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【特別寄稿】湯浅良介によるエッセイ「HOUSEPLAYING───これまでのオープンハウスと異なる、建築の複数の語り方とその可能性」
photo©徳山史典

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architecture|feature
堤有希川越健太梅原徹成定由香沙大村高広高野ユリカ植田実湯浅良介徳山史典論考

建築設計の世界では、建築が竣工するとオープンハウスを開く習慣がある。
オープンハウスとは、簡単に言えば、竣工した建物を施主に引き渡す前の段階で、様々な人たちにお披露目するイベントだ。建築設計者の多くは、施主に開催の許可を貰い、自身が主催する形で、この機会を積極的に作っている。

多くの人々を招くことになるので、その運営は決して楽なものではない。では、何故設計者達は、オープンハウスを行うのだろうか。理由はいくつか考えられるだろう。

第一に、一般的に、建築の中でも住宅は、完成して住まわれた後は、簡単に内部を見せることが出来ない。引渡し前の一瞬が最初で最後の完成した建築を見てもらう機会になる可能性もある。第二に、設計者にとっての貴重な営業の機会と捉える事も出来るだろう。自身の施主になってくれる可能性のある人たちに実際に完成した空間を見てもらう事で、自身の設計の特徴を知ってもらう機会になり、次なる仕事に繋がる場合もある。第三に、同業の建築関係者が集うことで、実際の建築を前にして設計についての意見交換をする機会が生れる。

特に、この三つ目の理由を、特に建築家と呼ばれる人たちは重要視していて、非常に大切にしている印象がある。

2022年1月、建築家の湯浅良介が自身が設計した住宅『FLASH』を公開するイベントを行った。
建築作品を訪問者にお披露目する為のものであったが、通常の竣工直後に行われるオープンハウスとは異なる形式で行われたのが特徴的であった。建築の内部を公開するだけでなく、住宅の公開と共に、様々なアーティストによるこの建築に関する作品の展示も同時に行われたのである。

このイベントは「HOUSEPLAYING」と名付けられて行われ、実際に訪れた多くの人々を魅了した。建築のオープンハウスは設計業界で仕事をしていると馴染み深いものであるが、このイベントは通常のそれとは違っていて、その形式自体も建築家が考案したという事実にも非常に興味を惹かれた。

そこで、この住宅を設計し、また「HOUSEPLAYING」を企画した湯浅に、何を考えて開催に至ったのかをエッセイの形式で綴ってもらった。本稿が今一度内覧会という仕組みを再考する機会になれば幸いである。
(アーキテクチャーフォト編集部)


HOUSEPLAYING───これまでのオープンハウスと異なる、建築の複数の語り方とその可能性

Text:湯浅良介

 

【特別寄稿】湯浅良介によるエッセイ「HOUSEPLAYING───これまでのオープンハウスと異なる、建築の複数の語り方とその可能性」 photo©高野ユリカ

Out of the water

建築が竣工するとオープンハウスが開かれ建築関係者が集いその場で意見交換をする。大切な情報交換の場であり、自身が設計したものを開示して同業者の意見や批評を仰ぐ機会は、建築というプラットフォームの上に自らを差し出すような献身的な態度ともとれ、建築という言葉の中での研鑽として貴重な機会だと思う。

意見の中で良いところがあれば設計に取り入れようと思うし、悪いところがあれば反面教師的に心に刻む。そして、そういうやりとりを基本的には開催する側も嫌がることなく臨んでいる空気感があり、訪れた方は主催者に対して、自身の感想や批評を伝えることで招いてくれたことに対する感謝の意を表している。それは、暗黙の了解にも感じられ、そんなところに建築の世界の献身さがあるように思う。

僕は元々建築とは畑違いの大学に進んだが、写真や絵画、美術への興味が日に日に増し、通っていた大学を中退して美術大学に進学した。そこでは広く浅くデザインや美術について学んだがその中でも建築についてもっと学びたいと思い大学院で建築科に進んだ。

それだからか、建築を側からみている傍観者的な感覚がどこかにあり、それを払拭したくて建築家のもとで修行しようと内藤廣さんのところで建築を文字通り一から叩き込んでもらった。

