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2022.4.28Thu
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永山祐子建築設計がデザインアーキテクトを担当した、アラブ首長国連邦の「2020年ドバイ国際博覧会日本館」。万博テーマを受け日本と中東の繋がりを表現する事を目指し計画、両文化の伝統的な“幾何学文様”に注目して建物を覆う立体格子を考案、遠く離れた地で素材や工法によらず日本を表現
photo courtesy of 2020年ドバイ国際博覧会日本館

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電通ライブきんでんDany Eidヤツシャハルアーキテクツ大林ミドルイーストRED SEA HOUSING SERVICES展示施設arupNTTファシリティーズ永山祐子アラブ首長国連邦
永山祐子建築設計がデザインアーキテクトを担当した、アラブ首長国連邦の「2020年ドバイ国際博覧会日本館」。万博テーマを受け日本と中東の繋がりを表現する事を目指し計画、両文化の伝統的な“幾何学文様”に注目して建物を覆う立体格子を考案、遠く離れた地で素材や工法によらず日本を表現 photo courtesy of 2020年ドバイ国際博覧会日本館
永山祐子建築設計がデザインアーキテクトを担当した、アラブ首長国連邦の「2020年ドバイ国際博覧会日本館」。万博テーマを受け日本と中東の繋がりを表現する事を目指し計画、両文化の伝統的な“幾何学文様”に注目して建物を覆う立体格子を考案、遠く離れた地で素材や工法によらず日本を表現 photo courtesy of 2020年ドバイ国際博覧会日本館
永山祐子建築設計がデザインアーキテクトを担当した、アラブ首長国連邦の「2020年ドバイ国際博覧会日本館」。万博テーマを受け日本と中東の繋がりを表現する事を目指し計画、両文化の伝統的な“幾何学文様”に注目して建物を覆う立体格子を考案、遠く離れた地で素材や工法によらず日本を表現 photo courtesy of 2020年ドバイ国際博覧会日本館

永山祐子建築設計がデザインアーキテクトを担当した、アラブ首長国連邦の「2020年ドバイ国際博覧会日本館」です。
万博テーマを受け日本と中東の繋がりを表現する事を目指し計画、両文化の伝統的な“幾何学文様”に注目して建物を覆う立体格子を考案、遠く離れた地で素材や工法によらず日本を表現する事が意図されました。
本館は、総合プロデュースを電通ライブ、設計統括・意匠設計をNTTファシリティーズ、構造・設備・ファサードエンジニアリングをArupが担当しています。ドバイ国際博覧会は、2021年10月1日から2022年3月31日まで開催されました。

2020年ドバイ国際博覧会のテーマ「Connecting Minds, Creating the Future」を受けて、本館では日本と中東の繋がりを文化、環境、技術の側面から表すことを考えた。

建築家によるテキストより

両文化の伝統的な「幾何学文様」。どこか似通っている文様はシルクロードを介した両文化の繋がりを想起させる。日本の伝統的な麻の葉文様を立体格子にし、建物を覆う構造体とした。立体格子は見る角度によって複雑なアラベスクのような文様が生まれ、ふたつの文化を示す文様が表現される。

格子に約2,000枚の小さなPTFEメッシュ膜を張り、強い日差しから建物を守る。小さな膜が風に揺れ建物全体が微振動し、繊細な光と影を生む。折り紙を思わせる膜の集積。折り紙はもともと折形礼法が発祥であり、来場者をお迎えする顔にふさわしいと考えた。

建築家によるテキストより

遠い中東、使用材料の制限や現地の建設事情も考慮してグローバルな素材、明快なシステムを使い、素材や工法によらずに日本を表現したいと考えた。コロナ禍でなかなか現地に赴くことができなかったが、思い描いた形で実現できた。
一度消えそうになった水盤は、理念に賛同した協賛者の方々のご支援によって復活した。まさに万博テーマを体現した日本、ドバイの設計チームおよび賛同して下さった方々の多大なる尽力があってこそである。ここから新しい繋がりが生まれ、次の2025年大阪・関西万博に続くことを願う。

