髙田浩一 / KOICHI TAKADA ARCHITECTSが、王立英国建築家協会の主催で、2021年1月27日に行った講演の動画です。髙田は、オーストラリア・シドニーを拠点とする建築家で、ジャン・ヌーベル設計のカタール国立博物館内のショップなども手掛けています。髙田の日本語でのインタビュー記事はこちらに。
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中川エリカが、自身のギャラリー・間での建築展「JOY in Architecture」を解説している動画です。アーキテクチャーフォトでもこの建築展を特集記事として紹介しています。会期は2021年3月21日まで(事前予約制)。
以下は展覧会公式の概要です。
中川エリカ氏は、初期の代表作「ヨコハマアパートメント(西田司/オンデザインと共同設計)」、「桃山ハウス」で数々の賞を受賞するなど、今まさにエネルギッシュな活動を続けている若手建築家です。
中川氏の原点は、「新しい建築の表現を追求したい」という、飽くなき探求心にあります。「新しい組み立て方」や「街の細部の法則をヒントにした材料の発見」、「内と外の関係」といったさまざまな課題に取り組み、周囲の環境や人びとの営みを巻き込みながら、生き生きとした建築の表現を生み出し続けています。
中川氏は、街と建築が相互に補い合い連続する場を生み出すべく、街のリサーチを徹底的に行うことからスタートします。そして「建築を身体的に考える」ために、暮らしぶりまで表現した精緻で巨大な模型をのぞきこみ、思考と検証を上書きしていくことで、現実の建築体験へと展開していきます。こうした探求行為とそこから生まれる発見が、中川氏のよろこびと新たなエネルギーとなっています。本展覧会では、設計の現場で活用されてきたさまざまなスケールの模型を一挙に公開し、中川氏が考える建築の「よろこび(JOY)」が躍動感いっぱいに展示されます。また、これからの建築の生きた発見につなげるため、南米チリで行った、小さな什器とともに現れる人びとの屋外での居場所のリサーチとその模型を展示します。
展覧会を、建築そのものとして実現しようとする中川氏の挑戦を、ぜひご覧ください。
中川エリカと西沢大良が「30代でつくるべきもの」をテーマに対談している動画です。ギャラリー・間での中川の個展に合わせて企画されたもの。動画の公開は2021年4月末までの期間限定予定との事。
第一線で活躍する建築家と中川エリカ氏が、展覧会の現場にて、中川氏の建築思想に深く関係する問題意識を手がかりに語り合います。双方向の批評を通じて、世代を超えた「建築のよろこび」「建築批評をする/されるよろこび」を見出そうとする試みです。
第1回:2021年2月9日(火)公開
出演:西沢大良氏(建築家) × 中川エリカ氏
テーマ:30代でつくるべきもの
日建設計がコンペで優勝した、ロシアの「リジスキー貨物ヤード跡地再開発プロジェクト」のコンセプト動画です。
当プロジェクトは、2019年に開催された国際コンペからスタートしました。モスクワに九つある歴史的ターミナル駅の一つである「リジスキー駅」に付随する貨物ヤード跡地約20haのうち、クライアントであるロシア鉄道(JSC Russian Railways)の本社ビルを中心とした約700,000㎡の複合開発プロジェクトです。当エリアには住宅、商業施設、ホテル、大学、コングレスホール、メディカル施設等が建設される予定です。
コンペ時のコンセプトは「Rizhsky Innovation Yard」。細長い貨物ヤードの特性を活かしたドラマチックなガレリアとその延長としての高層タワーによるランドマークや、既存線路をガイドラインとした街並み及びランドスケープをデザインしました。また、本社ビルは、寒冷地ながら最大限に緑・光・温熱環境に配慮したWell-BeingなWork Community環境と、ニーズに併せて柔軟に可変可能な新しいオフィスデザインを提案しています。
元木大輔と連勇太朗によるトークセッションの動画です。。元木の書籍『工夫の連続―ストレンジDIYマニュアル』の刊行記念で2021年1月21に行われたものです。
