OMAによる「台北パフォーミングアーツセンター」が開館して新しい写真が公開。約14年の歳月を経て完成した舞台芸術の為の施設。中央のキューブに球や直方体の形をした3つの劇場が貫入した構成が特徴。“パブリック・ループ”が市民を内部に招き入れ様々な体験を提供
photo©OMA

OMAによる「台北パフォーミングアーツセンター」が開館して新しい写真が公開。約14年の歳月を経て完成した舞台芸術の為の施設。中央のキューブに球や直方体の形をした3つの劇場が貫入した構成が特徴。“パブリック・ループ”が市民を内部に招き入れ様々な体験を提供

OMAによる「台北パフォーミングアーツセンター」が開館して新しい写真が公開。約14年の歳月を経て完成した舞台芸術の為の施設。中央のキューブに球や直方体の形をした3つの劇場が貫入した構成が特徴。“パブリック・ループ”が市民を内部に招き入れ様々な体験を提供 photo©Shephotoerd Co. Photography, courtesy of OMA
OMAによる「台北パフォーミングアーツセンター」が開館して新しい写真が公開。約14年の歳月を経て完成した舞台芸術の為の施設。中央のキューブに球や直方体の形をした3つの劇場が貫入した構成が特徴。“パブリック・ループ”が市民を内部に招き入れ様々な体験を提供 photo©OMA
OMAによる「台北パフォーミングアーツセンター」が開館して新しい写真が公開。約14年の歳月を経て完成した舞台芸術の為の施設。中央のキューブに球や直方体の形をした3つの劇場が貫入した構成が特徴。“パブリック・ループ”が市民を内部に招き入れ様々な体験を提供 photo©OMA Photography by Chris Stowers
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OMAによる「台北パフォーミングアーツセンター」が開館して新しい写真が公開。約14年の歳月を経て完成した舞台芸術の為の施設。中央のキューブに球や直方体の形をした3つの劇場が貫入した構成が特徴。“パブリック・ループ”が市民を内部に招き入れ様々な体験を提供 photo©Shephotoerd Co. Photography, courtesy of OMA

OMA / レム・コールハース+デイヴィッド・ジャーノッテンによる台湾の「台北パフォーミングアーツセンター」
約14年の歳月を経て完成した舞台芸術の為の施設です。中央のキューブに球や直方体の形をした3つの劇場が貫入した構成が特徴となっています。また、“パブリック・ループ”が市民を内部に招き入れ様々な体験を提供します。

こちらは建築家によるリリーステキストの翻訳

OMA / レム・コールハース+デイヴィッド・ジャーノッテンによる台湾の「台北パフォーミングアーツセンター」が開館

OMAが設計した台湾の台北パフォーミングアーツセンターが一般公開されました。レム・コールハースとデイヴィッド・ジャーノッテンの共同プロジェクトは、台北の活気ある士林夜市に位置しています。文化的生活者と一般市民が舞台芸術の新たな可能性を探り、劇場のさまざまな側面を体験できる場となっています。

コンパクトでフレキシブルな建物は、中央のキューブに差し込まれた球状の800席のグローブ・プレイハウス、1500席のグランド・シアター、800席のブルー・ボックスで構成されています。このキューブには、3つの劇場のステージ、バックステージ、サポートスペースが収容されており、グランドシアターとブルーボックスを連結してスーパーシアターにすることで、ファクトリー品質のマッシブな空間で、思いがけない演出が可能になりました。グローブ・プレイハウスは独特のプロセニアムを持ち、ステージ・フレーミングの実験的な試みも可能です。不透明なファサードを持つ劇場の観客席は、波板ガラスで覆われ、アニメーションと照明が施された中央のキューブに対して、神秘的な要素としてドッキングしているように見えるます。

中央のキューブは地面から持ち上げられ、景観の良い広場になります。そこから「パブリックループ」が通っています。それは、通常は見えない舞台芸術制作のためのインフラやスペース、3つの劇場の内部を見渡せるポータルウィンドウを開けた場所です。

