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PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起
photo©田中克昌

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architecture|feature
杉尾篤照明設計事務所オーノJAPAN榊住建池谷浩樹建材(外装・床)建材(外装・壁)建材(外装・屋根)建材(外装・建具)建材(外装・その他)建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・天井)建材(内装・照明)建材(内装・キッチン)田中克昌図面あり埼玉PERSIMMON HILLS architects柿木佑介廣岡周平宗教施設
PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起外観、旧街道より見る。 photo©田中克昌
PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起外観、参道から見る。 photo©田中克昌
PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起本堂 photo©田中克昌
PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起本堂から既存庫裏側を見る。 photo©田中克昌

柿木佑介+廣岡周平+池谷浩樹 / PERSIMMON HILLS architectsが設計した、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」です。
本堂を建替える計画です。建築家は、地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向しました。また、過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起しています。

埼玉県春日部市、妙善寺の本堂を建て直す計画です。

現代では檀家の数が減っていく中で、いまだ関係を持っていなかった地域の住民に対して新しく門戸を開いていくため、寺院建築が持つ閉鎖的な印象を払拭し、機能的にも空間的にも連携をとっていけるあり方を提案しました。

建築家によるテキストより

寺院建築は和小屋によって屋根の自由度を上げ、照り屋根を作ってきた歴史があり、壁や少ない開口部によって、耐震性と光を限定することによる本尊への象徴性をもたらしてきました。一方で日常生活において宗教に対する意識が薄くなる中、その暗く、閉ざされた印象が敷居の高さを生んでいます。僕らが提案したのは現代的な素材や構法によって、今までの宗教建築の形としての連続しながらも、新しいイメージや使い方を喚起する空間です。

建築家によるテキストより

寺院建築が檀家のための祈りの空間だけでなく、地域住民にとっても活動の場となる新しい在り方です。本堂の斜め壁は、仏画の絵解をしたり、プロジェクターで投影して映画を見たり、活動の起点となります。無柱で段差のない本堂は平面的に余白が十分にあるため、コンサートを行ったり、地域活動の舞台として本堂を使用することができます。

建築家によるテキストより

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PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起外観 photo©田中克昌
PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起外観、旧街道より見る。 photo©田中克昌
PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起外観、屋根部分を見る。 photo©田中克昌
PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起外観、屋根部分を見る。 photo©田中克昌
PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起外観、参道から見る。 photo©田中克昌
PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起外観、参道から見る。 photo©田中克昌
PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起出入口を見る。 photo©田中克昌
PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起出入口を見る。 photo©田中克昌
PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起出入口から本堂を見る。 photo©田中克昌
PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起本堂 photo©田中克昌
PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起本堂 photo©田中克昌
PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起本堂 photo©田中克昌
PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起本堂 photo©田中克昌
PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起本堂 photo©田中克昌
PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起本堂 photo©田中克昌
PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起本堂から既存庫裏側を見る。 photo©田中克昌
PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起本堂から既存庫裏側を見る。 photo©田中克昌
PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起架構の詳細 photo©田中克昌
PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起架構の詳細 photo©田中克昌
PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起本堂から出入口側を見る。(引戸を閉めた状態) photo©田中克昌
PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起本堂から出入口側を見る。 photo©田中克昌
PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起本堂から倉庫側を見る。 photo©田中克昌
PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起廊下から出入口側を見る。 photo©田中克昌
PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起廊下から御斎室側の出入口を見る。 photo©田中克昌
PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起御斎室の出入口 photo©田中克昌
PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起御斎室 photo©田中克昌
PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起御斎室 photo©田中克昌
PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起御斎室の出入口 photo©田中克昌
PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起御斎室の出入口 photo©田中克昌
PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起外観、御斎室側を見る。 photo©田中克昌
PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起外観、御斎室側を見る。 photo©田中克昌
PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起本堂、夕景 photo©田中克昌
PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起屋根、夕景 photo©田中克昌
PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起配置図 image©PERSIMMON HILLS architects
PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起平面図 image©PERSIMMON HILLS architects
PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起断面パース image©PERSIMMON HILLS architects
PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起架構図 image©PERSIMMON HILLS architects

