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ライトの、パナソニック汐留美術館での建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」の入場チケットをプレゼント
ライトの、パナソニック汐留美術館での建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」の入場チケットをプレゼント photo©architecturephoto

フランク・ロイド・ライトの、パナソニック汐留美術館での展覧会「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」の入場チケットを5組10名様にプレゼントいたします。
応募締切は2024年1月22日(月)13時まで(お申込みにはGoogleアカウントが必要になります)。厳正な抽選を行い当選された方にはメールにてご連絡いたします(メール送付を当選発表に変えさせていただきます)。アーキテクチャーフォトでは、本展覧会を特集記事として紹介しています。展覧会の公式ページはこちら

※厳正な抽選を行いまして当選者の方にメールをお送りしました。沢山のご応募誠にありがとうございました。(2024/1/23追記)

ライトの、パナソニック汐留美術館での建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」。“帝国ホテル二代目本館”等の設計で知られる近代を代表する建築家の展覧会。最新の研究成果を踏まえ、多様な文化との交流や先駆的な活動を明らかする内容。精緻なドローイングの数々や原寸モデルも展示
ライトの、パナソニック汐留美術館での建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」。“帝国ホテル二代目本館”等の設計で知られる近代を代表する建築家の展覧会。最新の研究成果を踏まえ、多様な文化との交流や先駆的な活動を明らかする内容。精緻なドローイングの数々や原寸モデルも展示 photo©architecturephoto
ライトの、パナソニック汐留美術館での建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」。“帝国ホテル二代目本館”等の設計で知られる近代を代表する建築家の展覧会。最新の研究成果を踏まえ、多様な文化との交流や先駆的な活動を明らかする内容。精緻なドローイングの数々や原寸モデルも展示 photo©architecturephoto
ライトの、パナソニック汐留美術館での建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」。“帝国ホテル二代目本館”等の設計で知られる近代を代表する建築家の展覧会。最新の研究成果を踏まえ、多様な文化との交流や先駆的な活動を明らかする内容。精緻なドローイングの数々や原寸モデルも展示 photo©architecturephoto

ライトの、パナソニック汐留美術館での建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」です。
“帝国ホテル二代目本館”等の設計で知られる近代を代表する建築家の展覧会です。最新の研究成果を踏まえ、多様な文化との交流や先駆的な活動を明らかする内容となっています。また、精緻なドローイングの数々や原寸モデルも展示されています。会期は2024年1月11日~3月10日。展覧会の公式ページはこちら

※2024年2月17日以降、日時指定予約制となり、会期末は開館時間が延長になるそうです。詳細は末尾に追記します(2024/2/15追記)

アメリカ近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライト(1867–1959)。「カウフマン邸(落水荘)」や「グッゲンハイム美術館」で知られるライトは、「帝国ホテル二代目本館(現在は博物館明治村に一部移築保存)」や「自由学園」を手がけ、熱烈な浮世絵愛好家の顔も持つ、日本と深い縁で結ばれた建築家です。

2012年にフランク・ロイド・ライト財団から図面をはじめとする5万点を超える資料がニューヨーク近代美術館とコロンビア大学エイヴリー建築美術図書館に移管され、建築はもちろんのこと、芸術、デザイン、著述、造園、教育、技術革新、都市計画に至るライトの広範な視野と知性を明らかにすべく調査研究が続けられてきました。こうした研究成果をふまえ、本展はケン・タダシ・オオシマ氏(ワシントン大学教授)とジェニファー・グレイ氏(フランク・ロイド・ライト財団副代表、タリアセン・インスティテュート・ディレクター)を迎えて日米共同でキュレーションを行ない、帝国ホテルを基軸に、多様な文化と交流し常に先駆的な活動を展開したライトの姿を明らかにします。

精緻で華麗なドローイングの数々をお楽しみください。世界を横断して活躍したライトのグローバルな視点は、21世紀の今日的な課題と共鳴し、来るべき未来への提言となるはずです。

リリーステキストより
高橋沙耶 / saya architectureによる、埼玉・南埼玉郡の「小さく暮らすための家」。家族3人が暮らす設計者の自邸。自分たちの“適切な延床面積”の検討から出発し、共用部の一体化と複数の居場所作りで“必要最小限”で暮らせる住宅を考案。敷地内に設けた余白は光と風をもたらし周辺環境にも寄与
高橋沙耶 / saya architectureによる、埼玉・南埼玉郡の「小さく暮らすための家」。家族3人が暮らす設計者の自邸。自分たちの“適切な延床面積”の検討から出発し、共用部の一体化と複数の居場所作りで“必要最小限”で暮らせる住宅を考案。敷地内に設けた余白は光と風をもたらし周辺環境にも寄与外観、庭より見る、夕景 photo©Hayato Kurobe
高橋沙耶 / saya architectureによる、埼玉・南埼玉郡の「小さく暮らすための家」。家族3人が暮らす設計者の自邸。自分たちの“適切な延床面積”の検討から出発し、共用部の一体化と複数の居場所作りで“必要最小限”で暮らせる住宅を考案。敷地内に設けた余白は光と風をもたらし周辺環境にも寄与1階、居間 photo©Hayato Kurobe
高橋沙耶 / saya architectureによる、埼玉・南埼玉郡の「小さく暮らすための家」。家族3人が暮らす設計者の自邸。自分たちの“適切な延床面積”の検討から出発し、共用部の一体化と複数の居場所作りで“必要最小限”で暮らせる住宅を考案。敷地内に設けた余白は光と風をもたらし周辺環境にも寄与1階、居間から「食卓」を見る。 photo©Hayato Kurobe

