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日建設計による、大阪・関西万博の「ガスパビリオン」。“化けろ、未来”をテーマとする施設。未来社会に貢献する存在を求め、新たな環境素材と工法の“実証試験”的導入を実施。放射冷却性能をもつ膜材と仮設山留用のリース鉄骨で造り上げる建築を考案
日建設計による、大阪・関西万博の「ガスパビリオン」。“化けろ、未来”をテーマとする施設。未来社会に貢献する存在を求め、新たな環境素材と工法の“実証試験”的導入を実施。放射冷却性能をもつ膜材と仮設山留用のリース鉄骨で造り上げる建築を考案鳥瞰、敷地上空より見る。 photo©Yohei Sasakura
日建設計による、大阪・関西万博の「ガスパビリオン」。“化けろ、未来”をテーマとする施設。未来社会に貢献する存在を求め、新たな環境素材と工法の“実証試験”的導入を実施。放射冷却性能をもつ膜材と仮設山留用のリース鉄骨で造り上げる建築を考案外観、南東側より見る。 photo©Yohei Sasakura
日建設計による、大阪・関西万博の「ガスパビリオン」。“化けろ、未来”をテーマとする施設。未来社会に貢献する存在を求め、新たな環境素材と工法の“実証試験”的導入を実施。放射冷却性能をもつ膜材と仮設山留用のリース鉄骨で造り上げる建築を考案外観、南側より見る。 photo©Yohei Sasakura
日建設計による、大阪・関西万博の「ガスパビリオン」。“化けろ、未来”をテーマとする施設。未来社会に貢献する存在を求め、新たな環境素材と工法の“実証試験”的導入を実施。放射冷却性能をもつ膜材と仮設山留用のリース鉄骨で造り上げる建築を考案メイン展示室 photo©Yohei Sasakura

日建設計が設計した、大阪・関西万博の「ガスパビリオン おばけワンダーランド」です。
“化けろ、未来”をテーマとする施設です。建築家は、未来社会に貢献する存在を求め、新たな環境素材と工法の“実証試験”的導入を実施しました。そして、放射冷却性能をもつ膜材と仮設山留用のリース鉄骨で造り上げる建築を考案しました。施設の公式サイトはこちら

JGA(日本ガス協会)が出展するガスパビリオンの計画。「化けろ、未来」をテーマに、おばけのキャラクターが案内するXRアトラクション体験を通して、メタネーション技術をはじめとするガス業界の環境への取り組みを発信する。

このパビリオンの計画では、多様な情報発信の場をもつ現代において、エネルギー会社が万博パビリオンを出展する意味をクライアントと改めて問い直し、「ここでしか味わえない記憶に残る体験を提供する、パビリオンならではの特徴的な空間」と「建設行為そのものが、未来社会の貢献するパビリオン」の両立が、不可欠であると考えた。

この実現に向け、未来環境に貢献する2つの新たな素材・工法のパビリオンへの試験導入と、その技術の効果を活かすことで生まれる新たな非日常のパビリオン空間を目指した。

建築家によるテキストより

大阪ガス発のスタートアップ企業が手掛ける新規放射冷却膜材SPACECOOL(B種膜)の、実証試験を兼ねた建築外装への実装がその一つだ。

この材料は高い日射反射性能を持つとともに、膜周辺の熱エネルギーを大気の窓といわれる透過性の高い波長域(8~13μm)の光エネルギーに変化(化け)させ放出する放射冷却性能を有し、膜材表面温度を常に周辺温度以下に保つことができる。本計画での性能確認ができれば、未来の環境に大きな貢献が期待される素材である。

この膜材の性能を最大限活用すべく、このパビリオンでは三角形断面の建物形状により、内部の夏を建物上部から膜を通じて効率的に排出し、床吹出しの居住域空調方式との併用により、省材料・省エネルギーでパビリオンならではの特徴的な大空間を実現した。

建築家によるテキストより

そしてもう一つは、このパビリオンを形作る構造フレームへの仮設山留用リース鉄骨の採用である。

万博の会期は半年間であり、その前後の建設・解体期間を含めても約2年間の利用である。リース鉄骨を用いることで、会期後にはすぐに他の現場に転用する(化ける)ことができ、建設から解体・再利用までに排出されるCO2量の大幅に削減が可能である。