OMAの創立パートナー、レム・コールハースは言います。
「コンペティションのために初めて台北を訪れたとき、実験意欲の旺盛な都市であると感じました。この建物は、その発見に対する答えです。伝統的な3つの劇場を統合し、演劇人にまったく新しいスペクタクルやパフォーマンスを生み出す機会を提供するものです。都市、協力者、建築家の知識、創造性、忍耐力によって初めて可能になったパフォーミングアーツセンターの実現に携われたことを、私たちは誇りに思います」

OMAマネージングパートナーで建築家のデイヴィッド・ジャーノッテンは言います。
「文化的生活者、観客、訪問者が、私たちが思い描いた通り、あるいは思いがけない方法でこの建物を使っているのを見るのは、非常にやりがいのあることです。劇場文化と活気あるストリート文化が、この公共施設とその周辺に共存しているのです。私たちにとって、この文化のミックスは、常に変化し続ける台北のエネルギーを的確に表現しています。」

クリス・ヤオ / ARTECHの創設者であり、台湾のデザイン協力建築家であるクリス・ヤオは言います。
「台北パフォーミングアーツセンターは、台北市民に、奇妙でありながら親しみのある場所を提供しています。いろいろな意味で、新しく、外国的で、並外れた場所であり、同時に、親しみやすく、親密で、友好的な場所でもあります。台北の風変わりな特徴にぴったりで、人々に愛されています。まさに真の公共建築なのです。」

このプロジェクトは、レム・コールハース、デビッド・ジャノッテン、プロジェクト・ディレクターのチアジュ・リン、そして台湾のデザイン・コラボレーターのクリス・ヤオ / ARTECHによって率いられています。


以下の写真はクリックで拡大します

OMAによる「台北パフォーミングアーツセンター」が開館して新しい写真が公開。約14年の歳月を経て完成した舞台芸術の為の施設。中央のキューブに球や直方体の形をした3つの劇場が貫入した構成が特徴。“パブリック・ループ”が市民を内部に招き入れ様々な体験を提供 photo©Shephotoerd Co. Photography, courtesy of OMA
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OMAによる「台北パフォーミングアーツセンター」が開館して新しい写真が公開。約14年の歳月を経て完成した舞台芸術の為の施設。中央のキューブに球や直方体の形をした3つの劇場が貫入した構成が特徴。“パブリック・ループ”が市民を内部に招き入れ様々な体験を提供 Photograph by Frans Parthesius, Courtesy of OMA

video©Shephotoerd Co. Photography, courtesy of OMA

以下、建築家によるテキストです。


Taipei Performing Arts Center by OMA / Rem Koolhaas and David Gianotten Opens

Taipei Performing Arts Center designed by OMA has opened to the public. The project jointly led by Rem Koolhaas and David Gianotten is located at Taipei’s vibrant Shilin Night Market. It is a place for the cultural creatives and the public to explore new possibilities in performing arts and experience different aspects of the theater.

The compact and flexible building is composed of a spherical 800-seat Globe Playhouse, a 1,500-seat Grand Theater, and a 800-seat Blue Box plugged into a central cube. The cube accommodates the stages, back stages, and support spaces of the three theaters, allowing the Grand Theater and the Blue Box to be coupled to form a Super Theater—a massive space with factory quality for unsuspected performances. The Globe Playhouse with a unique proscenium allows experimentation with stage framing. The auditoria of the theaters with opaque facades appear as mysterious elements docking against the animated and illuminated central cube clad in corrugated glass.

The central cube is lifted off the ground to create a landscaped plaza. From there, a Public Loop – with portal windows open to views inside the three theaters – runs through the infrastructure and spaces for performing arts production that are typically hidden.

Rem Koolhaas, OMA Founding Partner: “When we first visited Taipei for the competition, we felt it was a city with an appetite for experiment. This building is a response to that discovery. We put three traditional theatres together in a way that offers theatre makers completely new opportunities to conceive spectacles and performances. We are proud to be part of the effort to realize the performing arts center, which became possible only with the knowledge, creativity, and perseverance of city, collaborators, and architects.”

David Gianotten, OMA Managing Partner – Architect: “It is extremely rewarding to see cultural creatives, audiences and visitors using the building both as we envisioned and in unexpected ways. The theatre culture and the vibrant street culture coexist in this public building and around the site. For us, this mix of cultures aptly captures the energy of Taipei, a city always open to changes.”

