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川本達也建築設計事務所による、 愛知・尾張旭市の「旭ケ丘の家」。“将来的に除却可能な構造”の規制がある傾斜地に計画。一般解の“RC造”でない方法を求め、施工にも寄与する“幅15m”の量塊が跳ね出す“木造”建築を考案。諸機能を公道側に集め設備の合理性も高める
川本達也建築設計事務所による、 愛知・尾張旭市の「旭ケ丘の家」。“将来的に除却可能な構造”の規制がある傾斜地に計画。一般解の“RC造”でない方法を求め、施工にも寄与する“幅15m”の量塊が跳ね出す“木造”建築を考案。諸機能を公道側に集め設備の合理性も高める photo©植村崇史
川本達也建築設計事務所による、 愛知・尾張旭市の「旭ケ丘の家」。“将来的に除却可能な構造”の規制がある傾斜地に計画。一般解の“RC造”でない方法を求め、施工にも寄与する“幅15m”の量塊が跳ね出す“木造”建築を考案。諸機能を公道側に集め設備の合理性も高める photo©植村崇史
川本達也建築設計事務所による、 愛知・尾張旭市の「旭ケ丘の家」。“将来的に除却可能な構造”の規制がある傾斜地に計画。一般解の“RC造”でない方法を求め、施工にも寄与する“幅15m”の量塊が跳ね出す“木造”建築を考案。諸機能を公道側に集め設備の合理性も高める photo©植村崇史

川本達也建築設計事務所が設計した、 愛知・尾張旭市の「旭ケ丘の家」です。
“将来的に除却可能な構造”の規制がある傾斜地に計画されました。建築家は、一般解の“RC造”でない方法を求め、施工にも寄与する“幅15m”の量塊が跳ね出す“木造”建築を考案しました。また、諸機能を公道側に集め設備の合理性も高める事も意図されました。

これは前面道路から東側の池に向かって4m程下がっていく傾斜地に建つ個人の住宅。
こういった傾斜地の場合、上からの土圧に耐えかつ防水上の納まりを考慮した半地下のRC造の躯体を計画するのが一般解と言える。
ところがこの敷地の場合、都市計画法により行政から建物の構造に関する指導があり「将来的に除却可能な構造」とすることが条件となった。

建築家によるテキストより

そこで今回は、幅員4mの前面道路から作業可能な奥行5mまでの範囲に建物を着地させ、道路レベルから下がることなく幅15mの住空間そのものが片持ちで跳ね出していく建ち方を「木造」で目指すことにした

建築家によるテキストより

幅15mのボリュームが5m浮いて跳ね出すために必要な重量をコンクリートの錘で確保し、居住に必要な諸室、設備機器を全て道路側へまとめた平面計画とすることで建物全体の重心バランスを道路側へ寄せることを意識している。
そうすることで設備配管も全て道路付近で完結し、ポンプアップ設備の必要もなくコストを抑えることが可能となり平屋でありながらこの眺望を手に入れることができた。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 “人と自然が共生する社会の実現”を目指す「株式会社Sanu」が、新規に設立する建築部門でのマネージャーとメンバーを募集中
【ap job更新】 “人と自然が共生する社会の実現”を目指す「株式会社Sanu」が、新規に設立する建築部門でのマネージャーとメンバーを募集中
【ap job更新】 “人と自然が共生する社会の実現”を目指す「株式会社Sanu」が、新規に設立する建築部門でのマネージャーとメンバーを募集中SANU CABIN 設計:ADX、PM:SANU

“人と自然が共生する社会の実現”を目指す「株式会社Sanu」の、新規に設立する建築部門でのマネージャーとメンバー募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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株式会社Sanu 「人と自然が共生する社会の実現」を目指す、ライフスタイルブランド|計画・建築部門の立ち上げメンバーを募集

■SANUとは
SANUは「人と自然が共生する社会の実現」を目指す、ライフスタイルブランドです。人と自然が調和し、楽しく、健康的にこの地球で暮らし続けていくために必要なことを、新しい生活様式を通し、人々に発信していきます。まじめに、未来の生き方を考える。明るく、私たちのライフスタイルを変えていく。それがSANUです。

■Mission「Live with nature. 自然と共に生きる。」
1950年には30%に過ぎなかった都市人口は、2050年には 68%に達すると予測されています。急激な都市化が進む中で人と自然が触れ合う機会は減少しています。一方、気候危機の影響は年々大きくなっており、現在のCO2排出が2050年まで続いた場合、気温の上昇とそれに伴う熱波・洪水・都市の水没・飢餓・多様な生物種の絶滅などの問題が発生します。その影響は計り知れず、現代に生きる私たちの大きな共通課題です。私たちSANUは、この課題に正面から向き合い、楽しく健康的にこの地球で暮らし続けるために、2つのアプローチを取ります。

【1】自然に触れ合う人を増やし、好きになってもらうこと。
自然を好きになることは自然を守ろうとすることに繋がると信じています。SANU 2nd Homeを通じて自然に触れ、身近な存在として捉えていただくことで、日常の生活様式に変化が生じ、「人と自然が共生する社会の構築」に繋がっていくと考えています。

【2】自然への負荷を最小限にした開発を行うこと。
SANUは、従来のリゾート開発とは”全く異なる手法”を模索し続けています。SANU 2nd Homeでは、化石燃料由来の素材の使用を最小化し、日本の森を豊かにする国産木材を活用しています。加えて、風土と水の流れを維持し土壌へのダメージを最小化するための基礎杭工法、環境負荷を最小限にした独自開発のキャビンを採用しています。

ファラによる、ポルトガル・ポルトの住宅「suspended house」。開発が進む地域に計画。ファサードでは、平面の論理に従った“合理的な秩序”に“無秩序に見える要素”を重ねる設計を志向。内部では、“象徴的な”柱で空間を分割して生活の為の“静的なフレーム”を作る
ファラによる、ポルトガル・ポルトの住宅「suspended house」。開発が進む地域に計画。ファサードでは、平面の論理に従った“合理的な秩序”に“無秩序に見える要素”を重ねる設計を志向。内部では、“象徴的な”柱で空間を分割して生活の為の“静的なフレーム”を作る photo©fala
ファラによる、ポルトガル・ポルトの住宅「suspended house」。開発が進む地域に計画。ファサードでは、平面の論理に従った“合理的な秩序”に“無秩序に見える要素”を重ねる設計を志向。内部では、“象徴的な”柱で空間を分割して生活の為の“静的なフレーム”を作る photo©laurian ghinitoiu
ファラによる、ポルトガル・ポルトの住宅「suspended house」。開発が進む地域に計画。ファサードでは、平面の論理に従った“合理的な秩序”に“無秩序に見える要素”を重ねる設計を志向。内部では、“象徴的な”柱で空間を分割して生活の為の“静的なフレーム”を作る photo©frederico martinho

ファラによる、ポルトガル・ポルトの住宅「suspended house」です。
開発が進む地域に計画されました。建築家は、ファサードでは、平面の論理に従った“合理的な秩序”に“無秩序に見える要素”を重ねる設計を志向しました。また、内部では、“象徴的な”柱で空間を分割して生活の為の“静的なフレーム”を作る事も意図されました。