ここでは、規格寸法のリース材をボルトでつなぎ合わせることで高さの異なる柱をつくるとともに、通常仮設山留の水平火打ち材の接合に用いる回転ピースというリース材料をすべての柱の足元に設置することで、規格部材のリース材料を用いながらも、各々高さ・幅・角度の異なる三角形フレームを連続させ、揺らぎのある内部空間と山並みのような特徴的な外観を創り出した。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス[期間:2025/9/8-9/14]
最も注目を集めたトピックス[期間:2025/9/8-9/14]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2025/9/8-9/14)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. MVRDVによる、オランダの複合ビル「Valley」。オフィス街の居住・労働・商業の為の施設。地域に緑と人間の次元を取り戻す事を目指し、低層部に多様な植栽を配置した公共的空間を配置。専用デジタルツールを開発し採光眺望や割付等の決定等を合理的に進める
  2. 内藤廣による講演会「渋谷と益田、そして建築と都市を語る」の動画。展覧会の開催に合わせて2025年7月に行われたもの
  3. 妹島和世の空間設計で、化粧品メーカー“ポーラ”の銀座旗艦店「ポーラ ギンザ」が2025年12月にリニューアルオープン。音楽家・渋谷慶一郎、照明家・豊久将三、嗅覚のアーティスト・和泉侃もプロジェクトに参画
  4. OMA / 重松象平の建築デザインによる、東京の複合商業施設「原宿クエスト」が9月11日にオープン。“二面性”をコンセプトとし、原宿と表参道という異なる個性の街を繋ぐ空間を志向。設計・監理にはNTTファシリティーズが参画
  5. フロリアン・ブッシュ建築設計事務所による、東京・新宿区の複合ビル「昇」。48㎡の敷地に建つ飲食店と2つの住戸が入る建築。“垂直方向の可能性”を探求し、コアを設けずに平面外縁部の上下左右に“階段を巡らせる”構成を考案。与件の拮抗から生まれた“多価性”のある外観も特徴とする
  6. 宮本佳明・山口陽登・上坂設計による「大阪市立大学工学部F棟実験室」。既存校舎の中庭に実験室と準備室を増築する計画。中庭の“開放感を担保”を求め、量塊を4分割して“視線の抜けを確保”するように雁行配置する構成を考案。古い建物とも馴染むように外装にコールテン鋼板を採用
  7. 妹島和世が、NHKの朝のテレビ番組”あさイチ”のプレミアムトークに出演。放送日は2025年9月5日
  8. 小野良輔建築設計事務所による、鹿児島・奄美大島の「ねこやぐらの家」。猫などの小動物を家で預かる施主の為に計画。人間と動物の無理のない“共存”を目指し、猫の通り道にもなる“構造体”を中央に配置する建築を考案。地域の古民家とも調和する屋根形状は室内に開放感も生み出す
  9. 西久保毅人 / ニコ設計室による、東京・葛飾区の「重ねの家」。大人4人の家族が暮らす住まい。其々の生活の独立性の高さに着目し、お互いの距離を保持しつつ“集落のように”暮らしが存在する建築を志向。終の住処として将来の“介護”も想定した動線計画とする
  10. SANAAによる、台湾の「Taichung Green Museumbrary」が2025年12月にオープン。旧軍用空港跡地の公園内に計画された美術館と図書館を統合した施設。軽やかで開かれた存在を目指し、アルミとガラスの二重構造のファサードで地上レベルに全方向からアクセス可能な公共広場を備えた建築を考案
  11. トイットデザインと西和人事務所による、石川・金沢市の「街中に建つ大樹のカフェ」。大型施設が建ち並ぶ街の一角に計画。乾いた都市の中に“生き生きとした場”の創出を目指し、“存在をあるがままに表現していく強さ”を備えた存在を志向。木造の躯体を現しとした“大樹の集合体”の様な建築を考案
  12. ネリ&フーによる、中国・海南島の宿泊施設「城郭都市 / サンヤ・ウェルネス・リトリート」。著名なリゾート地での計画。国の“古代の城郭都市”に着想を得て、重厚な基壇の上に二つの客室棟が載る構成を考案。“土地の精神”の体現も意図して“地元の職人技術”の採用や“少数民族の芸術”の参照も行う
  13. ビオフォルム環境デザイン室による、岩手の「陸前高田 / CAMOCY」。震災被害を受けた街の7つの店舗等が入る施設。“地域が元気になる”存在を目指し、かつての街並みを参照した“蔵の屋根”が連続する様な意匠の外観を考案。建築に加えて什器も地元の職人と地元の素材で作り上げる
  14. 川嶋洋平建築設計事務所による、沖縄・宮古島市の集合住宅「T_student dormitory」。海外や県外の生徒を受け入れる大学寮。様々な交流を促す存在を目指し、プライベートとパブリックの空間の“距離感”に重点を置く計画を志向。各階の中央に様々な機能を持つ“コモンスペース”を配置する構成を考案
  15. 安藤忠雄による「本福寺水御堂」(1991年)の現在の様子を紹介する動画。兵庫・淡路島にある屋根が水盤となっている建築。2025年9月に公開されたもの
  16. 大城禎人事務所とLifetectによる、沖縄・中頭郡の「砂辺の集合住宅」。観光地であり米軍基地も近い地域での計画。多様な生活スタイルの居住者を想定し、大スパンのグリッドと逆張りでつくるRCラーメン構造の建築を考案。“普通の技術”を用いつつも扱い方で“空間の質”を向上させる
  17. 【ap job更新】 能動的に街や社会に関わり、“新たな豊かさ”を追求する「note architects」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)を募集中
  18. フォスター+パートナーズによる、大阪・関西万博の「サウジアラビアパビリオン」。国の魅力を伝える場として、町や都市を探訪する体験を想起させる存在を志向。迷路の様な曲がりくねる路地を探索する空間構成を考案。ローカルアーキテクトとして梓設計も参画
  19. 塩入勇生+矢﨑亮大 / ARCHIDIVISIONによる、北海道・札幌市の「maison y maison」。代々受け継がれた土地の設計者実家の増改築。終の棲家であり未来に繋がる存在を求め、増築した上で既存の半分を共同住宅・テナント・共用部に転用し保存する計画を考案。地域の活動が入り込み新たな交流も生まれる
  20. リナ・ゴットメによる、大阪・関西万博の「バーレーンパビリオン」。“海をつなぐ”をテーマに計画。同国と海の繋がりを伝える施設として、“伝統的な船の製造技術”の参照に加えて“日本の木組の技術”も融合させる建築を考案。持続可能性を考慮して殆どの材料を再利用可能とする

