堀部安嗣による講演「これからの住まいと建築」の動画です。2025年10月に日本工学院八王子専門学校で行われたもの。

SHARE 35歳以下の若手建築家による展覧会「Under 35 Architects exhibition 2025」。藤本壮介が審査して選出した建築作品を展示。若手建築家の発表機会の創出と日本建築の可能性の提示を趣旨として開催
- 日程
- 2025年10月17日(金)–10月27日(月)



35歳以下の若手建築家による展覧会「Under 35 Architects exhibition 35歳以下の若手建築家による建築の展覧会2025」です。
藤本壮介が審査して選出した建築作品を展示しています。若手建築家の発表機会の創出と日本建築の可能性の提示を趣旨として開催されます。出展者は、石田雄琉+房川修英、上田満盛+大坪良樹、上野辰太朗、工藤希久枝+工藤浩平(KKALA)、下田直彦、田代夢々、成定由香沙です。
会場は、大阪市のうめきたシップホール。会期は2025年10月27日まで。展覧会の公式サイトはこちら。
「Under 35 Architects exhibition 35歳以下の若手建築家による建築の展覧会2025」を、今秋、大阪駅前・うめきたシップホールにて開催します。
これからの活躍が期待される35歳以下の出展候補者を全国から募り、ひと世代上の建築家である「藤本壮介」の厳正な審査を経て選出された建築作品の展覧会です。また、その出展作品の中から優秀な作品を選出し、Under 35 Architects exhibition 2025 Gold Medal賞とSilver Medal賞(新設)を授与します。
本展は、これからの活躍が期待される若手建築家に発表の機会を与え、日本の建築の可能性を提示し、建築文化の今と未来を知る最高の舞台となるでしょう。
SHARE 弊サイトの規約改定のお知らせ
弊サイトの規約を2025年11月4日に改定いたします。
・メディアの実際の運用とあわせた変更(投稿規約 第3条8項、9項、10項)
・重複していた条項の削除及び追記(利用規約 第1条1項、投稿規約 第3条6項)
以上となります。
引き続き、弊サイトをどうぞよろしくお願いいたします。
アーキテクチャーフォト編集部

内藤廣による講演会が、全国建設業協同組合連合会の主催で開催されます。
会場は、東京・千代田区の如水会館です。開催日は、2025年11月20日(木)15:00~。参加費無料。(※要事前申込 / 定員になり次第締切)。申込は、こちらの書類に記載の上、メール(PDF、JPG、スマホ写真 可)もしくはFAXにて送付ください(送付先 MAIL:jimukyoku@zenkenkyoren.or.jp FAX:03-3553-0805)。【ap・ad】
全建協連では、令和7年11月20日15時から如水会館において、「全建協連フォーラム」を開催いたします。
フォーラムでは、建築家の内藤廣氏を招き講演会を行います。
【内藤 廣(ないとう ひろし)氏】
建築家・東京大学名誉教授・多摩美術大学学長 1950年生まれ。
早稲田大学大学院修士課程修了後、フェルナンド・イゲーラス建築設計事務所、菊竹清訓建築設計事務所を経て、1981年内藤廣建築設計事務所を設立。
2001~11年東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻において教授、東京大学にて副学長を歴任。2023年4月から多摩美術大学学長。
主な建築作品に、海の博物館、牧野富太郎記念館、島根県芸術文化センター、とらや赤坂店、高田松原津波復興祈念公園 国営 追悼・記念施設、京都鳩居堂、東京メトロ銀座線渋谷駅、紀尾井清堂など。
以下に、詳しい情報を掲載します


