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五十嵐理人 / IGArchitectsによる、沖縄の住宅「ピラミッドハット」。森の様な墓地に隣接する土地。敷地の状況に相応しい存在を求め、環境に対し“凛とした佇まい”で“明るくも厳かな”内部空間を持つ建築を志向。四角錐の量塊の中に天窓から光が降り注ぐ“遺跡の様な”住まいを造る
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、沖縄の住宅「ピラミッドハット」。森の様な墓地に隣接する土地。敷地の状況に相応しい存在を求め、環境に対し“凛とした佇まい”で“明るくも厳かな”内部空間を持つ建築を志向。四角錐の量塊の中に天窓から光が降り注ぐ“遺跡の様な”住まいを造る鳥瞰、北側より見下ろす。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、沖縄の住宅「ピラミッドハット」。森の様な墓地に隣接する土地。敷地の状況に相応しい存在を求め、環境に対し“凛とした佇まい”で“明るくも厳かな”内部空間を持つ建築を志向。四角錐の量塊の中に天窓から光が降り注ぐ“遺跡の様な”住まいを造る外観、北側の道路より見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、沖縄の住宅「ピラミッドハット」。森の様な墓地に隣接する土地。敷地の状況に相応しい存在を求め、環境に対し“凛とした佇まい”で“明るくも厳かな”内部空間を持つ建築を志向。四角錐の量塊の中に天窓から光が降り注ぐ“遺跡の様な”住まいを造るキッチンからリビングダイニング側を見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、沖縄の住宅「ピラミッドハット」。森の様な墓地に隣接する土地。敷地の状況に相応しい存在を求め、環境に対し“凛とした佇まい”で“明るくも厳かな”内部空間を持つ建築を志向。四角錐の量塊の中に天窓から光が降り注ぐ“遺跡の様な”住まいを造る寝室からリビングダイニング越しに玄関側を見る。 photo©神宮巨樹

五十嵐理人 / IGArchitectsが設計した、沖縄の住宅「ピラミッドハット」です。
森の様な墓地に隣接する土地。建築家は、敷地の状況に相応しい存在を求め、環境に対し“凛とした佇まい”で“明るくも厳かな”内部空間を持つ建築を志向しました。そして、四角錐の量塊の中に天窓から光が降り注ぐ“遺跡の様な”住まいを造りました。

これは夫婦二人の住宅だ。
敷地は、細長く奥に向かって傾斜していて、三方をマンションや墓地に囲まれていたので、まるで谷底のような場所だった。

隣接した墓地は森のようで、植物が敷地に越境していて、どこまでが敷地なのかわからないし、敷地も墓地の一部のようだった。
こうした敷地で、大きな開口部のある「沖縄らしい」建ち方はなんだかこの場所にそぐわないような気がした。
ここでは周囲に対して距離をとりつつ、明るく開放的な建築をイメージしていた。

建築家によるテキストより

イメージしたのは、周囲の環境に対して凛とした佇まいで、内部は外部の影響を受けない明るく厳かな空間だった。
そうした建築のありようは、本来の用途を終えたとしても、建築の持つ空間の力、空間の質を変わらず備えていて、長くそこにあり続けることができる。この住宅でも、いつか持ち主が変わったり、その用途を終えても、長く愛され、使われるような建築をつくりたいと考えた。

建築家によるテキストより

緩やかな斜面の敷地を人の住むための場所として3つのレベルに均し、段差の土留めを2列の基礎張りとして利用して神輿を載せるように四角錐を載せた。硬い琉球石灰岩層から持ち上げられた四角推はたとえ周りの土がなくなったとしても、下駄のように二本足でそこに立ち続ける力強い形式を持っている。

閉じた四角推は構造的に安定した形であると同時に閉鎖的で威厳的な形でもある。敷地に対応した合理的な支持点を設けながら、足元や屋根面を限定的に開いていくことで、安定した形の特性を損なうことなく、悠然的な空間をつくりだした。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 東京とドバイを拠点とし、国内外で様々な建築を手掛ける「waiwai」が、建築設計とインテリアデザインのスタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 東京とドバイを拠点とし、国内外で様々な建築を手掛ける「waiwai」が、建築設計とインテリアデザインのスタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 東京とドバイを拠点とし、国内外で様々な建築を手掛ける「waiwai」が、建築設計とインテリアデザインのスタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)を募集中Mosque of Reflection(Dubai, UAE)

東京とドバイを拠点とし、国内外で様々な建築を手掛ける「waiwai」の、建築設計とインテリアデザインのスタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

waiwaiは、山雄和真とWael Al Awarの2人のパートナーが率いる、東京とドバイを拠点とする建築設計事務所です。
東京とドバイを拠点としながら、日本国内をはじめ、中東・アジア・アフリカの様々な国や地域において幅広い設計・デザイン業務を手がけています。

ベネチア・ビエンナーレ国際建築展で金獅子賞を受賞したUAEを中心とした新素材および空間モデル開発、北海道ニセコでの継続的なまちづくりなど、建築を軸とした国内外の各地域における真にサステナブルな文化の創造と継承を目指し、建築家のひとりよがりではなくプロジェクトに関わる全ての人にとっての作品となる建築づくりを目指しています。

ひとつひとつのプロジェクトが真に求めているものを様々な角度から分析し、「そこにしかない物語」を構築することによって、関係者全員の意思共有を図るとともに、その都度全く異なったデザインを行うことを信条としています。