藤本壮介が登場しているウェブ番組の動画。森美術館での藤本展の展示室で話を聞く。2025年8月に公開されたもの

藤本壮介が登場しているウェブ番組「MEET YOUR ART」の動画です。森美術館での藤本展の展示室で話を聞いています。2025年8月に公開されたもの。アーキテクチャーフォトでは、藤本壮介の展覧会の様子を特集記事として公開しています。

アーティストユニット・原倫太郎+原游の展覧会が、渋谷の“原広司+アトリエ・ファイ建築研究所”を会場に開催
アーティストユニット・原倫太郎+原游の展覧会が、渋谷の“原広司+アトリエ・ファイ建築研究所”を会場に開催

アーティストユニット・原倫太郎+原游の展覧会「森の空白を満たす」が、東京・渋谷区の“原広司+アトリエ・ファイ建築研究所”を会場に開催されます。開催日時は、2025年9月6日~2025年9月28日の金土日11:00-18:00です。開催場所は、上記のリンク先でご確認ください。

この度、原倫太郎+原游による「森の空白を満たす」を開催いたします。展示会場は2025年1月に88歳で亡くなった建築家である原広司が様々な建物を構想・設計し、思想を深め、音楽の会を開催したり、料理を振る舞ったりと晩年20年以上に渡って活動・生活の拠点であった原広司+アトリエ・ファイ建築研究所です。2025年夏の終わり、蔦に覆われ時間が凍結しているこの場所で、原倫太郎と原游による各々の代表作を展示いたします。作品共々、原広司が設計したアトリエ・ファイの空間もこの貴重な機会にご覧ください。

安藤忠雄による「本福寺水御堂」(1991年)の現在の様子を紹介する動画。兵庫・淡路島にある屋根が水盤となっている建築。2025年9月に公開されたもの

安藤忠雄建築研究所による「本福寺水御堂」(1991年)の現在の様子を紹介する動画です。
兵庫・淡路島にある屋根が水盤となっている建築。2025年9月に公開されたもの。世界中の建築を紹介するyoutubeチャンネル「Archimarathon」が制作して公開しています。

青木淳がキュレーターを務めた、ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 日本館展示「中立点」の報告会の動画。青木淳・家村珠代・藤倉麻子・大村高広・木内俊克・砂山太一が登壇。2025年7月に行われたもの

青木淳がキュレーターを務めた、ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 日本館展示「中立点」の報告会の動画です。キュレーターの青木淳、キュラトリアルアドバイザーの家村珠代、出典作家の藤倉麻子大村高広木内俊克・砂山太一が登壇しています。2025年7月に行われたもの。アーキテクチャーフォトでは、日本館展示「中立点」の会場の様子を特集記事として掲載しています。

西久保毅人 / ニコ設計室による、東京・葛飾区の「重ねの家」。大人4人の家族が暮らす住まい。其々の生活の独立性の高さに着目し、お互いの距離を保持しつつ“集落のように”暮らしが存在する建築を志向。終の住処として将来の“介護”も想定した動線計画とする
西久保毅人 / ニコ設計室による、東京・葛飾区の「重ねの家」。大人4人の家族が暮らす住まい。其々の生活の独立性の高さに着目し、お互いの距離を保持しつつ“集落のように”暮らしが存在する建築を志向。終の住処として将来の“介護”も想定した動線計画とする外観、北側の道路より見る。 photo©傍島利浩
西久保毅人 / ニコ設計室による、東京・葛飾区の「重ねの家」。大人4人の家族が暮らす住まい。其々の生活の独立性の高さに着目し、お互いの距離を保持しつつ“集落のように”暮らしが存在する建築を志向。終の住処として将来の“介護”も想定した動線計画とする1階、玄関から廊下を見る。 photo©傍島利浩
西久保毅人 / ニコ設計室による、東京・葛飾区の「重ねの家」。大人4人の家族が暮らす住まい。其々の生活の独立性の高さに着目し、お互いの距離を保持しつつ“集落のように”暮らしが存在する建築を志向。終の住処として将来の“介護”も想定した動線計画とする1階、「食堂」(ダイニング)からキッチンを見る。 photo©傍島利浩
西久保毅人 / ニコ設計室による、東京・葛飾区の「重ねの家」。大人4人の家族が暮らす住まい。其々の生活の独立性の高さに着目し、お互いの距離を保持しつつ“集落のように”暮らしが存在する建築を志向。終の住処として将来の“介護”も想定した動線計画とする1階、中庭 photo©傍島利浩

西久保毅人 / ニコ設計室が設計した、東京・葛飾区の「重ねの家 亀有のシェア/ケアハウス」です。
大人4人の家族が暮らす住まいのプロジェクトです。建築家は、其々の生活の独立性の高さに着目し、お互いの距離を保持しつつ“集落のように”暮らしが存在する建築を志向しました。また、終の住処として将来の“介護”も想定した動線計画としています。

東京都葛飾区の商店街に隣接した住宅街の角地に計画した4人家族のための住宅です。

街角には独立した音楽室を併設しています。
このスペースは将来的には切り離して他人に貸す事もできるし、家族の誰かがたまにお店をしても良いし、地域活動の拠点にしても良いし、、と住まい手の海老原さんご家族といろんな妄想を膨らませた結果、同じ敷地にはありつつも暮らしとは切り離した形で計画しました。