大型邸宅を中心に、提案の“3D化”を重視して活動する「TAADS建築設計事務所」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
TAADS建築設計事務所は、湘南を拠点とし、関東近郊の大型邸宅を中心に、店舗・飲食店・オフィス等、様々な建物・空間の設計を行う建築設計事務所です。
デザインを通して、日常を「楽しく・美しく・より豊かにすること」をコンセプトに、建築を手がけています。
住まい手・使い手の立場になりながら物事を考え、楽しみや夢を実現させるため、チーム内に限らず関わる全ての人とのコミュニケーションをとても大切にしながら設計活動を行っています。当事務所では、基本設計~実施設計~現場監理まで、プロジェクトに一貫して関わることができますので、日々の成長を実感しながら働くことができる環境です。細かい家具の製作から、専門的な知識が必要な設備関係、プレゼンテーションに必要な3Dデザインのスキル等、ほとんどの業務を自社設計で行っているため、多岐に渡り学びながら働くことができます。
また、外国人のクライアントにも対応しているため、普段関われないような規模・内容の設計業務に携われることも特徴の一つです。
設計事務所の有り方についても、単純に個人間の設計依頼だけでなく、企業からも設計依頼が多く来るようになり、以前より個人事務所が持てる力を発揮しやすい時代になってきたと実感しています。
働き方も多様性が求められる時代に入ってきましたので、各自の状況を踏まえて、テレワーク等も柔軟に対応しています。
従来の設計事務所のようなハードな環境ではなく、やる時は真剣に、休む時は目いっぱい休めるように、きちんとライフワークバランスを整えられるよう、働き方をコントロールしています。
建築が大好きで前向きな方、独立志望の方や、長く働いていきたい方、ぜひご応募ください。心よりお待ちしております。




ザハ・ハディド・アーキテクツによる、台湾の「淡江大橋」の建設が進行中。
地域の交通ネットワークの改善の為に計画されました。建築家は、河岸の眺望や河床への影響を抑える為に、高さ200mのコンクリート製マストで支える構造を考案しました。そして、2026年5月の開通に向けて様々な工事や試験が続いています。
こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)
淡江大橋、2026年5月12日に開通へ
淡水河
淡江大橋の鋼製デッキの最後の部分が設置され、淡水河河口の東岸と西岸が初めて接続されました。橋の建設におけるこの重要な節目を経て、2026年5月12日の開通日が確定しました。
台北を流れる淡水河の河口に架かる淡江大橋は、世界最長の単塔非対称斜張橋であり、この地域の包括的なインフラ整備計画にとって不可欠です。
来年5月の開通により、この橋は、川の東岸にある高速道路2号線と、西岸にある高速道路15号線、西部濱海高速公路(61号線)、および八里新店高速公路(64号線)を結ぶことで、地域の道路における通過交通の混雑を緩和します。
淡江大橋は、上流5kmにある現行の關渡大橋の交通量を減らすことで、北部沿岸の交通ネットワークを大幅に改善し、淡水区、新北市の林口区、台北市中心部および新北市、さらに桃園国際空港や台北港との移動をより容易にします。歩行者および自転車専用レーンを備えたZHAの設計は、将来的に淡水河を横断する淡海ライトレールの拡張にも対応しています。
淡水河の河口は重要な自然生態系であり、東側には淡水の市街地が、西側には八里の市街地が広がっています。この河口は、夕日を眺めるために住民や観光客が集まる人気のレクリエーションスポットとなっています。
夕日の眺望を損なわずに構造性能を最適化するように設計された彫刻的な高さ200メートルのコンクリート製マストは、過酷な気象条件や地震時にも橋の中央スパン450メートルを安全に支えられるよう、可能な限り細く設計されています。
河口の詳細な3Dモデリングとマッピングによって定められた、橋の彫刻的なマストの川内での位置と、橋桁の水面からの高さは、河川航行船舶の安全な通行を確保し、川沿いの人気の展望地点からの夕日の眺望を妨げないように計算されています。
単一マストの設計は、河口の生態系を保護するために策定された厳格な計画に沿って、河床への構造物の影響も軽減しています。
橋の構造部が完成したことに伴い、建設チームは路面へのアスファルト舗装、照明、遮音壁、付帯設備の設置を開始し、ケーブルの張力調整や構造荷重試験も、2026年5月12日の開通に向けて実施する予定です。