それでもやはり“建築”というものに対して少し引いて見てしまうところがある。“建築”という言葉のもつ意味の広さや曖昧さ故のマジックワード感に、その言葉自体に身を委ねることに危うささえ感じてしまう。もちろん建築は好きだが、その言葉の背後に潜む全能感のようなものを垣間見る時に距離を感じるのかもしれない。

僕にとって建築は、写真や絵画が好きだという気持ちの延長線上にある。ひき込まれるような写真や絵画を観るたびに、これを撮った人、描いた人はどんなふうに世界を見ているのだろうと気になる。自分自身も写真を撮ったり絵を描いたりしたこともあるが、見られる側の世界を作ろうと思って建築に携わっている。

だから今でも人が“見ているもの”に興味がある。
そんな僕にとって、写真家の方々に設計した空間を撮ってもらう時間や出来上がった写真を見る瞬間は特別なものだ。
僕は、普段竣工写真を建築写真家ではない写真家やカメラマンに依頼するのだけれど、それは対象が“建築”かどうかを意識から外して撮ってもらいたいからだと思う。つまり、建築を建築の言葉だけで話すことに僕自身が違和感を感じる、ということかもしれない。

独立後初めて設計した新築の住宅ができた時、人に見てもらいたいという想いがふつふつと湧き、天邪鬼にインスタグラムのストーリーに場所も日にちも載せず興味のある人は連絡をくださいとだけ打ち込み、1日でそのストーリーは消えた。(インスタグラムのストーリー機能は、その投稿が24時間で消える仕組み*編集部補足)

そんな投稿を発見して見に来てくれた人達はとても真摯な人ばかりで、感想と言ってテキストや自身の博士論文を送ってくれたり、参考になると思いますと本を教えてくれたり、建築をお披露目するというよりも、設計者に来訪者が情報や知見を与えてくれた有難い機会だった。

僕は普段一人で設計をしている。
基本的には施主と構造設計者以外誰かに相談することもなく、ひたすらその時興味のある本を読みながらスケッチや設計図を描いている。事務所勤めの頃の経験から考えてみてもとても閉じたバランスのわるいやり方だと思うが、今はこのやり方だから捉えられるだろうものに興味がある。

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【特別寄稿】湯浅良介によるエッセイ「HOUSEPLAYING───これまでのオープンハウスと異なる、建築の複数の語り方とその可能性」 image©湯浅良介

基本的に設計の根拠はどこにあっても良いしあると思っている。
社会性があってもなくても、個人的なものであってもなくても、どんな態度もなにかを作る時の動機や根拠になり得る。それは比較したり相対化したりするものでもなく、出来たものによってフィードバックを得ながら積み上げていくとても孤独な側面があると思う。

そして、個人的だろうが孤独だろうが世界に現れて人の目に触れた途端にそれは世界の一部になるのだから、孤独でいられる時間も有限で、だからこそその孤独も貴重なものだと思っている。

そういう態度で臨んでいるから、『FLASH』の最初のオープンハウスの時は、まるで水中から呼吸をしに水面に顔を出したような気分だった。顔を出してみたら真摯な人たちに餌をもらえた幸運な魚だった。

僕個人にとってのはじめてのオープンハウスはこういった経験であり感想だった。
このおかげで、同業の方々からの言葉や情報によって広げてもらった知見には得難いものがあり、それを得られるオープンハウスという機会の重要性を感じることができた。それでもどこか違和感があり、それは何かと自問すれば、伝えるということに対する自身の無防備さや無自覚さ、ということだと思う。

今改めて振り返ると、建築が竣工してオープンハウスをする、という儀礼的とも言える形式をおそるおそるなぞったことが自分にとってはずいぶん受動的な態度で臨んだなと思った。

だれに、なぜ、何を、どう見せるのか、そういったことを特に考えていなかった。それを自覚的に行えていれば、見に来てくれた人たちともっと意義のあるやりとりができたかもしれない。来てくれた人達に僕はなにかを伝えられただろうか、なにかを伝えたいのだろうか。そう思っていた。


via somebody

その後、個別に内藤廣さんや植田実さんが見に来てくれ、どちらの時も僕の修了制作の話になり、設計の時には考えてもいなかった自身の修了制作について思い返す機会となった。