高橋沙耶 / saya architectureが設計した、埼玉・南埼玉郡の「農村と郊外のあいだに小さく暮らすための家」です。
家族3人が暮らす設計者の自邸です。建築家は、自分たちの“適切な延床面積”の検討から出発し、共用部の一体化と複数の居場所作りで“必要最小限”で暮らせる住宅を考案しました。また、敷地内に設けた余白は光と風をもたらし周辺環境にも寄与します。

敷地は1970年代に建てられた新興住宅地の旗竿地にある。整形部分は34坪と、この地域では小さい土地だ。周囲の住宅は延床面積を得るために敷地いっぱいに建築を建てているが、あえて建築面積を40%程度にとどめ、隣地との間に距離を確保した。また、建物高さを隣家より低くしヴォリュームを抑えることで、隣家にも光や風をもたらす住宅同士の良好な関係性をつくり出した。

建築家によるテキストより

敷地に対する余白を設けると同時に、自分たちにとっての適切な延床面積を見直した。一般的な4人家族の快適で暮らせる延床面積は100㎡と言われるが、本計画ではその8割、80㎡とすることにした。家族でも夫婦2人でもちょうど良い大きさを追求し、身の丈に合った等身大の大きさである。

建築家によるテキストより

まず、必要最小限の面積にするために、共有部である居間、食卓、台所、仕事場は吹き抜けを介して一体にし、面積は小さくとも大きな体積を確保することで開放的な空間をつくった。専有空間を極力減らし、個室は寝室ひと部屋のみとした。
その分、窓際のベンチや、半間の部屋、本棚と一体化したベンチ、廻り階段など、とどまれる場所をいくつも設け、家族の各々が自分の居場所を持てるよう設計した。

建築家によるテキストより
村上譲+菊田康平 / Buttondesignによる、東京・千代田区の「OAG office」。複数の法人を束ねる本部事務所の計画。社員交流等を活性化する存在を目指し、働く人々の“様々な営み”が混じり合う空間を志向。会議室群の点在で複数の“小さな溜まりの空間”を生み出して多様な居場所として提供
村上譲+菊田康平 / Buttondesignによる、東京・千代田区の「OAG office」。複数の法人を束ねる本部事務所の計画。社員交流等を活性化する存在を目指し、働く人々の“様々な営み”が混じり合う空間を志向。会議室群の点在で複数の“小さな溜まりの空間”を生み出して多様な居場所として提供エントランスホールからラウンジ側を見る。 photo©西川公朗
村上譲+菊田康平 / Buttondesignによる、東京・千代田区の「OAG office」。複数の法人を束ねる本部事務所の計画。社員交流等を活性化する存在を目指し、働く人々の“様々な営み”が混じり合う空間を志向。会議室群の点在で複数の“小さな溜まりの空間”を生み出して多様な居場所として提供ラウンジ photo©西川公朗
村上譲+菊田康平 / Buttondesignによる、東京・千代田区の「OAG office」。複数の法人を束ねる本部事務所の計画。社員交流等を活性化する存在を目指し、働く人々の“様々な営み”が混じり合う空間を志向。会議室群の点在で複数の“小さな溜まりの空間”を生み出して多様な居場所として提供ラウンジ photo©西川公朗

村上譲+菊田康平 / Buttondesignが設計した、東京・千代田区の「OAG office」です。
複数の法人を束ねる本部事務所の計画です。建築家は、社員交流等を活性化する存在を目指し、働く人々の“様々な営み”が混じり合う空間を志向しました。そして、会議室群の点在で複数の“小さな溜まりの空間”を生み出して多様な居場所として提供しています。

東京都千代田区にある税理士法人をはじめとする14のグループを束ねる法人のヘッドオフィスの改修です。

改修の目的は、これまで各階の部署毎に散らばっていた書架や会議室、休憩所をワンフロアに集約すること。それにより、これまで交わりのなかった社員同士のコミュニケーションを生み、出会わなかった書籍や資料に触れる機会を作ること、そして接客やリクルーティングに重要な法人の顔としての空間を整えることです。機能的な向上だけではなく、社員のモチベーションアップにも繋がり、活気あるオフィスにすることを望まれました。

建築家によるテキストより

改修の中心となるフロアは、顧客を迎え入れるメインエントランスと共に、法人が発行及び所有する書籍と資料をアーカイブする機能と大小の会議室、オンラインミーティンングブース、フリーアドレスの為のデスクとラウンジが混在することになります。

建築家によるテキストより

入居するビルは築35年のSRC造のオフィス建築で、現代的なガラスのカーテンウォールではなく、コンクリートの躯体に等間隔に開け放たれた窓が印象的でした。
整然と並んだそれらの窓辺に気持ちの良い空間が生まれる気配を感じ、既存のオフィスでは感じられなかった空間の広がりと、オフィスで活動する人々の様々な営みが混じり合う新しい風景を作りたいと思いました。