現在進行中のプロジェクトに、数万㎡規模の美術館・アートギャラリーやホテル、大規模住宅地開発、数千㎡規模のホテル・ヴィラ/別荘・商業施設・福祉施設等々、多種多様なプロジェクトが動いています。クライアントや協働する関係者も国内外多様な人々と日々関わっており、チームメンバー全員が前線に立ちますので、組織設計では手に入れることのできない経験が得られるはずです。

昨年度より、会社規模の一層の発展を目指した組織改編を行っています。中東地域を中心とする海外プロジェクトにおいても日本チームとドバイチーム双方で携わり、すべてのチームメンバーが、国内外双方のプロジェクトに関わる機会があります。本年度よりランドスケープとインテリアデザインの部門を設立し、建築を軸にした、建築プロジェクト全般を手掛ける総合デザインファームとしての展開を目指しています。

今年度は特に組織力強化のため、プロジェクトチームを引っ張っていってくれる建築実務経験者を主とするメンバーを募集します。私たちwaiwaiでしか得ることのできない経験を元に、他にないチームを共に作り上げていく仲間を募集します。
大きな視点で様々なプロジェクトに共に挑戦してくれる方の応募をお待ちしています。

小泉誠 / Koizumi Studioによる、広島・府中市の「わかばかぐ」。“ミュージアム”と“店舗”を併設した事務所。地域活性にも繋がる存在を目指し、“社員が元気でいきいきと働く”姿を感じてもらう空間を志向。事務スペースを点在させたり用途を混ぜ合わせるような構成を考案
小泉誠 / Koizumi Studioによる、広島・府中市の「わかばかぐ」。“ミュージアム”と“店舗”を併設した事務所。地域活性にも繋がる存在を目指し、“社員が元気でいきいきと働く”姿を感じてもらう空間を志向。事務スペースを点在させたり用途を混ぜ合わせるような構成を考案1階、オフィス前から「ローカル・アイテム」側を見る。 photo©ナカサ&パートナーズ
小泉誠 / Koizumi Studioによる、広島・府中市の「わかばかぐ」。“ミュージアム”と“店舗”を併設した事務所。地域活性にも繋がる存在を目指し、“社員が元気でいきいきと働く”姿を感じてもらう空間を志向。事務スペースを点在させたり用途を混ぜ合わせるような構成を考案2階、「ミュージアム1」、夜景 photo©ナカサ&パートナーズ
小泉誠 / Koizumi Studioによる、広島・府中市の「わかばかぐ」。“ミュージアム”と“店舗”を併設した事務所。地域活性にも繋がる存在を目指し、“社員が元気でいきいきと働く”姿を感じてもらう空間を志向。事務スペースを点在させたり用途を混ぜ合わせるような構成を考案3階、ショールーム、夜景 photo©ナカサ&パートナーズ

小泉誠 / Koizumi Studioが設計した、広島・府中市の「わかばかぐ」です。
“ミュージアム”と“店舗”を併設した事務所の計画です。建築家は、地域活性にも繋がる存在を目指し、“社員が元気でいきいきと働く”姿を感じてもらう空間を志向しました。そして、事務スペースを点在させたり用途を混ぜ合わせるような構成を考案しました。施設の場所はこちら(Google Map)。

家具産地として栄えた広島県府中市だが、今では産地崩壊をして元気がない。
そんな中、若葉家具は地域の家具メーカーとして、府中家具の歴史を伝える「ミュージアム」と製品を伝える「店」を併設した「事務所」をつくった。
そして、空地となっていた庭も整備して「町の広場」としての場をつくり、地域の拠点として元気のない町を変えるために動き始めた。

建築家によるテキストより

町が元気になる源として、若葉家具で働く社員が元気でいきいきと働けるよう、OPENの2年前から社員との意見交換や意識共有を行い、施設というハードの改革とともに、社員の意識改革を行った。

建築家によるテキストより

事務スペースはフリーアドレスとして施設内に点在し、スタッフ自ら「暮らしながら働く」ことを実践してその姿を来場者に感じてもらうことが、暮らしの道具を作って伝えている若葉家具の役目となった。

2階のキッチン付きスペースはミュージアムの空間内にあるが、来場者が来ていても、お昼にご飯をつくって食べていたり、子供のお弁当を作ったり、お菓子ワークショップをしたりと、キッチンを中心に自ら暮らしながら素敵に働いている。

庭やギャラリーでは地域連携のためのマルシェやワークショップを定期的に行い、町の広場として地域のHUB的な居場所になることを目論んでいる。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 藤原徹平が主宰する「フジワラテッペイアーキテクツラボ」が、建築設計職、ランドスケープ設計職、基本構想専門職 のスタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 藤原徹平が主宰する「フジワラテッペイアーキテクツラボ」が、建築設計職、ランドスケープ設計職、基本構想専門職 のスタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 藤原徹平が主宰する「フジワラテッペイアーキテクツラボ」が、建築設計職、ランドスケープ設計職、基本構想専門職 のスタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)を募集中小浜ヴィレッジ ©Shigeo Ogawa

藤原徹平が主宰する「フジワラテッペイアーキテクツラボ」の、建築設計職、ランドスケープ設計職、基本構想専門職 のスタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

建築設計・ランドスケープ設計・基本構想インタープリターの3つの職種で新規スタッフを募集します。

フジワラテッペイアーキテクツラボは2012年に法人化し、今年で13年目です。

私たちは、建築、ランドスケープ、リサーチ、基本構想をバラバラに扱うのではなく、それぞれの専門性を大切にしながら一体で考えていくような対話型の創造集団の形をつくっていきたいと考え、1年1年、体制を充実させています。

