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青木淳と西澤徹夫らが登場する動画「京都市美術館リニューアル事業記録映像」。設計プロセス等の解説に加えて施工現場と竣工後の様子等も紹介

青木淳西澤徹夫らが登場する動画「京都市美術館リニューアル事業記録映像」です。設計プロセス等の解説に加えて施工現場と竣工後の様子等も紹介されています。

京都市美術館では、2020年に国内の文化施設では他に例の無い大規模改修が行われました。本映像は3年間のリニューアル工事期間中の様子と共に、新しい建物の構想と設計過程について、設計者の青木淳、西澤徹夫が語り、さらに89年に及ぶ当館の歴史の紹介、そこから影響を受けた現代の作家たちへのインタビューにより構成されています。

「京都市美術館リニューアル事業記録映像」
収録期間:2017-2020年
出演:中谷至宏、潮江宏三、青木淳、西澤徹夫、森口邦彦、植松奎二、森村泰昌、児玉靖枝、やなぎみわ
インタビュアー:中谷至宏、岸本康
映像制作:Ufer! Art Documentary
監督:岸本康

倉俣史朗の、世田谷美術館での展覧会「倉俣史朗のデザイン―記憶のなかの小宇宙」。没後30年を超えた今も国内外で評価され続けるデザイナーの回顧展。作家自身を主軸として“初期から晩年までの作品”を紹介する構成。創作の源泉とも言える“イメージスケッチや夢日記”も公開
倉俣史朗の、世田谷美術館での展覧会「倉俣史朗のデザイン―記憶のなかの小宇宙」。没後30年を超えた今も国内外で評価され続けるデザイナーの回顧展。作家自身を主軸として“初期から晩年までの作品”を紹介する構成。創作の源泉とも言える“イメージスケッチや夢日記”も公開 photo©architecturephoto
倉俣史朗の、世田谷美術館での展覧会「倉俣史朗のデザイン―記憶のなかの小宇宙」。没後30年を超えた今も国内外で評価され続けるデザイナーの回顧展。作家自身を主軸として“初期から晩年までの作品”を紹介する構成。創作の源泉とも言える“イメージスケッチや夢日記”も公開 photo©architecturephoto
倉俣史朗の、世田谷美術館での展覧会「倉俣史朗のデザイン―記憶のなかの小宇宙」。没後30年を超えた今も国内外で評価され続けるデザイナーの回顧展。作家自身を主軸として“初期から晩年までの作品”を紹介する構成。創作の源泉とも言える“イメージスケッチや夢日記”も公開 photo©architecturephoto
倉俣史朗の、世田谷美術館での展覧会「倉俣史朗のデザイン―記憶のなかの小宇宙」。没後30年を超えた今も国内外で評価され続けるデザイナーの回顧展。作家自身を主軸として“初期から晩年までの作品”を紹介する構成。創作の源泉とも言える“イメージスケッチや夢日記”も公開 photo©architecturephoto

倉俣史朗の、世田谷美術館での展覧会「倉俣史朗のデザイン―記憶のなかの小宇宙」です。
没後30年を超えた今も国内外で評価され続けるデザイナーの回顧展です。展示は、作家自身を主軸として“初期から晩年までの作品”を紹介する構成となっています。また、創作の源泉とも言える“イメージスケッチや夢日記”も公開されています。会期は2023年11月18日~2024年1月28日。展覧会の公式ページはこちら

造花の薔薇を透明アクリル樹脂に封じ込めた「椅子」、板ガラスを組み合わせただけの「椅子」、大きさを少しずつ変えて格子状に49個並ぶ「引出し」、7本の針を持つ「時計」。一目見た時に驚きがあり、そして笑みがこぼれ、しばらくして、その機能がきちんと保持されていることに気づきます。

倉俣史朗(1934-1991)は、このような一風変わった家具と数多くの特色あるインテリアデザインを手掛けました。1965年に独立し自身の事務所を構え、同時代の美術家たちとも交流をしつつ、機能性や見た目の形状に主眼を置いたデザインとは異なった考え方をした作品を発表し続けます。1980年代にはイタリアのデザイン運動「メンフィス」に参加し、その名は一躍世界中に浸透していきました。倉俣の作品は各国の美術館に収蔵されており、今なお国内外で高い評価を受けています。

没後30年を経て開催する本展覧会では、家具やインテリアの仕事に加えて、創作の源泉を垣間見せるかのようなイメージスケッチや夢日記も紹介し、倉俣語録とも言われた作家自身の言葉を手がかりに、独立する以前からあまりにも早すぎる死までを振り返ります。倉俣史朗の作品とその人物像に新たな視線を向けることは、デザインの可能性を再認識する機会ともなるでしょう。

開催概要より
第18回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の日本館展示「愛される建築を目指して」の報告会の動画。大西麻貴・百田有希・原田祐馬・多田智美・森山茜・水野太史・土井亘が参加して2023年8月に行われたもの

第18回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の日本館展示「愛される建築を目指して―建築を生き物として捉える」の報告会の動画です。大西麻貴・百田有希原田祐馬多田智美森山茜水野太史土井亘が参加して2023年8月26日に行われたものです。アーキテクチャーフォトでは展示の様子を特集記事として紹介しています。

国際交流基金(JF)は、第18回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館展示(開催期間:2023年5月20日~11月26日)の報告会を実施いたしました。展覧会が実現するまでの歩みや、日本館を通して実践された「愛される建築」の内容について、キュレーションチームと出展作家が語ります。