“世界中にあなたの家を”を掲げる「NOT A HOTEL株式会社」の、インハウス建築チームのデザイナーとPM 募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
NOT A HOTELには、NOT A HOTEL ARCHITECTSというインハウスの建築チームがあります。
このチームは、意匠設計のみならず、事業開発やプロジェクトマネージャー、CGパースクリエイター、ライフサイクルマネージャー(施設管理)、建築エンジニアリングマネージャー(設備設計・構造設計)など、さまざまな専門分野のプロフェッショナルによって構成されています。
直近では、外部の建築家との協業プロジェクトに加え、NOT A HOTEL TOKYOやNOT A HOTEL MIURA、NOT A HOTEL OFFICEなど、社内設計(NOT A HOTEL ARCHITECTS)によるプロジェクトが増えており、その数は全体の約7割にのぼります。土地探しから施設管理までをワンストップで手がけることで、唯一無二の建築と体験を生み出すことが、NOT A HOTEL ARCHITECTS最大の特徴です。
現在、NOT A HOTEL ARCHITECTSのすべての職種で採用を強化中。カジュアルな面談も行っておりますので、ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。




フォスター+パートナーズによる、アメリカ・ニューヨークの「270パーク・アベニュー」です。
JPモルガン・チェースのグローバル本社ビルです。建築家は、独特なカンチレバー構造で広い公共空間と視界の抜けを確保し、ウェルビーイングに重点を置いた換気や照明の計画も実施しました。また、全体の多様なアクティビティは“都市の中の都市”を意図しています。
こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)
JPモルガン・チェースの新しいグローバル本社が完成
本日は、JPモルガン・チェースの最新鋭のグローバル本社である「270パーク・アベニュー」のグランドオープンの日です。Foster + Partnersはこの60階建ての超高層ビルをパーク・アベニューに新たに加わる建築物として設計し、ニューヨークの建築史に新たな1ページを加えました。これは、運用時の排出量が実質ゼロであり、持続可能性・健康・ウェルネスにおける最高水準を超える優れた室内空気質を備えた、ニューヨーク最大のオール電化タワーです。このプロジェクトは、21世紀型のインフラ、スマートテクノロジー、そして約250万平方フィート(約23万平方メートル)に及ぶ柔軟で協働的な空間を備え、現代の職場を定義するものです。
フォスター+パートナーズの創設者兼エグゼクティブ・チェアマンであるノーマン・フォスターは、次のように述べました。
「この新しいオール電化タワーは、水力発電を利用することでカーボンフットプリントの最小化を図っています。ブロンズで覆われたこの独特なカンチレバー構造は、前の建物と比べて、庭園を含む基部の公共空間を2.5倍に拡大しています。他に類を見ない多様な施設やレジャーアクティビティは、豊かな自然光が差し込む高天井の空間や、建築基準の2倍にあたる高水準の新鮮でろ過された空気と相まって、ウェルビーイングの新たな基準を打ち立てています。これは、今日のために設計された未来の職場です」
JPモルガン・チェースの会長兼CEOであるジェイミー・ダイモン(Jamie Dimon)は、次のように述べました。
「225年以上にわたり、JPモルガン・チェースはニューヨーク市に深く根ざしてきました。新たなグローバル本社の開設は、ニューヨークへの重要な投資であるだけでなく、世界中のお客様と従業員への当社のコミットメントの証でもあります。社員が活躍できる世界水準の環境を整えることで、私たちは、今後何世代にもわたって、世界中のお客様と地域社会に貢献する力を強化しています」
2018年、フォスター+パートナーズは、1万人の社員と毎日訪れる数千人の来訪者のためのJPモルガン・チェースの新本社を設計するコンペで勝利しました。フォスター+パートナーズは、このプロジェクト全体のヴィジョンを策定し、地下および地上の敷地制約に対応するための最先端の構造システムを開発しました。革新的なファンコラム構造と三角形のブレースによって、建物は区画全体にわたって軽やかに地面に接することができ、構造が建築であり、建築が構造であるという設計の本質を支えています。建物を地上から約80フィート(約24メートル)持ち上げることで、パーク・アベニューの入口からマディソン・アベニューまで視界が抜けるようになっています。
フォスター+パートナーズのスタジオ責任者であるナイジェル・ダンシー(Nigel Dancey)は、次のように述べました。
「最大の課題は、その敷地特有の特性を理解し、対応することでした。私たちの解決策は、建物の基礎を地下の鉄道インフラと統合し、広々とした吹き抜けのロビーを創出するものでした。建物全体にわたり、コラボレーションとウェルビーイングの促進に重点が置かれており、社員と顧客のための優れた空間が、JPモルガン・チェースの活力ある精神を体現しています」
フォスター+パートナーズは、タワー全体のすべてのヴォリュームを設計し、内部仕上げは他の建築家たちによって行われました。フォスター+パートナーズは、1階ロビーとトップオブハウスの内装仕上げ、さらに家具の特注デザインも担当しました。建物全体にわたる多様なアクティビティは、「都市の中の都市」を創造することを目的としています。



