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A Nomad Sub+ナノメートルアーキテクチャーによる、大阪市の障碍者就労支援施設「PALETTE」
A Nomad Sub+ナノメートルアーキテクチャーによる、大阪市の障碍者就労支援施設「PALETTE」 photo©太田拓実

A Nomad Sub(坂東幸輔+須磨一清)ナノメートルアーキテクチャー(野中あつみ+三谷裕樹)が設計した、大阪市の障碍者就労支援施設「PALETTE」です。

PALETTEは知的障害者が単純作業に従事するのではなく、各々の個性を生かしたものづくりを通してしごとをする就労継続支援B型事業の施設である。飴細工が出来るお菓子工房や本格的な窯を設置した陶芸工房、シルクスクリーン機器を導入した印刷工房や平面絵画に限らない多様な表現のできるアトリエに加え、利用者の作品を発信するカフェやギャラリー、ショップも施設内に入っている。それぞれの工房・アトリエでの制作は管理のし易さから大きな一室の空間で行われるが、障害特性によっては既存施設で出会ったような他者と一緒に同じ空間にいることを苦痛だと感じる利用者もいる。本施設ではスケルトンドミノのような均質な空間ではなく、利用者ひとりひとりが居心地のよい場所を発見できるような空間を設計することが求められた。

建築家によるテキストより
五十嵐太郎による連載・反東京としての地方建築を歩く の7回目「建築における沖縄らしさ」

五十嵐太郎による連載・反東京としての地方建築を歩く の7回目「建築における沖縄らしさ」が、wirelesswire.jpに掲載されています。

コールハースとAMOディレクターのサミール・バンタルらによる、グッゲンハイム美術館で始まった”田舎”をテーマにした建築展「Countryside, The Future」の新しい会場写真

レム・コールハースとAMOディレクターのサミール・バンタルらによる、グッゲンハイム美術館で始まった”田舎”をテーマにした建築展「Countryside, The Future」の新しい会場写真が10枚、dezeenに掲載されています。

スティーブン・シェンク+服部大祐 / Schenk Hattoriによる、2020年4月完成予定のベルギー・イーパーのインフォメーションセンター「Entrance Pavilion in Palingbeek」
スティーブン・シェンク+服部大祐 / Schenk Hattoriによる、2020年4月完成予定のベルギー・イーパーのインフォメーションセンター「Entrance Pavilion in Palingbeek」 image©Schenk Hattori

スティーブン・シェンク+服部大祐 / Schenk Hattori(シェンクハットリ)による、2020年4月完成予定のベルギー・イーパーのインフォメーションセンター「Entrance Pavilion in Palingbeek」です。ここではそのドローイングをご紹介します。

第一次世界大戦の最前線、今は美しい緑が広がる自然保護区となっている敷地。この広大な敷地入口に「エントランスを明示するランドマーク機能」「大戦の歴史と保護区に関する展示スペース」「来園者の集いの空間」「保護区全体のアクセスの明確化」という役割を担う ”info point” が求められた。それら複合的な機能を考えた時に、既存の遊歩道に寄り添う40mの屋根と、その下に収められた案内ボード群という構成を採用した。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 相坂研介設計アトリエが、スタッフ(未経験の新卒・既卒等)を追加募集中
【ap job更新】 相坂研介設計アトリエが、スタッフ(未経験の新卒・既卒等)を追加募集中
【ap job更新】 相坂研介設計アトリエが、スタッフ(未経験の新卒・既卒等)を追加募集中あまねの杜保育園(土と水と緑を周る立体回遊式保育園。受賞多数)

相坂研介設計アトリエの、スタッフ(未経験の新卒・既卒等)の追加募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

相坂研介設計アトリエは、東京の皇居そば、千代田区麹町(半蔵門駅0分)にある設計事務所です。

代表の相坂は東京大学卒業後、安藤忠雄建築研究所を経て2003年に事務所を開設。

以降、大学等で講師をしつつ、建築家協会の常任幹事としても若手の参加できる公共コンペを提案したり行政を支援して建築士の職能普及を目指す活動が評価され、「これからの建築士賞」も受賞しました。

我々は保育園やビル、ホテル、集住や個人邸、家具や玩具までデザインする一方、公共コンペにも定期的に参加しており、ここでは住宅から大型施設まで、企画から作図、申請、現場監理までの実践的な経験を、少人数アトリエならではの身近さと密度で積むことができる、「第二の学びの場」と位置付けられます。