***

本年の日本館では、建築家の大西麻貴氏がキュレーター、建築設計事務所o+hの共同代表である百田有希氏が副キュレーターを務めており、建築家・吉阪隆正が手がけた日本館にスポットを当てた展覧会「愛される建築を目指して―建築を生き物として捉える」を開催しています。テキスタイルデザイナー、窯業家、デザイナー、編集者、金工、アニメーターといった専門性の異なるチームメンバーが、吉阪が設計した日本館建築そのものを展示物と捉え、大西、百田の両氏が長年にわたり取り組んできたテーマ「愛される建築」を実践しました。

登壇者:
大西 麻貴(建築家、o+h共同代表)
百田 有希(建築家、o+h共同代表)
原田 祐馬(デザイナー、UMA/design farm代表)
多田 智美(編集者、MUESUM代表)

リモート:
森山 茜(テキスタイルデザイナー・アーティスト)
水野 太史(建築家、窯業家、水野製陶園ラボ代表)
土井 亘(dot architects)

栗本祐輔 / クリテクツと佐藤秀デザインによる、東京の集合住宅「番町會所」。都心の賃貸と施主住戸等を内包する建築。密集地での“付加価値提供”を目指し、4つの専有部ユニットを中央の共用部で繋ぐ構成で全方位に開口を持つ住戸群を実現。余裕を持たせた共用廊下は交流空間としても機能
栗本祐輔 / クリテクツと佐藤秀デザインによる、東京の集合住宅「番町會所」。都心の賃貸と施主住戸等を内包する建築。密集地での“付加価値提供”を目指し、4つの専有部ユニットを中央の共用部で繋ぐ構成で全方位に開口を持つ住戸群を実現。余裕を持たせた共用廊下は交流空間としても機能外観 photo©畑拓
栗本祐輔 / クリテクツと佐藤秀デザインによる、東京の集合住宅「番町會所」。都心の賃貸と施主住戸等を内包する建築。密集地での“付加価値提供”を目指し、4つの専有部ユニットを中央の共用部で繋ぐ構成で全方位に開口を持つ住戸群を実現。余裕を持たせた共用廊下は交流空間としても機能3階。ホール1 photo©畑拓
栗本祐輔 / クリテクツと佐藤秀デザインによる、東京の集合住宅「番町會所」。都心の賃貸と施主住戸等を内包する建築。密集地での“付加価値提供”を目指し、4つの専有部ユニットを中央の共用部で繋ぐ構成で全方位に開口を持つ住戸群を実現。余裕を持たせた共用廊下は交流空間としても機能3階、303号室、テラス photo©畑拓

栗本祐輔 / クリテクツと佐藤秀デザインによる、東京の集合住宅「番町會所」です。栗本祐輔 / クリテクツが、基本構想とデザイン監修を、佐藤秀デザインが設計を手掛けています。
都心の賃貸と施主住戸等を内包する建築です。建築家は、密集地での“付加価値提供”を目指し、4つの専有部ユニットを中央の共用部で繋ぐ構成で全方位に開口を持つ住戸群を実現しました。また、余裕を持たせた共用廊下は交流空間としても機能させる事を意図しています。

東京都心、北側に公園への眺望が抜ける傾斜地に立地する、賃貸住戸・オーナー住戸・店舗が複合した集合住宅である。傾斜地に合わせた建築の対応と、ビル密集地における賃貸住宅の付加価値提供が求められた。

建築家によるテキストより

そこで考え出されたのが、東西南北へ、かざぐるま状に配置された4つの専有部ユニットと、中央の共用部、敷地四隅の前庭・中庭による、スキップフロアの構成である。各専有部ユニットは同一の外形を持つが、方位や周辺環境に合わせ向きを変え、高さを変え、内装プランも各々異なったものとなっており、住まい方に選択肢を与えている。かざぐるま状の配置によって、各住戸は4面に開口部を持ち、通風や採光、眺望が確保されている。

建築家によるテキストより

中央の共用部は、単純に縦動線と廊下を配置するだけではなく、ゆとりのある空間を回遊可能な複数の階段でスキップ状に連結し、共用のコミュニティスペースとして計画している。センターコア型でありながらも、専有部ユニットの隙間から4方向に向かい外気に開放されている。

建築家によるテキストより
花本大作建築設計事務所による、広島・呉市の「広本町の家」。様々な用途や規模の建物が並ぶ商店街の敷地。周囲の“雑多さ”と連続する在り方を求め、必要諸室を分解して“再構築”した“中心性の弱い構成”の建築を考案。街を散策する様な小さな場面が連続する空間を生み出す
花本大作建築設計事務所による、広島・呉市の「広本町の家」。様々な用途や規模の建物が並ぶ商店街の敷地。周囲の“雑多さ”と連続する在り方を求め、必要諸室を分解して“再構築”した“中心性の弱い構成”の建築を考案。街を散策する様な小さな場面が連続する空間を生み出す外観、道路から見る。 photo©益永研司写真事務所
花本大作建築設計事務所による、広島・呉市の「広本町の家」。様々な用途や規模の建物が並ぶ商店街の敷地。周囲の“雑多さ”と連続する在り方を求め、必要諸室を分解して“再構築”した“中心性の弱い構成”の建築を考案。街を散策する様な小さな場面が連続する空間を生み出す2階、食堂から居間側を見る。 photo©益永研司写真事務所
花本大作建築設計事務所による、広島・呉市の「広本町の家」。様々な用途や規模の建物が並ぶ商店街の敷地。周囲の“雑多さ”と連続する在り方を求め、必要諸室を分解して“再構築”した“中心性の弱い構成”の建築を考案。街を散策する様な小さな場面が連続する空間を生み出す2階、主寝室 photo©益永研司写真事務所

