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2022.4.12Tue
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若松均建築設計事務所による、東京・渋谷区の住宅「富ヶ谷路地の家」。数十年変わらない雰囲気も残る住宅密集地に計画、この場の建築の在り方を求め周辺の時を経た家々に寄せた佇まいの外観を考案、内部は対照的に小さな敷地の“余白”として空間をつくる
photo©中山保寛

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阿佐ヶ谷製作所ベストワーク増本ペンキイマゼキ緑地大鳥居湯山電設柳沢設備ロウファットストラクチュア中山保寛江中建設建材(外装・壁)建材(外装・屋根)建材(外装・建具)建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・キッチン)建材(内装・浴室)建材(内装・水廻り)住宅図面あり渋谷区東京若松均
若松均建築設計事務所による、東京・渋谷区の住宅「富ヶ谷路地の家」。数十年変わらない雰囲気も残る住宅密集地に計画、この場の建築の在り方を求め周辺の時を経た家々に寄せた佇まいの外観を考案、内部は対照的に小さな敷地の“余白”として空間をつくる photo©中山保寛
若松均建築設計事務所による、東京・渋谷区の住宅「富ヶ谷路地の家」。数十年変わらない雰囲気も残る住宅密集地に計画、この場の建築の在り方を求め周辺の時を経た家々に寄せた佇まいの外観を考案、内部は対照的に小さな敷地の“余白”として空間をつくる photo©中山保寛
若松均建築設計事務所による、東京・渋谷区の住宅「富ヶ谷路地の家」。数十年変わらない雰囲気も残る住宅密集地に計画、この場の建築の在り方を求め周辺の時を経た家々に寄せた佇まいの外観を考案、内部は対照的に小さな敷地の“余白”として空間をつくる photo©中山保寛
若松均建築設計事務所による、東京・渋谷区の住宅「富ヶ谷路地の家」。数十年変わらない雰囲気も残る住宅密集地に計画、この場の建築の在り方を求め周辺の時を経た家々に寄せた佇まいの外観を考案、内部は対照的に小さな敷地の“余白”として空間をつくる photo©中山保寛

若松均建築設計事務所が設計した、東京・渋谷区の住宅「富ヶ谷路地の家」です。数十年変わらない雰囲気も残る住宅密集地に計画、この場の建築の在り方を求め周辺の時を経た家々に寄せた佇まいの外観を考案、内部は対照的に小さな敷地の“余白”として空間をつくる事が意図されました。

敷地は起伏に富んだ地形の高台に位置し、近辺は迷路のような狭い路地で形成された密集住宅地である。
一方で、新旧の家屋が混在し職住近接の家や小さな店舗など、多様な暮らしを受け入れる場所柄でもある。車の進入ができない路地特有の静けさと古びた電柱や街灯、家々の植木鉢が混然と置かれるなど、袋小路の奥で数十年変わらずに培われた雰囲気が維持されている。

建築家によるテキストより

そのような敷地に建つあり方として、階高・軒高を低く抑えた外観、新建材を使わずに湿式モルタル左官仕上げの外装材と木製窓や玄関扉とするなど、経年劣化というより時間を経た奥行きのある隣家に寄せた佇まいが好ましいと感じた。

建築家によるテキストより

建物は準耐火建築物として建蔽率を緩和し敷地目一杯の木造総2階建てとする。
敷地に沿わせた平面形に、テント小屋のように中央に細い柱を2本立てて無理のない架構とし、おおらかなヴォリュームをつくる。1階の諸室と屋上テラス、地上と上空から規定されてできた抑揚のある空間は、ただただ「大きなひとつの気積」であり、周囲に寄せた外観とは対照的に、路地の「地」に対する、小さな敷地の白い「余白」である。