近年は特に福祉・教育関係に力を入れ、複数の保育園に加え、音楽学校や知育玩具も設計しており、「あまねの杜保育園」(https://www.archdaily.com/787963/amanenomori-nursery-school-aisaka-architects-atelier )は、「こども環境学会賞」「JIA環境建築賞」「Architecture Asia Award」など国内外多数の受賞に加え、レコード大賞にもなったNHK「パプリカ」のMV(https://youtu.be/ba0UDkwU4I0)にも採用。

さらに今年2月には、山を取り込む巨大遊具のような「てぞーろ保育園」を竣工させたばかりです。
https://www.japan-architects.com/ja/architecture-news/yi-liao-fu-zhi-shi-she/aisaka-tesoro-nursery

このたび新規受注と事務所拡張に合わせたスタッフ募集で、先日経験者枠は決まりましたが、未経験の新卒・既卒の方(下記E,F)も対象に、さらに迎えることにしました。(ただ経験者もご相談ください)

コールハースと書籍『S, M, L, XL』を制作したことでも知られるデザイナー ブルース・マウのインタビュー動画

レム・コールハースと書籍『S, M, L, XL』を制作したことでも知られるデザイナー ブルース・マウのインタビュー動画です。制作はルイジアナ美術館。

Meet the influential Canadian “design guru”, Bruce Mau, in this short video. Mau, who is the author of quintessential publications on architecture and design, shares his thoughts on how we can bring the book into the technological environment without losing its beauty and richness.

“I think it’s such a brilliant technology that if it didn’t exist today – if somehow we got to the present through technology and computers before the book – we would have to invent the book,” Maus says of the discussion surrounding the alleged ‘death of the book’. The book, he continues, is such a brilliant technology, that no computer can match: “It never crashes, it sequences narrative, which is one of the most important things we need to do to understand the world.” Mau shares how he is working on a technology platform for books because he realized that “when we moved the book from the physical book to the digital book, we left behind the beauty of the book. We left behind the culture of the book and the experience of the book. We just took the text.” The true experience of the book, he feels, should be better incorporated into the technological environment, while adding the capacity and reach that technology offers.

Bruce Mau (b. 1959) is a Canadian designer. Mau began as a graphic designer but has later extended his creative talent to the world of architecture, art, films, conceptual philosophy and eco-environmental design. From 1985-2010, Mau was the creative director of Bruce Mau Design (BMD), and in 2003 he founded the Institute Without Boundaries in collaboration with the School of Design. In 2010, he went on to co-found The Massive Change Network in Chicago. Mau is the recipient of prestigious awards including the Chrysler Award for Design Innovation in 1998, the American Institute of Graphic Arts Gold Medal in 2007, the Philadelphia Museum of Art’s Collab Design Excellence Award in 2015, and the Cooper Hewitt 2016 National Design Award for Design Mind – for his impact on design theory, design practice and public awareness. In 1998, Mau designed a widely circulated 43 point manifest called ‘The Incomplete Manifesto for Growth’, which assists its users in forming and assessing their design process. Mau is also the author of iconic books such as ‘S, M, L, XL’ (1995) with Rem Koolhaas: an architecture compendium that quickly became a requisite addition to the shelves of creatives. In June 2020, he will publish ‘MC24’, which features essays, observations, project documentation, and design work by Mau and other high-profile architects, designers, artists, scientists, environmentalists, and thinkers of our time.

ヘルツォーグ&ド・ムーロンが計画している、スイスの高速道路沿いの礼拝堂の画像など

ヘルツォーグ&ド・ムーロンが計画している、スイスの高速道路沿いの礼拝堂の画像と図面が6枚、designboomに掲載されています。建築家の公式サイトではテキストも読むことができます
ヘルツォーグの公式インスタグラムアカウントでも画像が公開されています(こちらには図面はなし)。

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The design for Switzerland’s first motorway chapel – the Autobahnkirche – was unveiled to the public. The idea of the Autobahnkirche follows on from the concept of the medieval wayside chapel and is adapted to modern needs. Our proposal for the Autobahnkirche is situated on the A13 motorway near Andeer, a small village in the Grisons region. The Autobahnkirche consists of an above-ground chapel, visible from afar, which is composed of four walls of equal height and at right angles, that just lean against each other; they lean and support at the same time. From this aboveground chapel, a broad, snail-shaped flight of stairs leads to an earth room that is conceived as a sequence of three chapels. Along the funnel-shaped earth space, visitors find two other small chapels: the first for readers, with even daylight coming into the round room from above and the second with a candle, a matte, reflecting wall, and a single skylight. Finally, a last room opens a panoramic view of the landscape, the village, and the lush green meadows and woods. Perception of the vegetation is heightened by the complementary red of a room-height pane of tinted glass. #herzogdemeuron #hdm515 #autobahnkirche #andeer

