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矢橋徹+上野拓美 / 矢橋徹建築設計事務所による、熊本市の、店舗兼住宅「江津ハウス」。様々な景色を見渡す場に建つ週末住宅。段階的に移住する施主の為に“変化に適応できる空間”を目指し、多彩な開口を持つ三層の“がらんどう”の建築を考案。窓の自由度を上げる為に軸組に外皮を巻く二重架構とする
矢橋徹+上野拓美 / 矢橋徹建築設計事務所による、熊本市の、店舗兼住宅「江津ハウス」。様々な景色を見渡す場に建つ週末住宅。段階的に移住する施主の為に“変化に適応できる空間”を目指し、多彩な開口を持つ三層の“がらんどう”の建築を考案。窓の自由度を上げる為に軸組に外皮を巻く二重架構とする東側外観 photo©八代写真事務所
矢橋徹+上野拓美 / 矢橋徹建築設計事務所による、熊本市の、店舗兼住宅「江津ハウス」。様々な景色を見渡す場に建つ週末住宅。段階的に移住する施主の為に“変化に適応できる空間”を目指し、多彩な開口を持つ三層の“がらんどう”の建築を考案。窓の自由度を上げる為に軸組に外皮を巻く二重架構とする1階、店舗部分、客席1から厨房を見る。 photo©八代写真事務所
矢橋徹+上野拓美 / 矢橋徹建築設計事務所による、熊本市の、店舗兼住宅「江津ハウス」。様々な景色を見渡す場に建つ週末住宅。段階的に移住する施主の為に“変化に適応できる空間”を目指し、多彩な開口を持つ三層の“がらんどう”の建築を考案。窓の自由度を上げる為に軸組に外皮を巻く二重架構とする1.5階、住宅部分、室1から2階を見る。 photo©八代写真事務所

矢橋徹+上野拓美 / 矢橋徹建築設計事務所が設計した、熊本市の、店舗兼住宅「江津ハウス」です。
様々な景色を見渡す場に建つ週末住宅の計画です。建築家は、段階的に移住する施主の為に“変化に適応できる空間”を目指し、多彩な開口を持つ三層の“がらんどう”の建築を考案しました。また、窓の自由度を上げる為に軸組に外皮を巻く二重架構としました。

敷地は湧水公園のほとりに位置し、その湖岸道路沿いにミニ開発された住宅地の一角にある。
敷地は湖岸に沿って段上がりの地形になっているため、敷地からは隣地の庭や住宅の屋根の連なりが見渡せ、遠くにある山々なども望める。様々な距離感にある景色や方位ごとの広がりが散在している環境だ。

建築家によるテキストより

計画は1階をカフェとした2階建ての兼用住宅である。
施主は、この住宅を当面ウィークエンドハウスとして使いながら、徐々に暮らしを移していくことを計画していたため、生活を規定せず、変化に適応できる空間が求められた。施主は2つの住まいを持つことになる。一つは日常を守る家、もう一つは開放的なヴィラ、施主はこの二つの住宅を行き来しながら生活を拡張する。

建築家によるテキストより

敷地に正方形プランを置き、上階の床を対角線で分節した。床をスキップさせて地面とのパラメータを増やし、螺旋状の縦移動でつなげることで、場所ごとに様々なパースペクティブを持った3層構成とした。各フロアは最小限の機能に抑え、家具や植物で自由に場が作れる「がらんどうの空間」である。

1階の店舗エリアと上階の住居エリアは、対角線上に配置した耐力壁で断片的に仕切るだけにとどめ、2層分の開放的な空間と低い親密な空間、異なるスケールの空間が交互に連続する立体的なワンルームである。さらに、外部の豊かな環境を関係付けするため、耐震要素の軸組に、耐風・断熱・開口のための外皮が巻きついた二重架構とし、開口の自由度を上げている。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 山﨑健太郎デザインワークショップが、設計スタッフ(2023年新卒・2024年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 山﨑健太郎デザインワークショップが、設計スタッフ(2023年新卒・2024年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 山﨑健太郎デザインワークショップが、設計スタッフ(2023年新卒・2024年新卒・既卒・経験者)を募集中52間の縁側 ©黒住直臣 / 新建築2023年1月号 / GA JAPAN180 2023年1月号

山﨑健太郎デザインワークショップの、設計スタッフ(2023年新卒・2024年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

設計スタッフを募集いたします。

山﨑健太郎デザインワークショップでは、これまでに沖縄の地域住民と一緒に琉球石灰岩を積んで建設した「糸満漁民食堂」をはじめ、斜面を活かした階段上の「はくすい保育園」、視覚障害者の支援施設「ビジョンパーク」、日常を感じられるコモン型の「新富士のホスピス」など、刺激的な建築であることよりも子供から高齢者まで様々な人に受け入れられ、人生の一部となっていくような建築を目指してきました。

現在は、緑道の丘(商業施設/東京・自由が丘)、屋根のある広場(図書館/三重・伊賀)、ワイナリーとオーベルジュ(三重・伊賀)、地形の中の文化交流施設(静岡・熱海)、就労支援作業所とお菓子工場(沖縄)など、用途や規模、場所もさまざまな設計業務が進行しています。