私たちの活動に共感し、この創造的運動体に参加してくれる人を探しています。

新卒の方、新しい職場での仕事を検討している方、子育て等からお仕事に復帰したい方、定年退職後の方など、様々なキャリアの方のご応募をお待ちしています。フルタイムだけでなく、パートタイムでの希望も歓迎します。

【ap job更新】 日常を“楽しく・美しく・より豊かに”を掲げ、提案の“3D化”を重視して仕事を進める「TAADS建築設計事務所」が、設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 日常を“楽しく・美しく・より豊かに”を掲げ、提案の“3D化”を重視して仕事を進める「TAADS建築設計事務所」が、設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 日常を“楽しく・美しく・より豊かに”を掲げ、提案の“3D化”を重視して仕事を進める「TAADS建築設計事務所」が、設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)を募集中

日常を“楽しく・美しく・より豊かに”を掲げ、提案の“3D化”を重視して仕事を進める「TAADS建築設計事務所」の、設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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TAADS建築設計事務所は、湘南を拠点とし、関東近郊の邸宅・店舗・飲食店・オフィス等、様々な建物・空間の設計を行う建築設計事務所です。

デザインを通して、日常を「楽しく・美しく・より豊かにすること」をコンセプトに、建築を手がけています。住まい手・使い手の立場になりながら物事を考え、楽しみや夢を実現させるため、チーム内に限らず関わる全ての人とのコミュニケーションをとても大切にしながら設計活動を行っています。

設計では、造作家具や変形プランなど、現実にないものをつくる建築家の新しい提案の形として、プロジェクトの3D化による確認作業を行っています。複雑な図面を3D化し、写真のようなクオリティーでCGを製作するため、クライアントとのイメージ共有だけでなく、設計者としても空間デザインの確認をしながら意匠決定ができます。

また、外国人のクライアントにも対応しているため、普段関われないような規模・内容の設計業務に携われることができます。

建築が大好きで前向きな方、独立志望の方や、長く働いていきたい方、ぜひご応募ください。

小松隼人建築設計事務所による、西日本の「HOUSE Y」。雄大な風景を望む敷地での計画。多方向に“環境との関わり”を生み出す建築を目指し、景色を取込む主室を中心として“放射状”に廊下を伸ばし個室群を作る構成を考案。枝分かれ状の配置は庭の緩やかな分節も担う
小松隼人建築設計事務所による、西日本の「HOUSE Y」。雄大な風景を望む敷地での計画。多方向に“環境との関わり”を生み出す建築を目指し、景色を取込む主室を中心として“放射状”に廊下を伸ばし個室群を作る構成を考案。枝分かれ状の配置は庭の緩やかな分節も担う外観、北西側の庭より見る、夜景 photo©矢野紀行
小松隼人建築設計事務所による、西日本の「HOUSE Y」。雄大な風景を望む敷地での計画。多方向に“環境との関わり”を生み出す建築を目指し、景色を取込む主室を中心として“放射状”に廊下を伸ばし個室群を作る構成を考案。枝分かれ状の配置は庭の緩やかな分節も担う外観、南東側の庭より見る、夜景 photo©矢野紀行
小松隼人建築設計事務所による、西日本の「HOUSE Y」。雄大な風景を望む敷地での計画。多方向に“環境との関わり”を生み出す建築を目指し、景色を取込む主室を中心として“放射状”に廊下を伸ばし個室群を作る構成を考案。枝分かれ状の配置は庭の緩やかな分節も担う1階、リビングからダイニングとキッチンを見る。 photo©矢野紀行
小松隼人建築設計事務所による、西日本の「HOUSE Y」。雄大な風景を望む敷地での計画。多方向に“環境との関わり”を生み出す建築を目指し、景色を取込む主室を中心として“放射状”に廊下を伸ばし個室群を作る構成を考案。枝分かれ状の配置は庭の緩やかな分節も担う1階、ダイニングとリビングから開口部越しに北西側の庭を見る。 photo©矢野紀行

小松隼人建築設計事務所が設計した、西日本の「HOUSE Y」です。
雄大な風景を望む敷地での計画です。建築家は、多方向に“環境との関わり”を生み出す建築を目指し、景色を取込む主室を中心として“放射状”に廊下を伸ばし個室群を作る構成を考案しました。また、枝分かれ状の配置は庭の緩やかな分節も担っています。

敷地は雑木林に囲まれた広大な平地。散策すると様々な景色との出合いや、恵まれた自然環境を享受でき、特に北西の瀬戸内海の夕日と、南東の雄大な山並みは情緒豊かな風景である。

この広大な敷地と雄大な風景をそのまま受け止めるのではなく、建築が据わることによって多方向に環境との関わりをつくれないかと考えた。

建築家によるテキストより

雑木林は高低差のある崖状で、場所によっては擁壁のない不安定な状態であった。そのため崖の安息角からヴォリュームは敷地の中央に配置することが導かれた。

主室を景色の良い二方向に向けて中心に配置してその周りを個室が取り囲む計画では、建築とそれ以外の広大な余白という関係しか生まれないため、主室は中心に据えるものの個室と繋がる廊下を放射状に伸ばすことで、幹から枝葉が伸びていくような構成とした。

建築家によるテキストより

枝葉となる廊下は幅を広げることで滞在空間としても機能するラウンジとして位置付け、主室と個室の間にあるセミパブリックな領域とした。この主室からラウンジ、個室へ進むごとにプライベート性が増していく構成と合わせて、プライベートな個室は天井を下げ、パブリック性が強くなるごとに天井を高く設定して抑揚をつけている。