以下、建築家によるテキストです。


埼玉県春日部市、妙善寺の本堂を建て直す計画です。

現代では檀家の数が減っていく中で、いまだ関係を持っていなかった地域の住民に対して新しく門戸を開いていくため、寺院建築が持つ閉鎖的な印象を払拭し、機能的にも空間的にも連携をとっていけるあり方を提案しました。

寺院建築は和小屋によって屋根の自由度を上げ、照り屋根を作ってきた歴史があり、壁や少ない開口部によって、耐震性と光を限定することによる本尊への象徴性をもたらしてきました。一方で日常生活において宗教に対する意識が薄くなる中、その暗く、閉ざされた印象が敷居の高さを生んでいます。僕らが提案したのは現代的な素材や構法によって、今までの宗教建築の形としての連続しながらも、新しいイメージや使い方を喚起する空間です。

南側の敷地では参道からのアプローチと北側の旧街道からの2つのアプローチがあり、裏表両面に対して玄関を持ち、通り抜けられる風通しの良いお寺としました。10m角の平面を持つ本堂を様々な活動を受け止めるため、内部に柱を落とさない構造計画としました。

四隅を隅切した斜めの耐力壁によって耐震要素を持たせながら、10m角のロの字の梁と、小屋組を受ける8.19m角のロの字の梁で構成しています。和小屋形式の柱梁+束+垂木による構成を踏襲し、束柱梁として桧CLT60×420mmを341mm間隔で配置し、湾曲集成材による曲げ垂木によって屋根を構成しています。

一般的な和小屋では梁が吹き抜け空間を横断しさらに水平剛性を確保するために火打ち梁で補強されます。通常、吹き抜け空間となる部分の水平剛性が極端に弱くなりますが、今回は小屋梁レベル付近に下屋屋根が4方向に接続していることで水平剛性がとれ、火打ち梁等の必要ない計画となります。

一般的なお寺の屋根架構では、照り屋根をつくるための加工、下地、2次部材などが屋根裏に多数配置されていることから、架構の複雑さによる施工の難易度があがり、かつそれらを隠すための天井が張られています。表と裏をつくってしまう屋根形状に対して、今回の計画では細かく配置したCLTと曲げ垂木のシンプルな架構によって、屋根の表と裏が一致する架構が現れ、気積の大きな、明るく開放感のあるお堂空間が実現できました。

門型のCLTフレームは曲線状に配置されることで本尊への集中線的効果を持ちながら、従来の和小屋の寺院建築にはない妻面の大きなハイサイドライトによって明るく軽やかな本堂を生み出しています。湾曲集成材を垂木に用いることで本来の寺院建築では屋根の端部を照る形だったものが、現代の構法によってもっとのびやかに迎え入れる形を生んでいます。

寺院建築が檀家のための祈りの空間だけでなく、地域住民にとっても活動の場となる新しい在り方です。本堂の斜め壁は、仏画の絵解をしたり、プロジェクターで投影して映画を見たり、活動の起点となります。無柱で段差のない本堂は平面的に余白が十分にあるため、コンサートを行ったり、地域活動の舞台として本堂を使用することができます。

北側の御斎室によって冠婚葬祭への対応がしやすくなるとともに、付随する給湯室で飲食店の営業許可を取れる仕様とし、シェアキッチンとして運用でき、地域住民の方が新しいチャレンジを行うことも可能です。

もうすでに竣工してから宗教的な行事だけでなく、シェアキッチンでのチャレンジショップや地域のイベントが行われています。官が持ちうる公共性と別の共同性がこの大きな屋根の下で育まれ、人が集うことの豊かさを次の時代へつないでいってほしい。


屋根の働き

お寺の照り屋根は面白い。
大きく立派に見えることと、人々を迎え入れるジェスチャーの両方共を兼ね備えている。

スタディをしていて感じたのは、遠くから見ると、屋根が正対して立派に見えるのだけれど、近づけば近づくほど迎え入れるように庇がこちら側にちょっとずつせり出してくるように感じるのである。しかも角度や円弧の曲率等を少し変えていくだけで印象が変わってしまう。様々な寺院を訪問する中で、宮大工の棟梁や伝統的な寺院の建築家も最終的には現場で照りやむくり、屋根の高さを微調整していると教えてもらった。

