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杉山幸一郎による展覧会“スイスのかたち、日本のかたち”のレビュー「師の影響を素直に受け入れた上で生まれる建築家の個性」
photo©architetcurephoto

SHARE 杉山幸一郎による展覧会“スイスのかたち、日本のかたち”のレビュー「師の影響を素直に受け入れた上で生まれる建築家の個性」

日程
2022年1月20日(木)
–
1月29日(土)
architecture|exhibition|feature
杉山幸一郎建築展
杉山幸一郎による展覧会“スイスのかたち、日本のかたち”のレビュー「師の影響を素直に受け入れた上で生まれる建築家の個性」最初の展示空間。 photo©architetcurephoto
杉山幸一郎による展覧会“スイスのかたち、日本のかたち”のレビュー「師の影響を素直に受け入れた上で生まれる建築家の個性」2階の展示空間。 photo©architetcurephoto
杉山幸一郎による展覧会“スイスのかたち、日本のかたち”のレビュー「師の影響を素直に受け入れた上で生まれる建築家の個性」三階展示スペース。正面に展示されているのが、Temple 01とTemple 02。 photo©architetcurephoto

建築家の杉山幸一郎による展覧会「スイスのかたち、日本のかたち」をレビューします。開催場所は、東京・本駒込のギャラリー「ときの忘れもの」。会期は2022年1月29日(土)まで。展覧会の公式ページはこちら。


師の影響を素直に受け入れた上で生まれる建築家の個性

東京・本駒込のギャラリー「ときの忘れもの」にて、建築家・杉山幸一郎の展覧会「スイスのかたち、日本のかたち」が行われている。

杉山については、弊サイトの読者ならば、連載エッセイ「For The Architectural Innocent」を通して、よく知ってくださっているだろうが、最初に改めて紹介しておきたいと思う。

杉山は東京藝術大学大学院在学中にスイス連邦工科大学チューリッヒ校に留学しペーター・メルクリに学ぶ。卒業後は中山英之建築設計事務所に勤務したのち、再度スイスに渡りアトリエ・ピーター・ズントーに7年間勤務、2021年独立し土屋紘奈と共にatelier tsuを開設した。そのような経歴を持つ人物である。

そんな杉山が、初めて行う建築展がこの「スイスのかたち、日本のかたち」である。杉山が以前からドローイングや立体作品を制作していたことは、弊サイトでも何度か記事として取り上げているが、実物がお披露目されるのはこれが初めてである。展覧会自体は実は以前より企画が進んでいたものであるが、新型コロナウイルスの影響により開催は何度か延期されおり、今回ようやく開催にこぎつけた。

写真を通して知っていた作品群を実際に見ることができる機会ということで、実際にギャラリー「ときの忘れもの」まで足を運んだ。

筆者がこのギャラリーを訪れるのは初めてであるが、地図に従って現地にたどり着くと、そこにはコンクリート打ち放しの仕上げと、窓の縦長プロポーションが特徴的な建築が建っている。都心のギャラリーというとビルのワンフロアを改修してその用途にあてているような印象を持っていたので、まず意外性を感じた。

以下の写真はクリックで拡大します

杉山幸一郎による展覧会“スイスのかたち、日本のかたち”のレビュー「師の影響を素直に受け入れた上で生まれる建築家の個性」最初の展示空間。 photo©architetcurephoto

実際に中に入ってみると、ギャラリーという言葉から想像していた空間とはだいぶ違う。具体的に言うと、白い壁があり展示物を引き立てるような操作がなされているわけではない。この日は、建築家である杉山も在廊しており、このギャラリーの建物についても少し伺うことができた。

実はこの「ときの忘れもの」が入る建物は、建築家の阿部勤によって設計された住宅だったのだそうだ。その住宅が貸しに出されることになったのをオーナーである綿貫夫妻が知り、アプローチした末に入居が決まったのだという。つまり住宅として建てられた建築に手を加えギャラリーとして使っているということであった。

最初の展示スペースとなっている空間は、天井高のある吹き抜け空間であり2階への階段がある。恐らく玄関的な用途で作られた空間だったのであろう。ここに、杉山の立体作品「Shirine 01」が置かれており、天井からは「Barn 01」が吊り下げてある。この二つの作品の印象は非常に透明感があり、また単なるオブジェというよりも特定の用途を想起させるものであった。精巧に作られたこれらの作品は、家具職人であるセルジュ・ボルクマンとの協働制作によって完成したものである。

