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仲條正義に、自身がデザインした都現美の「リニューアル・オープン記念ロゴ」について聞いたインタビュー動画

グラフィックデザイナーの仲條正義に、自身がデザインした東京都現代美術館の「リニューアル・オープン記念ロゴ」について聞いたインタビュー動画です。

東京都現代美術館のロゴはミュージアムという言葉の頭文字であるMを強調し、略称MOT(モット)という言葉からイメージされる積極性や上昇性(「もっともっと・・」)を、Tの文字を+(プラス)にすることで表しています。さらにTは「東京」の頭文字にも由来しています。美術館の活動にさらなる「+」(プラス)を、そして皆様により親しみをもっていただける美術館として邁進する思いを込めて、開館当時より使用している当館のロゴのデザイナーである仲條正義氏に、1年間限定で使用するリニューアル・オープン記念ロゴをデザインしていただきました。その仲條正義氏にインタビューをした動画です。

TAKT PROJECTによる、ミラノデザインウィークに行われた個展「glow ⇄ grow」
TAKT PROJECTによる、ミラノデザインウィークに行われた個展「glow ⇄ grow」 photo©Takumi Ota
TAKT PROJECTによる、ミラノデザインウィークに行われた個展「glow ⇄ grow」 photo©Takumi Ota

TAKT PROJECTによる、ミラノデザインウィークに行われた個展「TAKT PROJECT Solo Exhibition in Milan : glow ⇄ grow」です。作品に関しては最後に掲載した動画を閲覧するとより理解が深まります。

ミラノデザインウィーク5年連続の参加となる本年、TAKT PROJECTは「glow ⇄ grow」と題し、初の海外大型個展を開催致します。本展示は、ミラノ中央駅の高架下に連なるドームの1つ、約230㎡の空間を会場に、新しい自主研究プロジェクト「glow ⇄ grow」を、インスタレーションとして発表致します。

光る事で成長し、成長する事で光が変わる。

姿形を完成させるデザインではなく、機能が新たな機能を生んでいく、そのプロセス自体のデザインです。光で固まる樹脂を、プログラミングされた光を放つLEDで直接硬化、LED自体が姿を変えながら光り続けていきます。氷柱や鍾乳洞のように成長するその姿は、光に様々な表情を与え、そしてまた、光によって新たな姿を獲得し成長していきます。それは、自然の模倣ではありません。制御という人工的な操作に、自然の原理を取り込む人工と自然の融合のプロセスです。自然と人工、自律と制御、未完と完成といった、相反する様々な事柄をつなぐ存在。それらが作り出す、自然でも人工だけでもない新たな環境を、インスタレーションとして出現させます。

大松俊紀 / 大松俊紀アトリエによる、椅子「Shades of Michelangelo」
大松俊紀 / 大松俊紀アトリエによる、椅子「Shades of Michelangelo」 photo©大松俊紀

大松俊紀 / 大松俊紀アトリエによる、椅子「Shades of Michelangelo」です。

椅子は背板を座面に対して90度にすると座り心地がよくないので角度がつけられているが、もし直角の背板を座った人の背中が押し出すように変形したら、椅子の形や座り心地はどうなるだろうか? そのような疑問から、この椅子のデザインは出発した。
座面と背板は一体となった3mm厚のアルミニウム板で成形されており、座面のアルミニウム板は前脚へと少し伸びながら木製の脚と一体化することで、貫なしで安定した構造となっている。

”インクリメンタルフォーミング”技術
金属板を今回のように三次曲面加工する場合、通常「型」が必要となるが、単品生産の場合、型を作る余裕はない。そこで考え出されたのが、菊川工業株式会社の”インクリメンタルフォーミング”技術で、今回のアルミニウム部分の加工に採用した。
『インクリメンタルフォーミングとは、金型不要な成形加工技術で、少量多品種や複雑な形状の製品製作の場合、(「型」を使用する)従来工法に比べて、安価で短期に対応できます』(菊川工業株式会社のHPより)

