2025.3.13Thu
リュウ・ジャークン / Jiakun Architectsによる、中国・麗水の「Songyang Culture Neighborhood」。プリツカー賞受賞建築家の代表作のひとつで2020年に完成。地域の精神的中心地の再生として、既存建物を活かしつつ周囲の小道とも繋がる“鉄製の回廊”等を挿入する計画を考案。人口と自然の環境の対話も意図
リュウ・ジャークン / Jiakun Architectsによる、中国・麗水の「Songyang Culture Neighborhood」。プリツカー賞受賞建築家の代表作のひとつで2020年に完成。地域の精神的中心地の再生として、既存建物を活かしつつ周囲の小道とも繋がる“鉄製の回廊”等を挿入する計画を考案。人口と自然の環境の対話も意図Songyang Culture Neighborhood, 2020 (Lishui, People's Republic of China) photo courtesy of Arch-Exist
リュウ・ジャークン / Jiakun Architectsによる、中国・麗水の「Songyang Culture Neighborhood」。プリツカー賞受賞建築家の代表作のひとつで2020年に完成。地域の精神的中心地の再生として、既存建物を活かしつつ周囲の小道とも繋がる“鉄製の回廊”等を挿入する計画を考案。人口と自然の環境の対話も意図Songyang Culture Neighborhood, 2020 (Lishui, People's Republic of China) photo courtesy of Arch-Exist
リュウ・ジャークン / Jiakun Architectsによる、中国・麗水の「Songyang Culture Neighborhood」。プリツカー賞受賞建築家の代表作のひとつで2020年に完成。地域の精神的中心地の再生として、既存建物を活かしつつ周囲の小道とも繋がる“鉄製の回廊”等を挿入する計画を考案。人口と自然の環境の対話も意図Songyang Culture Neighborhood, 2020 (Lishui, People's Republic of China) photo courtesy of Arch-Exist
リュウ・ジャークン / Jiakun Architectsによる、中国・麗水の「Songyang Culture Neighborhood」。プリツカー賞受賞建築家の代表作のひとつで2020年に完成。地域の精神的中心地の再生として、既存建物を活かしつつ周囲の小道とも繋がる“鉄製の回廊”等を挿入する計画を考案。人口と自然の環境の対話も意図Songyang Culture Neighborhood, 2020 (Lishui, People's Republic of China) photo courtesy of Wang Ting

リュウ・ジャークン / Jiakun Architectsによる、中国・麗水の「Songyang Culture Neighborhood」です。
プリツカー賞受賞建築家の代表作のひとつで2020年に完成した建築です。建築家は、地域の精神的中心地の再生として、既存建物を活かしつつ周囲の小道とも繋がる“鉄製の回廊”等を挿入する計画を考案しました。また、人口と自然の環境の対話も意図されました。
アーキテクチャーフォトでは、リュウの2025年のプリツカー賞受賞を特集記事として紹介しています。


こちらはプロジェクトに関するテキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)

松陽のにぎやかな通りの入口を抜けた先には、古きものと新しきものが調和する静寂の空間があります。二つの寺院から成るかつての精神的・文化的中心地が、博物館、ホテル、カフェ、そして書店を備え、新たな活力を与えられました。

以前の小道は、新たに設けられた幅広で耐候性のある鉄製の回廊と交差しながら絡み合い、遺構やもともとあった樹木を縫うように曲がりくねっています。そして、それらは広場や文化的な公共プログラムのための柔軟な空間へとつながっています。

開放的なパヴィリオンやガラス張りのテラスは、周囲の景観を望むことができる透明性を確保し、人工環境と自然環境の対話を生み出します。

屋根や軒に設けられた開口部によって、木々は成長を続けることができ、自然への敬意を表しています。

2025.3.12Wed
妹島和世+西沢立衛 / SANAAが、国際文化会館の新西館に常設される「ロスコ・ルーム」の設計者に。DICと国際文化会館の協業が決まり、千葉のDIC川村記念美術館から絵画全7点が移設へ
妹島和世+西沢立衛 / SANAAが、国際文化会館の新西館に常設される「ロスコ・ルーム」の設計者に。DICと国際文化会館の協業が決まり、千葉のDIC川村記念美術館から絵画全7点が移設へ左:西沢立衛、右:妹島和世 photo©architecturephoto

妹島和世+西沢立衛 / SANAAが、国際文化会館の新西館に常設される「ロスコ・ルーム」の設計者になることが発表されました。
DICと国際文化会館の協業が決まり、千葉のDIC川村記念美術館が所蔵する、戦後アメリカ美術を中心とする20世紀美術品のコレクションを中核に、東京の国際文化会館に移転するとのこと。その一環として、DIC川村記念美術館からマーク・ロスコの絵画全7点も移設されます。なお、施設の竣工の予定時期などは発表されていません。

SANAAによるコメント

国際文化会館は日本モダニズム建築の代表作である本館と、七代目小川治兵衛による名勝の庭園が見事に調和した空間となっています。私どもが新西館を設計する上では、自然と建築の融合、歴史の継承と新しい風景、知的対話・文化交流を生み出す空間という3 つのコンセプトを建築として具現化できるよう設計してまいりました。この度、世界的な文化財である<シーグラム壁画>の「ロスコ・ルーム」を設計するという機会に巡り合う事ができ大変光栄に思います。

リリーステキストより

マーク・ロスコご遺族によるコメント

DIC 川村記念美術館とその象徴的なコレクションは、アート愛好家に長年愛されてきましたが、新たに東京に拠点を移しても、その価値観は受け継がれ、さらに多くの来館者が美を堪能できることでしょう。
なかでも、ロスコを象徴する<シーグラム壁画>7 点を展示するためのロスコ・ルームは魅力的な瞑想空間であり、新しい美術館で再現されることをとても喜んでおります。

