ツバメアーキテクツによる、さいたま市の「角地に建つ保育園」。住宅街の三面接道の敷地。人目に留まる二つの隅切りに着目し、建物の隅に特徴的な開口を設けて“顔”とすると同時に固有性のある“保育環境”も構築。45度振った架構は都市と連動して内部空間に力強さを与える外観、玄関側の隅切り。 photo©中村絵
ツバメアーキテクツによる、さいたま市の「角地に建つ保育園」。住宅街の三面接道の敷地。人目に留まる二つの隅切りに着目し、建物の隅に特徴的な開口を設けて“顔”とすると同時に固有性のある“保育環境”も構築。45度振った架構は都市と連動して内部空間に力強さを与える外観、バルコニー側の隅切り。 photo©中村絵
ツバメアーキテクツによる、さいたま市の「角地に建つ保育園」。住宅街の三面接道の敷地。人目に留まる二つの隅切りに着目し、建物の隅に特徴的な開口を設けて“顔”とすると同時に固有性のある“保育環境”も構築。45度振った架構は都市と連動して内部空間に力強さを与える2階、3・4・5歳児室、バルコニーを設けた開口。 photo©中村絵
ツバメアーキテクツによる、さいたま市の「角地に建つ保育園」。住宅街の三面接道の敷地。人目に留まる二つの隅切りに着目し、建物の隅に特徴的な開口を設けて“顔”とすると同時に固有性のある“保育環境”も構築。45度振った架構は都市と連動して内部空間に力強さを与える2階、3・4・5歳児室、 photo©中村絵
ツバメアーキテクツが設計した、さいたま市の「角地に建つ保育園 彩の調保育園さいたま新都心東口」です。
住宅街の三面接道の敷地に計画されました。建築家は、人目に留まる二つの隅切りに着目し、建物の隅に特徴的な開口を設けて“顔”とすると同時に固有性のある“保育環境”も構築しました。また、45度振った架構は都市と連動して内部空間に力強さを与えます。
敷地はさいたま新都心駅から徒歩10分程の住宅地。
個人住宅や木造アパートに包囲されているが、2つの隅切りがそれぞれ交差点に接する。西側は四叉路、東側は三叉路が集まり、顔となる建物の隅に特徴的な開口を設けることで、保育環境を特徴づけることを考えた。
架構を45度回転させることで、隅切りに対して合理的かつダイナミックな内部空間としている。午前中の光が入る東側の隅は、巨大な口を開けたバルコニーとしている。ここは園児にとって貴重な屋外遊技スペースであり、近隣との間に適度な距離を生む。また、街と連続したホールのような広がりを内部に生み出す。
1階の0~2歳児の部屋は天高を抑え落ち着いた空間とし、2階の3~5歳児の部屋は住宅のような外観からは想像もつかない天高5mの大空間が広がる。西側は小さな窓を集積させ、窓の開閉に応じ表情をかえて人を迎える、ユーモラスな構えとなった。また、1日の太陽の動きに合わせ、光の差し込み方が変化するように窓を配置し、日向と日陰のバランスを考えた。
以下の写真はクリックで拡大します
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ツバメアーキテクツによる、さいたま市の「角地に建つ保育園」。住宅街の三面接道の敷地。人目に留まる二つの隅切りに着目し、建物の隅に特徴的な開口を設けて“顔”とすると同時に固有性のある“保育環境”も構築。45度振った架構は都市と連動して内部空間に力強さを与える外観、バルコニー側の隅切り。 photo©中村絵
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ツバメアーキテクツによる、さいたま市の「角地に建つ保育園」。住宅街の三面接道の敷地。人目に留まる二つの隅切りに着目し、建物の隅に特徴的な開口を設けて“顔”とすると同時に固有性のある“保育環境”も構築。45度振った架構は都市と連動して内部空間に力強さを与える外観、玄関側の隅切り。 photo©中村絵
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ツバメアーキテクツによる、さいたま市の「角地に建つ保育園」。住宅街の三面接道の敷地。人目に留まる二つの隅切りに着目し、建物の隅に特徴的な開口を設けて“顔”とすると同時に固有性のある“保育環境”も構築。45度振った架構は都市と連動して内部空間に力強さを与える1階、0・1・2歳児室 photo©中村絵
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ツバメアーキテクツによる、さいたま市の「角地に建つ保育園」。住宅街の三面接道の敷地。人目に留まる二つの隅切りに着目し、建物の隅に特徴的な開口を設けて“顔”とすると同時に固有性のある“保育環境”も構築。45度振った架構は都市と連動して内部空間に力強さを与える階段から玄関ホールを見下ろす。 photo©中村絵
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ツバメアーキテクツによる、さいたま市の「角地に建つ保育園」。住宅街の三面接道の敷地。人目に留まる二つの隅切りに着目し、建物の隅に特徴的な開口を設けて“顔”とすると同時に固有性のある“保育環境”も構築。45度振った架構は都市と連動して内部空間に力強さを与える2階、3・4・5歳児室 photo©中村絵
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ツバメアーキテクツによる、さいたま市の「角地に建つ保育園」。住宅街の三面接道の敷地。人目に留まる二つの隅切りに着目し、建物の隅に特徴的な開口を設けて“顔”とすると同時に固有性のある“保育環境”も構築。45度振った架構は都市と連動して内部空間に力強さを与える2階、3・4・5歳児室、バルコニーを設けた開口。 photo©中村絵