お寺を大きく立派に見せる型として、こういった照り屋根があり、屋根以外にも肘木、化粧垂木などなど、様々な工夫がある。そのどれもが人間の目から見て、大きく立派にみえるための型であり、また当時の技術を加味した構法を前提としている。和小屋は大きな屋根をつくることにも、照り屋根や入母屋、むくり屋根など自由な屋根の造形に適した構法であったし、屋根勾配が急すぎると瓦は乗らないし、緩勾配だと水が流れないから4寸から6寸ぐらいの勾配に落ち着く。そのため、立面が高くなり、肘木や化粧垂木で下から見たときの大きさを強調するようになる。型の手数や細やかさが重なり、当然お寺の建築費用はかさんでしまう。

一方、現代では構法や素材の選択肢が違うからこそ、今までの型とは違うあり方を提示できると考えていた。妙善寺本堂の屋根は45度の直線と円弧の組み合わせである。だから参道に入った直後は屋根がものすごく大きく見える。けれども近づくにつれ、1/10程度になる緩勾配のため、水平的で、迎え入れてくれる印象へと劇的に変わっていく。

ここでは化粧垂木も肘木もない、シンプルな銀黒の板である。北側のアプローチも隣が墓地であり、側面が見え続けるからこそ緩勾配の開かれている印象と奥の本堂の予感が同時にある。大事なものがあるという示唆と地域に開かれる、迎え入れているということをこの屋根は伝えているのである。

屋根の機能というのは雨をしのぐだけでない。その場所の思いを外部に伝える大事な表現なのだと思う。受け取る側も明確に言語化されないかもしれない。もやもやとした思いの中でも入ってよさそう、ここに居てもよい、そういうことを伝える大事な働きがある。現代では宗教建築に関わらず曲面であったり、草が生えていたり、様々な屋根がある。その屋根を見て湧き上がる感情に耳を傾ける中に入ってよさそう、ここに居てもよいと感じられたなら、そこに公共性が生まれていると思う。
(廣岡周平)

■建築概要

題名:妙善寺本堂
所在地:埼玉県春日部市
主用途:宗教施設(寺院)
設計:PERSIMMON HILLS architects
担当:柿木佑介、廣岡周平、池谷浩樹
構造設計:オーノJAPAN
照明設計:杉尾篤照明設計事務所
施工:榊住建
構造:木造
階数:地上1階
敷地面積:558.38㎡
建築面積:198.72㎡(既存計:346.71㎡)
延床面積:182.60㎡(既存計:382.49㎡)
設計:2021年4月~2022年9月
工事:2022年10月~2023年5月
竣工:2023年5月
写真:田中克昌

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
外装・屋根屋根

ガルバリウム鋼板縦ハゼ葺き(セキノ興産)

外装・床床

土間コン+表面硬化剤仕上(エスケー)

外装・壁外壁

ヒノキ羽目板(野地木材)+木材保護塗料(オスモ&エーデル)
本白漆喰
窯業系サイディング(kmew)(ニチハ)

外装・建具建具

木製制作建具
樹脂複合アルミサッシ建具(LIXIL)

外装・その他軒天

ケイカル板+DP塗装
ヒノキ小幅板風羽目板(野地木材)+木材保護塗料(オスモ&エーデル)

内装・床床

ヒノキフローリング(野地木材)+木材保護塗料(オスモ&エーデル)
土間コン+表面硬化剤:アーキタイトエコ(エスケー)
塩ビタイル:PWT3321(東リ)

内装・壁壁

塩ビクロス:LW4213(リリカラ)、TH30138、TH32861、TH32218(サンゲツ)
ヒノキ羽目板(野地木材)+木材保護塗料(オスモ&エーデル)
本白漆喰

内装・天井天井

GB-R+EP塗装
塩ビクロス:LW4213(リリカラ)、TH30138(サンゲツ)
ヒノキ小幅板風羽目板(野地木材)+木材保護塗料(オスモ&エーデル)

内装・キッチンキッチン

シエラS、小型多目的流し(LIXIL)

内装・照明照明

DDL8790YB、XS 613 112HC(大光電機)
OL291259(オーデリック)
YNDP-15(ワイライツ)

※企業様による建材情報についてのご意見や「PR」のご相談はこちらから
※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません

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    SDレビュー2024の入選作品の展覧会レポート(後編)。“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件での建築コンペで、若手建築家の登竜門としても知られる
  • 2024.3.15Fri
    柿木佑介+廣岡周平 / PERSIMMON HILLS architectsによる、東京・港区の「WOWK芝公園」。現代社会における在り方を追求した賃貸事務所ビル。交流を促し“都市の新しい風景”となる建築を目指し、避難階段の配置と量塊の操作で“基準階を壊す”設計を実施。都市構造の立体化での新旧風景の接続も意図
  • 2023.12.27Wed
    柿木佑介+廣岡周平 / PERSIMMON HILLS architectsによる、岩手・住田町の「上有住地区公民館」。林業が基幹産業の地域での計画。町の宝の“民俗資料館”を際立たせる在り方を求め、資料館の軸と敷地の軸から導き出した外形を持つ建築を考案。木造での実現可能性の提示も意図し“住宅の延長線上の部材”を多用
  • 2023.7.19Wed
    柿木佑介+廣岡周平 / PERSIMMON HILLS architectsによる、福島・双葉郡の「楢葉町地域活動拠点施設『まざらっせ』」。元保育所の公民館を更に改修。避難解除後の住民と移住者が共に活動する場として、新設建具がもたらす“開放性”と家具類がつくる多様な“居場所”を備えた空間を考案。新たな交流を受入れ混ざり合う“舞台”を作る
  • 2023.2.15Wed
    柿木佑介+廣岡周平 / PERSIMMON HILLS architectsによる、高知・室戸市の、客室改修「紺碧の洞窟」。海岸線を観光資源とする地域での計画。周辺の“たくましい風景”を活かす為に、天井高を抑え部屋の重心を下げて“外”への意識を高める設計を志向。様々な場所や姿勢で海を眺められる状況を作り出す
  • 2022.2.03Thu
    柿木佑介+廣岡周平 / PERSIMMON HILLS architectsによる、神奈川・横浜市のオフィス「関内の光窓」。数年で建替え検討するビルを一時的に使う計画、既存連窓に空間の特徴を見出し弧を描く窓台をデザイン、“明るい窓辺=光窓”により“心がふわっとなる解放されたと感じる瞬間”を生み出す
  • 2019.12.25Wed
    /
    柿木佑介+廣岡周平 / PERSIMMON HILLS architectsによる建築展「Overlay Multiple Values」がプリズミックギャラリーで開催
  • 2019.11.27Wed
    //
    創造系不動産・佐竹雄太が「カタチト ナカミ」名義で、パーシモンヒルズアーキテクツとコラボした建築ラップ第3弾を公開
  • 2019.10.01Tue
    /
    岩手・住田町の「上有住地区公民館」設計プロポで、PERSIMMON HILLS architectsが最優秀者に。提案書も公開。
  • 2019.9.25Wed
    柿木佑介+廣岡周平 / PERSIMMON HILLS architectsによる、山梨・富士吉田市の、既存オフィスビルを改修した宿泊施設「富士吉田のホステル」
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    【ap job更新】 小堀哲夫建築設計事務所が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)と 秘書を募集中

    ap job 【ap job更新】 小堀哲夫建築設計事務所が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)と 秘書を募集中

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    【ap job更新】 小堀哲夫建築設計事務所が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)と 秘書を募集中
    【ap job更新】 小堀哲夫建築設計事務所が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)と 秘書を募集中ROKI Global Innovation Center -ROGIC- ©Takahiro Arai
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    小堀哲夫建築設計事務所では、業務拡大のため、一緒に建築を丁寧につくっていただける方を募集します。

    私たちは、人と自然と建築が融合し、機能的でありながらも心から感動する建築を創り出してきました。
    その土地の価値や歴史、人間の営みや感性を最大化することで、時代を超える建築を作りたいと考えています。

    現在、大学やオフィス、研究所、住宅、リノベーション、複合ビル、劇場、庁舎など、幅広い用途や規模のプロジェクトに取り組んでおります。
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    皆さまからのご応募、お待ちしております。

    【小堀哲夫建築設計事務所 受賞歴】
    日本建築学会賞・作品選奨、日本建築大賞、BCS賞、Dedalo Minosse International Prize(イタリア)、The Architecture Master Prize(アメリカ)、ABB LEAF Award(イギリス)、International Design Award(アメリカ)、その他多数。