リリーステキストより

DIC 株式会社 社長執行役員 池田尚志からのコメント

当社にとって美術館運営は、より多くの人々の心に「彩りと快適」を届ける機会として、また企業と社会の共生の在り方を体現するものとして、大切にしてきたものです。この度、国際社会において文化交流と知的協力の中心的な役割を担われてきた国際文化会館様と、より大きな理念の下でこの活動を発展させていく機会をいただけたことに、心から感謝しております。それぞれに培ってきた伝統を大切にしながら、民間企業と公益財団による新たな価値の創造に向けて鋭意努力してまいります。

リリーステキストより

公益財団法人国際文化会館 理事長 近藤正晃ジェームスによるコメント

国際秩序が揺らぎ、国家間の対立が深まる中で、民間外交や国際文化交流の重要性は一層高まります。
SANAA が設計する常設展示室「ロスコ・ルーム」が、対立する人々の心に静かな内省をもたらし、共感の輪を広げ、相互理解を深めることで、平和を生み出す場となるならば、それはまさに歴史的な意義を持つことでしょう。このような公益プログラムを DIC 様と共同運営できることに、心から感謝しています。

リリーステキストより
【ap job更新】 京都を拠点に、建築における革新性を追求する「HOSOO architecture」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)を募集中
【ap job更新】 京都を拠点に、建築における革新性を追求する「HOSOO architecture」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)を募集中
【ap job更新】 京都を拠点に、建築における革新性を追求する「HOSOO architecture」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)を募集中洛和会京都看護学校 / ©KEI SUGINO

京都を拠点に、建築における革新性を追求する「HOSOO architecture」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

HOSOO architectureは新しいスタッフを募集します。

わたしたちは、建築や美術の重厚な歴史を織り込んだ、真正でクラッシックな建築をつくることを目指しています。
素材の一つひとつの質感やディテール、ヒューマンスケールを大切にしながら、人々の暮らしや風景を豊かにつくり上げる仕事をしています。

社屋や看護学校、工場から住宅に至るまで、さまざまな作品を手掛けていますが、古典的であると同時に革新的な価値を設計するラボラトリーであることが、わたしたちの一貫した姿勢です。

現在、新しい里山の風景を創出する養蚕工場・研究センターをはじめとして、多岐にわたる文化的なプロジェクトに取り組んでいます。

藤山敬晃建築設計事務所による、愛媛・東温市の住宅「House of Footpath」。周囲に山並みと田園が広がる敷地。周辺の“小道が交錯する風景”から着想し、散策する様に窓からの風景を楽しめる住宅を志向。内部の建築要素等に“カーブ“を取り入れて“場所毎に視界が異なる“空間を構築
藤山敬晃建築設計事務所による、愛媛・東温市の住宅「House of Footpath」。周囲に山並みと田園が広がる敷地。周辺の“小道が交錯する風景”から着想し、散策する様に窓からの風景を楽しめる住宅を志向。内部の建築要素等に“カーブ“を取り入れて“場所毎に視界が異なる“空間を構築外観、南側の道路より見る。 photo©北村徹
藤山敬晃建築設計事務所による、愛媛・東温市の住宅「House of Footpath」。周囲に山並みと田園が広がる敷地。周辺の“小道が交錯する風景”から着想し、散策する様に窓からの風景を楽しめる住宅を志向。内部の建築要素等に“カーブ“を取り入れて“場所毎に視界が異なる“空間を構築1階、ダイニングからリビング側を見る。 photo©藤村泰一
藤山敬晃建築設計事務所による、愛媛・東温市の住宅「House of Footpath」。周囲に山並みと田園が広がる敷地。周辺の“小道が交錯する風景”から着想し、散策する様に窓からの風景を楽しめる住宅を志向。内部の建築要素等に“カーブ“を取り入れて“場所毎に視界が異なる“空間を構築1階、リビングから2階のフリースペースと1階のダイニングを見る。 photo©藤村泰一
藤山敬晃建築設計事務所による、愛媛・東温市の住宅「House of Footpath」。周囲に山並みと田園が広がる敷地。周辺の“小道が交錯する風景”から着想し、散策する様に窓からの風景を楽しめる住宅を志向。内部の建築要素等に“カーブ“を取り入れて“場所毎に視界が異なる“空間を構築2階、フリースペースからリビングを見下ろす。 photo©北村徹

藤山敬晃建築設計事務所が設計した、愛媛・東温市の住宅「House of Footpath」です。
周囲に山並みと田園が広がる敷地での計画です。建築家は、周辺の“小道が交錯する風景”から着想し、散策する様に窓からの風景を楽しめる住宅を志向しました。そして、内部の建築要素等に“カーブ“を取り入れて“場所毎に視界が異なる“空間を構築しました。

市街地から少し離れた市街化調整区域に位置するV字に似た変形地。
周辺には山並みと田園が広がる。

施主からの要望は「住んで楽しい家」。経年を楽しむ素材を使用したい。床の段差を利用した読書スペースが欲しい。趣味のための音楽室を作りたい。防音を考慮し、本体部を構造的に切り離したい。等々

建築家によるテキストより

はじめて敷地を訪れたときに、敷地周辺を取り囲む “小道Footpath” がとても印象的だった。真っ直ぐな小道と、緩やかに湾曲した小道が交錯する風景からインスピレーションを得た。
「小道を散策するように 窓から見える景色を楽しむ 」そんな暮らしを思い描き、House of Footpathと名付けた。

建築家によるテキストより

住居棟と離れ棟(音楽室)を円弧を描くようにアプローチでつなぎ、小道を散策する姿を導き出した。この家自体が“小道”を歩いているかのように、窓から風景が取り込まれ外へとつながる。

床・階段・壁にカーブを描き、それらが梁の水平ラインと組み合わさり、居る場所で視界が異なる平面計画。
家のどこに居ても、四季折々の風景や家族の気配を感じることができる。邸内からは外に開いて見えるが、各所に計画された湾曲壁により外からは閉じて見える。

