
成瀬・猪熊建築設計事務所が設計した、東京・杉並区の住宅「OPEN CAVE」です。
この住宅は、杉並の住宅地に建つ2世帯住宅だ。クライアントからの要望は、それぞれの世帯は室内では接続をしないこと、母の家は1Fに設けること。2世帯が空間的に接続できない中で、環境的には隣家が非常に近いため、こうした距離感を感じさせずに空・庭・道路といった余白から光や風を取り入れ広がりのある住まいにすることが、今回の大きなテーマになると考えた。
一方敷地は防火地域で、100m2を超えれば耐火建築物となり、法的に軸組をあらわしにすることが出来ない。木造の成り立ちをそのまま表現とすることは、ある種の正当性を獲得したように感じられる手段ではあるが、そうした手段を完全に禁じられた中で、今回はこれをポジティブに捉え、別の角度から建築の成り立ちに切り込む新しいテーマを見つけることにした。
具体的には、壁・床・天井といった境界を、必ずしもスチレンボードの模型のように一定の厚みとせず、場所によって意図的にフカシをつくることで、内外を含む空間の隣接関係をより自由に調整し、繊細な敷地環境に応えていった。











