ザハ・ハディド・アーキテクツによる「NatPower H」。イタリア各地に設置されるレジャーボート用の水素補給ステーション。3Dプリントコンクリートを用いて建設され、性能の妥協無く必要な構造材を最大50%削減。船舶業界の持続可能性を求める傾向にも応える image©Tecma Solutions
ザハ・ハディド・アーキテクツによる「NatPower H」。イタリア各地に設置されるレジャーボート用の水素補給ステーション。3Dプリントコンクリートを用いて建設され、性能の妥協無く必要な構造材を最大50%削減。船舶業界の持続可能性を求める傾向にも応える image©Tecma Solutions
ザハ・ハディド・アーキテクツ による「NatPower H」です。
イタリア各地に設置されるレジャーボート用の水素補給ステーションです。3Dプリントコンクリートを用いて建設され、性能の妥協無く必要な構造材を最大50%削減します。そして、船舶業界の持続可能性を求める傾向にも応えます。
こちらはリリーステキストの翻訳です
世界初となるレジャーボート業界向けのグリーン水素補給インフラが、ザハ・ハディド・アーキテクツが設計した補給ステーションを備え、イタリアの25のマリーナと港で開始されます
NatPower H社(NatPowerグループ傘下)が主導する1億ユーロの投資により、このグリーン水素インフラは2024年夏から設置が開始され、今後6年間で地中海全域に100カ所の燃料補給ステーションの設置と、レジャーボートで世界的に人気の高い地域へのさらなる拡大を目指しています。
風力、太陽光、その他の再生可能エネルギー・インフラを利用して製造されるグリーン水素は、NatPower Hの技術を利用して安定した天然資源に変換され、持続可能な電力源に対する世界的な需給の増大に対応します。水蒸気と暖かい空気だけを放出する水素は、燃料電池で電力を生み出します。2030年までに100カ所の燃料補給ステーションが稼動すれば、年間3650トンのグリーン水素が供給され、地中海のレジャーボートから毎年約4万5000トンの温室効果ガスが排出されなくなります。
NatPower Hは、安全性、拡張性、持続可能性という3つの主要原則に基づいて、グリーン水素燃料ソリューションを開発しました。NatPower Hステーションは、RINA PED認証を取得した証明済みの海洋用途向け低圧金属水素化物の技術を用いて水素を供給し、業界の規制や認証に準拠したコンパクト性、安全性、弾力性を確保するとともに、循環性と海洋生態系の保護に細心の注意を払います。
NatPowerグループCEOのファブリツィオ・ザゴは述べています。
「すでに23GWを超える再生可能エネルギー・プロジェクトのパイプラインを背景に、私たちはNatPower H社を設立しました。それは、世界初のグリーン水素の製造、貯蔵、流通のためのグローバル・オペレーターです。そして、世界初のレクリエーション・ボート用水素補給インフラを構築しました」「私たちは、水素がレクリエーション・ボートおよびヨット業界全体のエネルギー転換を推進するのに最も効率的なソリューションのひとつで あると信じています。具体的には、燃料電池や電気モーターを通じたエネルギー・キャリアとしての水素の利用は、環境に配慮しながら優れた性能を発揮する、最も有望な選択肢のひとつであることが証明されています」
船舶業界は、より持続可能な船舶を求める傾向を強めており、世界の造船所は事業の生産における生態系への影響を軽減するソリューションで対応しています。ディーゼルエンジンの使用を禁止する世界各地の海洋保護区は、産業における生態学的に持続可能な開発の重要性を強調しています。この急速なエネルギー転換は、現在、ゼロインパクトのエネルギー源による配給と燃料補給のためのインフラが不足しているために妨げられています。