ラウンジからさらに枝分かれした個室は、多方向に視線を導き、多様な風景を望むことができると同時に、空間に連続性と奥行きを生み出した。この枝分かれ状の配置によって外部もゆるやかに領域を分けることができ、夕日を眺める庭、海を眺める庭、朝日を浴びる庭、山並みを望む庭、子供達の基地庭、雑木林を借景とする庭といった、敷地から望む多方向の風景を重ねた庭をつくり出している。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス[期間:2024/12/16-12/22]
最も注目を集めたトピックス[期間:2024/12/16-12/22]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2024/12/16-12/22)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 妹島和世+西沢立衛 / SANAAによる、東京・渋谷区の店舗「無印良品 代官山」。商品そのものが“クローズアップ”され“インテリア”となるスペースを志向
  2. 藤本壮介建築設計事務所とアイエイ研究所の設計で完成した、北海道・東神楽町の「大雪葬斎場」の様子を伝えるニュース動画。2024年12月に放送されたもの
  3. 谷口吉生さんが亡くなりました
  4. 鈴木隆介一級建築士事務所による、愛知・豊明市の「grand-ma」。同居を始める祖母の部屋の増築。想像される生活を応じた“空間の在り方”を求め、30°角度を振った“動き回らなくても多くの物事との関係”を紡げる空間を考案。回遊性も意図し既存との間に“ブリッジ”も架ける
  5. 中山拓也建築事務所による、東京・港区の店舗「木漏日のカウンター」。飲食店の一部にカウンター席を作る計画。内装ではなく“建築を考える”ように取組み、全体を“手仕事の判”で覆って新旧が緩やかに繋がる空間を構築。約1m×5mの天板は9mm厚鉄板をT字型に溶接して支える
  6. トラフと園田慎二による、台湾の「ONIBUS COFFEE 台中店」。多様性と融合を尊重する哲学を持つ店の計画。ショップの想いと通じつつ環境循環を象徴する存在を求め、コーヒーづくりに欠かせない“土”と共存する場を志向。地場の赤土で仕上げた“塊”を中心に据える空間を考案
  7. 谷口景一朗 / スタジオノラによる、大阪市の「東住吉の古民家改修」。築百年超の家屋を改修した三世代の為の住居。未来に繋がる“建物の長寿命化”を目指し、根本的な耐震断熱性能の向上に加えて既存の機能や素材を尊重する計画を考案。空間が持つ“重層的な時間の重み”の継承も意識
  8. 河部圭佑建築設計事務所による、愛知・名古屋市の「みなとの連結住戸」。二住戸をセットとして捉えて行った改修のひとつ。一住戸の枠組みに囚われない設計を行い、キッチンや浴槽が中心となる“全体が水回り”と言える空間を実現。状況に応じて場を獲得していく“流動的空間”も意図
  9. MVRDVのファサードデザインによる、ドイツ・シュトゥットガルトの、ティファニーの店舗。商業施設の一角での計画。“客を惹きつける”と同時に“周囲に溶け込むような”存在を目指し、色調が段階的に変化する“陶器製ダイヤモンド”のスクリーンを考案。ブランドの遺産を参照して色や形と質感を決める
  10. 川久保智康建築設計事務所による、埼玉・熊谷市の「第二なでしここども園」。周囲に“山並みを感じる”敷地での計画。子供たちの記憶に残る景色の創出を求め、木架構を用いた“山々の稜線”と呼応する屋根形状の建築を考案。地域の暑さへの対策として日射や通風の考慮に加えて断熱性能も確保
  11. 藤本壮介建築設計事務所が受注候補者に選ばれた「(仮称)国際センター駅北地区複合施設」設計プロポーザルの参加59組の技術提案書が公開。伊東豊雄・坂茂・石上純也・平田晃久の提案も含まれる
  12. 高池葉子建築設計事務所による、千葉・いすみ市の「森の書庫と離れ」。設計者が父親の為に手掛けた“1万冊を収める書庫”等の計画。沢山の書籍を収容する為に、ジグザグの壁を“巻貝”のように配置する構成を考案。先進企業と地域大工の技術を掛け合わせた“最先端ローカル”も意図
  13. 長沼和宏+澤田淳 / AIDAHOによる、大阪市の「日本健康増進財団 大阪健診センター」。20世紀前半築の“レトロビル”が残る地域での計画。地域の固有性と結びつく存在を目指し、周辺の古いビル群に多く見られる“アーチ形状”を取入れる空間を考案。懐かしさの導入は健康診断への抵抗の軽減も意図
  14. 瀧尻賢 / Atelier Satoshi Takijiri Architectsによる、京都・宇治市の店舗「OUTSTANDING」。伝統的な長屋を改修したコーヒースタンド。地域が持つ“水の歴史”に着目し、鮮やかな青と透明の素材を用いて“水を抽象化”した空間を構築。耐震補強の役割も担う金属柱のランダムな配置は“日本的な間”を意識
  15. へザウィック・スタジオのデザインによる、中国・西安の「Xi’an CBBD」。店舗・事務所・広場等を内包する約15万㎡の土地に作られた商業地区。都市に活気と多様性を与える存在を求め、垂直な庭園でもある“ツリー”を中心に据える構成を考案。地域の歴史を参照して特注タイルで仕上げる
  16. axonometricとNKS2 architectsの建築設計による、福岡市の「NOT A HOTEL FUKUOKA」。別荘としても利用可能な“分譲型ホテル”。“現代の多様な暮らし方”へ応答を意図し、異なるコンセプトで作られた客室を積み重ねる“立体的な街”の様な建築を考案。周辺環境との関係も考慮して量塊の細分化も行う
  17. ODS / 鬼木孝一郎による、愛知の「ポケモンセンターナゴヤ」。地域のシンボル的な公園に隣接した商業ビルでの計画。散策の延長で歩き回りたくなる場を目指し、天井の操作等で“小さな店の集合体”の様に感じられる空間を考案。平面形や什器にも公園を想起させる仕掛を込める
  18. 鹿内健+鹿内真沙子 / Sデザインファームによる、千葉の、設計者の自邸「増減の家」。コロナ禍以降の“豊かさとは?”を主題に計画。限られた条件での実現性も考慮し、“増による豊かさ”と“減による豊かさ”を両立させる建築を志向。高気密高断熱の内部空間に“外リビング”を付加する構成を考案
  19. 鎌倉市の新庁舎等基本設計プロポーザルで、日建設計が最優秀者に選定。コンセプトは「ひとつながりの未来の庁舎『鎌倉ONE』」。提案のイメージも公開
  20. 田根剛がランドスケープデザイン等を手掛ける、東京・渋谷区の、玉川上水旧水路緑道再整備事業。江戸時代からの歴史を繋ぐ緑道を再整備する計画。“未来のための世代を超えた場所”を求め、地域住民とのワークショップを経て“参加・活動型の緑道公園”を志向。完成イメージ等を伝える“情報発信施設”も開設