建築家によるテキストより

以下の写真はクリックで拡大します

若松均建築設計事務所による、東京・渋谷区の住宅「富ヶ谷路地の家」。数十年変わらない雰囲気も残る住宅密集地に計画、この場の建築の在り方を求め周辺の時を経た家々に寄せた佇まいの外観を考案、内部は対照的に小さな敷地の“余白”として空間をつくる photo©中山保寛
若松均建築設計事務所による、東京・渋谷区の住宅「富ヶ谷路地の家」。数十年変わらない雰囲気も残る住宅密集地に計画、この場の建築の在り方を求め周辺の時を経た家々に寄せた佇まいの外観を考案、内部は対照的に小さな敷地の“余白”として空間をつくる photo©中山保寛
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若松均建築設計事務所による、東京・渋谷区の住宅「富ヶ谷路地の家」。数十年変わらない雰囲気も残る住宅密集地に計画、この場の建築の在り方を求め周辺の時を経た家々に寄せた佇まいの外観を考案、内部は対照的に小さな敷地の“余白”として空間をつくる photo©中山保寛
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若松均建築設計事務所による、東京・渋谷区の住宅「富ヶ谷路地の家」。数十年変わらない雰囲気も残る住宅密集地に計画、この場の建築の在り方を求め周辺の時を経た家々に寄せた佇まいの外観を考案、内部は対照的に小さな敷地の“余白”として空間をつくる image©若松均建築設計事務所
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若松均建築設計事務所による、東京・渋谷区の住宅「富ヶ谷路地の家」。数十年変わらない雰囲気も残る住宅密集地に計画、この場の建築の在り方を求め周辺の時を経た家々に寄せた佇まいの外観を考案、内部は対照的に小さな敷地の“余白”として空間をつくる image©若松均建築設計事務所

以下、建築家によるテキストです。


小さな敷地に、大きな気積をつくる

敷地は起伏に富んだ地形の高台に位置し、近辺は迷路のような狭い路地で形成された密集住宅地である。
一方で、新旧の家屋が混在し職住近接の家や小さな店舗など、多様な暮らしを受け入れる場所柄でもある。車の進入ができない路地特有の静けさと古びた電柱や街灯、家々の植木鉢が混然と置かれるなど、袋小路の奥で数十年変わらずに培われた雰囲気が維持されている。

そのような敷地に建つあり方として、階高・軒高を低く抑えた外観、新建材を使わずに湿式モルタル左官仕上げの外装材と木製窓や玄関扉とするなど、経年劣化というより時間を経た奥行きのある隣家に寄せた佇まいが好ましいと感じた。

建物は準耐火建築物として建蔽率を緩和し敷地目一杯の木造総2階建てとする。
敷地に沿わせた平面形に、テント小屋のように中央に細い柱を2本立てて無理のない架構とし、おおらかなヴォリュームをつくる。1階の諸室と屋上テラス、地上と上空から規定されてできた抑揚のある空間は、ただただ「大きなひとつの気積」であり、周囲に寄せた外観とは対照的に、路地の「地」に対する、小さな敷地の白い「余白」である。

天井高の異なる1階諸室の連なりがそのまま2階床のレベル差となることで、路地面から螺旋状に回遊し空に向かって抜ける、ひと繋がりの地形のような連続的な場を構成する。また、東側路地面の建物間口いっぱいの開口は、積極的な視線の抜けや眺望のよさを期待する横長窓というより、1枚の絵画か、銀幕のように正面の向こう3軒と路地の日常を映す。

日々の暮らしに映画のワンシーンのように外の光景があり同時に内部へ広がりをもたらす。新たな生活の拠点としての場を、他者である「まち」との相対的な関係のうちに構築した。