この音楽室のボリュームが街角にある事でご家族の静かな暮らしを人目から守るという大切な役割も同時にあります。

建築家によるテキストより

御家族4人は50代~80代でそれぞれに独立した大人であるため個々の生活の独立性が高く、終の住処として平屋に近い暮らしをご要望されていました。そういう意味では「単世帯住宅」というよりも大人4人のためのシェアハウスの様なイメージの暮らしです。

そこで共有する中庭の周りに距離を持ちつつ集落のように個々の暮らしが存在しているといいなと考えてました。外壁の仕上げやボリュームを細かく切り替えているのはそのためです。

建築家によるテキストより

一方で「将来この家で家族を順番に看取りたいので、在宅ケア、訪問ケアがしやすいようにしたい。」というご要望もありました。
そこで外部からのアプローチを音楽室を囲む様に2つ設けています。一方は車椅子で出入りできる様にスロープとし、訪問介護の際の他者の出入りをスムーズにしています。

そして玄関近くの個室を「看取り部屋」として設定し、家族を順番にストレスなく長期間介護のしやすい動線計画として考えました。そういう意味では4人家族の住宅でありつつ、未来のケアハウスでもあるという2重の未来を重ね合わせた計画となっています。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 能動的に街や社会に関わり、“新たな豊かさ”を追求する「note architects」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)を募集中
【ap job更新】 能動的に街や社会に関わり、“新たな豊かさ”を追求する「note architects」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)を募集中
【ap job更新】 能動的に街や社会に関わり、“新たな豊かさ”を追求する「note architects」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)を募集中深川住宅

能動的に街や社会に関わり、“新たな豊かさ”を追求する「note architects」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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【オフィスの紹介】
note architectsでは、建築・リノベーションの設計を通じて“自由で活き活きとした日常”を目指し様々なプロジェクトに取り組んでいます。

多様化している社会に応えるため、多様な個性を活かしたチーム作りを目指しています。
事務所もまだ成長過程にあり、主体的にプロジェクトに取り組みたい方には、実力を発揮しやすい環境です。また、近所の店舗やクリエーターの方との交流もあり、プロジェクトごとに協業しながら取り組んでいるため、広い視野を持った建築家として成長することができます。独立志望の方も、長く働きたい方も共に歓迎しています。

事務所のある清澄白河は、川や公園が多く、都会の洗練された店舗と自然が混ざり合った環境です。プロジェクトの半数が近隣エリア内にあり、お施主様同士もご近所のため、交流を深めるイベントなども開催しています。

現在は住宅、別荘、集合住宅、店舗、茶室空間など空間設計と、組立て式屋台tomioka stand事業の2軸で、街や社会に新たな価値を提供する視点で設計を行っております。

地域のつながりの中で、より能動的に街や社会に関わり、新たな豊かさを追求しています。そんなプロセスの中で、共に成長していける方とご一緒できればと思います。

楽しく情熱的に、デザインに取り組んでくださる方のご応募、お待ちしています。

【代表プロフィール】
鎌松亮
1985年 東京都生まれ
2008年 隈研吾研究室卒
2010年 株式会社石本建築事務所入社
アトリエと組織設計事務所にて、作品としての建築の強さと、それを支える技術力の両軸を学び独立。
2016年 note architects設立

大城禎人事務所とLifetectによる、沖縄・中頭郡の「砂辺の集合住宅」。観光地であり米軍基地も近い地域での計画。多様な生活スタイルの居住者を想定し、大スパンのグリッドと逆張りでつくるRCラーメン構造の建築を考案。“普通の技術”を用いつつも扱い方で“空間の質”を向上させる
大城禎人事務所とLifetectによる、沖縄・中頭郡の「砂辺の集合住宅」。観光地であり米軍基地も近い地域での計画。多様な生活スタイルの居住者を想定し、大スパンのグリッドと逆張りでつくるRCラーメン構造の建築を考案。“普通の技術”を用いつつも扱い方で“空間の質”を向上させる外観、東側の道路より見る。 photo©鳥村鋼一
大城禎人事務所とLifetectによる、沖縄・中頭郡の「砂辺の集合住宅」。観光地であり米軍基地も近い地域での計画。多様な生活スタイルの居住者を想定し、大スパンのグリッドと逆張りでつくるRCラーメン構造の建築を考案。“普通の技術”を用いつつも扱い方で“空間の質”を向上させる4階住戸、5階への階段側からダイニングとリビングを見る。 photo©鳥村鋼一
大城禎人事務所とLifetectによる、沖縄・中頭郡の「砂辺の集合住宅」。観光地であり米軍基地も近い地域での計画。多様な生活スタイルの居住者を想定し、大スパンのグリッドと逆張りでつくるRCラーメン構造の建築を考案。“普通の技術”を用いつつも扱い方で“空間の質”を向上させる4階住戸、リビングから開口部越しに外部を見る。 photo©鳥村鋼一

大城禎人建築設計事務所宮里尚志 / Lifetectが設計した、沖縄・中頭郡の「砂辺の集合住宅」です。
観光地であり米軍基地も近い地域での計画です。建築家は、多様な生活スタイルの居住者を想定し、大スパンのグリッドと逆張りでつくるRCラーメン構造の建築を考案しました。また、“普通の技術”を用いつつも扱い方で“空間の質”を向上させることも意図されました。

沖縄県北谷町に建つ「砂辺の集合住宅」。

建築家によるテキストより

砂辺エリアは県内屈指のマリンスポーツのスポットがあり、東アジア最大の米軍基地・嘉手納基地も近接する。アメリカ軍人・軍属人が多く暮らすほか、観光地として賑わいをみせる環境下で、本計画は多様な生活スタイルの入居者を想定し、居住空間を提案した。