Kris Yao, Founder of KRIS YAO | ARTECH, the Taiwanese design collaborating architect: “TPAC presents to the citizens of Taipei a peculiar yet familiar place. In many ways, it is new, foreign and extraordinary; but at the same time, it is friendly, intimate and amicable. It fits perfectly into the eccentric characteristics of Taipei and people love it. It is a true public building in its fullest sense.”

The project is led by Rem Koolhaas, David Gianotten and Project Director Chiaju Lin, with Taiwanese design collaborator KRIS YAO | ARTECH.

■建築概要

TAIPEI PERFORMING ARTS CENTER OMA / REM KOOLHAAS and DAVID GIANOTTEN
───
Project: Taipei Performing Arts Center
Status: Completed
Client: Authority-in-Charge: Taipei City Government; Executive Departments: Department of Cultural Affairs, Department of Rapid Transit Systems (First District Project Office), Public Works Department (New Construction Office)
Location: Shilin District, Taipei
Program: Theater. Total 58,658 m2. One 1500-seat theater and two 800-seat theaters
Budget: Estimated: 6 billion Taiwan Dollars (around €180 million)
───
Design Architect: OMA
Partners-in-Charge: Rem Koolhaas and David Gianotten
───
Construction Phase (2012 – 2021):
Project Director: Chiaju Lin
Associates: Paolo Caracini, Inge Goudsmit, Daan Ooievaar
Team: Vincent Kersten, Han Kuo, Kevin Mak, Chang-An Liao, with Yannis Chan, Hin-Yeung Cheung, Meng-Fu Kuo, Nien Lee, Nicole Tsai
Design Development Phase (2009 – 2013):
Project Architects: Ibrahim Elhayawam, Adam Frampton
Team: Yannis Chan, Hin-Yeung Cheung, Jim Dodson, Inge Goudsmit, Alasdair Graham, Vincent Kersten, Chiaju Lin, Vivien Liu, Kai Sun Luk, Kevin Mak, Slobodan Radoman, Roberto Requejo, Saul Smeding, Elaine Tsui, Viviano Villarreal-Buerón, Casey Wang, Leonie Wenz
───
Competition Phase (2008 – 2009):
Partners-in-Charge: Rem Koolhaas and David Gianotten, in collaboration with Ole Scheeren
Project Architects: Adam Frampton, Mariano Sagasta Garcia, André Schmidt
Team: Erik Amir, Joshua Beck, David Brown, Jean-Baptiste Bruderer, Andrew Bryant, Sean Hoo Ch’ng, Steven Yingnien Chen, Dan Cheong, Ryan Choe, Antoine Decourt, Mitesh Dixit, Pingchuan Fu, Miguel Huelga de la Fuente, Alexander Giarlis, Richard Hollington, Takuya Hosokai, Shabnam Hosseini, Nicola Knop, Ippolito Pestellini Laparelli, Chiaju Lin, Sandra Mayritsch, Vincent McIlduff, Alexander Menke, Gabriele Pitacco, Shiyun Qian, Joseph Tang, Agustín Pérez Torres, Xinyuan Wang, Ali Yildirim, Patrizia Zobernig
───
COLLABORATORS
Executive Architect: KRIS YAO | ARTECH (Architect: Kris Yao; Project Principals: Willy Yu, Grace Lin)
Theater Consultant: dUCKS Scéno, Creative Solution Integration Ltd.
Acoustic Consultant: Royal HaskoningDHV and Theo Raijmakers (Level Acoustics & Vibration), SM&W
Landscape Designer, Interior Designer: Inside Outside
Structure, MEP, Building Physics, Fire Engineer: Arup
Structural Engineer: Evergreen Consulting Engineering Inc.
Services Engineer: Heng Kai Inc., IS Leng and Associates Engineers
Fire Engineer: Taiwan Fire Safety Consulting Ltd.
Lighting Consultant: Chroma 33
Façade Engineer: ABT, CDC Inc.
Sustainability Consultant: Segreene Design and Consulting
Landscape Consultant: CNHW
Geotechnical Engineer: Sino Geotech
Traffic Consultant: Everest Engineering Consultants Inc.
Animation: Artefactory
Model: RJ Models, Vincent de Rijk
Model Photography: Iwan Baan, Jeffrey Cheng, Frans Parthesius
Site Photography: Chris Stowers, Shephotoerd Co. Photography
Main Construction Contractor: International Engineering & Construction Co., Ltd (former general contractor), Sun-Sea Construction Co. Ltd. (façade continuous construction), Ancang Construction Co. Ltd. (interior & landscape continuous construction), Jung Yan Interior Design & Decoration Co., Ltd., Tech-Top Engineering Co., Ltd. (MEP, fire engineer), Shiu Guan Machine Electric Engineering Co. Ltd. (air-conditioning), Jardine Schindler Lifts Limited (elevator facilities)
Theater Equipment Contractor: L&K Engineering Co. Ltd., IX Technology Ltd., JR Clancy, Inc.