インクリメンタルフォーミング(菊川工業株式会社のHP)
https://www.kikukawa.com/technology/incremental-forming/

arbolによる、教育施設の廊下の為のインスタレーション「杜のオブジェ」
arbolによる、教育施設の廊下の為のインスタレーション「杜のオブジェ」 photo©下村康典

arbolによる、教育施設の廊下の為のインスタレーション「杜のオブジェ」です。

「杜のオブジェ」制作の契機となったのは、大阪の帝塚山学院住吉校のコモンズルームの改修計画である。帝塚山学院は、100年以上の歴史を持ち、小学校・幼稚園・女学校に始まり、現在は幼稚園から大学まで男女共学を含めた教育を展開する帝塚山エリアの名門校として知られている。今回の計画地は、小学生から高校生までが在籍している住吉校である。新しい教育の場としてコモンズルームを計画されており、図書館や多目的ホール等の生徒の共用エリアを改修するものであった。

全体計画は、株式会社山田綜合設計が統括し、そのなかで、廊下部分のインスタレーションをarbolが担うこととなった。廊下は、生徒のためのアクティビティスペースを生み出しながら、コモンズルームエリア全体を繋いでいく場所として位置づけられた。

インスタレーションをデザインするにあたって、まず、コモンズルームエリアの軸となる廊下は、コミュニケーションを誘発する場であり、それぞれの学びの空間を往来する際の思考の切り替えの場でもあることから、身体的には「動」だが、精神的には「静」の空間として捉えることとした。感覚が研ぎ澄まされる凛とした雰囲気、それでいてどこか優しく包まれるような空間を目指した。そして、帝塚山学院がかつて松林であった歴史や、初代校長である庄野英二先生の森の中で学ぶという教えより、コンセプトは、「森の逍遥」「やわらかな人だまり」「五感に響く新しいシンボル」とイメージした。

パナソニックとヴィトラがコラボして、ミラノサローネで公開した有機ELディスプレイを使用した透明なテレビのコンセプトモデルの写真

パナソニックヴィトラがコラボして、ミラノサローネで公開した有機ELディスプレイを使用した透明なテレビのコンセプトモデルの写真が10枚、designboomに掲載されています。

市原湖畔美術館等の施設のサインの実物が多数展示される、デザイナー・色部義昭の展覧会「目印と矢印」が開催中

市原湖畔美術館・須賀川市民交流センターtette等の建築業界でも知られた施設のサインの実物が多数展示される、デザイナー・色部義昭の展覧会「目印と矢印」が開催されています。会場は東京・銀座の「クリエイションギャラリーG8」です。
こちらのページこちらのページに会場写真が掲載されています。色部は、長谷川豪の書籍に多数関わっていることでも知られています。最新のサイン計画のプロジェクトにはスキーマと組んだ東京都現代美術館のリニューアルなどがあります。

1997年に急逝したグラフィックデザイナー亀倉雄策の生前の業績をたたえ、グラフィックデザイン界の発展に寄与することを目的として、1999年、亀倉雄策賞が設立されました。この賞の運営と選考は公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)が行い、毎年、年鑑『Graphic Design in Japan』出品作品の中から、最も優れた作品とその制作者に対して贈られます。

第21回は、色部義昭氏の、地下鉄のCI計画「Osaka Metro」に決定しました。色部氏は、日本デザインセンター入社後、原デザイン研究所の勤務を経て、2011年より色部デザイン研究所を開設。DIC川村記念美術館や市原湖畔美術館、国立公園や須賀川市民交流センター tetteといった、美術館や公共施設のブランディング、サイン計画をはじめ、「naturaglacé」や「Liquitex」などのパッケージデザイン、「TAKEO PAPER SHOW 2011−本」や「富山県美術館の目印と矢印」の会場構成など、グラフィックデザインをベースに、平面、立体、空間を横断し、幅広くデザインを展開してきました。必要なものは何か、使用される条件や背景を的確に判断し、心地よく印象的なデザインで、社会とデザインの接点を考える数々のプロジェクトを手がけています。

今回の受賞作品は、公営から民営の地下鉄として開業した「Osaka Metro」のCI計画。Metroの「M」の中にOsakaの「O」を内包した、立体的で螺旋状に動きのあるシンボルを中心に、エネルギッシュな大阪の町や走り続ける活力を表現したこの計画は、「プライベートな作品、表現が多い中、公共性の高い仕事」、「堂々たるデザインであり、亀倉雄策賞に相応しい」と高く評価されました。この受賞を記念して個展を開催いたします。