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コールハースらがキュレーションしている、“田舎”をテーマにした、NYのグッゲンハイム美術館での建築展「Countryside, The Future」の会場写真

レム・コールハースらがキュレーションしている、“田舎”をテーマにした、NYのグッゲンハイム美術館での建築展「Countryside, The Future」の会場写真が10枚公開されています。OMAの公式インスタグラムアカウントが投稿したもの。
展示の公式ページはこちら。会期は2020年8月14日まで。

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#AMOnews Countryside, The Future has opened to the public today at the Solomon R. Guggenheim Museum in New York. Rem Koolhaas: “In the past decade, I have noticed that while much of our energies and intelligence have been focused on the urban areas of the world, the countryside has changed dramatically under the influence of global warming, the market economy, American tech companies, African and European initiatives, Chinese politics, and other forces. This story is largely untold, and it is particularly meaningful for AMO to present it in one of the world’s great museums in one of the world’s densest cities.” Samir Bantal, Director of AMO: “This is a collection of new and old ideas that aims to rediscover the dynamics of the countryside. A place many of us think of as stable and slow-moving is revealed as an incredibly agile and flexible realm, even more than any modern metropolis.” @guggenheim #CountrysideTheFuture @troyth @irma_boom_amsterdam #samirbantal #niklasmaak #irmaboom #anneschneider #Alexandr Zinoviev #sebastianbernardy #ritavarjabedian #yotambenhur #valentinbansac Images by @laurianghinitoiu

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隈研吾のデザイン監修による、チタンの表面に木の質感を表現した、ルーバー建材が発売へ
隈研吾のデザイン監修による、チタンの表面に木の質感を表現した、ルーバー建材が発売へ

隈研吾のデザイン監修による、チタンの表面に木の質感を表現した、ルーバー建材が発売されます

日本製鉄株式会社(以下、日本製鉄)の意匠性チタンTranTixxiiⓇ(トランティクシィ)を使用し、建築家隈研吾氏がデザイン監修、三和タジマ株式会社が製造・販売するデザインルーバー「Ti CW Fin(チタン カーテンウォール フィン)」が完成し、2020年4月より販売開始いたします。

今回販売開始するデザインルーバー「Ti CW Fin」は、多彩な意匠が表現可能な日本製鉄の意匠性チタンTranTixxiiⓇの基本意匠に加え、木の質感を表現しています。金属でありながら、柔らかな表現も可能なTranTixxiiⓇに温かい木質感を融合させた、これまでにない意匠を実現しました。NST日本鉄板株式会社が調整役となり、スキルが高い加工業者と連携しデザインを具現化しました。

日本製鉄は、TranTixxiiⓇの新しい需要価値創造に向けて、2015年より建築家隈研吾氏との協業を続けています。今回完成したデザインルーバーは、「金属でありながら生物的で有機的な質感を感じる」という隈研吾氏の視点をアイデアの源泉として、関係者で協議を重ね、製品化しました。光を操るルーバーにTranTixxiiⓇを採用することで、反射光を和らげ、柔らかい光を室内に取り込むことができる従来とは違ったルーバーを完成させました。

今回販売開始するデザインルーバーは、チタンの表層に存在する極薄い酸化被膜を通過した光の干渉により、微妙なグラデーションが発生する特長を利用しています。自然の風景にある色合いは、もともとグラデーションになっており、TranTixxiiⓇが自然に調和していると感じるのは、酸化被膜と表面の微細なテクスチャーの効果によるものです。

日本製鉄の意匠性チタンTranTixxii®は、建材分野において、屋根・壁等への採用拡大をすすめています。今後も新しい発想で挑戦を続け、より広く建築分野へ貢献することを目指し努力してまいります。

【クレジット:Ti CW Fin開発でコラボレーションした企業等】
意匠監修:隈研吾建築都市設計事務所
TranTixxiiⓇ製造:日本製鉄株式会社
Ti CW Fin製造・販売:三和タジマ株式会社
意匠製作協力:NST日本鉄板株式会社
コーディネート:中崎隆司(建築ジャーナリスト)

リリーステキストより
【ap job更新】 創業約100年の「ネイエ設計」が、設計スタッフ・施工管理スタッフを募集中
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【ap job更新】 創業約100年の「ネイエ設計」が、設計スタッフ・施工管理スタッフを募集中