「ル・コルビュジエ 諸芸術の綜合 1930-1965」展の入場チケットをプレゼント。パナソニック汐留美術館で開催。円熟期の創作に注目した内容で、絵画・彫刻・素描に加えて建築作品も紹介。会場構成は“ウルトラスタジオ”が手掛ける
「ル・コルビュジエ 諸芸術の綜合 1930-1965」展の入場チケットをプレゼント。パナソニック汐留美術館で開催。円熟期の創作に注目した内容で、絵画・彫刻・素描に加えて建築作品も紹介。会場構成は“ウルトラスタジオ”が手掛ける展覧会ポスター image courtesy of パナソニック汐留美術館

「ル・コルビュジエ 諸芸術の綜合 1930-1965」の入場チケットを抽選でプレゼントいたします。
パナソニック汐留美術館で開催されます。ル・コルビュジエの円熟期の創作に注目した内容で、絵画・彫刻・素描に加えて建築作品も紹介します。会場構成は“ウルトラスタジオ”が手掛けます。
会期は、2025年1月11日~2025年3月23日まで。展覧会の公式サイトはこちら。入場チケットプレゼント企画の応募締切は、2025年1月17日(金)13時まで(お申込みにはGoogleアカウントが必要になります)。こちらのフォームからご応募ください。厳正な抽選を行い当選された方にはメールにてご連絡いたします(メール送付を当選発表にかえさせていただきます)。

建築家ル・コルビュジエ(1887‒1965)は活動の後期において、建築の指揮のもとで絵画や彫刻をつなぐ試みを「諸芸術の綜合」と言い表しました。そしてそれ以上に、「諸芸術の綜合」とは統一、調和、普遍的法則の理想主義に導かれた彼の芸術観全体を示すスローガンでもありました。

ル・コルビュジエは近代建築の巨匠として世界的に知られていますが、視覚芸術の他分野においても革新をもたらしました。本展は1930年代以降に彼が手がけた絵画、彫刻、素描、タペストリーをご覧いただき、さらに彼が求め続けた新しい技術の芸術的利用にもスポットをあてます。そして後期の建築作品も併せて紹介することで、はるかに伝統的な枠組みを超えたル・コルビュジエの円熟期の芸術観を明らかにします。

楽観的で歓喜に満ちたこれらの作品は、「住宅は住む機械」という彼のよく知られた言葉に集約される機能主義者のイメージを超えた、あらたな像を結びます。また、レジェ、アルプ、カンディンスキーといった同時代を生きた先駆的な芸術家たちの作品を対峙させることで、当時の芸術潮流における彼の立ち位置も浮かび上がらせます。

本展はゲスト・キュレイターにドイツ人美術史家ロバート・ヴォイチュツケ氏を迎え、20世紀の革新的頭脳の創造の源泉に迫ります。

リリーステキストより

以下に、詳細な情報を掲載します。

プリツカー賞受賞建築家のワン・シュウを特集したテレビ番組の動画。中国の公共放送テレビ局の制作で2024年3月に公開されたもの 藤森照信によるトークイベント「土浦邸の魅力と歩み」の動画。復元と移築が行われた“土浦亀城邸”の、歴史上の位置づけや建築的魅力について語る内容。2024年12月に行われたもの

藤森照信によるトークイベント「土浦邸の魅力と歩み」の動画です。復元と移築が行われた“土浦亀城邸”の、歴史上の位置づけや建築的魅力について語る内容となっています。2024年12月に行われたもの。アーキテクチャーフォトでは、復原と移築がされた「土浦亀城邸」を特集記事で紹介しています。また、こちらのページから見学予約の申込を受け付けています(※毎月1日10時より当月分の発売を開始)。