ヘザウィック・スタジオによる、韓国・ソウルの「サウンドスケープ」です。
人工島を再構想する計画です。デザイナーは、国の音楽を称えると共に探索できる“地形”の創出を目指し、音波のパターンと都市を囲む山岳風景から着想した“高架トレイル”を備えた空間を考案しました。また、誰もが楽しめる公共性の高い場所も意図されました。
本プロジェクトは、2028年の開業を予定しています。
こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)
ノドゥル島、起工式を受けてもう一歩近づく
ソウルのノドゥル島の変革は、本日10月21日火曜日の起工式を受けて新たな節目に達しました。
昨年、ヘザウィック・スタジオは、漢江にある人工の無人島を文化とレクリエーションの新たな拠点として再構想するためのコンペで勝利しました。本日、市民と関係者が一堂に会し、音楽パフォーマンス、拡張現実、そしてデザインについてより深く知る機会を盛り込んだ式典が行われました。
「サウンドスケープ」と名付けられたこの受賞デザインは、ソウル市によって委託されました。これは、韓国の音楽を称えるとともに、人々が探検し楽しむための新たな地形を創出することを目的としています。
地上レベルにはアートセンターとパブリックビーチが設けられ、島のレクリエーションの歴史を反映します。川岸には自然風の植栽が施され、それがイベント用の基壇へとつながります。また、録音スタジオ、小規模なコンサートホール、ウォーターフロントの円形劇場、K-POP体験センター、音楽カフェ、無響室、カラオケバーなど、来訪者向けの空間も設けられます。
島の中心には、音波のパターンとソウルを囲む山岳風景から着想を得た、全長1.25kmの新たな高架都市トレイルが設けられます。
空中に浮かんでいるように見える小さな浮島群で構成されるこのトレイルは、8の字を描くようにループし、くつろぎの空間と都市や川岸を一望できる壮大な景色を提供します。
ヘザウィック・スタジオの創設者であるトーマス・ヘザウィックは、このプロジェクトは孤立した島を文化・自然・コミュニティの空間へと変えることを目的としていると述べました。
「人々が『文化』という言葉を使うとき、しばしばそれは美術館やギャラリーを指しますが、それは一般のごく一部の人々にしか響きません。それに代わり、ノドゥル島は誰もが楽しめる最も公共性の高い場所のひとつとなり、音が体験全体の中心となる――それは風景、インスタレーション、そしてプログラムの中に組み込まれています。『サウンドスケープ』は、呼吸し、生きていると感じられる場所となるでしょう。耳を傾け、発見し、ソウルの人々とつながるための招待状です」




