北村直也建築設計事務所が設計した、岐阜・大垣市の店舗「パティスリー. ポッシュ ド アコ」です。
“デコラティブ”な洋菓子店だった建物を新たな菓子店へと改修しました。建築家は、煩雑な状況の“単純化”と商品の“強調”を意図し、内外を“ブルーグレーに統一”する計画を考案しました。また、商品に通じる“控えめで華やかな雰囲気”も意図されました。店舗の場所はこちら(Google Map)。
焼き菓子をメインとした、キッシュ、パン、ケーキを扱う店舗のリノベーション計画である。
既存建物は色や形状がデコラティブな洋菓子店の居抜き物件で、南の幹線道路へ面し対面する隣接建物へも距離があり明る過ぎる立地である。
クライアントの要望では白を基調とした店舗にしたいというものであったが、明るさの調整、煩雑すぎる状況の単純化、お菓子を強調させるため内外をブルーグレーに統一して塗装することを提案した。
エントランスの扉はお客様と商品が出会う大切な場面である。既存では両開きのガラス開き戸で中が丸見えだったため、新しく大きな木製引戸を設計し、はじめの出会いを演出した。
外から入ってきたお客様は横長の什器と対面する。什器は平面的に傾けてお客様を迎え入れるような関係を作り出し、高級感のあるクリーム色の大理石天板としお菓子の質のよさを引き立てている。
屋外開口部前に設置している外構は、利用されなくなったリサイクルボックスを塗装したものをプランターとし、植物の種類は南向きで鉢植えという過酷な環境に耐えられるようにオーストラリア原産の植物を植えている。
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以下、建築家によるテキストです。
焼き菓子をメインとした、キッシュ、パン、ケーキを扱う店舗のリノベーション計画である。
既存建物は色や形状がデコラティブな洋菓子店の居抜き物件で、南の幹線道路へ面し対面する隣接建物へも距離があり明る過ぎる立地である。
クライアントの要望では白を基調とした店舗にしたいというものであったが、明るさの調整、煩雑すぎる状況の単純化、お菓子を強調させるため内外をブルーグレーに統一して塗装することを提案した。
エントランスの扉はお客様と商品が出会う大切な場面である。既存では両開きのガラス開き戸で中が丸見えだったため、新しく大きな木製引戸を設計し、はじめの出会いを演出した。
外から入ってきたお客様は横長の什器と対面する。什器は平面的に傾けてお客様を迎え入れるような関係を作り出し、高級感のあるクリーム色の大理石天板としお菓子の質のよさを引き立てている。
屋外開口部前に設置している外構は、利用されなくなったリサイクルボックスを塗装したものをプランターとし、植物の種類は南向きで鉢植えという過酷な環境に耐えられるようにオーストラリア原産の植物を植えている。
今回設計に携わらせていただいた店舗のお菓子から受けたイメージから、控えめで華やかな雰囲気とした。
■建築概要
名称:パティスリー. ポッシュ ド アコ
主要用途:店舗
所在:岐阜県大垣市西之川町
設計:北村直也建築設計事務所
照明計画:岡村電産
外構:小椋造園事務所
家具:本橋家具製作所
延床面積:61.65㎡
設計期間:2022年10月末~2023年5月下旬
施工期間:2023年6月上旬~2023年6月下旬
写真:北村直也建築設計事務所