『「危険な空き家」自治体の撤去費用 3年間で17倍に』という記事が、NHK NEWS WEBに掲載されています。
architecture archive
岡山の「奈義町立こども園」設計プロポーザルの結果と技術提案書が公開されています。受託候補者に選ばれたのは「楠山設計・マウントフジアーキテクツスタジオ設計共同企業体」、次点者は「株式会社SUEP」でした。
以下に、2次審査を通過した方々の技術提案書が公開されています。
- 44 楠山設計・マウントフジアーキテクツスタジオ設計共同企業体(PDF:6,039KB)
- 13 株式会社SUEP(PDF:7,007KB)
- 08 株式会社浦辺設計(PDF:3,476KB)
- 29 株式会社みかんぐみ(PDF:3,873KB)
- 34 遠藤克彦・E-DESIGN・黒川建築設計共同企業体(PDF:6,463KB)
二次審査結果について(令和元年12月3日掲載)
11月26日に奈義町文化センターで実施した二次審査の結果は、次のとおりです。
また、各提案者の「技術提案書」を、以下のとおり公開いたします。
建設会社に勤務し設計を行う事と並行して看板建築のイラストを描いていた宮下潤也の書籍『看板建築図鑑』がamazonで予約受付中です。発売は2019年12月24日を予定。以前関わった書籍に関して、こちらのサイトにインタビューが掲載されていたりします。
銀行みたいな銭湯? 正面から見ると洋風なのに、横から見ると木造建築という、「看板」をつけたような不思議な建築を、見たことがありませんか。
本書は、昭和初期頃に建てられた日本全国約60点の看板建築を美しい立面図として描き起こし、詳細な解説を加えたイラスト図鑑。
防火の目的から生まれた銅板やモルタルの装飾ですが、いわゆる「建築家」ではない人々が見よう見まねでつくったこれらの建築には、「古典的な規則に沿っていない、独創的で、自由で、なにより人々の熱意が息づいている」と、平成生まれ・一級建築士の著者は惹かれていき、次々に失われていくファサードを描いて記録しようと思い立ちました。独特な表情を持つ看板建築には、今ではなかなか見られない職人の高度な技術があります。
「建物を建てるためには、まず設計図を描き、設計図を元に施工する。対して、実際の建物から立面を描くというのはこのプロセスを遡行する行為であり、設計者との対話ともいえる。漫然と眺めていた部分が、自分で手を動かして描くことによって、意図を持ったものとして立ち現れてくる」(本文より)
レゴ社と建築家との取り組みや、社内の担当者の話も紹介するCNNの記事「完璧なミニチュア世界を設計する 建築家とファンが作るレゴ」が公開されています。日本語で読める記事です。

元木大輔 / DDAAが設計した、NIKEのイベント空間の為のスクリーン「SCREEN for NIKE ON AIR_ “THE TOKYO DEPARTMENT”」です。
NIKE ON AIR “THE TOKYO DEPARTMENT”のためのSCREENのデザイン。
「はみだせもっと」というテーマに基づき、オーガンジーとワイヤーをボロノイ分割した交点で固定し、背面からサーキュレーターで送風することにより有機的なシャボン玉のようなスクリーンをデザインした。
青木淳へのインタビュー「建築家として、館長として。青木淳は京都市京セラ美術館をどこに導くのか?」が、bijutsutecho.comに掲載されています。
「京都市京セラ美術館」は既存の京都市美術館を改修したもので2015年8月に青木淳・西澤徹夫設計共同体が設計プロポで受託候補者に選ばれていました。審査当時の、青木・西澤による提案書はこちらで閲覧可能。また2019年4月に、設計者の青木が館長を務めることが公開されていました。その際の青木のコメントはこちらで。正式なリニューアルオープンは2020年3月21日。

木元洋佑 / 木元洋佑建築設計室と平岡敬造 / Noiz design and architectによる、京都・嵐山の、指定有形文化財の旧小林家住宅とその周辺建物を改修した店舗「パンとエスプレッソと嵐山庭園」です。
京都嵐山、天龍寺にほど近い場所に位置する、京都府指定有形文化財の旧小林家住宅とその周辺建物を、美味しいパンが購入できコーヒーが楽しめる物販飲食店「パンとエスプレッソと嵐山庭園」として改装しました。文化財である茅葺屋根の民家旧小林家をカフェ棟「エスプレッソと」とし整備し、近接する昭和に建設されたであろう古民家をパン工場とパンの販売スペース「パンと」として設えました。またそれぞれの敷地の間にあるお庭をしつらえる事で、別敷地ながらお互いにお庭を楽しめるような関係を作り上げました。
ベルギーの設計事務所「オフィス・ケルステン・ゲールス・ダヴィッド・ファン・セーヴェレン」を特集した『a+u 2019年12月号』がamazonで発売されています。

