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【ap job更新】 田根剛を中心とする「Atelier Tsuyoshi Tane Architects」が、パリ勤務での設計スタッフ(経験者)を募集中
【ap job更新】 田根剛を中心とする「Atelier Tsuyoshi Tane Architects」が、パリ勤務での設計スタッフ(経験者)を募集中
【ap job更新】 田根剛を中心とする「Atelier Tsuyoshi Tane Architects」が、パリ勤務での設計スタッフ(経験者)を募集中©Julien Lanoo Courtesy of ATTA and Vitra

田根剛を中心とする「Atelier Tsuyoshi Tane Architects」の、パリ勤務での設計スタッフ(経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

ATTAは田根剛を中心に約25人の建築家、デザイナー、リサーチャーからなる国際的なチームとして、フランス パリを拠点に活動しています。「Archaeology of the Future 」をコンセプトに考古学的なアプローチによって場所の記憶を掘り起こし未来に繋げる建築の創造を行っています。

現在、ヨーロッパ、日本を中心に世界各地で美術館、宿泊施設、教育施設、都市マスタープランなど大規模プロジェクトから、住宅、展覧会、インスタレーションなどの小規模プロジェクトまで様々な分野のスケールの建築を手掛けています。帝国ホテルや家具メーカー Vitra社など、世界の最前線で活躍するコラボレーターと一緒にプロジェクトを創り上げるプロセスを経験することができます。

能力に応じてコンセプトメイクから設計監理まで主体的に関わることができます。アトリエ形式のプロセスでは手を使って思考し、多角的な議論を通して建築をつくることを重要視しています。スタッフは通常5カ国以上の国籍が在籍し、男女の比率も半々とする環境を大切にしています。

現在、ホテルや美術館、公共施設や都市開発などの大型プロジェクトの中心メンバーになる人材を急募、特に組織設計の高い技術や大手建設業者での豊富な経験のある方を求めます。
フランス・パリを拠点に国際的な環境で建築を仕事にしたい方、日本での実務経験を活かして世界でチャレンジをしたい方の応募を期待しています。

多田正治アトリエ+ENDO SHOJIRO DESIGNによる、京都市の飲食店「河道屋 倖松庵」。京町家の改修した蕎麦店。原型への敬意と新しさを両立する建築を目指し、復元した既存要素と新設要素の“混ざり方”や“距離感”に意識的な設計を志向。壁と床の操作で玄関から客席までの“シークエンス”も演出
多田正治アトリエ+ENDO SHOJIRO DESIGNによる、京都市の飲食店「河道屋 倖松庵」。京町家の改修した蕎麦店。原型への敬意と新しさを両立する建築を目指し、復元した既存要素と新設要素の“混ざり方”や“距離感”に意識的な設計を志向。壁と床の操作で玄関から客席までの“シークエンス”も演出外観 photo©松村康平
多田正治アトリエ+ENDO SHOJIRO DESIGNによる、京都市の飲食店「河道屋 倖松庵」。京町家の改修した蕎麦店。原型への敬意と新しさを両立する建築を目指し、復元した既存要素と新設要素の“混ざり方”や“距離感”に意識的な設計を志向。壁と床の操作で玄関から客席までの“シークエンス”も演出1階、客席(ミセノマ) photo©松村康平
多田正治アトリエ+ENDO SHOJIRO DESIGNによる、京都市の飲食店「河道屋 倖松庵」。京町家の改修した蕎麦店。原型への敬意と新しさを両立する建築を目指し、復元した既存要素と新設要素の“混ざり方”や“距離感”に意識的な設計を志向。壁と床の操作で玄関から客席までの“シークエンス”も演出1階、ゲンカンニワの横の内部空間。手前側に客席(ミセノマ)、奥側に客席(ザシキ)に繋がる。 photo©松村康平
多田正治アトリエ+ENDO SHOJIRO DESIGNによる、京都市の飲食店「河道屋 倖松庵」。京町家の改修した蕎麦店。原型への敬意と新しさを両立する建築を目指し、復元した既存要素と新設要素の“混ざり方”や“距離感”に意識的な設計を志向。壁と床の操作で玄関から客席までの“シークエンス”も演出1階、正面:客席(ザシキ)、右:客席(トオリニワ) photo©松村康平

多田正治アトリエENDO SHOJIRO DESIGNが設計した、京都市の飲食店「河道屋 倖松庵」です。
京町家を改修した蕎麦店です。建築家は、原型への敬意と新しさを両立する建築を目指し、復元した既存要素と新設要素の“混ざり方”や“距離感”に意識的な設計を志向しました。また、壁と床の操作で玄関から客席までの“シークエンス”の演出も意図されました。

元禄より京で蕎麦を商ってきた河道屋。その流れを汲む「河道屋倖松庵」が新たに蕎麦屋を出店する。

建築家によるテキストより

四条河原町からすこし南、築110年の京町家を改修した。もともと住まいでありながら商売を営んでいた京町家だったのだろう。街路から奥までトオリドマが貫き、途中にゲンカンニワが設けられ、商いのエリアと住まいのエリア、バックヤードが明確に区切られた町家である。