建築家によるテキストより

この建築の意義は二つあると考える。

一つ目は「新たな景観の提案」。コンクリートジャングルと呼称される単調な沖縄の街並みに同化せず、リズミカルな開口計画や敷地の緑化を行った。残念なことに県内では近年、外構に植栽を施さず、土間打ちしてしまう建物が多く見られる。

二つ目は「賃貸建築としての質を一般的な構法・材が担保」。RCのラーメン構造で1フロア毎にがらんどうな空間を造りながら、構造体の逆梁に座れたり、開口計画で明暗のコントラストを付けたり。普及している工法や既製の窓サッシなどが建築空間の質を高める。

ごくごく普通の技術で多様な生活スタイルの住まい手を受けとめる大らかな空間となった。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 歴史的な建造物を対象に、リサーチから設計と施工まで手掛ける「デザイン・フォー・ヘリテージ」が、設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)、リサーチャー、バックオフィスメンバーを募集中
【ap job更新】 歴史的な建造物を対象に、リサーチから設計と施工まで手掛ける「デザイン・フォー・ヘリテージ」が、設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)、リサーチャー、バックオフィスメンバーを募集中
【ap job更新】 歴史的な建造物を対象に、リサーチから設計と施工まで手掛ける「デザイン・フォー・ヘリテージ」が、設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)、リサーチャー、バックオフィスメンバーを募集中大平作業場跡

歴史的な建造物を対象に、リサーチから設計と施工まで手掛ける「デザイン・フォー・ヘリテージ」の、設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)、リサーチャー、バックオフィスメンバー 募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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株式会社デザイン・フォー・ヘリテージ(D4H)は歴史的な建造物や文化財に対して、専門的な立場からリサーチ、コンサルティング、企画、設計監理を手掛ける組織です。

保存・修復のみではなく、歴史的な価値と接続した活用のため、現代にこそ可能なデザインを模索することを特徴としています。5期に渡って順調に組織を拡大してきましたが、事業領域の拡大、部門再編、設計フェーズにあるプロジェクトの増加のため、建築的なクリエーションを担う設計メンバーと、リサーチ専門のメンバー、バックオフィスマネージャーを募集します。建築物のみならず、土木構築物やランドスケープ、地域に根づく技術や生業までを含む、あらゆる領域を横断してデザイン・課題解決にあたることができる環境で、一緒に働く仲間を募集します。

現在プロジェクトは全国各地で進行しており、一例として下記のようなものがあります。
・破損状況が著しく、耐震性に課題のある歴史的建造物の修復および補強と活用のためのプログラム提案、整備計画の策定、その後の工事のための設計、工事監理・施工
・歴史的建造物を核に地域全体をフィールドミュージアムとするため、遺構を地域の拠点として再生させる他、ゲストハウス、インフォメーションセンター、散策路などを総合的に整備するプロジェクト
・近世/近代の土木遺産の調査と修復および活用のための整備と付随する周辺のランドスケープデザイン

下記のような業務を行い、通常の設計事務所の業務に留まらない、独自のスキルを身につけることが可能です。
・史料調査や、歴史的建造物の痕跡・破損・仕様等の各種調査
・三次元光学計測、写真測量、各種解析・工学シミュレーション
・記録写真、映像製作
・修復手法、構法、材料の研究開発
・修復保存のための先端技術と伝統技術の双方に関する調査研究

設計だけではないあらゆるフェーズを横断した業務範囲、多様な働き方を受け入れており、勤務日数、勤務時間の融通、リモートワークにも柔軟に対応しています。
個人事務所と兼務のスタッフや子育てをしながら働くスタッフも多いです。また、半数以上が女性スタッフです。

永山祐子による展覧会「確かにありそうなもの」が、新宿のAWASE galleryで開催。万博建築からジュエリーまで、スケールや領域を横断する作品群を模型・素材・映像で紹介。プロダクト類は実際に購入も可能。入場無料
永山祐子による展覧会「確かにありそうなもの」が、新宿のAWASE galleryで開催。万博建築からジュエリーまで、スケールや領域を横断する作品群を模型・素材・映像で紹介。プロダクト類は実際に購入も可能。入場無料

永山祐子による展覧会「確かにありそうなもの」が、東京・新宿のAWASE galleryで開催されます。
万博建築からジュエリーまで、スケールや領域を横断する作品群を模型・素材・映像で紹介します。また、プロダクト類は実際に購入も可能。入場無料です。会期は2025年9月20日~10月12日まで。会場の場所はこちら(Google Map)。

永山祐子によるコメント

今年、作品集と新書という二冊を刊行する節目に、ギャラリーからお声がけをいただき、本展を開催することとなりました。

会場は二つの部屋で構成されています。ひとつ目の部屋には、作品集の「レシピページ」を思わせる展示が広がります。発想の種や、思いがけないブレイクスルーをもたらしたモノが並び、私の頭の中をそのまま形にしたような空間となっています。

もうひとつの部屋では、作品集の一章「動く建築」をテーマに、万博をはじめとするリユースのプロジェクトを実物のモックアップや映像を通して、かたちを変えながら未来へとつながっていく建築の姿として展示しています。