床の段差や階段は動線としての役割だけでなく、腰をかけて読書を楽しんだり、楽器を弾いたり、日常から趣味への動きの切り替えもスムーズ。

建築家によるテキストより
リュウ・ジャークン / Jiakun Architectsによる、中国の「蘇州御窯金煉瓦博物館」。プリツカー賞受賞建築家の代表作のひとつで2016年に完成。後期帝国時代を想起させる建築で、歴史的建築の床に用いられた特殊な煉瓦の製造過程を展示。物語的な体験を生み出す為にも煉瓦を用いる
リュウ・ジャークン / Jiakun Architectsによる、中国の「蘇州御窯金煉瓦博物館」。プリツカー賞受賞建築家の代表作のひとつで2016年に完成。後期帝国時代を想起させる建築で、歴史的建築の床に用いられた特殊な煉瓦の製造過程を展示。物語的な体験を生み出す為にも煉瓦を用いるSuzhou Museum of Imperial Kiln Brick, 2016 (Suzhou, People's Republic of China) photo courtesy of Liu Jian
リュウ・ジャークン / Jiakun Architectsによる、中国の「蘇州御窯金煉瓦博物館」。プリツカー賞受賞建築家の代表作のひとつで2016年に完成。後期帝国時代を想起させる建築で、歴史的建築の床に用いられた特殊な煉瓦の製造過程を展示。物語的な体験を生み出す為にも煉瓦を用いるSuzhou Museum of Imperial Kiln Brick, 2016 (Suzhou, People's Republic of China) photo courtesy of Liu Jian
リュウ・ジャークン / Jiakun Architectsによる、中国の「蘇州御窯金煉瓦博物館」。プリツカー賞受賞建築家の代表作のひとつで2016年に完成。後期帝国時代を想起させる建築で、歴史的建築の床に用いられた特殊な煉瓦の製造過程を展示。物語的な体験を生み出す為にも煉瓦を用いるSuzhou Museum of Imperial Kiln Brick, 2016 (Suzhou, People's Republic of China) photo courtesy of Arch-Exist
リュウ・ジャークン / Jiakun Architectsによる、中国の「蘇州御窯金煉瓦博物館」。プリツカー賞受賞建築家の代表作のひとつで2016年に完成。後期帝国時代を想起させる建築で、歴史的建築の床に用いられた特殊な煉瓦の製造過程を展示。物語的な体験を生み出す為にも煉瓦を用いるSuzhou Museum of Imperial Kiln Brick, 2016 (Suzhou, People's Republic of China) photo courtesy of Arch-Exist

リュウ・ジャークン / Jiakun Architectsによる、中国の「蘇州御窯金煉瓦博物館(Suzhou Museum of Imperial Kiln Brick)」です。
プリツカー賞受賞建築家の代表作のひとつで2016年に完成した建築です。後期帝国時代を想起させる建築で、歴史的建築の床に用いられた特殊な煉瓦の製造過程を展示しています。また、物語的な体験を生み出す為にも煉瓦を用いています。施設の場所はこちら(Google Map)。
アーキテクチャーフォトでは、リュウの2025年のプリツカー賞受賞を特集記事として紹介しています。


こちらはプロジェクトに関するテキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)

相城区に位置する蘇州御窯金煉瓦博物館は、明と清の時代に遡る歴史的遺跡を保護しつつ、後期帝国時代を想起させます。

博物館の建物にある巨大な柱が三階建ての構造を支え、スロープによって六つの区画へと通じています。そこでは、遺物や古代の窯、そして紫禁城、い和園、明十三陵の床を飾った「ゴールデンブリック」の製造過程が展示されています。

何千年にもわたるレンガが物語的な体験全体に使用されており、その体験は、開放された天井からの自然光に照らされた螺旋階段で最高潮に達します。この階段は、特別展や公共プログラム、ワークショップが行われる屋上へと訪問者を導きます。

2025.3.11Tue
湯浅良介による、建築展「Anybody Seen The Same River Twice?」。プリズミックギャラリーを会場に開催。オフィスユアサ・スタジオユアサ・ゴッティンガム・湯浅良介が出展し、“不可逆な時間に対する空間の可逆性”を“視覚的な問い”として投げかける
湯浅良介による、建築展「Anybody Seen The Same River Twice?」。プリズミックギャラリーを会場に開催。オフィスユアサ・スタジオユアサ・ゴッティンガム・湯浅良介が出展し、“不可逆な時間に対する空間の可逆性”を“視覚的な問い”として投げかける展覧会のメインビジュアル image courtesy of 湯浅良介

湯浅良介による、建築展「Anybody Seen The Same River Twice?」が開催されます。
プリズミックギャラリーを会場に開催されます。オフィスユアサ・スタジオユアサ・ゴッティンガム・湯浅良介が出展し、“不可逆な時間に対する空間の可逆性”を“視覚的な問い”として投げかける。開催期間は、2025年3月16日(日)~4月26日(期間中休廊日あり)。入場無料です。展覧会やトークイベント等の情報は公式ページに掲載されています。

流れる川のように、私たちの住まう世界もまた決して同じかたちを保つことはありません。この時間の不可逆性について、ヘラクレイトスは「同じ川に二度足を踏み入れることはできない」と言い、鴨長明は「流れる川は絶えずして、しかももとの水にあらず」と記しました。本展は、そうした絶え間なく変化する世界の中で、時に川の流れを遡り、時にその先を見据えながら、視線の浮遊を可能にする舟のようなものをつくる試みです。

現代において、私たちの経験は、かつてないほど断片化し、加速度的に変化しています。デジタル技術の進展により、時間や距離の感覚は曖昧になり、リアルと生成、記憶と記録、個と群の境界は、ますます不確かになりつつあります。移動の自由度が増し、同時に情報の流れが加速するなかで、私たちが立つ「場」や「空間」は、どのように認識され、どのように意味を持ちうるのでしょうか。その変化は、物理的な空間の捉え方にも影響を与え、可視・不可視の領域や現実と仮想の交錯を生み出しています。社会の構造が変容し続けるなかで、私たちは自身の立ち位置をどこに見出し、どのように世界と関わるのでしょうか。

