OMAが設計している、オランダ・ロッテルダムのサッカーチーム・フェイエノールトのスタジアムの画像が13枚、dezeenに掲載されています。
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SHARE 谷口吉生の講演会「美術館を語る」が豊田市美術館で開催
- 日程
- 2019年6月15日(土)
谷口吉生の講演会「美術館を語る」が豊田市美術館で開催されます。開催日は2019年6月15日。要事前申し込みです。
日時 6月15日(土)午後2時 - 午後4時
会場 講堂、定員150名(抽選)、聴講無料
出演 谷口吉生(建築家)、聞き手 村田眞宏(豊田市美術館館長)
内容 美術館建築で名高く、豊田市美術館を設計した谷口吉生氏によるトーク。
二俣公一 / ケース・リアルの基本設計・デザイン監修による、福岡のテナントビル「DAIMYO509」です。実施設計は、九州建設株式会社が担当しました。
福岡の中心部に位置する大名は、細く入り組んだ路地に飲食やファッションなどの雑居ビルが密集する商業エリア。一方で古くからの住宅も点在しており、低層と高層とが混在する独特の雰囲気を持つ。今回その中でオーナーが求めたのは「優良なテナントが入居しやすい二層の建物」というもの。これを受け私たちは普段の店舗設計で得た観点から、建物のボリューム、構造、そして設備の計画を慎重に行うことにした。
まず1階のボリュームはテナント入口が直接路地に接することがないよう、敢えてセットバックさせてわずかな余白を作ることで通りの空気と縁を切っている。さらにそのことによって生まれたアプローチをそのまま2階に上がる階段へとつなげ、ファサードまわりを動線がぐるりと回る特徴的な外観とした。また構造はラーメン構造としながらも、その柱は壁厚に収まる断面形状になっている。通常狭い区画ほど柱型があることによってテナントプランへの制約が大きくなりがちだが、この構造によって凹凸の少ない区画形成が可能となり、テナントプランの自由度を上げることができた。そして給排気など一部設備機器の取り出し口は屋上へ集約。将来想定される配管ルートを予め整理し、テナント入居後も外観への影響が少なくなるよう配慮している。時代の開発や入退去の繰り返しとともに煩雑になっていく街並へ、小さな布石になることを願っている。
真泉洋介 / プラスマイズミアーキテクトが設計した、東京・杉並区の「高円寺の集合住宅」です。
ワンルーム集合住宅の共用部のあり方は難しい。
収支計算上は共用部の面積をミニマムに、レンタブル比をあげ、無駄なことはせず、イニシャルを抑えることがわかりやすい合理化だ。
一方で、空間体験の視点から考えると、共用部はパブリックとプライベートの境目の繋ぎの場であり、かつ、大事な家の門構えだ。
画一的になりがちな住まいの差別化や付加価値に役立てないかと考えた。私たちはイッテコイの階段を一本のテッポウ階段に延ばした。
その階段の向きを近隣の地域の核である高円寺の本堂に向け、参道のような、杜の季節感を感じられる場を目指した。
階段形状の操作なので、施工床面積はほぼ変わらず、レンタブル比の合理性は担保した。
佐藤オオキのnendoとonndoがデザイン監修した、東京・代官山のオンワードHDの複合ビル「KASHIYAMA DAIKANYAMA」の動画が公開されています。onndoは乃村工藝社とnendoが業務提携した空間デザインオフィスです。こちらのページには写真が20枚掲載されています。
建物の場所はこちら(GoogleMap)。
阿曽芙実建築設計事務所が改修を手掛けた、奈良の「子ども映画食堂」です。
敷地は古都奈良の中部の小さな町にあります。かつては活気にあふれた商都でしたが、人口流出や人口減少により空き家が増え、行き場のない貧困層の増加と高齢化が進んでいます。特に子どもの貧困はかなり深刻な状況ですが、人々の「つながり」が希薄になったため、この町の貧困はとても見えにくく、誰にも気づかれず、頼ろうにも頼れる人が周りにいないという苦しみを貧困層は抱えています。
大和高田市永和町にある空き家通りに「子ども映画食堂」をつくります。車も通れない細い路地に佇む町屋を改修し、飲食店をやりたいという人を対象にスペースを間貸しします。プロジェクトの目的は、かつてこの町にあったような人と人との緩やかな「つながり」を結び直すことです。
松島潤平が池袋の店舗を手掛けていることでも知られる、チョコレートブランド・minimalの代表・山下貴嗣が執筆したテキスト『店舗は「物を売る場所」から「世界観を体感する場所」へ』がnoteにあります。
スティーブン・シェンク+服部大祐 / Schenk Hattori(シェンクハットリ)+甲斐貴大 / studio archē(スタジオアルケー)が設計した、東京・渋谷区の店舗「Yummy Sake Collective」です。