窓や欄間、欄干など随所に凝った意匠が施されており、かつての住民の趣味がうかがえる建築であった。しかし、トオリドマには床が張られ、ゲンカンニワは壁や屋根が一部撤去された上で屋根で覆われ、華やかな窓や床の間もベニヤで塞がれたり押入れに改変されているような状態だった。

建築家によるテキストより

そこで、私たちは京町家のもともとの構成を意識しながら、失われたり隠されている窓や床といった京町家のエレメントを復元・修復し、そこに新たな面やヴォリュームを加えることで、新しい店舗として甦えらせることを試みた。

大黒柱、床、書院、欄間、下地窓、格子、木戸、ガラス戸など残すエレメントを丁寧に採寸し、修理・復元する内容をさだめる。それぞれのエレメントの持つ濃度あるいは影響度といったものを加味し、新しい建築要素とどれぐらいブレンドするか、どれぐらいの距離を保つか、を注意深く決定していった。

建築家によるテキストより
清家清による、東京・大田区の住宅「私の家」(1954 年竣工) の見学ツアーが2023年9月より開始

清家清が設計した、東京・大田区の住宅「私の家」(1954 年竣工)の見学ツアーが2023年9月より開始されています。東京工業大学の建築学生がガイドするとのこと。2023年9月から試験公開が開始され、毎月1回限定で公開されるようです。

「私の家」は、建築家・清家清によって1954 年に建てられ、戦後の日本の住宅状況に対する清家清の挑戦を体現するものとして知られており、その価値から2015年に登録有形文化財として登録されています。

竣工から月日が経った今日、所有者様のご協力をいただき限定公開を行う運びとなりました。公開においては、建築学を学ぶ学生の実践活動の一環として、東京工業大学の建築学生による見学ツアーを開催いたします。

2023年9月より試験期間として無料公開を開始しました。

STA土屋辰之助アトリエによる、東京・墨田区の「House HJ」。既存建物の住居部分の改修。多趣味な施主家族の為に、展示収納を担う“造作棚”にベンチ等の機能も与えて“直線的な動線”空間の壁面に配置。“回遊的な動線”を与えた諸室との組合せで“新たな広がり”を生み出す
STA土屋辰之助アトリエによる、東京・墨田区の「House HJ」。既存建物の住居部分の改修。多趣味な施主家族の為に、展示収納を担う“造作棚”にベンチ等の機能も与えて“直線的な動線”空間の壁面に配置。“回遊的な動線”を与えた諸室との組合せで“新たな広がり”を生み出すリビング photo©井上登
STA土屋辰之助アトリエによる、東京・墨田区の「House HJ」。既存建物の住居部分の改修。多趣味な施主家族の為に、展示収納を担う“造作棚”にベンチ等の機能も与えて“直線的な動線”空間の壁面に配置。“回遊的な動線”を与えた諸室との組合せで“新たな広がり”を生み出すL字の造作棚 photo©井上登
STA土屋辰之助アトリエによる、東京・墨田区の「House HJ」。既存建物の住居部分の改修。多趣味な施主家族の為に、展示収納を担う“造作棚”にベンチ等の機能も与えて“直線的な動線”空間の壁面に配置。“回遊的な動線”を与えた諸室との組合せで“新たな広がり”を生み出す造作棚とルーム2(子ども部屋)。 photo©井上登

STA土屋辰之助アトリエが設計した、東京・墨田区の「House HJ」です。
既存建物の住居部分の改修です。建築家は、多趣味な施主家族の為に、展示収納を担う“造作棚”にベンチ等の機能も与えて“直線的な動線”空間の壁面に配置しました。また、“回遊的な動線”を与えた諸室との組合せで“新たな広がり”を生み出す事も意図されました。

既存建物は墨田区本所地域では定番の1階が工場、2、3階が住居の積層建築である。
上階は本改修前から既に2世帯住宅化されており、今回、子世帯である2階部分のリノベーションを行った。通りに面しながらも敷地形状に合わせて奥まった空間も併せ持つ、L型の平面形をどのように改変するかが改修設計のテーマであった。

建築家によるテキストより

クライアント家族は趣味も多彩で、書籍や様々なアイテムの展示収納を兼ねた造作棚を充実させることが要求としてあったため、Lの内側には一面壁面棚としており、それらが各機能と動線をつなぎながらも様々な機能をもつ仕掛けとなっている。特に開口部は間仕切り壁を撤去すると、室内に対しては脈絡のない配置となるため、この壁面棚により統一性を持たせることができる。

建築家によるテキストより

また、壁面棚の30cm程の厚みが棚であり、ベンチであり、ピアノの収納であり、猫のためのキャットウォークにもなっており、更には部屋と動線に間仕切りを設けないことで、この棚は廊下の棚でもあり部屋の棚でもありと二重の役割をもつことや将来の多様な使い方への柔軟性を確保している。