建築家によるテキストより

以下の写真はクリックで拡大します

永山祐子建築設計がデザインアーキテクトを担当した、アラブ首長国連邦の「2020年ドバイ国際博覧会日本館」。万博テーマを受け日本と中東の繋がりを表現する事を目指し計画、両文化の伝統的な“幾何学文様”に注目して建物を覆う立体格子を考案、遠く離れた地で素材や工法によらず日本を表現 photo courtesy of 2020年ドバイ国際博覧会日本館
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永山祐子建築設計がデザインアーキテクトを担当した、アラブ首長国連邦の「2020年ドバイ国際博覧会日本館」。万博テーマを受け日本と中東の繋がりを表現する事を目指し計画、両文化の伝統的な“幾何学文様”に注目して建物を覆う立体格子を考案、遠く離れた地で素材や工法によらず日本を表現 image courtesy of 永山祐子建築設計
永山祐子建築設計がデザインアーキテクトを担当した、アラブ首長国連邦の「2020年ドバイ国際博覧会日本館」。万博テーマを受け日本と中東の繋がりを表現する事を目指し計画、両文化の伝統的な“幾何学文様”に注目して建物を覆う立体格子を考案、遠く離れた地で素材や工法によらず日本を表現 image courtesy of NTTファシリティーズ
永山祐子建築設計がデザインアーキテクトを担当した、アラブ首長国連邦の「2020年ドバイ国際博覧会日本館」。万博テーマを受け日本と中東の繋がりを表現する事を目指し計画、両文化の伝統的な“幾何学文様”に注目して建物を覆う立体格子を考案、遠く離れた地で素材や工法によらず日本を表現 image courtesy of 永山祐子建築設計

以下、建築家達によるテキストです。


メッセージを醸成する営み
text:關本丹青+小川大志/電通ライブ

課題解決の場である万博においては「何をつくるか」より「何を伝えるか」の方がはるかに重要である。

そのメッセージは、建築、展示、運営、広報、行催事など総合的且つ一気通貫の営みにより、時代が投影された印象として世に放たれる。一方、ものづくりには、言葉より多くメッセージを伝え、プロセスを通じて未来に継承すべき大きな価値を生み出す側面がある。今回の日本館は、万博のテーマ「Connecting Minds, Creating the Future」、日本館のテーマ「アイディアの出会い」を建築的に具現化したものであり、展示空間を有する本館と民間事業者による日本食のレストラン棟によって構成される。コンセプトの実現にはじまり、展示や運営、行催事との協業、民間事業社と共にひとつの風景をつくり上げるなど、多岐にわたるプロセスを経るなか、お互いの尊重の上に各パートが力を最大限発揮し、各々が響き合い高め合う関係を築けた時、メッセージの力は最大化する。

個の尊重と共栄が求められる時代において、今回のパートナーシップで成し得た成果が文化や技術、価値観の壁を超えるひとつの解決のありようを示し、持続可能な未来社会に引き継がれる財産となることを期待したい。


日本と中東の繋がりを象徴するパヴィリオン
text:永山祐子

2020年ドバイ国際博覧会のテーマ「Connecting Minds, Creating the Future」を受けて、本館では日本と中東の繋がりを文化、環境、技術の側面から表すことを考えた。

文化の繋がりを象徴する幾何学文様
両文化の伝統的な「幾何学文様」。どこか似通っている文様はシルクロードを介した両文化の繋がりを想起させる。日本の伝統的な麻の葉文様を立体格子にし、建物を覆う構造体とした。立体格子は見る角度によって複雑なアラベスクのような文様が生まれ、ふたつの文化を示す文様が表現される。

格子に約2,000枚の小さなPTFEメッシュ膜を張り、強い日差しから建物を守る。小さな膜が風に揺れ建物全体が微振動し、繊細な光と影を生む。折り紙を思わせる膜の集積。折り紙はもともと折形礼法が発祥であり、来場者をお迎えする顔にふさわしいと考えた。

環境、技術の繋がりを象徴する水
中東から見た日本の魅力の上位は「四季のある美しい自然」「先端技術」である。

その環境、技術、ふたつの要素を繋ぐのが「水」だ。水資源の豊富な日本は、美しい四季を生む一方、脅威にもなり得る水と共に生きてきた。中東は水資源が少なく、水=オアシスは古来から憧れの対象である。以前から日本の水技術が中東の水事情を支えていた。建物の前面に象徴として水盤を設け、両文化古来の水と風の環境システムを取り入れた。水盤を通る風が気化熱で冷やされ、涼しい風が建物内部に入り込む。