花本大作建築設計事務所が設計した、広島・呉市の「広本町の家」です。
様々な用途や規模の建物が並ぶ商店街の敷地に計画されました。建築家は、周囲の“雑多さ”と連続する在り方を求め、必要諸室を分解して“再構築”した“中心性の弱い構成”の建築を考案しました。それによって、街を散策する様な小さな場面が連続する空間を生み出されました。

計画地は小さな街の商店街にある。

この住宅においては強い全体性を与えないことで周辺環境と連続する場を生み出す事を目指した。
敷地の周りには小売店、飲食店、医院、遊技場、集合住宅など様々な用途や規模の建物が建ち並んでいる。各建物はそれぞれが求めに応じ異なる論理により計画され不揃いで統一感はないが商店街としては連々たる建築の集合体となり街の新陳代謝を体現している。

建築家によるテキストより

当初はそうした雑多さから切り離し敷地内のみで快適な空間を完結させる求心的な手法も考えられたが、そのリジッドさが集合体との乖離や逆に生活を窮屈にしてしまう可能性も否めなかった。そのため周囲に広がる複雑多様な関係性を引き込んだ設計を行うことで街との連続的な関係を築くと同時に伸びやかで生き生きとした住環境を得られるのではないかと考えた。

建築家によるテキストより

具体的には必要諸室と外部環境とのつながりを確保する外室を一度バラバラのボリュームに分解し、建築主との話し合いによりそれらを再構築していくことで中心性の弱い構成とした。設計途中の追加要求機能も街に見られるような偶発的な空間変化として受け入れ、そのまま計画に継ぎ足し過度にコントロールすることを控えた。

その結果、いろいろな気積や特徴を持つ場が複雑に絡み合い街の中を歩いているように小さな場面が連続していく変化に富んだ内部空間となった。また、ボリューム同志のずれや外室越しに街の風景や空などを身近に感じることで周辺環境とのつながりを感じることが出来る。

建築家によるテキストより
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・府中市の「花藏院霊園『ようようの庭』」。社会変化への対応も主題とした墓地。現代的な墓の在り方を考慮し、“個別墓”と“合祀墓”を連携した“生命の循環”にも対応する形式を考案。其々の墓を“苔庭”と“築山”に分散配置し回遊式の日本庭園として造る
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・府中市の「花藏院霊園『ようようの庭』」。社会変化への対応も主題とした墓地。現代的な墓の在り方を考慮し、“個別墓”と“合祀墓”を連携した“生命の循環”にも対応する形式を考案。其々の墓を“苔庭”と“築山”に分散配置し回遊式の日本庭園として造る俯瞰 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・府中市の「花藏院霊園『ようようの庭』」。社会変化への対応も主題とした墓地。現代的な墓の在り方を考慮し、“個別墓”と“合祀墓”を連携した“生命の循環”にも対応する形式を考案。其々の墓を“苔庭”と“築山”に分散配置し回遊式の日本庭園として造る参道から苔庭 個別墓を見る。 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・府中市の「花藏院霊園『ようようの庭』」。社会変化への対応も主題とした墓地。現代的な墓の在り方を考慮し、“個別墓”と“合祀墓”を連携した“生命の循環”にも対応する形式を考案。其々の墓を“苔庭”と“築山”に分散配置し回遊式の日本庭園として造る苔庭 個別墓の詳細 photo©西川公朗

浅利幸男 / ラブアーキテクチャーが設計した、東京・府中市の「花藏院霊園『ようようの庭』」です。
社会変化への対応も主題とした墓地です。建築家は、現代的な墓の在り方を考慮し、“個別墓”と“合祀墓”を連携した“生命の循環”にも対応する形式を考案しました。そして、其々の墓を“苔庭”と“築山”に分散配置し回遊式の日本庭園として造りました。

少子高齢化やライフスタイルの変化により、2021年には平均世帯人員が2.37人まで減少、単独世帯の割合は29.5%まで増加するなど家族形態は多様化しており、家族意識の中心は祖先崇拝=死者から、夫婦、親子関係の結合=生者へと向かうようになっている。伝統的習慣と考えられている「○○家先祖代々の墓」と刻まれた「カロート式家墓」は明治時代以降の法整備と国民道徳教育の結果、普及した形式であり、一般化してから100年も経っていない。我々は都度、墓の形式を選択してきたのである。

建築家によるテキストより

「ようようの庭」は遺骨4体を埋葬出来る個別墓と合祀墓の機能的連携により、縮小する家族規模や単独世帯の増加に対応させるだけでなく、33回忌の弔い上げを迎えた個別墓の遺骨を合祀墓に移動する事で、親子の世代交代という将来的な生命の循環にも対応させている。

建築家によるテキストより

5つの築山と密植した樹木を世俗との結界にして、その内部に11の苔庭を配置する。4つの合祀墓は築山に、116の個別墓は築山と苔庭に分散配置される。個別墓と合祀墓を構成する墓石や墓誌、献花焼香台は人為的加工を極力排除した自然石にする事で、各墓のデザインは全て異なる事になり、景石として置くか、積むかだけにする事で庭の風景と一体化させる。各墓石は庭を媒介にして全てが関係する事になる。