以下の写真はクリックで拡大します

杉山幸一郎による展覧会“スイスのかたち、日本のかたち”のレビュー「師の影響を素直に受け入れた上で生まれる建築家の個性」Shine 01 photo©architetcurephoto
杉山幸一郎による展覧会“スイスのかたち、日本のかたち”のレビュー「師の影響を素直に受け入れた上で生まれる建築家の個性」Shine 01 photo©architetcurephoto
杉山幸一郎による展覧会“スイスのかたち、日本のかたち”のレビュー「師の影響を素直に受け入れた上で生まれる建築家の個性」 photo©architetcurephoto
杉山幸一郎による展覧会“スイスのかたち、日本のかたち”のレビュー「師の影響を素直に受け入れた上で生まれる建築家の個性」Burn 01 photo©architetcurephoto
杉山幸一郎による展覧会“スイスのかたち、日本のかたち”のレビュー「師の影響を素直に受け入れた上で生まれる建築家の個性」2階への階段の踊り場から見る。 photo©architetcurephoto
杉山幸一郎による展覧会“スイスのかたち、日本のかたち”のレビュー「師の影響を素直に受け入れた上で生まれる建築家の個性」Burn 01 photo©architetcurephoto
杉山幸一郎による展覧会“スイスのかたち、日本のかたち”のレビュー「師の影響を素直に受け入れた上で生まれる建築家の個性」Burn 01 photo©architetcurephoto

杉山によれば、一見するとシンプルにみえるこれらの形にも色々な試行錯誤があったのだそうだ。例えば、「Shirine 01」という作品は、分解可能な構造をしており、天板と足の接合部は釘などを使用しておらず、足となる木材が外側に向かって開こうとする力によって天板を支持しているとのことだった。余談であるが、杉山はこの「Shirine 01」という作品を、自身が師事した世界的建築家のピーター・ズントーにもプレゼントしたのだという。ズントーはこの作品を持ち上げて、形や構造を確認したのちに「ビューティフル!」と言ったのだそうだ。

階段付近の壁と、2階スペースの両側の壁には、ドローイング作品が展示されている。それらは油彩であったり水彩であったりするのだが、どれも非常に繊細に描かれていることが見てとれる。抑制された手法で描かれていることにより、それぞれの筆跡や選ばれた色の存在感が見る人により伝わってくる。そのモチーフは、建築物のファサードを想起させるが、それは筆者が、建築に関わる仕事をしているからかもしれない。

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杉山幸一郎による展覧会“スイスのかたち、日本のかたち”のレビュー「師の影響を素直に受け入れた上で生まれる建築家の個性」2階の展示空間。 photo©architetcurephoto
杉山幸一郎による展覧会“スイスのかたち、日本のかたち”のレビュー「師の影響を素直に受け入れた上で生まれる建築家の個性」壁面にはドローイング作品が展示されている。 photo©architetcurephoto
杉山幸一郎による展覧会“スイスのかたち、日本のかたち”のレビュー「師の影響を素直に受け入れた上で生まれる建築家の個性」 photo©architetcurephoto
杉山幸一郎による展覧会“スイスのかたち、日本のかたち”のレビュー「師の影響を素直に受け入れた上で生まれる建築家の個性」 photo©architetcurephoto

また、ドローイングが収められている額縁のデザインにも注目したい。これも杉山によるオリジナルデザインだ。杉山によれば既製品で見るトメ加工の額縁において隙間が生まれたり、そこに埃が入ることが気になっていたのだという。それを解消することを出発点とし、接合部が切り取られたようなディテールが生まれたのだそうだ。このディテールを成立させる為に薄い木材が接合のために組み込まれているのだが、これは小島額縁の仕事である。

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杉山幸一郎による展覧会“スイスのかたち、日本のかたち”のレビュー「師の影響を素直に受け入れた上で生まれる建築家の個性」額縁の角のディテール。 photo©architetcurephoto

実際に、この額縁を見ていると、通常そこに当然あるものがないことによるちょっとした違和感と、それが無いからこそ生まれる独特の浮遊感と緊張感のようなものが付与されているように思えた。額縁は、絵画とその環境を切り離すために生み出されたとも言われるが、部材が点で接合されたこの額縁は、世界とドローイングを明確に切り分けるのではなく、今にもつながりそうな緊張感をもっている。