家具から建築、展示から都市ハックまで、あらゆるスケールや領域を横断しながら創作を続ける建築家・元木大輔による新著「工夫の連続―ストレンジDIYマニュアル」の刊行を記念し、@カマタが運営するKOCAからオンラインでお届けしたトークイベントです。
「ストレンジDIYマニュアル」という魅惑的かつ謎めいたタイトルがつけられた本書を紐解きながら、元木さんの創作の秘密に迫りました。ホストは@カマタ共同代表のひとり連(むらじ)が務めています。
石上純也の設計で2021年夏にオープンする山口のレストラン「maison owl」の施工風景をまとめた高クオリティな動画が公式サイトに追加されています。この建築には、1日1組限定で泊まることもできるようになるのだそう。
House & Restaurant『maison owl』について
「洞窟×フレンチ×ワイン」
シェフの隠れ家にゲストを招き、素材を感じるフレンチを振る舞うレストランです。トリュフの香りが漂う洞窟は、食材やワインへの感受性が高まる魅惑的な空間です。「maison owl」のスタイルに合わせて、器やカトラリーもオリジナルで製作。1日1組限定で宿泊もできるHouse & Restaurantです。
■レストラン概要
施設名:maison owl
フリガナ:メゾン・アウル
開業:2021年夏予定(予約受付開始は5月頃の予定)
所在地:非公開(※)
アクセス 山口宇部空港から車で約15分
新幹線新山口駅から宇部新川駅まで直通バスかJR→タクシーで約10分
営業時間:ディナーのみ(完全予約制)
料金:コース2.4万円~(サービス料10%・消費税別)
定休日:不定休
URL:https://www.maison-owl.com/
Instagram:https://www.instagram.com/maison_owl/
Facebook:https://www.facebook.com/Maison-owl-102162008544624
※建築現場への立ち入りはご遠慮いただきたいため、現時点で所在地は非公開とさせていただきます。

SHARE ネリ&フーが、2020年10月に行った講演の動画
ネリ&フーが、2020年10月に行った講演の動画です。RIBA(王立英国建築家協会)とVitrA(ヴィトラ ※トルコ発の水廻りメーカーの方)の共催で行われたものです。
横内敏人が2020年12月12月に行った講演「NIWA HOUSEの設計手法と理念について」の動画です。日本建築家協会東北支部福島地域会の主催で行われたものです。
アーティストの奈良美智のロサンゼルス・カウンティ美術館での回顧展の会場動画です。奈良の日本語でのコメントも収録されています。同展覧会は2020年に行われる予定でしたが新型コロナウイルス感染症の影響で公開されなかったようです。
Yoshitomo Nara is among the most beloved and globally recognized Japanese artists of his generation. Spanning 36 years of his practice from 1984 to the present, this international retrospective gathers over 100 major paintings, sculptures, and installations as well as 700 works on paper.
In this short video curator Mika Yoshitake shares a few highlights of the exhibition as well as excerpts from her July 2020 conversation with the artist. Nara shares the story of his working process, his inspirations, his work as a catalyst for communication and shared interests, and the unanticipated inclusion of a new painting created during the pandemic that reflects a new artistic direction.