住宅内部の動線としてもL型の壁面棚に沿った直線的な動線とそれに付随する各機能の回遊的な動線が重なり合うことで既存平面には無かった新たな広がりが生まれた。玄関は共用階段室を内部に引き込んだ土間のような空間となっており、そこから直接キッチンにアクセスできる、勝手口のような回遊性も同時に生み出している。

建築家によるテキストより
荒尾英生建築設計事務所とtamari architectsによる、京都の「京丹後の週末住宅」。サーフィンが趣味の夫婦の為に計画。大自然を楽しむ“ベースキャンプ”の様な場を求め、“汎用性”と“経済性”も考慮して木架構の周りをCBの非構造壁で囲む構成を考案。内部空間はレベル差があり連続的に繋がる
荒尾英生建築設計事務所とtamari architectsによる、京都の「京丹後の週末住宅」。サーフィンが趣味の夫婦の為に計画。大自然を楽しむ“ベースキャンプ”の様な場を求め、“汎用性”と“経済性”も考慮して木架構の周りをCBの非構造壁で囲む構成を考案。内部空間はレベル差があり連続的に繋がる外観 photo©大竹央祐
荒尾英生建築設計事務所とtamari architectsによる、京都の「京丹後の週末住宅」。サーフィンが趣味の夫婦の為に計画。大自然を楽しむ“ベースキャンプ”の様な場を求め、“汎用性”と“経済性”も考慮して木架構の周りをCBの非構造壁で囲む構成を考案。内部空間はレベル差があり連続的に繋がるスペース3からスペース2を見る。 photo©大竹央祐
荒尾英生建築設計事務所とtamari architectsによる、京都の「京丹後の週末住宅」。サーフィンが趣味の夫婦の為に計画。大自然を楽しむ“ベースキャンプ”の様な場を求め、“汎用性”と“経済性”も考慮して木架構の周りをCBの非構造壁で囲む構成を考案。内部空間はレベル差があり連続的に繋がるスペース3からスペース4を見る。 photo©大竹央祐

荒尾英生建築設計事務所寺田英史 / tamari architectsが設計した、京都・京丹後市の「京丹後の週末住宅」です。建築本体の設計を荒尾英生建築設計事務所が、東屋の設計を寺田英史 / tamari architectsが手掛けています。
サーフィンが趣味の夫婦の為に計画されました。建築家は、大自然を楽しむ“ベースキャンプ”の様な場を求め、“汎用性”と“経済性”も考慮して木架構の周りをCBの非構造壁で囲む構成を考案しました。また、内部空間はレベル差があり連続的に繋げられています。

サーフィンを趣味とする夫婦の週末住宅兼ゲストハウスである。
敷地は京都府北部の丹後半島西側に位置し、日本海側でも有数のサーフポイントである八丁浜までほど近く、小高い丘から少し歩けば波の音や潮風を感じることができる海辺の町にある。

建築家によるテキストより

ウッドショックをはじめ資材の高騰が続く最中に始まったこの計画に求められた事は、別荘のような非日常空間ではなく、海や山といった大自然を楽しむためのベースキャンプのような場所。
また、異なる場所でも同じ(ような)モノをつくってみたいという展望を併せ持っていた。

建築家によるテキストより

大量生産、大量供給を是とするプレハブ住宅のように万能なビルディングタイプではなく、一定の汎用性と固有のアイデンティティを見出すことで、2つ目の拠点の在り方を示すことを試みた。

主要構造材の数を抑えながら木架構を建ち上げ、容易に入手できるコンクリートブロックが外壁(帳壁)となり四周をぐるりと囲む。
ブロックと軒天の隙間にガラスを嵌め込んで内部空間として成立させている。主体構造の外周は経済性を考慮し、敷地に置ける最大限の正方形とした。

建築家によるテキストより
原広司による、神奈川・多摩区の“粟津潔邸”(1972年竣工)を会場にした展覧会「吉國元展」が開催

原広司が設計した、神奈川・多摩区の“粟津潔邸”(1972年竣工)を会場にした展覧会「吉國元展 『根拠地』粟津邸ではじまる」が開催されます。会期は、2023年9月9日~10月29日の土曜・日曜の11時~17時です。入場料、1000円。

安藤忠雄の設計で、香川・直島に「直島新美術館(仮称)」が建設。島で10番目となる安藤による建築。アジア地域の作家の作品を収集し展示する施設。2025年春の開館を予定
安藤忠雄の設計で、香川・直島に「直島新美術館(仮称)」が建設。島で10番目となる安藤による建築。アジア地域の作家の作品を収集し展示する施設。2025年春の開館を予定 image©Tadao Ando Architect & Associates

安藤忠雄の設計で、香川・直島に「直島新美術館(仮称)」が建設されます。
島で10番目となる安藤による建築です。美術館としては、アジア地域の作家の作品を収集し展示する施設となるのとのこと。また、2025年春の開館を予定しています。

新美術館は、ベネッセアートサイト直島における安藤忠雄設計のアート施設として10番目になります。地下2階、地上1階の3層からなる美術館では、日本も含めたアジア地域のアーティストの代表作やコミッション・ワークを中心に展示・収集します。