テイスティングスペースを併設した新しい日本酒ブランドのコミュニティ形成の場として選ばれたのは、代官山駅から程近い、これまでに幾度も改修が繰り返されてきた築60年の木造建築であった。
正面道路から建物の奥に向かって上がってゆく傾斜や段差、二階床の不陸や壁面の歪みなどはそのままに、奥行きのある二層の空間を、ブランドのコンセプトから引用した黒と白で塗り分けていった。モノの持つ素材感を残しながら上塗りすることで、建物の持つ時間の蓄積が自然と立ち現れる。
水平・垂直の無い歪んだモノトーンの空間の中に異物として挿入された黄金の長い水平天板が、床面の高さ変化と呼応して、躙口・バーカウンター・ダイニングテーブル・ローテーブルとその役目を変えながら、外部の土間空間から二階の客席部分までを緩やかに繋いでゆく。
小林一行+樫村芙実 / テレインアーキテクツのウェブサイトに、ウガンダの日本料理店「やま仙/Yamasen Japanese Restaurant」の写真が7枚掲載されています。
日本食料理店と小さな商店を併せ持つ、ウガンダの首都カンパラ郊外の商業施設です。
成長が早く安価なため足場材などとして使われるユーカリ材は、見た目の不均一さや扱いにくさから建材としては脇役として使われることの多い素材ですが、この材を主要な構造・仕上げとして用いることを試みました。敷地は丘陵地にあり、敷地内にもなだらかな斜面があります。これを既存のスロープに見立てて、地階からゆるやかに上階へ登るアクセスを考えました。
既存の5本の樹木を避けるように茅葺きの大屋根を掛け、この屋根の下にいくつもの店が集まり、そこに人々が集う場所がうまれました。
SHARE 青木淳が、東京藝術大学の教授に就任
青木淳が、東京藝術大学の教授に就任しています。
青木は2018年に同大学建築学科にて「料理を作る課題」を学生に出したことがtwitterや弊サイトでも話題となっていました。
2019年度より、建築家の青木淳氏が本科教授(環境設計第一研究室)に、建築家の樫村芙実氏が本科講師(建築設計第三研究室)に、建築科・東京大学名誉教授の大野秀敏氏が本科客員教授に就任しました。
以下は青木によるメッセージ。
学生へのメッセージ
「芸大の建築学科だからこそできることをしたいです。
他学科の人たちとつきあえるとおもしろい。
建築の世界だけに閉じこもるのではなく、いろんな他の世界のこともあれこれやってみたい。
とはいえ、ジャンルがなければ、「他」もなくなってしまう。
だから、建築のことをとことん考え、やりましょう。」
アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2019/3/25-3/31)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページ右下の「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。
1、隈研吾による、ドイツ・ミュンヘン郊外の、瞑想のための小屋「WOOD / PILE」の写真
2、今津康夫 / ninkipen!による、福岡・博多の、布を用い建築家と協働するfabricscapeの為のショーウィンドウ「fabricscape showwindow in fukuoka」
3、佐々木翔 / INTERMEDIAによる、長崎・諫早市の建設会社の新社屋「基壇地形の改修」
4、青木淳による、都営新宿線・馬喰横山駅の空間についての考察「美しく空っぽな空間」
5、ジャン・ヌーベルの設計で完成した「カタール国立博物館」の写真
6、南木隆助による、山形・青柳の店舗「呼び継ぎのリノベーション」
7、「旧奈良監獄を高級ホテルに 星野リゾート、21年開業」(日本経済新聞)
8、乾久美子の新しい作品集『Inui Architects 乾久美子建築設計事務所の仕事』
9、A.C.E. 波多野一級建築士事務所 / 波多野崇が改修を手掛けた、京都・産寧坂の店舗『「おちゃのこさいさい 産寧坂本店」・平成の大改修』
10、「“線路をまたぐ”高層ビル完成 空間を有効活用 東京 池袋」(NHKニュース)
11、スノヘッタが完成させた、ノルウェーの海岸に半分沈んだような外観のレストラン「under」の建設工程の一部を紹介する動画
12、前田茂樹 / ジオ-グラフィック・デザイン・ラボが、奈良の「(仮称)三宅町複合施設」設計プロポで、最優秀提案に選定
14、石上純也の事務所が、今年のサーペンタイン・パヴィリオンに関わるインターンに給与を支払うことに合意
15、黒川智之による、東京・大田区の「大岡山の集合住宅」の写真
16、京都工芸繊維大教授・中川理による論考「社会の変容 磯崎新の問い」
17、ドミニク・ペローによる、パリオリンピック2024選手村のマスタープランの画像