こちらは建築家によるテキストの翻訳です

都心と郊外を結ぶ大動脈では、日々、大規模な住宅開発のために個人住宅が取り壊されており、新しい個人住宅を構想することは繊細な仕事です。このプロジェクトのファサードは、もろい両義性を持った2つのビルディングタイプを、ラフに結合させたことに由来します。平面の論理に従った合理的な秩序に、一見無秩序に見える要素が重ねられています。列となる窓、不安定な大理石のペディメント、一見恣意的な排水管、ピンクの大理石の円盤が、構成のバランスを崩しています。この家は、独自性の実践であると同時に、平凡さの実践でもあるのです。

インテリアも同じような方針で作られています。中央から外れた柱がヒンジとして機能し、各階層を4等分しています。3階建てで、道路へのアクセスは真ん中の階にあります。これらの象限は、固定的または柔軟なプログラムが一様に占め、その使い方はユーザーに委ねられます。この家は、変化する生活のダイナミクスの為の静的なフレームなのです。その中央の柱は、凝縮された象徴的な要素であり、これらのダイナミクスの基層となるものです。 その形状は恣意的かつ熱狂的で、各部屋に明確なパースペクティブを与えています。青いドアの集合体は、異なる部屋を相互に接続し、スーパーヒーローのマントのように柱を飾っています。

下層階は仕切りがなく、庭に面しており、柱は地面から数センチ浮いています。そのため、その下の床は掃除がしやすく、また、構造全体のもろさを現しています。家というのは、他の何かである前に、常に精神的な構築物なのです。

【ap特別企画】スイス建築博物館キュレーター 篠原祐馬インタビュー「海外から“現代日本建築”はどう見えている? ─── Make Do With Now展を通して」(聞き手:後藤連平)
【ap特別企画】スイス建築博物館キュレーター 篠原祐馬インタビュー「海外から“現代日本建築”はどう見えている? ─── Make Do With Now展を通して」(聞き手:後藤連平)

アーキテクチャーフォトの特別企画として、スイス建築博物館にてキュレーターを勤める篠原祐馬へのインタビューを行った。

日本から遠く離れたスイスの地で、日本現代建築に関する展覧会「Make Do With Now」が行われると知った時、どのような視点や角度から同時代を生きる建築家たちの活動が紹介されるのか大きな興味を持った。
展覧会がはじまり招聘された建築家のメンバーのリストを見ると、既に日本でも広く認知されている建築家のみならず、今後広く知られていくような建築家も選ばれており、非常に驚かされた。そして、この展覧会を作った篠原祐馬という人物への興味も膨らんでいった。

1990年代から2000年代にかけて、スイス建築の動向は日本の建築家達にも多くの影響を与えたように思う。ボックス型の建築や表層を主題とする建築。建築雑誌を通して多くのイメージと思想が伝えられた。その時代から20年を経て日本の現代建築がスイスで紹介されるという事実にも心が躍る。また、同時に疑問も浮かんできた。スイスを含む海外から、2020年代の日本現代建築の動向が、実際のところどう見えているのだろうか、と。

そのような内容を、キュレーターの篠原に率直にぶつけて対話したのが本インタビューである。
対話の内容は、篠原の経歴から始まり、展覧会が作られた背景から、日本の建築家が海外に向けて発信する方法まで多岐に渡った。展覧会の紹介を超えて、日本を拠点とする建築家がその活動を世界に伝えていくための実践的なヒントが詰まったインタビューになったように思う。

この時代に“建築”という道を選び、戦っている人たちへの一助となれば幸いである。

(アーキテクチャーフォト編集長 / 後藤連平)


篠原祐馬(しのはら ゆうま)
キュレーター・編集者

1991年 米・サンフランシスコ生まれ。建築・アーバニズムの領域でキュレーター・編集者として活動。Storefront for Art and Architecture、Ruby Press、カナダ建築センター(CCA)での勤務を経て、現在スイス建築博物館(S AM)のキュレーターを務める。S AMでは、「Swim City」展の共同キュレーション、ミュンヘン工科大学建築博物館とスイス北西部応用科学芸術大学建築学部と共同で「Access of All」展(2021)の翻案を監修している。翻訳家としては、ブルーノ・タウトなどの英訳を手がけており、雑誌「ARCH+」「A+U」等にも携わる。ニューヨークのコロンビア大学で比較文学社会学の学位を取得した。

公式プロフィールより

篠原祐馬がキュレーションした「Make Do With Now」展の会場写真

【ap特別企画】スイス建築博物館キュレーター 篠原祐馬インタビュー「海外から“現代日本建築”はどう見えている? ─── Make Do With Now展を通して」(聞き手:後藤連平)スイス建築博物館(S AM)で開催された「Make Do With Now」展の様子 photos©Tom Bisig

「Make Do With Now:日本の建築の新たな方向性」のアーキテクチャーフォトでの紹介記事はこちらです。


展覧会をとおして建築の言説を推進する

後藤:スイス・バーゼルにあるスイス建築博物館(以下、S AM)では現在、日本で活躍する新世代の建築家たちを紹介する建築展「Make Do With Now」が開催中です(会期:2022年11月12日–2023年3月12日)。この展覧会のキュレーションを担当したのが、S AM所属キュレーターである篠原祐馬さん。
スイスの地で日本の建築家を紹介するという展示自体が試みとして興味深いので、その意図を聞いてみたいのももちろんなのですが、スイスの建築博物館でキュレーターをしている篠原さんという人物についても知りたい、というのが今回インタビューをお願いした動機でもあります。まずは篠原さんのご経歴からうかがえますか。

篠原:S AMでキュレーターをしている篠原です。よろしくお願いします。
ぼくは日本で生まれていなくて、生まれ育ちともにアメリカのサンフランシスコです。そのあと日本に住んだこともありません。日本で建築を学んだり、建築事務所で働いたこともない。日本語は話せるので、日本でいま起こっていることをフォローはしていますが、今回の展覧会のキュレーションにしても、日本の建築界からすれば外部の人間であるということは、それなりの役割を果たしていると思っています。

後藤:そもそも建築を学ばれていたわけでもないんですか?

篠原:はい。ニューヨークのコロンビア大学で比較文学を学びました。アメリカの比較文学はすこしルーズな領域でもあって、文学だけでなく美術史なども学ぶのですが、ぼくはそのなかでも建築や都市の状況にすごく興味があったので、比較文学の理論をとおして建築や都市をどのように読みとるか、という研究をしていました。加えて、ニューヨークにあるストアフロント美術建築ギャラリー(Storefront for Art and Architecture 設計はスティーブン・ホール)という小さなギャラリーのインターンシップに参加して、当時から建築家でなくても建築に関わっていく方法を模索しはじめたんです。

後藤:学生のころから、展覧会のキュレーションなどをとおして建築をめぐる議論に貢献されようとしていたんですね。

篠原:そうですね。比較文学がそもそもふたつの文化圏の文学を比較する学問なのでドイツ語を学んでいて、ドイツ留学も経験したこともあって、大学卒業後はベルリンに引っ越すことにしました。ベルリンの建築系出版社であるルビー・プレス(Ruby Press)で編集者として働きはじめたのが、ぼくのキャリアのスタートになります。