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熊谷・石上純也・IAO竹田・アクト環境・ピーエス三菱・野村建設JVによる「徳島文化芸術ホール(仮称)」の基本設計概要が公開。花弁を想起させるテラスの連なりが特徴的な建築。テラスからの新しい鑑賞体験や壁面を活用した映像発信も計画。“ホールの新たなあり方”や街に開き人を引き込む事も追求
熊谷・石上純也・IAO竹田・アクト環境・ピーエス三菱・野村建設JVによる「徳島文化芸術ホール(仮称)」の基本設計概要が公開。花弁を想起させるテラスの連なりが特徴的な建築。テラスからの新しい鑑賞体験や壁面を活用した映像発信も計画。“ホールの新たなあり方”や街に開き人を引き込む事も追求外観鳥瞰 徳島県の許可を得て掲載
熊谷・石上純也・IAO竹田・アクト環境・ピーエス三菱・野村建設JVによる「徳島文化芸術ホール(仮称)」の基本設計概要が公開。花弁を想起させるテラスの連なりが特徴的な建築。テラスからの新しい鑑賞体験や壁面を活用した映像発信も計画。“ホールの新たなあり方”や街に開き人を引き込む事も追求東側エントランス 徳島県の許可を得て掲載
熊谷・石上純也・IAO竹田・アクト環境・ピーエス三菱・野村建設JVによる「徳島文化芸術ホール(仮称)」の基本設計概要が公開。花弁を想起させるテラスの連なりが特徴的な建築。テラスからの新しい鑑賞体験や壁面を活用した映像発信も計画。“ホールの新たなあり方”や街に開き人を引き込む事も追求小ホール内観 徳島県の許可を得て掲載

熊谷・石上純也・IAO竹田・アクト環境・ピーエス三菱・野村建設JVが設計を進めている、徳島の「徳島文化芸術ホール(仮称)」の基本設計概要が公開されています。
花弁を想起させるテラスの連なりが特徴的な建築です。また、テラスからの新しい鑑賞体験や壁面を活用した映像発信も計画されています。加えて、“ホールの新たなあり方”や街に開き人を引き込む事も追求しています。。

令和4年6月に取りまとめた基本設計では、「花びら上のテラス」の効果的な配置による、構造上の強度と「デザイン性の高さ」の両立、最先端の舞台機構を備える「大ホール」と、テラス席からの新しい鑑賞体験の提供、大型壁面を活用した外部への「映像発信」をはじめとする「ホールの新たなあり方」などを盛り込み、街に開かれ、外から人を引き込む「新しい文化芸術施設」が具現化された内容となります。

徳島文化芸術ホール(仮称)基本設計 概要版より

以下に、公開されている画像と公開された基本設計へのリンクを掲載します。

青木淳・平田晃久・隈研吾・SANAA・藤森照信・谷口吉生が、自身が設計した美術館について解説している動画「建築家が自作を語る美術館」

青木淳平田晃久隈研吾SANAA・藤森照信・谷口吉生が、自身が設計した美術館について解説している動画「建築家が自作を語る美術館」が公開されています。制作は、国際交流基金です。