浜田晶則建築設計事務所が設計した、山梨・富士川町の「大法師山の立体格子」です。
街と山々を臨む“ひな壇状”の土地に建つ社屋の計画です。建築家は、“自然と一体となる思想”を持つ伝統構法の“懸造”を参照し、木組の土台を全体に拡張した“立体格子”の建築を考案しました。そして、幾重に重なる軸組の層が空間に奥行きをもたらします。
桜の名所である山梨県富士川町の大法師山。富士川に沿って並ぶ町と富士山が見える土地に、小さな町営住宅があった。敷地に訪れたときには既に解体され更地になっていたが、そこに新しく本社社屋をつくるという計画の依頼があった。建築主の代表がかつて生まれ育った重要な地であるという。
敷地はひな壇状の土地であったため、造成を最低限に抑えるために日本建築の懸造を参照した。
自然を征服するのではなく、自然と一体となる思想をもった構法としての、建築を支える木組みの土台である。今回はその土台そのものを拡張させて、全体の建築になりえないかと考えた。
伝統的な貫構法ではなく現代の金物構法とすることで、より抽象的な立体格子をめざした。
正方形や立体格子は古今東西において最も普遍的な形式の一つである。
コンピュテーションにおいてもpixelやvoxelをその単位とすることによって、描画・モデリングの計算を行う汎用性の高いノーテーションとして用いられる。格子がもつ厳格な規律を軸としながら、その場に応じてフレームを抜き、床と壁を適宜足していくことによって、立体的な樹上のような空間体験をめざした。



吉岡徳仁がデザインした、東京・南青山の店舗「PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE / AOYAMA」です。
ブランドを象徴する製品を販売する店のプロジェクトです。デザイナーは、自身が取り組んできた“アルミニウムで覆われた空間”に、ガラスを融合させて“透明感のある空間”を構築しました。また、プリーツを絵画の様に飾る“プリーツウォール”も考案しました。店舗の場所はこちら(Google Map)。
吉岡徳仁は、これまでプリーツ プリーズのロゴをはじめ、フラッグシップストアなどのデザインにも携わってきました。
新たに誕生する、PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE / AOYAMAは、吉岡が長年取り組んできた、アルミニウムで覆われた空間に、ガラスを融合させた、透明感のある空間となっています。
「プリーツウォール」では、工場から生まれたばかりのプリーツが、まるで絵画のように飾られ、イッセイミヤケ独自の製品プリーツの技術と製造工程の魅力を視覚的に伝えています。衣服が宙に浮かぶかのようにデザインされた、特殊な構造のハンガーレールが、プリーツ プリーズの軽やかさを表現しています。
透明なガラスケースによって、プリーツ プリーズのアイテムが丸めて収納されており、カラフルで楽しさのある空間を生み出しています。



吉田昌弘 / KAMITOPENが設計した、千葉市の店舗「Hyex 海浜幕張店」です。
“街かど高地トレーニング”をうたうジムの計画です。建築家は、低酸素ルームで運動する施設として、パフォーマンス向上の為に“空気”のデザインを志向しました。そして、空の様な“青色”の空間から血液の様な“赤色”の主空間に移行する構成を考案しました。店舗の場所はこちら(Google Map)。
Train High,Perform High!
街かど高地トレーニングをうたっているHyex海浜幕張店。
そのコンセプトは高地トレーニングの環境とメソッドで、トレーニングをハックし、アスリートのパフォーマンス向上に貢献することを目的としている。
実際には圧力変化のない低酸素ルームの中でトレーニングを行うことで、心肺機能が強化され、身体の酸素不足を補うため血管・血液の酸素運搬能力が向上しパフォーマンスが向上する。
そこで、我々はパフォーマンス向上に必要不可欠な「空気」そのものをデザインすることを試みた。
実際には、真っ青な澄んだ空色の空間を抜けると、ウォームアップスペースにたどり着く。
そこは全面ミラー貼りの空間で、身体の緊張をほぐしながら、青色に澄んだスケルトン天井を見上げる。そこから、酸素を身体中に運ぶ血液をイメージした赤色に染められた「低酸素環境に維持されたアスリートルーム」とデジタルゲームを取り入れたトレーニングを提供するVRルームに入る事が出来る。
私はここで、トレーニングと空間を通して、澄んだ空気が身体の中をかけ巡り、気持ちもパフォーマンスもHigh(ハイ)になることを望む。