建築家によるテキストより
吉田裕一建築設計事務所による、東京・世田谷区の「大蔵・HOUSE・U」。様々な条例のある地域の擁壁下の敷地。緑化や壁面後退を行った“建築可能な範囲”に、各用途の空間が“ベン図”の様に重なり合う立体的な構成の建築を考案。環境と呼応する量塊の操作で風景に加え光や風も取り込む
吉田裕一建築設計事務所による、東京・世田谷区の「大蔵・HOUSE・U」。様々な条例のある地域の擁壁下の敷地。緑化や壁面後退を行った“建築可能な範囲”に、各用途の空間が“ベン図”の様に重なり合う立体的な構成の建築を考案。環境と呼応する量塊の操作で風景に加え光や風も取り込む外観、敷地裏側の公道より見る。 photo©長谷川健太
吉田裕一建築設計事務所による、東京・世田谷区の「大蔵・HOUSE・U」。様々な条例のある地域の擁壁下の敷地。緑化や壁面後退を行った“建築可能な範囲”に、各用途の空間が“ベン図”の様に重なり合う立体的な構成の建築を考案。環境と呼応する量塊の操作で風景に加え光や風も取り込む外観、建物正面の公道より見る。 photo©長谷川健太
吉田裕一建築設計事務所による、東京・世田谷区の「大蔵・HOUSE・U」。様々な条例のある地域の擁壁下の敷地。緑化や壁面後退を行った“建築可能な範囲”に、各用途の空間が“ベン図”の様に重なり合う立体的な構成の建築を考案。環境と呼応する量塊の操作で風景に加え光や風も取り込む2階、リビングからダイニングを見る。 photo©長谷川健太
吉田裕一建築設計事務所による、東京・世田谷区の「大蔵・HOUSE・U」。様々な条例のある地域の擁壁下の敷地。緑化や壁面後退を行った“建築可能な範囲”に、各用途の空間が“ベン図”の様に重なり合う立体的な構成の建築を考案。環境と呼応する量塊の操作で風景に加え光や風も取り込む3階、洗面スペースから子供室を見る。 photo©長谷川健太

吉田裕一建築設計事務所が設計した、東京・世田谷区の「大蔵・HOUSE・U」です。
様々な条例のある地域の擁壁下の敷地に計画されました。建築家は、緑化や壁面後退を行った“建築可能な範囲”に、各用途の空間が“ベン図”の様に重なり合う立体的な構成の建築を考案しました。また、環境と呼応する量塊の操作で風景に加え光や風も取り込みました。

東京都世田谷区の駅から少し離れた、運動公園を見上げる擁壁下に敷地はあります。

もともと邸宅のあった大きな敷地を4分割にして売りに出されたうちの1つで、両側の敷地も同時期に計画が進められました。
緑化の条例にならってお互いに周囲に植栽を施した上で、土留めとしてのブロックのみでフェンス等は立てないことや、窓が被らないようにするなど、調整しながら進めることができました。

建築家によるテキストより

緑化やセットバックをしてできた建築可能な範囲の中で、必要な諸室をそれぞれのボリュームが並列にならず、少しずつ隣のボリュームに干渉したような状態でダラダラと繋げながら、積み上げていきました。それは数学で言うところのベン図のようにAであることと、Bであることを担保しつつ、AでもBでもあるCという場所も作ってくことです。家族それぞれがその時々で好きな場所にいながら、常に少し干渉した状態で向こう側に次のスペースがあってお互いの気配を感じながら暮らすことができます。

建築家によるテキストより

また、内部の要因だけでなく、北側の擁壁上の緑や桜、擁壁下のささやかな庭を眺められつつ日光も当たるよう、北側のボリュームは低く抑えたり、スキップフロアで高くなった南側のボリュームは、直射日光を和らげてリビングやダイニングへ届けたり、夏の北側からの吹きおろしの風を上手に捕まえて室内に循環させる装置にもなっています。

建築家によるテキストより
坂本拓也 / ATELIER WRITEによる、東京・中央区の「AURALEE × TDS FW23」。店舗の一角のアパレル販売の為のインスタレーション。展示製品のアーカイブをベースにしたという背景から着想し、既成の“運搬用什器”を手掛かりとした設計を志向。素材と色を変更して“洗練”された印象を付与
坂本拓也 / ATELIER WRITEによる、東京・中央区の「AURALEE × TDS FW23」。店舗の一角のアパレル販売の為のインスタレーション。展示製品のアーカイブをベースにしたという背景から着想し、既成の“運搬用什器”を手掛かりとした設計を志向。素材と色を変更して“洗練”された印象を付与ハンガーラック photo©長谷川健太
坂本拓也 / ATELIER WRITEによる、東京・中央区の「AURALEE × TDS FW23」。店舗の一角のアパレル販売の為のインスタレーション。展示製品のアーカイブをベースにしたという背景から着想し、既成の“運搬用什器”を手掛かりとした設計を志向。素材と色を変更して“洗練”された印象を付与全体を見る。 photo©長谷川健太
坂本拓也 / ATELIER WRITEによる、東京・中央区の「AURALEE × TDS FW23」。店舗の一角のアパレル販売の為のインスタレーション。展示製品のアーカイブをベースにしたという背景から着想し、既成の“運搬用什器”を手掛かりとした設計を志向。素材と色を変更して“洗練”された印象を付与全体を見る。 photo©長谷川健太

坂本拓也 / ATELIER WRITEが設計した、東京・中央区の「NB Archive Remastered by AURALEE × TDS FW23」です。
店舗の一角のアパレル販売の為のインスタレーションです。建築家は、展示製品のアーカイブをベースにしたという背景から着想し、既成の“運搬用什器”を手掛かりとした設計を志向しました。そして、素材と色を変更して“洗練”された印象を付与しました。※展示期間は終了しています

ファッションブランド「AURALEE」とニューバランスが展開するライフスタイルブランド「TOKYO DESIGN STUDIO New Balance」のコラボレーションによるアパレルライン「NB Archive Remastered by AURALEE × TDS」のためのインスタレーション。

建築家によるテキストより

ニューバランスのアーカイブピースをデザインのベースにしたというコレクションのストーリーに倣い、本インスタレーションも既製の運搬用什器(かご台車)を設計のてがかりにしている。