最も注目を集めたトピックス[期間:2023/1/30-2/5]
最も注目を集めたトピックス[期間:2023/1/30-2/5]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2023/1/30-2/5)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る
  2. 長坂常 / スキーマ建築計画による、広島・福山市の「独忘+EL AMIGO」。子供が泊まるゲストハウスと大人が遊ぶパブの計画。ゲストハウスは“孤に帰る場所”として、瀬戸内と対峙する空間を志向。パブは“穴蔵”の様な場で、窓を開けると瀬戸内の一望が可能
  3. 平田晃久のチームが、国立台湾大学の芸術文化施設の設計コンペに勝利。最終候補にはSANAAのチームやザハ事務所のチームも。各者の提案書も公開
  4. 吉田州一郎+吉田あい / アキチ アーキテクツによる、東京・渋谷区の「ダイカンヤマの家」。都心の住宅密集地に計画。制約の多い細長い敷地で“伸びやかな”建築を目指し、連続する木造フレームの“チューブ状の空間”を活かした“大きな一室空間”を志向。都市の狭間で暮らす為の“地形”を作る
  5. 松井大佑 / Atelier komaによる、福岡市の集合住宅「mansion of nude」。郊外に位置し法規が厳しく収益化が難しい敷地。事業を成立させる様々な与件を考慮し、“戸建て”が並ぶ“長屋”の様な“共同住宅”を志向。住戸を隣地境界に寄せて“広場の様な”駐車場から直接アクセス
  6. 松岡佑樹建築設計事務所による、東京の住戸改修「立川の家」。設計者の自邸として計画。躯体の雁行形状や小さなバルコニー等の条件を考慮して、窓際に“中間領域”を作り“奥行きのある空間”の生成を志向。仕上げやレベル差と家具配置等で様々な居場所を生み出す
  7. 石川素樹建築設計事務所による、東京・江東区の「森下の家」。昔からの商店も残る狭小地に計画。限られた面積の中で“快適性”を求め、諸室を“スキップ状”に配置して垂直方向に“開放性”を生む設計を志向。外観では“小庇”での分節を用いて街並みに溶け込む表情を作る
  8. 石躍健志建築設計事務所による、宮崎市の、飲食店兼住宅「anandah」。亜熱帯に近い気候の地域に計画。心地よい環境の享受を求め、大屋根を架けて下の“4割”を外部空間とする構成を考案。内と外が混ざり合う“おおらかな空間”を作る
  9. 森下陽 AMP/アンプ建築設計事務所による、静岡・菊川市の住宅「山間のねじれ屋根」。山間部の集落の敷地。“がけ条例”に対応する“L字擁壁”の計画を起点として、樹木保存と様々な要望に応える“雁行”平面を考案。全体を覆う“変形寄棟屋根”は室内に大きな気積を作ると共に山並みとも呼応
  10. 片田友樹 / micelleによる、福岡の住宅「KGM2」。“作陶”を行う施主の為に計画。“外部を選択的に取り入れる皮膜”を主題とし、高窓採光を実現する“卍型”に回転させた“ギャップ”を持つ屋根を考案。“選択的な透過性”の空間として通気等の機能も備える
  11. Atelier Tsuyoshi Tane Architectsによる、東京の住宅「Todoroki House in Valley」
  12. 神谷勇机 / 1-1 Architectsによる、愛媛・伊予市の「House KJ 輪郭と線」。区画整理で生まれた“変形旗竿”地に計画。“拠り所のない”状況下で“新たな関係性の構築”を目指し、旗と竿を貫く“幅1間”の量塊を主とした建築を考案。環境を肯定し暮らしの一部となる建ち方を志向
  13. 吉岡徳仁による、東京・銀座の店舗「ISSEY MIYAKE GINZA / 442」。イッセイミヤケの為にデザイン。“未来的なイメージ”の空間で、ブランドの“革新的な服作り”と“フィロソフィー”を表現。環境に配慮した“リサイクルアルミニウム”を特殊な製造技術で成形して使用
  14. 建築家の西沢大良による書籍『現代都市のための9か条 近代都市の9つの欠陥』を先行プレビュー。建築界で大きな注目を集めた表題の論考を中心に、近年書かれたテキスト・インタビュー・談話なども多数収録
  15. 小嶋健志郎 / STUDIO JEUによる、福岡市の、美容室「ZOEY daimyo」。以前に別の美容室が入居していた場に計画。“がらんどうの空間”の要望に、最小限の設えの中に“石庭のように”自然石を用いたミラー台等を配置する空間を考案。自然物の導入で“特異な静けさ”を生み出す
  16. トラフ建築設計事務所による、北海道・白老町の「自然と科学のミュージアム 森の工舎」。 元廃校の体験型施設。“自然の不思議を発見する感動”を伝える場を目指し、知的好奇心をかき立てる様々な体験空間を設計。施主がこの地を拠点とした背景を伝える“太陽”と“水滴”に見立てた建築要素も考案
  17. スノヘッタによる、ノルウェイ・リーセフィヨルドの、宿泊施設「Bolder」。自然の風景を見渡す山の端に計画。訪問者への“本物の体験”の提供を目指し、内外が連続して“刻々と変化する天候の絶景”を眺められる建築を志向。敷地の木や石を建材に用いて環境との呼応も意図
  18. 工藤浩平・山田憲明・青木亮輔らが登壇する、team Timberize主催の連続レクチャー「ティンバライズLABO 2023」が開催。ワークショップ形式も取り入れ議論やものづくりを実施。若い世代の交流活性化も期待して“35歳以下限定”で参加者を募集
  19. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  20. 加藤直樹 / N.A.Oによる、神奈川・中郡の「HOUSE-U」。多くの物を持つ施主の為に計画。所有品を活かす“物”と“空間”が“渾然一体”となる状態を目指し、不整形平面や様々な素材で“ズレ”や“違和感”を生む設計を志向。“生活”の介入で活性化される空間を作る

前川國男・坂倉準三・吉村順三の設計で、1955年に完成した“国際文化会館”のドキュメンタリー「THREE ARCHITECTS」。青木淳・藤森照信・皆川明らへのインタビューも収録

前川國男・坂倉準三・吉村順三の設計で、1955年に完成した“国際文化会館”の、法人設立70周年記念ドキュメンタリー「THREE ARCHITECTS」です。皆川明、アナ・トストエス、青木淳、藤森照信、萬代恭博へのインタビューも収録されています。国際文化会館のyoutubeアカウントで公開されたものです。

モダニズム建築の巨匠、前川國男、坂倉準三、吉村順三による異例のコラボレーションで設計された国際文化会館。港区名勝指定の日本庭園と見事に調和し、戦後モダニズム建築の傑作と称されるその建物は、終戦からわずか10年の1955年に竣工し、翌年、日本建築学会賞を受賞。資材の乏しい時代において建築する喜びと平和への思いが溢れる唯一無二の建物です。本作では、若かりし頃にル・コルビュジエに師事し、アントニン・レーモンドと働いていた国際感覚あふれる3人の建築家たちが、当時の日本において、国際的な文化施設をつくるにあたり設計にこめたものを、様々な切り口から彼らを知る人々にたずねました。
 インタビューに応えてくれたのは、ミナペルホネンのデザイナーで、日ごろから坂倉準三、吉村順三の建築に親しんできた皆川明氏。建築家で建築史家の藤森照信氏は、歴史的観点から設計の経緯を分析。青木淳氏は建築家ならではの知見で設計の意図を分析し、萬代恭博氏は建築家のバックグラウンドから解説。アナ・トストエス氏は国際的な観点から国際文化会館の建物の意義を読み解きました。

出演:皆川明(デザイナー)、アナ・トストエス(建築家・建築史家)、青木淳(建築家)、藤森照信(建築家、建築史家)、萬代恭博(建築家)※登場順
監督:新山正彰
撮影監督:小山一平
言語:日本語・英語
製作:Geek Pictures

