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アーティスト トム・サックスの、東京オペラシティ アートギャラリーでの展覧会「ティーセレモニー」の会場写真
アーティスト トム・サックスの、東京オペラシティ アートギャラリーでの展覧会「ティーセレモニー」の会場写真Tom Sachs "Tea Ceremony" installation view photo©Tadashi Ono

アーティスト トム・サックスの、東京オペラシティ アートギャラリーでの展覧会「ティーセレモニー」の会場写真です。
会期は2019年6月23日まで。アーキテクチャーフォトでは西澤徹夫によるレビュー「Tom Sachs」を特集記事として紹介しています。展覧会の公式サイトはこちら
以下は公式サイトからの展覧会紹介テキストと会場写真です。

ニューヨーク在住のトム・サックス(1966- )は、プラダのロゴが描かれた便器、エルメスの包装紙を模したマクドナルドのバリューセットなど、「手作り(ハンドメイド)の既製品(レディメイド)」とも評されるユーモアのある作品を制作してきました。世界各地で数多くの展覧会に参加し、世界のハイブランドからも高く評価されています。

「現代」と「茶の湯」が出会う「トム・サックス ティーセレモニー」は、アメリカ国内を巡回し、今回、日本で初めて開催する待望の展覧会です。トム・サックスは茶の湯の精神や価値観を、21世紀の宇宙開拓時代に必須の人間活動の一つとして考え、ティーセレモニー(茶会、茶道)に真摯に向き合っています。彼のユニークな発想や視点を通じて映る日本の姿は、新しい価値観や世界観を気づかせてくれる貴重な機会となるでしょう。

名和晃平に自身の作品「FORM」について聞いているインタビュー ピピロッティ・リストのスタジオを訪問してその様子を紹介する動画「A Visit to the Studio」 五十嵐淳建築設計事務所による、インスタレーション「SAPPORO ART STAGE 2018 出展作品」
五十嵐淳建築設計事務所による、インスタレーション「SAPPORO ART STAGE 2018 出展作品」 photo©佐々木育弥

五十嵐淳建築設計事務所による、インスタレーション「SAPPORO ART STAGE 2018 出展作品」です。札幌駅地下歩行空間での展示の為に設計された作品です(※展示は終了しています)。

真っ白なロール紙を30メートルの距離で、両端の高さを1メートル、真ん中で70センチになるように吊り橋のように渡します。70センチの辺りに椅子を置くとテーブルのようになり、椅子に小さな階段をつけると床になり、その床に小さな椅子とテーブルを置くと部屋になります。白いロール紙にキッカケを作ることで縮尺を横断した空間が現れます。それを体験することで普段無意識に生活している自分の街や地球のスケールを意識するキッカケの展示です。

航空燃料タンクを転用したアート施設「Tank Shanghai」での、チームラボの展示の様子と猪子寿之のインタビューを収録した動画

航空燃料タンクを転用したアート施設「Tank Shanghai」での、チームラボの展示の様子と猪子寿之のインタビューを収録した動画です。製作は中国の動画メディア一条です。「Tank Shanghai」はオープン・アーキテクチャーが改修を手掛け、アーキテクチャーフォトでもその建築を過去に紹介していました。

アーティストのピピロッティ・リストへの、ルイジアナ美術館によるインタビュー動画「Freeing the Wonderlight」 美術家・杉本博司へのインタビュー「頭脳で価値を生成せよと、新しい写真の神は告げている。」(聞き手:後藤繁雄)

美術家・杉本博司へのインタビュー「頭脳で価値を生成せよと、新しい写真の神は告げている。」がFINDERSに掲載されています。

ペーター・メルクリとオレグ・クドリャシォフの作品をアレクサンドル・ブロツキーがキュレートした展覧会「PLANETARIUM」

ペーター・メルクリとオレグ・クドリャシォフ(Oleg Kudryashov)の作品をアレクサンドル・ブロツキー(Alexander Brodsky)がキュレートした展覧会「PLANETARIUM」がスイス連邦工科大学チューリッヒ校で2019年5月19日まで開催されています。オレグ・クドリャシォフはロシアの現代美術家です。日本にも屋外彫刻の作品があるようです。キュレートしたアレクサンドル・ブロツキーはロシアの建築家です。
展覧会の公式ページはこちら
以下はインスタグラムに投稿された会場写真です。

横尾忠則への、中国メディア・一条によるインタビュー動画 ステファノ・ボエリによる、ラファエロの著名絵画・アテナイの学堂の下書きを展示する為の空間の写真

ステファノ・ボエリが設計した、イタリア・ミラノにあるアンブロジアーナ絵画館内の、ラファエロの著名絵画・アテナイの学堂の下書きを展示する為の空間の写真が9枚、designboomに掲載されています。アテナイの学堂は1510年に描かれたラファエロの代表作でヴァチカン宮殿にあります。ここで紹介したのはその作品の為に作られた巨大な下書きです。
以下はその様子やインタビューも収録した動画。

「建築家の青木淳さんが新館長に 京都市美術館」(共同通信)

「建築家の青木淳さんが新館長に 京都市美術館」という記事が、共同通信に掲載されています。
2015年8月に、青木淳・西澤徹夫設計共同体が、京都市美術館再整備設計プロポーザルで受託候補者に選ばれていて現在改修が進められています。
以下は、青木が就任に関してtwitterに投稿したコメントです。