白銀比の平面形状と配置
初めて訪れた手がかりのない砂地の敷地で考えたのは宇宙的視点であった。

砂漠地ではピラミッドに用いられた黄金比(1:1.618)が有名だが、日本には白銀比(1:1.414)がある。そこで台形の敷地に対して建物の平面形状を白銀比の二等辺三角形とし、残った二等辺三角形に水盤を据えた。屋根付き遊歩道の角地に建つ敷地条件に対して、この配置は両方の道から視線を受け止めるのに有効になる。三角平面から生まれるパースペクティブはエントランス空間に心地よい緊張感をもたらした。

遠い中東、使用材料の制限や現地の建設事情も考慮してグローバルな素材、明快なシステムを使い、素材や工法によらずに日本を表現したいと考えた。コロナ禍でなかなか現地に赴くことができなかったが、思い描いた形で実現できた。一度消えそうになった水盤は、理念に賛同した協賛者の方々のご支援によって復活した。まさに万博テーマを体現した日本、ドバイの設計チームおよび賛同して下さった方々の多大なる尽力があってこそである。ここから新しい繋がりが生まれ、次の2025年大阪・関西万博に続くことを願う。


多様な叡智を結集した建築計画
text:鈴木構造+小清水一馬/NTTファシリティーズ

本計画では建築設計事務所だけでなく、展示設計・運営企画などさまざまな関係者と協働し、マスターアーキテクトとして建築計画をまとめ上げることが求められた。

建築設計チームとして、現地特有の法規制や慣習も考慮し、日本およびドバイの多様な国籍・専門性を持つメンバーによるチームビルドを行った。チームの叡智の結晶ともいえるKUMIKO FAÇADEに包まれた、やわらかな光と風を取り込む半屋外空間を、来場者がさまざまな角度・高さから体験できるように動線計画や展示室等のプランニングを行った。また、受付・待合・アプローチ・ホワイエ・退場動線空間という、展示施設としての共用空間の大半を半屋外化することで、エネルギー負荷を最小化したサステナブルな建築を実現した。

設計プロセスにおいては、意匠・構造・設備一貫してBIMを用いた。エンジニアリング面では、Arupとの協業体制を組み、そのチーム内でもBIMデータは国籍や文化・専門性を超える意思疎通ツールとして最大限活用された。施工段階では、COVID-19の影響により、現地渡航が困難になったが、WEB上での情報管理システムの導入や、完了検査のリモート実施など、設計・監理・施工者の叡智を結集して困難に打ち勝った。


KUMIKO FAÇADEのエンジニアリング
text:徳渕正毅+繁永幸治+天野裕/Arup

力強い三角形状のパヴィリオンと水盤の間に存在する光と風を優しく透過する「柔らかい皮膜」である。

小片の膜を支持する立体格子は、構造を自立させるための1次部材と膜を支持する2次部材が集中的に取り付くジョイント部をいかにして小さく実現できるかが課題であった。1次部材による面を折版形状とすることで面外剛性を確保し、部材数を減らし、「組子≒アラベスク」のコンセプトイメージを具現化した。航空機の設計に も用いられるハイエンド3DCADツールCATIAを導入し、VRでの検証を行った。膜は施工当初ベージュ色だが紫外線により安定した白色となるフッ素樹脂膜材を選定し、各位置での光の入り方を考慮してレイアウトを決定している。建物との接続部はローラー支承/両端ピン軸力材を配置し、建物地震力をファサードに伝達させない構造としている。

海外の施工者から膜の接合バネ等の優れた提案を受け、より洗練されたパヴィリオンの「顔」となった.

