今津康夫 / ninkipen!が設計した、京都市の店舗「camisimo」です。
半地下の区画の服飾店の計画です。建築家は、“地階”と“路面”の特徴を兼ね備える既存に対して、入口窓のみ“透明度を下げる”等の操作で“境界線を強める”設計を志向しました。また、レジカウンターの“凹”形状でもこの場所らしさを形容する事が意図されました。店舗の公式ページはこちら。
京都北山通に面するセレクトショップのインテリアデザインである。
銀杏並木が続き、五山の送り火「妙」「法」の字を背後に控えるこの地域にはかねてより拘りの店が軒を連ねている。
与えられた区画は半地下部分にあり、地階のアジト感と路面店の開放感をアンバランスに兼ね備えていた。
ショーウィンドウとして機能する窓は透明のままとしたが、入口に面する窓はアンバーのフィルム貼りとして透明度を下げ、1階と地階、外部と内部の境界線を強めた。さらに什器のガラス天板と鏡にもアンバーの着色ガラスを用いることで映り込む色を消し去ると同時に、全艶の床と合わせて店内に光を拡散している。
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以下、建築家によるテキストです。
京都北山通に面するセレクトショップのインテリアデザインである。
銀杏並木が続き、五山の送り火「妙」「法」の字を背後に控えるこの地域にはかねてより拘りの店が軒を連ねている。
与えられた区画は半地下部分にあり、地階のアジト感と路面店の開放感をアンバランスに兼ね備えていた。
ショーウィンドウとして機能する窓は透明のままとしたが、入口に面する窓はアンバーのフィルム貼りとして透明度を下げ、1階と地階、外部と内部の境界線を強めた。さらに什器のガラス天板と鏡にもアンバーの着色ガラスを用いることで映り込む色を消し去ると同時に、全艶の床と合わせて店内に光を拡散している。
試着室とストックからなる塀の一部をくり抜いたレジカウンターは、半地下という「クボミ」の中にもう一つの「凹」を作り、この場所らしさを形容することを試みた。
窓際に立てた北山杉の絞り丸太は、さながら床の間のように行き交う人々をフレーミングしている。
点が集まって面となるように、一つ一つの店作りがやがて街作りとなるだろう。
■建築概要
題名:camisimo
場所:京都市
用途:店舗
設計:今津康夫 / ninkipen!
施工:THE
延床面積:47.07m2
竣工:2023年3月
撮影:河田弘樹
建材情報種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) | 内装・床 | 床 | 長尺塩ビシート
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内装・壁 | 壁 | 既存のまま一部モルタル木コテ仕上げ
リフモ貼り
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内装・天井 | 天井 | 既存のまま一部有孔ベニアAEP塗装
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※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません
camisimo
Location: Kyoto
Use: Select shop
Architect: Yasuo Imazu / ninkipen!
Constructor: THE
Completion: March 2023
Total floor area: 47.07m2
Photographer: Hiroki Kawata