建築家によるテキストより
後藤周平建築設計事務所による、静岡・浜松市の「山手の家」。作品を集める施主家族の為に計画。生活と収集物が混ざり合う場を目指し、内外に8つのレベル差があり多方向に“視線が抜ける”構成を考案。展示する写真を窓に見立て実際の開口と並置して内部空間に奥行きも与える
後藤周平建築設計事務所による、静岡・浜松市の「山手の家」。作品を集める施主家族の為に計画。生活と収集物が混ざり合う場を目指し、内外に8つのレベル差があり多方向に“視線が抜ける”構成を考案。展示する写真を窓に見立て実際の開口と並置して内部空間に奥行きも与える外観、南西から敷地を見る。 photo©長谷川健太
後藤周平建築設計事務所による、静岡・浜松市の「山手の家」。作品を集める施主家族の為に計画。生活と収集物が混ざり合う場を目指し、内外に8つのレベル差があり多方向に“視線が抜ける”構成を考案。展示する写真を窓に見立て実際の開口と並置して内部空間に奥行きも与える南側外観 photo©長谷川健太
後藤周平建築設計事務所による、静岡・浜松市の「山手の家」。作品を集める施主家族の為に計画。生活と収集物が混ざり合う場を目指し、内外に8つのレベル差があり多方向に“視線が抜ける”構成を考案。展示する写真を窓に見立て実際の開口と並置して内部空間に奥行きも与える1階、ダイニングからリビングを見る。 photo©長谷川健太
後藤周平建築設計事務所による、静岡・浜松市の「山手の家」。作品を集める施主家族の為に計画。生活と収集物が混ざり合う場を目指し、内外に8つのレベル差があり多方向に“視線が抜ける”構成を考案。展示する写真を窓に見立て実際の開口と並置して内部空間に奥行きも与える1階、リビングからダイニングを見る。 photo©長谷川健太

後藤周平建築設計事務所が設計した、静岡・浜松市の「山手の家」です。
作品を集める施主家族の為に計画されました。建築家は、生活と収集物が混ざり合う場を目指し、内外に8つのレベル差があり多方向に“視線が抜ける”構成を考案しました。また、展示する写真を窓に見立て実際の開口と並置して内部空間に奥行きも与える事も意図されました。

豊かな緑が存在する住宅街に建つ夫婦と子供2人のための住宅。
クライアントは写真や家具の収集が趣味で、これまでに集めたコレクションと家族の生活が混ざり合い、それらの気配が家のどこからでも感じられる暮らしを希望していた。

敷地は浜松市の高台の住宅地にあり、周辺の土地も含め、敷地は道路から1-2m程度高くなっていた。それぞれの敷地ごとに地盤面の高さはバラバラで、自然に目線がずれるような関係が出来ており、その段差がとても心地よい近隣の距離感をつくっていると感じた。

建築家によるテキストより

この段のある環境と連続するように、外部で3つの高さの段、内部で5つの高さの段をもつ住宅をつくった。内外の床の高さの差によって、アイレベルだけでなく、斜め上方向や斜め下方向に視線が抜け、コレクションや生活や庭が混ざり合った状態を色々な方向から眺めることができる。

この立体的な構成により、視線だけでなく光や空気も室内を連続していく。上部の開口部からの光が拡散しながら吹き抜けから落ち、家全体を明るくしたり、上昇気流を利用して2階上部で換気ができたりと、室内環境もこの吹き抜けを通して連続する。

建築家によるテキストより

施主の持つ写真作品を、レンズ越しに見た風景の開口部と見立てた。写真作品という開口部と、住宅の壁に開けた窓という開口部、ふたつの開口をセットで壁に配置していった。

窓は内部と、すぐその裏にある風景をつなぐ。一方で写真のつなぐ風景は季節や時間、場所も異なる。それらを並置することで、「今ここにある風景」と「遠く離れたどこかの風景」との間に関係性が生まれ、奥行きのある内部空間をつくることができるのではないかと考えた。

たとえば、南庭を望む開口部の隣にはライアン・マッギンレーの草原の写真を配置した。今ここにある庭と、どこかの草原が同時に存在し、互いに関係付けられる。季節や、時間の経過でほんの少しずつ変わっていく窓からの風景と、変わらない写真作品の風景のずれ。大きな窓と小さな写真というスケールのずれ。ふたつの種類の開口部が住宅内にあることによって生まれる小さなずれが、目の前の風景に別の奥行きや見方を与える。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 歴史的建造物の保存活用設計に加え、歴史を生かしたまちづくりも手掛ける「株式会社ユー・エス・シー」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 歴史的建造物の保存活用設計に加え、歴史を生かしたまちづくりも手掛ける「株式会社ユー・エス・シー」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 歴史的建造物の保存活用設計に加え、歴史を生かしたまちづくりも手掛ける「株式会社ユー・エス・シー」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中気仙沼の復興文化財(男山本店店舗)

歴史的建造物の保存活用設計に加え、歴史を生かしたまちづくりも手掛ける「株式会社ユー・エス・シー」の、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

私たちは横浜を本拠地として全国で建物づくりとまちづくりの業務を行っています。
小さい建物から大きなプロジェクトに至るまで設計事務所の枠にとどまらず、行政や地域の人たちと協働し、地域と寄り添いながらプロジェクトを進めて行きます。

特に、文化財・歴史的建造物の調査や保存修理を数多く行っており、それらを地域資源として歴史を生かしたまちづくりに繋げてゆくことを常に目指しています。今後は横浜を代表する近代建築、モダニズム建築並びに山手の西洋館、日本民家園古民家等の保存、再生設計を手掛けていきます。
これから技術者として多様なスキルを身に付け、歴史・文化を大切にして、建築を通じた地域づくりの担い手となる人材を募集します。

【企業理念】
●文化財保存活用の使命を担う
私たちは、歴史的遺産を守り、未来の世代に引き継ぐ責任を強く感じています。歴史的建造物や文化財を活用し、新たな価値を創造することで、これらの貴重な遺産を持続可能な方法で保存し、活用します。

●創造的なデザインと歴史の調和
私たちは設計事務所として、創造力と独自性を大切にし、同時に歴史的建造物や文化財への敬意を忘れません。私たちのデザインは、歴史的価値と現代的要求を調和させ、建物や場所の本質を引き立てるものを目指します。