僕の修了制作は一人で設計を行うのではなく、僕がオブジェをつくり、他の誰かがそのオブジェに名前をつけ、また他の誰かがその図面を描く、という他者を媒介として現れるものを肯定する取り組みだった。

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【特別寄稿】湯浅良介によるエッセイ「HOUSEPLAYING───これまでのオープンハウスと異なる、建築の複数の語り方とその可能性」「私信」植田実(2022) photo©徳山史典
【特別寄稿】湯浅良介によるエッセイ「HOUSEPLAYING───これまでのオープンハウスと異なる、建築の複数の語り方とその可能性」修了制作をベースにした展示「こんにちはだれか」湯浅良介(2022) photo©徳山史典

オープンハウスのその後、芸大OBの梅原徹くんが、『FLASH』を体験した感想です、と言って音楽を送ってくれ、それに芸大大学院生の成定由香沙さんが映像と詩をつけてくれるという機会があった。その時に自分が修了制作で行った手続きと似ていると思い、この他者を媒介とすることで自分が関わったものが変容していく様子に、自分にとっての建築の見せ方としての可能性を感じた。

街をみる、建物をみる、空間をみる、そうやって目の前のなにかをみるとき、自分がみている状態が絶対的なものだとは思えない。
それは、本を読むとき、写真をみるとき、映画をみるとき、絵画をみるとき、世界の違う見方を教えてもらえたような感覚を得て嬉しくなることがたくさんあるからかもしれない。

梅原くんや成定さんと、建築の経験からできた音楽や映像なら、いっそのことその建築の空間で見せる方が面白そうだ、という話になったとき、自分自身が設計した空間に自分がまだ見えていない何かを感じられるかもしれないと期待して胸が躍った。そんなやり取りの中で、これまでのオープンハウスとは異なる建築の開示の仕方、語り方が出来るのではないかという思いが膨らんでいった。

その後写真を撮ってくれた高野ユリカさんや川越健太さん、内覧会を見に来てくれ博士論文を送ってくれた大村高広さん、カーテンを作ってくれた堤有希さん、建築の感想を手紙でやりとりしていた植田実さんが出展してくれることになり、これは内覧会ではなくグループ展なんだ、と自覚した。

その話を僕が助手を務めている東京藝大の研究室で建築家の中山英之さんにした時、面白そうだ、と言って名前を付けてくれた。おうちで遊ぶように、音楽家や写真家や映像作家や建築家やデザイナーや編集者がそれぞれのやり方でその場所から受けたインスピレーションを元に作品を作りその場所で発表するその展覧会は、「HOUSEPLAYING」と名付けられた。


I see

展覧会形式にすることが決まってからは、この試みで何を伝えたいのかを出展者と話し合うようになった。
それぞれの興味や活動を軸にする議論は“建築”という言葉に絡めとられて見えづらくなっていた様々な側面を浮かび上がらせ、音や映像や写真など複数の視点で“建築”を捉え直すことで得られる新たな視座を予感させた。

その視座の中で、見えているものに対する違和感や疑念、見ることへの態度など、出展者のなかにある共通意識を感じ、ラテン語で“私は見る”という意味をもつ“VIDEO”を今回の展覧会テーマとした。ビデオテープという家族の記憶を刻み現在に違う時間軸をラップさせる象徴的なガジェットへの意味合いと、形式名としてつけたHOUSEPLAYINGの“PLAY”との相性も含んでいる。

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【特別寄稿】湯浅良介によるエッセイ「HOUSEPLAYING───これまでのオープンハウスと異なる、建築の複数の語り方とその可能性」 image©湯浅良介
【特別寄稿】湯浅良介によるエッセイ「HOUSEPLAYING───これまでのオープンハウスと異なる、建築の複数の語り方とその可能性」 image©湯浅良介

出展者、形式名、タイトル、開催日時も決め、告知ヴィジュアルに形式名の説明やタイトルの説明を入れながら何回かに分けてSNSを使って告知をした。

少しずつ情報の解像度を上げていくことで集客を確保するつもりでこの告知方法をとったが、残念ながらコロナの影響で人数制限を課すことになり、早々に参加者募集を締め切らざるを得なかった。また、展覧会方式をとったことの一つに、普段“建築”という枠組みに距離を感じている人がその距離感を測り直すきっかけになるかもしれないという期待もあったが、それは発信方法や募集期間、参加人数制限などの要因により達成できたとは言い難く、今後の課題となった。