谷口吉生さんが亡くなりました 沖津雄司 / YUJI OKITSUによる、東京・渋谷区の「Christmas tree of Light」。表参道ヒルズの吹抜空間に設置されたクリスマスツリー。周辺に建つ著名建築に共通する形状から着想し、約4万枚のレンズを用いて“螺旋”を描くデザインを考案。数多のレンズが時々の光景を“多重に”映し出す
沖津雄司 / YUJI OKITSUによる、東京・渋谷区の「Christmas tree of Light」。表参道ヒルズの吹抜空間に設置されたクリスマスツリー。周辺に建つ著名建築に共通する形状から着想し、約4万枚のレンズを用いて“螺旋”を描くデザインを考案。数多のレンズが時々の光景を“多重に”映し出す吹抜脇のスロープからツリーを見る。 photo©永禮賢
沖津雄司 / YUJI OKITSUによる、東京・渋谷区の「Christmas tree of Light」。表参道ヒルズの吹抜空間に設置されたクリスマスツリー。周辺に建つ著名建築に共通する形状から着想し、約4万枚のレンズを用いて“螺旋”を描くデザインを考案。数多のレンズが時々の光景を“多重に”映し出す大階段からツリーを見下ろす。 photo©永禮賢
沖津雄司 / YUJI OKITSUによる、東京・渋谷区の「Christmas tree of Light」。表参道ヒルズの吹抜空間に設置されたクリスマスツリー。周辺に建つ著名建築に共通する形状から着想し、約4万枚のレンズを用いて“螺旋”を描くデザインを考案。数多のレンズが時々の光景を“多重に”映し出すツリーの詳細 photo©永禮賢

沖津雄司 / YUJI OKITSUによる、東京・渋谷区の「Christmas tree of Light」です。
表参道ヒルズの吹抜空間に設置されたクリスマスツリーです。建築家は、周辺に建つ著名建築に共通する形状から着想し、約4万枚のレンズを用いて“螺旋”を描くデザインを考案しました。そして、数多のレンズが時々の光景を“多重に”映し出します。
クリスマスツリーの公開イベントの公式ページはこちら。会期は2024年12月25日まで。会場の場所はこちら(Google Map)。

表参道ヒルズのクリスマスイベント「OMOTESANDO HILLS CHRISTMAS 2024」にデザインしたクリスマスツリー。
レンズが織りなす「光のクリスマスツリー」と題し、4万枚のレンズで高さ8.4mの螺旋状の光のオブジェがクリスマスツリーを成しています。

建築家によるテキストより

ファッション、アート、デザイン、建築、と様々なカルチャーの舞台であり、最新のトレンドの発信地である表参道。日本のカルチャー史において常に最新の話題とトレンドを生み出してきた表参道は、日本の新しいクリエイションを世界へ発信する代表的な街でもあります。その街の中心にある代表的な商業建築、表参道ヒルズに相応しいと考えたクリスマスツリーをデザインしました。

建築家によるテキストより

ツリーを形作る素材に直径5.5cm、厚さ0.3mm、重さ0.9gのフレネルレンズを使用し、ファッションカルチャーを引用に、リボン状に組み方の秩序と配列をデザインした、幾重のレンズが螺旋を描きます。複眼的な視覚効果を生み出すレンズは、表参道を行き交う人々のあらゆる多様性を表現。

螺旋とリングが交差する二重構造は、表参道界隈にある建築の特徴的な形態のひとつを重視し、安藤忠雄氏の設計による「表参道ヒルズ」の最も特徴的である6層の吹き抜け空間を囲うスロープ、青山通りにある槇文彦氏の設計による「SPIRAL」、丹下健三氏の設計による「代々木体育館(第二)」に使われた螺旋の形状を着想に、表参道を起点としたクロスカルチャーを表しています。

幾重のレンズが光とその時々の光景を多重に映し出し、交差する光のリボンとなって唯一無二のオブジェを織り成します。

建築家によるテキストより
へザウィック・スタジオのデザインによる、中国・西安の「Xi’an CBBD」。店舗・事務所・広場等を内包する約15万㎡の土地に作られた商業地区。都市に活気と多様性を与える存在を求め、垂直な庭園でもある“ツリー”を中心に据える構成を考案。地域の歴史を参照して特注タイルで仕上げる
へザウィック・スタジオのデザインによる、中国・西安の「Xi’an CBBD」。店舗・事務所・広場等を内包する約15万㎡の土地に作られた商業地区。都市に活気と多様性を与える存在を求め、垂直な庭園でもある“ツリー”を中心に据える構成を考案。地域の歴史を参照して特注タイルで仕上げる photo©Qingyan Zhu
へザウィック・スタジオのデザインによる、中国・西安の「Xi’an CBBD」。店舗・事務所・広場等を内包する約15万㎡の土地に作られた商業地区。都市に活気と多様性を与える存在を求め、垂直な庭園でもある“ツリー”を中心に据える構成を考案。地域の歴史を参照して特注タイルで仕上げる photo©Qingyan Zhu
へザウィック・スタジオのデザインによる、中国・西安の「Xi’an CBBD」。店舗・事務所・広場等を内包する約15万㎡の土地に作られた商業地区。都市に活気と多様性を与える存在を求め、垂直な庭園でもある“ツリー”を中心に据える構成を考案。地域の歴史を参照して特注タイルで仕上げる photo©Qingyan Zhu
へザウィック・スタジオのデザインによる、中国・西安の「Xi’an CBBD」。店舗・事務所・広場等を内包する約15万㎡の土地に作られた商業地区。都市に活気と多様性を与える存在を求め、垂直な庭園でもある“ツリー”を中心に据える構成を考案。地域の歴史を参照して特注タイルで仕上げる photo©Qingyan Zhu

へザウィック・スタジオのデザインによる、中国・西安の「Xi’an CBBD」です。
店舗・事務所・広場等を内包する約15万㎡の土地に作られた商業地区です。デザイナーは、都市に活気と多様性を与える存在を求め、垂直な庭園でもある“ツリー”を中心に据える構成を考案しました。そして、地域の歴史を参照して特注タイルで仕上げました。
本プロジェクトに関わった、コラボレーター等の詳細なクレジットは記事の末尾に掲載しています。


こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャ―フォト)

未来の遺産の作り方。
ヘザウィック・スタジオの最新地区が西安にオープン

ヘザウィック・スタジオがデザインした新しい地区が西安にオープンしました。この地区は、中国の都市の伝統工芸と陶磁器の遺産を称えるものです。

西安センターカルチャービジネス地区(CCBD)は、同市の歴史的中心部の南、天壇遺跡と目立つ陝西テレビ塔の間に位置しています。この地区は、小売店舗の基壇部と歩行者専用道路、テラスや広場、オフィス、アパート、宿泊施設、緑地、垂直公園を融合させています。

セラミックスは、155,000m²の広さを持つこの地域の中心であり、古代の首都で有名な兵馬俑にちなんで、職人の手によるタイルがファサード、柱、湾曲した梁を覆っています。デザインチームは地元のメーカーと密接に協力し、独特な釉薬を施した10万枚以上のタイルを制作しました。柱の1:1のモックアップの建設を含む2,000以上の実験を経て、その結果、ファサードは建物の外観に興味と複雑さをもたらし、訪問者はタイルを眺めるだけでなく、触れてみるよう誘われます。

ヘザウィック・スタジオの創設者でありデザインディレクターのトーマス・ヘザウィックは次のように述べています。

「ここ西安では、我々は街に素晴らしい新しい公共スペースを提供できる商業地区の創出に興奮しました。単に異なる建物を建て、その間に舗装を施し植栽を施すのではなく、思いがけない立体的な都市景観を多くのレベルで作り出す機会がありました。そこでは、その都市の市民たちが散策したり、出会ったりすることができます。

人々が場所をヒューマンスケールで体験することへの関心を追求する中で、このプロジェクトを人々が歩き回る際にできるだけ魅力的なものにするために、多くの特別な建設的なディテールを取り入れる機会にも恵まれました。

このプロジェクト全体の目標は、西安の歴史に楽しく現代的な方法で応えること、そして人々を結びつけることでした」

【ap job更新】 積極的に構造を提案する社風があり、教育制度も充実させている「株式会社IN-STRUCT」が、構造設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 積極的に構造を提案する社風があり、教育制度も充実させている「株式会社IN-STRUCT」が、構造設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 積極的に構造を提案する社風があり、教育制度も充実させている「株式会社IN-STRUCT」が、構造設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)を募集中五島つばき蒸溜所(Architect: WANKARASHIN, Photo: Yosuke Ohtake)

積極的に構造を提案する社風があり、教育制度も充実させている「株式会社IN-STRUCT」の、構造設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

募集:構造デザイナー(新卒または中途採用)

建築プロジェクトの初期段階から意匠設計者と打ち合わせ、構造を提案していただきます。
担当したプロジェクトは基本計画から現場まで一貫して経験することができます。教育制度も充実しており、先輩スタッフや社内のアドバイザーから指導を受け、ひとつずつスキルアップしていきます。

【はたらく魅力】
積極的に構造を提案していく社風から、依頼者と直接会話する機会も多く、また現場との距離も近いため、ものづくりの喜びを強く感じることができます。特に構造により形態が決定されるプロジェクトでは、意匠面にも深く関わることができ、学びや創意工夫の場が多くあります。勉強会や外部発表会の機会もあり、設計の技術力だけでなくプレゼンスキルも身に付きます。

妹島和世+西沢立衛 / SANAAによる、東京・渋谷区の店舗「無印良品 代官山」。商品そのものが“クローズアップ”され“インテリア”となるスペースを志向
妹島和世+西沢立衛 / SANAAによる、東京・渋谷区の店舗「無印良品 代官山」。商品そのものが“クローズアップ”され“インテリア”となるスペースを志向「衣料の店」、売場 photo©SANAA
妹島和世+西沢立衛 / SANAAによる、東京・渋谷区の店舗「無印良品 代官山」。商品そのものが“クローズアップ”され“インテリア”となるスペースを志向「衣料の店」、売場 photo©SANAA
妹島和世+西沢立衛 / SANAAによる、東京・渋谷区の店舗「無印良品 代官山」。商品そのものが“クローズアップ”され“インテリア”となるスペースを志向「生活雑貨の店」、売場 photo©SANAA
妹島和世+西沢立衛 / SANAAによる、東京・渋谷区の店舗「無印良品 代官山」。商品そのものが“クローズアップ”され“インテリア”となるスペースを志向「生活雑貨の店」、売場 photo©SANAA

妹島和世+西沢立衛 / SANAAによる、東京・渋谷区の店舗「無印良品 代官山」です。
商品そのものが“クローズアップ”され“インテリア”となるスペースを志向した計画です。建築家は、衣料の店では、天井に配した“リング”に洋服を吊るす空間を考案しました。また、生活雑貨の店では、三方の壁面を天井までの商品棚とする空間を考案しました。店舗の場所はこちら(Google Map)。

リニューアルしたMUJI Laboの旗艦店でもある無印良品の店舗。通りに面する衣料の店と、すこし奥まった生活雑貨の店の2つからなる。

商品そのものがクローズアップされ、それがインテリアとなるスペースを考えたいと思った。

建築家によるテキストより

2店とも大きな開口部を持ち、通りから内部がよく見えるので、店内ではもちろんのこと、外の通りからも商品、そして、店内を移動しながら商品を楽しむ人々がきれいに浮かび上がる。