オフィスユアサ、スタジオユアサ、ゴッティンガム、湯浅良介らによる出展作品は、コラージュ、写真、オブジェ、ドローイングを通じて、この不可逆な時間に対する空間の可逆性を、それにまつわる視覚的な問いとして投げかけます。複数の時間軸が交錯し、過去と現在、個と群がせめぎ合うなかで、認識のズレや知覚の揺らぎを浮かび上がらせます。会場には、オフィスユアサの藤井杏莉、松井康平による「台座のためのマクガフィン」が展示されるほか、スタジオユアサからは、慶野仁希、藤原禎之が、それぞれの研究・制作から選出した作品群を発表します。ゴッティンガムは、近年取り組んでいる「留保」をテーマにしたインスタレーションを展開し、湯浅良介は、紙に描くというプリミティブな方法を用い、描くことと消すことを繰り返すクロッキーを展示します。

本展は、単なる展示空間としての場ではなく、川のように絶えず変化し続ける視点の往復運動を誘発するものとして機能します。時間は流れ、空間が横たわります。遡ることも、飛び越えることもできない時間を、空間という媒介を通してなら往来できるかもしれません。空間がもつ多層な可能性のなかで、たゆたう川に身をゆだねながら、私たちはこの川を何度、どのように渡るのでしょうか?

リリーステキストより

以下に、詳細な情報を掲載します

リュウ・ジャークン / Jiakun Architectsによる、中国・ルージョウの「The Renovation of Tianbao Cave District of Erlang Town」。プリツカー賞受賞建築家の代表作のひとつで2021年に完成。地域の遺産保全と酒造文化を伝える為の施設として、緑豊かな崖の風景の中に様々な用途の建築を分散配置。数千年を遡る伝統的な東屋も再解釈して造る
リュウ・ジャークン / Jiakun Architectsによる、中国・ルージョウの「The Renovation of Tianbao Cave District of Erlang Town」。プリツカー賞受賞建築家の代表作のひとつで2021年に完成。地域の遺産保全と酒造文化を伝える為の施設として、緑豊かな崖の風景の中に様々な用途の建築を分散配置。数千年を遡る伝統的な東屋も再解釈して造るThe Renovation of Tianbao Cave District of Erlang Town, 2021 (Luzhou, People's Republic of China) photo courtesy of Arch-Exist
リュウ・ジャークン / Jiakun Architectsによる、中国・ルージョウの「The Renovation of Tianbao Cave District of Erlang Town」。プリツカー賞受賞建築家の代表作のひとつで2021年に完成。地域の遺産保全と酒造文化を伝える為の施設として、緑豊かな崖の風景の中に様々な用途の建築を分散配置。数千年を遡る伝統的な東屋も再解釈して造るThe Renovation of Tianbao Cave District of Erlang Town, 2021 (Luzhou, People's Republic of China) photo courtesy of Arch-Exist
リュウ・ジャークン / Jiakun Architectsによる、中国・ルージョウの「The Renovation of Tianbao Cave District of Erlang Town」。プリツカー賞受賞建築家の代表作のひとつで2021年に完成。地域の遺産保全と酒造文化を伝える為の施設として、緑豊かな崖の風景の中に様々な用途の建築を分散配置。数千年を遡る伝統的な東屋も再解釈して造るThe Renovation of Tianbao Cave District of Erlang Town, 2021 (Luzhou, People's Republic of China) photo courtesy of Arch-Exist
リュウ・ジャークン / Jiakun Architectsによる、中国・ルージョウの「The Renovation of Tianbao Cave District of Erlang Town」。プリツカー賞受賞建築家の代表作のひとつで2021年に完成。地域の遺産保全と酒造文化を伝える為の施設として、緑豊かな崖の風景の中に様々な用途の建築を分散配置。数千年を遡る伝統的な東屋も再解釈して造るThe Renovation of Tianbao Cave District of Erlang Town, 2021 (Luzhou, People's Republic of China) photo courtesy of Arch-Exist

リュウ・ジャークン / Jiakun Architectsが設計した、中国・ルージョウの「The Renovation of Tianbao Cave District of Erlang Town」です。
プリツカー賞受賞建築家の代表作のひとつで2021年に完成した建築です。建築家は、地域の遺産保全と酒造文化を伝える為の施設として、緑豊かな崖の風景の中に様々な用途の建築を分散配置しました。また、数千年を遡る伝統的な東屋も再解釈して造りました。
アーキテクチャーフォトでは、リュウの2025年のプリツカー賞受賞を特集記事として紹介しています。


こちらはプロジェクトに関するテキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)

天宝峰の緑豊かな崖の風景に寄り添う二郎鎮天宝洞は、周囲の環境の中に現れ、そして溶け込むことで、人間と自然の相互関係を体現しています。

平らに広がる深い軒は、数千年前にさかのぼる亭(※中国の伝統的な東屋)の形を再解釈し、スチールと竹で作られた出入口のパーゴラがスケールを確立しています。

受付ホールは片持ち梁構造になっており、空中からの眺望を促しつつ、訪問者を周囲の緑豊かな環境に没入させます。一方、鏡張りの展示ホールはその広大さを際立たせています。

在来種の桜がテラスを縁取り、ラウンジブリッジが屋外へと誘う通路となっています。

2025.3.10Mon
【ap job更新】 プロポーザル等に積極的に取り組み、アートとの関わりが深く芸術祭にも参加する「宮本佳明建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・新卒)を募集中
【ap job更新】 プロポーザル等に積極的に取り組み、アートとの関わりが深く芸術祭にも参加する「宮本佳明建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・新卒)を募集中
【ap job更新】 プロポーザル等に積極的に取り組み、アートとの関わりが深く芸術祭にも参加する「宮本佳明建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・新卒)を募集中常泉寺新位牌堂