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【特別寄稿】湯浅良介によるエッセイ「HOUSEPLAYING───これまでのオープンハウスと異なる、建築の複数の語り方とその可能性」 image©湯浅良介
【特別寄稿】湯浅良介によるエッセイ「HOUSEPLAYING───これまでのオープンハウスと異なる、建築の複数の語り方とその可能性」 image©湯浅良介

a day dream

2022年1月16日、日曜日、展覧会当日。
13時の開演まで出展者のみんなは思い思いにやってきてその場を見ながら各々の作品を設置していった。それはとても不思議な光景だった。住人の持ち物もそこかしこに普段通り存在し、その空気感を読み取りながら作家達が作品を設置する場所と方法を選択していた。

僕自身は1ヶ月前くらいから準備している気持ちでいたが、やろうとしていることは即興なのだとこの時感じた。出展者どうしが互いにやりとりすることもなく、皆その場の空気を察知しながら場を作っていた。写真家も美術家も音楽家も映像作家も建築家も、みなそういった”場を察知する能力”を自らの職能としているのだと思うが、複数人によって同時に静かにそれが行われ場が変容していく様子に、僕も静かに興奮した。そして、これができる作家に出展してもらえたということ、そして、住んでいるにも関わらずこのような会を開かせてくれた施主に感謝した。

12時頃になってようやく皆の設営が終わりかたちになった時には、その場は家であり家でないような雰囲気を醸し出していた。まるで全てが偽物だと思えるほどに虚実がない混ぜになった状態、まるで白昼夢だな、と思った。

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【特別寄稿】湯浅良介によるエッセイ「HOUSEPLAYING───これまでのオープンハウスと異なる、建築の複数の語り方とその可能性」 photo©徳山史典
【特別寄稿】湯浅良介によるエッセイ「HOUSEPLAYING───これまでのオープンハウスと異なる、建築の複数の語り方とその可能性」「Paper relief 19-1-3 (Three drapes)」川越健太(2020) photo©徳山史典
【特別寄稿】湯浅良介によるエッセイ「HOUSEPLAYING───これまでのオープンハウスと異なる、建築の複数の語り方とその可能性」 photo©徳山史典

13時の開始と同時に参加者が続々と現れ、僕らは外で来場者が鑑賞することを見守った。コロナ禍ということもあり内部に人が滞らないようにするためでもあったが、出展作家達の作品をこの場の空気の中でしっかりと見て感じてもらうためにも余計な邪魔をいれることを避けたかった。

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【特別寄稿】湯浅良介によるエッセイ「HOUSEPLAYING───これまでのオープンハウスと異なる、建築の複数の語り方とその可能性」 photo©徳山史典

今回は鑑賞時間を1人1時間に制限したが、それは短かった。
音や映像の作品があるため、それらを全て聴いて見るだけでも時間が経ってしまうし、家という空間の特性を体感するためにもだらだらするくらいの時間、人の家にお邪魔してそろそろおいとましようかしら、と思えるくらいの方が、より人の家で作品を鑑賞する醍醐味があるだろうと思った。

出されたコーヒーを飲みながら家の壁に飾られたよくわからない装飾品をきょろきょろ眺めるあの間延びした時間のためにコーヒーやお茶菓子があってもよかったかもしれない、など、鑑賞者を外から眺めながら、次にこの企画を行う時にはどこを改善したらよいかを考えていた。

鑑賞を終えた人の中には外で待つ作家や僕へ感想を伝えに来てくれる人もいた。出展者も僕も案内や解説をせずに外で様子を見ていたが、鑑賞者の感想を聞き、また新たな視座の獲得が行われていることに可能性を感じていた。

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【特別寄稿】湯浅良介によるエッセイ「HOUSEPLAYING───これまでのオープンハウスと異なる、建築の複数の語り方とその可能性」 photo©徳山史典
【特別寄稿】湯浅良介によるエッセイ「HOUSEPLAYING───これまでのオープンハウスと異なる、建築の複数の語り方とその可能性」 photo©徳山史典
【特別寄稿】湯浅良介によるエッセイ「HOUSEPLAYING───これまでのオープンハウスと異なる、建築の複数の語り方とその可能性」「Dwelling of Spirits」大村高広(2022) photo©徳山史典