■建築概要

作品タイトル:2020年ドバイ国際博覧会日本館
所在地:アラブ首長国連邦ドバイ
主要用途:展示施設
主体構造:鉄骨造
杭・基礎:直接基礎
建主:日本貿易振興機構
幹事省:経済産業省
副幹事省:総務省 文部科学省 農林水産省 国土交通省
総合プロデュース:電通ライブ
担当/關本丹青, 竹林正雄, 小川大志
設計・監理
デザインアーキテクト:永山祐子建築設計
担当/永山祐子, 花摘知祐, 芳野航太, 中村祐太郎
設計統括・意匠設計:NTTファシリティーズ
統括/坂元剛夫
担当/鈴木耕造, 榎木靖倫, 小川大志(元所員), 佐藤章, 小清水一馬, 一杉泰生, 北村篤, 川口哲太郎
構造・設備・ファサードエンジニアリング:Arup
構造担当/徳渕正毅, Alice Tjitradjaja, 張 含露(元所員), Paul Simmonite, Rick Chana, Sean Lineham, Simone Materazzo
設備担当/菅健太郎, 竹中大史, 駒井洋介, 小林真太朗(元所員), 池田元気(元所員), Callum Hulme, Paul Collins, Baqir Al-Alawi, Khaled Abou-Alfa, Abdul Shaick, Alexander Bacon, Oksana Domnina, Muniyappa Chandra, Mary Varghese, Dermot O’Donnell, Philip McGlynn(元所員) , Kevin Gausden, Muttahir Salim
ファサードエンジニアリング担当/繁永幸治, 天野裕, 上原雄貴, 二宮颯佑, Aatisha Gupta(元所員), Stuart Clark, Lanre Lawale
監理:Arup
担当/Paul Simmonite, Paul Collins, Simone Materazzo, Baqir Al-Alawi, 菅健太郎, 徳渕正毅
監理:ECG
担当/Karim Kamel, Mostafa Ibrahim Khalil, Shatha Charif
施工(建築):大林ミドルイースト
統括/真田久親
建築担当/中村伸也
設備担当/Ghulam Khan
施工(設備):きんでん
敷地面積:5,161㎡
延床面積:3,519㎡
規模:地上2階建 1階:1,855㎡ 2階:1,627㎡ 塔屋階:37㎡
容積率:63%
最高高:14,000mm
軒高:11,100mm
敷地条件:2020年ドバイ国際博覧会 会場内 Self build pavilion country Extra-large plot
設計期間:2018年7月~2019年7月
施工期間:2019年8月~2021年4月
写真:2020年ドバイ国際博覧会日本館

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    住宅建築賞2022 審査結果(応募点数58点)
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    <住宅建築賞 金賞>
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    ・施工者 株式会社大三栄建築設計
    【建物構造:木造】

    ●鶴岡邸(東京都)
    ・設計者 武田清明(武田清明建築設計事務所)
    ・建築主 鶴岡清一
    ・施工者 株式会社大平建設
    【建物構造:鉄骨造】

    tokyokenchikushikai.or.jp
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    武田清明塩崎太伸小林佐絵子畠山鉄生吉野太基横井創馬佐瀬和穂大沢美幸
    2022.04.28 Thu 17:39
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    黒川智之建築設計事務所による、東京・世田谷区の「東玉川の集合住宅」。都市住居の周辺に閉じ領域区分が明快な特徴を再考、環境を生活の一部と捉え“都市と住居が未分化な状態”を目指して量塊に“孔”となる空間を挿入、領域が階調的に繋がる新しい風景をつくる
    photo©歌津亮悟

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    architecture|feature
    建材(外装・床)FORM GIVING五十嵐設備設計歌津亮悟泉設備設計ロウファットストラクチュア建材(外装・壁)建材(外装・屋根)建材(内装・天井)建材(内装・壁)建材(内装・床)世田谷区図面あり黒川智之長谷川健太集合住宅東京
    黒川智之建築設計事務所による、東京・世田谷区の「東玉川の集合住宅」。都市住居の周辺に閉じ領域区分が明快な特徴を再考、環境を生活の一部と捉え“都市と住居が未分化な状態”を目指して量塊に“孔”となる空間を挿入、領域が階調的に繋がる新しい風景をつくる photo©歌津亮悟
    黒川智之建築設計事務所による、東京・世田谷区の「東玉川の集合住宅」。都市住居の周辺に閉じ領域区分が明快な特徴を再考、環境を生活の一部と捉え“都市と住居が未分化な状態”を目指して量塊に“孔”となる空間を挿入、領域が階調的に繋がる新しい風景をつくる photo©長谷川健太
    黒川智之建築設計事務所による、東京・世田谷区の「東玉川の集合住宅」。都市住居の周辺に閉じ領域区分が明快な特徴を再考、環境を生活の一部と捉え“都市と住居が未分化な状態”を目指して量塊に“孔”となる空間を挿入、領域が階調的に繋がる新しい風景をつくる photo©長谷川健太
    黒川智之建築設計事務所による、東京・世田谷区の「東玉川の集合住宅」。都市住居の周辺に閉じ領域区分が明快な特徴を再考、環境を生活の一部と捉え“都市と住居が未分化な状態”を目指して量塊に“孔”となる空間を挿入、領域が階調的に繋がる新しい風景をつくる photo©長谷川健太