塚本由晴、千葉学、セン・クアン、田根剛が、自身がキュレーションしたギャラリー・間での建築展「How is Life?」の出展作品を解説している動画

塚本由晴千葉学セン・クアン田根剛が、自身がキュレーションしたギャラリー・間での建築展「How is Life?」の作品を解説している動画です。会期は、2023年3月19日まで(要事前予約)。展覧会の公式サイトはこちら。アーキテクチャーフォトでは、会場の様子を特集記事として公開しています。

スノヘッタによる、ノルウェイ・リーセフィヨルドの、宿泊施設「Bolder」。自然の風景を見渡す山の端に計画。訪問者への“本物の体験”の提供を目指し、内外が連続して“刻々と変化する天候の絶景”を眺められる建築を志向。敷地の木や石を建材に用いて環境との呼応も意図
スノヘッタによる、ノルウェイ・リーセフィヨルドの、宿泊施設「Bolder」。自然の風景を見渡す山の端に計画。訪問者への“本物の体験”の提供を目指し、内外が連続して“刻々と変化する天候の絶景”を眺められる建築を志向。敷地の木や石を建材に用いて環境との呼応も意図 photo©Elin Engelsvoll / The Bolder
スノヘッタによる、ノルウェイ・リーセフィヨルドの、宿泊施設「Bolder」。自然の風景を見渡す山の端に計画。訪問者への“本物の体験”の提供を目指し、内外が連続して“刻々と変化する天候の絶景”を眺められる建築を志向。敷地の木や石を建材に用いて環境との呼応も意図 photo©Elin Engelsvoll / The Bolder
スノヘッタによる、ノルウェイ・リーセフィヨルドの、宿泊施設「Bolder」。自然の風景を見渡す山の端に計画。訪問者への“本物の体験”の提供を目指し、内外が連続して“刻々と変化する天候の絶景”を眺められる建築を志向。敷地の木や石を建材に用いて環境との呼応も意図 photo©Henrik Moksnes / Bitmap

スノヘッタが設計した、ノルウェイ・リーセフィヨルドの、宿泊施設「Bolder」です。
自然の風景を見渡す山の端に計画されました。建築家は、訪問者への“本物の体験”の提供を目指し、内外が連続して“刻々と変化する天候の絶景”を眺められる建築を志向しました。そして、敷地の木や石を建材に用いて環境との呼応も意図されました。施設の公式サイトはこちら

こちらはリリーステキストの翻訳です

スノヘッタとヴィップ、リーセフィヨルドの端に巣のようなキャビンを公開

ノルウェーの建築家スノヘッタは、地元の起業家トム・ビャルテ・ノーランドとデンマークのインテリアブランドのヴィップと共同で、ノルウェー西海岸のリーセフィヨルドの端にユニークな体験を提供するための開発を行いました。Bolderプロジェクトは、地上から持ち上げられた4つのキャビンで構成され、周囲の自然と最良の形で調和し、屋内と屋外の境界を曖昧にするように設計されています。

2020年にスタートしたこのプロジェクトは、自然が大きな役割を果たす、本当に特別で本物の体験を作りたいという思いから生まれました。Stylten、Myra、Stjerna、Eldhusetと名付けられた4つのキャビンは、リーセフィヨルドの端に位置し、周囲の自然への影響を最小限に抑えながら、風景に溶け込むように建てられています。大きなコンクリートの柱で地上に持ち上げられ、ガラス張りのファサードは、お客様がプライベートキャビンの中から自然環境を鑑賞し、屋外の環境を室内に取り込むことができるようになっています。

スノヘッタの建築家フランク・デニス・フォレイは述べています。
「Bolderプロジェクトでは、私たちは自然を保護し、手つかずの風景の中で移動する体験を高めるために、周囲へのフットプリントをできる限り小さくすることを心がけました。キャビンは地面から持ち上げられ、壮大で険しい山々の端に無重力状態を作り出し、青く澄んだフィヨルドに飛び込んでいくのです。目標は、フィヨルド沿いの美しい一日のハイキングの後、刻々と変化する天候の絶景を眺めながら、居心地の良い暖かい木の巣に戻ってくるという、訪問者のトータルな体験を作り出すことでした」

外側は内側

室内に足を踏み入れると、ゲストはまるで崖の縁の宙に浮いているような錯覚を覚え、フィヨルドや盆栽のような松の木、数千年前に氷河期が終わった時にできた岩が残る山々を一望することができます。

キャビン内に自然の静寂を表現するため、インテリアデザインとスタイリングは、アースカラーと有機的な質感を持つ天然素材と耐久性のある家具を用いたミニマルなデザインが選ばれました。深い思慮は、インテリアの選択を支え、また空間による瞑想的な流れを際立たせています。

キャビンには、ヴィップ社製のキッチンとダイニングエリアがある上階と、作り付けのベッドとバスルームがある下階があります。家具を選択するにあたっては、木、大理石、革などの素材が繰り返し選ばれています。一方、低層部のコンクリート床は、センシティブな装飾にラフさをプラスしています。

トム・ビャルテ・ノーランドは語ります。
「スノヘッタと一緒にこのプロジェクトを行えたことを誇りに思います。私たちがノルウェーで最も素晴らしい場所のひとつであるこのキャビンをデザインしてくれる人を探していたとき、その選択は簡単でした。インテリアでは、ヴィップは時代を超えた誠実なエレガンスと、毎日お客様をお迎えする際に重要な、堅実で機能的な洗練を兼ね備えています。この美学は、私たちがコンセプトとしている『自然の中の建築』と相性が良いのです」

松井大佑 / Atelier komaによる、福岡市の集合住宅「mansion of nude」。郊外に位置し法規が厳しく収益化が難しい敷地。事業を成立させる様々な与件を考慮し、“戸建て”が並ぶ“長屋”の様な“共同住宅”を志向。住戸を隣地境界に寄せて“広場の様な”駐車場から直接アクセス
松井大佑 / Atelier komaによる、福岡市の集合住宅「mansion of nude」。郊外に位置し法規が厳しく収益化が難しい敷地。事業を成立させる様々な与件を考慮し、“戸建て”が並ぶ“長屋”の様な“共同住宅”を志向。住戸を隣地境界に寄せて“広場の様な”駐車場から直接アクセス photo©ikumasatoshi
松井大佑 / Atelier komaによる、福岡市の集合住宅「mansion of nude」。郊外に位置し法規が厳しく収益化が難しい敷地。事業を成立させる様々な与件を考慮し、“戸建て”が並ぶ“長屋”の様な“共同住宅”を志向。住戸を隣地境界に寄せて“広場の様な”駐車場から直接アクセス photo©ikumasatoshi
松井大佑 / Atelier komaによる、福岡市の集合住宅「mansion of nude」。郊外に位置し法規が厳しく収益化が難しい敷地。事業を成立させる様々な与件を考慮し、“戸建て”が並ぶ“長屋”の様な“共同住宅”を志向。住戸を隣地境界に寄せて“広場の様な”駐車場から直接アクセス photo©ikumasatoshi

松井大佑 / Atelier komaが設計した、福岡市の集合住宅「mansion of nude」です。
郊外に位置し法規が厳しく収益化が難しい敷地に計画されました。建築家は、事業を成立させる様々な与件を考慮し、“戸建て”が並ぶ“長屋”の様な“共同住宅”を志向しました。そして、住戸を隣地境界に寄せて“広場の様な”駐車場から直接アクセスよう設計しました。