美術館建築の秀作として注目される6つの美術館を紹介します。個々の建築家自らが、設計のコンセプトや特徴、美術館に対する想いを語ります。


青木淳が語る「青森県立美術館」


平田晃久が語る「太田市美術館・図書館」


隈研吾が語る「根津美術館」

若手建築家を対象とした、大阪・関西万博の休憩所等設計コンペの結果が発表

若手建築家を対象とした、大阪・関西万博の休憩所等設計コンペの結果が発表されました。
平田晃久、藤本壮介、吉村靖孝が審査を務め、“1980年1月1日以降生まれの一級建築士事務所の開設者であり、建築士法に基づく一級建築士の資格取得者”を対象に行われました。大阪・関西万博は、2025年4月13日~10月13日の期間、大阪・夢洲で行われます。


選ばれた建築家と手掛ける施設

  1. 休憩所1:一級建築士事務所 大西麻貴+百田有希/o+h 大西麻貴、百田有希
  2. 休憩所2:工藤浩平建築設計事務所 工藤浩平
  3. 休憩所3:一級建築士事務所合同会社山田紗子建築設計事務所 山田紗子
  4. 休憩所4:一級建築士事務所Schenk Hattori+Niimori Jamison 服部大祐、新森雄大
  5. ギャラリー:一級建築士事務所teco株式会社 金野千恵
  6. 展示施設:KOMPAS JAPAN 株式会社一級建築士事務所 小室舞
  7. ポップアップステージ(東):KIRI ARCHITECTS 桐圭佑
  8. ポップアップステージ(西):株式会社三井嶺建築設計事務所 三井嶺
  9. ポップアップステージ(南):一級建築士事務所 萬代基介 建築設計事務所 萬代基介
  10. ポップアップステージ(北):axonometric株式会社一級建築士事務所 佐々木慧
  11. サテライトスタジオ(東):株式会社ナノメートルアーキテクチャー一級建築士事務所 野中あつみ
  12. サテライトスタジオ(西):佐藤研吾建築設計事務所 佐藤研吾
  13. トイレ1:GROUP 一級建築士事務所 棗田久美子
  14. トイレ2:Studio mikke 一級建築士事務所 小林広美
  15. トイレ3:小俣裕亮建築設計事務所一級建築士事務所 小俣裕亮
  16. トイレ4:株式会社浜田晶則建築設計事務所 AHA一級建築士事務所 浜田晶則
  17. トイレ5:米澤隆建築設計事務所 米澤隆
  18. トイレ6:KUMA&ELSA一級建築士事務所 隈翔平
  19. トイレ7:HIGASHIYAMA STUDIO+farm+株式会社NOD 鈴木淳平、村部塁、溝端友輔
  20. トイレ8:斎藤信吾建築設計事務所 斎藤信吾

藤本壮介による講評を以下に掲載します。

MASS & HACHI と まほろば設計による、東京・世田谷区の店舗「かきゴオリ八家」。高級かき氷を提供する店。制作過程を客席から楽しめる空間を目指して、“氷削り機”を中心とした円を補助線に各要素の配置や形状を決定。職人を起点とした求心性と包容感のある空間を作る
MASS & HACHI と まほろば設計による、東京・世田谷区の店舗「かきゴオリ八家」。高級かき氷を提供する店。制作過程を客席から楽しめる空間を目指して、“氷削り機”を中心とした円を補助線に各要素の配置や形状を決定。職人を起点とした求心性と包容感のある空間を作る photo©MASS
MASS & HACHI と まほろば設計による、東京・世田谷区の店舗「かきゴオリ八家」。高級かき氷を提供する店。制作過程を客席から楽しめる空間を目指して、“氷削り機”を中心とした円を補助線に各要素の配置や形状を決定。職人を起点とした求心性と包容感のある空間を作る photo©MASS
MASS & HACHI と まほろば設計による、東京・世田谷区の店舗「かきゴオリ八家」。高級かき氷を提供する店。制作過程を客席から楽しめる空間を目指して、“氷削り機”を中心とした円を補助線に各要素の配置や形状を決定。職人を起点とした求心性と包容感のある空間を作る photo©MASS