MADの設計で建設が進められる、中国・嘉興市の駅舎「Jiaxing Train Station」です。2021年7月に完成する予定とのこと。
以下はプロジェクト概要の要約です。
MADアーキテクツは、中国・嘉興市の「森の中の駅」のデザインを発表しました。2019年末に着工しており、2021年7月1日までに完成する予定です。
この駅は、上海、杭州、蘇州に近い中国南東部の都市、嘉興の中心部に位置しています。いくつかの主要産業の重要な都市である嘉興は、「絹の故郷」「よく肥えた土地」と呼ばれています。1921年に中国共産党の第1回党大会が嘉興で開催され、党の創立につながりました。
プロジェクトの概要は35.4ヘクタールのエリアをカバーし、嘉興駅、北と南の広場、隣接する人民公園の改修を含みます。改修前の既存の駅のキャパシティーは上限に達していました。そして、周辺の交通システムの乱れやインフラの不備により、駅周辺は衰退の一途をたどっていました。
嘉興の歴史的・文化的文脈からインスピレーションを得た、MADの提案では、歴史的な駅舎を1:1で再構築し、地下に新しい駅舎を作ります。新駅は明るく、効率的で、人間のスケールに合わせて設計されており、自然光が溢れ、フレンドリーで快適な環境を作り出しています。主要な交通・商業機能は地下に配置され、1階の空間を自然に返すことができます。嘉興市民と旅行者の共有空間であるこの緑の新都心は「森の中の駅」へと変貌を遂げます。
「中国の鉄道駅は、その大きさを競い合っている。壮大な宮殿のように都市の中で高く立っているそれらは、大きな幹線道路、堂々とした高架橋、およびしばしば空の広場に囲まれている。このような壮大なモニュメント建築を追求する方法ではなく、都市の駅は、快適なスケールにより、交通機能と都市機能を効率的かつ人道的に融合させ独自の美しい環境を創造することは可能なのだろうか。駅は単なる旅行者の立ち寄り場所ではなく、人々が楽しめる都市の公共空間となることは可能なのだろうか。」(マ・ヤンソン)




石上純也建築設計事務所が設計した、神奈川・厚木市の「神奈川工科大学KAIT広場」です。記事後半には動画も掲載しています。
現在は一般公開はされておらず、2021年4月から一般公開予定とのこと。
神奈川工科大学にKAIT工房が2008年冬に完成し,同じ年の秋,東側に隣接する校庭の一角でこの計画が始まった.プログラムは多目的な半屋外の広場だ.多目的性とは何か,半屋外性とは何か.それらが最初の問いであった.
いわゆる均質な空間ではない.大学には多目的な用途の場所は既に多くあり,そのような機能上の多目的性ではなく,ここでは過ごし方の多様性が求められた.学生たちが,のんびりと過ごすための居場所が学内には少なかったからだ.用途の曖昧さが多く含まれ,それが魅力になる多目的性が必要であった.たとえば,床に座って談話やランチを楽しんだり,寝転びながら考えごとをしたり,昼寝をしたり,雨天時に運動部がストレッチをしたり,イベント時に車や機械を展示したり,学祭の時にお店などが並び市場のようになったりなど.「どのように使うか」よりも「どのように過ごすか」ということに重心がある,そういう場所である.
構造のスケールも技術も材料も土木的である.巨大な鉄筋コンクリート地中梁基礎には杭が83本,アースアンカーが54本計画され,床の斜面の高低差は5mほど,構造も吊橋を360度回転させたような成り立ちである.最大スパンは90mほどで,鉄板の熱収縮で天井高が30cmほど変化する.季節によって空の高さが変わるかのようだ.メガストラクチャー的構造スケールである.しかしながら,同時に身体的スケールが共存するように考えた.天井高は2.2〜2.8mほどで住宅のスケールとし,屋根鉄板の厚さも12mmで家具スケールとした.屋根鉄板の外周3mの範囲には圧縮リングとしてのリブを計画し,壁への張力の負担を軽減し,壁の厚さを250mmとし一般的な建築のスケールを維持している.床面には車道の舗装に使う透水性アスファルトを敷き詰め,高圧洗浄で油分を完全に取り去り塗装を施す.雨水は瞬時に吸収され床の下を流れ,床面はドライな状態が保たれる.人間の肌に接しても不快でないような状態にしている.