■建築概要

設計:若松均建築設計事務所 担当/若松均 横山伊織
構造:ロウファットストラクチュア 担当/横山太郎
施工:江中建設 担当/杉浦直紀
設備:柳沢設備 担当/柳沢聡
電気:湯山電設 担当/丸岡清
外構・造園:イマゼキ緑地 担当/岸 
家具:大鳥居 担当/須賀誠
建具:阿佐ヶ谷製作所 担当/岡村泰志
板金:ベストワーク 担当/水島健介
塗装:増本ペンキ 担当/増本知利
主体構造・構法:木造在来工法
基礎:べた基礎
階数:地上2階 
軒高:6,690mm 
最高の高さ:7,735mm
敷地面積:81.77m2
建築面積:57.09m2(建蔽率69.82% 許容70%)
延床面積:108.76m2(容積率133.01% 許容150%)
1階:55.62m2
2階:53.14m2
設計期間:2019年12月~2020年7月
工事期間:2020年8月~2021年3月
写真:中山保寛

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
外装・屋根屋根

耐摩カラー(日鉄鋼板)

外装・壁外壁

エクセルジョイント(渋谷製作所)

外装・建具開口部

スチールサッシ:製作
木製サッシ:MADOBA(日本の窓)
アルミサッシ:防火窓Gシリーズ(YKK AP)

内装・床玄関ホール

モルタル:コンティニューオ(オンザウォール)

内装・床キッチン床

オークフローリング(IOC)

内装・床浴室床

タイル:コットメント(名古屋モザイク)

内装・床トイレ・洗面所床

タイル:ひだS(名古屋モザイク)

内装・壁キッチン壁

タイル:アクア館(セラメッセ)

内装・壁浴室・トイレ・洗面所壁

タイル:ひだS(名古屋モザイク)

内装・キッチン食洗機

M8シリーズ(パナソニック)

内装・キッチンオーブン

コンビネーションレンジ(ノーリツ)

内装・キッチンガスコンロ

+do(ノーリツ)

内装・キッチン換気扇シェード

フラットレンジフード(toolbox)

内装・キッチンシンク水栓金物

クリンスイビルトイン浄水器(三菱ケミカル)

内装・浴室バスタブ

Saniform Plus(Tform)

内装・浴室シャワー水栓金物

NOSTROMO(Tform)

内装・水廻り便器

ネオレストAH(TOTO)

内装・水廻り洗面ボール

Luv(DURAVIT)

内装・水廻り洗面用水栓金物

VOLA(CERA)

※企業様による建材情報についてのご意見や「PR」のご相談はこちらから
※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません

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2022.04.12 Tue 15:16
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    隈研吾建築都市設計事務所とCCHEが設計した、スイス・ジュネーブの公共的機能を持つ「Student Dormitory Grand Morillon」です。寮に加え図書館等の機能を内包する施設で、地上階に公的機能を上層階に宿舎機能を配置した上でゾーニングにグラデーションを設定、地上から屋上までを繋ぐ“プロムナード”により住人同士の出会いの誘発も意図されました。写真の撮影はビンセント・エシテです。

    このコンペでは、700床の学生寮にくわえて、アパートメント、共用キッチン、ランドリー、スポーツ施設、図書館、学習エリア、カフェテリアなどの多種多様な公共的な機能が要求された。

    建築家によるテキストより

    これをうけて まずは地上階に公共性の強い機能、上層階にアパートメントの機能を付置しゾーニングにグラデーションを持たせることにした。そして、建物のヴォリュームをそれに並行してはしるプロムナードで地上階から屋上まで繋ぐことによって、エレベータに大きく依存した通常の垂直的なプログラムの解体を試みた。

    建築家によるテキストより

    すべてのフロアに歩行者がアクセスできるよう、このプロムナードには必要とされるすべての公共的なプログラムが併存している。歩くことを重点におき、住む人同士の出会いを誘発するライフスタイルをかたどった建築が実現した。

    建築家によるテキストより
    • 残り90枚の写真と建築家によるテキスト
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    スイス集合住宅隈研吾ビンセント・エシテ図面あり複合施設CCHE
    2022.04.12 Tue 07:06
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    ネリ&フーによる、シンガポールの住宅「The House of Remembrance」。永眠した母を記憶する空間と愛着ある既存屋根形状の継承という要望に、中国伝統の中庭の家“四合院”を最解釈した構成と勾配屋根を組み合わせ設計、中央に設けた母の為の庭を囲むよう生活空間を配置
    photo©Fabian Ong