プロポーザル等に積極的に取り組み、アートとの関わりが深く芸術祭にも参加する「宮本佳明建築設計事務所」の、設計スタッフ(経験者・既卒・新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

株式会社宮本佳明建築設計事務所では 設計スタッフを募集しています。

当社では小さな戸建住宅から大きな公共建築やランドスケープまで、さまざまなジャンルの設計を行っています。

また実施コンペ、プロポーザルに積極的に参加するとともに、アートとの関わりも深く、展覧会や芸術祭への参加が多いことも特徴のひとつです。設計はわいわいとフラットな関係で議論しながら進めるのが楽しいと感じています。

そんな雰囲気を共有することができる、意欲のある設計スタッフを募集します。
(宮本佳明)

松本光索 / KOSAKUによる、東京の住戸改修「音のいる日常」。ピアノを演奏する施主家族の為に計画。音が日常の中にある生活を目指し、ピアノを含めた様々な生活の要素が“ヒエラルキーなく”存在する空間を志向。其々に角度を付けて“散らばる”様に配置する構成を考案
松本光索 / KOSAKUによる、東京の住戸改修「音のいる日常」。ピアノを演奏する施主家族の為に計画。音が日常の中にある生活を目指し、ピアノを含めた様々な生活の要素が“ヒエラルキーなく”存在する空間を志向。其々に角度を付けて“散らばる”様に配置する構成を考案キッチンからダイニング側を見る。 photo©西村祐一
松本光索 / KOSAKUによる、東京の住戸改修「音のいる日常」。ピアノを演奏する施主家族の為に計画。音が日常の中にある生活を目指し、ピアノを含めた様々な生活の要素が“ヒエラルキーなく”存在する空間を志向。其々に角度を付けて“散らばる”様に配置する構成を考案キッチンからピアノを見る。 photo©西村祐一
松本光索 / KOSAKUによる、東京の住戸改修「音のいる日常」。ピアノを演奏する施主家族の為に計画。音が日常の中にある生活を目指し、ピアノを含めた様々な生活の要素が“ヒエラルキーなく”存在する空間を志向。其々に角度を付けて“散らばる”様に配置する構成を考案寝室 photo©西村祐一

松本光索 / KOSAKUが設計した、東京の住戸改修「音のいる日常」です。
ピアノを演奏する施主家族の為に計画されました。建築家は、音が日常の中にある生活を目指し、ピアノを含めた様々な生活の要素が“ヒエラルキーなく”存在する空間を志向しました。そして、其々に角度を付けて“散らばる”様に配置する構成を考案しました。

家族3人のためのマンションリノベーションプロジェクト。

夫婦は共にピアノを演奏することから、家にはグランドピアノがあった。しかし、以前暮らしていた住宅では、狭い部屋にピアノが押し込められ、演奏ができるような状態ではなかった。

施主に要望やさまざまな話を伺っていると、幼少期には廊下の途中にピアノが置いてあり、トイレに行く時に少し弾いてみたり、テレビのCMの合間にCMで流れている曲を即興で演奏するなど、ピアノが日常の中に溶け込んだ生活を送っていたことがわかった。

建築家によるテキストより

設計にあたり、どのように彼らの新しい住まいに、音のいる日常を取り戻すことができるかと考えた。

1LDK、床面積の合計が50㎡という限られた空間の中で、グランドピアノ、キッチン、家具などを等価なオブジェクトとして扱い、それぞれの関係性にヒエラルキーが生まれないものの置き方を模索した。

建築家によるテキストより

1LDK、床面積の合計が50㎡という限られた空間の中で、グランドピアノ、キッチン、家具などを等価なオブジェクトとして扱い、それぞれの関係性にヒエラルキーが生まれないものの置き方を模索した。

結果的に、LDKに置かれたグランドピアノの周辺に散らばるように、キッチンや家具、クローゼットを角度をつけながら配置することで、空間のどこにいてもピアノと近い距離感で生活ができる空間の構成となった。

音が日常の中心に戻り、新たに始まる彼らの生活はどのようなものだろうか。
楽しげな音と空間が混ざり合い、続いていく心地よい暮らしを、時々お邪魔しながら体験してみたいと思っている。

建築家によるテキストより
若手建築家4人が既製品電材を“ハック”した作品を展示する「電材HACK展」が開催。パナソニックが運営する東京・新橋の“BRIDGEHEAD Shimbashi”が会場。スキーマ建築計画出身の西原将が企画監修。出展者の桝永絵理子・向山裕二・森田美紀も参加するギャラリートークも実施
若手建築家4人が既製品電材を“ハック”した作品を展示する「電材HACK展」が開催。パナソニックが運営する東京・新橋の“BRIDGEHEAD Shimbashi”が会場。スキーマ建築計画出身の西原将が企画監修。出展者の桝永絵理子・向山裕二・森田美紀も参加するギャラリートークも実施上段:左から、西原将(スタジオパルマコン)、桝永絵理子(AATISMO)、向山裕二(ULTRA STUDIO)、森田美紀(mok architects)、下段:展示作品の一部

若手建築家4人が既製品電材を“ハック”した作品を展示する「電材HACK展」が開催されます。
パナソニックが運営する東京・新橋の“BRIDGEHEAD Shimbashi”が会場です。スキーマ建築計画出身の西原将が企画監修しています。また、出展者の桝永絵理子・向山裕二・森田美紀が参加するトークも実施されます。
会期は、2025年3月13日(木)~3月19日(水)(※日曜日は休み)。観覧無料、事前申込不要です(※ギャラリートーク開催日のみ要予約)。会場の場所はこちら(Google Map)。ギャラリートークへの参加予約はこちらのページから(締切:2025年3月12日17時)。【ap・ad】

