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清正崇建築設計スタジオによる住宅"Fussa-K"

architecture , feature

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photo(C)淺川敏

清正崇建築設計スタジオが設計した住宅"Fussa-K"です。

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以下、建築家によるテキストです。

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豊かな自然に囲まれた平屋の二世帯住宅です。従前の住宅は、各世代により無秩序に増築が繰り返され続けた平屋の住宅でした。敷地の広さも手伝って、無秩序な増築がプラスの要因となり、非常におおらかな空間を造り上げていました。その「おおらかさ」をいかに継承するかが今回の計画の大きなポイントです。施主からの主な要望は「接客用ゾーンの確保」「二世帯住宅」「自然は出来るだけ残したい」「蔵は残す」です。

既存の自然・庭・アプローチから導き出される「カチッ」とした建物の外周ラインと、中庭側の自由な角度で構成された「ふわっ」とした内外境界との対比で建物が構成されています。「ふわっ」とした境界が各ゾーン(親世帯・子世帯・接客用)に程よい距離感をもたらします。

「カチッ」としたラインに並べられたボリュームと、「ふわっ」を構成する自由な角度を持つボリュームとの間に出来上がるズルズル繋がる内部の一体空間は、1つのルールに基づくのではなく、増築のように2つのルール(「カチッ」と「ふわっ」)の対比で出来ており、肩の力の抜けた「おおらかさ」を創出しています。また、各ゾーンに連続するハイサイド窓が建物全体に一体感を与え、安定した光と良好な眺めを内部に引込むと共に、ボリューム対比の平面的図式感を和らげ、空間としての気持ちよさを与えています。各ゾーンは対比の強弱及び異なる色合いで個性付けられています。

中庭側の広い屋上デッキもこの建物の特徴です。360度自然を満喫出来るこの場所は、広さが人の想像力を喚起させます。これから育っていく子供達の格好の遊び場にもなるでしょう。また、デッキ下の広い軒下空間は、建物内部へ様々な光を導きます。

従前住宅の空間性から導き出された、おおらかさを生み出す「対比」や判り易さよりも気持ちよさに焦点を当てる「図式感の緩和」には、懐の深い建築を生み出す可能性があると思います。


| 2010年2月 1日 | permalink | twitterにポスト | このエントリーを含むはてなブックマーク



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