建築を設計するに際して、どちらかと言えば個人的な気づき、自分が見ている世界に対する興味、認知や知覚、イメージの形成と伝達、幻視と想像、そういった一見建築を組み立てることとは疎遠そうに思えるものに僕は興味がある。

見えるものをどう作ることによって見えないものをどう捉えることができるか、とも言えるかもしれない。イメージは人に影響を与え、イメージによって人は揺り動かされている。しかしそういったイメージの現れとしての空間について、自らが設計した場で自らの言葉で説明することに相性のわるさのようなものも感じていた。
しかし今回他者の作品を通して提示することで、自らの言葉で伝えずともそれらを人に伝えることができるかもしれない、さらには違うイメージを喚起させ得るかもしれないと思えた。

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【特別寄稿】湯浅良介によるエッセイ「HOUSEPLAYING───これまでのオープンハウスと異なる、建築の複数の語り方とその可能性」「Suddenly in the Dark」成定 由香沙(2021/2022) photo©徳山史典
【特別寄稿】湯浅良介によるエッセイ「HOUSEPLAYING───これまでのオープンハウスと異なる、建築の複数の語り方とその可能性」「“Lights, lights, lights”」高野ユリカ(2021) photo©徳山史典
【特別寄稿】湯浅良介によるエッセイ「HOUSEPLAYING───これまでのオープンハウスと異なる、建築の複数の語り方とその可能性」「BPX」梅原徹(2022) photo©徳山史典
【特別寄稿】湯浅良介によるエッセイ「HOUSEPLAYING───これまでのオープンハウスと異なる、建築の複数の語り方とその可能性」「Paper relief 20-1-4 (Bodegón in inverted position)」川越健太(2021) photo©徳山史典
【特別寄稿】湯浅良介によるエッセイ「HOUSEPLAYING───これまでのオープンハウスと異なる、建築の複数の語り方とその可能性」「しまとしま」堤有希(2021) photo©徳山史典

夕方になりあたりも暗くなった頃、展覧会も閉会の時間となり、来場者の方々も全員帰路についた。
展示中お出かけしてもらっていた施主が戻るまでに家を元の状態に戻すために出展者全員一斉に片付けを始め、あっという間に元の状態に戻った時、まるで何事もなかったかのように元の家の空気感がそこに現れた。

展覧会の状態と家の状態とで纏っている空気感が明らかに違うこと、それらが瞬時に変化することが興味深く、誰かの家に1日訪れた作家たちが即興的にその場を変容させ日没とともに元に戻して去っていく、その即興感が重要なのかもしれないと感じた。

鑑賞時間中は期間を数日にしてこの展示が行えたらよかったとも思ったが、施主の家であるためそれは難しいし、ある日の数時間だけその場が変容する刹那的な出来事とすることで、より幻視のような、現実と思わされていたイメージに揺さぶりをかけた状態であることを言えるかもしれないと思えた。


about a house.

オープンハウスのようなその建物に関する説明と開示の場ではなく、他者の目を通して捉えられた“ある場所”について提示することは、特定の建物の読解を超えて、家や暮らし、窓や屋根裏など、場所や人にまつわる事柄からイメージや幻視についてまで、僕らが設計している家や関わっている世界、それらは何なのかを捉え直す機会となる可能性がある。
それは、日常と非日常の狭間に入り込むような体験の機会であり、建築の内覧会とはまた別の種別の開示方法と言えるのかもしれない。

先日、新たに住宅の設計を依頼してくれた方が、家が完成したらうちでもあれをやってほしい、と言ってくれた。それはまだ少し先のことになるが、僕ではない誰かが行うHOUSEPLAYINGもこの先どこかであるかもしれないしあってくれたらいいなと思う。

