五十嵐太郎監修、松田達・倉方俊輔らの編著による書籍『ようこそ建築学科へ!: 建築的・学生生活のススメ』

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五十嵐太郎監修、松田達・倉方俊輔らの編著による書籍『ようこそ建築学科へ!: 建築的・学生生活のススメ』

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五十嵐太郎監修、松田達・倉方俊輔らの編著による書籍『ようこそ建築学科へ!: 建築的・学生生活のススメ』がamazonで発売されています

五十嵐太郎監修、松田達・倉方俊輔・南泰裕・北川啓介の編著による書籍『ようこそ建築学科へ!: 建築的・学生生活のススメ』がamazonで発売されています。

建築学科と言っても大学、高専、専門学校、住居系、芸術系、工学部系はどう違う?そんな学科紹介に始まり、授業と課題に取組むツボや“建築的"日常生活、学外での建築体験、そして将来設計まで、知れば知る程のめり込む、ハードだけどハッピーな建築学生ライフのススメ。学生生活のあらゆる場面でためになるアドバイス満載。

ようこそ建築学科へ!: 建築的・学生生活のススメ
松田 達 南 泰裕 北川 啓介 倉方 俊輔
4761513365

以下は、五十嵐太郎による「はじめに」のテキスト、松田達による「終わりに」のテキスト、目次です。(via gakugei-pub.jp)


建築学科にようこそ。

 本書は学部生のためのオリエンテーション・ブックである。とはいっても、履修の方法を説明する堅苦しいものではない。建築を学ぶとはどういうことなのか、普段の日常生活で心がけるべきこと、学外の活動などを幅広く紹介するものだ。大学の公式のオリエンテーションでは説明されないことが満載である。したがって、建築の学生、あるいは進学を考えている高校生に読んでもらいたい。ただ、筆者は1980年代の後半に学部生だったが、当時は建築の勉強よりも、バンドを一生懸命やっていたから、あまり偉そうなことは言えない。今にして思えば、もっとちゃんとやっておけば良かったと後悔することばかりだ。とはいえ、大学で教えるようになって10年、現場で様々な学生を見てきた。アドバイスできることは多い。本書は学芸出版社の井口夏実さんの依頼を受けて、筆者を含む建築系ラジオのメンバーが各章ごとのコーディネーターとなって企画された。なお、建築系ラジオとは、学生向けにネットで音声配信するメディアである。

 本書の構成を説明しよう。一章の「学科紹介」は、まずは入り口として、そもそも建築系の学科がどのようなところなのかを解説している。第2章の「授業・課題」は、1年から4年まで、学年ごとにどのような建築のつきあい方があるかのガイダンスだ。3章の「日常生活」では、アルバイト、部活、暮らし方、デートなど、学外の出来事を取り上げる。四章の「建築体験」は、街歩きや旅行に始まって、有名建築、団地、土木、住宅展示場などの楽しみ方だ。本物の建築は現地にしかないから、体験するには自ら足を運ぶしかない。5章の「課外授業」では、ネット、コンペ、オープンデスク、イベントなど、やはり授業以外で建築に取り組むことができるトピックを扱う。そして6章の「将来設計」は、建築家や研究者など、進路についてである。また各章の間には、若い人による現場の声として「在校生・卒業生メッセージ」と、現在活躍している建築家に学生の頃のエピソードをうかがう「先輩建築家インタビュー」を挟んだ。

 本書が様々な可能性にあふれた学生生活の手助けになれば、幸いである。

五十嵐太郎

おわりに

 建築学科には独特の魅力がある。多分、みなさんもその魅力に気づいて建築学科に入ったのだろう。あるいは何かその魅力を感じ始めて、本書を手にとったのかもしれない。

 いったい建築とは、どういう学問だろうか? 理系なのに、数学をほとんど使わなくてよいし、歴史学もある。巣立った建築家は、建築も建てるが、難しい文章もたくさん書く。芸術の一種なのに工学部にあり、工学なのに芸術系学部にもある。理系、文系、芸術系のどれでもない、いやそのいずれとも言える、不思議な学問だ。建築学科に入った多くの学生は、次第にその一筋縄ではいかない「建築」の魅力に、惹きつけられていくだろう。

 自分自身が学生の時、このような本があれば嬉しかった。筆者は学部が都市工学科で、修士から建築に移ろうとしたが、建築学科について教えてくれる人がなかなか見つからず不安だった。本書があれば、その不安は解消されていただろう。そのように本書は、いま建築学科にいる人はもちろん、これから建築学科に入ろうと思っている人、ぼんやり建築に興味を持っている人等、少しでも建築学科に興味を持った人に、読んでもらいたい。

 この本は、リアルな建築学生の「知りたい」という好奇心から始まっている。2011年1月、学芸出版社の井口夏実さんから最初のお話をいただき、現役建築学生の建築系ラジオスタッフとともに、項目を挙げるブレストが行われた。次第にそれらはテーマに分類され、四年間のタイムラインに沿って整理され、現在の目次に近づいていった。各章のコーディネートは、建築系ラジオのコアメンバーが担当した。二〇〇九年に他界した山田幸司さんも、最後に登場している。監修の五十嵐太郎さんには、あらゆる場面で助言いただいた。各項目は、コーディネーターを通し、総勢80人にも及ぶ建築界のリアルな担い手に執筆いただいた。装丁は、建築学科出身のイラストレーターである寺田晶子さんにお願いをした。そして特に、編集の井口さんには、企画から世に出るまで実に根気よく丁寧に調整をしていただき、また不慣れな筆者にいつも的確なアドバイスをしていただいた。

