杉本博司 瑠璃の浄土」展を開催中

青木淳館長による杉本博司 経歴聞き取り調書
2019年12月27日、杉本スタジオ(東京)にて収録
手話監修:社会福祉法人京都聴覚言語障害者福祉協会

石川素樹建築設計事務所による、秋田・横手市の住宅「赤坂の家」
石川素樹建築設計事務所による、秋田・横手市の住宅「赤坂の家」 photo©ARCHI HATCH
石川素樹建築設計事務所による、秋田・横手市の住宅「赤坂の家」 photo©ARCHI HATCH
石川素樹建築設計事務所による、秋田・横手市の住宅「赤坂の家」 photo©ARCHI HATCH

石川素樹建築設計事務所が設計した、秋田・横手市の住宅「赤坂の家」です。

東西に長い敷地の赤坂の家は、西側道路の先には田園風景が広がるものの敷地からの見え方は周辺建物もかかり、南北と東側は隣家が近く3方囲まれていて東西で敷地の高低差もある状況にあった。

そうした敷地状況から、高低差をかわしつつ空と日照を求めて南側隣家間の切れ目となる位置まで大きくセットバックし、東側には自家用畑、低い西側には駐車スペースと一時的な雪溜まりにもなる庭という配置にしている。

配置計画から得られる日照や、敷地形状、街並みとのボリューム、施工性、予算から、北側に雪を集め南側に大きな開口を設けたシンプルな片流れ屋根を架けた平屋とした。

屋根から北側に落ちる雪は井戸水を利用し融雪し、その井戸水融雪を西側の一部まで伸ばし雪溜まりや雪かき量も軽減させている。南側は積雪軽減に加え、外部としての活用と隣家との緩衝帯となるよう軒を深くしている。

建築家によるテキストより

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