    黒川智之建築設計事務所が設計した、東京・世田谷区の「東玉川の集合住宅」です。
    都市住居の周辺に閉じ領域区分が明快な特徴を再考、環境を生活の一部と捉え“都市と住居が未分化な状態”を目指して量塊に“孔”となる空間を挿入、領域が階調的に繋がる新しい風景をつくる事が意図されました。

    都心の幹線道路沿いに建つ19戸の集合住宅の計画。

    建築家によるテキストより

    今日、所有や帰属といった制度上の区分を横断して、新たな価値観が様々な分野で展開されている一方、都市居住においては、周辺環境に対して閉じ、セキュリティを一層強化し、所有区分を明確にする考えが支配的であり、従来型の区分意識の囚われが未だに強い。

    本計画では都市環境を生活の一部として捉え、閉じられた量塊に孔を穿つことで、都市と住まいが未分化な状態を目指す。

    建築家によるテキストより

    孔として位置づけられた土間空間は、外部の都市環境と、建物内部の共用部の両方に対して開かれ、都市環境・生活空間・共用空間といった明確な区分で捉えられていた領域区分を階調的に捉え直す端緒となる。

    建築家によるテキストより
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    建材(外装・床)FORM GIVING五十嵐設備設計歌津亮悟泉設備設計ロウファットストラクチュア建材(外装・壁)建材(外装・屋根)建材(内装・天井)建材(内装・壁)建材(内装・床)世田谷区図面あり黒川智之長谷川健太集合住宅東京
    2022.04.28 Thu 16:34
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    【ap job更新】 福祉施設を中心に大小様々な規模の建築を手掛ける「わくわくデザイン」が、設計スタッフ(正社員・パート・業務委託)と学生アルバイトを募集中

    ap job 【ap job更新】 福祉施設を中心に大小様々な規模の建築を手掛ける「わくわくデザイン」が、設計スタッフ(正社員・パート・業務委託)と学生アルバイトを募集中

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    【ap job更新】 福祉施設を中心に大小様々な規模の建築を手掛ける「わくわくデザイン」が、設計スタッフ(正社員・パート・業務委託)と学生アルバイトを募集中
    【ap job更新】 福祉施設を中心に大小様々な規模の建築を手掛ける「わくわくデザイン」が、設計スタッフ(正社員・パート・業務委託)と学生アルバイトを募集中
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    福祉施設を中心に大小様々な規模の建築を手掛ける「わくわくデザイン」の、設計スタッフ(正社員・パート・業務委託)と学生アルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
    新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。

    わくわくデザインでは、設計スタッフ(正社員、設計パートタイム、外部パートナー設計者)、アルバイトを募集いたします。

    私たちは価値ある建物を作りたいと考えています。
    その価値とは、事業主を含め建物を使う多くの人々、地域の人々に愛着を持ってもらい、楽しく使い続けていただけることだと考えています。そのような場の実現を目指し、「わくわくするデザイン」をモットーにした設計業務をしています。

    これまでに携わった案件は、規模は公共施設から戸建住宅まで新築・大規模改修・古民家改修など、場所は日本各地と様々で、業務は企画・計画、基本設計、実施設計、工事監理と幅広く行なっています。

    現在、福祉施設を中心に業務が進行中で、直近では、公益財団法人日本財団主催の「日本財団 みらいの福祉施設建築プロジェクト 2021」(https://fukushi-kenchiku.jp/)において、助成決定事業に選定されました。

    業務拡大につき、ともに考え、よりよいものを提案するチームの一員になってくれる方を募集します。

    小さい事務所ということを活かして、スキルアップを重視しつつ、楽しく仕事ができるように、各人の将来の希望や状況に合わせて、柔軟な勤務条件を相談しながら決めていければと思っています。

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    建築求人情報
    2022.04.28 Thu 12:06
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    【ap job更新】 建築設計・地域拠点の運営・ブランディングまでを手掛ける、菅原大輔率いる「SUGAWARADAISUKE建築事務所」が、様々な役職の設計スタッフ(常勤・非常勤・業務委託)を募集中

    ap job 【ap job更新】 建築設計・地域拠点の運営・ブランディングまでを手掛ける、菅原大輔率いる「SUGAWARADAISUKE建築事務所」が、様々な役職の設計スタッフ(常勤・非常勤・業務委託)を募集中