2階の個室では、ドローイング作品の別のバリエーションと書棚の機能も持つ立体作品が展示されている。こちらの作品では書籍が実際に置かれることでより機能性を感じさせている。

以下の写真はクリックで拡大します

杉山幸一郎による展覧会“スイスのかたち、日本のかたち”のレビュー「師の影響を素直に受け入れた上で生まれる建築家の個性」2階、個室の展示作品。手前は、Library 01。 photo©architetcurephoto
杉山幸一郎による展覧会“スイスのかたち、日本のかたち”のレビュー「師の影響を素直に受け入れた上で生まれる建築家の個性」Museum 02 photo©architetcurephoto
杉山幸一郎による展覧会“スイスのかたち、日本のかたち”のレビュー「師の影響を素直に受け入れた上で生まれる建築家の個性」 photo©architetcurephoto
杉山幸一郎による展覧会“スイスのかたち、日本のかたち”のレビュー「師の影響を素直に受け入れた上で生まれる建築家の個性」 photo©architetcurephoto

また、2階スペースの端と、3階へ上る階段の踊り場には、最初の展示スペースにあった立体作品と比較して、小さなサイズの立体作品が並ぶ。これらは、杉山自身の手によりつくられたものだという。杉山はズントー事務所に勤務する7年の間に、事務所の工房長というポジションを務めたことがあるそうだ。杉山のエッセイにもあるように、ズントー事務所ではプロジェクトの初期段階から平面だけなく、同時並行的に実際に使用される素材についても吟味や開発が行われている。そんな杉山だからこそ、自身の手で作り上げるということも自然な流れだったのだろうと思わされる。

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杉山幸一郎による展覧会“スイスのかたち、日本のかたち”のレビュー「師の影響を素直に受け入れた上で生まれる建築家の個性」杉山の手による立体作品。奥側に鉛筆削りが見える。 photo©architetcurephoto
杉山幸一郎による展覧会“スイスのかたち、日本のかたち”のレビュー「師の影響を素直に受け入れた上で生まれる建築家の個性」 photo©architetcurephoto
杉山幸一郎による展覧会“スイスのかたち、日本のかたち”のレビュー「師の影響を素直に受け入れた上で生まれる建築家の個性」三階への階段の踊り場に展示されている作品群。 photo©architetcurephoto
杉山幸一郎による展覧会“スイスのかたち、日本のかたち”のレビュー「師の影響を素直に受け入れた上で生まれる建築家の個性」 photo©architetcurephoto

杉山によれば、これらの小さな立体作品は「ドローイングを立体化したようなイメージ」なのだそうだ。そう考えてみると展示されているドロイーングと立体作品の関係性が見えてくる感覚があった。もうひとつ面白いのは、これらの作品群には「鉛筆削り」が組み込まれているということだ。既製品の鉛筆削りを加工し作品内に組み込んでいるのだという。機能という観点を持ち込むことで、単なるオブジェではなく、使うという視点が持ち込まれている。それによって、作品を眺めるだけなく、使うという視点が生まれ、鑑賞者へ違った想像力を喚起していると感じた。

3階で本展示は幕を閉じるのだが、吹き抜けの向こう側に展示されている作品「Temple 01」と「Temple 02」は、近づくことが出来ず遠くから眺めるように展示されている。それは、使うという視点から離れ、作品を視覚的に捉えてみて欲しいという杉山からのメッセージとも感じられた。

以下の写真はクリックで拡大します

杉山幸一郎による展覧会“スイスのかたち、日本のかたち”のレビュー「師の影響を素直に受け入れた上で生まれる建築家の個性」三階展示スペース。正面に展示されているのが、Temple 01とTemple 02。 photo©architetcurephoto
杉山幸一郎による展覧会“スイスのかたち、日本のかたち”のレビュー「師の影響を素直に受け入れた上で生まれる建築家の個性」 photo©architetcurephoto
杉山幸一郎による展覧会“スイスのかたち、日本のかたち”のレビュー「師の影響を素直に受け入れた上で生まれる建築家の個性」 photo©architetcurephoto

作品をひと通り鑑賞して色々なことを考えたが、どうしても避けられないのは、杉山が師として選んだ二人のスイス人建築家のピーター・ズントーとペーター・メルクリの影響についてだろう。ズントーは家具職人を経て建築家になったという経歴をもっているし、メルクリはそのドローイングによって2000年以降世界的に知られるようになった建築家だ。