 他にも本書に関わった全ての皆様に、心から感謝申し上げたい。そして本書が、学生生活に少しでも役に立てば、これほど嬉しいことはない。願わくは、建築学生のバイブルとならんことを。

松田 達

目次

1章 学科紹介

建築学科で学ぶこと── 五十嵐太郎
建築の周辺学科── 五十嵐太郎
女子大の建築学科── 杉浦久子
工学部で学ぶ建築、芸大で学ぶ建築── 高橋晶子
高専という選択── 豊川斎赫
専門学校で学ぶ建築── 岸上純子
地方で学ぶ? 都心で学ぶ?── 平瀬有人
文系学部からの転向── 林野紀子
社会人学生になる── 家成俊勝
建築学科で取れる資格── 星裕之
建築士の資格について── 松本崇
先輩建築家インタビュー/まわりの評価より、自分の興味を突き詰めよう── 佐藤光彦
在校生・卒業生メッセージ/私が建築学科を選んだきっかけ── 木崎美帆

2章 授業・課題

入学したら
一般教養、外国語の学び方── 松田達
建築学科の必須科目── 坂牛卓
教科書との出会い── 川添善行
知っておきたい建築家── 勝矢武之
眠い授業の楽しみ方── 松田総平

少し慣れてきたら
建築雑誌の読み方── 新宮岳
図書館・書店を活用せよ── 今村創平
全ての課題には背景がある── 笠置秀紀
先輩や友達を手伝おう── 中田千彦
建築学生必携ガジェットはこれだ── 和田吉史

専門科目が始まったら
設計課題の苦手意識をなくそう── 吉村寿博
構造を学ぼう── 小西泰孝
設備を学ぼう── 遠藤和広
講評会、こう準備すれば怖くない── 松田達
コンピュータは設計にどう活かせるか── 豊田啓介

卒業が近づいたら
ゼミ選びはビビビッで── 谷村仰仕
院試が近づいてきたら── 髙濱史子
卒業論文の極意── 門脇耕三
卒業設計の極意── 高橋堅
留学って難しいの?── 木村浩之
先輩建築家インタビュー/心に残る授業、座右の教科書── 乾久美子
在校生・卒業生メッセージ/思い出の課題──自分の武器をつくるための演習── 近藤洋輔

3章 日常生活

一人暮らし? 実家暮らし?── 田中裕大
シェアハウスに住んでみよう── 堀江優太
自炊をしよう── 山崎泰寛
体育会系部活との両立── 栗原史佳
建築女子学生の日常生活── 冨永美保
飲めても飲めなくても、お酒は楽しく── 天内大樹
建築人らしいファッション── 入江徹
恋をしよう── 星裕之
デートをしよう!── 倉方俊輔
接客業のススメ── 前田紀貞
先輩建築家インタビュー/大学の外に刺激を求めた学生生活── 永山祐子
在校生・卒業生メッセージ/徹夜の輝き── 平山善雄

4章 建築体験

身近にある街建築を「読む」── 山本想太郎
写真を撮ると、建築がよく見える── 鳥村剛一
オープンハウスに行こう── 有岡三恵
住宅展示場のススメ── 片岡茜
団地の楽しみ方── 吉永健一
日常生活に「ドボク」の楽しみを── 吉永恵里
建築のエネルギーを見てみよう── 中島裕輔
建築をインテリアから楽しもう── 高橋元氣
夏休みは建築巡礼旅行── 国広ジョージ
集落を訪ねてみよう── 山中新太郎
見ておきたい日本建築── 矢ヶ崎善太郎
一生ものの建築体験── 青木茂
施工現場を体験してみよう── 前田圭介
先輩建築家インタビュー/一歩、外へ出よう──体験から学べること── 西田司
在校生・卒業生メッセージ/私たちの施工体験── 相馬亜美

5章 課外授業

ネットの使い方── 藤村龍至
物と向き合う── 中村竜治
観るべき映画/読むべき漫画── 五十嵐太郎
音楽から学べること── 村上心
学外の講評会に参加しよう── 五十嵐淳
レクチャーに行ったら懇親会にも出よう── 田井幹夫
勉強会なんかは、絶対にやらない方がいい── 南泰裕
イベントを起こそう── 橋本雅好
同人誌をつくろう── 市川紘司
オープンデスクに行こう── 武藤隆
海外インターンのススメ── 小渕祐介
コンペに応募しよう── 松岡聡
ポートフォリオは建築家のはじまり── 吉村靖孝
先輩建築家インタビュー/批評されることで成長する── 大西麻貴
在校生・卒業生メッセージ/私のコンペ体験── 王昌

6章 将来設計

建築学生の武器とは── 倉方俊輔
歴史を知り未来をつくる、建築家── 藤本壮介
構造家の使命── 佐藤淳
設備家に寄せられる期待── 遠藤和広
研究職の役割── 小野田泰明
組織事務所で働く醍醐味── 芝田義治
地方で働く魅力── 古森弘一
建築と不動産をつなぐ新領域── 吉里裕也
建築を伝える、ジャーナリストの仕事── 磯達雄
建築と人をつなぐ、まちづくりの仕事── 饗庭伸
先輩建築家インタビュー/建築家成り上がり── 山田幸司
在校生・卒業生メッセージ/私の将来設計── 森村佳浩

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