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    【ap job更新】 建築設計・地域拠点の運営・ブランディングまでを手掛ける、菅原大輔率いる「SUGAWARADAISUKE建築事務所」が、様々な役職の設計スタッフ(常勤・非常勤・業務委託)を募集中
    【ap job更新】 建築設計・地域拠点の運営・ブランディングまでを手掛ける、菅原大輔率いる「SUGAWARADAISUKE建築事務所」が、様々な役職の設計スタッフ(常勤・非常勤・業務委託)を募集中瀬戸内醸造所 / AXIS (web magazine) / 新建築2021年7月号/ 商店建築2021年8月号 / JAPAN SHOP 2022 「タカハシ・ツキイチ 30人展」JCD Talk Lounge 出展/ Archidaily (web magazine) 記載など
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    建築設計・地域拠点の運営・ブランディングまでを手掛ける、菅原大輔率いる「SUGAWARADAISUKE建築事務所」の、様々な役職の設計スタッフ(常勤・非常勤・業務委託)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
    新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。

    ※今回は、常勤設計スタッフを特に実務経験者を優遇して募集しています。

    SUGAWARADAISUKE建築事務所は、「物語る風景」を合言葉に、地域性を発見・継承し、新しい世界観を提示する建築事務所です。代表の菅原が経験した欧州の雇用体系に倣い、新型コロナウィルス感染拡大以前から、フレックスやリモートワークなど設計業界でも先駆的な待遇を切り開いてきた建築事務所です。

    昨年は国内の公共プロポーザルを3連続で獲得し、その中でも注目を集めていた「隠岐の島西郷港」のプロポーザルは、10年かけて町の骨格をデザインしていきます。同時に、ルイ・ヴィトンやロレアルなどのグローバル企業さまのために、地域と世界をつなぐ先進的デザインにも挑戦しています。ウィズコロナ時代やポスト資本主義に求められる新時代のプロトタイプを創造するため新しい仲間を募集しています。(特に常勤設計スタッフ、企画戦略+総務スタッフを急募しています)

    国内外の政府系組織、法人から個人のお客様まで、様々なクライアントからご依頼いただきその仕事は、世界三大デザイン賞IF Design Award3作同時受賞、日本建築学会作品選集新人賞、東京建築賞最優秀賞、都市景観賞、DFA Awardなど、国内外40近い受賞実績に繋がっています。

    デザインの射程は、まちづくりの拠点となる「○○×交通・地域拠点」でワイナリーや地域診療所の設計、教育・商業・業務施設の設計、6次産業のブランディングなど、様々な設計領域を捉えています。また、新しい公共性と交通の実験場として「FUJIMI LOUNGE」の設計・運営も行っており、企画・空間設計・施工監理・運営コンサルタントまで、一貫したサービスも行います。

    カタチの背景となる企画から運営までを視野に入れながらも、ソフトに甘えず、理論に終わらない、審美的なカタチの創造を目指してきました。その全ては未来に求められる建築の可能性を追求する活動でもあります。

    僕らの建築と社会の未来像に共感し、ダイナミックな時代に応答する実践で共に成長する、そんな思いを持った人たちと一緒に仕事がしたいです。建築系の学部卒・大学院修了の方で、実務経験者の方を募集します。

    また、社会復帰を希望する女性建築設計者や、建築を志す女性設計者の働きやすい労働環境づくりにも力を入れています(現在3人の女性スタッフ・アルバイトが働いています)。

    加えて、事務所で運営するコミュニティカフェ「FUJIMI LOUNGE」をスタッフが割引価格で利用できる仕組みや、18歳未満のこどもに扶養手当、事務所から2KM以内に住む場合に住宅手当をつくるなど、福利厚生の充実にも力をいれています。

    海外経験が豊富なスタッフ(フランス等からの外国人スタッフ・パートも在籍)と一緒に、未来の世界を「物語る風景」をつくっていきましょう。

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    建築求人情報
    2022.04.28 Thu 09:15
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    藤原・室 建築設計事務所による、大阪の「箕面南の家」。様々な法規制が掛かる三角形状の敷地に計画、諸条件から導かれる形の中での可能性を検討して小さなブロックが積み重なる様な構成を考案、周囲への圧迫感を抑えると共に内部に様々な居場所をつくる
    photo©矢野紀行