プロジェクト規模が大きくなるにつれ、それぞれの役割でチームとして取り組む体制に移行しつつありますが、能力や熱意に応じ1年目からプロジェクトの担当者として、基本・実施設計から現場監理まで一貫して携わることも可能です。また経験年数によらず、能力に応じて昇給や担当を変更していくため、各々の実力を発揮しやすく、やりがいや成長を実感できる環境を用意しています。

ご応募お待ちしております。

河原伸彦建築設計施工による、東京・新宿区の店舗「New C’s Studio」。都心部のカフェ併設のショップ。両方の用途に応える方法として、客席と展示台を兼ねた長い造作テーブルを中央に配置。家具や什器は各部材に“機能”と“装飾”の役割の兼務を意図してデザイン
河原伸彦建築設計施工による、東京・新宿区の店舗「New C’s Studio」。都心部のカフェ併設のショップ。両方の用途に応える方法として、客席と展示台を兼ねた長い造作テーブルを中央に配置。家具や什器は各部材に“機能”と“装飾”の役割の兼務を意図してデザイン中心に配置した大きなテーブル photo©Hiroki Nose
河原伸彦建築設計施工による、東京・新宿区の店舗「New C’s Studio」。都心部のカフェ併設のショップ。両方の用途に応える方法として、客席と展示台を兼ねた長い造作テーブルを中央に配置。家具や什器は各部材に“機能”と“装飾”の役割の兼務を意図してデザイン大きなテーブルの詳細 photo©Hiroki Nose
河原伸彦建築設計施工による、東京・新宿区の店舗「New C’s Studio」。都心部のカフェ併設のショップ。両方の用途に応える方法として、客席と展示台を兼ねた長い造作テーブルを中央に配置。家具や什器は各部材に“機能”と“装飾”の役割の兼務を意図してデザイン入口から全体を見る。 photo©Hiroki Nose

河原伸彦建築設計施工が設計した、東京・新宿区の店舗「New C’s Studio」です。
都心部のカフェ併設のショップの計画です。建築家は、両方の用途に応える方法として、客席と展示台を兼ねた長い造作テーブルを中央に配置しました。また、家具や什器は各部材に“機能”と“装飾”の役割の兼務を意図してデザインされました。店舗の公式ページはこちら

カフェ併設のセレクトショップ「New C’s Studio.」の内装の設計と家具・什器の設計施工。

建築家によるテキストより

セレクトショップとカフェという2つの機能を担保するために、大きなテーブルを真ん中においてエントランスに近い方の半分を主にカフェスペースとし、その反対のもう半分にはバッグやアクセサリーといった商品を展示できるようにしました。

そのテーブルを中心に店舗内を回って商品が見られるように、壁に沿ってハンガーラック兼棚の什器を2台配置し、そして道路に面した窓側にはコンクリートハンガーラックを配置しています。家具・什器をテナントの規模や特性に合わせてプランニングをし、それらを中心に空間構成をしました。

建築家によるテキストより

この店舗を主に構成する大きなテーブル、2台のハンガーラック兼棚、カウンターは自身が考案したKWDという家具の作り方を用いました。KWDではそれぞれの材料がガイドや抜け止めといった機能を持ちながら装飾でもあるようになっています。

建築家によるテキストより
服部大祐による連載エッセイ“Territory of Imagination” 第4回「Schenk Hattori 京都オフィス」
服部大祐による連載エッセイ“Territory of Imagination” 第4回「Schenk Hattori 京都オフィス」

 
Schenk Hattori 京都オフィス

text:服部大祐

 
気がつけばベルギーから帰国して5年、京都に引っ越して3年ほどが経ちました。
2014年にベルギーで建築設計事務所を開設した後、2017年に日本でも設計活動を行おうと帰ってきましたのですが時の流れは早いものです(この辺りの話は第1回をご覧ください)。

さて、約一年ぶりのエッセイとなる今回ですが、この間に完成した我々の京都オフィスとそれを取り巻く出来事について書いてみたいと思います。


オフィスができるまで

なんで京都に移ってきたのか、という質問をほぼ全ての人に聞かれるのですが、正直なところ、さほど明確な理由はありません。強いて言うとすれば、いつも協働している構造家の柳室純さんとの打ち合わせで頻繁に京都に遊びに来ていたことや、その流れで柳室さんを通して森田一弥さんや魚谷繁礼さん、池井健さんといった先輩建築家と仲良くなったことが大きいかも知れません。彼らから冗談半分で「京都に来ちゃいなよ!」と言われたのを真に受けて、「確かに京都好きだし有りだな」くらいの軽い気持ちで引っ越してきました。

東京から京都へ引っ越すということが、一大事だとは思っていませんし、東京とのつながりは、京都に住んだとしても切れるものでは無いだろうと考えたことが理由の一つだったように思います。(実際、いまだにウチで関わっている国内案件の大半は東京です)


町屋を改修してオフィスにする

京都での暮らしも落ち着き、「そろそろオフィス欲しいなぁ」と言っていたある日、前述の魚谷さんから連絡があり、「キミのオフィス見つけといたよ」と。突然の話で驚きつつ、「そうですか、どうも有難うございます」と伝え、後日よくよく聞いてみると、魚谷さんのところに空き家になっている持ち物件の活用方法を考えて欲しいという依頼があり、「ちょうどいい奴がいたな」ということで僕を紹介してくれたということでした。