創業約100年の「ネイエ設計」の、設計スタッフ・施工管理スタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

ネイエ設計では、設計スタッフ・施工管理スタッフを募集しています。

笑うこと、食べること、四季を楽しむことをていねいに。
泣くこと、愛すること、生きることをていねいに。
家族の365日は、どんな一日も、そのどんな喜怒哀楽も
記録しておきたい、かけがえのないものだから。
家とは、そのワンシーンワンシーンを見守っていくものであってほしい。
設計士が住む人と語りあい、自然と語りあい、
ひとつひとつをていねいにつくっていく家は、
家族が今日を、いつくしみながら暮らしていく家。
家という単なる箱をつくるのではない。
「どう生きていくか」までも一緒につくっていく。
私たちネイエ設計のめざす家づくりです。

ネイエ設計は、何よりも住宅設計に力を注いできた会社です。ネイエ設計には営業マンがおりません。設計士ひとりひとりがお客さまに寄り添い真摯に接客します。私たちは一般的な設計事務所ではありません。通常、設計事務所は設計だけを行いますが、私たちは設計だけでなく施工もアフターサービスも責任をもって行います。私たちは「建築設計」と「施工品質」に誇りをもって、ていねいに家をつくり続けます。

藤原・室 建築設計事務所による、奈良市の住宅「学園前の家」
藤原・室 建築設計事務所による、奈良市の住宅「学園前の家」 photo©平桂弥(studioREM)

藤原・室 建築設計事務所が設計した、奈良市の住宅「学園前の家」です。

前面道路との段差の解消、および駐車スペースの確保が大きな課題でした。当初は前面道路に接する部分のみ駐車スペースとして広げて、敷地との段差部分はコンクリート擁壁を設ける案もありました。しかし、擁壁設置のコストを考えた結果、前面道路から緩やかな勾配のスロープを敷地奥まで引き入れ、スロープ脇は緩勾配の法面とすることで擁壁を設置しない案となりました。これにより敷地に大きく緩やかな斜面が現れ、この斜面の地勢を継ぐ形で大きな屋根をかけた住まいのイメージが生まれました。敷地北側の擁壁と大屋根に囲われた三角錐状の空間が住まいの空間となります。

建築家によるテキストより
辻琢磨による連載エッセイ “川の向こう側で建築を学ぶ日々” 第2回「ボスの割り切りスイッチ」
辻琢磨による連載エッセイ “川の向こう側で建築を学ぶ日々” 第2回「ボスの割り切りスイッチ」

ボスの割り切りスイッチ

text:辻琢磨

 
多方面から感じた連載の反響

この連載が始まった反響は、想像以上だった。

建築設計に関係する人はもちろんだが、その分野に直接は関係がないけれど知り合った人たちからの「読みました」が多かった印象がある。
昔一緒に仕事した大工さんや、施主さん、渡辺さん経由での知人、フットサル仲間、家族、ウェブメディアの広がりと培ってきた地元のネットワークの両方をひしひしと感じる反響であった。

この二回目以降も、気を引き締めて書き進めたい。

建築以外の人たちに届いているという実感があるものの、渡辺事務所での修行日記で終わるつもりもない。
二回目はちゃんと建築の話をしようと思う。渡辺隆の建築について紹介しながら、彼の建築からの学びについて皆さんにお伝えしたい。

最初は少し硬いテキストになるかもしれないが、後半にかけてだんだん柔らかくなっていくはずなので特に建築門外漢の読者の方はご容赦ください。

 
施主、施工者との柔軟なコミュニケーション

語弊があるかもしれないが、いわゆる建築家(これまでの自分の経験の中で色々な人との会話の中で立ち上がった、一般社会の中での建築家像)というのは、プロジェクトを進める上でコンセプトを設定し、そのコンセプトに従って提案の細部を決めていき、それにそぐわないこと(施主の要望や施工者の不満)があるとそこかしこで軋轢を生むが、その緊張感こそが良い建築に必要だと考える。もちろんそうでない建築家もいると思うが、近代以降の設計概念に基づいた建築家のスタンスとはそういうものであると実感するようになった。

デザインリテラシーの高い欧米(日本であればデザインや芸術に素養のある施主や建築家慣れしている工務店)の施主や施工者が相手であればその緊張感が持つエネルギーはプラスに働くだろうが、建築家という職業自体が遠い地方都市ではその緊張感は竣工後の施主の不満や施工者の疲弊につながることも悲しいかな現実にはある。