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2019/11/25-12/1)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。
- 2020年1月期のテレビドラマで、主人公が建築確認検査員役の「10の秘密」が放送
- 建築家・富永大毅が建築学生に向けて発信した、自身の教育経験の中で気づいた「建築の批評性」を持ち得る作品を作る為の3つのアプローチ
- 建築設計事務所 可児公一植美雪による、神奈川の海の近くに建つ、高さ15mのヴォリュームと周囲に巻き付く頭頂部まで登れるスロープが特徴的な住宅「KUGENUMA-Y」の写真
- 新しくオープンした渋谷パルコの全テナントの写真を紹介している記事
- 田邊渉 / WATARU TANABE STUDIOによる、東京・吉祥寺の美容室「LiV HAIR SALON」
- 中本尋之 / FATHOMによる、広島・呉市の、既存の店舗併用住宅を改修したフラワーショップ「botanico」
- 北山恒・谷内田章夫・木下道郎の設計で、JR中央線高架下に、学生向け賃貸集合住宅「中央ラインハウス小金井」が建設
- 古谷誠章 / STUDIO NASCAが2001年に完成させた「ZIG HOUSE」にて、NASCAの25周年記念展「NASCA since 1994」が開催
- 創造系不動産・佐竹雄太が「カタチト ナカミ」名義で、パーシモンヒルズアーキテクツとコラボした建築ラップ第3弾が公開
- 乾久美子と島田陽が参加した、建築写真からその建築の読み解きを試みる企画「穴が開くほど見る ── 建築写真から読み解く暮らしとその先 (第4回) 」が公開
- 中本尋之 / FATHOMによる、広島市のヘアーサロン「maitre」
- 久保秀朗+都島有美 / 久保都島建築設計事務所による、東京・墨田区の温浴施設「両国湯屋江戸遊」
- 隈研吾がデザインしたテーブル「Kigumi Table」の写真
- 白須寛規 / design SUによる、大阪の「並びの住宅」の写真
- 藤原・室 建築設計事務所による、香川・高松市の住宅「高松のガレージハウス」
- 朝日新聞が、隈研吾を「建築界のイチロー」というフレーズでその仕事を紹介
- 小嶋伸也+小嶋綾香 / 小大建築設計事務所による、中国・広州省の既存建物をコンバージョンした宿泊施設「Hotel Far&Near Nanhao St.」
- 建築出身のブランディングデザイナー西澤明洋が、「経営リテラシー」を身に着けるのに有用な書籍を連続ツイートで紹介
- 加藤直樹 / N.A.Oによる、神奈川・秦野市の、施工費約720万円で完成させた、将来的な他用途への転用も考慮した住宅「HOUSE-KT(加藤小屋)」
- 仲俊治と能作文徳によるトークセッション「建築の新しい位置づけ」の内容
SHARE 隈研吾による、チャールズ・ジェンクスへの追悼文
隈研吾が執筆した、チャールズ・ジェンクスへの追悼文が、隈のニュースレターに掲載されています

小嶋伸也+小嶋綾香 / 小大建築設計事務所による、中国・広州省の既存建物をコンバージョンした宿泊施設「Hotel Far&Near Nanhao St.」です。
広州の旧市街地の中心部に建つ7階建ての建物を、若者向けのデザインホテルへとコンバージョンする計画。
亜熱帯気候で夏は長く冬は暖かい、一年中雨量が潤沢の為街には四季を通して緑や花が溢れている。広州を訪れてみると街の路地にはその豊かな緑と気候を享受しようと、人々の生活も街へ延長して営まれていた。広州の街並みは人の活気と色彩に溢れていた。
私達がコンバージョンを依頼された建物の周囲は、窓越しには隣人の洗濯物が見え、バルコニーでお茶をする会話が聞こえてくるような高密度な住居棟群エリアにあり、ホテルのビジターが周囲に住む住民の生活を阻害することなく、自然光を享受することの難しさが課題となった。