現地を見に行ってみると、路地に面した三軒長屋の両端二軒が対象物件でした。二軒続きではなく、間に一軒挟まっているため、物理的に一体での使用は難しいですが、二軒に何かしらの関わりを持たせることで、その間にある路地空間まで含めた関係を生むことが出来ると考え、両方の使い方をあわせて検討することにしました。

その結果、片方を自分たちで借り、もう一軒は、友人伝手に東京で広告系クリエイティブ関連の会社をやっている方達が「京都に自分たちのベースになる場所が欲しい」ということで借りてくれることになりました。
二軒同時で改修をして、一つを僕らSchenk Hattoriの京都オフィス、もう一つを彼らが運営する四条半(四条と五条の中間だから)という名前のギャラリーとして使い始めました。

【ap job更新】 約70年の歴史を持ち、商業空間のトレンドを追求する『月刊 商店建築』の「株式会社 商店建築社」が、編集者(既卒・2023年新卒)を募集中
【ap job更新】 約70年の歴史を持ち、商業空間のトレンドを追求する『月刊 商店建築』の「株式会社 商店建築社」が、編集者(既卒・2023年新卒)を募集中
【ap job更新】 約70年の歴史を持ち、商業空間のトレンドを追求する『月刊 商店建築』の「株式会社 商店建築社」が、編集者(既卒・2023年新卒)を募集中

約70年の歴史を持ち、商業空間のトレンドを追求する『月刊 商店建築』の「株式会社 商店建築社」の、編集者(既卒・2023年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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「月刊 商店建築」の編集部員は日々、多くの商業施設や店舗を見に行き、また、設計者や店舗オーナーなどの関係者に直接話を聞き、最新の情報を入手しています。そうした中から、現在のトレンドや読者ニーズを掴み、誌面での特集企画を立案し、実現していきます。
そうした商業空間のトレンドやデザインの潮流に興味のある方に向いている仕事です。

さらに、編集部では、広告営業部、販売営業部、また姉妹誌「アイムホーム」の編集部などとも連携しながら、誌面の内容を充実させ、ときには、販促イベントなども企画・実施し、多角的な情報を読者の方々へ届けていきます。
 
雑誌編集は、非常に刺激と責任のある、やりがいある仕事です。

インテリアデザインや建築の世界をより良くしていくために、ジャーナルの力で貢献したいと考えている方、ぜひ一緒に「商店建築」をつくりましょう!

