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5組の建築家による”建築家の色とかたち”展の会場写真
サムネイル:5組の建築家による

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architecture|feature
建築展太田拓実

CATX_103_DN14082_web.jpg
photo©Takumi Ota

東京・豊島区のターナーギャラリーで行われている”建築家の色とかたち“展の会場写真です。作品を出展しているのは、KEIKO+MANABU(内山敬子 沢瀬学)、長岡勉/POINT、中村竜治、永山祐子、平田晃久です。展覧会の企画は”SHA-ken“です。展覧会期は2010年3月11日まで。また、2010年3月6日(土)にはアーティスト・トーク(3階)17:00-18:30とレセプション(1+3階)19:00-21:00が行われます。
以下、出展作品の写真と作家のコメントを紹介します。

CATX_107_DN14062_web.jpg
永山祐子による”Spiral”

色とは現象だと思う。
色は光の中にある。
色は光によって存在する。
私は今回、100角の細長い柱を作った。この柱の周りを巡ってみて欲しい。
この細長い立体の中で何かが起こるかもしれない。それは一瞬の出来事。春風が前髪をかすめていくくらいのささやかなハプニング。私たちを取り巻く世界は小さな現象によって引き起こされた、たくさんのハプニングに満ちている。それらに直接触れるたびに、今、自分がここにいるという感覚が呼び覚まされる。それこそが私たちの日常を色鮮やかなものにする悦びだと思う。

CATX_110_DN14100_web.jpg
中村竜治による”色々な感じ(various feeling )”

色にはさまざまな効果があると思いますが、その中で特に際立っているのが、「複数の同じようなものがあるときに、複数の色を使うことで、それらがより明確に識別される。」という「識別」の効果、あるいは、その逆の「違った形のものでも、同じ色を使うことで、同一のものとして認識される。」という「同化」の効果だと思います。一方、立体には必ず「面」があります。例えば、建物という立体もよく見ると数千数万という面を持っています。そのように立体が必ず持ってしまう面に対して、あるルールをもって一つ一つ色をつけていったらいったい何が起きるのでしょうか。立体の形のモチーフはグリッドです。段ボールの厚み3ミリを利用して角棒をつくり、それらを100 ミリピッチで組んでいます。角棒でつくられたグリッドは実にたくさんの面を持ちますが、その面が向く方向性だけをみると6種類しかありません。その6つそれぞれに異なった色を施しています。色が持つ「識別」と「同化」の効果を使うことで、ふだん見えづらくて気付かなかったような「形」が持つ特性を「色」が浮かび上がらせてくれるのではないかと期待しつつこの立体をつくりました。

CATX_111_DN14032_web.jpg
平田晃久による”scotopia”

深い海で最後まで届くのは青い光だ。
それは夜明けや日没のぎりぎりの時間に現れる光の色でもある。
物理的には青い光のもつ波長の短さが関係しているのかもしれないが、それ以前に私たちにとって確かなのは、そういう意味での青という色が、そのほかのたとえば赤とか緑と交換可能なものではないということだ。色とは、あるものに従属的にはりついた属性というよりは、ある特定の様態や状況と分かちがたく結びついた何かである。そこには色の物質性のようなものがある。
scotopia とは「暗所視の能力」といった意味である。暗がりの中で目が慣れたときに見えてくる、あやふやな輪郭の光景。それを青というぎりぎりの光の色と重ねてみた。無数の正四面体が互いに接しあいながら空中にある領域をつくりだす。フラクタルにからみ合う立体によって生まれる光景は万華鏡のようである。しかしそれは、目を凝らさないと見えてこないような、暗所視の万華鏡なのだ。

CATX_115_DN14016_web.jpg
KEIKO+MNABUによる”GREEN BOOK”

読みかけの本が立ち並んでいる
古くから大事にされてきた装幀
飾り文字のように並ぶ一万足の靴下
開いた頁に並ぶ子供の靴下
隣の本は、お母さんの物語
開きかけの本の背表紙は、濃い色
次の頁には、たくさんの靴下の事が書いてある。
色は、感情と強い結びつきを持っています。
それは人という枠を超え、いろいろな生き物にいえることです。
青いものだけを集めて巣を作り、求愛する鳥
赤く色付き、食べてもらいたいことを表現するフルーツ
みどりは?
3/12 にオープンするSOQS を訪れてみて下さい。

CATX_116_DN14111_web.jpg
長岡勉/POINTによる”コロン”

工作気分で段ボールを積層させて、コロンとした石のような塊をつくりました。
段ボールの両面や、片面に色を塗る事で、塊の見え方が向きによって変化します。
テーブルや床の上にコロンと置いて、その存在感を楽しむオブジェです。

■展覧会概要
<開催期間>
2010年3月1日(月)〜3月11日(木) 11:00〜19:00
入場無料
<会場>
ターナーギャラリー TURNER GALLERY
東京都豊島区南長崎6-1-3
<期間中のミニイベント>
アーティスト・トーク/3月6日(土)17:00〜18:30
レセプション/3月6日(土)19:00〜
<参加作家>(アイウエオ順)
■ KEIKO+MANABU (内山敬子 沢瀬学)
■長岡勉/POINT
■中村竜治
■永山祐子
■平田晃久
<協賛企業>
■ターナー色彩株式会社
■城東紙器株式会社
<会場構成>
■長岡勉/POINT
<キュレーター/コーディネーター>
■高橋正明(SHA-ken代表/ブライズヘッド代表)

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