また、企画展示の開催や、トーク、ワークショップといったパブリックプログラムなど展示以外の美術館活動にも取り組み、より多様な視点や表現、時代や社会に対する多義的なメッセージを発信するとともに、繰り返し人々が訪れ、島内外の多種多様な人々が出会う交流・連携の場としても機能させていきます。

新美術館が島の数々のアート施設をつなげ、美術館群として捉えることで、より一層自然や集落と一体化したアート体験を創出するとともに、アートと建築、自然、そしてコミュニティの調和・融合のさらなる発展形を目指します。

リリーステキストより
畝森泰行による、愛知淑徳大学での建築展「ゆっくり庭をつくるように」の会場写真。建築家と学生が協働して作る展覧会。“総体的な建築体験”を与える会場を目指し、8つの木造フレームを用いて空間と展示物が緩やかに一体化する構成を考案。代表作の一部を再現した“原寸”モックアップ等も展示
畝森泰行による、愛知淑徳大学での建築展「ゆっくり庭をつくるように」の会場写真。建築家と学生が協働して作る展覧会。“総体的な建築体験”を与える会場を目指し、8つの木造フレームを用いて空間と展示物が緩やかに一体化する構成を考案。代表作の一部を再現した“原寸”モックアップ等も展示 photo©ToLoLo studio
畝森泰行による、愛知淑徳大学での建築展「ゆっくり庭をつくるように」の会場写真。建築家と学生が協働して作る展覧会。“総体的な建築体験”を与える会場を目指し、8つの木造フレームを用いて空間と展示物が緩やかに一体化する構成を考案。代表作の一部を再現した“原寸”モックアップ等も展示 photo©ToLoLo studio
畝森泰行による、愛知淑徳大学での建築展「ゆっくり庭をつくるように」の会場写真。建築家と学生が協働して作る展覧会。“総体的な建築体験”を与える会場を目指し、8つの木造フレームを用いて空間と展示物が緩やかに一体化する構成を考案。代表作の一部を再現した“原寸”モックアップ等も展示 photo©ToLoLo studio

畝森泰行による、愛知淑徳大学での建築展「ゆっくり庭をつくるように」の会場写真です。
建築家と学生が協働して作る展覧会です。建築家と学生は、“総体的な建築体験”を与える会場を目指し、8つの木造フレームを用いて空間と展示物が緩やかに一体化する構成を考案しました。また、代表作の一部を再現した“原寸”モックアップ等も展示されています。会期は、2023年9月17日まで。展覧会の公式ページはこちら

畝森泰行によるステートメント

私たちは建築の全てを把握できません。その物理的な大きさや複雑さゆえに、一度に全体を眺めるのは難しく、また設計中に模型や図面を使ってどんなに想像しても、どこか理解できない余白が残ります。また建築はたくさんの人が時間をかけてつくります。その過程で個人の考えや当初のイメージから変わっていくことがあり、それらの理由で建築は、強く固定的な存在でありながらも、曖昧で他律的な側面をもつと言えます。

私はそういう建築の不確かな部分に惹かれます。朧げで変わりうるところがあるからこそ、緩やかに動く自然や異なる他者と結びつく可能性をもつのであり、それがいま、バラバラな個人をつなぎ、早すぎる時間を緩め、閉じた世界をほぐすことになるのではないだろうか、そう期待するのです。この不確かで曖昧な存在を今回私は「庭」と呼ぼうと思いました。

会場は愛知淑徳大学の学生と協働して考えました。その試行錯誤も私たちが思う庭となってそこに現れることを期待しています。

リリーステキストより
菅原大輔 / SUGAWARADAISUKE建築事務所による、千葉の「アライプロバンス浦安 外構および休憩所」。埋立地の鉄工所を建替えた物流施設での計画。“人間の居場所”の創造を目指し、“土地の物語”と“人の物語”を編み直す設計を志向。人々に安らぎを与える複数の庭と“記憶を象徴”する大屋根を持つ建築を作る
菅原大輔 / SUGAWARADAISUKE建築事務所による、千葉の「アライプロバンス浦安 外構および休憩所」。埋立地の鉄工所を建替えた物流施設での計画。“人間の居場所”の創造を目指し、“土地の物語”と“人の物語”を編み直す設計を志向。人々に安らぎを与える複数の庭と“記憶を象徴”する大屋根を持つ建築を作る道の庭 photo©楠瀬友将
菅原大輔 / SUGAWARADAISUKE建築事務所による、千葉の「アライプロバンス浦安 外構および休憩所」。埋立地の鉄工所を建替えた物流施設での計画。“人間の居場所”の創造を目指し、“土地の物語”と“人の物語”を編み直す設計を志向。人々に安らぎを与える複数の庭と“記憶を象徴”する大屋根を持つ建築を作る道の庭、鉄工所があった歴史を引き継いで、屋根は鉄骨造で構成。 photo©楠瀬友将
菅原大輔 / SUGAWARADAISUKE建築事務所による、千葉の「アライプロバンス浦安 外構および休憩所」。埋立地の鉄工所を建替えた物流施設での計画。“人間の居場所”の創造を目指し、“土地の物語”と“人の物語”を編み直す設計を志向。人々に安らぎを与える複数の庭と“記憶を象徴”する大屋根を持つ建築を作る四季の庭、浄化水槽の位置なども考慮しつつ、通り過ぎるだけの場にならないようクランクさせて動線を設定。 photo©楠瀬友将