●共創と信頼の構築
私たちは所有者、地域、行政との緊密な協力を大切にし、協働でプロジェクトを進めます。信頼と明確性を基盤に置き、所有者の建築設計のニーズに応えるだけでなく、文化財や歴史的建造物への尊重も徹底します。

【ap job更新】 吉祥寺に新社屋が完成した「佐久間徹設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒)とCG作成スタッフ(アルバイト)を募集中
【ap job更新】 吉祥寺に新社屋が完成した「佐久間徹設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒)とCG作成スタッフ(アルバイト)を募集中
【ap job更新】 吉祥寺に新社屋が完成した「佐久間徹設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒)とCG作成スタッフ(アルバイト)を募集中

佐久間徹設計事務所の、設計スタッフ(経験者・既卒)とCG作成スタッフ(アルバイト)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

吉祥寺に新社屋が完成!事業拡大に伴い「佐久間徹設計事務所株式会社」が、スタッフ(経験者)を募集 

現在、設計スタッフ/広報・事務スタッフ計16名で編成され、共同住宅や福祉施設などの比較的規模の大きな案件を中心とし、個人邸を含め国内30以上のプロジェクトが進行中です。

2023年1月に、吉祥寺に自社設計の社屋が完成。
業務拡大に伴い、即戦力となって活躍してくださる設計スタッフ(経験者)/CG作成スタッフ(アルバイト)を募集します。

*新卒採用に関しましては、12月下旬~募集を予定しています。

塩入勇生+矢﨑亮大 / ARCHIDIVISIONによる、さいたま市の住戸改修「PATCH」。30代の施主家族の為に計画。間仕切の撤去で回遊動線を作り、部分的解体で木と鉄のフレームを挿入して“空間の彩り”と“生活の骨格”を創出。“最小限の補修”の前提の下に“新旧に捉われない自由さ”を生み出す
塩入勇生+矢﨑亮大 / ARCHIDIVISIONによる、さいたま市の住戸改修「PATCH」。30代の施主家族の為に計画。間仕切の撤去で回遊動線を作り、部分的解体で木と鉄のフレームを挿入して“空間の彩り”と“生活の骨格”を創出。“最小限の補修”の前提の下に“新旧に捉われない自由さ”を生み出す玄関から見る。 photo©中島悠二
塩入勇生+矢﨑亮大 / ARCHIDIVISIONによる、さいたま市の住戸改修「PATCH」。30代の施主家族の為に計画。間仕切の撤去で回遊動線を作り、部分的解体で木と鉄のフレームを挿入して“空間の彩り”と“生活の骨格”を創出。“最小限の補修”の前提の下に“新旧に捉われない自由さ”を生み出すリビングダイニングから玄関側を見る。 photo©中島悠二
塩入勇生+矢﨑亮大 / ARCHIDIVISIONによる、さいたま市の住戸改修「PATCH」。30代の施主家族の為に計画。間仕切の撤去で回遊動線を作り、部分的解体で木と鉄のフレームを挿入して“空間の彩り”と“生活の骨格”を創出。“最小限の補修”の前提の下に“新旧に捉われない自由さ”を生み出す左:ダイニング、右:キッチン photo©中島悠二

塩入勇生+矢﨑亮大 / ARCHIDIVISIONが設計した、埼玉・さいたま市の住戸改修「PATCH」です。
30代の施主家族の為に計画されました。建築家は、間仕切の撤去で回遊動線を作り、部分的解体で木と鉄のフレームを挿入して“空間の彩り”と“生活の骨格”を創出しました。“最小限の補修”の前提の下に“新旧に捉われない自由さ”を生み出しています。

この計画は30代の夫婦と子供一人が住むための築18年中古マンション一室の改修。

いわゆる中廊下式の間取りで玄関からリビングへ続く廊下の脇に個室や水廻りの機能が並んでいた。この間取りでも生活は成立するが、施主はリビングからの眺望を生かしながら、既存の部屋に生活が規定されない開放的なプランを求めた。私たちは既存の中廊下が作る暗く直線的な動線と、不揃いな間仕切壁によって中途半端なスケールの領域が作られていることに、違和感と可能性の両方を感じた。

建築家によるテキストより

不揃いな間仕切壁は天井を残して最小限に解体し、解体痕は傷を癒す絆創膏のように木フレームにて箱状に覆う。このフレームは既存の痕跡をトレースし色を与えて存在を誇張させることで、補修する行為自体が空間を彩り、縦横無尽に駆け巡るラインとなって現れる。

木フレームで揃えた壁に沿わせて部屋を横断する鉄フレームを挿入する。このフレームは中廊下の出入り口を作りながら新たな間取りを整理するとともに、建具や収納や飾り棚といった機能が兼ねられ、生活の骨格を作る。

さらに元和室と寝室の収納を解体し行き来ができるようになると、中廊下→リビング→寝室→中廊下…という、個室と中廊下を包括した変形の回遊プランとなる。

建築家によるテキストより

木フレーム、鉄フレーム、回遊プランは最小限の補修という前提の元、別の論理で生まれた要素であるが、新しい間取りとインテリアを成立させるためにそれぞれが補完しあう関係にある。既存の多くを残しながら、補修することに重心を置き、少ない手数の解体と挿入で、新旧に捉われない自由さを手に入れた部屋である。

