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谷尻誠+吉田愛 / SUPPOSE DESIGN OFFICEが、広島でホテルの経営を手掛けることに

谷尻誠+吉田愛 / SUPPOSE DESIGN OFFICEが、広島でホテルの経営を手掛けることが報じられています

谷尻誠+吉田愛 / SUPPOSE DESIGN OFFICEが、広島でホテルの経営を手掛けることが報じられています。fashionsnap.comが伝えています。
同事務所は、2017年3月に不動産事業「絶景不動産」を2017年4月に飲食店「社食堂」を、2018年4月に施工会社「21世紀工務店」を始めるなど、設計を起点として、その周囲にも活動の幅を広げています。

施主と一緒に施工も行う建築ノウハウ等を収録した書籍『ともにつくるDIYワークショップ リノベーション空間と8つのメソッド』の中身プレビュー

施主と一緒に施工も行う建築ノウハウ等を収録した書籍『ともにつくるDIYワークショップ リノベーション空間と8つのメソッド』の中身プレビュー

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河野直+河野桃子+つみき設計施工社の編著による書籍『ともにつくるDIYワークショップ リノベーション空間と8つのメソッド』をプレビューします。出版社はユウブックスです。

現在まで250回以上のDIYワークショップを実施し、自分の居場所を仲間や家族と「ともにつくる」楽しさを発信する、つみき設計施工社の河野直、桃子の両氏。
初の著作となる本書では、「ともにつくる」ためのノウハウや作品を紹介している。
効率的な人員配置、安全への配慮、時間通りに進まない場合の対応など、大人数で進める現場ならではの工夫のほか、左官壁塗り、床張り、タイル貼り、ペンキ塗りなどの施工プロセスやキレイに仕上げるコツなど、DIYをサポートするプロとしての仕事方法を多数盛り込んでいる。またSNSの利用やエリアのキーマンを計画に巻き込みながら、古いビルをリノベーションし満室のシェアアトリエへと変えた記録など貴重な情報も。

DIYブームの昨今、自分の手で住まいづくりを楽しみたいというクライアント、仲間を集め、低予算でリノベーションならではの味のある洒落た空間を実現しようというシェアアトリエやショップオーナーなどのクライアントをもつ設計事務所・工務店にはぜひ手にとっていただきたい。

中身のプレビューは以下からどうぞ。

建築分野でも注目されるゴードン・マッタ=クラークの展覧会が、東京国立近代美術館で開催

ゴードン・マッタ=クラークの展覧会が、東京国立近代美術館で開催されます

建築分野でも注目されるアーティストのゴードン・マッタ=クラークの展覧会が、東京国立近代美術館で開催されます。会期は2018年6月19日~9月17日。

アメリカのアーティスト、ゴードン・マッタ=クラーク(1943-78)のアジア初となる大回顧展。大学で建築を学んだマッタ=クラークは、美術へと活動の舞台を移すと、1970年代にニューヨークを中心に活躍しました。35歳で病死するまでの短い活動にも関わらず、今なお多くのアーティストに影響を与え続けています。
マッタ=クラークは、取り壊し前の建物の床や壁の一部を取り去り、ありふれた日常をまったく新しい空間と時間へと変容させる「建物切断(building cuts)」のプロジェクトで当時の美術界に衝撃を与えます。また、美術・音楽・ダンスのためのスペース「112」の運営やアーティストによるレストラン「FOOD」の経営に関ったり、グラフィティなどのストリート・カルチャーにいち早く注目したりと、時代の空気を鋭敏に読み取りながら新しいアーティスト像を提示しました。
彫刻、写真、映像、ドローイングなどから、1970年代を代表するこのアーティストの全貌にせまります。

黒川智之による、神奈川・横浜の離れ「三ツ池の蔵」の写真 2018年の日本建築学会による各賞が公開。日本建築学会賞(作品)は「該当作なし」。 book『リノベーションの教科書: 企画・デザイン ・プロジェクト』