子供の頃はよく家で遊んでいた。
大人になり、水面から顔を出すと、ある家についての誰かの白昼夢が見えた。

以下の写真はクリックで拡大します

【特別寄稿】湯浅良介によるエッセイ「HOUSEPLAYING───これまでのオープンハウスと異なる、建築の複数の語り方とその可能性」 photo©徳山史典

湯浅良介
1982年東京都生まれ。Office Yuasa主宰。東京藝術大学教育研究助手。多摩美術大学非常勤講師。一級建築士、修士(美術)。2010年東京藝術大学大学院修士課程修了。内藤廣建築設計事務所を経て、2018年Office Yuasaを主宰。2019年から東京藝術大学教育研究助手、2022年から多摩美術大学非常勤講師。東京藝術大学吉田五十八修了制作賞受賞、東京建築コレクション内藤廣賞受賞など。

湯浅良介による、神奈川・大磯町の住宅「FLASH」の作品ページはこちら
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2022.06.20 Mon 08:30
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    田中健一郎+山下優子 / 三省設計事務所が設計した、長崎・対馬市の「神話の里トイレ」です。
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    本計画は壱岐対馬国定公園和多都美園地の中にある、神話の里自然公園に建つパブリックトイレです。
    和多都美園地の中心である和多都美神社は古くから竜宮伝説が残されている神社であり、近年観光客が増加していることから、近隣の神話の里自然公園内に計画整備された建物です。

    建築家によるテキストより

    計画地の神話の里自然公園は、道路に面して広い駐車場があり、その奥に管理建物、キャンプ用コテージ、ビーチと続いており、それを囲むように山々がある緑豊かな公園です。本建物は駐車場の一角に計画され、また国定公園内であることから、屋根形状や建物の配色といった修景に対し十分に配慮しながら計画しました。

    建築家によるテキストより

    「自然公園の中に建築が溶け込む」ことが大切だと捉え、特に屋根形状や素材に対して配慮した建物です。屋根形状は周囲の山々の稜線を崩さないよう山の傾斜に沿った形にし、建物の高さを抑えています。

    建築家によるテキストより
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    建材(内装・水廻り)山下優子宮崎富嗣成八興電設武末建設昭和設備設計事務所おぐり設備設計室三省設計事務所田中健一郎建材(外装・壁)建材(外装・屋根)建材(内装・照明)建材(内装・壁)図面あり長崎トイレ
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    長谷川豪による、椅子「Seatless Chair」と照明「Lamp Cable Lamp」。ベルギーのMANIERAの為にデザイン。デザイナーズチェアの脚、照明のケーブルが、デザインの対象として軽視されている事への疑問から構想が始められたプロダクト。身の回りにある慣習的な要素に再考を促す
    photo©Jeroen Verrecht

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    design|feature
    プロダクト長谷川豪
    長谷川豪による、椅子「Seatless Chair」と照明「Lamp Cable Lamp」。ベルギーのMANIERAの為にデザイン。デザイナーズチェアの脚、照明のケーブルが、デザインの対象として軽視されている事への疑問から構想が始められたプロダクト。身の回りにある慣習的な要素に再考を促すAluminium, polished and varnished, L36xW45xH66cm; Seat H45cm photo©Jeroen Verrecht
    長谷川豪による、椅子「Seatless Chair」と照明「Lamp Cable Lamp」。ベルギーのMANIERAの為にデザイン。デザイナーズチェアの脚、照明のケーブルが、デザインの対象として軽視されている事への疑問から構想が始められたプロダクト。身の回りにある慣習的な要素に再考を促すCable (silver or bronze), electrical fittings, D33xH12cm photo©Jeroen Verrecht
    長谷川豪による、椅子「Seatless Chair」と照明「Lamp Cable Lamp」。ベルギーのMANIERAの為にデザイン。デザイナーズチェアの脚、照明のケーブルが、デザインの対象として軽視されている事への疑問から構想が始められたプロダクト。身の回りにある慣習的な要素に再考を促す photo©Jeroen Verrecht

    長谷川豪がデザインした、椅子「Seatless Chair」と照明「Lamp Cable Lamp」です。
    ベルギーのMANIERAの為にデザインされました。デザイナーズチェアの脚、照明のケーブルが、対象として軽視されている事への疑問から、長谷川はプロダクトの構想を始めました。これらの作品は、我々の身の回りにある慣習的な要素に再考を促します。

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    プロダクト長谷川豪
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    最も注目を集めたトピックス [期間:2022/6/13-6/19]

    アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2022/6/13-6/19)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