最も注目を集めたトピックス[期間:2023/6/12-6/18]
最も注目を集めたトピックス[期間:2023/6/12-6/18]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2023/6/12-6/18)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. GROUPによる、東京・中野区の「三岸アトリエの手入れ」。20世紀初頭竣工の山脇巌の木造モダニズム建築を改修。様々な箇所の応急処置的補修を改善すべく、資料から原型を想定した上で現在の環境にも適合する意匠を探求。自ら建築に触れて判断する“手入れ”の態度で行う
  2. 小山光+KEY OPERATIONによる、東京・中央区の「銀座の小さなビル」。地価が日本一高い地域の敷地10坪のテナントビル。賃料試算・平面構成・入居業態の検討を重ね、奥行方向に階段とEVを並べた地上5階“一棟貸し”の建築を考案。基礎を境界に寄せる為に“潜函工法”を採用し実現
  3. 中山英之建築設計事務所がロビーの内装を手掛けた、東京の「Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下」。既存施設を改修して期間限定で運営される映画館の計画。未知の経験を待つ鑑賞者の為に、レッドカーペットではなく“シャドウ”カーペットの空間を考案。床と壁に加え什器までを“影色”の素材で覆う
  4. 黒崎敏 / APOLLOによる、東京・大田区の住宅「LAXUS」。閑静な住宅街の角地に計画。異素材の“キューブ”が重なる象徴的な外部と、プライバシー確保と自然光の導入を両立する内部空間を構築。天井高の切替でLDKに居心地の変化を与えて多目的な用途に対応
  5. 森下修 / 森下建築総研による、徳島市の「東亞合成水素ステーション徳島」。次世代エネルギーの製造供給直結型施設。水素活用の啓蒙も意図して、メタファーとしての“半透明の雲の様な”構造体が宙に浮く建築を考案。ETFE膜を用いたユニットの連なりは環境との融和も意識
  6. 志摩健 / moss.による、東京・渋谷区の「専門学校桑沢デザイン研究所 新教育施設」。バウハウスの理念を基とする学校の為に建物を改修。既存の長い形状を活かし、中央に“コモンスペース”を設けて両側に教室等を配置する構成を考案。モダニズム的素材の使用やデッサウ校舎の手摺の現代化等も実践
  7. 様々な建築家が採用する、共栄木材の“焼杉外装材”を紹介する特設サイト「焼杉 / YAKISUGI」が公開。多数の建築事例が掲載され、サンプル請求や特注依頼も可能。日本で初めて焼杉を工場生産した歴史や技術も紹介
  8. 山田伸彦建築設計事務所による、宮崎市の住宅改修「瀬頭の家」。中心市街地に建つ二世帯が暮らすRC造の住まい。生活様式と趣向に応える空間を求め、其々の居住フロア毎に“仕上げ”や“天井の形状”を変える計画を考案。将来的な一部の貸出も想定してインフラの準備も行う
  9. 三井嶺建築設計事務所による「『道明』の組紐 会場構成 ジャパンハウス巡回展」。世界三都市を巡回する“組紐”の展覧会。運輸可能な要素での繊細な作品に集中する環境の構築を目指し、組立と解体が可能な9つのグリッドで“結界”を作る構成を考案。組紐の“精度”に比肩する素材や詳細も追求
  10. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  11. 奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用
  12. MVRDVによる、中国・成都市の複合施設「Chengdu Jiaozi Courtyard Towers」。金融地区の最後の空地を埋める建築。20年前に農村だった敷地の歴史を意識し、タワーの足元の円形基壇の中に現代化した村を商業エリアとして再現。3つのビルは自然換気や日射計算等で持続可能性にも配慮
  13. 山縣洋建築設計事務所による、埼玉・さいたま市の「USⅠ」と「USⅡ」。家族が其々に暮らす隣接した二つの住宅。隣合う条件を活かして、親世帯住居の外部空間を子世帯の住居でも取り込む構成を考案。視線の抜け方も操作して四世代の家族が寄添える空間を作る
  14. ヘザウィック・スタジオによる、中国・上海の、展示ホール「West Bund Orbit」。川岸の新街区に計画。探索と体験の為の施設を目指し、伝統的な橋の形とも呼応する“リボン状の階段”を持つ建築を考案。外側は公共空間として開放され窓から内部の活動を表出
  15. 森下修 / 森下建築総研による、福井・おおい町の商業施設「SEE SEA PARK」。新事業挑戦も支援する官民協同の建築。“集落”の様な“営みに馴染む”在り方を求め、72個の“ユニット”を組合せて様々な用途に応える空間を構築。外皮等の選択は自然と繋がる“開放型”の環境制御も意図
  16. 鈴木隆介一級建築士事務所による、愛知の「M邸」。3世代が住み継いだ家の増改築。住環境と設備面の与件を考慮し、既存RC躯体を活かす判断をして天井高と開放性を備えた機能空間を追加する構成を考案。合理的に複雑で多様な場を作る可能性も提示
  17. +ft+ / 髙濱史子建築設計事務所のデザイン監修による、北海道の店舗「rim of jins 札幌ステラプレイス店」。眼鏡ブランドの特別業態店。自然と非日常の両立等の“相反する考え方”の共存を求め、仕上材等の“用い方”と“整理するルール”に着目した設計を志向。通常と異なる合板の扱いで“日常の延長にある特別感”を作る
  18. 石黒泰司+和祐里 / アンビエントデザインズによる、東京・渋谷区の「tracing」。展示・販売・撮影を行う施設。施主の望む“キオスク”のイメージに応える為、キオスクの構成要素を“トレース”して壁面に加えて陳列物等も設計。“作法のある仕上げ”で内装の論理的構築を試みる
  19. デイビッド・チッパーフィールド事務所による、韓国・ソウルの、オフィスビル「K-Project」。IT企業の新社屋。建築の耐久性と将来への適応性を求め、“ハードウェア”と呼ぶ躯体の中に“ソフトウェア”と呼ぶ可変的な労働空間が展開する構成を考案。低層部は地域の都市構造も取り込み一般に開放
  20. 山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.による、東京・世田谷区の「尾山台の家」。壁面後退等の条例のある敷地。限られた建築面積に起因する縦動線の生活を豊かにする為、雁行形状と開口部の大きさや配置で“面積以上の広がり”を得る空間を構築。上階と下階の対比で“都市住宅で住む喜び”も喚起

中山英之と砂山太一の講演「大きさのない世界」の動画。2023年5月に豊田市美術館で行われたもの

中山英之砂山太一の講演「大きさのない世界」の動画です。2023年5月13日に豊田市美術館で行われたもの。

「ねこのほそ道」展に参加した二人の建築家、中山英之さんと砂山太一さんによる対談です。展覧会に出品してもらった「かみのいし」、「きのいし」、「ぬののいし」をはじめ、建築の大きさにまつわる、物差し、構造、自然、素材、技術などの様々なお話をしていただきました。

tecoの金野千恵による講演「共愉の風景へ」の動画。2023年3月にパリ日本文化会館の主催で行われたもの

tecoの金野千恵による講演「共愉の風景へ」の動画です。2023年3月にパリ日本文化会館の主催で行われたものです。日本語で視聴可能です。

1980年代生まれの日本の女性若手建築家として活躍する金野千恵。金野主宰の設計事務所t e c o は、東京の事務所を拠点として日本各地、さらにはヴェネチアビエンナーレやアジアでの建築プロジェクトを手がけている。その仕事は、家具や住宅から福祉施設、公共施設、まちづくり、アートインスタレーションまで幅広く、そのアプローチは、仕組みや制度を横断しながら、地域や近隣のコミュニティ形成に貢献するものである。また、彼女の仕事の多くは日本の伝統的な木造の構法や職人の技術を用いながら現代的にそれを展開しており、そこに生まれる余白や、穏やかな人と事物の距離感が、新鮮かつ共愉の風景を生み出している。彼女のこれまで行ってきた調査研究や、携わっている大学教育のなかで展開しているリサーチを含め、その思想と建築のあり方を伝える。