増田忠史+蜂谷伸治 / MASS & HACHIと日高啓道 / まほろば設計が設計した、東京・世田谷区の店舗「かきゴオリ八家」です。
高級かき氷を提供する店の計画です。建築家は、制作過程を客席から楽しめる空間を目指して、“氷削り機”を中心とした円を補助線に各要素の配置や形状を決定しました。そして、職人を起点とした求心性と包容感のある空間を作る事を意図しました。店舗の公式サイトはこちら

日本の夏の風物詩であるかき氷。近年、食材や氷の産地や削り方等にこだわった高級なかき氷が季節を問わず人気を博しており、本計画ではそうしたプレミアムなかき氷を提供する場として、和の趣を残しつつも現代性を感じさせる洗練された空間が求められた。

建築家によるテキストより

四角い氷の塊を、かき氷職人が専用の機械を使って回転させ、削り、形を整え、美しいかき氷として仕上げていく。
そのプロセスを客が席から見て楽しむことができるよう、舞台としての大テーブルを空間の中心に据えた。

建築家によるテキストより

氷削り機の回転軸を中心としてフロアに複数の円を描き、その円を補助線に天井、床、家具、照明等の形状や配置を決めてゆく。
そのようにすることで、かき氷職人が氷を削っている場所を中心として、様々なエレメントが旋回し、空間が放射状に削られているかのような状況が生まれ、求心性と包容感のある空間がつくり出される。

建築家によるテキストより
OMA / レム・コールハース+デイヴィッド・ジャーノッテンによる、台湾の「台北パフォーミングアーツセンター」の新しい動画

video©Shephotoerd Co. Photography, courtesy of OMA

OMA / レム・コールハース+デイヴィッド・ジャーノッテンによる、台湾の「台北パフォーミングアーツセンター」の新しい動画です。写真やテキストは特集記事としてこちらのページに掲載しています。