18、JIA優秀建築賞2018年を受賞した、浅井裕雄+吉田澄代 / 裕建築計画による、既存鉄骨工場に木造の空間を挿入した「工場に家」の写真
19、トラフの会場構成による、田中一光の作品をモチーフとしたイッセイミヤケの4回目のコレクションの展示会の写真
20、ヴァレリオ・オルジアティが2007年に完成させた、スイスの「バーディルのアトリエ」をスイス国営放送が特集した連載動画(日本語字幕付)
設計者・施工者が無料で利用可能な、メーカー横断で建材検索ができるウェブサービス「truss(トラス)」がサービス内容を拡大しています
設計者・施工者が無料で利用可能な、メーカー横断で建材検索ができるウェブサービス「truss(トラス)」がサービス内容を拡大しています。トラスは、建材選定の効率化と質の向上を目指して東京工業大学建築学科卒の3人が立ち上げたベンチャー企業です。【ap pr】
「truss(トラス)」は、デザイン、法規、性能、価格など様々な条件で、メーカー横断で建材を検索できるサービスです。
同じ意味内容でもメーカー毎にカタログ上の表現が異なっている場合もありますが、トラスでは元設計者が調べやすい表現に加工・統一化することで高い検索性を実現しています。
例えば、あるメーカーで”アクアマリン”、別のメーカーで “コバルトブルー”という色の表記であっても、「ブルー」という検索条件で両方を抽出することができます。
現在は、外皮領域と内装領域に対応しており、デザイン重視、性能重視それぞれに適した比較ができます。
例えば、内装壁材で不燃材料のベージュで検索すると下記の画面になり、製品の見た目と特性が一覧でわかりやすく表示されます。
前田茂樹 / ジオ-グラフィック・デザイン・ラボが、奈良の「(仮称)三宅町複合施設」設計プロポで、最優秀提案に選定されています。前田はドミニク・ペロー建築設計事務所勤務経験を持ち、大阪を拠点に活動する建築家です。
以下のように提案書が公開されています。
>最優秀提案1.pdf
>最優秀提案2.pdf
>最優秀提案3.pdf
>最優秀提案4.pdf
>最優秀提案5.pdf
>最優秀提案6.pdf
>最優秀提案7.pdf
>最優秀提案8.pdf
本町では、教育・福祉・保健が連携した総合的な子ども支援施策を展開することにより、子どもの健全育成ができる地域子育てを支えることができる地域づくりを進めていきたいと考えており、子どもから大人まで共に学べる生涯学習の場、地域で子どもを育てる子育て支援の場、町民が笑顔で交流できるふれあいの場、これらが一つになった拠点づくりの整備を目指しています。
本業務は、地域の拠点となる(仮称)三宅町複合施設を建設するにあたり、施設の適切な管理・運営に関する空間づくり、多様な利用者の居場所づくりを実現するための設計を行うことを目的とし、委託業者を選定する公募型プロポーザルを実施しました。(via www.town.miyake.lg.jp)
スノヘッタが完成させた、ノルウェーの海岸に半分沈んだような外観のレストラン「under」の建設工程の一部を紹介する動画です。お店の公式サイトはこちら。
以下は完成した建物の外観写真です。
Snøhetta Completes “Under”, Europe’s first underwater restaurant. The project is a tribute to the wild fauna of the sea and to the rocky coastline of Norway’s southern tip. Read more at https://t.co/vhYZWydxFK pic.twitter.com/lwFfFCVyVI
— Snøhetta (@snohetta) 2019年3月20日
客席の様子。
Located off the craggy Southern coast of Norway, Under is Europe’s first underwater restaurant: https://t.co/RCKAoRQfLB pic.twitter.com/gKnmBZl6Li
— WSJ. Magazine (@WSJMag) 2019年3月19日
チリのプリツカー賞受賞建築家アレハンドロ・アラヴェナのエレメンタルが、インターンのポジションを取りやめることを公表したとのことです。instagramでの告発を発端とした一連の流れを受けdezeen宛にコメントが送られそれが公開されています。
スタジオ・ギャングのチームによる、アメリカのシカゴ・オヘア国際空港増築コンペの勝利案の画像が5枚、dezeenに掲載されています。コンペの最終候補にはフォスター、SOM、カラトラバらが残っていたようです。
以下は勝利案のCG動画。