建築家によるテキストより
栫井寛子+徳永孝平 / atelier SALADによる、鹿児島市の「薬師温泉」。公園の隣の歴史ある銭湯の改修。愛され続ける為の“現代的な価値”の拡大を目指し、周辺と繋がる“大きく開かれた”空間を志向。土の塊から窓部分をくり抜いた様なファサードで内外を接続すると共に交流も促す
栫井寛子+徳永孝平 / atelier SALADによる、鹿児島市の「薬師温泉」。公園の隣の歴史ある銭湯の改修。愛され続ける為の“現代的な価値”の拡大を目指し、周辺と繋がる“大きく開かれた”空間を志向。土の塊から窓部分をくり抜いた様なファサードで内外を接続すると共に交流も促す外観 photo©長谷川健太
栫井寛子+徳永孝平 / atelier SALADによる、鹿児島市の「薬師温泉」。公園の隣の歴史ある銭湯の改修。愛され続ける為の“現代的な価値”の拡大を目指し、周辺と繋がる“大きく開かれた”空間を志向。土の塊から窓部分をくり抜いた様なファサードで内外を接続すると共に交流も促す銭湯ホールから番台側を見る。 photo©長谷川健太
栫井寛子+徳永孝平 / atelier SALADによる、鹿児島市の「薬師温泉」。公園の隣の歴史ある銭湯の改修。愛され続ける為の“現代的な価値”の拡大を目指し、周辺と繋がる“大きく開かれた”空間を志向。土の塊から窓部分をくり抜いた様なファサードで内外を接続すると共に交流も促す脱衣所2、ロッカー photo©長谷川健太
栫井寛子+徳永孝平 / atelier SALADによる、鹿児島市の「薬師温泉」。公園の隣の歴史ある銭湯の改修。愛され続ける為の“現代的な価値”の拡大を目指し、周辺と繋がる“大きく開かれた”空間を志向。土の塊から窓部分をくり抜いた様なファサードで内外を接続すると共に交流も促す浴室2 photo©長谷川健太

栫井寛子+徳永孝平 / atelier SALADが設計した、鹿児島市の「薬師温泉」です。
公園の隣の歴史ある銭湯の改修計画です。建築家は、愛され続ける為の“現代的な価値”の拡大を目指し、周辺と繋がる“大きく開かれた”空間を志向しました。そして、土の塊から窓部分をくり抜いた様なファサードで内外を接続すると共に交流も促しました。施設の公式サイトはこちら

大正8年創業の永く愛されてきた公衆浴場、薬師温泉。
今や風呂なしの家はほとんどないだろう。かつて必要に迫られた場所は、現代では価値を拡大する必要があった。

「愛され続ける公衆浴場をつくりたい」というお施主様の想いに反し、既存建築は外部への開口がほとんどなく、大きく開くことが必要だと考えた。

建築家によるテキストより

我々は、隣地公園との連続性を意図して「公園の土でできたような塊」を挿入し、周辺に向けて開くジェスチャーとして「塊を大胆にくり抜いたような造形」とした。その中央に「番台」という公衆浴場の象徴的なアイコンを浴場を思わせる「タイル」で覆い内部と外部を横断するように据えた。

建築家によるテキストより

飲み物を買う人、散歩途中に休憩する人、お風呂に入る人、ベンチで雑談する人。老若男女が分け隔てなく交流する舞台になった。

早くも生活の一部として愛され始めている。入浴のために“行く必要があった場所”から、“わざわざ訪れたくなる場所”へ。民間でありながら公共性にも寄与する「まちに開かれた新しい公衆浴場」を実現することができた。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 ヴェネチアビエンナーレで“金獅子賞”を受賞した建築家らが率いる「waiwai」が、ドバイ及び東京での 設計(既卒・経験者)・ランドスケープ・インテリア等のスタッフとアルバイトを募集中
【ap job更新】 ヴェネチアビエンナーレで“金獅子賞”を受賞した建築家らが率いる「waiwai」が、ドバイ及び東京での 設計(既卒・経験者)・ランドスケープ・インテリア等のスタッフとアルバイトを募集中
【ap job更新】 ヴェネチアビエンナーレで“金獅子賞”を受賞した建築家らが率いる「waiwai」が、ドバイ及び東京での 設計(既卒・経験者)・ランドスケープ・インテリア等のスタッフとアルバイトを募集中Jumeirah Beach Villa(Dubai, UAE)

ヴェネチアビエンナーレで“金獅子賞”を受賞した建築家らが率いる「waiwai」の、ドバイ及び東京での 設計(既卒・経験者)・ランドスケープ・インテリア等のスタッフとアルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

海外・国内両方のプロジェクトに関わる、設計フルタイムスタッフ(中途)、ランドスケープデザイナー、インテリアデザイナー、アルバイトを募集します。

waiwaiは、山雄和真とWael Al Awarの2人のパートナーが率いる、東京とドバイを拠点とする建築設計事務所です。
東京とドバイを拠点としながら、日本国内をはじめ、中東・アジア・アフリカの様々な国や地域において幅広い設計・デザイン業務を手がけています。
一昨年のベネチア・ビエンナーレ国際建築展では、弊社パートナーがキュレーションしたUAE館が、最高賞である金獅子賞を受賞しました。単なる設計事務所の枠を超えて様々な活動を行っており、国際的に高い評価を得ています。

現在進行中のプロジェクトに、数万㎡規模の美術館・アートギャラリーやホテル、大規模住宅地開発、数千㎡規模のホテル・ヴィラ/別荘・商業施設・福祉施設・リノベーション等々、多種多様なプロジェクトが動いています。
まだまだ若い事務所ですが、比較的大規模な民間の建築プロジェクトが複数同時に動いていることが特徴です。クライアントや協働する関係者も国内外多様な人々と日々関わっており、チームメンバー全員が前線に立ちますので、組織設計では手に入れることのできない経験が得られるはずです。

デザインの面においては、ひとつひとつのプロジェクトが真に求めているものを様々な角度から分析し、「そこにしかない物語」を構築することによって、関係者全員の意思共有を図るとともに、その都度全く異なったデザインを行うことを信条としています。