建築家によるテキストより

まず、床板を天然の大理石に置き替え、フレームは艶感を抑えた塗装とすることで、カゴ台車のもつ存在感を保ちつつラフな印象を洗練させた。そして、ビニールハウス用の金物でパイプを付け加え改造した。
中央の1台では中に設置したプロジェクターでサテン生地のスクリーンを照らし、キャンペーンムービーを上映。素材や空気感を大切に扱うブランドの姿勢に寄り添い、液晶等の艶やかなサイネージによる表現を避け、フィジカルとデジタルの融和した佇まいを目指した。

建築家によるテキストより
ザハ・ハディド事務所を含むチームによる、橋「フェニックス」。コンクリートの3Dプリント技術を用いた実験的な橋。同チームが開発した“Striatus”の進化系として、カーボンフットプリント等を大きく削減。様々なプロジェクトに繋がる“マイルストーン”として完成
ザハ・ハディド事務所を含むチームによる、橋「フェニックス」。コンクリートの3Dプリント技術を用いた実験的な橋。同チームが開発した“Striatus”の進化系として、カーボンフットプリント等を大きく削減。様々なプロジェクトに繋がる“マイルストーン”として完成 photo©Block Research Group
ザハ・ハディド事務所を含むチームによる、橋「フェニックス」。コンクリートの3Dプリント技術を用いた実験的な橋。同チームが開発した“Striatus”の進化系として、カーボンフットプリント等を大きく削減。様々なプロジェクトに繋がる“マイルストーン”として完成 photo©Block Research Group
ザハ・ハディド事務所を含むチームによる、橋「フェニックス」。コンクリートの3Dプリント技術を用いた実験的な橋。同チームが開発した“Striatus”の進化系として、カーボンフットプリント等を大きく削減。様々なプロジェクトに繋がる“マイルストーン”として完成 photo©Holcim

ザハ・ハディド・アーキテクツを含むチームによる、橋「フェニックス」です。
コンクリートの3Dプリント技術を用いた実験的な橋です。建築家は、同チームが開発した“Striatus”の進化系として、カーボンフットプリント等を大きく削減しました。また、様々なプロジェクトに繋がる“マイルストーン”として完成させました。
プロジェクトに関するチームは、ホルシム、スイス連邦工科大学チューリッヒ校、ザハ・ハディド・アーキテクツ・コンピュテーション・アンド・デザイン・グループ、インクリメンタル3Dで構成されています。


こちらはリリーステキストの翻訳です

フェニックス:新しい3Dプリントコンクリートの橋

新しいフェニックス・ブリッジは、2021年のヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展で発表された世界初の3Dプリント・コンクリートの橋「Striatus」の進化形として発表されました

Striatusブリッジのイノベーションを基に、フェニックスはStriatusのオリジナルのブロックからリサイクルされた骨材を含む10トンのリサイクル材料で建設されました。ECOCycle®サーキュラー・テクノロジーを駆使して、ホルシムはフェニックス用に独自のコンクリート・インクを開発した。このコンクリート・インクは、2021年のStriatusブリッジと比較してCO2排出量を40%削減し、全体的なカーボンフットプリントも25%削減した、最適化された低炭素配合となっています。

コンピュテーショナル・デザインと3Dプリンティングを駆使した循環型構造により、性能に妥協することなく、使用材料を最大50%削減することができます。循環するよう設計されたフェニックスは、補強材を使わず圧縮のみで自立し、ブロックは簡単に分解してリサイクルできます。

リヨンにあるホルシムのイノベーション・ハブで建設されたフェニックスは、ホルシム、スイス連邦工科大学チューリッヒ校のブロック研究グループ、ザハ・ハディド・アーキテクツ・コンピュテーション・アンド・デザイン・グループ(ZHA CODE)、インクリメンタル3Dの共同プロジェクトです。3Dコンクリートプリントと組み合わせた循環型構造が大幅な炭素削減を実現することを示すフェニックスブリッジは、あらゆる規模の低炭素構造ソリューションの開発に取り組むホルシムとそのパートナーによる最新のマイルストーンです。

ホルシム社グローバルR&D部門責任者のエデリオ・ベルメホは述べています。
「私は、フェニックスをお披露目できることを嬉しく思います。これは、共通の目標を達成するためのパートナーとの実りあるコラボレーションの成果です。その目標とは、今日、必要不可欠なインフラは、循環型で低炭素な方法でデザインし、建設することが可能であることを実証するということです。このプロジェクトは、ネット・ゼロの未来のために建築物の脱炭素化を目指すホルシムのミッションにおいて、イノベーションがもたらしうるインパクトを紹介しています」

チューリッヒ工科大学ブロック研究グループ共同ディレクターのフィリップ・ブロックは述べています。
「コンクリートは人工の石であり、石のようにまっすぐな梁になることを望まず、石積みのアーチになることを望みます。このような歴史的原則に従うことで、私たちはリサイクルしやすいように材料を分別し、解体や再利用しやすいように構造を乾式で組み立てることができます。3Dコンクリートプリントは、私たちが必要とする場所だけに正確に材料を使用することを可能にします。その結果、コンクリート建設に対する持続可能で真に循環的なアプローチが実現したのです」

ザハ・ハディド・アーキテクツ、コンピュテーション&デザイン・グループ責任者、シャジェイ・ブーシャンは述べています。
「フェニックスは、技術的な準備における重要なマイルストーンです。Striatusで始まった設計から施工までの統合技術の成熟を示すものです。デジタルデザインツールの堅牢性の向上、数々の構造設計や 循環性関連の改良との緊密な連携、ロボットによるコンクリートプリントのパラメーターとの緊密な統合、より少ないプリント時間でほぼ2倍のブロック数を生産する効率向上のための広範な調整が行われました」