【ap job更新】 “建築で人に夢と希望を与える”を掲げ、公民問わず建築から家具までも手掛ける「北川原温建築都市研究所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)と 広報職を募集中
【ap job更新】 “建築で人に夢と希望を与える”を掲げ、公民問わず建築から家具までも手掛ける「北川原温建築都市研究所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)と 広報職を募集中
【ap job更新】 “建築で人に夢と希望を与える”を掲げ、公民問わず建築から家具までも手掛ける「北川原温建築都市研究所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)と 広報職を募集中大阪学院大学高等学校新校舎 ©Kenya Chiba

“建築で人に夢と希望を与える”を掲げ、公民問わず建築から家具までも手掛ける「北川原温建築都市研究所」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)と 広報職募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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【北川原温建築都市研究所について】
北川原温建築都市研究所は、「建築や都市は人に夢と希望を与えるものでありたい」という理念のもと、建築、都市、ランドスケープ、サイン、インテリア、家具に至るまで、公共民間を問わず幅広くものづくりを手掛け、環境や空間のデザインがもつ夢や力が経済と文化を振興し社会に貢献することを願い、活発に創造的な活動を展開しています。

【代表略歴】
北川原 温(きたがわら あつし)
長野県出身。東京芸術大学名誉教授。
フランスの詩人、S. マラルメの詩や、M. デュシャンの美術作品をモチーフに建築や都市を構想するなど、独創的な設計で知られている。
東京芸術大学の北川原研究室では、科学や音楽、新しい表現芸術などの分野の専門家と協力し、建築・都市・空間に関する様々な研究・創作活動を展開した。
代表作は、ビッグパレットふくしま、中村キース・ヘリング美術館、ミラノ国際博覧会日本館(建築プロデュース)、岐阜県立森林文化アカデミー、アリア、不知火図書館・美術館、ONE OF A KIND(舞台美術)など。

【事務所の環境や特徴など】
スタッフの意見を尊重し、フレキシブルな勤務環境の構築や設備・ソフト(3Dプリンターや4Kモニター、BIMソフト、動画によるプレゼンテーション)の導入など、事務所として常にアップデートを心掛けています。
また定期的に事務所主催の食事会やイベントも行っており、社内のコミュニケーションの活性化を図っています。

【ap job更新】 万博のプロジェクト等を手掛け、若手建築家のアワードも受賞する佐々木慧の「axonometric株式会社」が、設計スタッフ(経験者・既卒)・3Dモデリング職・アルバイトを募集中
【ap job更新】 万博のプロジェクト等を手掛け、若手建築家のアワードも受賞する佐々木慧の「axonometric株式会社」が、設計スタッフ(経験者・既卒)・3Dモデリング職・アルバイトを募集中
【ap job更新】 万博のプロジェクト等を手掛け、若手建築家のアワードも受賞する佐々木慧の「axonometric株式会社」が、設計スタッフ(経験者・既卒)・3Dモデリング職・アルバイトを募集中NOT A HOTEL FUKUOKA

万博のプロジェクト等を手掛け、若手建築家のアワードも受賞する佐々木慧の「axonometric株式会社」の、設計スタッフ(経験者・既卒)・3Dモデリング職・アルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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現在axonometric株式会社では、国内外で多様な規模・用途のプロジェクトに取り組んでいます。
〈2025年日本国際博覧会ポップアップステージ〉〈NOT A HOTEL FUKUOKA〉など話題のプロジェクトが進行中で、昨年の〈Under 35 Architecture Exhibition〉ではゴールドメダルを受賞しました。
一緒に新しいものを追求する、チャレンジ精神溢れる仲間を募集します。

■代表経歴
佐々木 慧(ささき けい)
建築家 / axonometric主宰
1987年長崎県生。九州大学卒業後、2013年東京藝術大学大学院修了。藤本壮介建築設計事務所を経て2018年に独立、2021年にaxonometric株式会社を設立。家具デザインから複合施設、ホテル、住宅、プレファブ建築開発、都市計画まで、多岐にわたるプロジェクトを手がける。九州大学や九州産業大学の非常勤講師を歴任。

奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用鳥瞰 photo©OHArchitecture
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用温浴棟、アプローチ photo©塩谷淳
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用温浴棟、エントランスホール photo©塩谷淳
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用温浴棟、エントランスホール photo©塩谷淳

奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureが設計した、兵庫の「淡路の温浴施設」です。
眼前に海が広がる国営公園内に計画されました。建築家は、島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案しました。また、内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用されました。施設の公式サイトはこちら

国営公園で最初に計画認定されたPark-PFI事業で、兵庫県淡路島の国営明石海峡公園内に計画した複合温浴施設です。
神戸三宮からも車で30分とアクセスが良く、山と海が広がる風光明媚な場所ですが、ここは昔、関西国際空港の埋め立て地用の土取場になっており、一度自然が失われた場所でもあります。

建築家によるテキストより

このような公園内において淡路島らしい風景を紡ぎ、人々に開かれた場所を作るべきだと考えました。
それは公園の休憩小屋や淡路島の玉ねぎ小屋のように、壁がなく屋根だけで出来たような屋根の建築です。そのような公園と連続するような軒下空間を作ることで、水平的なつながりをもつ外部環境と調和する在り方を目指しました。

建物は分棟にし、コート(公園)と建物をクラスター状に配置することで、海とコートと空間が一体になった建物群とします。各建物は6mスパンごとに分け、それぞれ高さが異なる屋根を重ねることで、隙間から光や風を呼び込む形状としており、分節された屋根が集まることで、統一感のある風景に馴染む建ち方としました。 