    1. 井上雄貴による、千葉・流山市の、設計者の自邸「風光棲家」。閑静な住宅街に建つ二世帯住宅。隣家や世帯間の距離感の調整と独立性を求めて、中庭を核とする構成と中東伝統建築を参照した風光を取り込む環境装置を考案。内部でも時の移ろいを感じとれる住環境をつくる
    2. 篠原一男による「から傘の家」が、ドイツ ヴァイル・アム・ラインの「ヴィトラ キャンパス」に移築完了。1961年に完成した日本の木造住宅を、スイスの家具メーカー“ヴィトラ”が継承。バックミンスター・フラーとジャン・プルーヴェの作品に続いて同敷地内に移設された歴史的建築物
    3. スノヘッタによる、ノルウェーの水中レストラン「アンダー」の現在の写真。竣工3年で建築が自然に包まれた様子を撮影。海中の様子を眺望できる窓を備えた全長34mのコンクリートの建築物。時間と共に環境に溶け込むよう意図して設計
    4. 山口陽登 / YAPによる、大阪市の、書道の為の空間「幸星菴」。都心の公園に面するビルに計画された書家のアトリエ兼書道教室。環境を活かした“書”に相応しい場を目指して、考案した様々な素材が調和し響き合う空間を構築。用途に必要な“張り”と“寛容さ”の同居も意図
    5. 竹中工務店による、大阪の「Innovation Garden Osaka Center」。開発と事業創出の中核となる施設。現代オフィスに必要な“非均質”を目指して、平面をずらし積層させ動線機能を散逸配置し偶発性のある空間を構築。短工期で理想実現を求め“改修するように新築する”方法を実践
    6. 北川原温建築都市研究所による、大阪・吹田市の「大阪学院大学高等学校新校舎」。高大連携の為に大学隣地に移転する高校の新校舎。フラッグシップの役割を目指し、未来を探求する“船”を想起させる外観を考案。特徴的なバルコニーは生徒の交流を促し環境との調停も担う
    7. 富永哲史+小野里紗+名畑碧哉 / n o t architects studioによる、東京・大田区の住宅「風景を掬う小さなイエ」。周囲が建て込む都心の住宅街に計画。街に散らばる些細な風景を取込み共に過ごす生活を志向して、“シルバーの谷”が建築を貫く構成を考案。“谷”は開口の操作で外とも繋がり多彩な役割も担う
    8. 徳田直之 / tokudactionによる、千葉の、住宅改修「四街道の住宅」。生活変化で在宅時間が増えた施主の為に計画。子達が家を出た後に生まれた広さへの対処を求めて、様々な要素を整理し関連付け心理的距離を縮める空間を考案。最小限の操作で最大限の効果も目指す
    9. 長坂常 / スキーマ建築計画による、中国・上海の店舗「ブルーボトル コーヒー上海」。上海市が保存する歴史的建造物に計画。既存の保存された外観と構造現しの内観のギャップを特徴と捉えて、“近代”と“現代”をテーマに空間の要素を設計。各階の異なる利用目的に応じる家具を選択
    10. 牧野研造建築設計事務所による、京都市の「花園の家」。住宅街の木造二階建住宅。らしさを持つ不変性と柔軟な可変性の共存を目指して、機能的平面の下階と複数のフロアが自由に振舞う上階を組み合わせる構成を考案。空間における“線”量が用途の補助線としても機能
    11. 桐山啓一 / Airhouseによる、岐阜の住宅「関ヶ原の家」。木々が生茂る自然豊かな環境に計画。恵まれた自然を取り入れる生活を求め、居住空間の周りに余白となるテラスを設けて全体を大屋根で覆う構成を考案。内部は掘り下げる事で周りの視線も制御
    12. ピーター ・ズントーの家具コレクション展をフォトレポート。半世紀に渡り自らの建築の為にデザインした家具が製品化され公開。綿密なやり取りを行い、日本の素材と技術を取り入れTime & Styleが制作。実物に加えインタビューや製造工程の動画等も展示
    13. 武田慎太良デザイン事務所による、愛知・春日井市の美容室「Shin enom」。美容師のもつ世界観を尊重する計画。個性を表現できる空間を目指して、茶室に見立てた2m角のキューブを其々が編集する仕組みを考案。可変性を活かして用途を越えた活用の方法も模索
    14. 古家俊介 / DESIGN NETWORK ASSOCIATESのランドスケープデザインによる、宮崎市の、商業施設「アミュプラザみやざき」。斜線制限から生まれた階段状の屋上に計画。地域の棚田を想起させる形態から“だんだん”をテーマに設定し、様々な特徴の場を配置して移動の中で高揚感が生まれる空間を構築
    15. スノヘッタによる、ノルウェー代表サッカーチームの競技場の改修「Ullevaal Stadion」。選手用ロッカールームと入場トンネルを刷新。選手の感情のサポートを目指して、強い一体感を生み出す為の平面計画や気持ちを高める空間演出を構想。様々な設備も備え活力を取り戻す為の機能性も考慮
    16. クリストとジャンヌ=クロードの「包まれた凱旋門」に関する展覧会の会場写真。21_21 DESIGN SIGHTでの2021年9月にパリで実現した作品に関する展示。二人の作家の制作背景と実現に向けた長い道のりに焦点をあて企画。豊富な記録画像や映像を用いて作品の“新たな体験”を生み出す事を意図
    17. 今津康夫 / ninkipen!による、兵庫・神戸市の住戸改修「∠六甲」。安藤忠雄の“六甲の集合住宅III”の住戸を改修する計画。恵まれた眺望を活かす事を求めて、風景に意識を向ける役割も担う“掛込天井”やキッチン等の配置を考案。既存RC壁を象徴として捉え現し仕上げも採用
    18. 長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・渋谷区の、ブルーボトルコーヒーの仮設店舗。コロナ禍に期間限定で開かれた間接接客を行う店舗。非対面状態で温もりの伝達を目指して、開閉で半透明アクリルから光が漏れる“蜂の巣”の様な木製什器を考案。技術連携でのスムーズな体験も想定
    19. 伊瀬和裕 / テトラワークスによる、広島・福山市の「中野の家」。住宅街にあり河川にも面する細長い敷地に計画。周辺との調和と敷地形状の援用を目指して、低く抑えた切妻屋根と3つの庭を持つ建築を考案。其々の庭が異なる役割を担い快適な住環境を構築
    20. 日本建築設計学会賞の受賞記念作品展が、東京・丸の内で開催。芦澤竜一+陶器浩一、神谷勇机+石川翔一、高野洋平+森田祥子、畑友洋、平瀬有人+平瀬祐子、藤貴彰+藤悠子の作品を展示。オンラインでのクロストークも会期中に実施