リジー・フィッチとライアン・トゥリカーティンによる、ミラノのプラダ財団での、大規模インスタレーションと映像の展覧会「WHETHER LINE」の動画

アーティストのリジー・フィッチ(LIZZIE FITCH)とライアン・トゥリカーティン(RYAN TRECARTIN)による、ミラノのプラダ財団での、大規模インスタレーションと映像の展覧会「WHETHER LINE」の動画です。二人のアーティストの来歴はこちらのページに日本語での解説がありました。こちらのギャラリーのサイトで過去の作品を閲覧できます。映像とインスタレーションを組み合わせた作品を作り続けています。

フェイルデン・ファウルズによる、イギリスのヨークシャー彫像公園に新築された、ギャラリー・ショップ・飲食施設のあるヴィジターセンターの写真

フェイルデン・ファウルズ(Feilden Fowles)が設計した、イギリスのヨークシャー彫像公園に新築された、ギャラリー・ショップ・飲食施設のあるヴィジターセンターの写真が12枚、dezeenに掲載されています。

アーティストのクリストが、パリの凱旋門を梱包するインスタレーションの計画を公開

アーティストのクリストが、パリの凱旋門を梱包するインスタレーションの計画を公開したそうです。実施されるのは2020年4月6日~19日だそう。リンク先にドローイングの画像が7枚掲載されています。近年も意欲的に活動を続けており、2018年にはドラム缶7000個を池に浮かべるプロジェクトを、2016年にはイタリアの湖に巨大な桟橋を架けるプロジェクトを実現しています。

H&deMの設計で建設が進められる香港の美術館「M+」のビジュアルアート部門統括キュレーターが行った講演のレポート

H&deM(ヘルツォーグ&ド・ムーロン)の設計で建設が進められる香港の美術館「M+」のビジュアルアート部門統括キュレーターが行った講演のレポート「問いを設定する構想、答えを生むプロセス」がnoteに掲載されています。執筆したのは南木隆助です。M+は、倉俣史朗デザインの寿司店をコレクションとして購入したり、アーキグラムのアーカイブを購入したりと開館前から話題となっています。

建築家の青木淳との協働でも知られる、作家・杉戸洋の個展「cut and restrain」が小山登美夫ギャラリーで開催

建築家の青木淳との協働でも知られる、作家・杉戸洋の個展「cut and restrain」が小山登美夫ギャラリーで開催されています。会期は 2019年3月16日~4月13日(日月祝休)です。弊サイトでの過去の協同を取り上げたニュースはこちらで

【本展、および出展作に関して】

前回、2017年の小山登美夫ギャラリーでの個展「frontispiece and end leaf  チリと見返し」では、六本木の通常の展示スペースではなく、普段見せる事のない倉庫と、展示室と展示室の間のアプローチ部分を使用しました。その空間の壁色の差異や構造から本の「チリ」や「見返し」を着想し、その要素を分解。タイル作品の深みのある釉薬と配置のリズムを融合させ、観る人を驚かせる新たな空間を生み出しました。現在出展中の森美術館の「六本木クロッシング2019展:つないでみる」においては、杉戸は「2:3または2/3ということを考えながら構成を組んでいきました」と言います。

本展に関して、杉戸自身次のように述べています。
「そこ(前回の六本木、及び森美術館での展示)からさらに切り込みを加えて行くことで調整をして行こうと。単純に言うならば、静物画を描く場合モチーフが先に決まるのか後なのかわからないけれど、一旦全てどかして、まず下に来るものから見つめてみたいと思います。」

本展では新作を発表し、約3×2mのキャンバス2点と、それらを中心に小作品が加わります。普段制作で使用している素材、木枠とキャンバス地で、引っ張ったり緩めたり、作家が「テンションや撓みの言うとこを聞きながら」、貼り合わせた物を展示していきます。

【建築と作品が相互に作用し合う場:杉戸作品の世界観】

近年杉戸は、いわゆる「絵画」の枠にとどまらず、建築と作品が相互に作用し合う場を作り出し、新たな展示空間を生み出しています。
それはいわゆる「インスタレーション」とも違い、一つの作品にはそれぞれ独自の「空間」が構成され、作品と作品、作品と私たちのいる展示空間の間には、杉戸洋という作家の思考と入念なリサーチ、プロセス、時間、そして色彩と余白が幾十にも重なり合わされて、作品空間全体からまるで豊かな音楽のリズムや旋律が聴こえるかのようです。

東京都美術館学芸員の水田有子氏は、杉戸作品を次のように評しました。
「私たちがそこ(杉戸作品)に接したとき、どこか懐かしい感触が思いがけずよみがえることもあれば、考えても決して分からない深淵を覗き見ることもある。どんな絵であっても、それぞれが異なる尺度を持つ一つの空間だとすると、その違いや隔たりの中に自ら手を伸ばそうとする私たちの時間のなかにも、さまざまな感覚や思考や記憶や想像力が動き出す『のりしろ』が広がっているのかもしれない。』
(水田有子「『のりしろ』に広がる光と時間 杉戸洋の絵と空間をめぐって」、「とんぼとのりしろ」展覧会カタログ、東京都美術館、2017年)

鑑賞者は杉戸の世界観から、世界は一つの方向や視点ではなく、様々な角度から構築され変化し続けるものだということに改めて気づかされます。
そして、純粋に作品を見ることの楽しさ、喜び、そして新たな想像力を生み出す自由さも味わうことができるでしょう。 杉戸は、自らがとらえた現象世界の知覚を作品にあらわそうと真摯に探求し続けており、これからも、杉戸の表現への考察、実験は続けられます。
二度目の六本木の展示空間での個展、今回杉戸は空間にどのように向き合い、どのような作品世界を生み出すのでしょうか。ぜひご高覧ください。

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