建築家によるテキストより

淡路島の土を使って淡路島で作られた瓦や瓦タイルを内外装・家具に使用し、淡路島らしい佇まいと内外が一体に続いていく空間を志向しました。そうすることで、過去に失われた土を瓦という形で再生したこの建物群が、新たな風景と人々の営みを構築していく未来を願っています。

建築家によるテキストより
山田伸彦建築設計事務所による、宮崎市の住宅改修「瀬頭の家」。中心市街地に建つ二世帯が暮らすRC造の住まい。生活様式と趣向に応える空間を求め、其々の居住フロア毎に“仕上げ”や“天井の形状”を変える計画を考案。将来的な一部の貸出も想定してインフラの準備も行う
山田伸彦建築設計事務所による、宮崎市の住宅改修「瀬頭の家」。中心市街地に建つ二世帯が暮らすRC造の住まい。生活様式と趣向に応える空間を求め、其々の居住フロア毎に“仕上げ”や“天井の形状”を変える計画を考案。将来的な一部の貸出も想定してインフラの準備も行う1階(親世帯のフロア)、室01 photo©Nacasa&Partners 金子美由紀
山田伸彦建築設計事務所による、宮崎市の住宅改修「瀬頭の家」。中心市街地に建つ二世帯が暮らすRC造の住まい。生活様式と趣向に応える空間を求め、其々の居住フロア毎に“仕上げ”や“天井の形状”を変える計画を考案。将来的な一部の貸出も想定してインフラの準備も行う2階(二世帯の共有リビングのフロア)、リビングダイニング photo©Nacasa&Partners 金子美由紀
山田伸彦建築設計事務所による、宮崎市の住宅改修「瀬頭の家」。中心市街地に建つ二世帯が暮らすRC造の住まい。生活様式と趣向に応える空間を求め、其々の居住フロア毎に“仕上げ”や“天井の形状”を変える計画を考案。将来的な一部の貸出も想定してインフラの準備も行う3階(子世帯のフロア)、室02 photo©Nacasa&Partners 金子美由紀

山田伸彦建築設計事務所が設計した、宮崎市の住宅改修「瀬頭の家」です。
中心市街地に建つ二世帯が暮らすRC造の住まいです。建築家は、生活様式と趣向に応える空間を求め、其々の居住フロア毎に“仕上げ”や“天井の形状”を変える計画を考案しました。また、将来的な一部の貸出も想定してインフラの準備も行われました。

宮崎市の中心市街地に建つ、築40年弱の鉄筋コンクリート造3階建ての住宅のリノベーション。

もともと1階に母親、2階に共有のリビングスペースと水回り、3階に子世帯の部屋という階によって分けられた2世帯の構成で、この層構成はそのまま踏襲しながら、1階にトイレを備え付け、経年の劣化や防水等を重点的に改修した上で、付加断熱と内部のインテリアを改修している。

建築家によるテキストより

階によって仕上げや天井のプロポーションを変えることで、同じ建物でありながらそれぞれのライフスタイルや趣向によって変化のある空間となった。特に既存の2階部分が少し幅に対して高いように感じており、R天井の操作で包まれた感じの場を作りたいと考えた。
それとともに、ダイニングチェアや窓辺のべンチ、ベンチ兼TV台のH400の高さの世界を準備することで重心の低い落ち着いた空間の質を作ることを意図した。

建築家によるテキストより

また、将来的に子世帯のみになった場合に、1階の部分を改修(キッチン、シャワールームの設置と、内部壁や界壁の工事)を行い、ワンルーム住戸として貸し出すことも提案して、インフラのみ今回工事で準備をしている。

建築家によるテキストより
中山英之建築設計事務所がロビーの内装を手掛けた、東京の「Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下」。既存施設を改修して期間限定で運営される映画館の計画。未知の経験を待つ鑑賞者の為に、レッドカーペットではなく“シャドウ”カーペットの空間を考案。床と壁に加え什器までを“影色”の素材で覆う
中山英之建築設計事務所がロビーの内装を手掛けた、東京の「Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下」。既存施設を改修して期間限定で運営される映画館の計画。未知の経験を待つ鑑賞者の為に、レッドカーペットではなく“シャドウ”カーペットの空間を考案。床と壁に加え什器までを“影色”の素材で覆う9階、エレベーターホールからロビーを見る。 photo©architecturephoto
中山英之建築設計事務所がロビーの内装を手掛けた、東京の「Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下」。既存施設を改修して期間限定で運営される映画館の計画。未知の経験を待つ鑑賞者の為に、レッドカーペットではなく“シャドウ”カーペットの空間を考案。床と壁に加え什器までを“影色”の素材で覆う9階、ロビー photo©architecturephoto
中山英之建築設計事務所がロビーの内装を手掛けた、東京の「Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下」。既存施設を改修して期間限定で運営される映画館の計画。未知の経験を待つ鑑賞者の為に、レッドカーペットではなく“シャドウ”カーペットの空間を考案。床と壁に加え什器までを“影色”の素材で覆う9階、ロビーのスタンドカフェ photo©architecturephoto
中山英之建築設計事務所がロビーの内装を手掛けた、東京の「Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下」。既存施設を改修して期間限定で運営される映画館の計画。未知の経験を待つ鑑賞者の為に、レッドカーペットではなく“シャドウ”カーペットの空間を考案。床と壁に加え什器までを“影色”の素材で覆う7階、ロビー photo©architecturephoto