黒川智之建築設計事務所が設計した、東京・渋谷区の「広尾の集合住宅 ASTILE広尾」です。
“成熟した住宅地”での計画です。建築家は、都市の密度と良好な住環境の両立を求め、“雁行する平面”と“壇状の断面”でヴォリュームを分節する建築を考案しました。そして、採光や眺望などの空間的豊かさを創出しつつ周辺への圧迫感も軽減しています。
本計画は、都心・広尾の成熟した住宅地において、都市の密度と良好な住環境の両立を図る集合住宅の新たなあり方を提案するものである。
敷地特性を丁寧に読み解き、雁行する平面形と壇状の断面構成によってボリュームを分節し、住宅地にふさわしいヒューマンスケールを創出。建物を敷地に対して斜めに配置することで外周部に小さな庭が生まれ、採光・通風の確保に加え、視線の抜けや眺望の広がりといった空間的な豊かさ、周辺環境への圧迫感の軽減にも寄与している。
また、1階にはSOHO利用を想定した長屋形式の住戸を設け、在宅勤務や多様な働き方が定着する中で、職住一体のライフスタイルに柔軟に応える構成とした。密度の高い都市においても、自然を感じながら働き暮らすことができる空間を提供することで、居住者にとっての快適性と、地域に対する開かれた姿勢を同時に実現した計画である。
今後の都市住宅に求められる複合的な価値を体現する、一つのモデルケースとなることを目指した。