書籍『リノベーションの教科書: 企画・デザイン ・プロジェクト』がamazonで発売されています

書籍『リノベーションの教科書: 企画・デザイン ・プロジェクト』がamazonで発売されています。
出版社のサイトで誌面を5枚見ることができます

リノベーションを学び、設計やプロジェクトに取り組むための入門教科書。住宅や学校、商業施設などの建物単体から地域レベルまで、計画手法を事例とともに解説し、調査・設計・現場・運営の実践ポイントも充実。講義テキストとしてはもちろん、学生から実務者まで、初めてリノベに取り組む人の手引きとして最適の1冊。

木村吉成が、木村松本建築設計事務所による京都の住宅「house HS」の設計プロセスを解説している動画 大西麻貴+百田有希 / o+hが、自身が設計した東京の住宅「house h」について解説している動画 多田正治アトリエ+近畿大学佐野こずえ研究室による、イベントのための会場構成『「貸本+茶屋」@神川桜覧会2018』
多田正治アトリエ+近畿大学佐野こずえ研究室による、イベントのための会場構成『「貸本+茶屋」@神川桜覧会2018』 photo©多田正治+富田彩夏(近畿大学)
多田正治アトリエ+近畿大学佐野こずえ研究室による、イベントのための会場構成『「貸本+茶屋」@神川桜覧会2018』 photo©多田正治+富田彩夏(近畿大学)

多田正治アトリエ+近畿大学佐野こずえ研究室による、イベントのための会場構成『「貸本+茶屋」@神川桜覧会2018』です。

旧・神上中学校の教室内に桜覧会(*)のイベント「貸本+茶屋(**)」のための空間をつくった。
木造校舎のノスタルジックな雰囲気を塗りつぶすことなく、いかに新しい空間をつくるかということがテーマのひとつだった。
そこで、床にかわる6mx3.3mの大きさのもうひとつの水平面をつくることで、古い教室そのままに様々なアクティビティが生じるよう試みた。
水平面には、一部高くなっていたり長方形平面で凹んでいるところをつくっており、それにより座卓や椅子、机、本棚、舞台などとして使われる曖昧で多様な水平面となった。

SANAA、藤本壮介、坂茂・松田平田、SUEP、日建・タカネが、新香川県立体育館設計プロポで一次審査を通過

SANAA、藤本壮介、坂茂・松田平田、SUEP、日建・タカネが、新香川県立体育館設計プロポで一次審査を通過しています(PDF)

SANAA、藤本壮介、坂茂・松田平田、SUEP、日建・タカネが、新香川県立体育館設計プロポで一次審査を通過しています。

新香川県立体育館基本・実施設計業務公募型プロポーザルについて、一次審査結果を公表します。

参加招請者数      37者
一次提案書提出者数  32者
一次審査通過者数    5者
一次審査通過者名   有限会社SANAA事務所
           株式会社SUEP
           日建・タカネ設計共同企業体
           坂茂建築設計・松田平田設計共同企業体
           株式会社藤本壮介建築設計事務所
           (五十音順)
(via www.pref.kagawa.lg.jp

365+1studio / 小島弘旭による、東京・目白の、改修(DIY)可能とし物件価値を回復した賃貸住宅「目白の間抜け」
365+1studio / 小島弘旭による、東京・目白の、改修(DIY)可能とし物件価値を回復した賃貸住宅「目白の間抜け」 photo©Tsubasa K