「現し」を考える。展とはパナソニックの電気、照明、空調換気の専門家のチームと、シンプルで美しく、快適な「現し」空間をどのように作っていくかと考えてきたことを公開する企画展示です。

その展示のイベントとして既製品HACKワークショップを行い、パナソニックのスイッチ、コンセント、ダウンライト、ライトバー(照明器具)を改造して、新しい表現を模索しました。そこでは製品の種類を絞って行っていた検討をパナソニックの電材に広げて、若手建築家4組にデザインをしてもらい、製作し展示を行います。

大量に生産する製品は、生産性、施工性が良く、その規格化の中で体系が出来上がっています。そのような在り方は改造する余地が残っていると考えました。

電材をHACKし、使い方の拡張を考えることは、建物に必要不可欠な電材の新たな在り方を模索することにつながるのではないかと考えています。

(スタジオパルマコン / 西原将)

リリーステキストより

以下に、展示作品の一部の写真と関連イベントの詳細を掲載します。

リュウ・ジャークン / Jiakun Architectsによる、中国・成都の複合施設「West Village」。プリツカー賞受賞建築家の代表作のひとつで2015年に完成。建物・インフラ・ランドスケープ・公共スペースをひとつの環境内に内包。歩行者等の為のスロープが開放的でありながらも囲まれた境界を形成
リュウ・ジャークン / Jiakun Architectsによる、中国・成都の複合施設「West Village」。プリツカー賞受賞建築家の代表作のひとつで2015年に完成。建物・インフラ・ランドスケープ・公共スペースをひとつの環境内に内包。歩行者等の為のスロープが開放的でありながらも囲まれた境界を形成West Village, 2015 (Chengdu, People's Republic of China) photo courtesy of Chen Chen
リュウ・ジャークン / Jiakun Architectsによる、中国・成都の複合施設「West Village」。プリツカー賞受賞建築家の代表作のひとつで2015年に完成。建物・インフラ・ランドスケープ・公共スペースをひとつの環境内に内包。歩行者等の為のスロープが開放的でありながらも囲まれた境界を形成West Village, 2015 (Chengdu, People's Republic of China) photo courtesy of Arch-Exist
リュウ・ジャークン / Jiakun Architectsによる、中国・成都の複合施設「West Village」。プリツカー賞受賞建築家の代表作のひとつで2015年に完成。建物・インフラ・ランドスケープ・公共スペースをひとつの環境内に内包。歩行者等の為のスロープが開放的でありながらも囲まれた境界を形成West Village, 2015 (Chengdu, People's Republic of China) photo courtesy of Qian Shen Photography
リュウ・ジャークン / Jiakun Architectsによる、中国・成都の複合施設「West Village」。プリツカー賞受賞建築家の代表作のひとつで2015年に完成。建物・インフラ・ランドスケープ・公共スペースをひとつの環境内に内包。歩行者等の為のスロープが開放的でありながらも囲まれた境界を形成West Village, 2015 (Chengdu, People's Republic of China) photo courtesy of Arch-Exist

リュウ・ジャークン / Jiakun Architectsが設計した、中国・成都の複合施設「West Village」です。
プリツカー賞受賞建築家の代表作のひとつで2015年に完成した建築です。建物・インフラ・ランドスケープ・公共スペースをひとつの環境内に内包しています。また、歩行者等の為のスロープが開放的でありながらも囲まれた境界を形成しています。
アーキテクチャーフォトでは、リュウの2025年のプリツカー賞受賞を特集記事として紹介しています。


こちらはプロジェクトに関するテキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)

ウェスト・ヴィレッジは、建物、インフラ、ランドスケープ、公共スペースなど、さまざまなタイポロジーをひとつの環境内に示しています。
密度と開放空間は対立するものではなく、その建築家は多様な社会の幅広い要件を支えるために公共空間の役割を再考しています。

この5層のプロジェクトは一つの区画全体にわたり、視覚的にも文脈的にも、特徴的な中高層建築が並ぶ周辺の街並みと対照をなしています。

サイクリストや歩行者のための傾斜した通路が開かれていながらも囲まれた境界を形成し、その内側に文化、スポーツ、レクリエーション、ビジネス活動が活気づく独自の都市を包み込んでいます。一方で、周囲の自然環境や建築環境を公衆が見通せるようになっています。

地元の植物や野生の草花が取り入れられており、レンガは縦向きに敷かれて中心の穴から草が生い茂るようになっています。また、自生する竹林が日陰を作り、憩いの場を提供しています。