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    ネリ&フーによる、シンガポールの住宅「The House of Remembrance」。永眠した母を記憶する空間と愛着ある既存屋根形状の継承という要望に、中国伝統の中庭の家“四合院”を最解釈した構成と勾配屋根を組み合わせ設計、中央に設けた母の為の庭を囲むよう生活空間を配置 photo©Fabian Ong

    ネリ&フーが設計した、シンガポールの住宅「The House of Remembrance Singapore Residence」。永眠した母を記憶する空間と愛着ある既存屋根形状の継承という要望に、中国伝統の中庭の家“四合院”を最解釈した構成と勾配屋根を組み合わせ設計、中央に設けた母の為の庭を囲むよう生活空間を配置しています。

    こちらは建築家によるテキストの翻訳です

    中国の伝統的な中庭の家、四合院は、儒教の理想を示すものとしてよく知られており、何世代にもわたる家族が一つ屋根の下で暮らすというものです。同じ屋根の下に住むということは、一緒に暮らすということです。この比喩は、特に親密な状況におけるコミュニティという概念を、このプロジェクトのために作られた形を結び付けるものです。この個人住宅の依頼で、ネリ&フーは、クライアントから次のようなユニークな要求を受けました。それは、新しく建てる家には、成人して共同生活をしていた3人の兄弟全員が住めること、亡くなった母親のために庭という形で小さなメモリアルスペースを設けること、そして最後に、子供の頃の家を特徴づける勾配屋根の記憶を新しい建築でも残すこと、です。以前の家は、イギリス植民地時代のバンガロー様式で、雨よけのための深い軒やヴィクトリア朝のディテールなど、マレーの伝統的な家屋の要素をハイブリッドに取り入れた建築でした。ネリ&フーは、屋根の機能的重要性とクライアントの屋根形状への思い入れを理解し、勾配屋根の象徴的な性格を受け入れ、中庭の家の再解釈と組み合わせました。

    このプロジェクトでネリ&フーは、共同生活や集合的な記憶といった概念をどのように空間的に表現できるかを探りました。元の敷地には豊かな縁があり、周辺に自然な緑のバッファーを形成していました。そして、設計者はその特徴をそのまま生かしました。新しい2階建ての住宅は、中央の庭を中心にすべての共同スペースを構成し、中庭は家長のためのメモリアルガーデンとして機能しています。地上階は外向的な性格を持ち、広大なガラスの壁がすべての空間を敷地の端にある庭園とつないでいます。リビングルーム、オープンキッチン、ダイニングルーム、書斎といった共用スペースからの視線の抜けを最大にし、1階からは、家を囲む鬱蒼とした植物に包まれながら、中央のメモリアルガーデンを眺めることができるようにしました。大きなガラス戸はスライドして開くことができ、最適な気温条件のもとでは相互換気と庭園への直接アクセスが可能になります。

    上階では、庇の役割を果たすだけでなく、公私の区別をする要素としての勾配屋根のアイデアを追求しています。内向的な上層階に位置するプライベートな寝室はすべて屋根の急勾配の破風の中に納められ、外観は平屋の寄棟屋根のバンガローの様相を呈しています。天窓と大きなガラスの壁は、ベッドルームのバルコニーにつながり、外周のガーデンスペースまで見渡せます。また、3つの二層吹き抜けエリアを設け、共用部分と上階の廊下とを繋いでいます。これらの空間は、プライベートな空間からパブリックな空間を覗き込むことができるように、垂直方向に視覚的なつながりを持たせています。

    • 残り23枚の写真と建築家によるテキスト
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    住宅シンガポールネリ&フー図面あり
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