展示写真はタペストリーやTシャツとなっており、会期終了後も廃棄されることなく、誰かの手に渡り、新たに活かされることを願っています。

また、展示解説は音声でお聞きいただけますので、会場で作品とあわせて、あるいは帰り道などに耳を傾け、展示の理解を深めていただければと思います。

リリーステキストより
【ap job更新】 国際色豊かな施主と共に、“文化的価値”を建築を通じて具現化する「SAAD Architects」が、設計スタッフ (既卒・経験者)と 業務委託を募集中
【ap job更新】 国際色豊かな施主と共に、“文化的価値”を建築を通じて具現化する「SAAD Architects」が、設計スタッフ (既卒・経験者)と 業務委託を募集中
【ap job更新】 国際色豊かな施主と共に、“文化的価値”を建築を通じて具現化する「SAAD Architects」が、設計スタッフ (既卒・経験者)と 業務委託を募集中

国際色豊かな施主と共に、“文化的価値”を建築を通じて具現化する「SAAD Architects」の、設計スタッフ (既卒・経験者)と 業務委託 募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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【Design Philosophy】
自然や都市そのものは我々にとって環境であり
建築もまた都市環境を形成する環境の一部である

我々が追求するのは自然への帰還である
それは単に素材や借景だけの話ではなく
体験として得た過去の記憶との所縁を意味する

誰もが好奇心のままに行動を掻き立てられ
好奇心の赴くままに奥へ奥へと進んでいったように
建築は個々の記憶と感動を映し出す環境となる

変化と流動が躍動する環境の中で、
建築は常に開かれたダイナミズムを纏い
広大な世界との交わりを紡ぎ
外部に接続された広大な環境の一部となる
過去に体験した記憶を現代に繋ぎ
ノスタルジアと現代の融合から
新たな建築体験を創り出す

【Vision】
SAAD Architectsは、日本のみならず国際色豊かなクライアントと革新的な建築プロジェクトを手がける設計事務所です。
海外でも数々の賞を受賞し、高い評価を得ています。いま世界規模で日本への関心が高まり、投資や開発、移住など社会は大きく変わろうとしています。

私たちは交流から生まれる新たな創造性を大切にし、文化的価値を建築で具現化し、環境に調和した形に整えることに情熱を注ぎます。建築の魅力と環境を融合させ、持続可能性を追求しながら、多様性を活かした新しい建築を目指します。日本は独自の文化を通じて先進国として大きな影響力を持ち得る国です。
SAAD Architectsは、この文化的界面で埋もれることなく、建築を通じさらなる創造性と革新を追求し続けます。

ご自身の体験した感動を共に建築で表現し、共に歩んでいただける方を募集します。

【ap job更新】 建築家や職人ともコラボレーションし、森の価値創造に取り組む「飛騨の森でクマは踊る」が、設計と製作に携わるメンバー(既卒・経験者・2026年新卒)を募集中
【ap job更新】 建築家や職人ともコラボレーションし、森の価値創造に取り組む「飛騨の森でクマは踊る」が、設計と製作に携わるメンバー(既卒・経験者・2026年新卒)を募集中
【ap job更新】 建築家や職人ともコラボレーションし、森の価値創造に取り組む「飛騨の森でクマは踊る」が、設計と製作に携わるメンバー(既卒・経験者・2026年新卒)を募集中“森を”チームのメインオフィスは、飛騨市の広葉樹の流通拠点にある「森の端オフィス」。設計:ツバメアーキテクツ+チドリスタジオ+ヒダクマ(Photo:Kai Nakamura)

建築家や職人ともコラボレーションし、森の価値創造に取り組む「飛騨の森でクマは踊る」の、設計と製作に携わるメンバー(既卒・経験者・2026年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

飛騨の森でクマは踊る(通称ヒダクマ)では、この度事業拡大に伴い、建築プロジェクトを推進する設計・製作メンバーを募集します。

ヒダクマでは森の資源の新たな価値を創造する取り組みとして、特に建築分野のプロジェクトに力を入れています。
店舗什器、企業のオフィスフロア全体のリニューアル、広葉樹木造建築、大きな工場で働く人と近隣の人を繋ぐワーク&コミュニティスペースなど、手がけるプロジェクトのスケールは様々です。

特徴的なのは、単純に設計だけ、製作だけではなく、クライアント企業の社員の方々あるいはパートナーとなる建築家やデザイナーと森林資源との関係性を構築することからスタートすることです。そのためのワークショップも設計し、プロジェクトの先に人の成長と森の成長が重なる未来を描いています。

建築とは、建築物の設計・施工に留まらず『あらゆる技術を統合する能力』だと考えています。建築学科等で身につけた知識、設計や施工の現場で積み上げた経験を活かして、私たちと一緒に飛騨から社会と森を動かしませんか?

【ヒダクマとは】
飛騨の森でクマは踊る(通称ヒダクマ)は、岐阜県飛騨市を拠点に、広葉樹の森の活用・循環・価値創造に取り組む会社です。
国内外の建築家・デザイナー、飛騨の職人とともに、ユニークなアイデアで、プロダクトから建築空間まで幅広い設計・製作のプロジェクトを実践しています。また、森林活用のための専門家とのアイディエーションから仕組みづくり、宿泊可能なデジタルものづくりカフェ「FabCafe Hida」の運営や、企業研修や教育機関向けの滞在プログラムを提供しています。