最も注目を集めたトピックス[期間:2025/3/3-3/9]
最も注目を集めたトピックス[期間:2025/3/3-3/9]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2025/3/3-3/9)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 2025年のプリツカー賞を、中国人建築家のリュウ・ジャークンが受賞
  2. 中山大介 / 中山建築設計事務所による、島根の「奥出雲の家」。山間部の広大な農地に囲まれた敷地。施主の“素朴な生活”と呼応する住まいを求め、現代的でありながらも近くに建つ“農小屋”の様な在り方の建築を志向。忠実・簡素・謙虚を意識して素材を選定し形を与える
  3. OMA / 重松象平+レム・コールハースによる、ニューヨークの、ニューミュージアムの拡張棟が2025年秋にオープン。SANAA設計の既存棟を増築する計画。歴史を作る“未来志向の美術館”の為に、集い・交流・創造を促進する透明性と開放性のある建築を志向。協働者としてクーパー・ロバートソンも参画
  4. 日建設計 / 伊庭野大輔+北潟寛史による、秋田・湯沢市の「Orbray [TRAD]」。地域との関係に向き合う企業の工場の改修。“地域との接点”を創出する存在を求め、働く姿を観覧できる“見学通路”や地域にも開かれる“食堂”を備えた建築を考案。現場での“即興的なアイデア”を積み上げて作る
  5. 青木淳のファサードデザインによる、東京の「ティファニー 銀座」が、2025年7月に開業。アジア最大の旗艦店として計画。インテリアはピーター・マリノが担当。日本文化に敬意を表したデザインで、これまでにない体験を提供
  6. 長谷川欣則+堀越ふみ江 / UENOA architectsによる、東京・千駄ヶ谷の店舗「fil cream」。ビルの出入口に増築されたソフトクリーム店。其々の利用者の動線を“扇形平面”で緩やかに分け、新設壁面の上部を斜めにして小屋の様な“愛らしい印象”を付与。階段の一部をベンチに変え“人々の拠り所”も作る
  7. BIGによる、ブータンの「ゲレフ国際空港」。同建築家たちが手掛けるマスタープランの一環として計画。国の文化も体現する存在を目指し、地域の柱から着想を得て“彫刻と彩色”を構造体に施す建築を考案。山並みを想起させる木造フレームは将来の拡張性も考慮
  8. BIGとArts Groupによる、中国・蘇州の「ジンジー湖パヴィリオン」。湖畔の遊歩道に面した交流の場。伝統的形式と現代的機能の融合も意図し、全方向から中庭にアクセス出来るように4つの空間を配置する構成を考案。瓦を参照しピクセル化した屋根は周辺のスケールとの調和も意図
  9. ザハ・ハディド・アーキテクツによる、イタリア・ナポリの、東部地域の再生マスタープラン。地域の産業の廃止で孤立した地域を対象とした計画。“分断された都市の構造”の再接続に加え、物理的心理的な障壁の排除と公共空間の増加も志向。深刻な交通渋滞の解消も目指す
  10. 大阪・関西万博の、若手建築家が設計を手掛ける全20施設のパース画像とコンセプト(前編)。前編では、休憩所・ギャラリー・展示施設・ポップアップステージの10施設を紹介
  11. リュウ・ジャークンが2015年に完成させた、中国・成都市の、コミュニティスペースの役割を果たす巨大な中庭を持ち立体的な公園のような構成の商業施設「West Village」の動画。市民に建築が使いこなされる様子をレポート
  12. axonometricによる、福岡・行橋市の宿泊施設「SOLASUNA」。海浜公園の中での計画。公園とホテルの“緩やかな統合”を求め、園内にもあるデッキを“立体的に拡張”させて“全体を覆う”建築を考案。階段状のデッキは海への動線になると共に日除けのルーバーとしても機能
  13. 工藤浩平建築設計事務所による、秋田市の住宅「楢山の別邸」。風土と環境に応える“普遍的な開き方”を追求。断熱性能のある“ガラスのダブルスキン”で包まれ、生活と風景が混じり合う連続性のある平面構成の建築を考案 / 立石遼太郎の論考“ドミノというシステム”も掲載
  14. 佐藤光彦・古澤大輔・妹島和世が登壇した「日本の名作住宅からの学び」の動画。進行は種田元晴が務める。東京都庭園美術館で2024年11月に行われたもの
  15. ザハ・ハディド・アーキテクツによる、サウジアラビア・リヤドの、地下鉄駅舎。国内初の公共交通機関で世界最長の無人運転鉄道の拠点駅。太陽熱の侵入を低減する多孔質なファサードは、地域の風土的建築の環境保護を現代的に再解釈したもの。開業11週間で1800万人以上が利用
  16. 茅ヶ崎市美術館での「美術館建築-アートと建築が包み合うとき」の入場チケットをプレゼント。山口洋一郎・内藤廣・坂茂・三分一博志・西沢立衛らによる美術館建築を紹介。模型・図面・スケッチなどを通して建築家の思考を辿る。会期中には5名の出展者の講演会も実施
  17. 妹島和世+西沢立衛 / SANAAによる、東京・渋谷区の店舗「無印良品 代官山」。商品そのものが“クローズアップ”され“インテリア”となるスペースを志向
  18. ザハ・ハディド・アーキテクツによる、イタリアの、新しい地中海文化センター。南部の海峡に面する街での計画。海岸地域の再開発の一環として設計され、展示ギャラリーに加えて水族館や会議場なども内包。地域の気象条件に対応した外観と海洋環境から着想した内部空間を備えた建築を造る
  19. 日本橋高島屋での「ヒュッゲな暮らしをデザイン 北欧のあかり展」の入場チケットをプレゼント。北欧で誕生した約100点の名作照明器具とそのデザイナーを紹介。照明と家具をコーディネートし、あかりを体験できる場も用意
  20. 武田慎太良+篠元貴之+住野裕樹 / MYSTによる、愛知・名古屋市の店舗「鮨 まつざき」。カウンター席が二つある鮨店の計画。伝統と革新の間にある“新たな体験”を目指し、和風の形式に“異質な要素”を介在させる計画を考案。“和紙や木材”と“鉱物的な素材”の対比させて非現実な質感を生み出す

2025.3.09Sun
グラフィックデザイナーの佐藤卓を特集したテレビ番組「Style2030 賢者の映す未来」の動画。2025年2月に放送されたもの
2025.3.08Sat
松隈洋と堀部安嗣によるトークイベントの動画。其々の書籍の出版を記念して2025年2月に行われたもの

松隈洋堀部安嗣によるトークイベントの動画です。其々の書籍の出版を記念して2025年2月に行われたもの。松隈が出版した書籍は『未完の建築 前川國男論・戦後編』、堀部が出版したのは『堀部安嗣作品集Ⅲ 2019-2024 全建築と設計図集』です。