365+1studio / 小島弘旭による、東京・目白の、改修(DIY)可能とし物件価値を回復した賃貸住宅「目白の間抜け」です。

築45年ほどの賃貸でありながら、改修(DIY)可能とすることで、空室が目立ち始めた物件価値の回復を図っているマンションの一室の改修プロジェクト。

賃貸という公共性
本プロジェクトは、設計費を含めた約220万円を貸主と借主で折半している。貸主には入居者が確定した状態での設備更新を含めた改修による物件価値の上昇、借主には持出分以上の価値を享受できるメリットがある。また、設計主には一定程度の設計料が見込まれ、小規模かつリノベーションが孕む労働と対価に対する懸念を和らげる働きにもつながっている。 そして、貸主、借主、改修するであろう未来の貸主という複数の関係主体が見込まれることで、対個人という「間」が抜ける。賃貸は複数の主体が入れ替わりながら利用するため、1室であろうとも公共性があるのではないだろうか。すなわち、有限の中で多様な様相を受容する複雑性を持つ建築の創造に繋がると考える。

リノベーションは、建築を紡ぎ綴るための行為そのものであろう。 古さを単なる装飾的に利用するのではなく、既存の建築がどのように読み替えられ、新しい意味をまとい、次の社会へと繋がるかを考えるべきである。「間抜けさ」を建築が持つことで、柔軟に意味を脱ぎ着できるのはないだろうか。

著名建築写真家のイワン・バーンのサイトがリニューアルしていて、多数の写真が閲覧可能に

著名建築写真家のイワン・バーンのサイトがリニューアルしていて、多数の写真が閲覧可能になっています

著名建築写真家のイワン・バーンのサイトがリニューアルしていて、多数の写真が閲覧可能になっています。石上純也らの「Visitor center at Park Vijversburg」の写真やOMAやBIG、ヘルツォークなどの近作の写真が多数閲覧できるのでおススメです。

アイゼンマン、モネオ、ヘンリー・N・コブが参加した、ハーバード大でのシンポ「How Will Architecture Be Conceived?」の動画

ピーター・アイゼンマン、ラファエル・モネオ、ヘンリー・N・コブ(イオ・ミン・ペイと共同で事務所を運営した人物)が参加した、ハーバード大学でのシンポ「How Will Architecture Be Conceived?」の動画です。2018年4月13日に行われたものです。

乾久美子による、宮崎・延岡のJR延岡駅前複合施設「エンクロス」の写真など

乾久美子による、宮崎・延岡のJR延岡駅前複合施設「エンクロス」の写真などが公式サイトに掲載されています

乾久美子による、宮崎・延岡のJR延岡駅前複合施設「エンクロス」の写真などが8枚、公式サイトに掲載されています。朝日新聞のサイトには動画と写真が掲載されています。毎日新聞のサイトには乾のコメントも紹介されています。
2011年3月にプロポーザルにて乾が最優秀者に選ばれたことが発表されました。
以下は、乾のウェブサイトに掲載されている同プロジェクトのコンセプトです(リンク先ではCG画像が閲覧できます)。

延岡駅周辺整備計画は単なる駅前再開発ではなく、鉄道駅の再整備をきっかけとして駅周辺の街が再生されることが望まれている。こうした街作りはプロジェクトの総体があらかじめ決まるようなことにはならない。街の再生のために必要な「出来事」は一体なんなのかというような事柄を、多くの人の力と共に検討していることです。自由通路の架け替えや、駅の改修や増築などのハード整備は出来事のひとつとして重要な役割を担っているが、それが目的化することのないように、できるかぎり規模を抑える事を考えています。
また、これまでの駅再開発では商業の誘致を目玉に据えた計画にすることが一般的であったが、郊外型の大規模な商業施設に比較してサービスの質・量ともに劣る駅商業ビルはことごとくテナントの撤退の憂き目にあっているのが現実です。こうした厳しい現実に向き合いつつ、それでも駅を中心とした街で人が充実した時間を過ごせるようにするために、本プロジェクトでは駅に商業ではなく市民活動の場を集めることとした。ちなみに市民活動と言っても、メンバーの内輪におりて楽しんでいるようなタイプではなく、メンバー以外の人をもてなす、新しい公共の担い手のようなタイプを想定しています。そうした活動を集めることで、さまざまな人に意味のある時間や場所を提供しようとしています。つまり、駅に駅以上の機能やイメージを担わせるのだが、それにより駅を中心とした街に人があつまるきっかけをつくろうとしています。こうしたシナリオを下書きしたのは、コミュニティ・デザインの専門家です。彼らは市民とのワークショップやヒアリングを通して、駅や駅周辺で展開するのにマッチした市民活動のあり方を探りつつあります。
私たちには、駅の機能性向上を図ると共に、コミュニティ・デザインの専門家と市民との間で醸成される新しい駅利用の考え方を踏まえた柔軟な器をデザインすることが求められています。また、既存の街生態をそっと下支えするような駅のあり方を考えることも望まれています。