トーマス・へザウィックとMADのマー・ヤンソンによる、オンライン対談の動画。Architects, not Architectureが主催したもので、建築ではなく自身について語られます。2020年12月3日に行われたものです。
ヴェネチアビエンナーレの公式チャンネルが公開した、日本館の展示「ふるまいの連鎖:エレメントの軌跡」の紹介動画です。キュレーターの門脇耕三がナビゲートしています。2020年に行われる予定だった建築展は、2021年5月22日~11月21日に延期されることが発表されていました。
菊竹清訓が1966年に完成させ、今年解体された「旧都城市民会館」の記録映像です。監督は石山修武を父に持つ石山友美が務めています。旧都城市民会館メモリアル事業の一環で制作されたものです。こちらでは、全115ページの「旧都城市民会館調査記録報告書」もPDFで閲覧可能です。
旧都城市民会館は、菊竹清訓氏設計により昭和41年に完成した文化ホール(平成18年閉館)で、長きにわたり、本市の文化活動の拠点として都城市民に親しまれてきました。また、旧市民会館はメタボリズム建築の代表的な建築物として世界的にも評価の高い建築物でした。
今回、旧市民会館を取り壊すにあたり、その特徴などを報告書や映像にとりまとめました。
内藤廣が2020年10月13日に行った講演『「ふたつの予測不可能性」と「未体験な社会」』等の動画。日本建設業連合会の主催で行われたものです。
一般社団法人日本建設業連合会は、建築本部の事業活動の基本方針の一つに「世界に誇れる未来の建築文化の創造」を掲げ、建築を担う次世代に向けての情報発信を目的として、建築セミナーを毎年開催しています。
2020年度は、「富山県美術館」で第60回(2019年)BCS賞を受賞された内藤廣氏を講師としてお招きし、講演会を実施いたしました。□第1部 講演 「ふたつの予測不可能性」と「未体験な社会」
講師 内藤 廣 氏(東京大学名誉教授)
□第2部 対談 内藤 廣 氏、尾﨑 勝 氏(日建連建築設計委員長/鹿島建設)
□開催日時:2020年10月13日(火)18:30~20:30
□開催場所:東京証券会館 8Fホール
以下は第二部の内藤廣と尾﨑勝の対談の動画です。
ヴェネチアビエンナーレ等にも出展している、インドの女性建築家アヌパマ・クンドゥーへのインタビュー動画「More Common Than Different」です。制作はルイジアナ美術館。彼女のウェブサイトで手掛けた作品を閲覧できます。
“We all feel that human society deserves better.”
In this personal interview Indian architect, Anupama Kundoo reflects on her way into architecture. Growing up in Mumbai, she had an early interest in both the arts as well as math and science. Due to a test, which a family member suggested to her, architecture came up as a profession. “I stumbled into architecture, but it was a blessing. The second I realized it, there was no looking back. Architecture and design would allow me to develop my interest in everything. But they would also ground me and allow me to be of service.” Read less …Kundoo never wanted to become, what she calls a wage-slave. After school, she had applied to study in the US but decided to stay in her home country. Standing at a crossroad in your life are very important times, she says, “because you could choose the wrong road”.
“I had a very strong intuitive voice telling me to just prolong whatever I was doing, even though it did not seem clear from the outside. I decided to leave Bombay and move to South India to figure out and understand my country. I didn’t know where I was going. But I knew what I was leaving. I didn’t know what I wanted. But I knew what I didn’t want. If you see something, you cannot unsee it anymore.”
Kundoo ended up in Auroville, engaging herself for many years in a project that defines itself as a “universal town where men and women of all countries are able to live in peace and progressive harmony above all creeds, all politics and all nationalities. The purpose of Auroville is to realize human unity.”
Kundoo also speaks about time as the most important human resource. “I feel that a lot of the problems we have in today’s world have come because of that wrong notion that time is money. No, time is the only resource we have when we are alive.” While we’re saving other resources, Kundoo argues, we don’t seem to mind spending our own time freely on anything. This is why she encourages people to use their time wisely – to use fewer natural resources and more human resources: “Use more brain, use more muscle, use more time. Because people grow clever in the end when we do that.”