菅原大輔 / SUGAWARADAISUKE建築事務所が設計した、千葉の「アライプロバンス浦安 外構および休憩所」です。
埋立地の鉄工所を建替えた物流施設での計画です。建築家は、“人間の居場所”の創造を目指し、“土地の物語”と“人の物語”を編み直す設計を志向しました。そして、人々に安らぎを与える複数の庭と“記憶を象徴”する大屋根を持つ建築が作られました。施主企業の公式サイトはこちら

鉄工所から建て替えられた物流倉庫の、外構と休憩所、バス待合所を計画した。
クライアントが営んでいた鉄工所という「人の物語」と、埋立地という「土地の物語」を編み直しながら、無機質なモノづくりの場所を有機質でヒューマンスケールな「人間の場所」に変換することを目指した。

建築家によるテキストより

道路沿いに広がる「道の庭」には、常緑樹を中心に植栽を混植し、無機質な工業団地の中に温かい表情をつくる。工事の残土で構成したバス待合所は、仕上がり面に不ぞろいの砂利や残置物を拾った奥深い陰影が現れ、洞窟のような原始的な空間をつくる。

建築家によるテキストより

これと対比的に、空を飛ぶ鏡面の大屋根は植物や街を映し込み、この土地に流れるさまざまな時間と色づきを増幅すると同時に、鉄骨造でしか実現できない構成は、クライアントとの「鉄工所」の記憶を象徴する。更に、これにデッキが取り付くことで多様な居場所群を生成し、施設内外の人々が思いおもいに佇む公園のような場を提供している。

建築家によるテキストより
塚田裕之建築設計事務所による、大阪・北区の飲食店「超速鮮魚寿司 羽田市場」。獲れたての鮮魚を提供する仕組みを持つ寿司店。“らしさ”のある店を目指し、“羽”の文字から生成したパターンを用いた特徴的な壁面を備えた空間を構築。内外に図案を連続させて“市場”の様な入り易さも意図
塚田裕之建築設計事務所による、大阪・北区の飲食店「超速鮮魚寿司 羽田市場」。獲れたての鮮魚を提供する仕組みを持つ寿司店。“らしさ”のある店を目指し、“羽”の文字から生成したパターンを用いた特徴的な壁面を備えた空間を構築。内外に図案を連続させて“市場”の様な入り易さも意図共用通路から見る。 photo©山田圭司郎
塚田裕之建築設計事務所による、大阪・北区の飲食店「超速鮮魚寿司 羽田市場」。獲れたての鮮魚を提供する仕組みを持つ寿司店。“らしさ”のある店を目指し、“羽”の文字から生成したパターンを用いた特徴的な壁面を備えた空間を構築。内外に図案を連続させて“市場”の様な入り易さも意図エントランスから客席を見る。 photo©山田圭司郎
塚田裕之建築設計事務所による、大阪・北区の飲食店「超速鮮魚寿司 羽田市場」。獲れたての鮮魚を提供する仕組みを持つ寿司店。“らしさ”のある店を目指し、“羽”の文字から生成したパターンを用いた特徴的な壁面を備えた空間を構築。内外に図案を連続させて“市場”の様な入り易さも意図客席、左:カウンター席、右:テーブル席 photo©山田圭司郎

塚田裕之建築設計事務所による、大阪・北区の飲食店「超速鮮魚寿司 羽田市場」。
獲れたての鮮魚を提供する仕組みを持つ寿司店の計画です。建築家は、“らしさ”のある店を目指し、“羽”の文字から生成したパターンを用いた特徴的な壁面を備えた空間を構築しました。また、内外に図案を連続させて“市場”の様な入り易さも意図されました。店舗の公式ページはこちら

首都圏を中心に海鮮系飲食店を展開する羽田市場株式会社による関西初出店となる「超速鮮魚寿司 羽田市場」の内装計画。

羽田市場は日本各地の漁師・契約産地から飛行機や新幹線で鮮魚を市場に通さずダイレクトに輸送する「超速鮮魚」という獲れたての鮮魚の提供を行っている。そのような特徴的な流通システムをもつ、羽田市場らしい寿司屋とはどうあるべきかを考えた。

建築家によるテキストより

計画では壁面の構成の仕方に着目し、ファサード、垂れ壁の高さを変えて空間を構成し、既存のガラス面から大阪駅を臨む開放的なシーンやカウンター席を室の中心としたプランニングとし板前を間近に感じられる客席空間とした。

建築家によるテキストより

そして羽田市場らしい空間とするため「羽」という文字からパターンをつくりファサードや垂れ壁において光壁とすることでパターンを浮かびあがらせ明るさや軽やかさを生み印象的な壁面を生み出すと伴に、店舗の内外から連続的に光壁を計画することで市場のような気軽に入りやすい印象をつくることを目指した。