昨年度より、会社規模の一層の発展を目指した組織改編を行っています。中東地域を中心とする海外プロジェクトにおいても、日本チームとドバイチーム双方で携わり、すべてのチームメンバーが、国内外双方のプロジェクトに関わる機会があります。
また、本年度よりランドスケープとインテリアデザインの部門を設立し、建築を軸にした、建築プロジェクト全般を手掛ける総合デザインファームとしての展開を目指しています。

今回、組織力強化のため、プロジェクトチームを引っ張っていってくれる経験者、および特に今年増加している国内外のホテル、別荘等の案件をメインとしたランドスケープ、インテリアデザインを主とするメンバーを募集します。私たちwaiwaiでしか得ることのできない経験を元に、他にないチームを共に作り上げていく仲間を募集します。
大きな視点で様々なプロジェクトに共に挑戦してくれる方の応募をお待ちしています。

小堀哲夫建築設計事務所が、吉祥寺の「武蔵野公会堂改修」設計プロポで最優秀提案者に選定。次点者は、青木淳と品川雅俊のAS

小堀哲夫建築設計事務所が、吉祥寺の「武蔵野公会堂改修」設計プロポーザルで最優秀提案者に選定。次点者は、青木淳と品川雅俊のASでした。現時点(2023/11/14/13時)では提案書や審査公表は公開されていません。

武蔵野公会堂改修等工事設計業務公募型プロポーザルに関する審査の結果を公表します。

優先交渉権者(最優秀提案者)

株式会社小堀哲夫建築設計事務所

(次点者) 株式会社AS

徳山史典+弓削純平 / UNQUOTEによる、東京・千代田区の「オフィスF」。長方形平面の区画での計画。施工費を削減しつつ豊かな空間性の構築を求め、諸機能を詰込んだ“箱状のヴォリューム”を複数の動線空間を作るように配置。工事範囲を限定すると共に非工事範囲にも新たな役割を与える
徳山史典+弓削純平 / UNQUOTEによる、東京・千代田区の「オフィスF」。長方形平面の区画での計画。施工費を削減しつつ豊かな空間性の構築を求め、諸機能を詰込んだ“箱状のヴォリューム”を複数の動線空間を作るように配置。工事範囲を限定すると共に非工事範囲にも新たな役割を与えるレセプション photo©鈴木淳平
徳山史典+弓削純平 / UNQUOTEによる、東京・千代田区の「オフィスF」。長方形平面の区画での計画。施工費を削減しつつ豊かな空間性の構築を求め、諸機能を詰込んだ“箱状のヴォリューム”を複数の動線空間を作るように配置。工事範囲を限定すると共に非工事範囲にも新たな役割を与える左:ミーティングルームB、右:レストスペース photo©鈴木淳平
徳山史典+弓削純平 / UNQUOTEによる、東京・千代田区の「オフィスF」。長方形平面の区画での計画。施工費を削減しつつ豊かな空間性の構築を求め、諸機能を詰込んだ“箱状のヴォリューム”を複数の動線空間を作るように配置。工事範囲を限定すると共に非工事範囲にも新たな役割を与える左:レストスペース、中:フォンブース、右:ストックルーム photo©鈴木淳平

徳山史典+弓削純平 / UNQUOTEが設計した、東京・千代田区の「オフィスF」です。
長方形平面の区画での計画です。建築家は、施工費を削減しつつ豊かな空間性の構築を求め、諸機能を詰込んだ“箱状のヴォリューム”を複数の動線空間を作るように配置しました。そして、工事範囲を限定すると共に非工事範囲にも新たな役割を与えました。

F社のオフィスの内装設計を行った。

建築家によるテキストより

柱のない長方形平面のフロアの中心にエントランスや会議室、書庫やロッカー、ウェブ会議用のブースなどの機能を詰め込んだ箱状のボリュームを計画し、工事範囲を絞ることで工事費を削減しつつも、非工事範囲も豊かな動線空間や機能のある壁として使えるような設計とした。入口側の壁面腰壁部分は可動式とし、訪問者への動線案内として機能させた。

建築家によるテキストより

箱の外側はグレーの石膏ボードの素地仕上げとし、様々な形状で内部空間がえぐり取られたような形状とした。

建築家によるテキストより
橋本尚樹 / NHAによる、千葉・成田市の「玉造幼稚園」。深い森に覆われた古来の遺構も残る土地に計画。森を“主役”とする在り方を求め、“森に走りだせる形式”と“守られた安心感”を兼ね備える建築を志向。回廊で囲んだ建物の中央に明るい屋外広場のある構成を考案
橋本尚樹 / NHAによる、千葉・成田市の「玉造幼稚園」。深い森に覆われた古来の遺構も残る土地に計画。森を“主役”とする在り方を求め、“森に走りだせる形式”と“守られた安心感”を兼ね備える建築を志向。回廊で囲んだ建物の中央に明るい屋外広場のある構成を考案鳥瞰 photo©西川公朗
橋本尚樹 / NHAによる、千葉・成田市の「玉造幼稚園」。深い森に覆われた古来の遺構も残る土地に計画。森を“主役”とする在り方を求め、“森に走りだせる形式”と“守られた安心感”を兼ね備える建築を志向。回廊で囲んだ建物の中央に明るい屋外広場のある構成を考案「森の階段」から建物を見る。 photo©小川真輝
橋本尚樹 / NHAによる、千葉・成田市の「玉造幼稚園」。深い森に覆われた古来の遺構も残る土地に計画。森を“主役”とする在り方を求め、“森に走りだせる形式”と“守られた安心感”を兼ね備える建築を志向。回廊で囲んだ建物の中央に明るい屋外広場のある構成を考案外観、アーチが連続する。 photo©西川公朗
橋本尚樹 / NHAによる、千葉・成田市の「玉造幼稚園」。深い森に覆われた古来の遺構も残る土地に計画。森を“主役”とする在り方を求め、“森に走りだせる形式”と“守られた安心感”を兼ね備える建築を志向。回廊で囲んだ建物の中央に明るい屋外広場のある構成を考案1階、遊戯室 photo©西川公朗