建主は土地を持て余したまま有効活用を模索していた。
しかしエリアは福岡市の「戸建住環境形成地区」に位置し、建蔽率40%、容積率60%。加えて、敷地は3mを越す築山をもつなど、収益化しにくい土地だった。管理会社と協働し、月極駐車場、売り払って宅地分譲など多方面に検討していくなか、木造賃貸の集合住宅を11世帯つくることに事業性が見込まれた。

建築家によるテキストより

事業性を充足させるための計画を左右する与件として、辺鄙な土地柄への付加価値としてペット可の庭付きメゾネット、自家用車必須の土地であることからの戸数分の駐車場、差のない販売方法を促すための同一プラン同一形状、などがあった。

長屋形式が順当にはまったが、長屋では福岡市の条例上、各玄関から道路まで、各出入口から幅員4mの避難経路が必要となってしまい、収益化できない面積が大きくなる。それを建築基準法上の「共同住宅」とすることによって、玄関ではなく「共用廊下の終わり」から幅員4m以上の避難経路として回避できる。

建築家によるテキストより

共同住宅はマンションのように専有部 / 共用廊下 / 外部環境がそれぞれ断片的で、敷地面積に対して住み手が専有できる面積は非常に小さい。反対に長屋は共用廊下の概念がなく専有部 / 外部環境が地続きで、戸建の感覚に近い環境が成り立つ。そこで、戸建てが並んでいる長屋のような様相をとりながらも条例上の「共用廊下」を確保し、専有部と外部環境のみで「共用廊下のような場所」をつくることを考えた。

建築家によるテキストより
森下陽 AMP/アンプ建築設計事務所による、静岡・菊川市の住宅「山間のねじれ屋根」。山間部の集落の敷地。“がけ条例”に対応する“L字擁壁”の計画を起点として、樹木保存と様々な要望に応える“雁行”平面を考案。全体を覆う“変形寄棟屋根”は室内に大きな気積を作ると共に山並みとも呼応
森下陽 AMP/アンプ建築設計事務所による、静岡・菊川市の住宅「山間のねじれ屋根」。山間部の集落の敷地。“がけ条例”に対応する“L字擁壁”の計画を起点として、樹木保存と様々な要望に応える“雁行”平面を考案。全体を覆う“変形寄棟屋根”は室内に大きな気積を作ると共に山並みとも呼応 photo©長谷川健太
森下陽 AMP/アンプ建築設計事務所による、静岡・菊川市の住宅「山間のねじれ屋根」。山間部の集落の敷地。“がけ条例”に対応する“L字擁壁”の計画を起点として、樹木保存と様々な要望に応える“雁行”平面を考案。全体を覆う“変形寄棟屋根”は室内に大きな気積を作ると共に山並みとも呼応 photo©長谷川健太
森下陽 AMP/アンプ建築設計事務所による、静岡・菊川市の住宅「山間のねじれ屋根」。山間部の集落の敷地。“がけ条例”に対応する“L字擁壁”の計画を起点として、樹木保存と様々な要望に応える“雁行”平面を考案。全体を覆う“変形寄棟屋根”は室内に大きな気積を作ると共に山並みとも呼応 photo©長谷川健太
森下陽 AMP/アンプ建築設計事務所による、静岡・菊川市の住宅「山間のねじれ屋根」。山間部の集落の敷地。“がけ条例”に対応する“L字擁壁”の計画を起点として、樹木保存と様々な要望に応える“雁行”平面を考案。全体を覆う“変形寄棟屋根”は室内に大きな気積を作ると共に山並みとも呼応 photo©長谷川健太

森下陽 AMP/アンプ建築設計事務所が設計した、静岡・菊川市の住宅「山間のねじれ屋根」です。
山間部の集落の敷地です。建築家は、“がけ条例”に対応する“L字擁壁”の計画を起点として、樹木保存と様々な要望に応える“雁行”平面を考案しました。また、全体を覆う“変形寄棟屋根”は室内に大きな気積を作ると共に山並みとも呼応します。

敷地のある菊川市は東海道線の駅の南側に市街地があり、北の山側には茶畑が広がっている。

計画地はその茶畑へとつながる山道にある集落の一角で、北側にはクライアントの妻側の実家と祖母の家があり、畑として使われていた。周辺には10件程の住宅が建っており、集落の中のぽっかりと空いた隙間に娘家族が移り住む計画である。

建築家によるテキストより

集落は山間につくられているため、東西に山が広がっている。東西の山のうち西側の山はがけ条例がかかっており、これをクリアすることが必要であった。そこで西側には、土砂を受け止めるL字擁壁かつ目隠し壁としても機能するような基礎と壁を設け、これを手掛かりとして設計をスタートした。

建築家によるテキストより

敷地には昔から大事にされてきた梅の木があり、クライアントからの要望で残すことが決まっていた。また特別警戒地域のラインも一部かかっている。これらを避け各要望・要件に必要な面積を確保すると、自然と雁行した平面計画となった。

L字擁壁がかからない北側には機能部をまとめ、擁壁に守られた南側には各室をまとめた。北側の機能部は玄関から物干しデッキまで東西に通り抜ける明確な動線計画とし、実家との緩衝帯としても機能している。また敷地は緩やかに東側へ下がっているため、段差を設け勾配を吸収した。この段差は各室の空間を切り替える役割をはたしている。

建築家によるテキストより
吉岡徳仁による、東京・銀座の店舗「ISSEY MIYAKE GINZA / 442」。イッセイミヤケの為にデザイン。“未来的なイメージ”の空間で、ブランドの“革新的な服作り”と“フィロソフィー”を表現。環境に配慮した“リサイクルアルミニウム”を特殊な製造技術で成形して使用
吉岡徳仁による、東京・銀座の店舗「ISSEY MIYAKE GINZA / 442」。イッセイミヤケの為にデザイン。“未来的なイメージ”の空間で、ブランドの“革新的な服作り”と“フィロソフィー”を表現。環境に配慮した“リサイクルアルミニウム”を特殊な製造技術で成形して使用 photo courtesy of 吉岡徳仁デザイン
吉岡徳仁による、東京・銀座の店舗「ISSEY MIYAKE GINZA / 442」。イッセイミヤケの為にデザイン。“未来的なイメージ”の空間で、ブランドの“革新的な服作り”と“フィロソフィー”を表現。環境に配慮した“リサイクルアルミニウム”を特殊な製造技術で成形して使用 photo courtesy of 吉岡徳仁デザイン
吉岡徳仁による、東京・銀座の店舗「ISSEY MIYAKE GINZA / 442」。イッセイミヤケの為にデザイン。“未来的なイメージ”の空間で、ブランドの“革新的な服作り”と“フィロソフィー”を表現。環境に配慮した“リサイクルアルミニウム”を特殊な製造技術で成形して使用 photo courtesy of 吉岡徳仁デザイン

吉岡徳仁がデザインした、東京・銀座の店舗「ISSEY MIYAKE GINZA / 442」です。
イッセイミヤケの為にデザインされました。デザイナーは、“未来的なイメージ”の空間で、ブランドの“革新的な服作り”と“フィロソフィー”を表現する事を意図しました。また、環境に配慮した“リサイクルアルミニウム”を特殊な製造技術で成形して使用しています。
開店日は、2023年2月3日(※予約制での入店とのこと)。店舗の公式ページはこちら