杉山のドローイングに関して言えば、メルクリが行ってきたスケッチによるファサードの探求との繋がりを見出すことは難しくないし、あるドローイングにおいては、ズントーが発表したテルメ・ヴァルスのドローイングとの類似性を見出すことができるようにも思った。

しかし、ここで言いたいのは、もちろん杉山の作品が二人の建築家のそれに似ているということではない。むしろここまでに素直に、二人の建築家の影響を隠さずに受け入れた上で、自身の表現を積み上げていこうとする姿勢に、杉山の独自性をみたように感じている。過度にオリジナリティを求めるのではなく、自身の経験と自然に向き合い、そこに自分だけの独自性を加え作品の在り方をチューニングしていこうという姿勢である。

筆者はズントーやメルクリの建築やドローイングに関しても色々な場所で見てきたのだが、その二人とは違う杉山の個性というものを、今回の一連の作品群をみて理解できたような感覚がある。それは、ひと言で言ってしまえば、「瑞々しさ」だ。様々な思考が積み上げられて、作品になっているにもかかわらず、杉山の作品には、その積み重ねや痕跡が表現されることはない。

そして、その印象は、筆者が杉山幸一郎という人物に対して抱いている印象とも一致するのである。建築に純粋に向き合い、自身が信じる道を素直に目指し、取り組んできたその道のりに。

最後になるが、建築家が、作品としてドローイングやオブジェを制作して発表し販売していくという視点でも本展は非常に興味深い取り組みであると思われる。ギャラリー「ときの忘れもの」は安藤忠雄や磯崎新らとの信頼関係を積み上げ、版画作品等を販売してきた先駆的な存在である。2022年の現在は、建築家の生き方や働き方自体が問い直され、議題に上がる時代でもある。本稿では詳細に触れることは行わなかったが、今そのような視点で「ときの忘れもの」の活動を捉えなおすことも、意義深いことではないかと思った。

是非、実際に足を運び作品に触れて、思考を巡らせて欲しいと思う。

(執筆:後藤連平)

■展覧会概要

杉山幸一郎展 スイスのかたち、日本のかたち
会場:ときの忘れもの
住所:東京都文京区本駒込5-4-1 LAS CASAS
会期:2022年1月20日(木)~1月29日(土) 11:00-19:00
※会期中無休
作家在廊予定日:1月20日(木)~1月29日(土) 11:00-16:00

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    多田正治アトリエ+ENDO SHOJIRO DESIGNが設計した、京都市の、住宅改修「丸太町の町家」です。築120年以上の京町家の改修で、“通り土間”等の伝統的構成の復元を意識しつつ機能的諸室を点在させ残余部分を家族空間として設計、日々の寝食や生活変化にも柔軟に対応できる建築が目指されました。

    京都市内にある築120年以上の歴史をもつ京町家のリノベーションを行った。
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    アーキテクチャーフォトで、先週(期間:【集計期間】)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