建築家によるテキストより
橋本尚樹+増崎陽介 / NHAによる、山梨・北都留郡の「丹波山村新庁舎」。東京と繋がる街道があり山村留学も行う地域。交通と移住という“人の流れ”を育む場を目指し、街道に“正対した構え”で全体が“一室空間”となる建築を考案。土砂崩れも想定して主機能はRCの基壇部に収める
橋本尚樹+増崎陽介 / NHAによる、山梨・北都留郡の「丹波山村新庁舎」。東京と繋がる街道があり山村留学も行う地域。交通と移住という“人の流れ”を育む場を目指し、街道に“正対した構え”で全体が“一室空間”となる建築を考案。土砂崩れも想定して主機能はRCの基壇部に収める外観 photo©吉田誠
橋本尚樹+増崎陽介 / NHAによる、山梨・北都留郡の「丹波山村新庁舎」。東京と繋がる街道があり山村留学も行う地域。交通と移住という“人の流れ”を育む場を目指し、街道に“正対した構え”で全体が“一室空間”となる建築を考案。土砂崩れも想定して主機能はRCの基壇部に収める1階、ロビーから執務室を見る。 photo©吉田誠
橋本尚樹+増崎陽介 / NHAによる、山梨・北都留郡の「丹波山村新庁舎」。東京と繋がる街道があり山村留学も行う地域。交通と移住という“人の流れ”を育む場を目指し、街道に“正対した構え”で全体が“一室空間”となる建築を考案。土砂崩れも想定して主機能はRCの基壇部に収める2階、大会議室 photo©吉田誠
橋本尚樹+増崎陽介 / NHAによる、山梨・北都留郡の「丹波山村新庁舎」。東京と繋がる街道があり山村留学も行う地域。交通と移住という“人の流れ”を育む場を目指し、街道に“正対した構え”で全体が“一室空間”となる建築を考案。土砂崩れも想定して主機能はRCの基壇部に収める外観、夜景 photo©吉田誠

橋本尚樹+増崎陽介 / NHAが設計した、山梨・北都留郡の「丹波山村新庁舎」です。
東京と繋がる街道があり山村留学も行う地域での計画。建築家は、交通と移住という“人の流れ”を育む場を目指し、街道に“正対した構え”で全体が“一室空間”となる建築を考案しました。また、土砂崩れも想定して主機能はRCの基壇部に収められました。施設の場所はこちら(Google Map)

はじまりは2020年の夏、新庁舎の設計施工者選定プロポーザルで私たちの太陽工業・橋本尚樹建築設計事務所共同企業体が選定されプロジェクトはスタートした。
丹波山村は山梨県の北東部、東京都との県境に位置する青梅街道沿いの小さな村。奥多摩の山々に周囲を囲まれた谷間の集落群からなっている。人口は約530人、関東一人口の少ない村とされている。

建築家によるテキストより

村は二つの人の流れに支えられて存続している。
一つは東京と甲府を結ぶ青梅街道という交通の大動脈。もう一つは、山村留学や地域おこし協力隊といった“つながり”である。どちらを欠いても村は存続するのが難しい。村の核となる新庁舎は、この二つの流れを絶やさずにより一層育める場となってほしい、テーマはこうして決まっていった。

建築家によるテキストより

まず建築は交通の大動脈に正対する。かつて街道を賑わせた丹波宿の風景に習うように、建築は街道に正対した構えをとる。
つぎに村民やそうでない人も分け隔てなく受け入れ、共存の場をつくるために個室を極力排除して庁舎全体が大きな一室空間となるように計画する。