空中を浮遊する衣服。
空間を突き抜ける帯状のアルミニウムウォール。

デザイナーによるテキストより

未来的なイメージを表現したこの空間は、イッセイミヤケの革新的な服作りとフィロソフィーを表している。
まるで衣服が空中に浮遊するように、帯状にはりめぐらされたアルミニウムウォールが空間を突き抜けるようなデザイン。

デザイナーによるテキストより

環境に配慮されたリサイクルアルミニウムを特殊な製造技術で成形することによりデザインされたこの空間は、ミニマムでありながらも造形的で未来を感じさせる空間を生み出している。

デザイナーによるテキストより
小嶋健志郎 / STUDIO JEUによる、福岡市の、美容室「ZOEY daimyo」。以前に別の美容室が入居していた場に計画。“がらんどうの空間”の要望に、最小限の設えの中に“石庭のように”自然石を用いたミラー台等を配置する空間を考案。自然物の導入で“特異な静けさ”を生み出す
小嶋健志郎 / STUDIO JEUによる、福岡市の、美容室「ZOEY daimyo」。以前に別の美容室が入居していた場に計画。“がらんどうの空間”の要望に、最小限の設えの中に“石庭のように”自然石を用いたミラー台等を配置する空間を考案。自然物の導入で“特異な静けさ”を生み出す photo©針金洋介
小嶋健志郎 / STUDIO JEUによる、福岡市の、美容室「ZOEY daimyo」。以前に別の美容室が入居していた場に計画。“がらんどうの空間”の要望に、最小限の設えの中に“石庭のように”自然石を用いたミラー台等を配置する空間を考案。自然物の導入で“特異な静けさ”を生み出す photo©針金洋介
小嶋健志郎 / STUDIO JEUによる、福岡市の、美容室「ZOEY daimyo」。以前に別の美容室が入居していた場に計画。“がらんどうの空間”の要望に、最小限の設えの中に“石庭のように”自然石を用いたミラー台等を配置する空間を考案。自然物の導入で“特異な静けさ”を生み出す photo©針金洋介

小嶋健志郎 / STUDIO JEUが設計した、福岡市の美容室「ZOEY daimyo」です。
以前に別の美容室が入居していた場に計画されました。デザイナーは、“がらんどうの空間”の要望に、最小限の設えの中に“石庭のように”自然石を用いたミラー台等を配置する空間を考案しました。この自然物の導入で“特異な静けさ”が生み出されました。店舗の場所はこちら(Google Map)

ZOEY daimyoは福岡市のヘアーサロンZOEYの3号店である。
場所は光が良く入るRC造テナントビル4F。もともと別の美容室が営まれていた。必要な機能は残して再利用しつつ、解体を行い全体をがらんどうの空間にすることを求められた。

デザイナーによるテキストより

髪を切るという行為は自然の摂理に沿って手をくわえる作業である。
石庭のように、自然物に必要な人手をくわえることで凛とした美しさが際立つということはあるのだと思う。
そんな考えから着想をえて、本計画を進めていった。

デザイナーによるテキストより

ミラー台はW915mm x H1480mmの鏡パネルをスリットを施した自然石に立て掛けることでうまれる。相反する物質が隣り合う緊張感のある佇まいをもつものとした。また、そこで生じるクリアランスを埋める緩衝材として杉材の楔で固定を行った。