ビオフォルム環境デザイン室による、岩手の「陸前高田 / CAMOCY」。震災被害を受けた街の7つの店舗等が入る施設。“地域が元気になる”存在を目指し、かつての街並みを参照した“蔵の屋根”が連続する様な意匠の外観を考案。建築に加えて什器も地元の職人と地元の素材で作り上げる
ビオフォルム環境デザイン室による、岩手の「陸前高田 / CAMOCY」。震災被害を受けた街の7つの店舗等が入る施設。“地域が元気になる”存在を目指し、かつての街並みを参照した“蔵の屋根”が連続する様な意匠の外観を考案。建築に加えて什器も地元の職人と地元の素材で作り上げる鳥瞰、北西側より見下ろす。 photo©畑拓
ビオフォルム環境デザイン室による、岩手の「陸前高田 / CAMOCY」。震災被害を受けた街の7つの店舗等が入る施設。“地域が元気になる”存在を目指し、かつての街並みを参照した“蔵の屋根”が連続する様な意匠の外観を考案。建築に加えて什器も地元の職人と地元の素材で作り上げる外観、東側の道路より見る。 photo©畑拓
ビオフォルム環境デザイン室による、岩手の「陸前高田 / CAMOCY」。震災被害を受けた街の7つの店舗等が入る施設。“地域が元気になる”存在を目指し、かつての街並みを参照した“蔵の屋根”が連続する様な意匠の外観を考案。建築に加えて什器も地元の職人と地元の素材で作り上げるデッキテラス(雪の風景) photo©佐々木信也
ビオフォルム環境デザイン室による、岩手の「陸前高田 / CAMOCY」。震災被害を受けた街の7つの店舗等が入る施設。“地域が元気になる”存在を目指し、かつての街並みを参照した“蔵の屋根”が連続する様な意匠の外観を考案。建築に加えて什器も地元の職人と地元の素材で作り上げるエントランス側のホールからフードコートを見る。 photo©畑拓

山田貴宏 / ビオフォルム環境デザイン室が設計した、岩手・陸前高田市の「陸前高田 発酵パーク CAMOCY」です。
震災被害を受けた街に計画された7つの店舗等が入る施設です。建築家は、“地域が元気になる”存在を目指し、かつての街並みを参照した“蔵の屋根”が連続する様な意匠の外観を考案しました。そして、建築に加えて什器も地元の職人と地元の素材で作り上げました。店舗の場所はこちら(Google Map)。

2020年12月に岩手県陸前高田市にオープンした、発酵をテーマにした商業施設「発酵パーク CAMOCY」。

東日本大震災により街全体の99%がなくなった陸前高田市を、「発酵」をテーマに再生し賑わいを取り戻そうという「CAMOCYプロジェクト」の一環です。味噌、醤油、チョコレート工房、発酵食堂、クラフトビール、パン屋など七つの店舗や、フードコートやキッチンスタジオが配置されています。

「復興の象徴として、人も暮らしも徐々に発酵していく」をテーマに、地域が元気になる施設づくりを目指しました。

建築家によるテキストより

震災前は街道沿いに蔵が連なっていたという、かつての街並みをファサードデザインに反映しました。
蔵の屋根のスカイラインが連続するような意匠が、街並みのよきアイコンになり、かつての風情を取り戻す一助になればと思います。また、震災前の記憶を継ぐため津波の後から救われた石畳を外構で再利用しています。

建築家によるテキストより

かつて気仙大工として活躍した歴史を持つこの地で大工技術を生かしながらこうした規模の施設を作るには木造が最も適していると考え、構造は木造とし、地元の素材と地元の職人さんたちと作ることを第一に考えました。

内外装、家具にとふんだんに地元の杉や松を使用しています。木材を山から切り出し地元の製材所にて製材し、地元の大工や職人が腕をふるいました。これからの時代をみすえ、地域に根差した産業と技術を改めて育んでいくことを大切にしたいと考えます。

店舗什器は、地域の木材屋さん、鉄工所さん、職人さんと協働して開発しました。主材は赤身のきれいな気仙杉、スツールの背になる材は山林に自生している広葉樹の小径木丸太。丸太の皮むきは手作業で一つ一つ丁寧に剥いていただきました。

多くの作り手同士の対話を通して実現した“発酵家具”は、地域の材料と人の手をつなぐ役割を担いました。また、かつての商家には必ずあった“暖簾”を、地域の作り手さんと染物屋さんに担っていただき、建物の入口や各店舗の表面に配しました。

建築家によるテキストより
トイットデザインと西和人事務所による、石川・金沢市の「街中に建つ大樹のカフェ」。大型施設が建ち並ぶ街の一角に計画。乾いた都市の中に“生き生きとした場”の創出を目指し、“存在をあるがままに表現していく強さ”を備えた存在を志向。木造の躯体を現しとした“大樹の集合体”の様な建築を考案
トイットデザインと西和人事務所による、石川・金沢市の「街中に建つ大樹のカフェ」。大型施設が建ち並ぶ街の一角に計画。乾いた都市の中に“生き生きとした場”の創出を目指し、“存在をあるがままに表現していく強さ”を備えた存在を志向。木造の躯体を現しとした“大樹の集合体”の様な建築を考案外観、東側の道路より見る。 photo©MARK AND PORTER PHOTOGRAPHY
トイットデザインと西和人事務所による、石川・金沢市の「街中に建つ大樹のカフェ」。大型施設が建ち並ぶ街の一角に計画。乾いた都市の中に“生き生きとした場”の創出を目指し、“存在をあるがままに表現していく強さ”を備えた存在を志向。木造の躯体を現しとした“大樹の集合体”の様な建築を考案2階、階段側から客席(半個室)側を見る photo©MARK AND PORTER PHOTOGRAPHY
トイットデザインと西和人事務所による、石川・金沢市の「街中に建つ大樹のカフェ」。大型施設が建ち並ぶ街の一角に計画。乾いた都市の中に“生き生きとした場”の創出を目指し、“存在をあるがままに表現していく強さ”を備えた存在を志向。木造の躯体を現しとした“大樹の集合体”の様な建築を考案2階、客席(テーブル)から開口部越しに外部を見る。 photo©MARK AND PORTER PHOTOGRAPHY
トイットデザインと西和人事務所による、石川・金沢市の「街中に建つ大樹のカフェ」。大型施設が建ち並ぶ街の一角に計画。乾いた都市の中に“生き生きとした場”の創出を目指し、“存在をあるがままに表現していく強さ”を備えた存在を志向。木造の躯体を現しとした“大樹の集合体”の様な建築を考案外観、東側の駐車場より見る。夜景 photo©MARK AND PORTER PHOTOGRAPHY