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    最も注目を集めたトピックス
    2022.06.20 Mon 06:45
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    2022.6.19Sun
    • MVRDVによる、ドイツのパヴィリオン「Fuggerei NEXT500 Pavilion」の新しい写真。世界最古のソーシャルハウジング“フッゲライ”の500周年を記念して建設、5週間に渡り行われる学術的な議論や展示の為に使われ、8.5mのキャンティレバーは未来のフッゲライを見渡す事を想起
    2022.6.21Tue
    • 宇野享 / CAnによる、愛知・名古屋市の「HASE-BLDG.3」。市街地に建つテナントビル。店子の交流を生み良い雰囲気でお客を引き込む事を目指し、各階共用部に多目的な場を備えた立体的な路地空間を構築。内部はフロアの組合せで幅広い賃貸面積の選択肢を提供
    • 鹿内健+渡辺裕貴 / Sデザインファームによる、沖縄の週末住宅「Waterfall Villa」。海や空を一望できる傾斜地に計画。海側の建物を“目隠し”しつつ“眺望”を得たいとの要望に、テラスのプールと連続して水の演出も行う“斜壁”を考案。海との連続感を作りリアルだからこその体験を提供
    • ファラによる、中銀カプセルタワーでの生活を回顧するエッセイ「Fala finds a home in Ginza: Remembering the Nakagin Capsule Tower」
    • ザハ・ハディド・アーキテクツがコンペで勝利した、中国の「精河新城文化芸術センター」の動画
    • ザハ・ハディド事務所による、中国の「精河新城文化芸術センター」。科学技術ハブとして発展する都市に計画。地域の蛇行する渓谷を想起させる形態を考案。街を繕うように異なる用途の地区を結び付け人々を集める

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