デザイナーによるテキストより
2023年1月にアーキテクチャーフォトで注目を集めたトピックス
2023年1月にアーキテクチャーフォトで注目を集めたトピックス

アーキテクチャーフォトで、2023年1月に注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。


  1. 彦根アンドレア / 彦根建築設計事務所による、神奈川の住宅「365°」。海と山を望む高台の敷地。周囲の景色を取り込みつつ強風に対策する為、中庭を囲む様に諸室を配置した“円形”の平面構成を考案。詳細な設備計画や自然エネルギーの活用等で“自立した生活”環境も構築
  2. 神谷勇机 / 1-1 Architectsによる、愛媛・伊予市の「House KJ 輪郭と線」。区画整理で生まれた“変形旗竿”地に計画。“拠り所のない”状況下で“新たな関係性の構築”を目指し、旗と竿を貫く“幅1間”の量塊を主とした建築を考案。環境を肯定し暮らしの一部となる建ち方を志向
  3. Atelier Tsuyoshi Tane Architectsによる、東京の住宅「Todoroki House in Valley」
  4. 青木茂建築工房による、山口・防府市の、既存の蔵と木造家屋の一部を残し再生された「松崎幼稚園遊戯室棟」
  5. 山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る
  6. 石川素樹建築設計事務所による、東京・小金井市の「中町の家」。人や車の往来はあるが自然が近い敷地。開くか閉じるかの“二項対立ではない”在り方を求め、光や影の変化と平面構成での“奥行きのある佇まい”を志向。“可動式ルーバー折戸”は外部と中庭の繋がりを調整
  7. 平田晃久のチームが、国立台湾大学の芸術文化施設の設計コンペに勝利。最終候補にはSANAAのチームやザハ事務所のチームも。各者の提案書も公開
  8. PARTYと日建設計とSOLSOによる、東京・丸の内の「ユーザベース新本社」。経済メディア運営企業の社屋。コロナ禍以降の事務所の“存在意義”を追求し、様々なイベントの発生を意図した“体験のデザイン”を志向。“共創が起こる” “熱を生む” “象徴となる”を価値基準に据える
  9. トラフ建築設計事務所による、東京の「公園を臨む家」。公園に隣接する敷地。高さで変化する周囲の環境を読み解き、レベルの設定で木々を借景として取り込んだ落ち着きのある室内空間を構築。窓の配置と様々な仕上で多様な雰囲気を作り出す
  10. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  11. 2022年にアーキテクチャーフォトで注目された記事トップ100
  12. 加藤直樹 / N.A.Oによる、神奈川・中郡の「HOUSE-U」。多くの物を持つ施主の為に計画。所有品を活かす“物”と“空間”が“渾然一体”となる状態を目指し、不整形平面や様々な素材で“ズレ”や“違和感”を生む設計を志向。“生活”の介入で活性化される空間を作る
  13. マーク・ニューソンによる、東京・渋谷区の「裏参道公衆トイレ」。首都高速の高架下の敷地。潜在的に“心地よさ”を与える存在を目指し、日本伝統建築の“蓑甲屋根”を引用した外観を考案。“明るい内装”で内からも外からも“信頼”と“誠実”を感じられる意匠を志向
  14. OMA / 重松象平による、東京都現代美術館でのディオール展の会場構成。70年以上のブランドの歴史や日本との関りを紹介する展覧会。22のテーマに沿った多様で没入感ある空間を求めて、日本の伝統建築要素等を参照し現代化した空間装置を用いた構成を考案
  15. 2022年にアーキテクチャーフォトで注目された作品トップ10(ap賞 発表)
  16. 篠原明理建築設計事務所による、東京の、住戸改修「文京区のリノベーション」。地上階の庭付き住戸の計画。文脈を活かした“新築にない”価値の創出を求め、既存外壁と同じタイルの内部への使用等を実践。空間に複数の役割を与え境界を無くして多様な居場所を作る
  17. 三輪直樹 / FUDOによる、神奈川・鎌倉市の、設計者の自邸「Yamanone no ie」。地域特有の谷地形“谷戸”の台形旗竿地に計画、地形から削り出た様な在り方と山の連なりに寄り添う構成を志向し各要素を設計、内外が織り交ざる多様な居場所を持つ空間を作り出す
  18. 小野良輔建築設計事務所による、鹿児島の住宅「奄美大島の家型」。“新しい住宅”と“民家”が並ぶ集落に計画。現代の工業的建築に伝統的建築の“因子”を継承した新形式を求め、平面や屋根に新旧の“ハイブリッド”を志向。“懐古主義”に陥らない未来に繋がる建築を作る
  19. 長坂常 / スキーマ建築計画による、石川の「堂前さんちの歯医者さん」。“全人的医療”を志す歯科医の住居兼医院。理念の家庭や地域への繋がりを想像し、棟を細かく割り近隣と類似する素材を採用した“人の繋がる”構成を考案。“町と溶け込む歯医者の在り方”を建築で促進
  20. 内藤廣による、磯崎新への追悼文「時代を創った建築家 」
  21. 建築家の西沢大良による書籍『現代都市のための9か条 近代都市の9つの欠陥』を先行プレビュー。建築界で大きな注目を集めた表題の論考を中心に、近年書かれたテキスト・インタビュー・談話なども多数収録
  22. OKDOによる、東京・杉並区の「線路のとなりの小さな家」。線路沿いの高台に計画。人が集まる“公”の空間を持つ住宅を目指し、“公”と“私”の出入口を別けて開放的な“サロン”をメインに空間を構成。“よそ行き”の場が新しい生活や繋がりを生み出す
  23. MVRDVによる、中国の武漢図書館。伝統的な機能と最新の機能を併せ持つ施設。要望への応答と都市経済の工場を目指し、都市の“地形”を参照して“渓谷”の様な内部空間を考案。巨大な窓で内部の活動を視覚的に表現し好奇心も刺激
  24. 蘆田暢人建築設計事務所による、東京・渋谷区の住宅「神宮前の踊居」。賑やかな商業エリアの敷地。“開放的で伸びやかな”在り方を求め、外部に突き出て弧を描くガラス張りの階段空間を考案。“都市を拒絶する”時代に“都市の中で踊るような”住宅を作る
  25. 伊藤維建築設計事務所の会場構成による、大丸京都店での「余白のある暮らし博」。コロナ禍以後の“豊かさ”を提案する展示。“低いワンルーム空間”を活かし、様々な高さのテーブルを用いて物に向き合うスケールと全体を一望するスケールを共存。地域の資材等を転用し想像の広がりも喚起
  26. 二俣公一 / ケース・リアルによる、兵庫・豊岡市の「玄武洞公園整備計画」。景勝地として親しまれる場の再整備計画。自然の彫刻と呼ばれる“柱状節理”の見せ方を主題として、様々な要素の形と色彩や素材を考慮。“再編集”の整備で自然の迫力を体感できる環境を作る
  27. 中村堅志 / 中村建築による、鳥取市の「あたらしい家」。“中山間部”集落の住宅の建替。増築が重なる状況を整理し“光と風”を取り込む為、“中庭”や“隙間”の生成を意図した平面構成を志向。景観にも配慮して“明るく落ち着いた住空間”を作り出す
  28. スティーブン・シェンク+服部大祐 / Schenk Hattoriによる、京都市の「Row House in Nishinotoin」。三軒長屋の両端二軒を改修。環境に建築を馴染ませ“より一層空間の拡がり”を生む為に、“何物とも結びつかない”存在としての“シルバー”の“広間”を挿入。“接続”と“断絶”を内包し関係性を変容させる
  29. 伊庭野大輔と藤井亮介による、和歌山の「高野山 café 雫」。世界遺産の地に新設された拠点内の店舗。場所の風景と水を想起させる場を求め、地域産の木柱を“林立”させ全艶塗装のテーブルの“反射”が視覚的増幅を生む空間を考案。木立の中でくつろぐ様な体験を作り出す
  30. スノヘッタとWERKによる、デンマークの海洋センター「The Lantern」。海洋活動と観光客の為の施設。全ての人に開かれた存在を目指して、様々な活動を集約した“円形劇場”の様なパブリックテラスを考案。訪問者を招き入れると共に水害等についても考慮
  31. トラフ建築設計事務所による、栃木の「ONIBUS COFFEE那須店」。“環境に配慮する”店舗が集まる施設内に計画。都外初の出店として“新たなプレゼン”の場を目指し、“珈琲の豆かす”を混ぜた左官床等を考案。お客と店員が円滑に交流でき気持ちよく働ける場を作る
  32. 小山光+KEY OPERATION INC. / ARCHITECTSによる、東京・杉並区の、アニメーション制作会社のスタジオ「MAPPAスタジオ分室」。職場環境の向上も意識しデスク素材の選定やラウンジ空間を重視
  33. 吉田州一郎+吉田あい / アキチ アーキテクツによる、東京・渋谷区の「ダイカンヤマの家」。都心の住宅密集地に計画。制約の多い細長い敷地で“伸びやかな”建築を目指し、連続する木造フレームの“チューブ状の空間”を活かした“大きな一室空間”を志向。都市の狭間で暮らす為の“地形”を作る
  34. 湯浅良介による、神奈川・大磯町の住宅「FLASH」。人間としてあることの喜びを表層に見出し、建物の“面”に注目して在るべき姿を求めスケッチを描き続け検討、模様・形・色の自由な選択で“見せる”と“隠す”を突き詰めるプロセスで建築をつくる
  35. 山路哲生建築設計事務所による、香川・綾歌郡の「宇多津クリニック」。“広告的”で“非空間的”なロードサイドに計画。この場に“在り得る建築”を求め、看板に頼らない存在感を持つ“白く幾何学的で記号的な家型”を考案。形態の実現に求められた“ブレース”が豊かさも生み出す
  36. OMA / ジェイソン・ロングによる、アメリカ・ニューヨークの高層集合住宅「イーグル+ウェスト」。湾岸エリアに計画。地域の特性を活かした建築を目指し、上層ほど幅が広がり“眺望”を最大限に生かす形状を考案。低層部には近隣住民もアクセス可能な公共空間も備える
  37. 長坂常 / スキーマ建築計画による、ドイツ・ベルリンの店舗「Cowboy Bikes Berlin Store」。“eバイク”を販売するショップ。世界展開も見据えて、店前の“舗装素材”を内装床に用いる規則を考案。“碁盤目状”の電気配線で照明や自転車スタンド等を移動可能として空間に可変性も付与
  38. 長坂常 / スキーマ建築計画による、京都左京区南禅寺草川町の「ブルーボトルコーヒー京都カフェ」
  39. 慶應SBCチームによる、神奈川・藤沢市の「慶應SFC SBCプロジェクト 滞在棟3」。大学敷地内の滞在型教育施設。“使い方を限定しない学びの場”を求め、空間に“微小な方向性や性格の変化”を生み出す“湾曲するグリッド”を考案。自立する建築システムで利用者の“拠り所”を作る
  40. OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンによる、イタリア・トリノの、エジプト博物館の改修計画。世界最古の古代エジプト文化博物館を改修。度重なる改築で閉ざされた建築の“公共性”の回復を目指し、誰もがアクセス可能な“屋根付きの中庭”空間等を考案。地域の公共空間のネットワークへの再統合も意図