勝野大樹 / 建築研究所フォーラムが一般競争入札で実現した、長野・伊那の「パノラマオフィス伊那」
勝野大樹 / 建築研究所フォーラムが一般競争入札で実現した、長野・伊那の「パノラマオフィス伊那」 photo courtesy of 勝野大樹 / 建築研究所フォーラム
勝野大樹 / 建築研究所フォーラムが一般競争入札で実現した、長野・伊那の「パノラマオフィス伊那」 photo courtesy of 勝野大樹 / 建築研究所フォーラム

勝野大樹 / 建築研究所フォーラムが一般競争入札で実現した、長野・伊那の「パノラマオフィス伊那」です。

 長野県伊那市に建つ共同オフィス。2組の利用者が入居可能で、本建物の北側に同時期に建設された事務所併用住宅の2棟とあわせて、創業支援や地域活性化などの観点から計画された伊那市の公共建築である。設計に際しては、入居者が敷地の南東にひろがる塩見岳や仙丈ヶ岳といった山々に代表される「伊那市の環境」を積極的に感じられるような、あるいは「伊那市の環境」を活かすような建物を目指して設計を行った。
 平面計画においては、L字型の平面を採用し、L字型の先端に外部に大きく開いた事務室を配置し、L字型の中央に緩衝スペースとしての共用スペースを設けることで、それぞれの事務室における開放性とプライバシーを両立させた。外部環境に対しては、周辺に視線が抜けるように開口部を注意深く配置したり、建物の周囲に半屋外の土間スペースをめぐらせるなどすることで、入居者の活動と伊那市の環境が有機的に結びつくような工夫をした。
 なお、本建物は伊那市の一般競争入札にて受注した設計監理業務である。伊那市の意向を踏まえながらも、行政的に平準化された事務所空間とは異なる、我々なりの提案-構造と意匠を兼ねたあらわしの天井や大きなガラス欄間、家具の引手等への伊那市産カラマツ材の使用など-を積極的に行い、行政や工務店と対話を重ねたうえで実現させた建物である。

戸川賢木 / SAKAKIAtelierによる、静岡の住宅の部分改修「R+hasso」
戸川賢木 / SAKAKIAtelierによる、静岡の住宅の部分改修「R+hasso」 photo©橘薫

戸川賢木 / 一級建築士事務所SAKAKIAtelierによる、静岡の住宅の部分改修「R+hasso」です。

空き家問題が顕在化して久しい。この住まいもその過渡期にあると言えるかもしれない。
本計画は、旧東海道沿いに建つ住宅の部分改修である。南北に隣家が密接し東に道路と接続した東西に長い形状をしている。母屋が建築されたのは約60年前。夫婦は家族繁栄を夢見てこの地に腰を据えた。家族が増え、商店を構え、その都度増築を繰り返し今の建物外形が構築された。そして時は経ち、家族は一人また一人と独立し、夫婦は長寿を全うした。商売も畳み、この地には夫婦の想いを継いだ還暦を待つ男性が一人で暮らしている。
これら系譜から現状の住まいの様々な問題が浮き彫りとなる。当時の家族を許容した部屋数の多さ、その部屋数と隣家から圧迫された採光の乏しい居室、通風の取りにくさ、旧仕様による建物の構造や断熱性能。
改修の視点は、部屋数を減らし男性単身者の住まいにスケールを合わせると言う単純なものである。

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