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2025/10/13-10/19)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。
- 「くまもとアートポリス 御船町中山間地域拠点」設計プロポで、宮本佳明が最優秀賞に選定。二次審査には、百枝優+山根製作所JV、メグロ建築研究所、Sai・Hima・Dix JV、芦澤竜一が名を連ねる。各者の提案書の画像も公開
- 妹島和世の企画監修による、東京の名住宅建築を見学できる「TOKYO HOUSE TOUR」が開催。東孝光の「塔の家」、伊東豊雄の「花小金井の家」「小金井の家」が対象。アートウィーク東京の一環として実施
- 妹島和世+西沢立衛 / SANAAとフォルマファンタズマの会場デザインによる展覧会「ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧」。国立新美術館で開催。光・色彩・反射が来場者を発見の旅へと誘い、クラフツマンシップと文化の深遠さを解き明かす空間を志向。カラカラ浴場のモザイクのパターンと東京のイチョウの葉の形に着想を得てデザイン
- 五十嵐理人 / IGArchitectsによる、千葉の「はなれの家」。実家の一角の細長い土地での計画。三世代を繋ぐ“ハブ”として、シンプルな形態とした上で“家族の関係性と周辺環境”に応答して諸室と開口を設ける建築を考案。周囲と馴染みつつ“少しだけ新しい”佇まいも意図
- 坂牛卓+中川宏文 / D.A.による、山梨の「富士山ジビエセンター」。野生鹿の処理加工と加工品の販売を行う施設。両者機能の共存を求め、処理加工機能を収めた切妻の量塊の周りにランドスケープと店舗に繋がる“裳階”を配する建築を考案。見学窓や展示などでジビエ文化の教育も担う
- トラフ建築設計事務所による、東京・港区の店舗「イソップ ニュウマン高輪」。新規開業した商業施設内での計画。ブランドの世界観と場所の文脈が重なる存在を目指し、近隣の村野藤吾の有機的な曲線などに着想を得て設計を開始。壁と一体となった“カプセル”の様な什器が反復する空間を考案
- ザハ・ハディド・アーキテクツによる、中国の「西安国際フットボールセンター」。国際大会から地域の試合まで使用する6万人収容のスタジアム。開放的な立面で“都市を招き入れる”と共に、流線形状は卓越風の影響の最小化も考慮。超軽量のケーブルネット式屋根構造で資材量を抑えて環境にも寄与
- 鈴木淳平・村部塁・溝端友輔による、大阪・関西万博の「島の蜃気楼(トイレ7)」。“象徴的な建築群”に囲まれた広場での計画。“周囲の現象のみ”を際立たせる在り方を求め、“蜘蛛の巣状”の平面形で“3Dプリント製のポリカパネル”を纏った建築を考案。環境との関係の中で存在が浮かび上がる
- フォスター+パートナーズによる、東京の店舗「アップル銀座店」。都市の主要なショッピングストリートでの計画。伝統的な日本建築を参照し、“均一な構造グリッド”の外観と“温かみある木製パネル”の内観を特長とする建築を考案。自動調整式のルーバーで快適な環境も生み出す
- ODS / 鬼木孝一郎による、東京・千代田区の店舗「DESCENTE 新丸ビル」。商業フロアの中での計画。ブランドの哲学である“機能美”の表現を意図し、ステンレス・面発光・ガラスなどで構成する空間を考案。ロゴから着想を得て“45度傾斜”した素材使いも各所に採用する
- 安藤祐介建築空間研究所による、愛媛の「連続窓と風景片の家」。通りからの視認性が高い三角形の土地。施主の個性の表現と変形敷地への応答を考慮し、規則的に窓を配列した“積み木のような段々形状”の建築を考案。周囲の“異彩なオブジェクト群”とも“不思議な調和”を成す
- 服部大祐による連載エッセイ“Territory of Imagination” 第5回「万博 休憩所4(前編)」
- フォスター+パートナーズによる、大阪・関西万博の「サウジアラビアパビリオン」。国の魅力を伝える場として、町や都市を探訪する体験を想起させる存在を志向。迷路の様な曲がりくねる路地を探索する空間構成を考案。ローカルアーキテクトとして梓設計も参画
- NTTファシリティーズによる、大阪・関西万博の「NTTパビリオン」。多様性を育む“パラコンシステント”の思想の表現を求め、“建物や素材を細分化”して“体験や振舞を粒子化”する存在を志向。布やカーボンファイバーを主要素材とする建築を考案
- 【ap job更新】 SDレビュー2025に入選し、日本各地の公共建築や企業案件を手掛ける「FULL POWER STUDIO 株式会社」が、設計スタッフ(既卒・経験者・2026年新卒)を募集中
- 成瀬・猪熊建築設計事務所による、東京・杉並区の集合住宅「Nishiogi comichi terrace」。細い道が縦横に通り緑溢れる住宅街に計画。“地域の成立ちに近い状況”の創出を求め、敷地を横断する“こみち”を内包した23住戸の建築を考案。こみちと各玄関の間の“細やかなレイヤー”設定で自然な関係も構築
- SANAAによる、台湾の「Taichung Green Museumbrary」が2025年12月にオープン。旧軍用空港跡地の公園内に計画された美術館と図書館を統合した施設。軽やかで開かれた存在を目指し、アルミとガラスの二重構造のファサードで地上レベルに全方向からアクセス可能な公共広場を備えた建築を考案
- 『有名建築事典 イラスト&解説500』をプレゼント。世界遺産や国宝を含む建築史上の重要作品等から500作品を厳選し、“簡潔でコアな解説”と“特徴を捉えた手描きイラスト”で紹介。試験対策から建築巡りまで幅広く使える内容
- ザハ・ハディド・アーキテクツによる、セルビアの「アルタ・タワー」。銀行本社に加えて住戸・オフィス・公共広場などを内包。施主の価値観である“安定性・安全性・強靭性”を体現すると共に、市民の重要な拠点にもなる存在を志向。タワーと基壇を組み合わせた構成の建築を考案
- axonometricによる、福岡・福津市の店舗「DILLY DALLY」。風が強い海辺に計画された広場のある飲食店。風から守られた“岩陰の様な場所”を意図し、広場を囲むように細長い建築を配置する構成を考案。壁面の配置は雑多な景色を遮蔽しつつ自然の美しい風景の導入も意図
チャールズ&レイ・イームズが設計した、アメリカ・ロサンゼルスの「イームズハウス」(1949年竣工) の現在の様子を伝える動画です。2025年10月に公開されたもの。