フリーダ・エスコベドが、メキシコのテキーラ会社の為にデザインしたグラスの写真

フリーダ・エスコベドが、メキシコのテキーラ会社の為にデザインしたグラスの写真が5枚、dezeenに掲載されています。フリーダ・エスコベドは2018年にサーペンタイン・パヴィリオンの設計者に選定されたことで世界中に名が知られたメキシコの建築家です。

nendoによる、クウェートの、外部に向けて配置された階段状の客席が特徴的なコーヒー店「%ARABICA」の写真

nendoがデザインした、クウェートの、外部に向けて配置された階段状の客席が特徴的なコーヒー店「%ARABICA」の写真が11枚、dezeenに掲載されています。%ARABICAは日本初のブランドで公式サイトにその概要が掲載されています。

チッパーフィールドが、1930年代にアルフォンソ・ビアレッティが発明したエスプレッソメーカーを、アレッシィ社の為にリデザイン

デイビッド・チッパーフィールドが、1930年代にアルフォンソ・ビアレッティが発明したエスプレッソメーカーを、アレッシィ社の為にリデザインしています。リンク先に写真などが9枚掲載されています。

バング&オルフセンが発表したテレビの動画 佐藤オオキのnendoとonndoがデザイン監修した、東京・代官山のオンワードHDの複合ビルの動画

佐藤オオキのnendoとonndoがデザイン監修した、東京・代官山のオンワードHDの複合ビル「KASHIYAMA DAIKANYAMA」の動画が公開されています。onndoは乃村工藝社とnendoが業務提携した空間デザインオフィスです。こちらのページには写真が20枚掲載されています。
建物の場所はこちら(GoogleMap)

『観察の練習』『ヘンテコノミクス』でも知られる菅俊一の展示「正しくは、想像するしかない。」が松屋銀座で開催中

観察の練習』『ヘンテコノミクス』でも知られる菅俊一の展示「正しくは、想像するしかない。」が松屋銀座で開催されています。会期は2019年4月15日まで。
菅の公式サイトで会場写真などが7枚閲覧可能です。

この度、日本デザインコミッティーでは、第753回デザインギャラリー1953企画展として、映像作家の菅俊一氏による個展「正しくは、想像するしかない。」を開催いたします。

菅氏は、人間の知覚能力に基づく新たな表現の研究・開発を行っているクリエイターです。今回の展覧会では、私たち人間が持つ想像する能力について考察するものです。以下の3つのテーマによって展覧会は構成されます。

1)線の質感・表現を変えるだけで「透過」感覚を作りだす試み。
2)ディスプレイや紙に描かれた顔の視線同士をつないで、空間に線を描く試み。
3)これまで目にしてきた情報を手がかりに、その後どうなるのかを想像させる試み。

それぞれの展示を通し、人間の知覚能力の可能性を実体験していただければと思います。

菅俊一(企画・監修)からのメッセージ

私たちは普段目で見たものを手がかりとして、たとえば止まっている絵を見て動きや時間の経過を感じてしまうなど、頭の中で様々なイメージを作り出しています。今回のプロジェクトでは、この私たちの持つ素晴らしい能力の一端に触れるため、点や線で構成された最小限の手がかりだけで、「透明」「視線による空間把握」「切断による時間生成」という3つのイメージをみなさんの頭の中に作りだす試みを行います。ここに並んでいるのは手がかりだけです。正しいイメージを作りだすには、鑑賞しているみなさんの想像力を使うしかないのです。

展覧会担当 鈴木康広からのメッセージ

菅俊一さんの考察に触れると、ふだんの何気ない「見る」という行為を支えている自分の存在に気づかされる。人間の視覚はカメラのように外部を写すものではなく、対象に自らを映し出す過程そのもの。知覚と認知の隙間に潜む未知なる能力は、個人の体験を通して開発が可能であることを菅さんは丁寧に示そうとしている。