中山英之建築設計事務所がロビーの内装を手掛けた「Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下」です。
既存施設を改修して期間限定で運営される映画館の計画です。建築家は、未知の経験を待つ鑑賞者の為に、レッドカーペットではなく“シャドウ”カーペットの空間を考案しました。そして、床と壁に加え什器までを“影色”の素材で覆いました。開業日は、2023年6月16日。施設の公式ページはこちら

中山英之 コメント

映画館のロビーという、これから始まる未知の経験を待つ場所。同時に、あるひとつの映画館の、四半世紀に渡る記憶を一時繋ぐ場所。その場所のために、レッドカーペットではなく“シャドウ”カーペットを用意しました。映画という光の芸術を最も際立たせる“影色”のカーペットの主役が、映画を愛し、ル・シネマを愛する全ての皆さんでありますように!

リリーステキストより

Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下の各階シアターはそれぞれ7Fが268席、9Fが187席のゆとりあるキャパシティを有し、7Fスクリーンは近年需要がますます高まる35mmフィルムでの上映、ならびに4K上映にも対応。シアター内の内装・意匠にはあえて手を加えず、レトロな魅力にあふれた非日常を味わえる空間がひろがります。

リリーステキストより

ロビーの内装は、国内外でさまざまな建築プロジェクトを手掛けるほか、近年では「川内倫子: M/E 球体の上 無限の連なり」展や「モネー光の中に」展の会場構成、岡田利規作・演出の『未練の幽霊と怪物―「挫波」「敦賀」―』の舞台デザインも手掛けた建築家、中山英之氏が率いる中山英之建築設計事務所が担当。床から壁面、テーブルやランプシェードまでを覆う「影色」のカーペットが、オーディエンスを迎え入れます。

リリーステキストより
志摩健 / moss.による、東京・渋谷区の「専門学校桑沢デザイン研究所 新教育施設」。バウハウスの理念を基とする学校の為に建物を改修。既存の長い形状を活かし、中央に“コモンスペース”を設けて両側に教室等を配置する構成を考案。モダニズム的素材の使用やデッサウ校舎の手摺の現代化等も実践
志摩健 / moss.による、東京・渋谷区の「専門学校桑沢デザイン研究所 新教育施設」。バウハウスの理念を基とする学校の為に建物を改修。既存の長い形状を活かし、中央に“コモンスペース”を設けて両側に教室等を配置する構成を考案。モダニズム的素材の使用やデッサウ校舎の手摺の現代化等も実践エントランス外観 photo©藤井浩司 TOREAL
志摩健 / moss.による、東京・渋谷区の「専門学校桑沢デザイン研究所 新教育施設」。バウハウスの理念を基とする学校の為に建物を改修。既存の長い形状を活かし、中央に“コモンスペース”を設けて両側に教室等を配置する構成を考案。モダニズム的素材の使用やデッサウ校舎の手摺の現代化等も実践2階、ホール photo©藤井浩司 TOREAL
志摩健 / moss.による、東京・渋谷区の「専門学校桑沢デザイン研究所 新教育施設」。バウハウスの理念を基とする学校の為に建物を改修。既存の長い形状を活かし、中央に“コモンスペース”を設けて両側に教室等を配置する構成を考案。モダニズム的素材の使用やデッサウ校舎の手摺の現代化等も実践2階、ホール越しに教室を見る。 photo©藤井浩司 TOREAL
志摩健 / moss.による、東京・渋谷区の「専門学校桑沢デザイン研究所 新教育施設」。バウハウスの理念を基とする学校の為に建物を改修。既存の長い形状を活かし、中央に“コモンスペース”を設けて両側に教室等を配置する構成を考案。モダニズム的素材の使用やデッサウ校舎の手摺の現代化等も実践4階、テラス photo©藤井浩司 TOREAL

志摩健 / moss.が設計した、東京・渋谷区の「専門学校桑沢デザイン研究所 新教育施設」です。
バウハウスの理念を基とする学校の為に建物を改修する計画です。デザイナーは、既存の長い形状を活かし、中央に“コモンスペース”を設けて両側に教室等を配置する構成を考案しました。また、モダニズム的素材の使用やデッサウ校舎の手摺の現代化等の実践も意図されました。

日本で最初のデザイン学校である専門学校桑沢デザイン研究所新校舎の1期工事。
現校舎からほど近い場所にある建物を全面的にリノベーションし、現校舎と併用して運用することで機能の充足を図ることから計画は始まった。

1期工事では地上1階から4階までを改修範囲とし、建物の横に長くシンメトリーな形状を生かしたレイアウト計画とし、ユニバーサル化に伴う設備の一新や、効率的な動線計画による開放的な施設を目指した。

建築家によるテキストより

90年代に建てられたこの建物はポストモダンの空気を感じさせる特徴的なコンクリートの外観となっており内部は大理石が貼られた壁や板張りの床など古めかしい当時の内装が残っていた。外観との対比を図るため、内装はあくまで数十年先を見据え恒久的なニュートラルさを意識し極力装飾は抑え、渋谷と原宿の中間地点ということもありどこか都会的なエッジを付加するようにデザインをしていった。