最も注目を集めたトピックス[期間:2022/8/1-8/7]
最も注目を集めたトピックス[期間:2022/8/1-8/7]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2022/8/1-8/7)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. スノヘッタのデザインアーキテクトによる、東京・渋谷区の複合施設「渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト」。現在の東急百貨店の場所に2027年の開業を目指し計画。都市が持つ現代と伝統の二面性を表現する建築を志向。エグゼクティブアーキテクトとして日建設計と東急設計コンサルタントが参画
  2. 渡辺裕貴+鹿内健 / Sデザインファームによる、東京・大田区の住宅「村越邸」。人通りがあり浸水予測される五角形角地に計画。状況への対応と生活の豊かさを求めて、“開かれた車庫”の上に吹抜から採光する“閉ざされた居間”が重なる構成を考案。これからの都市型住宅の在り方も追求
  3. マイケル・シプケンス+エステバン・オチョガビア / OSOによる、神奈川・鎌倉市の住宅「K HOUSE」。線路沿いの住宅密集地に計画。地域本来の暮らしの復元と騒音等への対応を目指し、“スカイライト”の採光と傾斜屋根を組み合わせて多様で落ち着いた空間を構築。建物の形状は周囲の景観との呼応も意図
  4. 建築家の平田晃久と板坂留五が参加したシンポジウム「建築家の夢のタイル」の動画が、LIXILのサイトで期間限定で無料配信。其々が考案したオリジナルタイルの詳細な背景や思想に加え、建築や都市への展開の可能性も語られる
  5. 深江康之建築設計事務所による、大阪市の「淡路幼稚園」。増改築された園舎の建替計画。園児が居場所を認識でき季節や時間を感じる空間を目指し、廊下を軸にした諸室の配置と光や視線が抜ける構成を考案。建ち方は周囲の密集した状況の緩和も意図
  6. 照井洋平+湯山皓 / I INによる、大阪・北区の店舗「BLUE BOTTLE COFFEE UMEDA CHAYAMACHI CAFE」。企業の大阪初の店舗。地域へのブランドメッセージの簡明な伝達を目指し、ロゴを参照した青色ガラスのテーブルを考案し空間に配置。上階等では他分野の創作者とコラボして独自の体験も提供
  7. 久保秀朗+都島有美 / 久保都島建築設計事務所による、東京・渋谷区の飲食店「阡寿」。会員制寿司店の内装計画。五感を研ぎ澄ませ料理を楽しむ体験を目指し、暗さによって視覚情報を減らし距離感をぼかした“水墨画のような”空間を考案。茶室の様な動線を用意し高揚感も生み出す
  8. 川西康之 / イチバンセンによる、静岡の、障がい者支援施設「インマヌエル」。“自立する福祉”を志す施設の移転新築計画。理念の空間化と利用者の快適性を求め、既存状況を引継ぐと同時に“声なき声”を分析して“居場所の選択肢”を作る設計を志向。地域からも必要とされる空間も目指す
  9. 片田友樹 / micelleによる、鹿児島の宿泊施設「KOTOBUKI HOTEL」。既存建物を改修増築したビジネスホテル。観光資源の役割と新規性の提供を目指し、既存の横に特徴的形態の別棟が隙間を開けて並ぶ構成を考案。内部でも“隙間”を意識し多様な背景の人や物の受容も意図
  10. 東京大学今井公太郎研究室による、移動式シェルター「PENTA-HARD」。3Dプリントのアルミ製仕口を用いた建築。安価・軽量・自由を目標とし、専門性と情報量が集中する“仕口”を個別の形が作れる3Dプリントに置換して特殊技術から解放。その他部材は標準化し互換性と簡易性も実現
  11. 玉井洋一による連載コラム “建築 みる・よむ・とく” 第8回「小屋の佇まい ─── 堂々とした小屋」
  12. 佐藤可士和 / SAMURAIによる、東京・渋谷区の店舗「くら寿司原宿」。Z世代へ向けたグローバル旗艦店。東京ポップカルチャーと日本伝統文化の発信を目指し、“世界一映える寿司屋”をテーマにSNSでの拡散を意図した場を多数考案。新たな食体験の提示も意図
  13. 渡邉圭+山梨綾菜 / flat class architectsによる、群馬の「前橋の住宅」。 様々な世代が訪れる公園の前に計画。自由な振舞が併存する“公園のおおらかさ”の引込を求め、様々な高さの床の繋がりが生活の関係を作る構成を考案。開口の操作で“私”を守りつつ公園とも連続
  14. 古家俊介 / DESIGN NETWORK ASSOCIATESのランドスケープデザインによる、山口の「梅光学院大学」。新校舎に併設されたオープンスペース。建物内の魅力的風景が連続的に屋外に広がる状況を目指し、建築のグリッドを骨格として共有し拡張する設計を志向。適材適所の素材遣いで様々な用途にも応える
  15. SO-ILによる、アメリカ・ニューヨークのアート施設「Amant」。3区画に渡るスタジオやギャラリーとカフェ等の施設。分散した建物は都市の文脈と連続し、小道が街区を貫き人々を誘い込むと共に交流を促進。多様な展示空間を備え作家の要望にも応える
  16. 小原綾子建築設計室による、大阪の「枚方の家」。子育てと勤労生活を終えた夫婦の為に計画。自然を愉しむ暮らしの要望に、敷地の手前と奥に庭を配置して“外に抜ける軸”を持ったひと繋がりの空間を考案。白の仕上げで外の移り変わる色を取り込む
  17. 仙田満の環境デザイン研究所が、新石川県立図書館設計プロポで、設計候補者に選定
  18. 末光弘和+末光陽子 / SUEP.と猪熊純の対談「グリーンシェアリングが生み出す新しいコミュニティの形」がオンラインとリアルで開催。主催はリビングデザインセンターOZONE、参加費無料、要事前登録
  19. 青木淳による、槇文彦の『新建築』に掲載された「変貌する建築家の生態」を受けて公開したテキスト
  20. 菱沼健太建築設計事務所による、神奈川・横浜市のダンススタジオ「En Dance Studio Yokohama」。地階の光庭に面した区画に計画。道行く人が覗いてしまう様な空間を目指して、ガラス張りのメインスタジオを街路側に配置。サステイナブルも意識して再生パレットや真鍮素材を空間に使用

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