橋本尚樹 / NHAが設計した、千葉・成田市の「玉造幼稚園」です。
深い森に覆われた古来の遺構も残る土地に計画されました。建築家は、森を“主役”とする在り方を求め、“森に走りだせる形式”と“守られた安心感”を兼ね備える建築を志向しました。そして、回廊で囲んだ建物の中央に明るい屋外広場のある構成を考案しました。

園の移転先に選ばれた土地はかつて縄文人が暮らし古墳時代の周溝が残る太古からの一等地。
畏れを感じるほどの黒く深い森に、時折差し込むささやかな光が印象的な場所であった。

建築家によるテキストより

「主役は森。建築は脇役に」

森を遊びの場に引き立てる脇役には、いつでもどこからも森に走り出せる形式と、この場は絶対的に守られている、という安心感が必要だと考えた。RCの連続アーチの回廊で周囲を囲い、中央に明るい屋内広場を配置した計画の骨格“開かれつつ閉じている形式”はこうして決まっていった。

建築家によるテキストより

周辺環境の微地形をそのまま回廊内まで引き込むことで、建築際に大小の起伏を生みだし、回廊の内外性をより曖昧にした。
森であり、教室であり、遊具でもある回廊は子どもの運動能力の発達を助ける遊び場となり、春には起伏につまずいていた新入生も夏には空を見ながら走り抜けるようになっていく。

開園後しばらくして園の先生から、ここには昔の園にあった大きな遊具はないが、子どもたちは森の中で友達と関わり合う新しい遊びを始めている。これまでは遊具を向いて個人が各々に遊んでいたが、遊びの内容が変化してきた。と仰っていたのが印象深い。

建築家によるテキストより
SAKUMAESHIMA / 朔永吉+前嶋章太郎による、東京・港区の「博報堂本社エントランス」。受付機能に加えて打合せやイベントも行う場所。多様な状況の許容と会社の顔としての格式を求め、壁面や設備等の色味を統一して“圧迫感とノイズ”を消去する空間を志向。家具を組合せた場づくりで“可変性”も実現
SAKUMAESHIMA / 朔永吉+前嶋章太郎による、東京・港区の「博報堂本社エントランス」。受付機能に加えて打合せやイベントも行う場所。多様な状況の許容と会社の顔としての格式を求め、壁面や設備等の色味を統一して“圧迫感とノイズ”を消去する空間を志向。家具を組合せた場づくりで“可変性”も実現 photo©Masaaki Inoue BOUILLON
SAKUMAESHIMA / 朔永吉+前嶋章太郎による、東京・港区の「博報堂本社エントランス」。受付機能に加えて打合せやイベントも行う場所。多様な状況の許容と会社の顔としての格式を求め、壁面や設備等の色味を統一して“圧迫感とノイズ”を消去する空間を志向。家具を組合せた場づくりで“可変性”も実現 photo©Masaaki Inoue BOUILLON
SAKUMAESHIMA / 朔永吉+前嶋章太郎による、東京・港区の「博報堂本社エントランス」。受付機能に加えて打合せやイベントも行う場所。多様な状況の許容と会社の顔としての格式を求め、壁面や設備等の色味を統一して“圧迫感とノイズ”を消去する空間を志向。家具を組合せた場づくりで“可変性”も実現 photo©Masaaki Inoue BOUILLON

SAKUMAESHIMA / 朔永吉+前嶋章太郎が設計した、東京・港区の「博報堂本社エントランス」です。
受付機能に加えて打合せやイベントも行う場所の計画です。建築家は、多様な状況の許容と会社の顔としての格式を求め、壁面や設備等の色味を統一して“圧迫感とノイズ”を消去する空間を志向しました。また、家具を組合せた場づくりで“可変性”も実現しています。施主企業の公式サイトはこちら

日本を代表する広告代理店である株式会社博報堂オフィス エントランス(レセプションエリア、ラウンジエリア、ミーティングエリア)のインテリアデザイン。

会社の顔となるレセプションを始めとしたこのエリアでは、社内外の為のイベントが開催できること、そして、社員だけでなく、取引先やコラボレーターが働いたりミーティングすることができるエリアとして計画された。

建築家によるテキストより

従来、コーポレートのエントランスは、会社の威厳をアピールするような意味合いを込めたデザインが選択されることも少なからずあるが、こちらのエントランスはその限りではなく、社員はもちろん、様々な協力パートナーの接点となる場所として、多様なシチュエーションを内包できる空間を目指している。
また、談笑しながら食事を行うこともあれば、外部とのリモートセッションに励む人、ミーティングを行う人など、それぞれが自由に過ごしながらも、会社のエントランスらしく、格式を感じてもらえるようなインテリアエレメンツを選択した。

建築家によるテキストより

このエリアは300㎡程度のエリアではあるものの、会社の顔になるエリアであること、また人の往来が多いことから、短時間でも落ち着いて会話ができるように色味を検討した。天井高を出来るだけ高く感じてもらえるよう、天井は解体した後、ダクトなどはシルバー、グレイで統一し、空間から感じる圧迫感とノイズを出来るだけ消し去るようにした。また、オリーブグレイの壁面、グレイスケールを基調としたインテリアエレメンツに、グリーンが映えるようなオフィス空間のベースを作っていった。

建築家によるテキストより

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