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ツバメアーキテクツによる、さいたま市の「角地に建つ保育園」。住宅街の三面接道の敷地。人目に留まる二つの隅切りに着目し、建物の隅に特徴的な開口を設けて“顔”とすると同時に固有性のある“保育環境”も構築。45度振った架構は都市と連動して内部空間に力強さを与える2階、3・4・5歳児室、 photo©中村絵
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ツバメアーキテクツによる、さいたま市の「角地に建つ保育園」。住宅街の三面接道の敷地。人目に留まる二つの隅切りに着目し、建物の隅に特徴的な開口を設けて“顔”とすると同時に固有性のある“保育環境”も構築。45度振った架構は都市と連動して内部空間に力強さを与える2階、3・4・5歳児室 photo©中村絵
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ツバメアーキテクツによる、さいたま市の「角地に建つ保育園」。住宅街の三面接道の敷地。人目に留まる二つの隅切りに着目し、建物の隅に特徴的な開口を設けて“顔”とすると同時に固有性のある“保育環境”も構築。45度振った架構は都市と連動して内部空間に力強さを与える2階、テラス photo©中村絵
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ツバメアーキテクツによる、さいたま市の「角地に建つ保育園」。住宅街の三面接道の敷地。人目に留まる二つの隅切りに着目し、建物の隅に特徴的な開口を設けて“顔”とすると同時に固有性のある“保育環境”も構築。45度振った架構は都市と連動して内部空間に力強さを与える外観、夜景 photo©中村絵
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ツバメアーキテクツによる、さいたま市の「角地に建つ保育園」。住宅街の三面接道の敷地。人目に留まる二つの隅切りに着目し、建物の隅に特徴的な開口を設けて“顔”とすると同時に固有性のある“保育環境”も構築。45度振った架構は都市と連動して内部空間に力強さを与える1階平面図 image©ツバメアーキテクツ
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ツバメアーキテクツによる、さいたま市の「角地に建つ保育園」。住宅街の三面接道の敷地。人目に留まる二つの隅切りに着目し、建物の隅に特徴的な開口を設けて“顔”とすると同時に固有性のある“保育環境”も構築。45度振った架構は都市と連動して内部空間に力強さを与える2階平面図 image©ツバメアーキテクツ
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ツバメアーキテクツによる、さいたま市の「角地に建つ保育園」。住宅街の三面接道の敷地。人目に留まる二つの隅切りに着目し、建物の隅に特徴的な開口を設けて“顔”とすると同時に固有性のある“保育環境”も構築。45度振った架構は都市と連動して内部空間に力強さを与える断面図 image©ツバメアーキテクツ
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ツバメアーキテクツによる、さいたま市の「角地に建つ保育園」。住宅街の三面接道の敷地。人目に留まる二つの隅切りに着目し、建物の隅に特徴的な開口を設けて“顔”とすると同時に固有性のある“保育環境”も構築。45度振った架構は都市と連動して内部空間に力強さを与える構造アクソメ図 image©ツバメアーキテクツ
以下、建築家によるテキストです。
隅切りと顔
敷地はさいたま新都心駅から徒歩10分程の住宅地。
個人住宅や木造アパートに包囲されているが、2つの隅切りがそれぞれ交差点に接する。西側は四叉路、東側は三叉路が集まり、顔となる建物の隅に特徴的な開口を設けることで、保育環境を特徴づけることを考えた。
架構を45度回転させることで、隅切りに対して合理的かつダイナミックな内部空間としている。午前中の光が入る東側の隅は、巨大な口を開けたバルコニーとしている。ここは園児にとって貴重な屋外遊技スペースであり、近隣との間に適度な距離を生む。また、街と連続したホールのような広がりを内部に生み出す。
1階の0~2歳児の部屋は天高を抑え落ち着いた空間とし、2階の3~5歳児の部屋は住宅のような外観からは想像もつかない天高5mの大空間が広がる。西側は小さな窓を集積させ、窓の開閉に応じ表情をかえて人を迎える、ユーモラスな構えとなった。また、1日の太陽の動きに合わせ、光の差し込み方が変化するように窓を配置し、日向と日陰のバランスを考えた。
さらに、現しとなる架構は、燃え代35mmを素直に取ると自然と角が丸くなり、森の木々に囲まれたような柔らかい印象となった。園庭が確保しづらい密集した住宅地においても、架構やディテールが都市と連動することで、特徴的な保育環境を生み出すことができ、地域をも明るく照らす顔となる。
(山道拓人+川田実可子+箱崎慶伍)
■建築概要
作品タイトル:角地に建つ保育園 彩の調保育園さいたま新都心東口
所在地:埼玉県さいたま市
主用途:保育所
意匠:山道拓人、千葉元生、西川日満里、川田実可子、箱崎慶伍 / ツバメアーキテクツ
構造:木下洋介構造計画 担当:木下洋介、小針匠、西尾祐也(元所員)
設備:EOSplus 担当:高橋翔、内田修一、三橋琴、長島早希
サイン:氏デザイン
施工:八生建設 担当/吉井紀夫、伊藤栄、谷中啓尚
階数:2
建築面積:212.40 m²
延床面積:419.61 m²
設計:2021年6月~2022年7月
工事:2022年8月~2023年3月
竣工:2023年3月
写真家:中村絵