建築家によるテキストより

衣料の店では、衣服は天井に配されたリングから吊られて空中に浮かんでおり、いろいろな方向から見られることができるようになっている。リングがグリット状に配されているため、いろいろな展開が可能である。衣服の間を自由に人々は回遊する。

生活雑貨の店舗は、通りに面するガラス面以外の3面全体を商品のための棚とし、床から天井まで商品が並び、こちらもある意味で、商品そのものがインテリアを作り上げている。商品の世界観に囲まれた真ん中の場所は、商品のいくつかが取り出されてディスプレーされ、それぞれの人が時間を使って商品に近づける場所となっている。

建築家によるテキストより
谷口景一朗 / スタジオノラによる、大阪市の「東住吉の古民家改修」。築百年超の家屋を改修した三世代の為の住居。未来に繋がる“建物の長寿命化”を目指し、根本的な耐震断熱性能の向上に加えて既存の機能や素材を尊重する計画を考案。空間が持つ“重層的な時間の重み”の継承も意識
谷口景一朗 / スタジオノラによる、大阪市の「東住吉の古民家改修」。築百年超の家屋を改修した三世代の為の住居。未来に繋がる“建物の長寿命化”を目指し、根本的な耐震断熱性能の向上に加えて既存の機能や素材を尊重する計画を考案。空間が持つ“重層的な時間の重み”の継承も意識外観、庭より見る。 photo©平井美行写真事務所
谷口景一朗 / スタジオノラによる、大阪市の「東住吉の古民家改修」。築百年超の家屋を改修した三世代の為の住居。未来に繋がる“建物の長寿命化”を目指し、根本的な耐震断熱性能の向上に加えて既存の機能や素材を尊重する計画を考案。空間が持つ“重層的な時間の重み”の継承も意識1階、左奥:和室、中央手前:座敷、右奥:仏間 photo©平井美行写真事務所
谷口景一朗 / スタジオノラによる、大阪市の「東住吉の古民家改修」。築百年超の家屋を改修した三世代の為の住居。未来に繋がる“建物の長寿命化”を目指し、根本的な耐震断熱性能の向上に加えて既存の機能や素材を尊重する計画を考案。空間が持つ“重層的な時間の重み”の継承も意識2階、リビングとダイニング photo©平井美行写真事務所
谷口景一朗 / スタジオノラによる、大阪市の「東住吉の古民家改修」。築百年超の家屋を改修した三世代の為の住居。未来に繋がる“建物の長寿命化”を目指し、根本的な耐震断熱性能の向上に加えて既存の機能や素材を尊重する計画を考案。空間が持つ“重層的な時間の重み”の継承も意識2階、ダイニングとリビングから階段側を見る。 photo©平井美行写真事務所

谷口景一朗 / スタジオノラが設計した、大阪市の「東住吉の古民家改修」です。
築百年超の家屋を改修した三世代の為の住居です。建築家は、未来に繋がる“建物の長寿命化”を目指し、根本的な耐震断熱性能の向上に加えて既存の機能や素材を尊重する計画を考案しました。また、空間が持つ“重層的な時間の重み”の継承も意識されました。

家族だけでなく地域の人を含めた多くの人が共有して使っていた古民家は、座敷を中心として建具を開閉することでつなぐことができる連続した和室が特徴的である。築130年の東住吉の古民家も大黒柱を中心として田の字に和室がつながるプランとなっている。

古民家の改修の多くは、現代の一世帯分の家の機能であるリビングダイニング、キッチン、水回り、個室をあてはめていくと元の面積が大きすぎることから減築されることが多い。

しかし、このプロジェクトでは母と次女世帯の住む実家への同居をのぞんだ長女世帯のために、80年間人が立ち入っていない廃墟同然の2階の空間を、1家族分の居住空間として生き返らせるということを行っている。
改修後は3世代が分散しながら同居し、いとこ同士が共に成長する、新たな共有の場となっている。

建築家によるテキストより

1階の田の字につながる和室は元のハレの空間として保存、復元しながら耐震性を高めるということを行った。

改修前も1階はお正月には多くの親族が集まり、またお葬式を自宅で行ったこともあり、みんなが集まる非日常的な場、ハレの空間として存在していた。しかし、建物の経年的な歪みによって建具が閉まらなくなり、田の字につながるはずの和室の回遊性は失われていた。

そこで、改修前と「雰囲気を変えない」ということを念頭に置きながら、居ながら改修ができるように補強を計画していった。4連中央引き分けの建具で、中央の2枚が開口部になると連続する和室が見通せ、南側と北側の庭の緑が抜けるという景色がこの空間の持っている特長である。その景色が変わらないように耐力壁を分散して配置している。田の字のプランがつながるという回遊性を取り戻したことで、集まった子供たちはぐるぐると走り回っている。

建築家によるテキストより

今回の改修では次の50年は小工事で済むように根本的な耐震・断熱改修を行なっている。古民家のもつ意匠性を生かすと同時に、性能の面での現代的なアップグレードを行うことで、世代を超えて本当の意味での建物の長寿命化につなげることを意図している。

また、この家が建った時代性に合わせた普遍的なマテリアルを使用することでこれまでの130年からこの先の50年へと時間がつながり、同様に手直しを繰り返しながら住み継いでいくことができることを意識している。そのため、マテリアルについて次の4つの項目に着目し、マテリアルの循環が促進されることを目指した。

①既存の機能をそのままに使う。
②敷地内の古材を違う形で活用する。
③解体された別の古民家の建具を再利用する。
④敷地内からでてきた古材を工務店に提供するなど敷地内から廃棄物を減らす。

建築家によるテキストより

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