    1. 藤本壮介による、岐阜・飛騨市の共創拠点施設。2024年竣工を目指す建築で、商業・教育・住居等の機能を都市景観を参照した路地空間で繋ぎ、緑化された大屋根広場が多様な活動が会する舞台となる計画
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    4. マット仕上げ・シンプルなデザイン・静音設計を特長とした“設計者の意図に沿う”パナソニックの配線器具「SO-STYLE」
    5. 木村日出夫+木村淳子 / STUDIO RAKKORA ARCHITECTSによる、大阪・堺市の、三住戸の改修「茶山台団地のリノベーション」。既存躯体と両面採光という環境の再解釈が重要だと捉え、躯体に対して挿入する要素の素材感やスケール感を操作、新要素を通し眺める団地環境がより肯定的に感じられる空間を構想
    6. 本橋良介+三木達郎 / MMAAAによる、東京・渋谷区の「エクシオグループ本社ビル エントランス改修」。既存のオーセンティックな空間を改修、床壁に触れず約800灯の照明と直径7mの人造大理石の円盤を設置、レフ板のように作用させフラットな光環境を生み出し今迄には無い“おおらかさ”の獲得を目指す
    7. 高田博章建築設計による、福島・いわき市の「小名浜のカフェ」。震災被害にあった建物に出店される店舗で、解体工事での廃棄物を建材の一部として再利用するデザインを考案、限られた予算での改修・環境に配慮した資源活用・記憶を継承する意匠の同時実現を試みる
    8. 古森弘一建築設計事務所による、福岡・飯塚市の納骨堂「無量光 明圓寺納骨堂清淨殿」。地域に根差すお寺の明るく立ち寄りやすい施設を構想し、天窓からの採光により明るさを確保し目的を具現化、同時に詳細な設計で空調設備と照明に頼らないエネルギーを使わない建築も実現
    9. 牛田英作+キャサリン・フィンドレイが1993年に完成させた町田の住宅「TRUSS WALL HOUSE」が約6千万円で販売中
    10. 隈研吾事務所が特定された、東京・小平市の「中央公民館、健康福祉事務センター及び福祉会館の更新等」設計プロポの技術提案書が公開
    11. 隈研吾による建築をミニチュアフィギュア化したカプセルトイが2022年1月下旬に発売。「浅草文化観光センター」など4作品がラインナップ
    12. プランツアソシエイツ+香取建築デザイン事務所+小笠原設計横浜事務所による、神奈川・大磯町の、海の駅「OISO CONNECT」。漁協建物をエリアの中核施設として再整備、既存と新設を一体的に利用可能な計画とし港を臨む景観を活かす構成により、施設と港湾の両利用者の積極的な交流の場となることを目指す
    13. 奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、京都市の、町家を改修した宿泊施設「松原町のホテル」。既存解体時に京町家の特徴とされる“火袋”を発見、この炊事の煙等を逃がす為の空間を現代生活の視点で解釈し活動の場として再生、過去を受け入れることによる歴史的継承も意図
    14. 中村拓志&NAP建築設計事務所による、神奈川・箱根町の「火の山のツリーハット/Tree Hut on Volcano」。自然を愛する施主が販売する家の第一号として計画、建物を約5mの高さに浮遊させ世俗から離れた空間を実現、内部では神殿を参照して自然との繋がりと地域の人々の山への想いを反映
    15. 今津康夫 / ninkipen!による、大阪市の菓子店「PHILO & CO.」。格式ではなく気軽な買い物をとの要望に、隣接公園との連続性を意識し花壇を設置しつつ明るく開放的な出入口をデザイン、奥に向かい床レベルを上げ劇場的な構成でライブ感を生み出す
    16. 北山恒が主宰する「architectureWORKSHOP」が組織改編し名称を「awn」に変更し、同時にネットワーク組織としての「AWN」を設立。それに合わせてウェブサイトもリニューアル
    17. 杉山幸一郎の建築展「スイスのかたち、日本のかたち」が開催。ピーター・ズントー事務所出身でスイスを拠点とする建築家で、ドローイングやオブジェが公開される
    18. 辻琢磨による連載エッセイ “川の向こう側で建築を学ぶ日々” 第9回「ボスが独りで下す決断の切れ味」
    19. TAB / 河合啓吾による、岐阜・各務原市の住宅「SLBH6」。設計者が継続的に取り組む低費用で大空間をつくる作品群として計画、住人も施工に関わる方式で総工費税別1600万で建設が可能になると共に、“建築の当事者”になることで“つくり上げる喜び”も生み出す
    20. 白井晟一が1959年に完成させた世田谷の住宅「アトリエNo.7(旧増田夫妻のアトリエ)」をレポート。白井の孫で建築家の白井原太の修復・改修によって、原形を保ったまま現代の居住性も獲得した建築は、新しい住まい手を待つ

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    • MVRDVのヴィニー・マースへの約30分のインタビュー動画。自身の人生、建築や世界に対する考え、共同主宰する事務所についても語られる
    2022.1.25Tue
    • 中本剛志+田中裕一 / STUDIO YYによる、千葉市の「丘の幼稚園」。団地内の敷地で隣接する緑地を手掛かりに設計、地面まで延びる“片流れ屋根の丘”を構想し遊びの場の創出と共に通風等の快適な室内環境を実現、在来工法の採用で短工期の条件もクリア
    • 蘆田暢人建築設計事務所による、東京の住宅「世田谷の浮居」。水害被害を受けた敷地に建つ建築で、対策として居住空間を約1m浮かせ接地面積を減らすよう計画、内部では4層続く階段ヴォイドが生む垂直の奥行きにより現代都市住宅の原型を模索

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