渡辺さんは建築をめぐるこの地方都市のコンテクストに対して非常に敏感で、コンペではなく入札による公共建築の受注からもわかるように、軋轢を辞さない緊張感ではなく理解を示す融和を目指している。

提案がその時抱えているコンセプトに固執せず、施主や施工者の意見がそれに反している時はむしろ積極的に受け入れ、その上で新たな方向性を探る。そういう、いわば柔軟なスタンスである。

渡辺さんの建築、ないし建築をつくるときの判断の特徴は、要所でコンテクストを受け入れる一種の割り切りの鋭さであるといえる。プロジェクト毎に、どこかのタイミングでそのスイッチが発動する瞬間がある。

OSTR / 太田翔+武井良祐による、大阪市の2軒連なる長屋を改修した、自身のオフィス兼イベントスペース「本庄西の現場」
OSTR / 太田翔+武井良祐による、大阪市の2軒連なる長屋を改修した、自身のオフィス兼イベントスペース「本庄西の現場」 photo©大竹央祐

OSTR / 太田翔+武井良祐による、大阪市の2軒連なる長屋を改修した、自身のオフィスオフィス兼イベントスペース「本庄西の現場」です。

大阪市北区の本庄にある2軒の連なった長屋を、自分たちのオフィス兼イベントスペースへと改修したプロジェクトです。

この長屋は元々別の住居で、それらの間には裏側へつづく道が通っていたようです。いつしか道も含めて1つの家として住まわれていました。家具が散乱し、床や土壁ははがれ、柱は一部朽ちているような状態でした。

私たちは、2軒の長屋に元々あった道を再び通し、それぞれをまたぐように構造補強を入れ込みました。さらに、全体が連続するようにフラットな土間を敷き、縁側だった部分には屋根をかけて、大きな余白のような空間をつくりました。

大きな余白に対して、大きなテーブル、全開できる木製建具、外のように明るいトップライト、外部を引き込む砂利、風が抜ける窓を作って、空間を定義していきました。

建築家によるテキストより
スタジオ・バロッツィ・ヴェイガによる、スイス・チューリッヒの文化施設「Tanzhaus Zürich Cultural Center」の写真など

スタジオ・バロッツィ・ヴェイガが設計して2019年に完成した、スイス・チューリッヒの文化施設「Tanzhaus Zürich Cultural Center」の写真と図面が30枚、archdailyに掲載されています。

【ap job更新】 環境に配慮した建築と場づくりをおこなう「ビオフォルム環境デザイン室」が、設計スタッフ(正社員・プロジェクト契約社員等)を募集中(特に環境建築に興味のある方)
【ap job更新】 環境に配慮した建築と場づくりをおこなう「ビオフォルム環境デザイン室」が、設計スタッフ(正社員・プロジェクト契約社員等)を募集中(特に環境建築に興味のある方)
【ap job更新】 環境に配慮した建築と場づくりをおこなう「ビオフォルム環境デザイン室」が、設計スタッフ(正社員・プロジェクト契約社員等)を募集中(特に環境建築に興味のある方)里山長屋 ※日本建築家協会 環境建築賞優秀賞

環境に配慮した建築と場づくりをおこなう「ビオフォルム環境デザイン室」の、設計スタッフ(正社員・プロジェクト契約社員等)募集(特に環境建築に興味のある方)のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

ビオフォルム環境デザイン室では、設計スタッフを募集しています。

私たちは、自然素材を用いた日本の伝統的な構法と、現代のサステナブル技術を組み合わせ、その土地の気候や風土、自然環境とともにある建築に取り組んでいます。また、パーマカルチャーの考え方を下敷きに、建物と周辺地域、人々、社会との関係性をデザインすることを視座に、建築を通してこれからの社会に必要な価値を提案してきました。

これまで住宅を中心に、共同住宅、宿泊施設、商業施設、福祉施設、キャンプ場など、90件ほどの設計に取り組んできました。現在では、集合住宅、商業施設や、宿泊、飲食、農園の複合施設など業務の幅も広がってきています。いずれも環境配慮型、住み手や地域との繋がりを大事にした建築や場づくりです。

現在のスタッフはパートナー含め10名ですが、業務の拡大に伴い、設計から現場監理まで主体的にプロジェクトを推進いただける方を募集しています。

VUILDが2019年に完成させた、富山・利賀村の短期滞在型シェア別荘「まれびとの家」の動画

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