MADによる、中国・広東省の「南海アートセンター」。湖の畔に計画された約6万㎡の劇場・博物館・運動施設を内包する建築。人が集う地域文化の未来への継承を目指し、最大限の“中間領域”を備えた構成を考案。外観を特徴づける半透明の幕屋根は地域の伝統建築も参照
MADによる、中国・広東省の「南海アートセンター」。湖の畔に計画された約6万㎡の劇場・博物館・運動施設を内包する建築。人が集う地域文化の未来への継承を目指し、最大限の“中間領域”を備えた構成を考案。外観を特徴づける半透明の幕屋根は地域の伝統建築も参照 image courtesy of MAD
MADによる、中国・広東省の「南海アートセンター」。湖の畔に計画された約6万㎡の劇場・博物館・運動施設を内包する建築。人が集う地域文化の未来への継承を目指し、最大限の“中間領域”を備えた構成を考案。外観を特徴づける半透明の幕屋根は地域の伝統建築も参照 image courtesy of MAD
MADによる、中国・広東省の「南海アートセンター」。湖の畔に計画された約6万㎡の劇場・博物館・運動施設を内包する建築。人が集う地域文化の未来への継承を目指し、最大限の“中間領域”を備えた構成を考案。外観を特徴づける半透明の幕屋根は地域の伝統建築も参照 image courtesy of MAD

MADによる、中国・広東省の「南海アートセンター」です。
湖の畔に計画された約6万㎡の劇場・博物館・運動施設を内包する建築です。建築家は、人が集う地域文化の未来への継承を目指し、最大限の“中間領域”を備えた構成を考案しました。また、外観を特徴づける半透明の幕屋根は地域の伝統建築も参照しています。この施設は、2024年に着工して2029年に完成する予定です。


こちらはリリーステキストの翻訳です

MADアーキテクツが南海アートセンターを公開、湖のほとりの穏やかな波紋

MADアーキテクツは、広東省仏山市の南海アートセンターのデザインを発表しました。同センターの総敷地面積は59,445㎡で、グランドシアター、ミュージアム、スポーツセンターの3つの主要機能を含んでいます。完成すれば、広州と佛山の市民に、社会的、創造的、自然的特質を調和させたウォーターフロントの新しい公共ゲートウェイを提供することになります。

この開発は、広州市と佛山市を結ぶ重要な都市である広東・香港・マカオ・グレーターベイエリアの中心、南海文化区に位置しています。MADの創立パートナーであるマー・ヤンソンは、かつて南海アートフィールド(佛山市最大のランドアートフェスティバル)の参加アーティストでした。彼は言います。、

「南海の伝統文化は、龍祭りのボートレースの太鼓の鼓動と船流しにあり、獅子舞のカンフーにあります。それらを見ると、古代から今日に至るまで、ダイナミックな活気と革新的な精神を感じることができます。私たちはそれを現代の暮らしに戻したいのです」

南海アートセンターは連続する水の波のようであり、浮かぶサンキャノピーの下に3つの主要な建物がそびえ立っています。半屋外は、湖の中心的なランドスケープとプログラムを融合させ、地域コミュニティが水辺のランドスケープに没頭できるように誘います。

マー・ヤンソンは説明します。
「南部広東の地域文化は、常に人が集まることにあります。同じライフスタイルを維持するためには、現代の文化施設が貢献しなければなりません。南海アートセンターのデザインは、そのような活動のために最大限の中間領域の空間を提供したいと考えています。また、嶺南(古代の広東地方)の伝統建築の大きな軒からもインスピレーションを得ています」