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    architecture|feature
    住宅大阪矢野紀行藤原慎太郎図面あり室喜夫建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(外装・壁)建材(外装・その他)藤原・室 建築設計事務所
    藤原・室 建築設計事務所による、大阪の「箕面南の家」。様々な法規制が掛かる三角形状の敷地に計画、諸条件から導かれる形の中での可能性を検討して小さなブロックが積み重なる様な構成を考案、周囲への圧迫感を抑えると共に内部に様々な居場所をつくる photo©矢野紀行
    藤原・室 建築設計事務所による、大阪の「箕面南の家」。様々な法規制が掛かる三角形状の敷地に計画、諸条件から導かれる形の中での可能性を検討して小さなブロックが積み重なる様な構成を考案、周囲への圧迫感を抑えると共に内部に様々な居場所をつくる photo©矢野紀行
    藤原・室 建築設計事務所による、大阪の「箕面南の家」。様々な法規制が掛かる三角形状の敷地に計画、諸条件から導かれる形の中での可能性を検討して小さなブロックが積み重なる様な構成を考案、周囲への圧迫感を抑えると共に内部に様々な居場所をつくる photo©矢野紀行

    藤原慎太郎+室喜夫 / 藤原・室 建築設計事務所が設計した、大阪の「箕面南の家」です。
    様々な法規制が掛かる三角形状の敷地に計画、諸条件から導かれる形の中での可能性を検討して小さなブロックが積み重なる様な構成を考案、周囲への圧迫感を抑えると共に内部に様々な居場所がつくりだされました。

    土地を探すエリアも定まっていませんでしたが、ご主人の職場の近くで探していくこととなり、静かな住宅街にある三角形状の敷地が候補に挙がりました。その敷地は道幅が2メートル程度で、軽自動車が通れるかどうかというところでした。
    しかし、街の雰囲気や、この敷地のロケーションも気に入られ、まずは工事ができる敷地なのかを知り合いの工務店に聞くことから検討が始まりました。

    建築家によるテキストより

    敷地は、道路による高さ制限、北側からの高さ制限、また軒高等々制限の厳しい地域です。まずは、諸処制限から導かれる外形から、デザイン的、用途的にどういう可能性や有効性があるのかを検討してゆきました。

    建築家によるテキストより

    外観を小さいブロックが積み重なったようにまとめて、大きな壁を造らないことで圧迫感を抑え、歩きながら見える様子が変わってゆく面白さを考えました。また、道路から窓が見えにくいようにプライバシーのことも考えながら、外観デザインとして白いブロックのみが見えるように検討を行いました。

    建築家によるテキストより
    • 残り32枚の写真と建築家によるテキスト
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    住宅大阪矢野紀行藤原慎太郎図面あり室喜夫建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(外装・壁)建材(外装・その他)藤原・室 建築設計事務所
    2022.04.28 Thu 09:14
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    2022.4.27Wed
    • 【ap job更新】 公共建築や海外コンペに積極参加し勝利もしている「UAO株式会社」が、各種の設計スタッフとアルバイトを募集中
    • 【ap job更新】 文化財建造物、歴史的建造物の研究・調査・設計監理を行う「株式会社 建文」が、設計スタッフ(経験者・新卒既卒)を募集中
    • デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツによる、中国・景徳鎮の音楽アカデミー。地域産業である磁器工場跡地の開発計画の一環として建設、20世紀半ばに建てられた元陶磁器製造工場2棟を改修して利用、既存の素材や詳細に沿って修復すると共に新用途に合わせ機能も向上させる
    • デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツによる、中国・景徳鎮のホテル。地域産業である磁器工場跡地の開発計画の一環として建設、3つのホテルとイベント会場を独立した4つの建物に配置した上で地上階を繋ぎ公共的空間も確保、周囲と調和する煉瓦素材で外観をつくる
    • デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツによる、中国・景徳鎮のグランドシアター。地域産業である磁器工場跡地の開発計画の一環として建設、工業建築の伝統的素材の煉瓦を踏襲した二つの劇場を内包する建築で、ガラス張りのホワイエが光を放ちランドマークになる事も意図
    2022.4.29Fri
    • 隈研吾建築都市設計事務所による、宮城の、復興の象徴となる人道橋「中橋」の写真
    • 長谷川駿+猪又直己 / JAMZAと小林千尋+KEIYO DESIGNによる、千葉・船橋市の、医療複合施設「船橋のこどもクリニック」。農地と宅地が混在する場に計画、現在の大らかな風景に馴染みつつ将来の宅地化にも前向きに作用する、未来の街並みを導く建築を目指す

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