吉岡徳仁による「聖火トーチ」の開発の舞台裏に密着したNHK BS1の番組「桜の聖火トーチ~日本の心 宿して~」が放送 [2019/3/26]

吉岡徳仁がデザインした「聖火トーチ」の開発の舞台裏に密着したNHK BS1の番組「桜の聖火トーチ~日本の心 宿して~」が放送されます。放送日は2019年3月26日21時~。
トーチについては、アーキテクチャーフォトでも特集記事として紹介しています。

2020年東京大会の聖火トーチが発表された。デザインのモチーフは桜。一切継ぎ目がなく、光の反射で美しく輝くボディーが特徴だ。NHKは開発の舞台裏に独占密着!手がけたのは世界的なデザイナーで“光の魔術師”との異名を持つ吉岡徳仁。桜の聖火トーチに宿した思いとは!?開発にまつわる誕生秘話が明らかに!1年後の3月26日、福島県からスタートする聖火リレー。多くの自然災害に苦しめられた日本の被災地への思いにも

【出演】デザイナー…吉岡徳仁,【語り】鈴木麻里子

吉岡徳仁による「東京2020オリンピック聖火リレートーチ」
吉岡徳仁による「東京2020オリンピック聖火リレートーチ」 photo©︎Tokyo 2020

吉岡徳仁がデザインした「東京2020オリンピック聖火リレートーチ」です。深澤直人や川崎和男を含むトーチ選定審査員により選定されたとの事。

東京2020オリンピック聖火リレーで用いるトーチは、 日本人に最もなじみ深い花である桜をモチーフとしています。2020年3月、桜の季節の訪れとともに、オリンピック聖火は「Hope Lights Our Way / 希望の道を、つなごう。」という東京2020オリンピック聖火リレーのコンセプトと一体となり、日本全国を巡ります。

伝統と現代技術の融合

日本のかたち、桜紋。
オリンピックトーチは、その伝統的な形を、新幹線の製造にも使われている製造技術(アルミ押出成形)を用いて形作っています。
継ぎ目のない、ひとつなぎのトーチ。
日本の伝統と高い技術力がひとつになることで生み出された、東京2020オリンピック聖火リレーを象徴するかたちです。

吉岡徳仁による「東京2020オリンピック聖火リレートーチ」の写真と動画

吉岡徳仁による「東京2020オリンピック聖火リレートーチ」の写真と動画が、東京オリンピックの公式サイトに掲載されています。

東京2020オリンピック聖火リレーで用いるトーチは、 日本人に最もなじみ深い花である桜をモチーフとしています。2020年3月、桜の季節の訪れとともに、オリンピック聖火は「Hope Lights Our Way / 希望の道を、つなごう。」という東京2020オリンピック聖火リレーのコンセプトと一体となり、日本全国を巡ります。

トーチ制作者
企画・デザイン 吉岡徳仁デザイン事務所
トーチ筐体 株式会社UACJ押出加工
素材 株式会社LIXIL
燃焼機構 新富士バーナー株式会社
燃料・燃料ボンベ ENEOSグローブ株式会社

守本悠一郎 / eauによる、1枚の平面を組み立てることで完成する椅子「スカーフチェア」
守本悠一郎 / eauによる、1枚の平面を組み立てることで完成する椅子「スカーフチェア」 photo courtesy of eau
守本悠一郎 / eauによる、1枚の平面を組み立てることで完成する椅子「スカーフチェア」 photo courtesy of eau

守本悠一郎 / eauがデザインした、1枚の平面を組み立てることで完成する椅子「スカーフチェア」です。

世の中にはたくさんのイスがある。見た目の美しさを追求したイスや、座り心地を極めたイス。しかし、このイスはそれらのイスとはちょっと違う。このイスは、1枚の平面が立体になることで完成する。つまり、「作り方」に新しさがあるイスだ。

欠けた半円のような形の平面に1本のカットを施し、五角形を切り抜く。その五角形が座面となり、切り抜かれた残りの円をくるりと巻くと土台になる。そのような仕組みでイスを作ったら、必然的にこのカタチになった。平面から生まれた軽やかなこのイスを、「スカーフチェア」と呼ぶことにした。

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