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    建築求人情報
    2024.02.06 Tue 15:48
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    ファラによる、ポルトガル・ポルトの住宅「house of many faces」。事務所と倉庫だった二つの建物を家に改修する計画。ファサードの“黒い点のグリッド”で構造体を理解し易くして形状も定義。広大なリビングの中でキッチンとモニュメンタルな暖炉が“家庭的な性質”を示唆する
    photo©matilde viegas

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    architecture|feature
    住宅リノベーションポルトガルコンバージョン図面ありファラ・アトリエ
    ファラによる、ポルトガル・ポルトの住宅「house of many faces」。事務所と倉庫だった二つの建物を家に改修する計画。ファサードの“黒い点のグリッド”で構造体を理解し易くして形状も定義。広大なリビングの中でキッチンとモニュメンタルな暖炉が“家庭的な性質”を示唆する photo©rory gardiner
    ファラによる、ポルトガル・ポルトの住宅「house of many faces」。事務所と倉庫だった二つの建物を家に改修する計画。ファサードの“黒い点のグリッド”で構造体を理解し易くして形状も定義。広大なリビングの中でキッチンとモニュメンタルな暖炉が“家庭的な性質”を示唆する photo©rory gardiner
    ファラによる、ポルトガル・ポルトの住宅「house of many faces」。事務所と倉庫だった二つの建物を家に改修する計画。ファサードの“黒い点のグリッド”で構造体を理解し易くして形状も定義。広大なリビングの中でキッチンとモニュメンタルな暖炉が“家庭的な性質”を示唆する photo©matilde viegas
    ファラによる、ポルトガル・ポルトの住宅「house of many faces」。事務所と倉庫だった二つの建物を家に改修する計画。ファサードの“黒い点のグリッド”で構造体を理解し易くして形状も定義。広大なリビングの中でキッチンとモニュメンタルな暖炉が“家庭的な性質”を示唆する photo©francisco ascensao

    ファラが設計した、ポルトガル・ポルトの住宅「house of many faces」です。
    事務所と倉庫だった二つの建物を家に改修する計画です。建築家は、ファサードの“黒い点のグリッド”で構造体を理解し易くして形状も定義しました。また、広大なリビングの中でキッチンとモニュメンタルな暖炉が“家庭的な性質”を示唆します。


    こちらは建築家によるテキストの翻訳です

    オーバーサイズの家は、かろうじて家です。非常に細長い敷地には、以前はみすぼらしいオフィスと広々とした倉庫がありました。恐れを知らぬクライアントは、この散らかった空間を家に変えることを目的としました。もうすぐリビングルームになる部屋には、簡単に数十台の車が駐車できます。

    既存の建物のストラクチャーは、2つの部分に分かれていることを示唆しています。通りに面した従来の正面は、くすんだファサード、2階建て、バラバラの部屋という、それ自体がオブジェで、奥の部分は重い木の梁に支えられた切妻屋根の下の広大な空間となっています。

    このプロジェクトは、長大な周縁部を横断する一連の切り込みとして構想されています。5つの面が再評価され、広大な空間を秩序づけるために導入されます。2つの部分は現在、中庭で隔てられています。正面の建物は、小さなアパートメントをいくつも取り込み、わずかなジェスチャーで空間を区切っています。適切なキッチンとモニュメンタルな暖炉だけが、不確かで家庭的な性質の唯一のヒントとなっています。

    5つの面はエレベーションの一団として扱われます。それぞれに個性があるが、明らかな共通点を持っています。黒い点のグリッドはコンクリートのストラクチャーを理解しやすくする試みであり、ファサードの形状を定義しています。繰り返される窓のペア、黄色のドア、緑のシャッター、ガラスブロックの表面は、複雑な部屋に対応し、緊張感のある構成とカリスマ的な人格を生み出しています。かつての倉庫は、さまざまな顔を持つ家なのです。

    • 残り24枚の写真と建築家によるテキスト
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    住宅リノベーションポルトガルコンバージョン図面ありファラ・アトリエ
    2024.02.06 Tue 15:37
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    2024.2.05Mon
    • 【ap job更新】 藤本壮介建築設計事務所が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)と3Dモデリングオペレーターを募集中
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