トイットデザイン西和人一級建築士事務所が設計した、石川・金沢市の「街中に建つ大樹のカフェ」です。
大型施設が建ち並ぶ街の一角に計画されました。建築家は、乾いた都市の中に“生き生きとした場”の創出を目指し、“存在をあるがままに表現していく強さ”を備えた存在を志向しました。そして、木造の躯体を現しとした“大樹の集合体”の様な建築を考案しました。

街中に建つ、地域に開かれたカフェの計画である。

施主はこの建物を通して、地域の方々が気軽に訪れる事のできる場の創造と、それに伴う自社ブランドの向上を望んでいた。
建設地は大型施設が建ち並ぶ地方都市の中にあり、雑然とした街の一角にある。

建築家によるテキストより

どこか表面的で、自然味の感じられない乾いた都市環境の中で、建築が“その存在をあるがままに表現していく強さ”を持つことで、この地に、生き生きとした状態・場をつくり出すことができるのではないかと考えた。

具体的には、主要構造を木造とし、できる限りその構造躯体・耐力部材に至るまで隠さず表し、それがファサードとして生きるよう計画を行ない、人工的な町の中に大きな枝葉を広げた大樹の集合体のような建築を計画した。

建築家によるテキストより

森の中にいるような気持ちの良さと、木々の持つ力強さを体現したような建築である。

エントランスより建物内部に入ると、大樹を支える大きな枝葉のような力強い躯体が天井を覆う。木素材以外は白とグレーのモノトーンの背景を用意し、構造躯体の解像度を高めている。2階に上がるとその枝葉はより細分化され軽やかさを増す。

この地の持つある種商業的に画一されたデザインコードから建築を脱線させ、自然環境から生成される存在の一部として読み替えていくことで、ここに訪れた人々がより、自然体で緩やかな時間を過ごすことができるよう場を整えた。

また、木を使うことは単に空間形成とは別の意味も持つ。

木を積極的に活用していくことで、「建築行為」自体が都市部での森林資源の新たな需要となり、「木の循環」の一部となる。
木材の中には二酸化炭素のもととなる炭素が固定化されている。木造建築の中で木の姿をとどめているあいだは炭素貯蔵という点においても建築自体が第2の森林、都市の森であるとも考えられる。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 公共プロポから地域のプロジェクトまで、大小様々な建築を手掛ける「STA土屋辰之助アトリエ」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)とアルバイトを募集中
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【ap job更新】 公共プロポから地域のプロジェクトまで、大小様々な建築を手掛ける「STA土屋辰之助アトリエ」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)とアルバイトを募集中公衆浴場から児童館へのコンバージョン

公共プロポから地域のプロジェクトまで、大小様々な建築を手掛ける「STA土屋辰之助アトリエ」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)とアルバイト 募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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設計スタッフ(主任/アシスタント/アルバイト)募集

【主宰者について】
主宰者である土屋辰之助は 大学研究室から香山壽夫に師事し、香山壽夫建築研究所にて「国立科学博物館上野本館保存再生」「世界遺産 熊野本宮館」や多くの学校建築など、主に公共建築の実績を積んできました。
2011年の伊勢神宮内宮参集殿改修プロジェクトを機に株式会社土屋辰之助アトリエを設立、その後日本建築学会作品選集新人賞を受賞しました。
また各大学にて設計課題を指導、自らも社会人博士課程に在籍し、実務と研究の活動を並行しています。

【組織とアトリエの中間】
事務所の大きな特徴として2000㎡前後の公共施設をプロポーザルから設計監理まで行いつつ、組織設計とのJVによる1万㎡程度の学校等の実績もあります。
一方で地域とのつながりによるプロジェクト、規模の大きい別荘や住宅建築等も手掛けており、組織設計・アトリエ事務所の双方での活動を経験できます。
東北での小学校復興プロジェクトでは、地域にしっかりと入り込み、公共建築賞地域特別賞、東北建築賞、JIA東北建築大賞なども受賞。建築をつくるという職能により、さまざまな地域への貢献を果たすことを実行しています。

【キャリア形成とOB】
このような多彩なプロジェクトの経験から、在籍中に資格を取得し、大手ゼネコン、組織設計や大学助手と両立しながらの設計活動に向かう、もしくは地域や住宅設計に目を向けてコミュニケーション能力を発揮し活動する等、様々なケースが見られます。
設計事務所として成長を続けており、主任に配置されたスタッフは雑誌、学会等の発表でも氏名を連ね、事務所として個人としてのキャリアを着実に重ねていくことを目指していきます。
主軸として事務所運営に積極的に関わることができる人材は特に評価優遇し、パートナーとして運営に関わって頂くことも視野に入れています。

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