村の生命線である都市との“つながり”を発展させるためには、庁舎はひろく村の内外に開かれている必要がある。建築計画的に言えば、山と街道の平面的なずらしと、屋根と平面の立体的なずらしによって、一室空間がつながりつつも小さく親密な(そして私的な)空間を内包することを目指した。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス[期間:2023/8/28-9/3]
最も注目を集めたトピックス[期間:2023/8/28-9/3]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2023/8/28-9/3)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. ピーター・ズントーの建築展「Architectural Models from the Atelier Peter Zumthor」。自身が設計した建築を会場に開催。40個の模型を建物の内外に展示。建築に“アトモスフィア”を与える為の接合と組み合わせの論理を示す
  2. 妹島和世による、岡山・玉野市の「Power Base モジュール工場」。自然エネルギーに関わる企業“Power X”の為に計画。約6300㎡の蓄電池モジュールの生産拠点施設。快適な労働環境の構築も意図
  3. 【シリーズ・部分から広がる建築思考】藤田雄介インタビュー・前編「試行錯誤の中で発見した自身のテーマ“建具”を展開して建築の新たな可能性を追求する」
  4. 川合健二による、愛知・豊橋市のコルゲートハウス(1965年竣工)が宿泊施設に転用。1棟貸のホテルとして2023年9月から運営開始
  5. 磯崎新の上海での回顧展「Arata Isozaki: In Formation」の会場写真。発電所を改修したパワーステーション・オブ・アートを会場に開催。磯崎の実践を9つの重要なコンセプトで編成して紹介。会場構成は日埜直彦が手掛ける
  6. 岡﨑絢+金沢将 / Lenz Designによる、神奈川・川崎市の住宅改修「house AO」。設計者が“頑固”な印象を感じた既存を改修した自邸。限られた予算での現代的な暮らしの実現を求め、可変的性とおおらかさを備えた“緩んだ和室”を志向。和室の各箇所の構成要素の一部を置換する方法で作る
  7. 宮崎晃吉 / HAGISOによる、群馬・高崎市の飲食店「Laithai」。駅に近い国道沿いの区画での計画。街への“創作の風景”の提示を意図し、通り側に厨房を配置して“大きなFIX窓”を設置。建物の脇に設けたウッドデッキのアプローチ空間は外観全体の再構築の起点の役割も担う
  8. 藤本壮介の総合デザイン監修による、福岡市の「明治公園整備・管理運営事業」の完成イメージが公開。東京建物を代表企業とし梓設計・旭工務店・木下緑化建設・ランドスケープむらが共同企業体として提案して優先交渉権者に選定
  9. 長谷川欣則+堀越ふみ江 / UENOA architectsによる、埼玉・小川町の、飲食店「Restaurant in Ogawa」。商店街の既存建物を転用した店。計画の始まりと同時に決まった“アーケードの撤去”を契機とし、二層分の高さを持つ“外部空間としての出入口”を持つ建築を考案。印象的な顔の役割と共に構造補強にも機能させる
  10. 宇津木喬行 / 333architectsと鷲見晴香 / SUMIKA ATELIERによる、東京・世田谷区の住戸改修「二子玉川の家」。開けた街並が見渡せる区画での計画。“家族の居場所”と“景色”が集まる場を目指し、窓辺に書斎を設けた開放的なリビングダイニングを考案。各々が好きな活動をしながら“家族の気配”を感じられる空間を作る
  11. 工藤浩平建築設計事務所による、東京・墨田区の飲食店「The Local Pub 竹の湯 別館」。銭湯の付属施設をバーに改修。記憶の継承と“地域の新しいコミュニティー”を目指し、壁を腰まで“湯船の様な色”で塗って“湯に浸かる”様な一体感を空間に付与。様々な要素に“懐かしい記憶をもつ色”も用いる
  12. studioSHUWARIによる、富山・高岡市の「Wood Cylinder Wall」。事務所のエントランスの改修計画。“地場産材”を有効活用した空間を目指し、材の特性を考慮し“小径に加工した杉材”を用いた“柔らかな壁面”を考案。密度や高さを変化させて独自の“表情”と“視覚効果”も意図
  13. 阿曽芙実建築設計事務所による、兵庫・神戸市の住戸改修「house N apartment renovation」。街中の集合住宅の55㎡の区画での計画。面積以上の可能性や柔軟性を求め、玄関からテラスまで繋がる“通り土間”を備えた空間を考案。其々の機能空間と土間空間が連携して多様な使い方にも応える
  14. 光本直人+濱名直子 / ミハデザインの内装設計による、東京・杉並区の「Well-Blend 阿佐ヶ谷」。賃貸集合住宅の共用空間。街と緩やかに繋がる在り方を目指し、地域と既存の特徴を読み解いて一般開放も想定したポケットパークやオープンラウンジ等を構築。“公私の間の柔らかな場”を運営と空間の両面から作る
  15. 荻逃魚+梶山英幸 / N&Cによる、神奈川・横浜市の「OHAYOGOZAIMASUCOFFEE」。設計者が改修した住宅の庭に増築された2㎡のコーヒースタンド。地域の人々に身近な存在を目指し、隣接する遊歩道との関係を考慮した配置計画を考案。素材を最小限として庭の植栽との調和も意図
  16. 佐藤文+鹿嶌信哉 / K+Sアーキテクツによる、東京の「新宿SOHO」。企業の拠点機能と生活空間を内包する計画。“個性と存在感”を求め、そびえ立つ“凛とした佇まい”と遺跡の様な“長い時間軸”を備えた建築を志向。常に仕事に向合う為に“会社の一部に住空間を挿入”する様に作る
  17. 真泉洋介 / プラスマイズミアーキテクトによる、神奈川・葉山町の住宅「sunny bitters」。山裾の傾斜地の旗竿地に計画。ガラスを張り巡らせた“浮遊感”のある建築で、一体的に繋がる内部空間には様々な高さの“座れる居場所”が連続。其々の場からの視線の抜けも意識して設計
  18. 坂茂建築設計が、滋賀・彦根市の「(仮称)図書館中部館」設計プロポーザルで最優秀候補者に選定。技術提案書や審査講評も公開
  19. 山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る
  20. 溝部礼士建築設計事務所による、東京・江戸川区の住宅「石黒邸」。親水緑道に面した敷地に計画。施主が望んだ“ブルータル”と場所への相応しさを求めて、道との関係を作る深いヴォイドを持つ建築を考案。木造750mmモデュールが生む特異な均衡も空間を特徴づける