【ap job更新】 素材感を大切にした建築を作り、設計前段の“不動産仲介”も手掛ける「株式会社アオイデザイン」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)とアルバイトを募集中
【ap job更新】 素材感を大切にした建築を作り、設計前段の“不動産仲介”も手掛ける「株式会社アオイデザイン」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)とアルバイトを募集中
【ap job更新】 素材感を大切にした建築を作り、設計前段の“不動産仲介”も手掛ける「株式会社アオイデザイン」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)とアルバイトを募集中h25a / 戸建住宅 ©sonoda satoshi

素材感を大切にした建築を作り、設計前段の“不動産仲介”も手掛ける「株式会社アオイデザイン」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)とアルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

アオイデザインでは、建築設計業務のサポートをしてくれるアルバイト、もしくはプロジェクトを担当してくれるスタッフを募集します。

横浜市青葉区を拠点に首都圏近郊での新築住宅や別荘、店舗内装、マンションリノベーションなどの設計をメインに行っています。
敷地条件などの諸条件を読み込み、クライアントとの対話を通して解答を導いていくような設計スタイルです。素材感を大切にし時間が経っても飽きず、むしろ時と共に成熟していく空間づくりを目指しています。

小規模な事務所なので一度にたくさんのプロジェクトは回せませんが、小さいからこそ目が届くよう一つ一つじっくりと丁寧に取り組みたいと思っています。ご依頼の増加に伴い、作業のサポートをしてくれるアルバイト、もしくはプロジェクトを担当してくれるスタッフを募集します。

またアオイデザインでは不動産仲介業も行っており、建築設計の前段階からの不動産探しのお手伝いもおこなっています。
設計のみならず不動産にも興味がある方、歓迎です。

実務経験は問いませんが(ただし建築系学科・学校卒にかぎる)朗らかでやる気があり、お互いに刺激を与えらえるような関係・コミュニケーションを期待しています。勤務形態(リモートワーク・出社)については、状況に応じて柔軟に対応します。

石躍健志建築設計事務所による、宮崎市の、飲食店兼住宅「anandah」。亜熱帯に近い気候の地域に計画。心地よい環境の享受を求め、大屋根を架けて下の“4割”を外部空間とする構成を考案。内と外が混ざり合う“おおらかな空間”を作る
石躍健志建築設計事務所による、宮崎市の、飲食店兼住宅「anandah」。亜熱帯に近い気候の地域に計画。心地よい環境の享受を求め、大屋根を架けて下の“4割”を外部空間とする構成を考案。内と外が混ざり合う“おおらかな空間”を作る photo©studio marsh 沼口紀男
石躍健志建築設計事務所による、宮崎市の、飲食店兼住宅「anandah」。亜熱帯に近い気候の地域に計画。心地よい環境の享受を求め、大屋根を架けて下の“4割”を外部空間とする構成を考案。内と外が混ざり合う“おおらかな空間”を作る photo©studio marsh 沼口紀男
石躍健志建築設計事務所による、宮崎市の、飲食店兼住宅「anandah」。亜熱帯に近い気候の地域に計画。心地よい環境の享受を求め、大屋根を架けて下の“4割”を外部空間とする構成を考案。内と外が混ざり合う“おおらかな空間”を作る店舗部分、2階 photo©studio marsh 沼口紀男

石躍健志建築設計事務所が設計した、宮崎市の、飲食店兼住宅「anandah」です。
亜熱帯に近い気候の地域に計画されました。建築家は、心地よい環境の享受を求め、大屋根を架けて下の“4割”を外部空間とする構成を考案しました。そして、内と外が混ざり合う“おおらかな空間”を作る事も意図されました。店舗の公式サイトはこちら

宮崎市青島に建つ、カフェとクライアントの住居からなる建築。
青島とは、亜熱帯植物が生い茂る島の中心に神社のある、太平洋に浮かぶ周囲1.5km程の小さな神秘の島のことで、周辺の地名にもなっている。

建築家によるテキストより

亜熱帯に近い心地よい気候を享受するために、大屋根の下の4割がテラスという、内と外が混ざり合ったおおらかな空間をつくりあげた。

建築家によるテキストより

テラスと内部は大屋根を活かした大きな吹抜けを設けた。
全開できる木製窓からは太平洋の風が通り抜け、吹抜けから下げられたモロッコの特注照明が風に揺れ、シーリングファンがゆるりと回る。海からの風と潮の香り、ヤシの木と青い空、山越しに差し込む陽光と線路が織りなす風景。
多様なシーンをもつ空間で、思い思いの時を過ごす。

建築家によるテキストより
石川素樹建築設計事務所による、東京・江東区の「森下の家」。昔からの商店も残る狭小地に計画。限られた面積の中で“快適性”を求め、諸室を“スキップ状”に配置して垂直方向に“開放性”を生む設計を志向。外観では“小庇”での分節を用いて街並みに溶け込む表情を作る
石川素樹建築設計事務所による、東京・江東区の「森下の家」。昔からの商店も残る狭小地に計画。限られた面積の中で“快適性”を求め、諸室を“スキップ状”に配置して垂直方向に“開放性”を生む設計を志向。外観では“小庇”での分節を用いて街並みに溶け込む表情を作る photo©西川公朗
石川素樹建築設計事務所による、東京・江東区の「森下の家」。昔からの商店も残る狭小地に計画。限られた面積の中で“快適性”を求め、諸室を“スキップ状”に配置して垂直方向に“開放性”を生む設計を志向。外観では“小庇”での分節を用いて街並みに溶け込む表情を作る photo©西川公朗
石川素樹建築設計事務所による、東京・江東区の「森下の家」。昔からの商店も残る狭小地に計画。限られた面積の中で“快適性”を求め、諸室を“スキップ状”に配置して垂直方向に“開放性”を生む設計を志向。外観では“小庇”での分節を用いて街並みに溶け込む表情を作る photo©西川公朗

石川素樹建築設計事務所が設計した、東京・江東区の「森下の家」です。
昔からの商店も残る狭小地に計画されました。建築家は、限られた面積の中で“快適性”を求め、諸室を“スキップ状”に配置して垂直方向に“開放性”を生む設計を志向しました。また、外観では“小庇”での分節を用いて街並みに溶け込む表情を作る事が意図されました。

敷地は、隅田川にほど近い準工業地域内で、昔は住宅や商店が長屋状に並んでいた密集地で、その名残を感じる街並みの中にある。
10坪程度の狭小地で、その長屋の一角ということもあり隣地が近く、快適性を担保しつつそれぞれ時代が違う建物群の並びにどう溶け込ませていくかに配慮し計画を進めた。

建築家によるテキストより

全体の構造としては、ハザードマップ上の浸水エリアに近く、また、オペラ歌手の建主のために音楽を奏でられるスペースが必要なことから防音性にも配慮すべく1階をRC造とし、2,3階を軽やかな木造の混構造としている。

建築家によるテキストより

狭小地が故に目一杯に面積を確保しても広がりが生まれにくいことから、水廻り空間と居室空間をスキップ状に配置し、ズレによって生じる隙間から光と空気を通すことで、高さ方向につながる縦ワンフロアのような構成としている。
動線としての軽やかな階段と浮遊した床とが相まって、段差による水平方向の奥行性とズレによる垂直方向の開放性を生み出し、面積も気積も余すことなく最大限に活用することで限られた敷地に対しての回答を導いた。

建築家によるテキストより

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