最も注目を集めたトピックス[期間:2024/1/1-1/7]
最も注目を集めたトピックス[期間:2024/1/1-1/7]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2024/1/1-1/7)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 相坂研介設計アトリエによる、東京・世田谷区の「代田の住宅」。間口が狭く隣地から見下ろされる敷地。明るさや広さの最大化を求め、反射光を呼込む“ライトコート”を含む“大小4つの外部空間”を援用する建築を考案。植栽や屋根の形状等で周囲の視線からプライバシーも守る
  2. VUILDによる、東京・渋谷区の「笹塚駅のベンチ」
  3. 2023年にアーキテクチャーフォトで注目された記事トップ100
  4. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  5. Atelier Tsuyoshi Tane Architectsによる、東京の住宅「Todoroki House in Valley」
  6. 五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に配置する建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る
  7. ファラによる、ポルトガル・ゴンドマルの住宅「house within three gestures」。 郊外の“ありふれた”環境での計画。傾斜・湾曲・破壊の3つのジェスチャーで建築を構築して、其々のヴォリュームに様々な色彩を付与。あらゆる面を考慮した“精巧な交差点の結果”としての家
  8. 彦根アンドレア / 彦根建築設計事務所による、神奈川の住宅「365°」。海と山を望む高台の敷地。周囲の景色を取り込みつつ強風に対策する為、中庭を囲む様に諸室を配置した“円形”の平面構成を考案。詳細な設備計画や自然エネルギーの活用等で“自立した生活”環境も構築
  9. 2023年にアーキテクチャーフォトで注目された作品トップ10(第10回 ap賞 発表)
  10. 山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る
  11. 西下太一建築設計室による、愛媛・松山市の「南吉田のオフィス」。事務所と作業場がある工務店の社屋。機能性に加え“心が豊かになる”存在を求め、自然素材を用いた“住宅スケール”の執務空間を持つ建築を考案。大屋根の下に気積のある作業場も収めて“ひとつの建物”として造る
  12. 隈研吾建築都市設計事務所による、東京・江戸川区の「魔法の文学館」。童話作家の角野栄子の名を関した児童文学館。花びらが広がるような屋根“フラワールーフ”を外観の特徴とし、景観との調和や内外の連続性も意図。くぼしまりおによる内装は角野の著作の世界観をイメージ
  13. 川合健二による、愛知・豊橋市のコルゲートハウス(1965年竣工)が宿泊施設に転用。1棟貸のホテルとして2023年9月から運営開始
  14. 佐藤可士和 / SAMURAIと竹中工務店による、神奈川の「GLP ALFALINK相模原」。総延床約67万㎡の物流拠点施設。存在意義の再定義と既存イメージの刷新を目指し、建物をブランディングの重要な“メディア”と捉えた設計を志向。情報や建築を開いて地域と企業に好循環を生む“共創”の場を作る
  15. 馬場正尊+加藤優一 / OpenAとOSTRによる、佐賀市の、旧校舎を改修した宿泊等の複合施設「SAGA FURUYU CAMP」。設計と運営をセットにしたプロポで選定され、既存詳細を生かし面影を残しつつ地域産木材の積極的活用により、建物自体でエリア価値も表現する
  16. BIGによる、ブータン・ゲレフーの、マスタープラン「マインドフルネス・シティ」。1000km2を超えるエリアに新たな経済拠点を作る計画。国の文化や精神性に基づいた建築を目指し、地域の建材や様式を参照する建築を志向。国際空港・水力発電ダム・人が住める橋などが構想される
  17. ピーター・ズントーの建築展「Architectural Models from the Atelier Peter Zumthor」。自身が設計した建築を会場に開催。40個の模型を建物の内外に展示。建築に“アトモスフィア”を与える為の接合と組み合わせの論理を示す
  18. 武田慎太良+住野裕樹+篠元貴之 / MYSTによる、愛知・名古屋市の飲食店「agap.Dessert&Bar」。グラスデザートをメインとするカフェバー。商品特徴の空間への反映での“ブランディング”効果を意図し、グラスデザートの“積み重ねが生む構成美”を参照する空間を志向。建築素材の“層”を意識した設計を行う
  19. 西沢立衛が、建築家を目指す人に向けたアドバイスを語っている動画
  20. 安藤忠雄による、オーストラリア・メルボルンの「MPavilion 10」。建築家が招聘されパヴィリオンを造る企画の10番目の作品。人々の記憶に永遠に残る存在を求め、古代からの秩序をもたらす手段“原初の幾何学形態”を用いた建築を考案。人間の想像の原点となる“余白”を生み出す

「北川啓介教授が能登半島地震の被災地へ屋内用インスタントハウスを届けました」(名古屋工業大学)

北川啓介教授が能登半島地震の被災地へ屋内用インスタントハウスを届けました」というリリースが名古屋工業大学のウェブサイトに掲載されています。写真も12枚掲載されています。中日新聞のウェブサイトにもニュースとして取り上げられています。

西沢立衛が、建築家を目指す人に向けたアドバイスを語っている動画

西沢立衛が、建築家を目指す人に向けたアドバイスを語っている動画です。動画の後編にはo+hの大西麻貴の講演のダイジェストも収録されています。

西沢 立衛 建築家
横浜国立大学大学院建築都市スクールY-GSA教授。1966年東京都生まれ。1990年横浜国立大学大学院修士課程修了、妹島和世建築設計事務所入所。1995年妹島和世と共にSANAA 設立。1997年西沢立衛建築設計事務所設立。主な受賞に日本建築学会賞、村野藤吾賞、藝術文化勲章オフィシエ、吉阪隆正賞、ベルリン芸術賞*、プリツカー賞*、高松宮殿下記念世界文化賞*。主な作品に、金沢21世紀美術館*、十和田市現代美術館、ROLEXラーニングセンター*、豊島美術館、軽井沢千住博美術館、ルーヴル・ランス*、済寧市美術館、ボッコーニ大学新キャンパス*、ラ・サマリテーヌ* シドニー・モダン・プロジェクト* 等。(*はSANAAとして妹島和世との共同設計及び受賞)

大西 麻貴  建築家
1983年生まれ 。 2006 年 京都大学工学部建築学科卒業 。 2008 年 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程修了 。 2008 年から大西麻貴+百田有希/o+h を共同主宰。 2016 年~京都大学非常勤講師 、 2022 年~横浜国立大学大学院 Y-GSA 教授 。シェルターインクルーシブプレイスコパル(2022年)、Good Job!Center KASHIBA(2016年)、二重螺旋の家(2011年)ほか。2019年日本建築学会作品選奨・新人賞、2018年度JIA新人賞ほか。

