SHARE MASS & HACHI と まほろば設計による、東京・世田谷区の店舗「かきゴオリ八家」。高級かき氷を提供する店。制作過程を客席から楽しめる空間を目指して、“氷削り機”を中心とした円を補助線に各要素の配置や形状を決定。職人を起点とした求心性と包容感のある空間を作る
増田忠史+蜂谷伸治 / MASS & HACHIと日高啓道 / まほろば設計が設計した、東京・世田谷区の店舗「かきゴオリ八家」です。
高級かき氷を提供する店の計画です。建築家は、制作過程を客席から楽しめる空間を目指して、“氷削り機”を中心とした円を補助線に各要素の配置や形状を決定しました。そして、職人を起点とした求心性と包容感のある空間を作る事を意図しました。店舗の公式サイトはこちら。
日本の夏の風物詩であるかき氷。近年、食材や氷の産地や削り方等にこだわった高級なかき氷が季節を問わず人気を博しており、本計画ではそうしたプレミアムなかき氷を提供する場として、和の趣を残しつつも現代性を感じさせる洗練された空間が求められた。
四角い氷の塊を、かき氷職人が専用の機械を使って回転させ、削り、形を整え、美しいかき氷として仕上げていく。
そのプロセスを客が席から見て楽しむことができるよう、舞台としての大テーブルを空間の中心に据えた。
氷削り機の回転軸を中心としてフロアに複数の円を描き、その円を補助線に天井、床、家具、照明等の形状や配置を決めてゆく。
そのようにすることで、かき氷職人が氷を削っている場所を中心として、様々なエレメントが旋回し、空間が放射状に削られているかのような状況が生まれ、求心性と包容感のある空間がつくり出される。
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以下、建築家によるテキストです。
日本の夏の風物詩であるかき氷。近年、食材や氷の産地や削り方等にこだわった高級なかき氷が季節を問わず人気を博しており、本計画ではそうしたプレミアムなかき氷を提供する場として、和の趣を残しつつも現代性を感じさせる洗練された空間が求められた。
四角い氷の塊を、かき氷職人が専用の機械を使って回転させ、削り、形を整え、美しいかき氷として仕上げていく。
そのプロセスを客が席から見て楽しむことができるよう、舞台としての大テーブルを空間の中心に据えた。
氷削り機の回転軸を中心としてフロアに複数の円を描き、その円を補助線に天井、床、家具、照明等の形状や配置を決めてゆく。
そのようにすることで、かき氷職人が氷を削っている場所を中心として、様々なエレメントが旋回し、空間が放射状に削られているかのような状況が生まれ、求心性と包容感のある空間がつくり出される。
■建築概要
所在地:東京都世田谷区尾山台
主要用途:店舗(飲食店)
工事種別:内装
設計:MASS & HACHI+まほろば設計
担当:増田忠史、蜂谷伸治+日高啓道
施工:GHL
延床面積:46.38m²
設計期間:2021年8月~2021年10年
施工期間:2021年11月~2021年12月
竣工:2021年12月
撮影:MASS
種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) |
---|---|---|
内装・床 | 入口床 | モルタル金鏝仕上 |
内装・床 | 客席床 | |
内装・壁 | 客席壁 | PB t12.5 EP塗装 |
内装・照明 | 客席天井 | PB t12.5 EP塗装 |
内装・造作家具 | 客席カウンター | オーク集成材の上、クリア塗装[Bonaメガナチュラル] |
内装・家具 | 客席ダイニングチェア | |
内装・照明 | 客席ペンダントライト | |
内装・その他 | 客席フック | |
内装・その他 | 入口、厨房備品 | 暖簾 ブッチャー色あそび生成(工夫庵) |
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