建築家によるテキストより

本校がドイツのバウハウス*のデザイン理念を元に創設されたという経緯から、内装のマテリアルも、モダニズムの進歩を押し進めたスチール、ガラス、コンクリートをメインに使用し、手すりやサッシはデッサウで用いられたディティールを現代的にアップデートすることでリノベーションによる新旧と当時のバウハウスと現代のデザイン学校としての桑沢との新旧の対比を図っている。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 志高く楽しく働ける環境作りに取り組む「古谷デザイン建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中
【ap job更新】 志高く楽しく働ける環境作りに取り組む「古谷デザイン建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中
【ap job更新】 志高く楽しく働ける環境作りに取り組む「古谷デザイン建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中渋谷MODI

志高く楽しく働ける環境作りに取り組む「古谷デザイン建築設計事務所」の、設計スタッフ(経験者・既卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

古谷デザイン建築設計事務所およびみどりの空間工作所ではスタッフを募集しています。
(みどりの空間工作所は、植栽等の設計に特化した、古谷デザイン建築設計事務所の別ブランドです)

事務所開業より14年が経ち多くのビルディングタイプの設計を手掛けています。
古谷デザインの特徴は建築の企画から設計、監理に加えランドスケープデザインや植栽の設計施工、家具のコーディネートまで一気通貫でプロジェクトを行うところにあります。

個々人のスキルまたはやりたいことに応じて与件の整理から始める企画設計よりの人材や、建築の形や詳細を詰めていく基本設計、実施設計で力を発揮するスタッフなど様々です。またインテリア、植栽に精通したスタッフもおり、おおよそのプロジェクトにおいて設計以外のインテリアコーディネートや植栽工事の請負などの業務が紐づきます。

建築家の職能が拡張していく機運の中、建築にまつわる多くのことを感じ学べる環境があると考えています。
現在進行中のプロジェクトは大小様々の20件ほどのプロジェクトが同時進行しています。

三井嶺建築設計事務所による「『道明』の組紐 会場構成 ジャパンハウス巡回展」。世界三都市を巡回する“組紐”の展覧会。運輸可能な要素での繊細な作品に集中する環境の構築を目指し、組立と解体が可能な9つのグリッドで“結界”を作る構成を考案。組紐の“精度”に比肩する素材や詳細も追求
三井嶺建築設計事務所による「『道明』の組紐 会場構成 ジャパンハウス巡回展」。世界三都市を巡回する“組紐”の展覧会。運輸可能な要素での繊細な作品に集中する環境の構築を目指し、組立と解体が可能な9つのグリッドで“結界”を作る構成を考案。組紐の“精度”に比肩する素材や詳細も追求ロンドンでの展示の様子。 photo©Jeremie SOUTEYRAT
三井嶺建築設計事務所による「『道明』の組紐 会場構成 ジャパンハウス巡回展」。世界三都市を巡回する“組紐”の展覧会。運輸可能な要素での繊細な作品に集中する環境の構築を目指し、組立と解体が可能な9つのグリッドで“結界”を作る構成を考案。組紐の“精度”に比肩する素材や詳細も追求ロンドンでの展示の様子。 photo©Jeremie SOUTEYRAT
三井嶺建築設計事務所による「『道明』の組紐 会場構成 ジャパンハウス巡回展」。世界三都市を巡回する“組紐”の展覧会。運輸可能な要素での繊細な作品に集中する環境の構築を目指し、組立と解体が可能な9つのグリッドで“結界”を作る構成を考案。組紐の“精度”に比肩する素材や詳細も追求ロンドンでの展示の様子。 photo©Jeremie SOUTEYRAT

三井嶺建築設計事務所が設計した、「『道明』の組紐 会場構成 ジャパンハウス巡回展」です。
世界三都市を巡回する“組紐”の展覧会です。建築家は、運輸可能な要素での繊細な作品に集中する環境の構築を目指し、組立と解体が可能な9つのグリッドで“結界”を作る構成を考案しました。また、組紐の“精度”に比肩する素材や詳細も追求されました。

日本文化の情報発信拠点としてサンパウロ、ロサンゼルス、ロンドンの3都市に設立された複合施設、ジャパン・ハウスでの「有職組紐 道明」展の会場構成を担当した。

建築家によるテキストより

小さく繊細な組紐の魅力を引き出すために、大きなギャラリースペースで組紐に集中できる雰囲気を違和感なく生み出すこと、つまり無意識をデザインすることを今回の空間構成のコンセプトとした。

また、巡回展という特性上、会場の構成物はコンパクトな持ち運びを可能にする必要があった。
そこで、神籬のような結界を、組み立て・解体が可能な9つのグリッドで構成し、組紐だけに集中できる空間を作ることにした。リフレインする結界の中に、History、Structure、Futureの3部構成で展示が配される。

建築家によるテキストより

組紐と対峙すると、ヒトの視覚や空間認識や触覚の精度が通常よりも繊細になり、それまで気にならなかった、ギャラリーのプロポーションからペンキ塗りの表情に至るまで、組紐の精度に及ばないものはストレスのある雑音として知覚されてしまう。ただの四角いフレームをつくるだけでは、繊細な組紐を包みこむことのできる強い結界を構成できないと考えた。

建築家によるテキストより

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