内藤廣へのインタビュー「菊竹清訓建築設計事務所の実践と方法」の動画。菊竹清訓研究会の主催で2023年10月に行われたもの

内藤廣へのインタビュー「菊竹清訓建築設計事務所の実践と方法」の動画です。菊竹清訓研究会の主催で2023年10月に行われたもの。

2023年10月14日に菊竹清訓設計の東光園(1964)にて行われた内藤廣氏へのインタビュー

内藤廣氏 略歴
建築家・東京大学名誉教授。
1950年生まれ。1976年早稲田大学大学院修士課程修了後、フェルナンド・イゲーラス建築設計事務所 (スペイン・マドリッド)、菊竹消訓建築設計事務所を経て、1981年に内藤廣建築設計事務所を設立。2001~11年東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻にて教授、同大学にて副学長を歴任。 2011年~同大学名営教授。また、2007~09年度にはグッドデザイン賞審森委員長、2022年4月から 公益財団法人日本デザイン振腺会会長。2023年4月から多摩美術大学学長。 主な建築作品に、海の博物館、牧野面太郎記念館、倫理研究所富士高原研修所、島根県芸術文化センター、 虎屋京都店、静岡県草薙総合運動場体育館、富山県美術館、とらや赤坂店、高田松原津波復興祈念公園 国立追悼・祈念施設、東京メトロ銀座線渋谷駅、京都鳩居堂、紀尾井消堂など。 近著に『内藤廣と若者たち人生をめぐる一八の対話』(鹿島出版会)、『内藤廣の頭と手』(彰国社)、 『検証平成建築史』(共著・日経BP社)、『クロノデザイン』(共著・彰国社)、『内藤廣設計図集』(オーム社)、 『空間のちから』(王国社)、『建築の難問~新しい凡聞さのために』(みすず書房)などがある。

菊竹清訓研究会
島根大学、米子工業高等専門学校、早稲田大学、東京理科大学の有志による菊竹清訓氏の研究会。
具体的な活動は菊竹氏に関する書籍の輪読、菊竹清訓建築設計事務所元所員の方々へのインタビュー等。

【ap job更新】 領域を横断して“これからのスタンダード”をデザインする「YOHAK DESIGN STUDIO / コクヨ株式会社」が、空間デザイナー・プロダクトデザイナー・図面CG作成オペレーターを募集中
【ap job更新】 領域を横断して“これからのスタンダード”をデザインする「YOHAK DESIGN STUDIO / コクヨ株式会社」が、空間デザイナー・プロダクトデザイナー・図面CG作成オペレーターを募集中
【ap job更新】 領域を横断して“これからのスタンダード”をデザインする「YOHAK DESIGN STUDIO / コクヨ株式会社」が、空間デザイナー・プロダクトデザイナー・図面CG作成オペレーターを募集中

領域を横断して“これからのスタンダード”をデザインする「YOHAK DESIGN STUDIO / コクヨ株式会社」の、空間デザイナー・プロダクトデザイナー・図面CG作成オペレーター募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

領域を横断したデザインでこれからのスタンダードをつくるデザインコレクティブ「YOHAK_DESIGN STUDIO」が空間デザイナー/プロダクトデザイナー/サポートメンバーを募集中

私たちYOHAK DESIGN STUDIOは、スペース / プロダクト / グラフィック / サウンド&ヴィジュアル / ランゲージ / エクスペリエンスなどの様々なエレメントを縦横に繋げて、これからのスタンダードをつくるコクヨ株式会社内のデザインコレクティブです。

領域を横断する複合的なプロジェクトをはじめ、THINK OF THINGSを起点とした自主ブランドの企画・運営、コクヨのブランディングにまつわるクリエイティブを並行して取り組んでいます。

このたび、国内外のクライアントワークの拡大、自主企画プロジェクトの多角化を目的に空間デザイナーとプロダクトデザイナーとオペレーターを若干名募集します。私たちは場に起こる「状況のデザイン」を目指し、様々な職能を持つメンバーと協業しながらプロジェクトを進めていきます。

空間でデザインは企画から参画することはもちろんのこと、出来上がった後の状況まで関与するため、空間設計のスキルはもちろんのこと様々なデザイン領域に関与したい好奇心旺盛な方を歓迎します。

プロダクトデザインはYOHAK DESIGN STUDIOが手がけるプロジェクトの造作家具のデザインや家具で構成する空間デザインの企画を広い視点で担ってもらいます。また、自主ブランドの商品企画やデザインにも参画してもらいます。

武田慎太良+住野裕樹+篠元貴之 / MYSTによる、愛知・名古屋市の飲食店「agap.Dessert&Bar」。グラスデザートをメインとするカフェバー。商品特徴の空間への反映での“ブランディング”効果を意図し、グラスデザートの“積み重ねが生む構成美”を参照する空間を志向。建築素材の“層”を意識した設計を行う
武田慎太良+住野裕樹+篠元貴之 / MYSTによる、愛知・名古屋市の飲食店「agap.Dessert&Bar」。グラスデザートをメインとするカフェバー。商品特徴の空間への反映での“ブランディング”効果を意図し、グラスデザートの“積み重ねが生む構成美”を参照する空間を志向。建築素材の“層”を意識した設計を行うポーチより店内を見る。 photo©森田真悠
武田慎太良+住野裕樹+篠元貴之 / MYSTによる、愛知・名古屋市の飲食店「agap.Dessert&Bar」。グラスデザートをメインとするカフェバー。商品特徴の空間への反映での“ブランディング”効果を意図し、グラスデザートの“積み重ねが生む構成美”を参照する空間を志向。建築素材の“層”を意識した設計を行う左:カウンター、右:客席 photo©森田真悠
武田慎太良+住野裕樹+篠元貴之 / MYSTによる、愛知・名古屋市の飲食店「agap.Dessert&Bar」。グラスデザートをメインとするカフェバー。商品特徴の空間への反映での“ブランディング”効果を意図し、グラスデザートの“積み重ねが生む構成美”を参照する空間を志向。建築素材の“層”を意識した設計を行うカウンター photo©森田真悠

武田慎太良+住野裕樹+篠元貴之 / MYSTが設計した、愛知・名古屋市の飲食店「agap.Dessert&Bar」です。
グラスデザートをメインとするカフェバーの計画です。建築家は、商品特徴の空間への反映での“ブランディング”効果を意図し、グラスデザートの“積み重ねが生む構成美”を参照する空間を志向しました。そして、建築素材の“層”を意識した設計を行いました。店舗の公式ページはこちら