2025.3.07Fri
武田慎太良+篠元貴之+住野裕樹 / MYSTによる、愛知・名古屋市の店舗「鮨 まつざき」。カウンター席が二つある鮨店の計画。伝統と革新の間にある“新たな体験”を目指し、和風の形式に“異質な要素”を介在させる計画を考案。“和紙や木材”と“鉱物的な素材”の対比させて非現実な質感を生み出す
武田慎太良+篠元貴之+住野裕樹 / MYSTによる、愛知・名古屋市の店舗「鮨 まつざき」。カウンター席が二つある鮨店の計画。伝統と革新の間にある“新たな体験”を目指し、和風の形式に“異質な要素”を介在させる計画を考案。“和紙や木材”と“鉱物的な素材”の対比させて非現実な質感を生み出す外観、前面道路より見る。 photo©森田真悠
武田慎太良+篠元貴之+住野裕樹 / MYSTによる、愛知・名古屋市の店舗「鮨 まつざき」。カウンター席が二つある鮨店の計画。伝統と革新の間にある“新たな体験”を目指し、和風の形式に“異質な要素”を介在させる計画を考案。“和紙や木材”と“鉱物的な素材”の対比させて非現実な質感を生み出す「中の間」 photo©森田真悠
武田慎太良+篠元貴之+住野裕樹 / MYSTによる、愛知・名古屋市の店舗「鮨 まつざき」。カウンター席が二つある鮨店の計画。伝統と革新の間にある“新たな体験”を目指し、和風の形式に“異質な要素”を介在させる計画を考案。“和紙や木材”と“鉱物的な素材”の対比させて非現実な質感を生み出す廊下から「奥の間」を見る。 photo©森田真悠
武田慎太良+篠元貴之+住野裕樹 / MYSTによる、愛知・名古屋市の店舗「鮨 まつざき」。カウンター席が二つある鮨店の計画。伝統と革新の間にある“新たな体験”を目指し、和風の形式に“異質な要素”を介在させる計画を考案。“和紙や木材”と“鉱物的な素材”の対比させて非現実な質感を生み出す「奥の間」 photo©森田真悠

武田慎太良+篠元貴之+住野裕樹 / MYSTが設計した、愛知・名古屋市の店舗「鮨 まつざき」です。
カウンター席が二つある鮨店の計画です。建築家は、伝統と革新の間にある“新たな体験”を目指し、和風の形式に“異質な要素”を介在させる計画を考案しました。そして、“和紙や木材”と“鉱物的な素材”の対比させて非現実な質感を生み出しました。店舗の場所はこちら(Google Map)。

名古屋市栄の鮨店の内装計画です。

守破離の考えを根底に据え、純和風の空間を基調としつつ、シュルレアリスティックな手法を取り入れることで、伝統と革新の狭間に立つ新たな空間体験を目指しました。

建築家によるテキストより

本計画では和空間の形式を一部切り取り、そこに異質な鉱物的要素を介在させることで、空間の文脈を反転させる試みを行っています。

ジャスパー・ジョーンズが星条旗の象徴性を転倒させ、単なる国旗ではなく「国旗でありながら国旗ではない」曖昧な存在へと変容させたように、本計画では伝統的な和の秩序を意図的に断ち切り、切断面に異質な素材を挿入することで、空間の意味を更新し、新たな視点を付与しました。

この手法により、伝統的な日本の美の枠組みをあえて解体し、新たな視点を付与することで、かつての静謐な調和とは異なる、予期せぬ風景が現れます。

建築家によるテキストより

直線のカウンターを中心に据えた中の間とL字型のカウンターを据えた奥の間の2種類の性格の個室を、雁行する路地のような廊下が繋ぐ平面構成となっています。その路地に切断面を配置し、象徴的な仕掛けとして空間を繋ぎます。

日本的な要素を基調にしながらも、鉱物のような硬質な美を取り入れることで、和紙や木材とのコントラストが非現実的な質感を際立たせます。鮨店という伝統的な形式に新しい価値を吹き込み、単なる食事の場を超え、来訪者が五感で感じる体験へと昇華させることを目指しています。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 大型3Dプリンタでの建築部材の製造を通じて、建築の新たな可能性を探求する「株式会社DigitalArchi」が、アーキテクト (Project Manager) を募集中
【ap job更新】 大型3Dプリンタでの建築部材の製造を通じて、建築の新たな可能性を探求する「株式会社DigitalArchi」が、アーキテクト (Project Manager) を募集中
【ap job更新】 大型3Dプリンタでの建築部材の製造を通じて、建築の新たな可能性を探求する「株式会社DigitalArchi」が、アーキテクト (Project Manager) を募集中

大型3Dプリンタでの建築部材の製造を通じて、建築の新たな可能性を探求する「株式会社DigitalArchi」の、アーキテクト (Project Manager) 募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

【未来をつくる建築に挑戦しませんか?】
私たちDigitalArchiは、17年間の大手ゼネコンでの技術者や3Dプリンタの大学研究員の経歴を持つ代表の松岡康友と、3Dプリンタの国内第一人者である慶應義塾大学教授の田中浩也が2023年6月に共同創業した会社です。建築の「つくる」をつくる をミッションとして、大型3Dプリンタを活用し、サスティナブルな建築部材を製造・販売することで、新しい時代にふさわしい建築を創造しています。

デジタル時代の技術を駆使しながら、建築の醍醐味を仲間と分かち合い、未来のスタンダードを築くことを目指しています。

新しい技術や建築の可能性に挑戦したい方、ぜひ私たちと一緒に未来を形にしましょう。

【Message】
建築空間の新しい可能性を探求することに本気で取り組んでいます。建築用大型3Dプリンタを用いてコンピュテーショナルファブリケーションを実践し世界に発信するスタートアップ「DigitalArchi」の設計部門を統括する挑戦者・冒険家を求めています。

Subscribe and Follow

公式アカウントをフォローして、
見逃せない建築情報を受け取ろう。

「建築と社会の関係を視覚化する」メディア、アーキテクチャーフォトの公式アカウントです。
様々な切り口による複眼的視点で建築に関する情報を最速でお届けします。

  • 情報募集建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
  • メールマガジン メールマガジンで最新の情報を配信しています。