畝森泰行による、東京の自邸「Houses」の様子とインタビューを収録した動画。2023年6月に公開されたもの 【ap job更新】 坂茂建築設計が、東京事務所での 事務職と設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中
【ap job更新】 坂茂建築設計が、東京事務所での 事務職と設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中
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坂茂建築設計の、東京事務所での 事務職と設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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東京事務所での事務スタッフおよび設計スタッフ募集

坂茂建築設計は、東京、パリ、ニューヨークに事務所を置き、国内外において素材と構法を駆使した実験的かつ革新的な建築を実現してきました。

この度、東京事務所では事務スタッフと設計スタッフを募集いたします。事務スタッフは建築やデザインに興味がある方を、設計スタッフは新しいことにチャレンジできる好奇心旺盛な方を歓迎します。

リナ・ゴットメとハンス・ウルリッヒ・オブリストの対談の動画。2023年6月にリナが設計したサーペンタイン・パヴィリオン2023で行われたもの

リナ・ゴットメハンス・ウルリッヒ・オブリストの対談の動画。2023年6月7日にリナが設計したサーペンタイン・パヴィリオン2023で行われたものです。アーキテクチャーフォトでは会場となった「サーペンタイン・パヴィリオン2023」を特集記事として掲載しています。

(翻訳)
建築家リナ・ゴットメとサーペンタイン・アーティスティック・ディレクターのハンス・ウルリッヒ・オブリストが、サーペンタイン・パビリオン2023について語り合います。「未来の考古学」と表現するゴットメの建築へのアプローチや、彼女が初めて設計した建物、作品における自然の役割、若い建築家へのアドバイスなどに言及します。

(原文)
Architect Lina Ghotmeh and Serpentine Artistic Director Hans Ulrich Obrist discuss the Serpentine Pavilion 2023. They touch upon Ghotmeh’s approach to architecture, which she describes as an “Archaeology of the Future”, as well as the first building she designed, the role of nature within her work, and her advice to a young architect.

妹島和世による、岡山・玉野市の「Power Base モジュール工場」。自然エネルギーに関わる企業“Power X”の為に計画。約6300㎡の蓄電池モジュールの生産拠点施設。快適な労働環境の構築も意図
妹島和世による、岡山・玉野市の「Power Base モジュール工場」。自然エネルギーに関わる企業“Power X”の為に計画。約6300㎡の蓄電池モジュールの生産拠点施設。快適な労働環境の構築も意図 photo courtesy of PowewX
妹島和世による、岡山・玉野市の「Power Base モジュール工場」。自然エネルギーに関わる企業“Power X”の為に計画。約6300㎡の蓄電池モジュールの生産拠点施設。快適な労働環境の構築も意図 photo courtesy of PowewX
妹島和世による、岡山・玉野市の「Power Base モジュール工場」。自然エネルギーに関わる企業“Power X”の為に計画。約6300㎡の蓄電池モジュールの生産拠点施設。快適な労働環境の構築も意図 photo courtesy of PowewX

妹島和世が設計した、岡山・玉野市の「Power Base モジュール工場」です。
自然エネルギーに関わる企業“Power X”の為に計画されました。施設は、約6300㎡の蓄電池モジュールの生産拠点施設です。また、快適な労働環境の構築も意図されました。施主企業の公式サイトはこちら
レンダリングにある矩形の工場の周りの施設は今後の整備が予想されます。

本工場は、太陽光、風力といった自然エネルギー源による電力の安定的な供給を実現させる蓄電池製品を生産する拠点です。
工場としての機能だけでなく、周辺の自然や生態系と調和することで、従業員にとって快適な環境を提供しながら、好奇心を刺激し、地域との交流を促進させることを大切にしています。そのような思いを工場の建築設計に反映する妹島氏は、建築界のノーベル賞といわれるプリツカー賞を日本人女性で唯一受賞しており、世界を舞台に活躍する建築家です。

今回の「Power Base」プロジェクトの敷地は、本州と瀬戸内海の島々をつなぐ玄関口の一つである宇野港からほど近い、運河に面したところにあります。その特徴を活用し、敷地にある既存の建物と周囲のスケールに対応した大きな屋根から、新しい働く空間を作成いたします。この屋根は緩やかにカーブしながら周りに広がる色々なものと関係をもち、その下に点在する大小様々なサイズのオフィス、研究開発センター、会議室などを繋げます。少しレベルの上がった、みんなが使えるプレゼンテーションルームからは、瀬戸内の美しい海と島々が望めます。玉野市の緑や海に囲まれた豊かな環境で、敷地に元々建っていた建物を活かしながら 誰もが訪れたくなる、そして繋がれる「新しい働く場」を目指します。妹島氏の設計に加え、自動化生産ラインの導入などにより、環境負荷の少ない、かつ効率よい生産工程を実現させる、社会と共に持続的に発展する工場として、地域の生物多様性の保全に貢献してまいります。

リリーステキストより

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