名古屋市内のグラスデザート&ワインを主とするカフェバーの内装計画。

建築家によるテキストより

グラスデザートとは、平皿に盛られるものではなく、ワイングラスなどの中に、クラッシュビスケットや、生クリーム、チョコレート、アイスクリーム等を重ねて、生まれた空隙も要素のひとつのように扱うデザートです。そのことから、密々に積み重ねられたパフェとは少し異なる構成美を視覚的に楽しむことができるデザートとも言えます。

建築家によるテキストより

この異素材を積み重ねながら、隙間の空間も丁寧にデザインすることを、空間の設計においても反映させることで、お店のブランディングとしても相乗効果を狙いました。

建築家によるテキストより
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る俯瞰 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る外観、両世帯の出入口の扉を見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る世帯1(A type)、キッチンからダイニングとリビングを見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る世帯1(A type)、階段からキッチンとダイニングを見下ろす。 photo©神宮巨樹

五十嵐理人 / IGArchitectsが設計した、福島の二世帯住宅「柱群の家」です。
家々に囲まれ裏に山を背負う敷地での計画です。建築家は、環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案しました。また、内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作りました。

周囲は住宅が建ち並び、裏に大きな山を背負った旗竿の敷地。

二世帯住宅の計画で、クライアントは周囲や世帯間のプライバシーを尊重しながらも平屋でおおらかに暮らすことをイメージしていた。閉じられた環境と、裏山の緑を室内に取り込めるような開かれた環境を同時に作り出す建築が良いのではないかと考えた。

建築家によるテキストより

建物は南側を大きく開けて、裏山に沿うようにくの字に配置している。周囲からの視線を遮るように壁を立て、その上にハイサイドライトを設け、まるで屋根だけがふわっと浮いているように計画している。
内部は大きなワンルームで、トイレや浴室、収納といったプライベートな機能だけを箱に格納し、分棟状に配置している。この箱と林立する柱によってつくられる奥行きのあるワンルームは広場のようなラフなスペースになっていて、住み手の自由なふるまいを受け入れてくれる。

建築家によるテキストより

室内に立つ柱は一間ピッチに立てられているが、建築であると同時に人に近い家具のような密度と佇まいになるように、90mm角としている。この90mm角の柱が3.5mの長さで林立し、屋根を支えている。細長い柱は一般的な木造建築の規則を踏襲して建てられているが、柱の数や密度、そして3.5mというスケール間が外部の緑と連続して、人工と自然の間の森のような空間になっている。

建築家によるテキストより
西下太一建築設計室による、愛媛・松山市の「南吉田のオフィス」。事務所と作業場がある工務店の社屋。機能性に加え“心が豊かになる”存在を求め、自然素材を用いた“住宅スケール”の執務空間を持つ建築を考案。大屋根の下に気積のある作業場も収めて“ひとつの建物”として造る
西下太一建築設計室による、愛媛・松山市の「南吉田のオフィス」。事務所と作業場がある工務店の社屋。機能性に加え“心が豊かになる”存在を求め、自然素材を用いた“住宅スケール”の執務空間を持つ建築を考案。大屋根の下に気積のある作業場も収めて“ひとつの建物”として造る外観 photo©藤村泰一
西下太一建築設計室による、愛媛・松山市の「南吉田のオフィス」。事務所と作業場がある工務店の社屋。機能性に加え“心が豊かになる”存在を求め、自然素材を用いた“住宅スケール”の執務空間を持つ建築を考案。大屋根の下に気積のある作業場も収めて“ひとつの建物”として造る外観、事務所側を見る。 photo©藤村泰一
西下太一建築設計室による、愛媛・松山市の「南吉田のオフィス」。事務所と作業場がある工務店の社屋。機能性に加え“心が豊かになる”存在を求め、自然素材を用いた“住宅スケール”の執務空間を持つ建築を考案。大屋根の下に気積のある作業場も収めて“ひとつの建物”として造る左:庭、中:土間、右:事務所 photo©藤村泰一
西下太一建築設計室による、愛媛・松山市の「南吉田のオフィス」。事務所と作業場がある工務店の社屋。機能性に加え“心が豊かになる”存在を求め、自然素材を用いた“住宅スケール”の執務空間を持つ建築を考案。大屋根の下に気積のある作業場も収めて“ひとつの建物”として造る事務所 photo©藤村泰一

西下太一建築設計室が設計した、愛媛・松山市の「南吉田のオフィス」です。
事務所と作業場がある工務店の社屋の計画です。建築家は、機能性に加え“心が豊かになる”存在を求め、自然素材を用いた“住宅スケール”の執務空間を持つ建築を考案しました。また、大屋根の下に気積のある作業場も収めて“ひとつの建物”として造りました。

オフィスと作業場を含む、工務店の社屋の計画。

建築家によるテキストより

一般的なオフィスといえば「作業をする」という目的一つのために空間がつくられているように思う。しかし、オフィス空間というのは、休憩を取る場、コミュニケーションを取る場、時には来客を迎える場でもある。一日の大半を過ごす場であるからこそ、単に機能を満たすだけの空間ではなく、「心が豊かになる」空間であってほしいと願っている。

建築家によるテキストより

オフィスは土間、一般床、小上がりから成る立体的な構成としている。人の居場所を個室で細分化せず、床の高低差やオリジナルの什器によって、緩やかに分節している。上質な空気感を纏う住宅スケールのオフィスと、仕上の荒い大空間の作業場。それぞれを長く伸びた下屋と大屋根で覆うことで、ひとつの建物としての佇まいを実現している。

建築家によるテキストより

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