久保秀朗+都島有美 / 久保都島建築設計事務所による、東京・墨田区の温浴施設「両国湯屋江戸遊」です。施設の公式サイトはこちら。
「両国湯屋江戸遊」は江戸東京博物館と北斎美術館の間に位置する、北斎通りに面した総合スパ施設です。江戸の湯屋をコンセプトにデザインされた既存の建物に、増築棟を建設して延床面積を2倍にし、一部既存内装を残しながら全面的にリニューアルしました。
北斎の世界をデザインに取り入れることを継承しながらも、江戸遊の「遊」という言葉のもつ、ぶらぶら歩きながら気ままに楽しむというコンセプトを強化するために、様々な居場所を巡りながら楽しめる空間作りを目指しました。
新しくオープンした渋谷パルコの全テナントの写真を紹介している記事が、fashionsnap.comに掲載されています。
建物本体の設計施工を手掛けたのは竹中工務店です。
弊サイトが建築家が設計に関わっている店舗をSNS等で調べた結果は以下です(その他情報があればお知らせください)。リンク先はfashionsnap.comによる店舗写真です。
- MARCOMONDE 設計:UUfie(4F)
- CABANE de ZUCCa 設計:スキーマ建築計画(4F)
- PEERLESS 設計:ムトカ建築事務所(3F)
- ANREALAGE 設計:針谷將史建築設計事務所(3F)
- NUBIAN 設計:トラフ建築設計事務所(3F)
- TOGA: TOGA ARCHIVES 設計:日埜建築設計事務所(2F)
- kolor 設計:Sawada Hashimura(2F)
- discord Yohji Yamamoto 設計:OSO(1F)
- CHAOS KITCHEN(共用部分) 設計:藤本壮介建築設計事務所(B1F)
- 甘味おかめ 設計:芦沢啓治建築設計事務所(B1F)
建築家・富永大毅が建築学生に向けて発信した、自身の教育経験の中で気づいた「建築の批評性」を持ち得る作品を作る為の3つのアプローチをtwitterに投稿しています。富永は千葉学・隈研吾の事務所を経て自身の設計事務所を開設した建築家です。富永は自身の教職経験の中での気づきや評価方法を試行錯誤し、それを継続的に発信しており、2018年にはチャート式で課題を評価する手法がtwitterを中心に注目を集めました。
昨日は設計エスキスの前に、知識の乏しい学部生が、評価の的になりやすい”建築の批評性”をカタチとしてどうつくり得るかについて話す。個人的な仮説であるがここ2年で教えた学生の中に見出された方法として3つあげた。
— 富永 大毅 (@hiroki_tominaga) November 27, 2019
ひとつは、”独自性を極める”こと。知識がないからこそ出来る普通じゃない思い切った発想をとことん突き詰めるやり方。一見間違ってそうでも誰もやらない入口を探して説得力を持つところまで掘り下げる。2年間1年生を見た結果としてはこれが一番多い。発想する力が求められる。
— 富永 大毅 (@hiroki_tominaga) November 27, 2019
ふたつめは批評性を”自己参照に内在させる”方法。AなのにBというロジック。高い壁で囲われているのに入ってみると中庭とか、重そうなコンクリートの塊なのに浮いて見えるみたいなA自身の特性を参照して対比を落とし込む方法。取り組みやすいが自身の案に対する観察力が求められる。
— 富永 大毅 (@hiroki_tominaga) November 27, 2019
三つめは”無新規性の量をつくる”方法。ありきたりな小さな小屋がものすごい数集まって建物をつくるとか、既成の概念を量で示すことで逆説的に批評する方法。作業量もだけど、見た瞬間に圧倒するような表現力が求められる。
— 富永 大毅 (@hiroki_tominaga) November 27, 2019
先生と学生で評価が割れるのは簡単に言えば知識量の差なワケだけど、知識量がなくてもオッと思わせられる学生にできていることは何か。スタディも一生懸命やって設計もよくできていてプレゼンも素晴らしいのに、何故か全体講評で評価されないという学生は一考してみては。
— 富永 大毅 (@hiroki_tominaga) November 27, 2019

藤原・室 建築設計事務所が設計した、香川・高松市の住宅「高松のガレージハウス」です。
高松の市街地に敷地を持つこの建築は、ご夫婦+お子様1人の住宅です。
建築主からは、敷地をできるだけ広く使う、プライバシーを確保する、車を見ながら過ごせるガレージハウスとしたい、木材などの素材感は消したい、鉄筋コンクリート造とする、といったご要望がありました。そこで、日常生活を送るLDKを敷地中心に配置し、そこから敷地全体に空間が広がるというコンセプトから空間を検討しました。
建物は、敷地全体を囲う四周の外壁とその内側四隅の外部吹き抜け、および中央の内部吹き抜けから構成されます。四隅と中央の吹き抜けが内部空間に光を明るく均等にもたらします。これによりLDKは1階にありながらも広がりや明るさを感じることができます。また、外部空間を四隅の吹き抜けという形で建物の内側に取り込むことで、プライバシーを確保しつつ外部空間とのつながり・広がりを感じられる空間を実現しています。